1. あらくれ(1957)
《ネタバレ》 <原作未読>時代は大正期。まだまだ女性の人権が蔑ろにされていた時代だ。その中にあって主人公お島は実に強く生きていく。その姿は確かにあらくれだ。男運に恵まれず、苦労が絶えない日々…。からの~吹っ切れ。高峰秀子の大立ち回りも初めて見たけど、この爽快感はなんだろう。成瀬監督は「小津は二人いらない」などと言われたこともあったらしいが、この感覚は小津映画にはないはずだ。面白かった。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-15 22:00:39) |
2. 悪女の季節
《ネタバレ》 悪党による財産争奪戦。やはり伊藤雄之助はブラックユーモアとの相性抜群で、東野英治郎や岡田茉莉子も好演だけど、なんと言っても山田五十鈴が面白すぎた。仏頂面、したり顔、困った表情、「ワーイ」なんていう笑顔、自分の娘を嘲笑ったり、甘い声を出してみたり、うそ泣きしたり、捲くし立てたり。忙しい。警察に行くと脅されて「行くなら勝手に行ったらいいじゃないの!」、体裁のいいことを言う片倉に「目玉が欲しかったらあれでもこれでも持ってたらどう?!」、爺さんを追いつめて「歩くのよ! 歩くんだってば!」、そして「騙されるもんか、畜生!」(ズドン) いや~ 悪女演技、楽しそうだ。岡田茉莉子と取っ組み合いをしたり、斜面を転がったりと、体も張っていて、そういった山田五十鈴が見られただけで満足。なかなか面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-13 18:32:53) |
3. 青空娘
なんとなくだけど昔のテレビドラマはこれ系が多かった印象がある。ホームドラマって言うのかな。テンポが良く、賑やかで…。それの原型みたいに思えた。ストーリー展開は大層なものではないけど、若尾文子ファンなら見て損はないだろう。あぁ、末っ子小僧の羨ましさよ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-06 18:04:12) |
4. 赤線地帯
《ネタバレ》 誰しも好きで娼婦になった訳じゃない。かといって売春防止法が通れば生きていけない。高度経済成長? もはや戦後ではない? 「子供のミルクひとつ買えないで何が文化国家よ!」 時代が変わりゆく中でもがく女たちの様々なドラマを派手に飾ることなく描く。誰が主人公という訳でもないが、京マチ子、若尾文子、木暮実千代ら有名女優を抑えて、しづ子がすべてを持っていった印象…。あのラストシーンは強烈な一撃だった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-04 21:16:24)(良:1票) |
5. あばれ獅子
こういうのを感動の押し売りと呼ぶのかな…。ちょっとしたイイ話を役者の涙とBGMで大袈裟に感動的な雰囲気に作り上げる。おかしい。阪東妻三郎の声が安定しないのも気になったが、体調に問題があったようなので責められない。これが遺作でしたか。う~ん。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-07-01 00:00:52) |
6. 愛情物語(1956)
《ネタバレ》 幸せすぎたんだ・・・ 怖いくらいに。やはり長続きはしなかったが、父子の和解は感動的。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-20 21:31:21) |
7. 雨に唄えば
期待したほどではなかったけど、楽しくてなかなか良い映画だと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-31 12:31:07) |