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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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21.  キートンの警官騒動 《ネタバレ》 
好きな女性に「実業家として成功するまで結婚しない」と言われていましたが、結局なれず終いでエンディングを迎えてしまっていたのが残念だったかなと思います。ラストはキートンが自分で鍵を開けて、出てきた警官たちに捕まり建物の中に入っていってThe Endだったのですが、やや解釈に悩むラストでした。 前半は馬が可愛かったというくらいで、特に面白い箇所はなかったと思いますが、後半はお得意の逃げ回るシーンの大勢の警官とその行進を見に来た見物客の多さを見て、スケールでかッ!超大作じゃん!とか思いました(笑)。 相変わらず、キートンの身のこなしは今作もやはり抜群で、特に梯子をシーソーのように操るアクションは、クライマックスである逃げ回るシーンの中でも一番の見どころのシーンだと思います。 それと、小学生の頃に割り箸と輪ゴムだけで作ったパンチングマシーンを思い出させてもらったりして、自分としては懐かしい気分にもなれてしまう良作なのでした(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2010-12-14 01:37:03)
22.  君を呼ぶタンゴ 《ネタバレ》 
自分にとって初のアルゼンチン映画となったのですが、アルゼンチンにこんな素敵な映画があったなんて知りませんでした。 映画の舞台がアルゼンチンというだけでなく、作った人までもが同国の人であるとしたら、まだまだもっと良い映画監督や作品が埋もれているかも知れないですね。 トータル的なストーリーはとても良かったのですが、カルロスは幼馴染みのテレサがいたにもかかわらず途中からドリーナのことを好きになっていったみたいで、この心移りに至る過程が描かれていなかったり、また他にも、最後の方でカルロスが飛行機に乗り込む時に見送りに来た人が一瞬先に起こりうる出来事を仄めかしてしまうのですが、ここでほんのひと言呟いてしまうシーンを入れたばかりに、その後に悲劇が起こることが読めてしまうので、ここの部分は完全に失敗だったと思います。 多少、心情を描く部分で粗さが出ていたり、もったいない箇所があったりと、細かい所では気になってしまうようなことがあるのですが、それを打ち消してしまうくらい良かったのが、テレサのカルロスを想う気持ちでしょう。カルロスの友人であるペドロと結婚することになっていた所で偶然にカルロスに再会してしまった時のあの胸の痛さといったらもう、如何ほどかというところですし、さらに、その後に自宅のラジオから流れるカルロスの歌声に聞き入る時の表情を見ても非常に感慨深いものがあり、エンディングのテレサの庭のシーンでは涙が出てきそうでした。 幼少期から青年期への時間の経過をカルロスが窓からテレサを呼ぶシーンで表していたのが、最後のシーンでも効果的に用いられていて、涙腺をくすぐるのが上手いなぁと最後は特にしみじみと見入ってしまいました。
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-28 01:48:57)
23.  奇傑ゾロ 《ネタバレ》 
これはもはや、単なる勧善懲悪の活劇という代物ではないと言えるのではないでしょうか。 相手を“いなす”ようなソードアクションの格好良さは言うまでもなく、ちょっとした小物使いやラブシーンなど、至るところにおいても完成度の高さを感じさせる作品に仕上がっていると思います。 何よりも一番魅かれたのが、ロリータ嬢を間一髪で救うシーン。 好きでもない男に抱き寄せられ絶体絶命のピンチを救い出してくれ、しかもその男に謝らせて所持品ごと追い出してくれてしまったとなれば、これはもう女としては惚れないはずがないわけで、そして更に「危うく奪われるところだった私の唇は、もう貴方のものです」という、男なら卒倒必至の文句で応酬するこのシーンは自分映画史上3本の指に入るくらいの名ラブシーンです。 この映画の主役ダグラス・フェアバンクスは、サイレントで声が聞こえないにもかかわらず、喋り方をも演じ分けてしまうような超絶テクニックには脱帽ですし、また、「マスク・オブ・ゾロ」とか「レジェンド・オブ・ゾロ」もいいですが、印という意味の「Mark of Zorro」もまた、ストーリーを上手く汲んでいて格好良いタイトルだなぁと思いました。 ゾロの映画を観るのはこれが初ですが、後継作品にも是非トライしたいです。
[映画館(字幕)] 9点(2010-09-15 01:06:49)
24.  キートンの大学生 《ネタバレ》 
一番面白かったのが、キートンが胴上げされるシーンだったのですが、傘をパラシュートのように使うと映像がスローモーションになるところが妙に可笑しく感じられてしまったんですけど、あれって何ででしょうかねぇ?? ストーリーの中の一つ一つのギャグはさほど面白いと感じられるものはないのですが、前半のあのダメっぷりは一体何だったんだと言わんばかりの後半のキレキレ具合は脱帽モノでしょう。 ギャグっていうのは、映画だろうと漫才だろうと何でも同じだと思うのですが、先に観客に読まれてはダメで、例えばこの映画に関して言えば、砲丸を持ったり助走をつけたりして、ここでギャグが出るんだろうなと先読みされるものばかり。だから笑いが生まれない。先読みされる可能性がある場合は、それを超えなければ面白さが出てこないということを作り手は知っていなければいけない。この映画の大半のギャグが観客が想定できる程度のものしか出てこなかった。 ところが、映画の最後の方で、監禁された恋人を助けに部屋に乗り込み格闘するシーンがありましたが、相手から物を投げてきてそれを棒をバットのようにして打ち返したところで場内みんな大爆笑だったのですが、このように観客が予測もつかないことをやるからこそ、そこに笑いが発生するのだと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2010-06-12 15:35:11)
25.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》 
コメディ映画でバナナの皮といえばこれはもう100%、ただの一つの例外もなく滑って転ぶ人がいて、今までに数多くの足を滑らす人を見てきましたが、あそこまで大胆に宙を舞う人もキートンくらいなもんです。ベタ過ぎるくらいベタなギャグですが、そのクオリティが非常に高い(笑)! また、現実から夢の世界へ入り込んで、その中で物語が繰り広げられるという映画もまた、今までにいくつも観てきましたが、夢の中で話が進んでいる事を忘れてしまったのは今回が初めてです。つまり、それほど面白かった。 一番好きなのが、キートンがシャーロック・ジュニアに扮するシークエンスで、ビリヤードのシーンにはハラハラドキドキさせられます。結局、ビリヤード台の上の13番は仕掛けのないただの13番で、拍子抜けさせられたと思った瞬間に斧がズバッと落ちてきたりする絶妙の間が最高。 後半のほうで、バイクに乗せてもらって逃げるシーンが出てきましたが、運転手を振り落としてそれに気づかず暴走してしまうのってよく考えたら凄くスリル満点のシーンの筈なのに、キートンがやると何故か安心して見れちゃうから凄い不思議。彼自身の芸のクオリティが上がれば上がるほどつまらなく見えてしまって、ちょっと可哀想ですよ。 他にも、行商のおばさんにかくまってもらったり、映画館のスクリーンの中に入って行ってしまったりと、思わず目を見張ってしまうシーンは他にもいろいろあって、全編通じて楽しめる作品だと思います。 あと、サイレント映画全盛期の映画館の雰囲気も見ることが出来たりと、結構貴重な映画ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2010-06-11 00:13:13)(良:3票)
26.  キリマンジャロの雪(1952) 《ネタバレ》 
テクニカラーの映像は大好きで、この映画も一つ一つのショットがとても綺麗なくすみ具合と色あいを出していて、画面を見ているだけで気分が高揚してきてしまいます。 ただ、序盤の夕暮れ時のシーンの時、獣のざわめき(ロケ)と人間同士の会話(スタジオ)とのカットバックがお粗末なところがいただけない。撮影で使っているカメラが違うのは明らかで、更には、光の加減や空の青色の濃淡に全く配慮がなされていないのが凄く残念。 ストーリーに目を向けると、リアリティを欠く場面がいくつか見られ、気になる箇所があったのですが、マドリードにシンシアを探しに行った時、マドリードの街を探すのかと思いきや、行ったのは戦場で、しかもそこでシンシアを発見できてしまうという、ちょっと都合のいい展開であったり、最後の方でハリーの脚が痛み出して死んでしまうのかと思いきや、ヘレンの治療の甲斐あって、というか素人の治療で見事に回復してしまうという、これもまた強引に幕を引くような感じがあり、どうしても物語の進行や演出に難があったと言わざるを得ません。 大まかなストーリーは、ハリーの女遍歴を語るだけの単調なストーリーなのですが、一番最初に出てきたシンシアの美しさは筆舌に尽くし難く、特筆すべきは、ストーリー序盤で二人がバーで出会い、外に出て愛を語り合いながら煙草の火をつけた時、二人の顔がマッチの火によって明るく照らし出された時の一瞬の美しさ。一瞬の輝きというのが、この二人の将来を暗示するものとして描いたのでしょうか。一方で、ストーリー後半でヘレンと夜に出会ったときにも全く同じシーンが出てきますが、こちらの方は顔があまり照らされない。この違いは、出会ったときの気持ちの盛り上がり方を意図的に暗示したものなのでしょうか。 美しさを追求しシーンに意味を持たせたりと巧みな演出を見せる一方で、明らかに手を抜いてしまっているような一面も出てしまい、何とも惜しい映画です。
[映画館(字幕)] 6点(2010-03-12 01:05:29)
27.  キートンの大列車追跡 《ネタバレ》 
これに比べたら「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3」なんて屁みたいなもん。 走っている汽車を真横から映す疾走感、そして何と言っても体の張り方がハンパでない!一歩ミスったら死ぬんじゃないかってくらいの大胆なアクション。 恋人を追いかけているとき、線路に落ちている材木を、最初に拾った材木を投げつけることによって線路の外側にのけたりするアイディアには脱帽します。 久し振りにサイレントを観ましたが、セリフの本当に必要な部分だけをスポークンタイトルにして、あとの残りのしゃべりの部分はそのままっていうのが、無駄がなくていいですね。 恋人を追っている間、汽車を降りて辿り着いたのが敵の参謀本部だったというのは、クリスチャン・ジャックのあの映画のオリジナルかな? と思ったら、某大手家電量販店のCM曲も流れていましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2010-02-22 01:25:55)
28.  逆流 《ネタバレ》 
「思ひ出」(1927)との二本立てで、澤登翠さんの活弁&生演奏付きで鑑賞することができました。 上映時間も短く、見るべき箇所があまりないようにも思えますが、一つ挙げるとすると、やはり主人公役の阪東妻三郎の格好良さでしょう。この映画の作られた当時は若干23歳。大正13年の作品ながら今の平成の時代の美男子のような風貌です。きっと、その当時としてはかなり宇宙人的なイメージを博していた事と思われます。 その妻三郎ですが、こんな短い作品でもさまざまな表情を見ることが出来、早くから大物ぶりを感じさせています。 序盤の、操(剣術の師匠の娘)に見せる明るい表情で好青年な一面を見せたと思えば、母が亡くなったときや姉との会話のシーンで見せる悲しみや怒りの表情。そして、ラストの鬼の形相といい、若き千両役者って感じが漂っています。 ラストでの“殺戮の虚しさ”を前面に押し出した無常観が何とも言えず、ストーリーもあっという間だったということもあり、ちょっと控えめに6点とさせて頂きます。
[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 20:15:40)
29.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
「犬の生活」がキング・オブ・ドッグムービーとするならば、本作は間違いなくキング・オブ・チャイルドムービーと言えるでしょう。 「今日の歩く道はわかってるね?」のシークエンスで「おおっ!この餓鬼デキるな」と思って見ていると、そのすぐ後に予想以上の見事な演技っぷりをカマしてくれます。石を投げる時の腕の回し方が逆なのは狙ってのことなのかどうかわかりませんが、後ろに警察がいることに気づかずに石を投げようとする時のアクションは、まさにチャップリンコメディの基本中の基本!遠くを指差してそのスキを狙ってダッシュで逃げるというアクションまでもがそのまま遺伝(?)しているのは、何とも微笑ましいではありませんか。 ワイヤーアクションも見れたことですし、全体的なストーリー構成も大変素晴らしく、何といっても、最後の余韻を残した後味の良い締めくくり方がとてもよかったです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-11-04 01:11:40)
30.  キル・ビル Vol.1(日本版)
一番最初の格闘で早くも意気消沈。そのすぐ後の千葉の語りで幻滅し、「ナニが乾いてるときは~」の卑猥なセリフに唖然。突然のアニメにただならぬ違和感を感じ、模型の飛行機に怒りを覚え、何を言っているのかわからない片言の日本語でさらにテンションが下がります。ラストの、100人斬りならぬ88人斬りでここでもさらにトーンダウンさせられ、ルーシーとの決闘にはもう絶句するしかありませんでした。 この映画はなにがやりたいのか全くわからない。ジャケットを見て完全なアクション映画と思いきや、実際に見てみると実はコメディの要素も含まれているらしく、ギャグととっていいかもわからないようなプチネタが至るところにあるおかげで非常に中途半端なものになってしまっています。それがギャグのつもりなのか、はたまたタランティーノの日本に対するイメージの勘違いなのか、判断に苦しみます。百歩譲ってそのことには目を瞑り、アクションに目を向けてみてもとんでもなく間の悪いアクションばかり。ウマの日本刀を持っての立ち振る舞いの悪さは言うまでもなく、ワイヤーの使い方にしてもいいかげんなのが素人目にも見て取れます。そもそも、今どき青葉屋を舞台に持ってくること自体、いかにも日本かぶれの外人の発想。ナンセンスと言わざるを得ません。おまけに、血飛沫の多さにも愕然。グロテスクでエグい描写をすれば観客が喜ぶとでも思っているのでしょうか。エロいセリフ回しや露骨な殺人シーンのような、直接的な表現ばかりの映画がもてはやされ、これからの映画界がこのようなものばかりになってしまうと、人間の想像力に訴えた表現をする作品がますます廃れていってしまうのではないかと心配になってしまいました。
[DVD(字幕)] 2点(2009-11-04 01:05:20)(良:2票)
31.  霧の中の風景 《ネタバレ》 
映画のワンカット目の幼い子供の後姿から、いつものアンゲロプロスの映画らしい陰鬱な雰囲気がすぐに伝わってきます。彼らの身に何かあるんだなというのは何となく分かるのですが、決してそれを表情や言葉には出さないまま物語は進みます。 しかし、何が何でもドイツに行くんだ!という内に秘めた悲壮な決意が、もうとにかく凄い。 ここまでくると、あれはもう本能じゃないかと思ってしまうほどの凄まじい気概が、あのあどけない2人の姿からひしひしと伝わってきて、それがこの映画を終始に渡って緊張感溢れるものにしていると思うのです。 たとえ無事にドイツまで行けたとしても、生みの親に会えるとは限らない。いや、可能性は恐らくゼロなんだろう。けど、純粋で一途な彼女たちの気持ちに本当に感動しました。 途中で、フィルムの中の霧の風景を見つめるシーンとか、雪景色をみんなで立ち止まって空を見上げるシーンとか、石像の手を吊り上げるシーンとか、印象深いシーンがいくつかありましたけど、必見は最後。向こう岸に辿り着いたときのいつか見た霧景色。徐々に霧が晴れ、草原の向こうには大きな木が一本。 2人が木の中に飛び込むシーンの幻想的で感動的なワンショットに鳥肌が立つ思いがしました。それまでの2人の涙を思い出すと、観ている方も彼らを見守っている気分になり、とても感慨深いラストでした。
[映画館(字幕)] 7点(2009-02-06 00:46:00)
32.  気のいい女たち 《ネタバレ》 
クロード・シャブロルってこんな映画を撮る人だったっけ?って思ってしまうほどストーリーに面白味がない。 ところどころでバカ騒ぎしているシーンがありますが、どうもイマイチ面白くない。何でかはわかりませんが、その場の楽しさが伝わってこないんです。 それと、序盤のうちからバイクに乗って追い回す男が小さく出てきますが、こんなサスペンスの雰囲気が出る筈のシーンであるにもかかわらず、サスペンスの“サ”の字も感じられないまま時間だけが進んでいくといった内容・・・。 この男、中ほどでコミカルな一面を見せますが、そのお陰で、その後の森の中を歩くシーンが全然シマリのない画面になってしまうのです。 クールな印象を持たせておいて、時にコミカルな一面を覗かせる、というのはそのギャップが良い方に働くものですが、あの男のようにレストランでバカやった後で真顔で森の中を歩いても、やっぱりどこかミスマッチで、殺人のシーンも見ていて嘘臭く感じてしまいます。 ラストシーンも意味不明で、チョビ髭の男の存在や役柄も良くなかったし、登場する女優陣が皆個性が出ていなかったのも、ダメな原因の一つかなぁと思いました。
[映画館(字幕)] 5点(2008-10-29 00:12:34)
33.  恐怖省 《ネタバレ》 
ハッキリ言ってストーリーはどうでもいい。 そんな事よりも、闇が描き出すあの独特の恐怖感!もう、カッコイイと言うしかないです。 降霊術のときの龍の玉に照らし出されるニールの表情、妹に撃たれたときの銃弾の貫通した穴からわずかに見える兄の倒れる姿、屋上での銃撃戦の闇から撃ち放たれる一瞬の銃口の光。 とにかく、ただひたすら格好いい。 ケーキを盗む盲人の台詞「俺は暗闇の中でも歩き続けることが出来る」というのは、これらの芸術的演出の伏線になっているようにも取れますし、カラー映画が台頭し始めたこの時代に対するメッセージ・・・・・というのはやや大袈裟ですね。 カラーでなくとも、CGなど使わなくとも、これほどまでに恐怖感や切迫感を演出できる。これこそがクラシック映画の醍醐味。古典にこそ新たな発見があり収穫があるとここに断言します。 クラシック最高!フリッツ・ラング最高!!
[映画館(字幕)] 8点(2008-05-20 22:07:25)(良:1票)
34.  吸血鬼(1931) 《ネタバレ》 
他の方も仰っている通り、影が凄い。影が役を演じているかのよう。 また、影にも負けず、その本体である役者のチョイスもまた凄い。「ノスフェラトゥ」ほどではないが、登場人物の雰囲気が女性も含めて皆アヤシイのだ(笑)。 この映画が面白いのは、吸血鬼が人間を襲うという、恐怖心を煽るシーンがほとんどないにもかかわらず、ストーリーが完全に成り立ってしまっているという点だと思う。 再度観れば点数アップの可能性が十分にありそうな作品なので、今の時点では7点に留めておきます。 あと、毒薬が入った瓶にドクロマークが描かれていたが、“いかにも”という感じで笑ってしまった(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-30 02:33:04)
35.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
セシル役のジャンヌ・ヴァレリーも、アネット・ヴァディムも最高に綺麗なんだけど、この夫婦のやりたいことがちょっとわかりにくかったなぁ。 チェス盤に文字を浮かび上がらせるオープニングクレジットもオシャレで良かったし、椅子の隙間からのカットとか、人が通った時の影を境に瞬時にズームに切り替えたりといった映像面での工夫が随所に見てとれたのも好印象。 最後の教義的な終わり方はいいと思うけど、ヴァルモンの死に方とか奥さんの火傷の負い方なんかは、ちょっと呆気なさ過ぎたような気がします。  
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-29 23:46:33)
36.  気狂いピエロ 《ネタバレ》 
「ねぇ、ピエロ?」「フェルディナンだ」・・・この不毛なやりとりが幾度となく繰り返される。けど、それがいい。 ストーリーの中の二人の行動の大半が、これといった理由もないままに起きる。けど、それがいいのだ。 お互いに「愛してる」と言ったりする。二人は特に愛し合っているようには見えないのだが。しかし、それがまたいい。 アンナ・カリーナが、客人を背後から不意に瓶で殴りつけて殺してしまう。特にその客人との関係も語られず、既にベッドで倒れている男が誰なのかもわからないのだが。しかし、それがまたいい。 カフェでビールを2杯注文したところに出てきたオヤジ。「10万フラン貸した」「妻と寝ただろ」とくれば、そこからいざこざに発展しそうな感じだが、すぐに消えてしまう。ベルモンドも何事もなかったかのように新聞に読みふける。それがまたいい。後から考えて、あのオッサンはストーリーとは何の脈略もない人だったんだなぁと解ると、その存在が非常に面白く感じられて、見終わった後になって何とも言えない余韻に包まれる。あの男は、最後に登場する、音楽がづっとついてまわるという男と共に、非常に重要な役を演じているのだ。 最初の、A、B、C・・・と、順番に出てくるタイトル画面も最高にカッコイイし、全然荷物を持たないでいるのにいつもオシャレな服なところもいい。ストーリーとはさほど関係ない日記も好き。 ゴッホやルノワールの絵画が挿入されて出てくるのも、突然BGMに合わせて唄いだすのも、カメラ目線でおじいちゃんの真似をするのも、顔を青く塗っちゃうのも、海と空が溶け合った青一色のラストもいい。 要するに、何から何まで最高の映画。 自分の人生に影響を及ぼした映画。 猛烈にどこかに放蕩してみたくなる、そんな映画。 盗んだ車でどこまでも行ってみたいと思ったし、その車で海に突っ込んでもみたい。川の中を歩いて渡ってみたくなるし、銃で人を殺して大金をせしめてみたくなるし、ダイナマイトを顔に巻きつけてみたくなる・・・・・そんな映画。
[DVD(字幕)] 10点(2007-08-19 13:20:48)(良:1票)
37.  ギブリーズ episode 2
登場人物が立体的に浮き出て見えたりと、実験的に作った作品であることはわかるけど、もう少しストーリーを組み立てて欲しかった。エンドロールが見えにくくてわからなかったが、おそらく複数の人がそれぞれ短編を作り、繋ぎ合わせて作ったように見えた。そう考えると、ストーリーが繋がっていないのも納得がいく。私はDVDで観たからまだ良かったけど、映画館でこれを見せられた方は本当に気の毒だと思う。「シベリア超特急」ばりに続いて欲しくない作品。
[DVD(邦画)] 2点(2006-03-12 22:44:33)
38.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
どこかで前にも書きましたが、良い映画は最初の10分でわかる。 まず、冒頭の爆弾投下の資料映像と逃げまとい阿鼻叫喚する人々のカットバックが凄い。全く違った二つの映像が何の違和感もなしに一つのフィルムとなってストーリーを形成している。また、それとは対照して、女の子の純真無垢な表情が収められ、さらに、犬や馬や牛などの動物までもが完璧に監督の思い通りに動いている。ルネ・クレマンの手にかかれば動物までもが役者と化す、とまで思うのです。 ところで、この映画って幼い男女の恋愛を描いたという風に捉えることも出来るようですが、私がこの映画の二人から感じたのは、異性に対する恋心と言うよりも兄と妹の関係で生まれる感情の方が強いような気がするのです。自分に妹がいるからかもしれませんが、自分の小さい頃ってよく妹と一緒に遊んだりして、今思えば、この映画のミシェルの様に妹のわがままをよく聞いていたような気がします(今は喧嘩ばかりですけど・・・)。だから、何となくですが、教会の十字架を取ろうとしたりっていう気持ちはわかるような感じがするし、それだけに、終盤近くの、水車小屋での少年の涙、そして、少年を暖かく見守るフクロウの瞳が強烈に印象付けられてしまいました。あれはラストシーンよりも心に焼き付いています。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-22 00:03:48)
39.  キートンのハード・ラック(悪運) 《ネタバレ》 
一見、ストーリーが繋がってないようにも見えますが、まぁ、辛うじて繋がっているようにも解釈できます。狩に行くのはキートンだけではなく、あれだけの大人数の志願者がいたということだったんですね。 キートンが乗った馬がとても可愛くて、足のポーズを真似したり、上にぶら下がっているキートンをちゃんと背中に乗っけてから歩き出すという可愛らしい性格がとても気に入ってしまいました。 ひもを引っ張ったら熊がやってきてしまったところや、最後のオチなどのような意味不明で常軌を逸した常人には到底考えもつかないアイディアというのは、ギャグの部類としては私にとって一番好きなタイプのギャグなのです(^_^)
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-08 22:17:00)
40.  キートンのハイ・サイン(ザ・ハイ・サイン) 《ネタバレ》 
これは面白かった!全体的にみても、満遍なく面白いギャグがあって楽しめるのですが、やはり最後のからくり部屋を使ってのアクションが一番笑わせてくれました。キートンはやっぱこうでなくっちゃ!って感じで、このシーンは特に好きです。初めはひと部屋ごとに見せて次に2部屋同時、最後に4部屋全部を同時に見せるというように、ストーリーを盛り上げる工夫を凝らしていて、それが上手く機能しているところがナイスです。 銃で撃たれた人が歯医者に駆けて行ってしまったのと、「ゴルフならやります」のセリフの意味がよく解りませんでしたが、とにかく面白かったです。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-08 00:12:31)
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