41. 鬼龍院花子の生涯
夏目雅子が胸をはだけ,恍惚の表情を浮かべている大看板を映画館の前でぼーっと見上げていたら母親にどつかれました。ええやん別にぃ! [地上波(字幕)] 6点(2007-01-07 15:13:00) |
42. 記憶の棘
《ネタバレ》 めったやたらに多用される、役者たちのクローズアップの多さにまず閉口。まさか少年風ショートカットにしたニコールが、「綺麗にアップで撮ってね♪」ってカメラマンにゴリ押し要求したわけでもあるまいに。んで・・・これって結局・・・、ミステリーなん?深刻型妄想ドラマなん?最後まで自分には内容自体の咀嚼が出来ず・・・あううう・・・。最近売れっ子の子役らしい、旦那の生まれ変わりをシツコク主張する小太り少年にも特にこれという強い個性も感じられず。ローレン・バコールはまだまだお元気そうでなによりっす!シャーリー・マクレーンと組んで、コメディとかで共演してくれないすかねえ・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-01 16:00:35) |
43. 奇跡の夏
《ネタバレ》 難病プラス極めて感じの良い子役プラス実話ネタ、この三つセットにすれば、もうこの手の映画は5割方成功したようなモンでしょう。なんとか国際映画祭にて最年少で賞を受けたという、次男役の少年の好演と存在感がとにかく決定的。押し付けがましくもない割りと淡白な演出、後半の一種御伽噺的箇所(←日本タイトルの「奇跡」部分かな?)も好印象。地味だけど夏休みに親子連れで観に行くにはお勧め。 [映画館(字幕)] 6点(2006-08-11 19:29:41) |
44. 銀座旋風児
「渡り鳥」シリーズと並ぶ日活小林旭シリーズものの第一作。残念ながら「渡り鳥」シリーズは他の作品も観てみたいっていう魅力が感じられたけど、こっちはイマイチでした。出演者もヒロイン浅丘ルリ子に宍戸錠といつもと変わらぬメンツで新味なし。小林旭には女性からの歓声を浴びさせたり「国家の為に不正を正す!」なんて正義漢的役どころは似合いませんね。そういうのは偉くなった裕次郎先生に任せておいて、基本的にアウトローな風の吹くまま気の向くまま(←その辺が寅さんと似てるんだよなあ)キャラが彼にはお似合いだったと思います。あまり意味ない変装シーンにも失笑。そもそも浅丘ルリ子が変装したって男に見えるわきゃなあないって・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2006-06-09 13:32:51) |
45. 恐怖の岬
いや~、オリジナル派、リメイク派賛否両論ですねえ~。「サイコ」を引き合いに出すまでもなく、自分はこういう変質者スリラーっていうのは絶対モノクロ画面の方が怖いと思います。そんなにリメイクが優れていたとは自分には思えません。なんかデ・ニーロ&ノルティコンビって必要以上に暑っ苦しくなかったですか? オリジナル擁護派に一票! [DVD(字幕)] 7点(2006-06-04 11:21:07)(良:1票) |
46. キリマンジャロの雪(1952)
グレゴリー・ペックは大好きな役者だし、キレイな女優さんは次々に登場しては消えていくし、ただ漫然と観ている分にはまあ退屈はしないという程度の出来。こういうオムニバス形式に近い映画っていうのは、豪華スターを出演させて観客に世界の観光地めぐりをしてもらおうというのが目的であれば、その役目は一応果たしているかと思います。でも、観終わっても心に迫ってくるものはあんまりないですね。ヘミングウェイ原作の映画化に殆どめぼしい作品が見当たらないっていうのは、上記のような表層的な部分だけを描けばいいやっていう製作者サイドの怠慢な態度が原因だったのでは?「慕情」のヘンリー・キング監督らしくラブシーンには情感がこもった演出が光ってはいるんだけど・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2006-06-04 10:56:43) |
47. Kids Return キッズ・リターン
好きな映画です。好きな映画なんだけど、自分は北野作品でこの一本というんなら、やっぱり「あの夏、いちばん静かな海。」を選びます。北野作品って、どうしてヤクザがやたらとハナシの中に絡んでくるんですかねえ?この作品だってマサルが横道に逸れてく過程を描くのに、別にヤクザ絡ませなくたっていいじゃん?ってついつい反撥してしまうんですよ。単に映像的に見せ場を作りやすい世界だから?一般人には興味がある世界だから?凄む兄貴的キャラクターが迫力あるから?う~ん、その辺が俺にはどうしても納得出来ない。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-05 09:48:59) |
48. 吸血鬼ゴケミドロ
《ネタバレ》 ホームドラマが基本路線の松竹にしては、珍しいホラープラス宇宙人ものだけど、やっぱなんとなく畑違いというか、東宝同系列作品のほうに一日の長有りって印象です。本職はシャンソン歌手という、高師直みたいな名前のゴケミドロに最初に侵入された方のお顔が生まれながらの異形という印象で、特殊メイクなしでも充分怖かったです。どうでもいいけど主人公はさっぱり頼りにならないヤツですね。丁度いい具合に青バケツにガソリンが入っていたり、鍵がかかってたはずのコックピットがいきなり開いてたり、後半かなりいい加減なズタボロ状態になってしまってたのが残念。金髪のおねいちゃんにはもっと活躍してもらいたかったけど、まあいいや。↓観た方によって連想する作品が違うみたいですが自分は「マタンゴ」(←極限状態の人間模様)と「ボディスナッチャー/恐怖の街」を思い出しました。 [DVD(邦画)] 5点(2006-04-24 14:24:42) |
49. 銀座化粧
《ネタバレ》 戦後の一時期大スランプ状態だった成瀬監督復活のきっかけになったと言われている作品。先に後年の同系列題材の派手目な「女が階段を上る時」を観た目には、この作品はごくシンプルな展開に思えます。ストーリーそのものより見所は当時の銀座や築地あたりの路地や家屋、町並みをロケーションとセットを巧みに組み合わせ生き生きと捉えた点に尽きますね。営業中の夜中のバーに、花売りの子供や流しの歌手が何の違和感もなしに入り込み、かつ溶け込んでいるという情景は、かつては何の変哲もなかったのかもしれないけど今見るとかなり新鮮。ヒロイン田中絹代がほのかに思慕を寄せ始めた青年が、妹分の香川京子に乗りかえるっていう結末はあまり後味が良くないですよねえ。しかも一目見た瞬間、恋に落ちちゃうなんてひどい。でも当時の香川京子が相手じゃ誰でも敵うはずないですよ。彼女の周囲約1メートルにだけ爽やかな高原の風が吹いているみたいな印象だもん。「この、泥棒猫がぁ!(パシーン!と平手)」的ドロドロ展開にまで至らなかったのは成瀬監督の品格ゆえか。 [DVD(邦画)] 7点(2006-04-21 16:55:50)(良:2票) |
50. 騎兵隊
ウェインもホールデンも大好きな役者なんだけど・・・。これは何か二人ともインパクトが薄かったですね。どうもホールデンには軍服姿も似あっていないような感じ。南軍の少年歩兵軍が向かってきて、こりゃかなわんといわんばかりに退散するシーンにフォードらしいユーモアを感じました。何となく騎兵隊ものって、ウエスタンとはジャンルが違うと思うんだけどなあ。 [地上波(字幕)] 6点(2006-03-21 13:25:39) |
51. CUBE2
この種の不条理映画にこねくり屁理屈理論をくっつけとったらいかんて! [映画館(字幕)] 4点(2006-03-05 11:59:45) |
52. キング・コング(2005)
ジャック・ブラックよ、神の裁きを受けるべきはキングコングじゃなくてお前だ!何もわかってないくせにわかったような台詞を吐いて、この哀切なラブストーリーのエンディングを締めくくるんじゃない!随所に散見されたドラマ部分のしまりのない描写をボルトで キュッと締め上げれば、もっと評価は上がったと思います。自分はオリジナル版もギラーミン版も未見です。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-06 12:07:35) |
53. きみに読む物語
《ネタバレ》 なんじゃ、こりゃ!!っていうのが観た直後の率直な感想です。去年の早い時期から映画館で予告編がバンバンかかってたし、それ見る限りでは、自分好みで面白そうだなってずっと期待してたんですよ、この映画。年老いた老夫婦、痴呆症にかかっている妻、夫が必死で愛する彼女の記憶を取り戻そうと、献身的な看護の合間に、自分たちの若かった頃のなれそめを語る・・・、十歳の子供でも何となく結末が予想できちゃいそうな予告編ですよね、これ。もちろん予告編ですべてが語られるわけはないし、プラスαでもっと感動的なストーリーになるはずだって思って期待してたわけですよ、こっちは。(鑑賞中)・・・・。予告編そのまんま!何の「サプライズ」も「サスペンス」もなし。少しは気の利いた台詞や魅力的なキャラクターがいるならまだしも、過去の話はすべて型どおりの展開。身分違いの恋→親に反対→少しばかり悩んで距離を置こうとする→連絡が途絶える→ちょっと戦争に出掛けたり、病院でボランティアをしてみたりなんかする→新しい男があらわれ婚約→けじめをつけるために再会→やけぽっくいに火がつく→昔の男を選ぶ。こんな独善的で悲劇のヒロイン気分に陶酔している女に共感の余地全くなし!男からの手紙待つんなら、郵便受けの前でせめて一日でも、雨の日も嵐の日も待ちなさいよ、母親に責任転嫁にするじゃない!近年稀に見る腹黒ヒロインに腹立ちまくり。愛する息子の為に出演したジーナ・ローランズ、カッコよかった若い頃の姿が数秒映ることを条件に出演を承諾した(としか思えない)ジェームズ・ガーナー、あっけなく退場するサム・シェパード、皆さんこんな作品に出演されたのはお気の毒と言うしかない。最後に、アメリカ版の予告編、俺の大大大好きな「サイダーハウス・ルール」のテーマ曲をBGMに使うんじゃない!!(→でも久しぶりに正面切って批判出来る映画に出会えてちょっとウレシイ) [DVD(字幕)] 4点(2005-12-09 17:33:50)(笑:1票) (良:1票) |
54. 紀ノ川
この映画、武満徹の音楽がなんかしょっぱなからやけに重厚なんですよ。ファーストシーンが夕闇の中、舟下りでのものものしい嫁入り、しかも由緒正しい紀州和歌山の旧家が舞台。司葉子(獄門島)田村高廣(本陣殺人事件)岩下志麻(悪霊島)という横溝正史原作の映画化作品でこれらの名優たちを知った世代としては、いつこの家でまがまがしく忌まわしい殺人が起こるんだ?と身を乗り出さずにはいられなかったんですが、有吉佐和子の原作でそんなことが起こるはずもなく、中村登監督の堂々たる悠々としたタッチでヒロインの一代記が綴られていくのでした。この作品、五分の四くらいまでは、すごく良いんです、原作がそうなっているからかもしれないけど、ヒロインの老いさばらえた過酷な状態をあそこまで追う必要があったのかっていう疑問が残ります。むしろ紀ノ川のほとりで、孫娘の手紙を読むあたりまでで終わらせても、川の流れの如く生きたヒロインの生き様は観客にも伝わったと思うんだけどなあ。結局一人勝ちしたのは大霊界を味方につけた丹波哲郎。司葉子は綺麗なだけではなくこの作品では大変な熱演でした。この年の主演女優賞を独占したのもうなずけます。もっとこのクラスの作品に恵まれていたら、原節子クラスの伝説の名女優になれたでしょうね。(→松竹100周年記念祭にて) [映画館(字幕)] 7点(2005-11-23 11:12:13)(良:3票) |
55. 北の国から '87初恋<TVM>
僕にとっての横山めぐみという女優さんは、もう「北の国からのれいちゃん」でしか有り得ないんです。「ダブルキッチン」でも「真珠夫人」(「いけませんわッ、およしになって!!」)のルリルリ(←でも観てる)もれいちゃんのタチの悪い模造品にしか見えません。 [地上波(吹替)] 9点(2005-11-21 15:53:16)(笑:1票) (良:1票) |
56. キャット・ピープル(1942)
怖いか怖くないかって聞かれたら、あんまり怖くなかったです、これ。シモーヌ・シモンっていう女優さんはすごくチャーミングなんだけど、猫族っていうよりは、子犬がクシャミしたような顔しているので、この映画のヒロインには向いてなかったんじゃないのかなあ。アダルト向きリメイク(らしい)ナスターシャ版は未見。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-07 15:16:26) |
57. ギャザリング
クリスティーナ・リッチの一種病的にも見える、眼の下あたりの隈が彼女に限っては魅力的に映ります。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-15 15:58:25) |
58. キャノンボール
お正月公開映画でした。「エンドレス・ラブ」と二本立ででした。映画館超満員でした。ジャッキー、カッコ良かったです。だたそれだけの映画でした。 [映画館(字幕)] 4点(2005-08-14 15:08:43) |
59. 奇跡の人(1962)
姫川亜弓の「雷に打たれたかような」、北島マヤの「はじけた風船のような」(炎のエチュード編参照)ウォーター演技の方が凄いと思ったけど(漫画と比べてどうする)いやあ直球勝負ド真ん中、ストレートに感動しましたよ、これ。腹違いのお兄さんの一歩退いた冷めた態度に自分は共感しました。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-27 17:31:46) |
60. きらきらひかる
「ハッシュ!」とシチュエーションが似てるんで、比較の対象にされてしまうのは仕方ないのかもしれないけど、出てる人も含めて自分はこっちのほうが好きですね。結婚っていう制度は、本人同士の了承があればいろんな形態があってもいいんだって思った。観た人誰もが強烈だったって印象を持つ筒井道隆と豊川悦司の濃厚キスシーン、あれだけを見りゃ筒井道隆のほうがタチ役だよなあ・・・って俺は何を言ってる。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-04 15:27:40) |