Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧。4ページ目
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2385
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  キングコングの逆襲 《ネタバレ》 
東宝創立35周年記念大作!五年前の30周年は『キングコング対ゴジラ』、東宝特撮どんだけキングコングが好きなんでしょうか。 どうも本作は同年に放送されたアニメ版『キングコング』シリーズとコラボレーションなのか共通点が多く、アニメ版も実は日米合作で東映動画が製作しています。設定はもちろん違うけど、悪役はドクター・フーでヒロインはスーザンが名前というのも被ってます。そして今までのキングコングのイメージを一新するような人間の味方的なキャラ付けになっているのも両者の特徴。 コングの造形は、『キンゴジ』に比べれば体型がオリジナル・コングに近くなっているけど、よく見れば顔は相変わらず不細工です。特に眼つきがヘンで、視線がどこに向いているのか判りにくいのがなんかおかしい。でも敵役のメカニコングは東宝特撮に登場するロボット怪獣ではピカイチの造形美、コングの特徴を巧みにメタル化させた秀逸なデザインじゃないでしょうか。メカニコングは『地球防衛軍』のモゲラと同様の土木作業用ロボットという設定、本格的な敵役ロボット怪獣はメカゴジラまでいなかったんですね。モンド島のやられ役は、大ウミヘビは別にして、ゴロザウルスはCG登場以前の恐竜造形としては出色の出来栄え、ハリウッドのストップモーション恐竜も負けてるんじゃないかな。「怪獣の流血を見せたくない」という円谷英二の拘りで泡を吹くゴロザウルスの断末魔になったのは割と有名なエピソードですが、同時期のガメラ・シリーズが“怪獣スプラッター映画”化しているのと比べてみると東宝と大映の製作カラーの違いを感じさせられます。体長20メートルのコングに合わせた縮尺のミニチュアセットは東宝特撮の絶頂期だけあって完成度は高いですけど、一部に過去作の特撮カットが挿入されていたのはちょっと残念でした。 本編はこれまたユニークな脚本で、“南海の王者”のはずのコングを北極に連れてくるという発想には驚き。そしてドクター・フーの組織が巨額の資金を投じてメカニコングまで製作してシャカリキになっているのが鉱物採掘と言うのが、なんかぶっ飛んでますね。メカニが役立たないから本家コングを拉致してくるという発想ですが、これじゃブラック企業でこき使われる社員じゃないですか。だいいち、なんで北極に大地があるの?(アラスカかシベリアの北極圏というなら判らんでもないが) 本編での見せ場はやはり浜美枝のマダム・ピラニアということでしょうね。彼女は『キンゴジ』でもヒロインだったし、東宝には“浜美枝=キングコング”という方程式でもあるんでしょうかね(笑)。登場シーンの衣装はすべて違うし、北極アジトの中にラウンジ風自室を作らせてカクテルドレスを纏って色仕掛け、『二度死ぬ』なんかよりずっとボンド・ガールぽかったです。それにしても彼女、どこの国の工作員だったのでしょうか。「中国・タイ・ヴェトナム・ビルマ、そのどこの国でもないね」というドクター・フーのセリフがありましたが、まさか北朝鮮?
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-11-07 21:58:28)
62.  恐怖の時間 《ネタバレ》 
渋谷の宮益署は夕方6時を過ぎてのんびりとした雰囲気に包まれていた。刑事課の部屋に若い男(山崎勉)が入ってきて「刑事の山本さんいらっしゃいますか」と尋ねた。帰宅しようとしていた初老の刑事(志村喬)が「わしが山本だが」と答えると、男は突然拳銃を突きつけて在室していた他の三人の刑事も武装解除して部屋に立てこもった。実は男は人違いをしていて、恋人を射殺した山本和夫刑事(加山雄三)をねらっていたのだが彼はまだ署に戻っていなかったのだった。 エド・マクベインの『殺意の楔』が原作だそうで、古典的な密室限定サスペンスです。密室と言っても、刑事部屋に三回も人が入ってくるのでどんどん人質が増えてくるのに、肝心の加山雄三がなかなか帰って来ないと言うのがサスペンスになっているのです。山崎勉はニトログリセリンを持っているので、人数が多い刑事たちも手が出せない。加山雄三は奥さんと食事をしたり、射殺した女の家に弔問に行ったりしているのを並行してカメラは映してゆきます。 ここまで観ていちばんイラつかされるのは、加山がまるで若大将みたい陰がない坊ちゃんで、正当防衛とはいえ女性を殺してしまったという苦悩がまるで伝わってこないところです。対照的に山崎勉は死んだ恋人のことを嘆くばかりで、熱演だとは思うけどキャラとしては深みに乏しい。貧乏だが真面目な恋人同士だったことは回想映像で語られるけど、なんで女が麻薬取引の現場にいたのかが説明されないのが作劇としてはとても不可解でした。刑事部屋に閉じ込められた人々と山崎努との駆け引きは見せ場として重要なのですが、どうも監督のサスペンス演出にキレがないのであまり盛り上がりませんでした。それでも、志村喬や土屋嘉男など刑事たちの海千山千ぶりは、観ていてなかなか面白かったです。 ラスト、事件が解決してからやっと加山雄三が警察署に到着して、「救急車が来てましたけど、何かあったんですか?」とボケをかますんです、これには笑いました。奥さん(星由里子)まで犯人に騙されて殺されかけたってゆうのにね、まったく…
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-08 14:33:32)
63.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
冒頭、ディカプリオが父のかたきデイ・ルイスと出会うまでの30分は、スコセッシらしいスピード感溢れるけれんみたっぷりの演出で大いに期待をもたせてくれますが、その後はいけません、ディカプリオがデイ・ルイスに喰われっぱなしです。「これじゃあいかん」とスコセッシもラスト30分では怒涛の急展開を図るけど、如何せんあまりに詰め込み過ぎで二人の宿命の決闘まで尻すぼみに終わってしまいました。あの暴動は「ニューヨーク徴兵暴動」として知られる史実ですが、徴兵される側も黒人をリンチして処刑するなど、とてもじゃないけど我々には感情移入できない連中なので困ります。スコセッシはこの映画の構想に30年かけたそうですが、こねくり過ぎて結局なにが言いたいのか良く判らん映画になってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-07 20:51:54)
64.  キャンディ(1968) 《ネタバレ》 
テリー・サザーンが原作者ですからどうせ訳の判らん映画だろうなと思ってましたが、やはり予想通りでした。そうなると出てくるビッグネーム俳優のエピソードでどれが一番面白いかと考えるしかなく、やはりジェームズ・コバーンの大手術ショーが順当でしょう。ここにはジョン・ヒューストンも絡みますが、この当時のヒューストンが出演した映画は『カジノロワイヤル』『マイラ』とヘンテコでカルトになった作品ばっかしですな。ほんとこの人役者としての選択眼が優れているのか、それとも単に趣味が悪いのか、どっちなんでしょうね。ジョン・アスティンがひとり二役をしてますが、ピーター・セラーズだったらもっと面白かっただろうなと思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-02 01:01:51)
65.  恐怖のメロディ 《ネタバレ》 
監督第一作目から自分の趣味を盛り込めるところは、さすがイーストウッド。プロットは、きっと実体験を盛り込んでいるのだろうなと思わせてくれるほど、イーストウッドにはまり役の能天気なプレイボーイですよ。でもねえ、パンチ一発であの世までぶっ飛ばすラストはなんか気分が良くないですね。『ミザリー』のJ・カーンみたいに肉体的に痛めつけられたわけではないのに、と多少イブリンに同情しちゃいます。ここはイーストウッドらしく銃で決着をつけた方が良かったかと思います。確か『ガントレット』でもやってますけど、女を拳固で殴るヒーローは彼ぐらいのものでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-12 00:31:58)
66.  禁じられた情事の森 《ネタバレ》 
南部ゴシック・ロマンのドロドロした雰囲気がいいですね。南部の陸軍基地が舞台です。主要登場人物は、異様なキャラばかりです。将軍の娘(E・テーラー)が妻の将校(M・ブランド)は実はホモで、妻は女に興味がない夫に愛想を尽かして同僚将校と不倫に励む。 不倫相手の妻は、異常児を死産したショックで精神的におかしくなっているが、夫の不倫にも気づいていて余計に精神状態は悪化する。唯一の話し相手は、これまたかなり変人のフィリピン人の召使男だけ。ホモのブランドは基地の一等兵(R・フォスター、これがデビュー作)に一目ぼれだが、この兵士も素っ裸で馬に乗るのが趣味の薄気味悪い変態男。変態兵士はテーラーの裸体を見てから彼女の虜になり、夜な夜な彼女の部屋に忍び込み寝姿を眺めながら・・・。 と、まあこの作品のストーリー展開のヘンテコぶりがおわかりいただけるかと思います。部隊が騎兵部隊という設定なので馬が重要なモチーフになっていますが、同時に馬が登場人物の性欲のメタファーにもなっているのが見落とせません。ですが、この時期のJ・ヒューストン作品に共通で、せっかく面白い素材なのにダメな脚本のせいでイマイチ印象が薄い出来になってしまったのが残念です。起承転結の“転”に当たる部分がこの映画ではボロボロの出来で、せっかく“起承”が好調だったのになあ、という感じです。それにしても、E・テーラーのフェロモンは強烈に画面に漂っていましたね(後姿のヌードは、スタンド・インなのが見え見えで興ざめですが)。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2010-04-25 01:32:12)
67.  キリング・ゾーイ 《ネタバレ》 
勘違いされやすいけど、この映画でタランティーノは脚本も書いていないし製作総指揮として名前を貸しただけ。あくまでロジャー・エイヴァリーが書いたストーリーをタランティーノ風味で映像化したわけなのだが、しかしこれがタランティーノ風味かというと微妙ですけどね。ジャンキーのジャン=ユーグ・アングラ―ドが首領の銀行強盗団はヤク中揃いで徹頭徹尾のアホ揃い。彼らが実行する銀行強盗も、人質をバンバン殺す映画史に残るような凄惨な代物。そこにジャン=ユーグの旧友のエリック・ストルツが金庫破りの腕を買われてアメリカから呼び寄せられているわけだが、いくら幼なじみとは言っても10年以上会っていないフランス人とヤバいヤマを踏むというプロット自体が説得力がなさすぎです。もしタランティーノの脚本なら、この二人の友情と他のいかれたジャンキーたちとの関係を上手く表現したんだろうけどね。冷静なプロの金庫破りであるストルツと狂気の世界に半分足を突っ込んでるようなジャン=ユーグとの対比が意図されていたかもしれないが、後半のジャン=ユーグの完全に狂ったとしか思えない暴れっぷりのために、それもどっかにぶっ飛んでしまいます。劇中で「俺はエイズだ」と誰にともなく呟くのですが、これがこのやけっぱちな銀行強盗の動機なのかもしれません。それにしても、目の前で女性が頭をぶち抜かれ終いには自分も撃ち殺されたのに、頑として金庫を開けようとしなかった男性行員、こんな銀行員がいるわけないじゃないですか!どんな金融機関のマニュアルでもこれはNG行為になっているはずです。 ラスト近くでジュリー・デルピーが逆襲に転じますけど、どうせなら中途半端にせずトコトン暴れて欲しかったところでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-01-31 23:22:39)
68.  救命士 《ネタバレ》 
このサイトに登録されている数あるスコセッシ監督作で、本作が群を抜いての最低点、4点台の評価作は他にありません。いやあ確かにこれが不当な評価でないことは観れば納得できます。考えてみれば、スコセッシ、脚本ポール・シュレイダー、主演ニコラス・ケイジ、という組み合わせは、制御不能な化学反応という感じです。『タクシードライバー』では主演がデ・ニーロというチームでしたが、デ・ニーロとニコジーではやはり映画の神様の贔屓度が違いすぎで、デ・ニーロの方が映画をコントロールしてゆく能力が高く、狂ったストーリーでも自分の演技で傑作に仕立てあげることが出来るわけです。どちらもハリウッドきってのメソッド演技達人なんですけどね。まるで巡回するパトカーか流しているタクシーみたいな救急車、日本とNY の救急システムの違いの大きさを感じてしまいます。その救急車を派遣する病院がまたすごい、もう病院じゃなくて警察署か刑務所としか見えませんでした。けっきょくニコジーは三人の相棒と組んだわけですが、ジョン・グッドマンは良心的な人柄だったのがヴィング・レイムスからなんかおかしくなってきて、三人目のトム・サイズモアになると完全にニコジーを超越したぶっ飛び男です。考えてみれば彼が登場してからがこの映画の暴走が加速してきた感じで、ニコジーとサイズモア、そしてスコセッシまでもがみんなクスリをキメてラリって撮影したかのような状態です。こうなるともう誰にも止められませんね(笑)。メソッド俳優好きなスコセッシですけど、どうもニコジーとは相性が良くなかったとしか言いようがないですね。 「親父はバスの運転手でお袋はナース、俺は両方受け継いだ」というニコジーのセリフがあり、「上手いこと言ううなあ」とちょっと感心しました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-10-07 22:20:56)
69.  虚栄のかがり火 《ネタバレ》 
ブライアン・デ・パルマのフィルモグラフィ中で、最大の興行失敗と批評家からの酷評を浴びたのが本作。トム・ウルフの原作は80年代アメリカ文学の代表作と言われているぐらいですから、普通に映画化すれば興行収入はともかくとしてもそれなりの映画に仕上がると思いますけど、観たらこれはボロクソに貶されるのは何となく納得いたしました。 そもそもこの映画は悪名高きプロデューサー・コンビであるグーバー&ピーターズの企画であり、責任の大半は彼らにあったと考えるべきでしょう(製作途中でコロンビアに引き抜かれてデ・パルマがプロデュースを引き継ぐが、事態は余計に悪化するはめに)。このコンビが製作した本作と『ハドソン・ホーク』『ラスト・アクション・ヒーロー』は90年代を代表する底抜け超大作の三羽がらすと呼ばれていますが、そのうち二本にブルース・ウィリスが顔を出しているのはさすがですね(笑)。 原作の登場キャラはみな人間のクズみたいな連中だったのに、トム・ハンクスとブルース・ウィリスが中途半端に善人的な側面を見せてしまうのが大失敗なのは一目瞭然でしょう。これはワーナー側からの要求に従って書き換えられた脚本のせいです。驚くべきはラストの展開で、最初はハンクスとウィリスが法廷で大暴れして滅茶苦茶にするというシュールな結末だったのを、モーガン・フリーマンの説教に替えられたそうです。公開版では冒頭のブルース・ウィリスの長回しがラストシーンに繋がるようになっていますが、拍手している観衆の中に悪玉の登場キャラまで混じったカーテンコールみたいになっているは興ざめもいいところです。ほんと、これではただのイイ話にしかならないじゃないですか。さすがにデ・パルマも納得はいかなかったと思いますけど、これが最終編集権を持っていない場合の悲哀なんでしょうね。映像や美術はデ・パルマらしさがあるので、実に残念です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-28 23:30:19)
70.  キラーカーズ/パリを食べた車
うーん、さすがにこれは私には理解不能でしたね。ただひとつ判ったのは、オーストラリア人が車を題材にしたらとってもヘンな映画になってしまう伝統が確かに存在するということでしょうか。そして今はすっかり名匠と呼ばれるピーター・ウィアーにもヤンチャな時代があったんだと判ります。まあこんな感じで下手にアートに走ってゆかないところが、オージーらしいんですかね。あのポンコツ車のドレス・アップぶりが、まるで『デス・レース2000年』みたいで笑っちゃいました、でもよく見ると本作の方が1年早く撮られているという事実が判明、実はロジャー・コーマン御大が目をつけるほど偉大なオリジナルだったのかも?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-08 23:38:16)
71.  吸血鬼ゴケミドロ 《ネタバレ》 
小津映画や寅さんの松竹は、SF・怪奇系のジャンルに関しては圧倒的に製作本数は少ないけどどれも珍作・怪作ぞろいです。その中でもとびっきりの破壊力を持っているのが、この『ゴケミドロ』でございます。私の同世代でこれを観てトラウマにならなかったのは圧倒的に少数派で、怖くて最後まで観れなかった派の方が多かったんじゃないでしょうか。 でもこの歳で見直すと愉しく突っ込めるところがてんこ盛りなのが嬉しいです。①「9人しか生き残れなかった」って言うけど、その旅客機始めっからそれしか乗客おらんやないかい!②劇中二回も都合よく起こる大落石、こりゃ一体なんなんだ③全然役立たずの吉田輝雄、だいたいお前が高英男を旅客機の中に入れちゃったのが面倒の始まりじゃないかい!④まるで中学生の学芸会の劇みたいに幼稚なセリフ、まあこれぐらいで勘弁しておきましょう(笑)。とはいっても高英男のあの怪演だけは今観ても強烈すぎますよ。 タランティーノが『キル・ビル』で使ってオマージュを捧げたという冒頭のシーンは有名です。でもラストの円盤群が地球に押し寄せてくるシーンを観て気が付きました。ティム・バートンの『マーズ・アタック!』のオープニングがよく似ているんですよ。それにしてもタラといいバートンといい、よくこんな極東のゲテモノ映画を見つけてくるものです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-09-11 23:55:58)
72.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
前作の持っていた弾ける様な狂気とブラックな笑いがすっかり影を潜めてしまい、なんか全然違う映画を観ているみたいでした。真面目に物語を紡いでいると言えば確かにそうですけど、前作の雰囲気が好きだったので期待してたのに見事に肩すかしを喰らった感じです。おたくや心に傷を持つものがコスプレしてヒーローごっこをするというプロットなんですから、もうこれはブラックな笑いをメインにするのが王道で、単なる青春ストーリーにして欲しくなかったです。グロな描写もだいぶ少なくなり、まあそれは良いとしても旧レッドミスト=現マザーファッカーがガキのくせして警官たちを殺しまくるのはちょっと勘弁して欲しかったです。じゃあヒットガールが終盤で見せる殺しは良いのか?という突っ込みが来ることは判ってますけど、良いんですこれは、殺されるのは悪人だしクロエちゃんだから(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-04 23:34:55)
73.  恐竜100万年 《ネタバレ》 
「子供たちは恐竜に、お父さんはラクエル・ウェルチに」、これは番組案内文ですが思わず爆笑です。この作品、あのハマープロの製作なのですね。確かにラクエル・ウェルチの肢体にはこの歳でも眼が釘づけでしたが、どうしてどうして、その他大勢のハマー・ガールズもなかなかでしたよ。黒い髪の山の部族が闘争的な気質で、海辺に住む部族は金髪で山の部族より文化が進んでいるという設定は、どこか北欧人種優位の人種感が感じられていやらしいところですが。そうそう恐竜でしたね、これはあまり活躍していませんでした。冒頭いきなり実物トカゲさんが登場でちょっと引きましたが、あいつは大写しで見せられると結構気持ちが悪いものですね。洞窟に住む猿人みたいなのが出てきて仲間を殺して食っちゃたりするところや、翼竜どうしが戦って勝った方が負けた方のヒナを捕食したり、結構ハードな自然の掟の描写もありました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-08-25 19:35:58)(良:1票)
74.  今日も僕は殺される 《ネタバレ》 
設定が秀逸なので期待して観はじめましたが、中盤から展開がどんどんおかしくなっていくのでがっかりでした。戦いのシーンも他の映画のイメージをつなげたようなもので、新鮮味は感じられません。特殊効果も、この展開では見せ場は少ないしパッとしませんでした。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-18 19:36:22)
75.  KILLERS キラーズ/10人の殺し屋たち 《ネタバレ》 
今年はコロナの影響でニコラス・ケイジ出演の映画は公開ゼロとなりそうな雲行きなので、去年製作の本作は彼のほぼ最新作という感じです。でも、何が映っているか判らない夜間撮影・ほとんど全編手ぶれカメラ映像・理解するのが非常に困難なストーリー、と三拍子そろってしまったら、もうこの映画を観てしまったことを後悔するしかありませんでした。 いきなりぶっこまれるニコジーと殺し屋二人の三すくみガン飛ばし大会が五分ちょっと、そして唐突にシークエンスが次の殺し屋に飛ぶのですが、後半まで観れば判りますけど冒頭のシークエンスはクライマックス導入部のカット・フォワードなんでした。こんなことしても話がややこしくなるだけで何の効果もないのですが、監督はこれがカッコイイと思ってたんでしょうね。ニコジーはホテルのオーナー役でこのキャラが狂言回し的な役割を担っているのかと思えばそうでもないし、だいいち後半残り三十分ぐらいまでほとんど画面に登場しなかったかと思います。画面だけではなくストーリー自体も暗く陰鬱で、ほんとどこに取り柄を見つけたらよいか悩みます。ニコラス・ケイジよ、君はもうこんな映画にしかお呼びが掛からないのか!コッポラ一族の名折れだぞ!
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-16 00:56:05)
76.  狂人ドクター 《ネタバレ》 
“どうか貴方の人生の90分を無駄にしないでください”と言うのがIMDBに載ってる筆頭レヴューです(笑)。いくら何でもここまで酷評せんでもと思いますが、アサイラム系のおバカ映画と違ってそこそこにプロットは整っているし撮影も丁寧(暗いシーンはやはり見にくくて☓)だから、余計にハラが立つんでしょう。自分としてもあのジェームズ・フランコが監督して準主役で出演もしているとなれば多少は期待があったことは否定いたしません。彼は最近は監督業に進出して本作ではプロデューサーまで務めているわけですが、映画製作者としてどこを目指しているのかちょっと心配です。監督クレジットを見るともうひとり女性名があるので、実はこの映画の主導権は彼女の方にあったと思ってあげたいけど、そんなわけないわな。それでこの映画のどこがダメだったのかと振り返ってみると、ヒロインの後半のキャラ変やちょっとしたどんでん返しも盛り込んでいるけど、脚本があまりに平版で盛り上がらなかったところでしょう。言ってみれば、『ヘレディタリー 継承』の超劣化版というのがピッタリかも。そして“エリック・ロバーツが出演している映画には駄作しかない(除く『暴走機関車』)”という恐るべきジンクスが今回も立証されました(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2020-06-06 22:35:27)
77.  恐竜・怪鳥の伝説 《ネタバレ》 
いやもう何と言いますか、スッゲーものを観てしまったとしか感想はございません。「突っ込んだるぞー!」と気合い入れて観始めましたが、まさかこれほど愉しませていただけるとは感激です(笑)。でもこれだけは皆さんにぜひ広めたいポイントを挙げておきます。①プレシオサウルスや翼竜よりはるかにカネと手間をかけている人体破壊シーン、東映はほんとに子供向けを狙っていたのか?併映が『ドカベン』と『世界のスーパーカー』ですからねえ…②TVニュースで大々的に報道している割には恐竜対策にあたるのが自衛隊はおろか警察ですらなく、なんと村の消防団!なぜか爆雷なんて物騒なものを持っている不思議な村です。山と積んだ爆雷に慌てた警官が拳銃弾を撃ち込み大爆発で消防団は全滅、思わず「ウソだろ!」と画面に突っ込んでしまいました。③西湖の湖底がなぜか樹海につながっていて渡瀬恒彦たちはラストはウエットスーツを着て森の中を彷徨うという不思議な光景を見せられます。そして富士山が大噴火、二人は地面が割れて火が噴き出す中を逃げまどいます。でもどう見ても渡瀬恒彦の方が常に恋人より先を進んでいて、彼女を捨てて逃げてる風にしか見えません。そして恋人は割れて火を噴く地面に落ちそうになりますが、それを救い上げようとするシーンがもう引っ張ること引っ張ること、でもあれじゃあ溶岩に飲み込まれて二人とも死んだとしか解釈のしようがないラストです。どっと疲れました。④そして絶望するほどチープかつダサい音楽、だいたい諸口あきらって、誰よ? でもこの映画ってけっこう各国に売れて、海外でもカルト映画になっているそうです。ちょっと恥ずかしい気分です。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2017-01-30 23:51:06)(良:1票)
78.  キラー・エリート(1975) 《ネタバレ》 
ペキンパー好きですけど、さすがにこれは褒めようが無いです。『ガルシアの首』『戦争のはらわた』という傑作の間で撮られたってのがとても信じられないグダグダさ、もっともこういう不安定なところが鬼才たるゆえんかもしれませんが。とにかくどうでも良いところの描写が長い長い、ほんとはペキンパーが途中で監督降りてプロデューサーが完成させたんじゃないかと思うぐらいです。カッコつけて撮っている割にはジェームズ・カーンのロバート・デュヴァルへの復讐劇というわけでもなく、事件の背景もさっぱり理解させて頂けず、要は何をこの映画でやりたかったのかちっとも判らなかったということです。もったいぶって登場したニンジャの親玉マコも、素人の要人政治家にあっさり斬り殺されてしまうし、ここまで来るともう苦笑するしかありません。ペキンパーは美人美人した女優は滅多に使わない人ですが、ちょこっとしか出てこないけどこの映画の女優の美のレベルの低さもまた相当なもので、これまた私にとってはサプライズでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-01-24 20:29:01)
79.  恐怖と欲望 《ネタバレ》 
キューブリックが生前に封印して再上映を許さなかったという商業映画幻の初監督作がついに陽の眼を見ることになりました。製作から今年はちょうど60年、パブリック・ドメインになっているのかは知りませんが、きっと色々な大人の事情があるんでしょう。 一応プロを使っているけどセリフのある俳優はたったの6人(この中には後に監督として活躍することになるポール・マザースキーもいます)、キューブリックは撮影やら録音までひとり五役をこなしていますが、この映画のスタッフは総勢たったの13人だったそうです。 架空の世界の戦争で戦場は森の中、低予算で戦争映画を撮るには最適のプロットでしょう。敵勢力範囲に降下したパイロットと三人の歩兵が敵の軽飛行機を奪って脱出すると言う単純なお話しなんですが、キューブリックの高校時代の親友が書いたという脚本が韜晦すぎてヘンな映画になってしまった感じです。登場人物たちの心象をモノローグで引っ切り無しに流す、クローズ・アップを多用しているところなど後のキューブリックからは想像つかない演出スタイルでもあります。良く言えば詩的なんだけど、正直言って登場人物たちの行動が理解できないのは難点でしょう。でもキューブリックのカメラさばきはさすがにシャープで、とくに室内の映像は陰影が濃密でもう完全にキューブリック印になっていました。飛行機を奪うために敵の将軍と将校を殺すシーンがありますが、襲う側の二人と同じ俳優を使っているというのは意味が判らないけど印象には残りました。 というわけで当然のように興行的には惨敗したわけですが、NYタイムズの取材に「痛みとは良き教師だ」と答えている当時のキューブリックの言葉がこの映画のすべてを語っています。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-16 18:36:46)
80.  危険な愛の季節<OV> 《ネタバレ》 
海岸で釣り宿を経営する母親がV・レッドグレーブでその娘がS・ジョージ、20年ぶりに戻ってきた母親の昔の男がC・ロバートソン、その他にどうでも良い役柄の2人、たった五人が全登場人物という超激安映画。ともにトラブルメーカーとして映画界から干されだしていたとはいえ、その内二人がオスカー俳優というのはちょっと凄いかも。むかしの男と母娘が三角関係になるという主演L・アントネッリのイタリア映画みたいなプロットですが、“幻のエロティックドラマ”というのは明らかに看板倒れでした。レッドグレーブまでワンシーンながらもヌードを見せるのに、肝心のS・ジョージがわざと暗い映像で脱ぐというのはいったいどうなっているの、しかもどうもボディダブルを使っているみたいなんです。これじゃ「金かえせ!」と暴れたくなりますよ。 レッドグレーブはファムファタール的な雰囲気でストーリーを引っ張りますが、相手のロバートソンが謎の男かと思ったら単なるスケベ男だったという結末にはがっくりさせられました。実は観始めたときから自分にはある「?」が頭の片隅にあったのですが、その「?」がまさかその通りだったのでほんと驚きました。 ラストで母娘のうちひとりは去ってゆき、ひとりがロバートソンと暮らし始めます。でもそれぞれ全身が映らない映像を見せて、レッドグレーブとジョージのどっちだったのか判らない演出なんです。この映画の中で唯一シャレたところでした。
[DVD(字幕)] 3点(2013-01-17 21:25:58)
030.13%
1110.46%
2351.47%
31265.28%
42038.51%
535714.97%
644218.53%
761425.74%
842717.90%
91375.74%
10301.26%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS