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1.  教授と美女 《ネタバレ》 
やっと念願叶った。どうしても見たいけど、近所のレンタル屋さんにはどこを探してもない。DVDで発売してるの見つけて買ってきた。凄い。凄い。とにかく面白い。面白い。面白いだけでなくて、愛しくてたまらん。まずは何と言ってもバーバラ・スタンウィックが素晴らしい。なんて色気、何て可愛さ、こりゃあ、男なら誰しも一度、見ただけでイチコロ間違いなし!あの老人達が全員、元気になれるのも納得です。コメディとはこうあるべきという答えがこの映画の中にあるような気がしてならない。ただ単純に笑うだけがコメデイでないというものをこの映画は見せてくれているし、教えてくれている。魅力的な人物と会話による楽しさ、冒頭の公園のシーンから始まり、ギャングの女でありながら教授である一人の紳士に惚れられ、そして、惚れてまうバーバラ・スタンウィックの見事なダンスに乗って同じく踊る七人の老人達の姿に見ているだけで物凄い幸福感を覚える。あの老人達の気持ちが解りすぎるぐらいよく解る。あぁぁぁぁ~もう、この幸せ、映画を観ることの喜び、これだから昔の映画を観るのが止められなくなる。ゲイリー・クーパーのお茶目ぷりも楽しい。全てにおいて、楽しくて、楽しくて、この幸せを一人でも多くの方に分けてやりたい。もう、文句なし満点!
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-24 21:42:14)
2.  キートンのカメラマン 《ネタバレ》 
いやあ~キートン!素晴らしい!ここまで感情移入できるドタバタコメディなんて、そう滅多にあるものじゃないです。チャップリン映画を観ているような感覚にキートンの映画も観ているとなったりして、とにかく大いに笑わせるだけ笑わせておいて最後は感動!感動なんてもんじゃなくて、大感動でした。カメラマンに扮したキートンが一人の女性に恋をして、そして、またそんな女性の為にと活躍するキートン、プールでの飛び込み、その後の履いていた海水パンツが脱げてしまいおどおどするキートン、街では中国人マフィアの抗争に巻き込まれながらカメラを回すキートン、だが、肝心なカメラにフィルムを入れ忘れ上司に叱られるキートン、自分のミスで会社を辞めることになってしまい自殺しようとした女性を助けだすキートンも全てが愛しくてたまらない。そして、そして、最後は見事な終わり方!キートンの映画の中でも一、ニを争うぐらい切なくてほろ苦いけど、感動出来たこの作品、文句なしに大好きな作品となりました。
[DVD(字幕)] 10点(2006-11-19 10:07:11)(良:1票)
3.  キートンのマイホーム(文化生活一週間)
バスター・キートン!凄すぎる。もう、どうして?なんでこんなにも面白くて、本当に笑えて、泣ける。それもたった20分ほどの作品の中でこんなにも素晴らしいアイデアで笑わせてくれる。素晴らしすぎて、涙出てきました。出来上がった家を見た途端、大爆笑し、そんな家がくるくると回転する所のあの凄さ、笑いすぎて、涙が出来ました。はっきり言ってこの時代の今みたいにCGなんて無い時代にこれだけの凄い内容の作品で徹底した笑いを提供してくれたキートン!あなたもチャップリン同様、偉大な喜劇役者であり、そして監督でもある。文句なしに大好きな一本となりました。よって、当然の如く、10点満点です。最後にもう少しだけ言わせて貰いたい。キートンの映画もチャップリン映画同様、全部DVD化してくれーーーー!
[CS・衛星(字幕)] 10点(2006-06-05 22:44:28)
4.  キートンのセブン・チャンス
バスター・キートン作品はこれが二本目ですけど、いやあ、これ面白いって!もう本当に心の底からゲラゲラゲラゲラと笑いぱなしでした。何て言うのか?本当に面白すぎるぐらいの大大大傑作です。キートンのコメディアンとしての素晴らしさ、身体を張ってのアクション、こういうのを観るといかに今の時代のコメディが駄目かよく解ります。そのぐらいとにかくこの作品は物凄い!これはもう文句無しの満点!
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-19 21:46:50)
5.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
凄い緊張感、迫力満点の不安に襲われる何とも恐ろしい映画である。命を賭けての報酬を受け取るために二つのトラックでニトログリセリンを運ぶ。何とも嫌な報酬である。主演のイブ・モンタンの人間性、そこには人間ならではのエゴが充満している。人間としての弱さを見せ、ほんの一瞬でも落ちれば爆発して命はなくなる危険な仕事を行なう。前半で一台のトラックが爆発されるシーンを見せつけることによって、恐怖というものを観客に見せつけることに成功している。トラックのタイヤが、崖の上から石ころが落ち、そして、遂には、あの最後の終わり方にしてもここで終わらせ、しつこく延々と描かない。昔の映画と今の映画のここが大きな違いである。作品全体に漂う人間臭い男達とモノクロの映像美によって更に漲る緊張感、恐怖の連続に息を抜くことなんて出来ないそんな凄さを感じさせる素晴らしき傑作!文句なしの満点
[DVD(字幕)] 10点(2005-09-15 20:30:58)
6.  飢餓海峡 《ネタバレ》 
物凄い重圧感!これこそ映画です。「飢餓海峡、それは日本のどこにでも見られる海峡である。その底流に我々は貧しい善意に満ちた人間のどろどろした愛と憎しみの執念を見る事が出来る」というナレーションで始まる物語通りの人間の善意とは何か?三国連太郎演じる犬飼多吉が二人の仲間と犯罪を犯した後、本州の土を踏む前半の物凄いリアリズム、ダイナミックな展開の凄さ、素晴らしさ、あの津軽の海峡の壮大なる景色、荒れ狂う大波の中、傾く船、この描写の凄さ、スケールの大きさに圧倒させられる。犯罪を成功させた犬飼多吉が出会った女、杉戸八重(左幸子)が美味そうに食べているおにぎりを美味そうに見ている犬飼多吉の姿に人間の持っている欲望、食欲という欲の姿が見てとれる。あの場面こそ人間の飢え、正しく飢餓海峡とタイトルにあるように人間の飢えている姿というものを感じることが出来る。犬飼多吉との出会いにより一人の男を知った杉戸八重、また一方で八重との出会いがその後の人生を更に変えることとなる犬飼多吉、多吉が己の過去を忘れようと名前を変え事業を成功しかけていた矢先に多吉にとっては忘れていた女、八重が十年前の礼を言いに来た後のここでの左幸子の演技が物凄い。この映画を見ると役者とは何か?演技とは何か?と色々考えさせられる。とにかく役者の演技の素晴らしさにより人間の善と悪、その全てが物凄いリアルに迫ってきて圧倒させられぱなしのままあっという間に3時間もの時間が過ぎてしまうぐらいの物凄い映画!ラストのあのお経のような音楽と八重のお参りを船上からする場面、海の中へと自ら落ちて死を選んだ犬飼多吉の姿に自分の犯した罪の深さを感じられずにはいられない。何とも重く切なくそして、やるせなさ、余韻の残る人間ドラマの大傑作!文句無しの満点!
[DVD(字幕)] 10点(2005-06-27 23:24:39)(良:2票)
7.  キッド(1921)
チャップリンの映画、特に長編物は全てDVD-BOXで集めたいと思い買いました。そのぐらい大好きなチャップリン映画の記念すべき長編映画第1作にあたるこの映画、正しくチャップリンならではの愛と優しさに満ち溢れた傑作中の傑作です。(最もチャップリン映画はどれも傑作ですけど)そんなこの映画、とにかく少ない字幕と動きだけで何もかも伝わってきます。チャップリンならではの優しさがにじみ出ている。それと、子役のジャッキー・クーガン、文句なしの可愛さです。とにかくチャップリンの良い面が全て出ている作品として文句なしの満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-06-12 09:19:32)(良:1票)
8.  禁じられた遊び(1952)
「プラトーン」や「プライベートライアン」の様な派手な戦闘シーンなどほとんど無くても痛い程、心に染み入る。戦争の愚かさが観ていて痛い程に伝わってまいります。ルネ・クレマン監督の見つめる視線は常に温かく人間的な視線で捉えている。子供の眼から見た戦争とは何かということをあの有名なラストシーンでの「ママ!ママ!ママ・・・」での少女ポーレットの叫びが証明する形となって映画は幕を閉じる。あの切ない音楽がいつまで経っても耳から離れません。正しく映画史上に残る反戦映画の傑作であると共に人間ドラマとしての完成度も高い。
[DVD(字幕)] 10点(2005-06-04 17:20:34)(良:1票)
9.  君と別れて 《ネタバレ》 
何と切ない別れの映画だ!この映画は何と言っても水久保澄子演じる照菊のものだ。彼女が見せる眼の演技、表情、仕草と、どれを取っても画面に釘付けになってしまい、一瞬足りとも、目が離せません。とにかく美しさと可愛さの両方を持ち合わせていて、それだけであっという間の1時間が過ぎてしまいました。もう、何度でも言いたい。言わせてください。水久保澄子、水久保澄子、水久保澄子、義雄の為に身体を張って不良達に刺され、病院のベッドの上から義雄を見る眼、美しい瞳、その全てが美しい。ラストの駅の別れのシーンの切なさ、余りにも切ない別れだが、見終わった後、水久保澄子にもう一度、会いたくてまた最初から見てしまいました。映画の初めの方で出てくる中山競馬の本を見て、今年もそろそろそんな季節か!メジロパーマーの逃亡劇以来、一度も当ててない有馬記念、いつになったら私の連敗は止まるのだろう?色んな意味でこの映画は切ない。そして、久しぶりに観る成瀬巳喜男監督作品、しかも、サイレント映画の成瀬映画は私にとっては凄く新鮮!久しぶりの成瀬映画も、相変わらず素晴らしくてこの監督は私にとって少なくとも日本映画の5人に入る好きな監督である。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-11-20 19:59:25)(良:1票)
10.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
まずは最初に、舐めてました。評判が良いけど本当?ぐらいにしか思ってませんでした。たまっているポイントで無料で見て来たけど、もう一度観たい。必ずもう一度見に行く。そのぐらい良かった。何が良い?て言われると、夢の中で入れ替わってしまった二人が面白い。そして面白いだけで終わらない刹那さ、前半のコミカルな展開から後半の想像もしてなかった重苦しく、刹那い物語に心を引き裂かれる思いがしました。この作品の凄い所は時間軸の描かれ方、一つの事故、それをどのようにして防ぐか?とても考えられない様な方法での信じられない展開の前にこれは、アニメだからこそ可能な方法で見せる事に成功しています。あんなの実際にやったら、大問題です。所で中身は瀧だけど身体、見た目は三葉になって何度もおっぱいを揉む瀧の気持ちは同じ男として痛い程、解り過ぎて、凄く、刹那い。そういう刹那さを深め、色んな意味でこの作品は刹那さいっぱいの作品です。
[映画館(邦画)] 9点(2016-08-27 16:18:44)
11.  木を植えた男
一つの事をずっと信じ続けてひたすら木を植え続けた老人の姿が感動的に描かれてる。まるで本当に目の前で木が生えててくるように迫り来る美しさと力強さが感じられるのが凄い。アニメーションならではの表現力が見事なまでに描かれてる。一つ一つとにかく丁寧に描かれてるからこそ伝わってくる自然を大切にしようではないかという力強いメッセージを感じる事ができます。面白いとかいうよりも素晴らしい映像と力強いメッセージを受けて感動する内容の作品です。
[DVD(吹替)] 9点(2014-06-24 19:31:42)
12.  彼奴(きゃつ)を逃すな
こいつは面白い。知り合いからのオススメ映画てことで以前、CSで放送したらしいのを録画してあるというビデオを借りて来て見たけど間違いなく傑作!まずは木村功に志村喬に土屋嘉男に宮口精二、何たるメンバー!この名前を見て真っ先に黒澤明監督の「七人の侍」を思わずにはいられない。そこにきて、津島恵子である。もうどう考えても「七人の侍」しか最初に浮かばない。オープニングの電車に合わせたかっこ良いタイトルの文字、そして物語は前半は犯人の姿が解らない、見えない犯人からの脅迫に怯える恐怖に後半は目の前の犯人がいる中でのどうやって逃げだそうかという緊張感、とにかく最初から最後までダレることなく進むのでハラハラしっぱなし!それにしても、津島恵子の可愛いこと、可愛いこと!この監督、噂には聞いていたけど他にもまだまだ凄い作品が幾つもあるらしい。中でも私は司葉子主演の「その場所に女ありて」が見たい。物凄く見たい。まあ、それはさておき、この映画の緊張感は最近の映画じゃなかなか味わえない本物の映画俳優達による演技合戦と凌ぎ合い、モノクロの画面と汽車の走る瞬間の揺れ動く木造の家だの、そしてこの時代の庶民の暮らしぶりも味わうことも出来て、とても興味深く見る事も出来た。しつこいようだが傑作!傑作!こういう作品こそ多くの方に見て欲しいし、見せてあげたい。DVD化を希望!こんな傑作を眠らせておいては勿体無い。 
[CS・衛星(邦画)] 9点(2008-12-22 22:17:11)(良:1票)
13.  狐の呉れた赤ん坊(1945) 《ネタバレ》 
いやあ~参った!これは本当に泣ける。どこをとってもチャップリンの「キッド」を思い浮かべずにはいられない。阪妻の魅力がぎっしりと詰まっていてとにかく泣けるのだ!思わぬ形である時、赤ん坊を拾ってきた阪妻演じる寅さんが仕方なく子供を育てることとなるのだが、全編に渡って阪妻の魅力、優しさ、それは子供の面倒から子供と遊んでる時も、更に更に6年という長い間、子供を捨てたままでいながらのこのことやって来て返して欲しいと言う本当の父親やその仲間のお侍さん達に対して、今更、何をみたいなことを言って怒る時のあの顔つき、阪妻の子供に対する優しさがとにかく観ていて泣けるのだ!最後、子供を肩車して歩く阪妻の表情ときたらもうたまりません。本当に良い顔していて、私はそれだけで泣けてきた。あっ!そうそう、この映画の中でもう一人、いや、正確には二人だな!7歳の善太を演じている沢村アキヒコ(後の長門裕之)と、おときを演じている橘公子という女優の美しさも印象的なとにかくこれまた阪東妻三郎の代表的傑作の一つです。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2007-05-06 14:50:48)
14.  喜劇 とんかつ一代
タイトルにもあるようにいきなり豚の映像を大きく見せて強烈なほどの印象を植え付ける。川島雄三監督らしい始まり方に自然と画面の中へと引きずり込まれていく。とんかつをネタとして、一本の映画を撮ってしまうなんて流石です。森繁久彌、フランキー堺に加東大介、そして、三木のり平とまるで「社長シリーズ」に「駅前シリーズ」のような面々が繰り広げるギャグの数々、特に三木のり平のクロレラの研究者の凄さ、やはり三木のり平、もしかしたら日本映画史上で最も笑える人物ではないかと思うぐらい凄い。他にも川島雄三監督作品の常連と言って良いメンバー達のとんかつととんかつ屋の経営を巡る駆け引き、川島雄三監督らしいテンポの良さで飽きることなく観れる。それにしてもこの作品の団令子の色気は一体?これまた川島雄三監督らしい人間の描き方、また一つ川島雄三監督作品で面白い映画を観た気がする。 頼むからこの作品も「人も歩けば」「とんかつ大将」同様、DVD化してくれ~!森繁久彌のあの歌、CDあるのかな?あったら欲しい。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-09-16 08:45:28)(良:1票)
15.  キートンの蒸気船 《ネタバレ》 
キートンの映画の中にチャップリンがいた!この映画の中のキートンの見せるギャグの数々、例えば、恋人に会おうとして、頑固者の親父の眼を盗んで逃げ出そうとする時の仕草、その後、海に落ちる所のあのギャグなんて、どこかチャップリンの匂いを感じられずにはいられない。バスター・キートンの映画はチャップリンの映画と同じで、余計な台詞など一切、必要とせず、眼で見て、よく解る。映画は活動写真!この映画はサイレント映画なので、当然、音声も何もありません。しかし、音など全く必要としないぐらいの面白さです。余計な台詞、余計な説明など一切、省くことがどれだけ映画に必要か、大切なのかということをキートンはこの映画の中でもキートンならでは身体を張ってのアクションの数々と凄まじいギャグを交えて、思い切り笑わせ教えてくれてます。バスター・キートンがどれだけ凄い喜劇俳優なのかということがよく解ります。あの例のハリケーンによって飛ばされていくシーンの凄さは今時のCG多様の映画では見る事の出来ない素晴らしさ、そして、この映画、コメディでもあるけれど、父と子の人間ドラマとしても見る事が出来、また、とても素敵なラブストーリーとしても楽しめる仕上がりになっていて、これまた間違いなく傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-11 18:58:53)(良:2票)
16.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。
[映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:20:20)(良:4票)
17.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》 
全くと言っていいぐらい表情を変えず、それでいて、この面白さ!さすがはキートン!キートンがいかに凄いかこの作品を観て、改めて解った気がする。無表情であるからこそのこの面白さ、キートンお得意のギャグの連発に、スピード感だっぷりの物凄いアクションの連発に、笑い転げました。キートンが見ている夢のシーンの中の面白さときたらたまりません。映写室で仕事の最中に寝てしまったキートンが夢から覚めた後に映画の中で起こっている。映し出されているその場面を自ら試みようとして、少女に優しくキスする時のキートンの可笑しさ、可愛さ、キートンもやはりチャップリン同様、喜劇俳優としても監督としても素晴らしいということがよく解るそんなこれまた傑作間違いなしの一本です。それにしても今から80年以上も昔にこれだけのスピード感のある面白い作品を撮ってしまうバスター・キートンは本当に凄い。今時のCG多様の映画が腐って見えるそのぐらいの素晴らしさです。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-28 12:31:44)
18.  霧の中の風景
テオ・アンゲロプロス監督作品はこの作品しか観たことないけど、これは間違いなく傑作だと言えるそんな素晴らしい映画です。この映画まず何よりもどのシーンにしても台詞は少なくても映像だけで迫ってくる。それも今のアメリカ映画的な大騒ぎ的な映像とは全く違う落ち着きのあるそして、美しい構図の中で繰り広げられる物語!長回しというカメラワークを巧みに使って、一度観ただけで絶対に忘れることの出来ないほどの素晴らしいショットを撮って見せた。霧の中の風景という正にタイトルにぴったしの素晴らしい映像!霧の中から映し出される二人の姉と弟の並び立つシーンやそして、やはり圧巻はあのラストシーン!何もかもが本当に美しく撮られていて素晴らしい!映画本来の持っている映画でしか観られない。映画だからこそ可能なこれぞ映像のマジックとでも言うべき傑作の一本です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-02-19 22:47:08)(良:2票)
19.  キートンの大列車追跡
チャールズ・チャップリンと並んで世界の映画史に名を残す喜劇俳優あり、また自らも監督をこなす天才、バスター・キートン!よく考えれば今までキートンの出ている映画は幾つか観てきたけど、キートン自身が監督であり、主役でもある彼の作品て観たことがなかった。この作品が私にとってはキートン主演作品、初体験です。で、まず何よりも脅かされるのが、もう、全編、笑いぱなしの観ていて涙が出てきます。どうやったらあんな風に物凄いコントの連発を続けることが出来るのか?本当に単なるコメディなんかじゃありません。この作品は!キートン自身が身体、全体使っての物凄いアクションとギャグの連発に例えどんなに特撮技術が発達しようが、今の時代では絶対に不可能なその凄いアクションシーンの数々、流れるようなアクション、物凄いスピード感、これぞ本当のアクション映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 09:48:18)
20.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
特殊技術が何でも可能な今とは違って、ひとコマひとコマの動き、CGではない手作りによるキングコングの怖さ、モノクロであるから余計に怖い。そんなキングコングが人間の女性を好きになる刹那さ、目の前で恐竜に殺られそうになる惚れた女性アンを助けようとする。剥いだアンの服の臭いを嗅ぐキングコング、人間達の身勝手な行動の前に大暴れし、見世物扱いの上の悲劇的な結末にこの映画は単なる怪獣映画というより、人間が如何に自分勝手な生き物かという物語ってる映画であり、そういう意味でもこの映画からは物凄いメッセージみたいな物が伝わってきます。単なる怪獣映画の枠を超えた素晴らしい映画だ!
[DVD(字幕)] 9点(2005-10-22 14:36:13)
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