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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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1.  北の国から '98時代 前編・後編<TVM> 《ネタバレ》 
 今考えると、いや、当時から変な違和感は感じないでもなかったのだけど、色々世紀末だったんだなと思う。  何をやっても徹底的に上手くいかない一家と、その周りの人たち。末世的世界観と相まって至る所で予感させる死と破滅っていう概念にはどう捉えて良いものやら、分からない。当時のテレビ番組の手癖のようなものだけど、何が何でも死を感じさせる話運びにはいかがなものかと言いたい。   それから、何か新興宗教めいているのが終始気に掛かる。有機農法を自然に反すると言うような主張をキャラが始めて、それまでに腑に落ちなかったものがスッと降りてくる。要するに、新興宗教だよねこれはと。どこかで聞いたような理屈だよこれはと理解する。  成立しない男女の性行為を、避妊もさせなければ、堕胎もさせない。その上関係の修復も、前提として与えない。このような行きすぎた宗教的な説法のような設定に加えて、有機農法を自然に反すると罰として疫病を蔓延させる。そして金銭的にも困窮させ、合理的な思考を受け手からも奪ってしまう。ある意味観ている間は一瞬でも、 「そうかも」  と思ってしまう。シムシティで市民をいじめて楽しむような恐ろしいストーリーだ。  その後で、草太が死んだのはお前らのせいだと言わんばかりに、重要キャラを殺してしまう。こんなことなら時代に合わせた農業なんてやらなければ良かった。とホントに思ってしまう。恐ろしい。   その後ちょっといい話になって、何となく暖かくなったような気がして終わる。  が、ちょっと待て。どういう風に蛍が生きていくことが子供にとってよりベターなのか、七〇年代や八〇年代の日本のような伝統農法でも科学的でもない、ある種歪んだ農業が九八年より昔と言うだけの理由でより自然である合理的な理由もどこにも示されていない。  オブジェクト指向は目的が手段になるから完全に排除してCOBOLをCUIで逐次型で何万行もスパゲティコードを書くべき、と言っているのと何ら変わらない。いきなりそう言われたら、プログラミングなんかしない私にはそうなのか!と、思ってしまうだろ。   そういう意味で、観てる人間に「どうせわかりゃしねえだろ」といい加減な専門的な出来事を挿入して、それが軽いSFや宗教の類でしかないという事を中途半端に隠そうとしてるところになにやら言い知れない不快感がある。   でも何となく観ちゃう。面白いからだ。
[地上波(邦画)] 7点(2013-07-28 22:05:21)
2.  キンダガートン・コップ
「ごめんな、全部俺が悪かったんだ」   寡弁というか、無口では無いにしろ内容の無い事はあまり喋らない父が僕に言う。いったい何の悪気なのかさっぱり分からない僕は、うんうんと彼を宥める。  「おいしいよ、全部食べられるよ」   僕の言葉がストライクだったらしく、言葉を詰まらせて全然おいしくないスクランブルエッグのスプーンを自分の口に運ぶ父。二人だけの食卓である。   「ごめんな。母さん、出て行っちゃったのは父さんが悪かった。謝らなくちゃな」  「けんかしたら悪い方があやまるんだよ」  「うん、返ってきたらね。そうだな。すぐ謝るよ」   僕の頭を乱暴に撫でる。なかなか手は離れなくてもの寂しげだった。  「幼稚園には今日はお父さんと行こうな」  「いいよ、行ってあげる」    前の夜、一方的に父が何かを言っていた。要求を全く遮られていよいよ喧嘩になったのだった。記憶をたぐるとこうだ。  「いや、だからさ、義父さんと出掛けるから土曜は連れて行けない。見ててよ、母親だろ?」  「何で訳の分からない趣味に私が振り回されなきゃいけないの?お母さん何とか言ってよ」   優しい祖母はよその子である私の父には強く言えず、それでとうとう家を出て行ってしまった。     呼び戻してくると言って心当たりに駆けていった祖父母は夜まで帰ってこなかったが、彼らがただ今と玄関を開けたとき母もいた事で安心したのは私以上に父だった。  「でさー、うちの子がまた迷惑掛けちゃったみたいでごめんなさいねー、子供ほったらかしで戦艦見に行くって馬鹿なのよあの子馬鹿の部類の子」と、どうやら父の母までついてきて何故か楽しそうだ。  「いやー、戦艦見たかったのは俺なんだけどねー」などと見当違いな声も聞こえてくる。  「あやまってくれば?」と僕が言うと、浮き腰の父は玄関に向かう。    銃弾を雨のように浴びて一発もあたらないシュワルツェネッガーが、幼稚園で先生になってしまうのを目の当たりにしたとき、自分が幼稚園だったときの記憶がよみがえる。そう言えば普段は偉そうなのに、何かのきっかけで大人は弱くなる。   で、近所にあるマスオさんの実家に「もみあげどうされますか?」の自然な感じで愚痴を言いに行く母も大概であるなと思う。しかも彼らはそのシチュエーションを楽しんでいるとしか思えないからたいしたものだ。
[地上波(吹替)] 7点(2013-06-11 10:38:24)
3.  キャスパー
可もなく不可もなく。という感じ。  宝物がアレだったというひねりがあって、ちゃんと物語として一本筋も通ってるのに何でだろう。そのうち完全に記憶から消えてしまうような気がする。大昔見たときはそれなりに感激したが、数年前見たときにはすっかり不感症になっていた。  キャスパーがかわいく見えるかどうかと、CGの使い方が正しいのかどうかということで言うと、アニメ的な造形物を実像として人間と同時に同じ空間においてしまうと言うのは何らかの象徴としての機能はするのかもしれないが、このように普通に物語の表現方法そのものとして使うにはまだまだ押さえなければいけないところが多いのだろう。  そのせいで何かこう、不完全でないところまで不完全に感じてしまう。
[地上波(吹替)] 5点(2010-03-06 14:53:54)
4.  機動戦士ガンダムF91 《ネタバレ》 
子供の頃に見てそこそこ面白かった。  急展開であったり、巻き込まれ系だったりと土台は結構しっかりしているから子供にはこのくらいでちょうど良いのだろうか。でも、子供にゃどうせ分かりゃしないだろ、っていう感じの作りなんだろうか。とにかく何で?と思う。  よく分からない団体の実態を説明しないのは手法だと言えば通じそうなぎりぎりの所か。けど、このお話の情報量って二時間弱で足らない量じゃない。はしょったようでいて、実際は詳しいことはテレビシリーズ見てねなんだと思う。けど、そっちはどうでも良い。   ドッグファイトの最中に敵とのんびりおしゃべりしたり、説得したり、必殺技のポーズを決める余裕が十二分にあるのだから、詰め込まなくてもまだまだいくらでも入る。
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-04 19:06:07)
5.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 
観念的な物語、ということばをわざとさけて九十年代から00年代に掛けて多くの国産テーマ重視の作品が腐された。 今考えると、近隣による、自国での複製が困難な日本の高度な映像コンテンツが海外市場に打って出られないようにするためのキャンペーンが奏功したんだな、と気づく。  中国への留学生にその昔、芸術や工業技術を日本人の心に刺さるように吐き出す手口を披露してもらったことがある。 「そんなきれい事は言ってもしかたがない」 「そんな物機械に頼らない方が良い」 「説教なんて聞いてられない」 と言うような事を、どのような口調でどういう風に見下しながら喋れば日本人の自尊心が壊れるかを語ってくれた。自分達は両の手がクリーンでかつ金に塗れたまま、外国人を感情のゴミ箱か商売道具か何かのように扱う。日本人なのにと、心の底から恐怖感でいっぱいになったのを思い出す。そして有りもしない罪悪感や劣等感を植え付けることばを私に塗り込んだあとふと、そういう手口だから気にするな、と笑う。催眠術から解けた気分だった。  パトレイバーは子供の頃大好きだった。この作品は、キャラクタに頼らない設定って言うのが異様でそれぞれの立ち位置がメインキャラではないし、実行犯の実態も見えてこない。主人公の後藤のキャラの立ち方が少し流れから少しずれていて、見せ方が秀逸だった。  都内の風景があんな風に完全に壊れた感じになっちゃったらとおもうと、恐ろしくなる。国防上の問題提起も15年以上たってもまだアニメ映画のほうが、活字媒体より進んでいるということに背筋が凍る。パトレイバーのキャラを使って、こういう重いテーマで話を一本作ってもらえたのがうれしい。ロボット物じゃない、パトレイバーというストーリーが好きなんだという気持ちが伝わってくる。 この様なメディアの特性に合わせて展開していくのが紛れもなくパトレイバー。テロリストとただの警官が戦う。主役のキャラに頼らない重ーいパトレイバーをもっと観たい。実に観たい。   日本が何かに侵食されている。その流れを止めるのは警官でも市民でも無い。流される主体だからだ。 だけど、その中にも疑問を持って、行動に移す人間がいる。そう言った事に対して示唆的では無いか。 ちょっと前まで、抵抗し得ない主義的な無力感が世間にあった。が、それは酷く人工的な物でさらにはそれが国産では無いと言うことに恐怖する。
[DVD(邦画)] 9点(2009-03-21 23:28:05)
6.  Kids Return キッズ・リターン
その男の次にちゃんとしてると思う。 そんなにつまらなくないと思うし、雰囲気もあるけれど、雰囲気とか映像とかそう言う事で絶賛されるのってなんか違うように思う。  大昔の前衛的な作家が、メチャクチャな作風で変な世界観を作り出した小説群があるけれど、それを文芸界が内輪受けしているような雰囲気。 そう言う、普通の人にあまり伝わらない部分がなぜか普通の人に浸透している奇妙さが心配。  北野映画は普通の人の映画観を浸食しているような気がする。 だけど、浸食されている間はなぜか心地良いから困ったものだ。
[地上波(邦画)] 6点(2009-01-04 02:39:32)(良:1票)
7.  CUBE 《ネタバレ》 
友人たちにおすすめされた映画は、少しでも面白がろうと思ってみるんですが、本作はアレレという感じでした。 なんか、普通じゃないですか? 雰囲気がハリウッドっぽくないって言うだけでものすごく普通なんですよ。どこかでみたような感じで。 なんて言うかハリウッドを凄く意識するあまり微妙な味わいが出ちゃってる英国ホラーみたいな、そういうものを感じました。 ラストのアリもしないけど何となく絵的に希望がありそうなエンディングももんのすごく普通なんですけど、やっぱり雰囲気と口コミの勝利じゃないかなぁ・・・とか変な脳内フィルタがかかってしまいました。 90年代末期の不条理サスペンスホラーって聞いただけで変なフィルターかけちゃって、ちょっとお金がもったいなかった。 誰しも時給換算すると、映画は非常に高価な娯楽なので少し後悔してます。 それにしたって非ハリウッドの90年代って、微妙な味わい出し過ぎ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-07 00:20:46)
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