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プロフィール
コメント数 2393
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
欧州で冷戦終結時に消滅した国家はユーゴスラヴィアと東独だけ(チェコスロバキアは消滅というよりもスロバキアの分離という感じ)、エミール・クストリッツァが『アンダーグラウンド』でエモく訴えたようことを、ちょっと変わった視点で映像化してくれています。それはもはや存在しない東独という国とその社会へのノスタルジックな惜別の情なんですが、監督や脚本家は旧東独出身者だと思い込んでいたら、実はみな旧西独の人たちだったんで驚きました。ドイツでは旧東独出身者が昔を懐かしがる“オスタルギー”という概念があるそうですが、それを逆手に撮った映画だと言えるかもしれません。一つ言えることは、それがナチズムだろうが共産主義であろうとも、全体主義というものはアレックスの母親と同じようにその体制に疑問を持たずに参加すれば心地よいものであるということでしょう。そこが恐ろしいところです。 冒頭で反政府デモに参加していたアレックスですが、母親を欺くためにフェイクニュース番組を制作しているうちに彼自身が“オスタルギー”の沼にはまり込んでゆくところがこの映画の脚本の奥深いところです。物語の後半では、彼がフェイクとして母親に伝える社会ニュースは単なるつじつま合わせを超越して、実はアレックスが望んでいた理想の東独社会であることに気づかされます。サッカーWカップで優勝したのは史実では統一ドイツではなく西独だし、東独初の宇宙飛行士イェーンはタクシー運転手に落ちぶれたことはありませんでした。ここら辺の改変は意味深です。母親もラスト近くでララから社会の真相を聞かされたのは明らかなのに、その後は死ぬまで息子のお芝居につきあってくれます。彼女が再入院してからラストまでの15分こそが、この映画の真骨頂なのではないでしょうか。映画館で観ていたらたぶん号泣していたかもしれない15分でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-23 22:26:35)
2.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
公開当時は“イーストウッド最後の映画出演”と世界が騒めいたけど、12年経った現在では『人生の特等席』そして自作の『運び屋』と二作も主演してるんだからなんともはやです。だいたい、あのハリウッド・レジェンドがそう簡単に枯れるはずないでしょう。それよりも衝撃的だったのは、イーストウッドが劇中で初めて死んだということなんじゃないでしょうか。そういうこともあって“最後の出演作”という伝説に信憑性が付いたんだと思います。 個人的には本作と『許されざる者』『ミリオン・ダラー・ベイビー』はイーストウッドのセルフ・セラピー三部作だと思っています。その中でも本作は彼の内面やジレンマが最も投影されている感じで、ウォルト・コワルスキーこそが変な表現ですけどイーストウッドが感じている自身の内面を擬人化させた存在なんだと思います。演技としても『スペース・カウボーイ』のフランク・コービンに通じる飄々とした頑固ジジイで、毒舌を吐いてもあの表情ですからペーソスすら感じてしまうんです。最後まで狂言回し的な存在だったけど、若い神父もいい味出してました。人種対立と言っても白人キャラはポーランドやイタリア系、信仰はカトリックでいわゆるWASPと呼ばれる連中とは縁遠いマイノリティばっかで、さらにマイナーなアジア系モン族と同じコミュニティだというところがいかにもアメリカ的な現実なんでしょう。 イーストウッドはハリウッドでは少数派のトランプ支持でバリバリの保守なんですが、彼の政治指向は決してタカ派ではなく柔軟性に富んでいて時にはリベラルかと思わせるところもあります。じゃないと『ミリオン・ダラー・ベイビー』や『アメリカン・スナイパー』みたいな作品を撮りませんよ。軍務経験はあるけど実戦に参加したことはないイーストウッドがコワルスキーが苦しむ戦場体験のトラウマに託したことは、スクリーンでは途方もない数の人殺しを重ねてきた自分の贖罪なのかもしれません。それが最後の無抵抗の死になった様な気がしますし、同じ保守でもガチガチのタカ派だったジョン・ウェインが存命だったら決して容認しない結末だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-30 21:03:49)(良:1票)
3.  クィーン 《ネタバレ》 
英国王室を揺るがした世紀の大騒動を赤裸々に映画化ってとこでしょうか、いずれにしても日本では皇室をテーマにした映画自体が想像すらできないのは確かです。 改めて観ての感想は、英国王室は「家」としての要素があまりに濃厚だということです。そこは憲法で「象徴」と定義されて国家システムの一部という感もある天皇家と対比すると、興味深いところです。歴史的に英国は王家の血筋が切れると、薄い血縁関係がある欧州大陸の親戚が家ごと王位を継ぐというシステムでやってきたわけで、ここら辺は複雑な婚姻関係でつながっている欧州王族の強みですね。この映画で描かれるダイアナと英王室の関係も、婚家と嫁の不仲という下々の家庭でも当たり前のように見られることと本質は一緒です。離婚した妻が死んだら葬儀は元妻の実家が取り仕切り、元夫は個人としてはともかくとして婚家が関わらないというのは当然のこと、でもそれでは通らない立場だってことに考えが及ばなかったのがこの時の女王の失敗だったんでしょうね。 ヘレン・ミレンの素晴らしい女王演技もさることながら、感心するのは脚本の出来の良さです。チャールズ皇太子を始めとする王室メンバーの言動は、ここまで赤裸々に描いちゃって大丈夫なの?と心配になるぐらいです。とくに皇太后エリザベスの毒舌にはもう笑うしかないです。チャールズ皇太子も自分に世間の非難が向かないようにすることだけに汲々なずるい感じが良く出ていて、本人からクレームがつけられなかったのかな。中でも、「ダイアナは生きてても死んでも面倒を起こす」というマーガレット王女の言葉はあまりにも辛辣でした。鹿狩りに夢中な自分以外の王族に内心は辟易としている女王の心理はとても共感できますし、あの鹿はダイアナの暗喩に違いないと私には感じます。女王と鹿が出会うシーンはこの映画のクライマックスだと思いますし、「早く逃げなさい」とはまるで死の直前のダイアナに語り掛けているような感じです。けっきょく鹿は隣の民間人住人の客に仕留められてしまうのですが、これはパパラッチに追いかけられて事故死した経緯を戯画化していると思います。これが女王の心境の変化を促すきっかけとなったわけですが、他の王族と較べてあまりに女王のことを良く描きすぎというきらいもあるけど、ヘレン・ミレンの名演に免じて許しましょう。 そう言えば最近ヘンリー王子が揉め事を起こしてまたまた英国王室が揉めていますが、やはりダイアナの血筋は争えないということでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-30 22:38:19)
4.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
POVジャンルは低予算で舞台も森の中や幽霊屋敷の室内とかの狭い空間というのがお決まりだったわけですが、大物プロデューサーが乗り出してくるとこの映画のように凄まじい映像になるわけです。突然出現した怪物がNYを破壊しつくすところを巻き込まれた若者の視点だけで見せる、怪獣ファンには一度は撮ってほしかったプロットであります。プロデューサーであるJ・J・エイブラムスの趣味がうかがえますね。 相変わらずの手振れ映像は不思議とあまり苦にならなかったんですが、これは他のPOVものよりはるかに映像に情報量が多かったからなのかなとも思います。ビデオカメラを回し続ける男はKYなバカという設定は、もうこの手の映画ではお約束です。考えるに現在ではこのプロットは現実味がなくなってしまいましたね、プロの映像スタッフなら別ですけど素人はスマホで動画ですからね。肝心の怪物は中盤以降チラチラ部分的に映り夜が明けるとその醜い全身像をさらすわけですが、最後までほんの一部分だけしか見せずに終わるという撮り方もありだし、正直言ってそのほうが良かったんじゃないかと思います。まあこれは製作スタッフたちが見せたくて我慢しきれなかったのかな(笑)。あと地下鉄で襲ってくるバグみたいなやつは平成ガメラのレギオンに登場の仕方からそっくり、ほんとスタッフの皆さん怪獣映画が好きですね(笑)。 ちょっと不思議なのは、この映画に限らず今世紀に入ってからのハリウッド映画に出てくる怪獣・怪物は、どうして体表がのっぺりした両生類系というかゴブリン系ばっかりなんでしょうね?CG化しやすいからなのか、単に手抜きして真似しあってるだけなのか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-14 21:48:03)
5.  グレイティスト 《ネタバレ》 
長男を交通事故で亡くした両親のもとに、事故のときに同乗していた女の子がやって来て「わたし、彼の子を妊娠してます」と告白して同居を始める。旦那(ピアース・ブロスナン)はまだ良いとしても、奥さん(スーザン・サランドン)は息子の死を全然受け入れらえずドンドンおかしくなってゆく。この家庭崩壊の様子は『普通の人々』を思い出させてくれますが、スーザン・サランドンの狂気とまでは行かないけど明らかに普通じゃない状態は、さすがオスカー女優だけあって実にリアルです。しかし何と言ってもこの映画で存在感を示しているのはキャリー・マリガンで、この人こんなに良い女優だったのかと見直しました。なんか不思議ちゃんっぽいキャラながら実はしっかりした内面を持っている女の子なんです。これはこの映画の脚本がとても良く練られている賜物なのかもしれません。初めてのエッチで出来ちゃったけど、それまで三年間の高校生活でお互いを意識しながら会話をしたこともなかったなんて、日本のライトノベルにもありそうな話ですけどそれを大人が観ても胸キュンとさせる監督の手腕は大したものです。ブロスナンが数学の教授という設定も良くストーリーに活かされていて、息子の人生を生きた日数や時間そして秒で瞬時に表現するところなんか、数学頭の父親の愛情表現らしくて胸を突かれました。 ラストは誰もが予想する通りのハッピー・エンドで終わりますが、まあこれ以外の物語の幕引きはあり得ないんじゃないですかね。でも、スーザン・サランドンがこれから姑というのも、想像したらけっこう怖いものがありますね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-23 18:01:11)
6.  クロッシング(2009) 《ネタバレ》 
ふつうこういうプロットの映画ではラストでそれぞれの生きざまが交差(クロッシング)するのがお約束みたいなものですが、ものの見事に肩すかしを喰らわされました。でも観終わってから「こういうのも有りかな」と妙に納得したのも確かです。けっこう緊張感に満ちた映像つなぎで、中盤でW・スナイプスが撃たれるまでの数分間の編集にはかなりドキドキさせられました。 ドツボに嵌まってゆくダメ人間E・ホーク、潜入捜査のストレスでストックホルム症候群に陥ってしまったD・チードル、どちらも得意とする守備範囲の演技ですが、あえてわたしはあと7日に迫った定年を心待ちにする万年巡査のR・ギアに注目したいところです。今までの出演作で気障な洒落者みたいなキャラばかりだった彼が、ここまでショボくれて無気力な人物を演じるとはまったくサプライズでした。奥さんに逃げられて殺風景な部屋に一人暮らしのくせに、いい歳して性欲は旺盛で娼婦のところに入り浸り。その娼婦に求愛して思いっきり拒否されるところなんて、観ている方としても実に痛い気分になります。ラストのギアが高揚感もなく呆然と歩き去るシーンも凄く説得力があります。なんせ、警官在職中には遭遇しなかったであろう修羅場に、ただの民間人になって初めて飛び込んでしまったのですから。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-18 22:07:58)
7.  クレイジー・ハート
『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』以来20年ぶりに天才ミュージシャンを演じたジェフ・ブリッジス、20年前はクールなジャズピアニストだったのが、たるんだお腹をだぶだぶさせた還暦目前のアル中カントリーシンガーというのが時の流れを感じます。ほんと、あのブリーフ姿は情けなかったけど、ジェフの役者魂はビシビシと感じさせられました。それにしても、ハリウッドの役者たちは芸が多彩ですな、ジェフもコリン・ファレルもびっくりするほどの歌唱力です。カントリー歌手役で、演技とともに抜群の歌唱力を見せつければ、『歌え!ロレッタ』のシシー・スペイセクの前例もありオスカー受賞は順当だったと言うところでしょうか。個人的にはジェフには『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』でオスカーを獲って欲しかったのですが、良く考えたらノミネートもされていませんでした(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2011-12-21 21:19:30)(良:1票)
8.  グラディエーター 《ネタバレ》 
映像の素晴らしさは、さすがリドリー・スコット。とくにコロッセウムの再現はそれだけでスペクタクル、劇中の初めてコロッセウムを観て驚愕するグラディエーターたちと同じくして観てる私たちも息を吞まされます。コロッセウムの遺跡の真ん中のゴチャゴチャした部分、当たり前ですけどその上にはグラウンドみたいな平面があったんだということがこの映画を観て初めて実感できました。ストーリー自体は『スパルタカス』と『ローマ帝国の滅亡』を融合させたような展開、正統的というか遊びのない語り口は少々重すぎる感は否めません。感動的なラストも、音楽の使い方も含めてまるで出来の良いマイケル・ベイ映画みたいな印象すらあります。マルクス・アウレリウス帝の暗殺やコンモドゥス帝の死はもちろんフィクション、というかこのあたりは『ローマ帝国の滅亡』のパクりと言っても過言じゃないでしょう。でもサイコパス皇帝を演じたホアキン・フェニックスの演技は鬼気迫るものがあり、やはり後年にジョーカーを演じて世界を震撼させる人です。そして自分がもっとも感銘を受けたのは、撮影中に急死したオリヴァー・リードの存在感です。この人は容貌魁偉な風貌で60年代以降の英国映画界を代表する怪優ですが、演じたプロキシモは『スパルタカス』でのピーター・ユスティノフに該当する役柄になるでしょう。最後はラッセル・クロウを助けて堂々と死んでゆくのですが、この殺害シーンは代役が後ろ姿だけを見せて撮影されたそうです。あと十年長生きしてくれたらオスカー受賞するような演技を残せたかもしれないと思うと、残念です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-10 22:01:01)
9.  クライシス・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
J・フランケンハイマーの『影無き狙撃者』のリメイクだそうで、原題は同じです。直訳すると“満州人の候補者”という感じで、オリジナルでL・ハーヴェイが中共軍に洗脳されるところからきています。そこを大胆に再構築して“Manchurian”を黒幕のコングロマリット企業の社名にし、邪悪な企業が米国を乗っ取ろうとするかなり陰謀論に軸足を置いたストーリーにしちゃいました。D・ワシントンがラストにあんな活躍(?)をするところがオリジナルのF・シナトラとは大いに違うところですが、洗脳のシーンはオリジナルに負けない不気味さを保っています。でも洗脳中に何で部下二人が殺されなければいけなかったのかが判りにくいし、その殺しの回想場面が二度ありますが同じ兵士が最初はビニールを被せられて窒息死、次では首を絞められて死ぬという明らかな違いがあるのはどうも理解不能です。 この映画の見どころはなんと言ってもM・ストリープとL・シュレイバーの不気味な超マザコン母子関係に尽きるでしょう。近親相姦まで匂わせるおぞましさ、やはりメリルが演じるとどんなキャラも生々しくなりますね。上院議員としての演技も迫力満点で、さすがM・サッチャーまで演じちゃう女優だけあります。 でもあんなリスクと手間をかけて息子を大統領にするよりも、まっとうに自分が予備選に出馬した方が手っ取り早くないですかね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-09 17:42:04)
10.  グレート・レイド 史上最大の作戦 《ネタバレ》 
太平洋戦争中、フィリピンのカバナトゥアン捕虜収容所から処刑寸前だった500人を150人のアメリカレンジャー部隊が救出した実話の映画化です。原作である『ゴースト・ソルジャー』の訳者あとがきには、「現在スピルバーグ監督トム・クルーズ主演で映画化が進行中」となっていましたが、ずいぶんとスケール・ダウンしてしまったみたいです(笑)。まあ題材からして日本未公開だったのはしょうがないですが、確かにこの映画の悪役帝国陸軍は非道の限りを尽くしています。たとえれば『007/ダイ・アナザー・デイ』の北朝鮮兵、『ランボー/最後の戦場』のミャンマー政府軍みたいなもので、とくに憲兵隊長の役者さんは顔が怖すぎ。映画自体は正統的な演出でまあまあ盛り上がるのですけど、やはりそれには鬼畜日本軍の悪役ぶりが寄与しているのは確かです。マニラで抵抗運動のフィリピン人が病院で銃殺されるところなんか、ロッセリーニの『無防備都市』を彷彿とさせます。日本側の視点で描かれるシーンは無いですが、悪役ぶりを際立たせるためか史実より日本軍の装備や物量が大げさになっているのは気になりました。 それにしてもこの太平洋戦争での捕虜虐待は紛れもない事実だし、言い逃れは出来ないでしょう。日露戦争や第一次世界大戦での模範的な捕虜待遇を考えると、20年あまりでなんでこんなに帝国陸海軍は堕落してしまったのか情けない限りです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-01 17:53:51)
11.  クリミナル 《ネタバレ》 
意外と面白いなと思ったら、「あの映画」へのオマージュでした。証券を売りつける相手の名前を聞いて、なんか聞いたことある役名だなあと思いました。そのことについてはこれ以上書けません(笑)。しかし、ジョン・C・ライリーの小悪党ぶりが傑作です。インタフォン使っていい年した大人が「オレオレ詐欺」なんかやるなよ、と私は言いたい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-10 18:58:18)
12.  クリビアにおまかせ!
60年代にオランダで大人気TV番組のミュージカル化だそうで、さしずめ日本で言うと『サザエさん』を実写ミュージカル映画にした様なもんでしょうか。タイトル・バックはバスビー・バークレー風で、ここは必見しょう。主役のクリビアというキャラを演じているルス・ルカという人はオランダでは有名な女優だそうですが、あの顔、どっかでみたことある様な気がするんですけど思いだせない、そう、日本の女優で似た人がいたのかな? なるほどアルバトロスは『アメリ』の二匹目のドジョウを狙ったんでしょうが、ちょっとこれじゃあ無理でしたね(笑)。ミュージカル・ナンバー自体は決して悪くなかったですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2011-05-05 23:36:01)
13.  クリスティーナの好きなコト
わたくし、シモネタやおバカな映画は決して嫌いじゃないですが、この映画はちょっと趣味ではない。いくらなんでも、くだらないにしても限度があるってもんです。キャメロン・ディアスは下品でおバカな女を演じたら天下一品ですが、『メリーに首ったけ』の方がそりゃ良かったのではないかな。本作自体が『メリー』の二番煎じ企画ですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-03-04 21:19:30)
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