21. 刑事コロンボ/第三の終章<TVM>
《ネタバレ》 まず自分に疑いを掛けさせて、それを晴らすことによって安全地帯に逃れようとする。斬新なアイデアでした。ただし、余計なことをしすぎたために、自ら墓穴を掘ってしまう犯人。あっけないラストでした。警部、6ドルのチリは、いつものより美味かったですか? 6点(2004-02-08 20:05:43) |
22. 刑事コロンボ/意識の下の映像<TVM>
《ネタバレ》 ロバート・カルプの3回目の犯人役。犯人の名はバート・ケプル。こってるじゃないですか!コロンボの見所の一つに追い詰められた犯人の対応がありますが、本作はそれは異質でした。うろたえるでもなく、開き直りもしない。彼は自分の理論によって、立証されることになった罪には興味が無く、その理論が正しかったことが証明されたことに、純粋に喜び、興奮しています。やや哀れなラストでありました。警部、してやったりですね! 7点(2004-02-08 16:59:09) |
23. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
《ネタバレ》 コロンボの犯人像は2種類に分類される。一つは『祝砲の挽歌』『別れのワイン』のように尊敬できるタイプ。殺人犯を尊敬するのは変な感じであるが、言い換えれば感情移入できるタイプ。もう一つは『2枚のドガの絵』『自縛の紐』に代表される嫌な奴である。そしていずれにせよ、この傾向が顕著であればあるほど、名作と評価されている。さて本作はどうであろうか。犯人役はロバート・カルプ。この人、コロンボシリーズに実によく出てくる。また、嫌な奴がよく似合う。てことは名作に分類されてもおかしくないのだが、少々詰めが甘い。まず殺人の動機がはっきりしない。もう一つは最後の電話である。通話記録を調べれば、あの電話がスタジアムの専用ボックスから掛けられたものでないことはすぐ分かるはず。よい役者、よい題材だけに少々残念である。ところであの試合の結果はどうなったんだろう?警部、教えてくださいな。 7点(2004-02-08 15:12:51) |
24. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
コロンボの相棒ウィルソン刑事が初登場。コロンボを古畑とするならば、ウィルソンは今泉と西園寺の中間あたりか。ストーリーが淡々と進み、あっけなく犯人が逮捕される。余り印象に残らない作品。警部、アフリカ・バイオレットは咲きましたか? 6点(2004-02-08 13:24:25) |
25. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM>
《ネタバレ》 別れのワインと同系統の話。ラストの車での暖かみのある会話、被害者が嫌な奴等、似通った点が多い。コロンボは相変わらず優秀で、多分最初に事故現場に行ったときから何かあると思ってた様子。本作の見所はラストもさることながら、オープニングと白装束を作るおばちゃんとのやり取りかな。しかし警部、宗教って恐いですね。 7点(2004-01-10 20:54:49) |
26. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
お粗末な犯人、お粗末なオチ。とても『祝砲の挽歌』『自縛の紐』と同じ年の製作とは思えない。人間のすることなら何でも出来る、MM7にやらせたほうがよかったのでは?警部、スランプですか? 4点(2004-01-10 13:21:04) |
27. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
いまいちでした。ラストも無理があるし、印象が薄いですね。印象に残っているものといえば、デンデンムシが美味そうやったことと、カーネル・サンダースが殺されたことぐらいですね。 5点(2003-12-18 22:55:03) |
28. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
《ネタバレ》 警部、お見事です!おそらくあなたは、最初にメイフィールド先生に会ったとき、彼がシャロンの訃報を聞いても異常に落ち着いてたのを見た時から彼が怪しいと思ったはずです。そしてマーシャを通じて情報を送り込んできたときに確信したはずです。机を叩いて激怒したのも、メイフィールドを追い込むための芝居だったんですね。そしてラスト。本当はもっと早く、あの糸をホケットから見つけてたんでしょ。わざと負けを認め、一旦部屋から出て行き、ホッとしたメイフィールド先生をグウの音も出ないところまで突き落とす。まあ何しろ相手は冷静沈着な人ですから、あそこまで追い込むのも、分からなくは無いですが、それにしても警部、人が悪いですなぁ。 8点(2003-12-14 18:51:42) |
29. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM>
《ネタバレ》 うーん・・・。何かちょっとねぇ。結局、銃を調べたらすぐ逮捕できたような・・・。それにねぇ、目撃者のあなた。ちょっとは男を見る眼を養った方がいいですよ。 5点(2003-12-14 15:21:02)(笑:1票) |
30. 刑事コロンボ/もう一つの鍵<TVM>
《ネタバレ》 まず、犯人が嫌な女です。それに殺害方法がいただけません。ちょっと無理があります。今回犯人は、命を奪ったのは自分だが、それは殺人ではなく、正当防衛だったと主張します。ある意味斬新なアイデアですがとても上手くいくとは思えません。まあ、犯人が母親にも、恋人にも愛想をつかされたから良しとしますか。それにしても警部、女って怖いですね。 5点(2003-12-14 15:15:15) |
31. 刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
やや落ち目になった往年の名女優が犯人。初めて会う前にいつも以上に 身だしなみを整え、特に爪にまで気を使うコロンボ。そして初対面のときの、はしゃぎようは愉快です。ただ殺害方法には少し無理があり、ラストの罠も、いつもより、キレが無いような気がします。でも、いつものネクタイが『カミさん』の贈り物とは。警部、あなたって本当に愛妻家なんですね。 6点(2003-12-14 15:00:48) |
32. 刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM>
《ネタバレ》 この作品は配役がいいです。ロンドン警視庁の部長も、執事も、楽屋番も、犯人も、それに最初にちょっとだけ出てくる駐在さんもいい味を出してます。ラストの罠はちょっと反則かなと思えますが、まあいいでしょう。蝋人形館の主人だけはコロンボが飛ばしたのに気づいてたようですが・・・。しかしロンドンに視察に行かれるとは。警部、あなたって本当に優秀な刑事なんですね。 7点(2003-12-14 13:25:08) |
33. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
ラストのコロンボの罠が見事です。美しい渓谷と相まって爽快感を与えてくれます。あぁ、それにしてもあの葉巻吸いたいなぁ。 7点(2003-11-30 16:15:48) |
34. 刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM>
《ネタバレ》 大好きな作品。犯人としては『別れのワイン』と並び敬意を払える代表格の一人でしょう。しかしコロンボはいつから大佐が犯人と目星をつけていたのでしょう。理事長のファイルを見た時からかな?コロンボの足が臭いという新発見と、ラストの『卑怯者もここにはいない』という歌詞が印象的でした。 8点(2003-11-30 00:45:07) |
35. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
この作品が74年。パイロット版『殺人処方箋』が67年。あのコートを7年着ているそうだが、ちょうど計算が合う。さすがコロンボ。教会でのやり取りは◎。ラストは△。で6点。 6点(2003-11-29 22:45:29) |
36. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM>
《ネタバレ》 コロンボの名推理が冴えます。名推理過ぎてちょっと無理があるんちゃうの?と思えます。指輪を見た時からってちょっと、あなた。横でみてたの?まあ、他ならぬ警部のことだから、あたしゃ黙ってますけどね。それにしても警部、ビリヤードが上手いのは知ってましたが、ゴルフもとは。隅におけませんなぁ! 7点(2003-11-24 19:51:09) |
37. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
《ネタバレ》 シリーズ化されての第一作目。スピルバーグの作品であるが、特に面白いとは思わない。正直言って、あんな証拠で自白するとは思えない。それだったらいっそのこと、ラストであのメモをごみ箱に捨てるカットを入れて、メモは被害者が書いたものではなく、コロンボの捏造としたほうがコロンボらしい。観るものは、ニヤッとシニカルに笑えたと思う。 6点(2003-11-24 17:59:21) |
38. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
殺人処方箋の時より、髪がボサボサになっています。その後のコロンボのスタイルを決定付けた作品と言えるでしょう。その後と違うのはスクラップ寸前の車が出てないことと、葉巻はまだ新品を吸ってること、そして『カミさん』じゃなく、『女房』と言ってることですね。 8点(2003-11-24 12:42:04) |
39. 刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
コロンボがその後と違って若いです。怖いです。部下を顎で使います。しかも、その後と同じでしつこいです。はっきり言って嫌な奴です。あんな奴に付きまとわれるくらいなら自白したほうがマシと思った大部屋女優のあなた。あなたの判断は正しい。最後の大掛かりなトリックに参加しようと思い、青いドレスを着た時点であなたの腹は決まっていたはずです。もっと早く供述してコロンボといっしょにアイスでも食べましょう。でも大部屋女優にプールつきの家はちょっとなあ・・・。フレミング先生でもマンションやのに。 8点(2003-11-24 10:25:26)(笑:1票) |
40. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
コロンボシリーズ『最優秀作品賞』と『最優秀主演男優賞』にノミネートされて然るべき作品。主演男優賞はもちろん、ドナルド・プレザンスです。この作品、何と言うか他の作品とは『匂い』が違います。通常コロンボ作品の興味はコロンボが如何にして犯人を追い詰めるのかに集約されますが、本作は一つの優秀な『ドラマ』として観るものを引き付けていきます。そうなんです。これはミステリーというよりも正に良く出来たドラマです。それともう一つ。映画的な手法が見受けられます。たとえばカメラワーク。ワイナリーでコロンボとエイドリアンが別れるシーンでは、二人のアップから一気に引いて遠距離からのツーショットになりますが、これはブドウ畑を空撮していると思われるシーンとあわせて他のコロンボではあまり見られないシーンです。オマケにもう一つ。テレビ放送版では無かったと思うのですが、DVD版ではレストランのマネージャーとソムリエが思い切ったボケをかましてくれてます。まぁとにかく、この作品は推理物としてよりワインが大好きな男と、一人の刑事の極めてよく出来たドラマとして評価するべき作品です。警部、乾杯です。 8点(2003-11-22 14:01:54)(良:2票) |