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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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21.  コマンドー 《ネタバレ》 
ネタバレ:シュワちゃんが大暴れする(\デエエエェェェェエエエエエンッ/)  コンボイ司令官で楽しむか、桜ひろしで楽しむか。それが問題だが、だったら両方見ればいいだろっ!!!  この映画を5行でまとめると・・・        野郎オブクラッシャーアアアァァァツ!!!
[DVD(吹替)] 9点(2014-12-20 21:17:20)
22.  河内山宗俊 《ネタバレ》 
実在の茶坊主、河内山宗春を扱った時代劇。 実在の宗春の死はハッキリしない部分も多く、逆に言えばそのミステリアスな最期が後年の多様な脚色を生んだのだろう。 「丹下左膳」や「人情紙風船」に比べると余り演出の冴えを感じられない。 それでも無関係だった河内山と用心棒が徐々に関係を深めていく様子や、丁寧な掘り下げ、一触即発な抜刀の場面、数分ながらラストの殺陣など流石の演出だ。 でも雪を背にしたカットはちょっと懲りすぎな気が・・・と思ったら、雪夜を背に哀しげな表情を見せる原節子の美しさは何ともいえない。  それに、本作の最大の見所はやはり人間ドラマだろう。 油断できないキャラの河内山、ユニークな用心棒の先生、河内山を気遣う女房代わりの女性、「丹下左膳 百萬両の壺」に出ていた例のコンビも忘れがたい。この作品のキーパーソンだ。 加藤清正は違うだろうけど。  それに超初々しかった節子。 喧嘩が止まるほどカワイイ節子。かわゆいっす。こんな初々しかったのか・・・。  クライマックスとなる路地裏での斬り合いは見づらい部分もあるが、閉所における息詰まる攻防が見所。 ストーリーは「人情紙風船」ほど暗い部分も覗かせたが、ラストの希望を抱かせる走りっ振り。  姉の愛情に気づいた弟は、光の中に向って走り続けるだろう。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-15 23:25:41)
23.  告発 《ネタバレ》 
俺個人は同じ刑務所&法廷劇なら「父の祈りを」の方が惹かれるが、この作品も一度は見ておきたい作品だ。 膨大なセリフと悲惨な場面で観客を殴りつけるこの映画は、「ザ・デッド/「ダブリン市民」より」の撮影を手掛けたフレッド・マーフィのキャメラによって観客に一切の退屈を与えず、画面に釘付けにする。釘付けにするが、落ち着きのない感じがイラつかせる。それだけマーフィもカメラを通して怒りに震えているのだろうか。 漆黒の画面から響く悲鳴、ニュースフィルムは看守を英雄として祭り上げ、人を襲った害獣のようにさらされる。 5分が10分以上に感じられるこの重苦しさ、刑務所の閉鎖的圧迫感が囚人を、看守たちをどんどん狂わせる。まして独房のすぐ外には家族がいる。家族には愛想を振りまき、そのストレスを囚人たちにブチまけざる負えないほど自分たちを追い込む。 髭剃りをミスッただけで鏡を割ってしまうほどキテいる連中ばかり。だが、独房に押し込められた囚人にはそれ以上の孤独と恐怖が圧し掛かる。裸で震えながら祈り、話し相手はクモとネズミとゴキブリくらい。 あれだけ痛められて必死に耐えて耐えまくり、裏切り者への復讐。だが本当に殺してやりたかったのは自分を痛めつけた看守たちだった筈だ。 脱走兵が自分達の家族に手を出したらどうなるのだろう。そんな危険はないとタカをくくる。護送中の看守が不意に子供に襲い掛からない保障など何処にもないというのに。その時点でアルカトラズそのものの傲慢を感じられる。 主人公を助けようとする弁護士もまた、助けたいという善意と大罪を暴いて勝利に酔いしれたいという欲望がせめぎ合っているようにも見える。 最後に主人公が見せる笑顔は、喜びと同時に「もういつ死んでもいいや」という諦めでもある。 あれほど高揚感を得られない勝利の瞬間があるだろうか。陪審員の描写の少なさも気になった。 弁護士と主人公がトランプをやる一時ももっと描いて欲しかった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 20:15:19)
24.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 
んん?この良作までこのサイトのオールドタイプ共は点を低くするのかね?だからこのサイトはダメなんだよ。若い人がどんどん離れていくワケだ。  ニューヨークで起こった男女の数奇な運命を描くロマンス・ファンタジー映画。 愛する男を襲った突然の「悲劇」。 その悲劇が信じられない「奇跡」を生む・・・! ストーリーは恋愛、ファンタジー、ホラーが充実しているが、面白いのは主人公が思いもよらない立場となって真相を知っていくという所。 冒頭のアホみたいなイチャイチャ振りからは想像が付かないほど話がガラリと変わるのだ。点が低い人はその時点で全面撤退しちゃった人もいるだろうね。 あらすじだけ追えば陳腐に見えるストーリーも、本編は奇想天外でありながら実に丁寧な作りをしている。 主人公が何も出来ないもどかしさと戦い、それを努力を重ねて自分の「利点」に成長させる。 主人公の予想以上の「反撃」は胸がスッーとなる事だろう。 これぞ映画だ。 影のヒロインとも言えるウーピー・ゴールドバーグも凄い良かった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-13 19:17:53)
25.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》 
街中に潜む「ゴースト」を電気放射銃で捕獲していくSFホラー映画「ゴーストバスターズ」。 ゴテゴテした装備、敵との激しい格闘、無駄にカッコつけるラスボスと厨二病をくすぐる展開が懐かしい。 特にクライマックスでマイコーもどきのラスボスが上空にブワアッと舞うシーンはちょっとワクワクしてしまった。 「あまちゃん」で電車乗りのオッサンが「ゴーストバスタアアアアァァァズ」と絶叫していたのを思い出した。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:22:59)
26.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 《ネタバレ》 
「GHOST IN THE SHELL」そのものに対しては今更言う事は無い。  08年にCGの演出や一部セリフの入れ替えがされた「2.0」。  音がよりリアルになってコッチの方が好きという人もいるだろうね。音響は最高レベル。  ただ、個人的にCGを使う必要性はまったく無いと思うんだけど。 あのオーパーツの塊みたいな素子やヘリの作画がCGに置き換えられてしまったのはちょっと残念。  緊迫感も旧ver.の方があったかな。  特に戦車戦はそう思った。素子が腕に捕まってゴーグルが割れるシーン。 旧ver.は装甲を破壊されるようなグシャッて感じだったが、「2.0」はガラスをパリンッと割られるような感じでちょっと軽いと思った。バトーが素子の助けに間に合うシーンは重さが増したように感じたけど。 ヘリのセリフが違うとその後の印象も結構違うのね。   一番ビックリしたのは、前作じゃ「ナウシカ」のクロトワ(家弓家正)だった人形使いが「ナウシカ」のクシャナ殿下(榊原良子)になったという事だ(押井的には「パトレイバー」の忍さんですよねー)
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-04 05:39:58)
27.  コミック雑誌なんかいらない! 《ネタバレ》 
実際に起きた事件を再現ドラマとして見せる作品。  特に「豊田商事永野会長刺殺事件」の迫力は凄い。江戸っ子の北野武が関西弁で喋ってる(笑) 関西弁下手糞すぎる(最早意図的にやっているとしか思えない) スローモーションがちょっと気になるが、殺人を許容し公開で流し続けるマスコミへの批判も感じられた。あまりにあざとくやっているので完全にケンカ売ってます。 実際のニュース映像がニコニコ動画やyoutube等にも挙がっている。本当に見事な再現だが、閲覧は各自自己責任でお願いいたします。 凄い映画でした。 次はたけしがフライデーに殴り込んだ話も再現して欲しい(嘘ですゴメンなさい)
[DVD(字幕)] 8点(2014-07-12 17:55:36)
28.  絞死刑 《ネタバレ》 
「絞死刑」・・・タイトルを聞いただけで?と思った。どうやら“くびりころす”国(ひとびと) を描いた作品らしい。 実際に起きた「小松川高校事件」をモデルにした映画。  冒頭はドキュメンタリー風のタッチで、一人の人間が死刑執行される瞬間を描いていく。この頃から死刑制度が必要なのか不必要なのかが問われていたのか。 死刑を執行する人間は、これから罪を犯した“ケジメ”として殺される人間を見届けなければならない。首に喰い込んだ麻縄の跡も・・・。 人間が完全に死ぬまでをストップウォッチで計ったり、必死に諭して、飯まで食わせるんだぜ?酷い話だ。  大昔は磔とか、首を斬られた罪人をそのまま晒し者にして民衆の前で見せたそうだが、今の世の中そんな事はしない。殺される人間にも“人権”て奴が発生するからだろうか。  ところが、そこから事態は急変する。 一度しくじった刑を“殺り直す”って発想がまず思い付かねえよ。 記憶を失えば絞首刑(縊り殺す)が出来ない。 それでこれから殺そうとする人間の記憶を取り戻させようとする様子が何処かユーモラス・・・けど、ゾッとする。 法を破り人殺しもいとわぬ者、法を守って人を殺そうとする者・・・一体どっちが正しいんだろうね。劇中の人間のように、本当に笑いながら人を殺す相談をする奴もいるだろうよ。 つうか教育部長がウザイ。 人一人殺すのに愛情だの何だのと歪んでいるとしか思えない。  もし殺される奴が日本人の“K”で、殺す側が朝鮮の“R”の人々だったら・・・差別とかそういうものが立場によってがらりとひっくり返されたら・・・そう思うと怖くてしょうがない。ステレオタイプな差別描写が、より一層そういう事を考えさせる。  更に日本の男尊女卑の問題や宗教問題にまで踏み込んでしまう大島渚の大胆さ。 映画というジャンルで戦い続けた男のメッセージが刻まれた作品の一だった。  ラストシーンで検事以外の人間が見た“女”の姿。“R”は“R”である事を受け入れる・・・。  後味は悪いが、「儀式」と共に一度は見ておきたい作品だ。 この映画が嘲笑うものは、死刑制度、そして人間そのものに対する矛盾なんだろうね。多分。  俺は「少年」や「戦場のメリークリスマス」の方が好きだが、この映画は大島渚にしか撮れない最高傑作だ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-06-24 18:06:50)
29.  孤独な場所で 《ネタバレ》 
「夜の人々」か「孤独な場所で」か。 ニコラス・レイの最高傑作として名高いフィルム・ノワール。  レイの描く人間は、常に内側で暴力を爆発させ痛々しいまでに自分を追いつめる人物描写が多い。  ジェームズ・ディーンを主役にした「理由なき反抗」が良い例で、主人公は元より、主人公の親友までもが内側に向かう暴力によって自分を傷つけてしまう。   「孤独な場所で」は、一度怒りだすと己を抑えられない暴力的な脚本家を主人公にしている。  一度は主人公を愛した女も、やがて彼の暴力性に怯え始める。 愛が恐怖や怒りに変わる時、殺人容疑の真相が明らかにされ、新たな事件が生まれてしまう。   終始何かに突き動かされて苛立つ様子は、何かに怯えるように不安定でじっとしていられない。  まるでルイス・ブニュエルの「エル」のように、精神を病んでいるような様子さえある。恐ろしい映画だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-19 20:59:08)
30.  攻撃
これは、アルドリッチが自らの最高傑作と述べていた作品だ。 個人的には「ロンゲストヤード」や「キッスで殺せ」の方が最高傑作に相応しいと思うが、戦争映画としてはアルドリッチで一番の作品だと俺も思う。 隅々まで反映された反骨精神、本当の敵は襲い来る兵士ではなく、誤った判断によって自軍を破滅に導く愚かな上司だと言う事。 戦争への皮肉と怒りがふんだんに込められた傑作だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-13 20:57:07)
31.  黒蘭の女 《ネタバレ》 
ワイラー版「風と共に去りぬ」。 スペクタクルを期待する人間には少々物足りないかも知れないが、普通のメロドラマを期待する人には充分な作品。 少なくとも俺は「風と共に去りぬ」よりも好きだ。 ベティ・デイヴィスの演技が良い。気が強くワガママだったヒロインは、やがて気丈で落ち着きのある大人の女性へと成長していく。 物語は南北戦争を背景に男女の複雑な絡み合いを見せる。 彼女の着た「真紅のドレス(白黒画面では黒衣のドレスにしか見えない)」は別れの印か。彼女は“ジイゼベル”と呼ばれる男を狂わせる女なのだろうか。 いや、感情こそ激しいがラストの彼女の姿は気高い一人の女性でしか無い。病なんて関係ない。だって彼を愛しているのだから。 愛する男を殺そうとする病が、再びヒロインと彼を結びつけるとは何とも皮肉なものだ。   「そうだ明日があるは」何て事言いやがる女と、病が染つるかも知れない男に「愛しているから」ってだけで追いていく女、どっちが良いよ。俺は後者だね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-20 23:30:27)(良:1票)
32.  コンドル(1939) 《ネタバレ》 
否、ケーリー・グラントのカッコ良さに惚れる逸品である。 ケーリー・グラントと言えばコメディやヒッチコック作品で有名だが、若い頃はもっぱらコメディだ。 しかし、若い頃も落ち着きのある冷静でカッコイイ役もそつなくこなしてる。  冒頭のシーンが凄い。 特撮技術よりも、飛行機音と無線機から聞こえる音響だけでスリリングな着陸シーンを演出してしまう妙技。 ケーリーの演技も相まって、必見のシーンとなっている。  「コンドル」戦争を背景にした航空映画だが、一番の醍醐味は男たちの人間ドラマだ。 「ヘンリー4世」を引用するシーンの粋なやり取り、リチャード・バーセルメスのカッコ良さ、後半から出てくるコミカルなやり取り。 実に硬派で、ロマンティックで、楽しい映画だ。 スクリュー・ボール・コメディではドアや電話といったアイテムのやり取りが殺人的な笑いを産む。 毎回笑いすぎてしばらく腹痛になってしまうのが毎回の悩みだ。 ジーン・アーサーの変貌振りはギャグとしか言いようがない。  男たちの友情に押され気味のジーン・アーサーよりも、一瞬とはいえ元恋人として強烈な印象を残すリタ・ヘイワースの方が魅力的である。  とにかくオススメ!
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-07 20:02:31)
33.  港々に女あり
いやあ、こりゃ本当に楽しい映画だよ。 「女あり」ってタイトルだからルイーズ・ブルックスの魅力を堪能する映画・・・かと思ったらヴィクター・マクラグレンたち船乗りが泣いて笑ってド突き合って仲直りするという楽しい映画でしたよまったく。 流石ホークス、この頃からドッカンドッカン見せてくれる。  ルイーズ・ブルックスのキャラと、ホークス特有の女性の個を尊重する演出が上手くハマッている。余計に魅力的な女性像になっているぜ。 こりゃアメリカで勇名を轟かせるよ。やっぱホークスは女を発掘する達人だね。楽しい一時だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-12 01:27:43)
34.  荒野の決闘 《ネタバレ》 
今作は邦題のような荒々しさはあまり無い。 原題の「My Darling Clementine」の通り、詩情に溢れた愛と淡々とした復讐の物語。 伝説の保安官「ワイアット・アープ」兄弟とドク・ホリデイの復讐劇。 静かに草木を揺らす荒野、そして「殺られたら殺り返される」殺伐とした西部の世界。 降り注ぐ雨の描写が、この映画の静けさを物語る。  ワイアットが酒場で無法者を引っ捕まえる場面、 酒場で銃を抜いて場を制する場面、 ダダッ子ドクを連れ戻す疾走感、 クライトン一家の襲撃、 ラストの決闘とこれだけ見せ場があるにも関わらず徹底した静けさ。  「駅馬車」のようなドラマ面の人物像の掘り下げもあまりない気がする(前半のバージルとモーガンは空気)。  ただドク・ホリデイが馬車馬を走らせる頃から物語は「静」から「動」へと移り変わっていく。それまで退屈だったストーリーも、段々締まりを見せてくる。 平和な街にくすぶっていた「火薬」が「銃火」によって炸裂する瞬間。 仲間の仇を討つために、そして保安官として仕事を果たすためにアープたちは決闘の場へと向かう。 が、死が待っている決闘の場に堂々とした出で立ちで歩み寄る男たち! それぞれが失った者のために、正義のため、何より愛する者を守るため、男たちは引き金を引く。 長き静寂の後に訪れる死の瞬間まで・・・。  愛する人を奪われていく主人公たちと、アープたちの手によって平和を取り戻し歓喜する住民たちの対比が生々しい。  今回のマチュアは文字通り捨て身のギャグを披露してくれた。 敵の背後を取っておきながら咳で位置がバレて撃たれるって・・・しかし柵に手をかけ相手を睨みつけての一撃はカッコイイので結果オーライ。  「赤い河」や「リオ・ブラボー」で好々爺だったウォルター・ブレナンも、昔は悪漢老クライトンとして立ちはだかる。 それが輪廻転生してジョン何とかさん(ジョン・ウェイン)の強い味方に生まれ変わったと考えると・・・胸熱。  そして決闘のラストでハンマーを打ち降ろして三連射するワード・バンドのカッコ良さは異常。  20世紀フォックス発売の特別編DVDに収録された「非公開試写版」も必見。 個人的にはこっちの方が好きだったりするのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2014-04-05 10:13:17)
35.  絞殺魔 《ネタバレ》 
フライシャーの緻密な演出とシンプルな面白さが光る。 フライシャーは「バイキング」や「ミクロの決死圏」等アクションものの監督と思っていたが、まさか「ミクロの決死圏」の後にこんなサスペンスを撮っていたとは。 他の作品に比べるとかなり地味な印象もあるが、それでもフライシャーらしい演出が光る作品だ。 「実在のボストン連続絞殺魔事件」をモデルにした作品。 複数のカットを同時に見せる実験的な仕掛け、淡々と殺しのドラマとそれに歯噛みしながら捜査を続ける警察たちの姿を映していく。 ただでさえ得体の知れない「絞殺魔」が襲いかかるってだけで恐怖だし、もっと怖いのが散々ニュースで注意しているにも関わらずドアを開けてしまう人間心理の怖さ。 開けなくても簡単にドアを突破してしまう「絞殺魔」。 後半の展開は衝撃的。延々とシーンが続く感じなのだが、不思議と飽きない。 “もう一人のアイツ”が出てくる瞬間といったらもう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-19 20:11:16)
36.  國民の創生
アメリカで初めて創られた190分もの作品であり、その中には戦争、人種差別、思想など様々な濁流が流れている。 後の「風と共に去りぬ」の骨子がこの映画に詰まっているのだ。 この映画の場面場面で数多く出てくる「絞り」のように、小さな点が大きな光の塊となっていく。 アメリカの南と北、二つの名家にて起こる恋愛、戦争、死の物語を当時のアメリカ社会のうねりと共にドキュメンタリー風に描く。  映画史上初めてのオリジナルの音響、燃え盛る街を背後に逃げ惑う民、強烈なフラッシュ・バック、印象的なカットの繋ぎなどなど・・・一つ一つの場面の完成度。 1890年代終わりのリュミエール兄弟作品、1903年の「大列車強盗」、1910年の「月世界旅行」、そして1915年の「国民の創生」。 前半30分の登場人物の相関、南北戦争の激戦、後半における数々の死と「KKK」の設立、新たなる闘争の決着・・・密度のある映画だ。  ストーリーの流れや演出は文句なしに素晴らしい。  だが、だがである。 リンカンは何故暗殺されたのか。 それは黒人の現状と痛みを理解し、そこに共鳴したからこそ彼らを開放するために戦い、そして殺された。 後のキング牧師やマルコムXたちがそうだったように、肌の色ではなく、心で理解できたからこそ彼は戦ったのだ。 黒人の解放運動、キャメロン家と共に戦う黒人の女性を描いた点は良かった。 ただ、黒人への恨みをそのまま黒人に返す事を目的とした「KKK(クー・クラックス・クラン)」を英雄として描いた部分は残念でならまい。 これこそ正に「面白ければそれでいいのか?」という映画なのだ。  白人に蔑ろにされた憎悪。 その憎悪が白人に向けられ白人を殺す。 そして黒人に家族を殺された白人の憎悪が「KKK」を産んだ。  だが、「KKK」はあくまで黒人への憎しみをたぎらせた組織であり、それが「アメリカ」という国を造り上げたわけではない。 リンカンが死ななければ南北の統一も無かったし、黒人奴隷の苦しみが無ければリンカンが戦い暗殺される事も恐らく無かっただろう。 その憎しみの連鎖が黒人差別の要因である筈なのに、この映画はそれを疎かにしてしまっているのだ。  黒人の苦痛を細部まで理解出来なかったグリフィスの詰めの甘さだけは惜しい。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 17:24:25)
37.  荒野の七人 《ネタバレ》 
西部劇の最高傑作かどうかは解りませんが「最高の1つ」という事ならば迷うことなく選ぶ傑作。「七人の侍」と「駅馬車」大好きな私にはドストライクな1本です。実際に戦場から帰って来た男たちの面構え。村を守るために街に助けを求めて繰り出す村人たち。それに応じた七人のアウトローたち。冷静沈着な参謀クリス、頼りになるヴィン、未熟ながら機転が効き果敢に戦うチコ、賞金目当てのハリー、子供好きなオライリー、死に場所を求めるリー、ナイフも得意な凄腕のブリット。原作以上に個性豊かなキャラクター、2時間とコンパクトにまとめられたストーリー。原作に比べるとストーリーの厚みは無いのですが、純粋なアクションとドラマの掛け合いが面白い作品に仕上がっていると思います。ただ惜しむべきは悪党カルヴェイラの「傲慢と甘さ」。あの時撃っていれば・・・!ラストの壮絶なファイトは凄いのですが、何だか「殺りそこねたので取り敢えず」感が否めませんでした。けれどもリーの決意と最期。あれを描いた事でこの作品は意味があるなと思いました。彼の安らかな死に顔が全てを語ってくれます。そして村長と語らい悠々と去っていく男たち、村人と絆を結び「水と油」では無くなった瞬間・・・私は好きです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-07 17:30:25)
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