1. 御法度
《ネタバレ》 どう評価したもんでしょうね、これは。完全にホモ映画なんだが、完成度が高い。 映像や音楽にはゾクゾクくるものがある一方、男性としては嫌悪感が募るシーンもある。女性ならこういうシーンは好きなのか分からないけど。 ビートたけしはじめ配役も素晴らしいので、もったいない。恋愛映画のジャンルに含めて良いものか。 とにかくガチッとした組織のなかで人間関係がおかしくなっていく過程は見どころがある。 ラストシーンは謎のセリフも含めて、考察を読まないと分からなかった。難しいセリフも多いので、字幕付きで見るのがおすすめ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-10-12 22:06:22) |
2. コンタクト
終始落ち着いた雰囲気と、凝ったカメラワークが光る佳作。 SFものだと思って観る人は、この映画がサイエンティフィックどころかスピリチュアルまで行っていることに驚くだろう。 大人になったジョディー・フォスターの演技も冴え渡る。 ただ時間が長いかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-04 17:51:38) |
3. 恋する惑星
フワフワした感覚、映像と撮影の世界が調和した不思議な映画。 この時代の混沌とした香港を象徴しているのか、夢のカリフォルニアなどのバックミュージックが変化の富んだ撮影方法に馴染んでいる。 見る人によって、それぞれの年齢によって解釈も評価もさまざまに違ってくるだろう。 個人的には前半より後半のほうが目を引いた。 [地上波(字幕)] 7点(2016-06-29 09:52:07) |
4. 恋人までの距離(ディスタンス)
ストーリーの流れが自然で、素直に感情移入することができた。 どちらの主人公も超美男美女ではなく、どちらかというと欠点も抱えた等身大の人物であるが、それがゆえにこちらも入り込める。 なんといってもウィットに富んだ会話が素晴らしい。恋人未満でありがちな、照れやツンデレといったかけひきに溺れることなく、お互いの内面を深め合っていく。 ラストへ向けてどう収束するのか不安だったが、この終わり方で間違っていなかったと思う。良作。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-20 10:09:07) |
5. 高校教師/もうひとつの繭の物語
これは・・・そうとう話がいびつだ。しかも話の進む方向が暗い。 テレビドラマ版が誇張されすぎていたのだから、もう少しノーマルな方向に持ってきても良かったのでは?と思いながら見た。 途中まではまだ良かったのに、後半で展開がグダグダなのは明らかだ。 出演陣の迫真の演技と丁寧な作りが光っただけに、脚本で損をして凡作に成り下がってしまった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2010-07-10 00:10:55) |
6. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
ストーリーは難解そのもので、やたら独特の用語が出て来たり、抽象的な言いまわしがあるので分かりづらい。でも、それを補う完成度の高さと想像力の豊かさに脱帽。また近いうちに見たいとは思わないけれど、見るたびに面白くなる映画なのかも。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-08-06 21:01:53) |
7. コキーユ ~貝殻~
《ネタバレ》 すぐれた純文学作品のような映画です。終始落ち着いたトーンで、不倫関係を描いた、ただそれだけですが、小林薫と風吹ジュン主人公二人の感じが良いですね。何度も観たいと思わせる映画ではありませんが、最後のお墓のシーンなど日本映画らしくしみじみとして、なかなかの佳作でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-01 17:39:15) |
8. 恋は舞い降りた。
江角マキコが良い。今までのイメージは、がさつで男性っぽいタイプ。それがこの映画で一変した。かえってそのさばさばした感じが、内面で幸福を追い求めながら素直に出さない女性として魅力的に映った。一方の唐沢は少しオーバー。全体的に後半になるにしたがって評価が上がっていく映画だった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-05-19 21:08:39) |
9. 国会へ行こう!
タイトルからして、国会見物したいおのぼりさんが大挙して国会へ押しかけるドタバタコメディーかな、と勝手に推測していました(笑)。なかなか熱い作りで、政治サスペンスっぽい感じも出ていましたね。途中からぐんぐん面白くなっていきますが、バリケードあたりの荒っぽさはもったいないですね。せっかく吉田栄作と緒形拳が熱く好演しているんですから、安っぽい演出でなく人間性を前面に出した頭脳戦としてまとめてほしかったと思います。しかし感慨深いのは、ここ10年で政治の世界、政治化に対するイメージが激変してしまったんだなということ。「自民党をぶっこわす」なんていう人が、日本の首相をこれほど長く務めるなんて誰も想像すらしていなかったのではないかと。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-06 20:18:01) |
10. コリーナ、コリーナ
娘のモリーが言葉を取り戻していくくだりは素晴らしいが、後半になるにしたがってひとつひとつのエピソードが際立たなくなってしまった感がある。白人と黒人の問題を持って来たり、父親とコリーナの衝突を描いてみたり。。。それがなければ、魔法のようなお話。信号機に向って必死に魔法をかけようとするモリーの姿が印象的だった。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-04-11 08:58:29) |
11. 午後の遺言状
数々の賞を取ったということで期待したのがまずかったかな。「阿弥陀堂だより」でみたような心癒されるシーンはほとんどなく、心中、強盗、痴呆などただでさえ重いテーマを重く描いているので、見ていて疲れた。わざとらしいところも目だったし、二人の大女優についてもそれほど魅力を感じなかった。歳を取って見直したら面白いのかな? 3点(2004-10-17 21:02:10) |
12. GODZILLA ゴジラ(1998)
前半は迫力があってそれなりに面白かったが、後半はどうしたことか。ただのパニック映画に成り下がってしまっている。これではゴジラは、人間を食い殺して繁殖するだけの、ただの凶悪な悪者。そこには「ゴジラとしての哲学」はないといってもいい。人間が生き延びられるかどうかだけの映画では、興味は半減してしまう。パニックものなら他にもおすすめの作品が山ほどあるというのに。点数は4点としたが、心情的には3、5点。 4点(2004-09-19 22:50:28) |
13. 交渉人(1998)
カネのために人を殺し、人が殺されるような映画はもう沢山。主役二人の交渉シーンがたくさんあるのかと思って期待していたが、それも前半だけで、最後まで消化不良だった。何も真相を突き止めるために自分が人質を取ることないっしょ、という思いでずっと観ていた。期待していたが、残念。 3点(2004-06-13 23:04:49) |
14. コン・エアー
いろいろてんこもりのアクション映画で、飛行機が車つけて飛ばすとか、ここまでやるの?みたいなシーン続出。それでも、無闇に人に銃を向け、無闇に人を殺すのはやめなさい。っていっても無理か(笑)。ブシェミが存在感があり加点。そのキャラを生かして活躍してくれたら評価が高くなったのに。 5点(2004-06-06 21:31:57) |
15. 恋はデジャ・ブ
《ネタバレ》 1日を繰り返し繰り返し過ごしていかねばならない、たったそれだけのテーマをよくここまで丹念に描いている。 高慢で独り善がりだった主人公が、その日を重ねていくうちに一人の人間として成長し、善意で街の人々を助け、一人の女性を心から愛することができるようになっていく様が、なんと心打たれることか。 見ているうちにヒロインがどんどん魅力的に見えてくるのも不思議。 見終わったあと、優しい気分になれる。 手塚治の「火の鳥」というマンガで、未来永劫死ぬことが出来ずに何十億年も生きなければならない男のエピソードが出てくるが、その話を思い出しながら観た。 もしこんなことが本当に起こったら自分はどうするのだろう?と考えさせられる。 思うに、フィルの行動は一日一日を大事に過ごすことが大切と教えてくれるだけでなく、自分のためでなく他人のためによりよく生きることが生きがいにつながることを示唆してくれているのかもしれない。日々是感謝。 下の方たちと同じく、2月2日に放送してくれたテレビ東京に粋を感じるとともに、毎年この日にこの素晴らしい映画を放送してくれないかな?と無理なお願いをしてみたりして。やっぱり無理? [DVD(吹替)] 10点(2004-02-06 20:27:51) |
16. 恋におちたシェイクスピア
6点(2003-12-04 21:37:23) |
17. ゴースト/ニューヨークの幻
これって昔は楽しめていたけど、今みるといかにもアメリカ的なご都合主義が目について好きになれない。 相方に裏切られたからってパトリック・スウェイジがやりたい放題、悪役になってもおかしくない横暴ぶりなのに最後は明暗分かれるというのはどうなの?サイキックも一度マスターしたら苦もなくこなせちゃうあたりも呆れ果ててしまう。 結局途中から出てくる霊媒師ウーピーが良い味出しているおかげで、何となく良い映画で面白いね〜という評価に落ち着いているだけのこと。演出や音楽は素晴らしいので一見の価値はありますが、混迷を極める現実の国際情勢を知るにつけ、この作品との距離は遠ざかるに違いない。 [DVD(字幕)] 4点(2003-12-04 21:31:17) |