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1.  孤狼の血 《ネタバレ》 
これはまさにオールスターヤクザ映画。とくに江口洋介、竹野内豊が対立する組の幹部に扮して暴れているあたりが、今の「日本映画」という感じ。この2人はほかの役者に比べれば、ちょっと無理してる感じもあるし、そもそも2人とも役名ではなく、「江口洋介」「竹野内豊」にしか見えないが(実際、2人の役名は覚えていない)、それはそれでいいのだ。それこそが、日本の娯楽映画だったわけで。一方の物語の主軸は、役所広司と松坂桃李のバディもの。「悪徳警官」に振り回される松坂桃李視線で物語は展開し、最後に彼の「成長」(or転落)を描いて終わるあたりも定型通りだが、それもそれでいい。もちろん、暴力・グロいシーンでも痛い絵は最小限に、濡れ場でも男女の裸も見せず、テレビで流せない卑猥な言葉もサラリと流れていくところに、「メジャー娯楽映画」としてヤクザ映画を再構築しようという白石監督の狙いも感じる。ただ、そうした試みの数々がうまくいっているのかどうかは、うーん、どうだろう。豚糞や真珠などの悪趣味なアイデアに喜べる人たちは、有名俳優の名前で映画館に通う人たちとは違う気がするし、そんな人たちが裸を見せない絡みに満足するとも思えない。結局、雰囲気だけは劇画調ながらあっさり風味のヤクザ映画が、結果的に誰にとってもストライクを外した作品になってしまったように思える。ただ、続編も公開間近ということで、客観的にはその試みはそれなりに成功してるのかもしれない。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-20 10:09:22)
2.  ここは退屈迎えに来て 《ネタバレ》 
原作未読。自分は地方出身で東京在住経験もあるので、橋本愛や村上淳あたりの立ち位置は妙によくわかる。なので、車中のサツキと「私」のやりとりは、いつ2人が正面衝突するのかとヒヤヒヤする緊張感があった。時間軸をいじり、登場人物も多いので、オムニバス的にそれぞれの「田舎と都会」や「人気者とフォロワー」の関係性が見えてきて、飽きさせない工夫もあった。そして、登場する若手俳優たちがいちいち上手い。いつもながらの変幻自在門脇麦、ノリの良さゆえに(皆に)軽んじられる柳ゆり菜、田舎社会の「元スター」成田稜のビフォア/アフター、そして実質的な主役といっていい渡辺大知あたりの演技に支えられている。とくにラスト近くの柳ゆり菜のアップのシーンにはこんな顔もできるのかと新鮮な驚きがありました。あえて言えば一番合ってなかったのは橋本愛だったかも。彼女もうまいのだが「東京からの出戻り感」がもう少し欲しかった。一方の演出面では不満もたくさん。中途半端に挿入されるモノローグ。アップの多用し過ぎ。終盤は、演者への嫌がらせかと思うくらい、間の長いアップが多い。俳優の技量でそれぞれちゃんと見られるシーンになっていたけど、全体の配分が考えられておらず、アップの大安売りの感は否めない。あと、音楽の使い方。とくに、自転車でゲーセンへ行く田舎道のシーンの恥ずかしい感じは何だろう。そして、ラストの歌をつなぐシーン。オムニバス的なシーンを一つに結びつけるポール・トーマス・アンダーソン監督『マグノリア』の「wise up」をやりたかったんだと思うけど、この映画では明らかに逆効果。その前の成田稜の「名前なんだっけ?」でそれぞれの物語がやっぱりバラバラだったことが見えた後に、歌のリレーで「妙に気持ちがつながった感」を演出してどうしたいのか、さっぱりわからなくなった。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-04-02 08:24:32)(良:1票)
3.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
ただいま新型コロナウィルスによる自粛期間中です。先月くらいからNetflixがやたら推してくるのに根負けして鑑賞。この、重大な事態を乾いた淡々とした演出で描いていく感じは、『オーシャンズ』シリーズではなく『トラフィック』のほうのソダーバーグ節! 現実とあまりにもオーバーラップし過ぎな展開。とくに、清掃業者が活動できなくなって、ゴミだらけになってしまう住宅街の姿のすさまじいリアリティ。これが9年前の作品だということを考えれば、その考証の確かさの証明でもある。それでも(致死率が違うとはいえ)暴動や略奪はあそこまで酷くないところに、ちょっと現実の人間への「信頼」を取り戻す一方で、どっちかといえば状況を悪化させるほうに作用している現実世界のポピュリスト政治家に絶望的な気分になったり、現実世界でもワクチン開発後の世界がちょっと恐ろしくなったり。それにしても、あの香港レストランでのグウィネス・パルトロウの行動の「何がいけないか」まで、今や観客には手に取るようにわかってしまうのはちょっと苦笑。次々と豪華スターが登場しては、あっさりと退場してしまう展開も豪華というか、ソダーバーグならではという感じで楽しめます。今だからこそ、この冷めた演出が、現実世界のリアリティと響き合って独特な世界を構築しています。あまり期待していなかったけど、やっぱり今見るべき作品。家ごもりのGWにどうぞ。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-03 17:40:02)(良:1票)
4.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 
噂通りの快作! 小松菜奈さんという女優の2018年現在の姿をきっちりと画面のなかに収めた、正しいアイドル映画であり、かつオヤジ目線のファンタジー炸裂の「美少女」映画であるのは間違いない。あと、少し引いた遠景と接写の使い方が絶妙。「雨」と「雨上がり」の対照的な風景、学校のなかを動きまわるカメラで小松さんを追う絵、ファミレスの裏口まわりの外からの絵、このあたりはテレビドラマではできない映画ならではの風景の美しさ、「学校」や「バイト先」が持つちょっとしたノスタルジーを見事に描いてる。引いた絵が続いた後に、グッと小松さんに寄るカメラ。見てるほうもドギマギしてしまう。それでも、この映画が単なるティーン向け量産型恋愛映画ではないことは、序盤に大泉洋の店長が小松菜奈の「若さ」を見つめる視線を見ればわかる。結局映画は最後まであの視線に同化したまま進んでいき、最後まで見たところで、この映画が描いていたのは女子高生の青春というよりも、まっすぐな「若さ」に対して、かつて若者であった「大人」はどうあるべきかを描く作品であったことがよくわかる。若者ぶるのでもなく、相手の言うことをただ聞くだけでもなく、自分の思う若者像を相手に勝手に期待するわけでもなく、そして自分の「古い」価値観をただ押しつけるのでもなく、若者と関わるとはどういうことかということを、大泉洋演じる店長はさりげなく見せてくれる。ノスタルジックに「美少女」に期待して見ていたら、「大人」としての自分のあり方をグッと突きつけられる、いい作品でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-04-29 09:26:19)
5.  哭声/コクソン 《ネタバレ》 
もう、舞台となる村の描写だけで素晴らしい韓国映画。『殺人の追憶』を思い出しそうな、なんてことはない田舎のさえない警官たち、村の人たちとのやりとりだけでとても楽しい。ただ、この作品はのんびりした田舎の人情ドラマから始まったと思ったら、猟奇殺人事件サスペンスになり、懐かしいエクソシスト系オカルト映画になり、ゾンビ映画になり、最後には神と悪魔をめぐる宗教映画に・・・。謎のよそ者を演じた國村隼は本当にすばらしい怪演で、序盤の感情を感じさせない無表情から、中盤のいかにもなサイコ犯人風、そして魔女狩りのように村の男たちに追われて逃げ惑う顔、そしてラストのアレ・・・まで、多種多様な顔を見せて私たちを戸惑わせてくれました。そして対峙するクァク・ドウォンの憎めない凡庸な父親。彼は本作中で何度か判断を誤り、ある意味観客を苛つかせる主人公ではあるんだけど、その「小市民」風の造形によって一つ一つの「過ち」にちゃんと説得力を持たせているのが素晴らしい。とくにラストは、彼にとっては地獄のような経験ではあるのだけれど、でも彼はやっぱりあの場にいってあそこで娘と再会できたことで、どこかハッピーエンドのような後味を残してしまったのがすごい。これって、おそらくハリウッド映画では描けない土着的な共同体のなかの家族のかたちなんだろうと思える。同じくらいの年頃の娘がいる自分としては、この映画は序盤からずーーーーっと苦しい展開だったのだけれど、最後の彼の選択は、ある意味「救い」のように感じました。ただ、そういう小市民がどう生きようが、もっと大きな枠組(=宗教?)のなかで、ある種のどうしようもない方向に物語全体が向かっていくという「救いのなさ」も本作の魅力です。全編にちりばめられた謎かけの過剰さはいろんな解釈を生みそうで、正直それに付き合うのもしんどいなあと感じながら見ていたのですが、最終的には、小市民の小さな幸せとそれでもどうしようもない世の中を描いた物語として個人的には楽しめました。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-01-12 17:00:32)
6.  ゴーストバスターズ(2016) 《ネタバレ》 
オリジナル作品ははじめて映画館で見た洋画という個人的な思い入れもあったこの作品だけど、勝手にオリジナル版の「続編」(前作の事件があった後の世界を舞台にしている)だと思っていたので、前作の話はなかったものとしての1からのリブートだったことにちょっと戸惑った。4人の主要キャラはどれも個人的には好感度高いけど(個人的にはエリンが面白かった。ホルツマンは期待しすぎた)、それぞれの絡み合いが今ひとつ楽しくないのが残念。あと、前作キャストのカメオ出演もリブート作品としてはペースが乱れるだけで、あまり意味がなかったような。マシュマロマンの中途半端な登場やら、変にオリジナルを意識させるのに、話自体は関係ないというのは、なんというかちょっとしたストレスだった。最新技術で再現されたゴーストが、完全に現代風CGではなく、かつての「SFX風味」を残していたのはプラス。ただ、そのせいもあって新味はなく、オリジナルなファンにとっても、新しい観客にとっても、総じて「誰得?」な状態だったのが本当に残念。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 4点(2017-01-04 23:45:39)(良:2票)
7.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
フィンチャー監督の円熟した演出、隙のない絵作り、物語と一体化した音楽、そして意味深なストーリーと、どれをとっても一級品。とくに、ベン=アフレック演じるニックのダメ夫ぶりもすばらしい。ニックの「いい人でいること」をめぐる葛藤は印象的。失踪妻の捜索のなかで「いい人である」ことに飽き飽きした夫も、メディアに追い詰められるなかで「演じる」ことを決意する。そして、テレビの独占インタビューは、エイミーに彼が「演じる」ことを決意したことを伝え、エイミーに新しい人生と夫婦生活の「再生」を決意させる。「演じる」ことが、夫婦生活そして人生そのものであるというラストは、失踪中のエイミーの妙に人間的な姿(うっかり隙を見せて強盗まで許してしまう)との見事な対照によって、その残酷さをいっそう際立たせる。そうした残酷な現実をいっそう増幅させるメディアの存在も含めて、現代という時代を生きることをこれだけ見事に切り取った作品は貴重だと思う。
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2015-01-28 16:58:44)
8.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
総じて残念な感じ。低予算映画のような「煽り→寸止め」の繰り返しで、ひたすらストレスが溜まる。そのうえ、最後の決戦のシーンは暗闇で何がなんだか。さらにドラマ部分も退屈きわまりない。とはいえ、暗闇のなかでチラリと光るモンスターの見せ方、バスから見たゴジラの描き方、人間視点の落下シーンなど、スリルある映像の数々から、この監督の才能も感じたのは確か。ただ、その才能が最もいきるのが、「ゴジラ」であったのかどうかは、やはり疑問だ。
[映画館(字幕)] 5点(2014-08-18 12:00:20)(良:1票)
9.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
無難。全体をとおして無難な空気が漂う。1960年代・昭和風のフレーバーを効かせているが、あくまでフレーバーに過ぎず、登場人物の行動原理は時代なんて関係なく、驚きや発見に乏しい。特に「カルチェラタン」の取り壊しをめぐるやりとりはひどい。あの建物は、雑然として鬱蒼としているからこそ意味がある。そして、だからこそ学生たちはそこを残そうと躍起になる。伝統行事の池落ちも復活させる。そういう時代だし、そういう価値観でもあると思う。でも、あんな小綺麗になったものにどんな魅力があるというのか。埃もない。整然とカラフルに整理された建物に・・・。学生街の喫茶店が「こじゃれたカフェ」になって喜んでるようなもの。僕はてっきり、理事長はそんな甘っちょろい学生たちに「No」を言うためのキャラだと思ってたけのだけれど、なんと、その「おしゃれカフェに変身!」を見て、満足してしまう。でも、これはたぶん監督がどうこうという問題でもないような気がする。音楽も映像もジブリ風につくっているけど、何かがおかしくなっている。この映画が、ジブリの死亡宣告になるのかもしれないといったら大げさかな。
[地上波(邦画)] 3点(2013-03-01 17:16:04)
10.  孤高のメス 《ネタバレ》 
成島監督、『八日目の蝉』でも押しつけがましくない、いい演出をしてたけど、そのルーツみたいなものが見えてくる1本でした。スーパードクターが主人公の映画ですが、本領は「善良なふつうの人」の描き方。院長先生、手術チームのみなさん、市長とその家族、そしてドナーとその家族。とにかく、主人公2人の周りが暖かく、そういう世界の描き方では邦画ではトップなんじゃないかなと思う。一方で課題は「悪役」。かの映画でもそうでしたが、「悪役」がほんとに魅力がない。生瀬さんだからもってるようなもので、あとの2人の医師はどうしようもない俗物ぶり。タバコぷか~としながら週刊誌記者と会うシーンなんか、いつの時代の映画か、と目を疑いました。とはいえ、主人公2人もすばらしく、牧歌的な社会派という不思議なジャンルを切り開きそうな監督の今後に期待です。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-30 16:19:07)(良:1票)
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