41. いそしぎ
クレオパトラで共演しロマンスとスキャンダルを巻き起こした二人が共演。(予期せぬ出来事は見逃した) 不倫ものには違いないが、教会への信仰心や自由な精神など、二人の会話は結構レベルが高く興味深い。傷ついたいそしぎが介抱され、空へ飛び立つシーンが二人の将来を暗示させ印象的。割と良い映画だった印象があるが、他の人たちの点数が低いのにびっくり。 [映画館(字幕)] 6点(2012-03-30 08:49:59) |
42. いつでも夢を(1963)
橋幸夫と吉永小百合のデュエット「いつでも夢を」は、私の少年時代に大ヒットした曲である。そのヒットにあやかって翌年製作された映画だが、やはり橋幸夫を出演せざるを得なかったんだろ。歌はうまいが演技はライバルの浜田光夫と比べようもない。 しかし、この点をのぞいてもまずまずの映画だと思う。三角関係になるところを、平等の権利とやらのデモクラシーに立った青春映画となった。それに定時制高校に対する偏見克服についても・・・。 主題歌だから「いつでも夢を」のメロディーが音楽の主になるが、吉永小百合のデビュー曲「寒い朝」も随所に使われていて良かった。 なおこの後吉永小百合はスター家業の忙しい合間を縫って、大学の二部(定時制)に合格し見事に卒業する。文字通りの実践だった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-03-20 12:32:09) |
43. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
前作「魔宮の伝説」はドタバタが過ぎてたが、こっちの方は比較的落ち着いて見ることができる。父親が出てくることも前作の登場人物より良く、脚本も練られていると思う。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-19 21:43:57) |
44. 愛しのサガジ
韓国映画はおおげさというかとても派手だ。この映画もど派手でまいるが、とてもおもしろい。 ホラーにコメディに大活躍のハ・ジウォン、若いのに今までたくさんの賞をとっているだけにさすがに演技がうまい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-11 11:46:17) |
45. 異人たちとの夏
市川森一氏を偲んで「異人たちとの夏」を見る。両親を亡くした人であれば、親にもう一回会いたいという気持ちはよくわかるだろう。ましてや12歳で亡くしたのであればなおのこと。鶴太郎と秋吉久美子は若かった。 プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」のアリア「私のお父さん」は曲名だけ聞けば親を懐かしむようなタイトルだが、歌詞の内容は決してそのような歌詞ではない。 また、高峰秀子の「カルメン故郷に帰る」が突然出てきたときは、びっくりした。 [DVD(邦画)] 6点(2011-12-10 21:58:06) |
46. 居酒屋(1956)
前半は原作に忠実というか、原作以上のすばらしい演出。ジェルヴェーズを初めとして周囲の人物もリアルに描かれていて名作の予感。 だが後半の転落ぶりは、悲惨さだけが目につき、じっくりと描かれていない。原作をつまみ食いし、駆け足でストーリーを追っているだけのように思える。 この物語の続編として、娘のナナが娼婦となるわけだが、予感させるようなところで終わるのが印象的。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-14 21:14:25) |
47. 犬神家の一族(1976)
シリーズ最初の作品だが、「獄門島」や「悪魔の手毬歌」より後になって見た。もちろん映画の評判は知っていたが、ためらったのは例の佐清のマスクを初めとして、生首が出たり、湖に足が逆さに浮かんだり、気味悪さが目立っていたからだ。そういう気味悪ささえ克服できれば、この「犬神家の一族」はよくできた映画だと思う。私はあまり好きではないが・・・。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-09-19 16:36:37) |
48. イル・ポスティーノ
《ネタバレ》 韓国映画「永遠の片思い」の中で、この映画を知った。それほど好きという映画ではないが、チリ国内の状況や実在の人物パブロ・ネルーダについて知ることができる。 後にノーベル賞の文学賞も受賞し大統領候補にも挙げられた人だが、1948年に始まった共産党弾圧によって国外退去を命じられ、イタリアに亡命していた。映画では隠喩に長けた詩人として紹介されている。 それゆえ映画の中では、私たちは主人公マリオとともに詩のすばらしさを学ぶことができる。この主人公マッシモ・トロイージは、心臓が悪く手術が必要な状態であったにもかかわらず撮影を続け、終了後に亡くなったという。映画の中で集会デモの中で死んだことになったはそのためかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-06 16:12:21)(良:1票) |
49. 一日だけの淑女
先に「ポケット一杯の幸福」を見ていたせいか、少々物足りない感じがした。役者の魅力も今一歩、こっちを先に見ていれば、もっと感動していただろう。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-19 06:58:02) |
50. 生きものの記録
米ソ冷戦の時代、両国は広島長崎の数十倍から数百倍の威力をもつ原水爆実験を競い合うように行った。それはもはや地球の全都市を破壊してしまうほどのものであり、死の灰とか黒い雨など放射能汚染の恐怖もさかんに論じられていた。だからこういう映画ができても当然なのだが、いかんせんこの映画ではエゴと狂人に焦点が当てられ、社会派映画にはどうもという感じに思える。三船敏郎の老け役には驚くばかりだが・・・。ところで何でブラジルが安全という理由はないだろう。当時はブラジル移民の数が多かったし、単に新天地開拓と結びつけただけではなかろうか。 [DVD(邦画)] 5点(2013-07-16 17:21:01) |
51. 生きとし生けるもの(1955)
主人公の三國連太郎がどうもすっきりしないサラリーマンを演じている。会計課の女性菅沼民子に真相を言えず、ずるずると愛し合うような仲になるのも妙な話なのだが・・・。 それに比べると北原美枝の社長秘書は明るく快活で気持ちがよい。 さてさてこの映画のテーマはよくわからずじまいだった。紀貫之の歌など持ってきても、私にはさっぱり。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-26 12:29:51) |
52. いちご白書
《ネタバレ》 スタートの主題歌「サークルゲーム」は良く印象的、だがいちご白書の若者たちと同年代を過ごした私にとっては、大いに不満の残る映画だった。前半の恐ろしく退屈な青春ドラマと、後半の講堂での警察との衝突が、あまりにも不釣り合いというかかみ合わない。 講堂での衝突シーンはおそらく現実に起こったできごとをそのまま表現したものだろう。無抵抗の学生を強権発動でもって排除していく様子がリアルに描かれている。 しかし、なぜそれほどまでして学生が立てこもったのかが描かれていない。これでは経験に乏しい現代の若者が見ても疑問に思うだけだろう。 毛沢東やゲバラの写真が掲げられてあっても、中は至って平穏。議論も活動も何もない。理想に燃え激論を戦わせた私たち日本の学生運動とはまったく異質、「革命ごっこ」にしか見えず、ずいぶん甘い学生運動だ。やはり資本主義大国の米国ゆえだろうか。 唯一おもしろかったのは食料調達係と雑貨店主人のシーン。 [映画館(字幕)] 5点(2012-02-13 23:35:23)(笑:1票) |
53. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
昔映画館で見たときはずいぶん興奮した記憶があるが、DVDで再度見てみるとこんなものだったのかと拍子抜け。それに気持ち悪いものも結構出てくるし・・・。若い人の冒険ものとしては良いかもしれない。 [映画館(字幕)] 5点(2012-01-19 21:24:59) |
54. 妹
藤田監督による秋吉久美子主演映画の2作目、前作に続いての大胆なヌードを披露するが、映画館で目のやり場に困ったことを今でも覚えている。その秋吉だが、家を飛び出しのは何か訳があるのだろうなと思っていたら、やっぱり・・・。 その兄を演ずる林隆三、初めはいかつい髭を生やしていたが妹が帰ってくるなり、そってしまう。こんな妹だけど何とかしようとするけなげさを見せる。 妹が同棲していた相手耕三も行方がわからないし、その兄妹らも探している。だが耕三の上の兄夫婦は自殺してしまった。こっちの原因は私にはよく分からずじまいだった。 [映画館(邦画)] 5点(2011-09-23 12:10:41) |
55. イヴの総て
とにかくやたら会話が多い、他の映画の倍もしかしたら3倍くらいあるのではないか。 しかも演劇に関するものがほとんどで、前のが未消化のうちに次々と新しい会話が出てくるので、理解力不足の私はなかなかついて行けなかった。 たぶん名作なのだろうとはわかるが、どこがどう名作なのかは私には説明できない。蛇足だが、コロンボに出てきたバクスターとイヴの総てのバクスターが未だに同一人物に思えない。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-11 20:29:05) |
56. 生きる
昔見た時は大変感動した映画だったのだが、今改めて見るとどこにどう感動したのか、自分でもよくわからない。 画面も雰囲気も全体的に暗いし、第一志村喬のぼそぼそ声が何を言っているのか聞き取れない。これでは若い人の共感を得るには難しいと思う。 [ビデオ(邦画)] 5点(2011-03-06 11:13:27) |
57. インティマシー/親密
前半はセックスシーンがやたら多いし長い。それだけ必要なのだろうか。また後半は後半で主人公男女の心理状態がどうもよくわからない。映画祭では評価されているようだが、私にはその価値が理解できない。 [DVD(字幕)] 4点(2015-04-14 19:04:40) |
58. 伊豆の踊子(1963)
《ネタバレ》 リメイク映画である以上、前作の美空ひばりとの比較になってしまうが、明らかにこっちの方が劣る。 原作の小説にはむしろこの映画の方が近いのかもしれない。学生と踊り子の身分の違い、結ばれるはずはない当時の気風を引き立たせるため、現代の若者(ここで浜田光男が登場)の自由な恋愛との違いを出している。この点はプラス評価。 しかし何といってもミスキャストに近い布陣、大坂志郎と吉永小百合の兄妹では年齢の差がありすぎるし、学生役が高橋英樹では元気がありすぎる。浪花千枝子も栄吉、千代子らをさしおいて出しゃばりすぎに見える。 また一番の問題点は、踊り子吉永小百合が明るく健康的すぎることか。ただし終盤の踊りは踊り子らしく良かった。 ラストの岸壁のシーンはまさに文芸作品がメロドラマになったようだ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-06-02 22:11:28) |
59. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
以前見たときはおもしろく平気で見られたのだが、今見直してみるとあまり気持ちいいものではない。年月が経つと見方も変わってくるものだとつくづく感じるし、どこがおもしろかったのかわからなくなっている。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-17 06:21:55) |
60. インデペンデンス・デイ
おもしろかったのは最初の30分くらい。その後は全然ダメ、安易すぎるというか、くだらない。未知の物体、生物であれば予想外の展開になるのが普通。米国万歳ではいけない。それこそ全世界が一致協力すべきことなのに。 [DVD(字幕)] 2点(2012-11-18 15:29:02) |