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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2384
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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21.  SURVIVE STYLE5+ 《ネタバレ》 
アコムの『無人くん』などを手掛けたCMクリエイター・コンビが手掛けた初劇場映画にしては出演俳優陣が豪華絢爛、さすが電通が絡むと違いますねえ。なんせあのヴィニ―・ジョーンズまで引っ張て来てますからね、彼が演じたキャラは『スナッチ』とほぼ一緒でしたけど、荒川良々とコンビを組ませる発想が素晴らしい。ぶっちゃけてしまうと、出演俳優がほぼほぼ全員が怪演という壮絶さです。中でも阿部寛と岸部一徳は強烈過ぎです。両者とも今後どんだけ映画出演を重ねても、本作を凌ぐ怪演は見せてくれないだろうと確信いたします。ストーリーラインは五つのエピソード、と言ってもどれもぶっ飛び過ぎですが、交互に進行して最後に一応つながるという構成。下ネタも随所にちりばめられていて、初っ端が阿部寛と小泉今日子のラブホ・シーンからですからね。まあ意味不明なシークエンスも多々あった気もしますが、この手のスタイリッシュ系の映画は自分の趣味に合ったシークエンスやカットがどれだけ見つかるかが鑑賞のポイントでしょう。特筆すべきは浅野忠信と橋本麗華のシークエンスでの屋敷内部の造りこみが日本映画にしては珍しいぐらい高度で、生き返るたびに変わってゆく橋本の衣装とメイクには目を奪われました。 惜しむらくはどお贔屓目に見ても中盤でダレて来たことで、20分ぐらいは尺が短い方が良かったんじゃないかな。
[DVD(邦画)] 7点(2020-08-13 20:49:45)
22.  最高殊勲夫人 《ネタバレ》 
増村保造・若尾文子コンビのコメディと言えば、やはり本作が代表作(ていうか、このコンビでほかにコメディってあったっけ?)。若尾はまだ伸び盛りの若手女優で、増村は洋行帰りの若き大映のエース監督、60年代増村作品のドロドロ風味は微塵もなく、スクリューボールと呼べるほどのスピーディーな展開のラブコメであります。この頃の若尾様は演技力よりも輝く個性が持ち味でして、本作のキャラみたいな因習にこだわらない合理的で活発な女性を演じられたら観る方はメロメロにされてしまいます。脇を固める役者たちがその分それぞれの持ち味を出して若尾様をサポートしていて、とくに船越英二と宮口精二は好演でした。川口浩も若尾様と共演すると彼の魅力が最大限に引き出され、育ちの良さをこれほど自らの個性にできた俳優は彼のほかに見当たらないでしょう。舞台となるオフィスは丸の内という設定で、デートや会食の場面が何度も出てきますがそこは丸ビル地下街を彷彿させます。この地下街の風景は撮影された昭和34年ではまさに最先端だったでしょうけど、その雰囲気や活気は現代でも通用するモダンな撮り方だと感じます。ストーリー自体は「そんなアホな…」と突っ込みたくなるところですが、観客にそれを許さないスピーディーなストーリーテリングが重要なんだとさすが増村は良く理解しておいでです。彼にはもっとコメディを撮って欲しかったな。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-31 21:14:48)
23.  13デイズ 《ネタバレ》 
1962年のキューバ危機を、ジョン・F・ケネディ大統領の側近でいわゆる“アイリッシュ・マフィア”の一員だったケネス・オドネル特別補佐官の視点で見せるのがストーリーです。この人はロバート・ケネディとは大学時代からの友人でJFKの選挙参謀を経てホワイトハウス入りしたわけですが、調べてみるとこの時代がキャリアの頂点みたいなもので、ケネディ兄弟の死とその後の知事選での敗北から立ち直れずアル中になり、50代半ばで失意の中で死去した悲劇的な人物だったみたいです。この役をケヴィン・コスナーが好演しているわけですが、私には『JFK』のギャリソン検事のイメージが被り過ぎてヘンな感じでした。オドネル補佐官は判りませんが、ケネディ兄弟はじめ当時の閣僚たちはかなり似た容貌の役者を揃えていて良かったんじゃないですか。すでに歴史的な出来事なので結果は誰も知っているわけですけど、ホワイトハウス内だけの視点というか情報だけで語るストーリーテリングはソ連・フルシチョフの考えていることが全く判らないわけで、そこがサスペンスを引き締める役割を果たしています。どこまで真実に近いのかはわかりませんけど、ほとんどクーデターでも起こすつもりかと言いたくなる高級軍人たちの反抗的な態度、この13日間にJFKが知らないところで演習や核実験をしていたとは恐ろしいことです。実際に戦闘が起こったわけではないので派手な絵面は見せれませんが、それでも米国連大使がソ連大使を論破するところとU2偵察機が撃墜されるシークエンスがこの映画の見せ場だったのかなと思います。まあ言ってみれば頗る真面目な映画と総括できるわけですが、同じアイルランド系ながら出身階級が違い過ぎるケネディ兄弟と補佐官とのそこから生じるうっすらとした確執を見せたりする脚本はけっこう良い出来だと思います。それにしてもなんでフルシチョフはキューバにミサイルを配備する気になったんでしょうかね、こういう結果に終わることは自明だったと思うんですが、私は昔から不思議でならないんです。 あと気が付いたことが一つ、この危機の間ジョンソン副大統領がまったく登場しないんですよ。別にハブったわけではなくこれが史実なんでしょうけど、合衆国の副大統領職がここまで盲腸的な存在なのかと驚かされます。ルーズベルト大統領から原爆開発のことを全く知らされてなかった副大統領トルーマンのことが思い出されますが、ブッシュ政権のチェイニーみたいな副大統領は例外的な存在だったみたいです。セリフでは一か所だけジョンソンが出てきますが、仲間内で暗に彼をディスっているだけです。JFKのホワイトハウスもどこかの国と変わらない“お友達政権”だったんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-22 22:47:20)
24.  さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 
ハンフリー・ボガード、エリオット・グールド、ロバート・ミッチャム、フィリップ・マーロウを演じた代表的な三人ですけど、個人的にはロバート・ミッチャムがいちばんイメージに合っている感じがします(原作読んだことないけどね)。ナレーションを多用していることには賛否両論がありますが、レイモンド・チャンドラーはヘミングウェイと並ぶ独特な文体なんだそうで、これで正解なんじゃないでしょうか。それにしても架空の人物とはいえこの三俳優のマーロウはそれぞれ独特で、とても同じキャラだとは思えませんね。 ミッチャム版マーロウの特徴は、とにかく疲労感と厭世観に満ちているところでしょう。「探偵止めて違う人生送りたい」とまで取れるようなセリフまであり、カッコよいヒーローからはほど遠いくたびれた中年大男という風情がイイんです。殴り返しはしましたが、娼館の女将のこれまた大女に凄まじいビンタを喰らうところが笑わせてくれます。この時のミッチャムの表情が絶妙なんですが、意外とあれは素のリアクションだったのかも。そしてシャーロット・ランプリング、ストーリー中盤からの登場ですが出てきた途端にオチが判ってしまうその存在感、やはり彼女の起用はボガード版のローレン・バコールのオマージュなんじゃないでしょうか。そういやシルベスター・スタローンも娼館のボディーガード役で顔を出してましたね。けっこうアクションもあるのにセリフは一言もなし、というのは彼の当時の立ち位置から考えると妥当な扱いだったのでしょう。彼は翌年には『ロッキー』でハリウッドで天下を獲るのですが、本作で同じく用心棒役で出ていたジョー・スピネルを『ロッキー』でも起用しているところは、いかにもスタローンらしいイイ話です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-12 21:29:14)(良:1票)
25.  サテリコン 《ネタバレ》 
原作であるペトロニウスの『サテュリコン』は大部分が欠落した写本しか後世に伝わっていないので、フェリーニはそこを逆手にとって独特のイマジネーションを投入して世にも不思議な映画に仕立て上げたという感じでしょうか。それでも有名な「トルマニキオの饗宴」のシークエンスだけはきっちり映像化しています。主演の極端なまでに美しい美男子三人と名の通った女優以外はとてもプロとは思えないような異形の男女、そしてフェリーニが大好きなフリークまで登場させてきます。音楽というか挿入される音自体がぶっ飛んでいて、ケチャや弔いの場面では般若心経まで使われています。ここまで来るともうローマ時代の物語とは思えず、むしろフェリーニ映画に付き物のサーカスの世界なのかと感じてしまいます。演劇関係の人たちにはとくに本作は好評みたいですが、正直な感想わたしが今までに観たフェリーニ作品でもっとも難解でした。でも登場人物たちが壁画の中に戻って行くラストだけは、「さすがフェリーニ!」と唸らされました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2019-12-26 21:03:08)
26.  最後の脱出 《ネタバレ》 
“元祖ハリウッドの俳優監督”として知る人ぞ知るコーネル・ワイルド、クリント・イーストウッドやジョン・カサベテスの大先輩にあたるわけです。この時代に俳優が自分の資金をつぎ込んで映画を撮ったわけですから、彼のどの作品にも低予算B級ながらも独特の作家性が見られるのが特徴です。 この映画は、言ってみれば人類滅亡型ロードムービーです。この映画で人類というか地球の環境が死滅に追いやられる原因は、植物を枯らすウィルスと汚染物質による世界的な環境破壊です。1970年という早い時期に環境破壊(この時代の言葉では公害かな)をメインテーマにした映画は、かなり先駆的な視点だったんじゃないかと思います。舞台は英国、全世界で人類を破滅に導く飢饉から逃れるためにロンドンから北部にある兄の農場へと避難の旅をする一家がメインキャストです。この映画のストーリーテリングは、そのシーンの後に起きる出来事を短いカットで頻繁に挿入するカットバックならぬカットフォワードとも言える手法で、この撮り方はコーネル・ワイルドが得意とするところです。主人公の建築家が、単純な正義のリーダーじゃないところも注意すべきところでしょう。演じるナイジェル・ダベンポートは初代ジェームズ・ボンドの候補だったぐらいのマッチョスタイルの俳優で、なぜかアイパッチをつけた海賊の首領みたいなキャラ、とても知的な建築家には見えません。家族を守るためとは言え映画の前半から知人の銃砲店に押し入って銃を強奪するは、道中で見かけたレイプされて瀕死の女性を射殺するはで容赦がありません。言ってみればこの男とその家族は、英国中でさまよっているモラルを捨てた他の難民たちと何ら変わりのない存在で、彼らの行動を突き放したような冷徹な視点で見せてくれます。暴走族一味に妻(コーネル・ワイルドの妻ジーン・ウォレス)と娘もレイプされますが、このシーンもこの時代にしてはかなりエグい描写です。驚くのは同行する難民の女性が出産するシークエンスで、出産シーンの実写をダイレクトに使っているところです(もちろんボカシは入っていますが)。こういう生々しくやり過ぎ感が濃厚な描写を好むのも、ワイルドの作風であります。 草が枯れて家畜が死んでゆくだけで人類が滅亡することになる、映像的には荒野をただ歩き回っているだけといういかにも低予算を逆手に取ったような映画です。ラストも何とか戦いを制して生き残った建築家たちですが、環境汚染という根本が解決されたわけでもなく暗い幕締めでした。とは言え監督の鋭い文明批評だけは伝わってきて、『マッドマックス』なんかにも影響を与えたんじゃないかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-20 21:04:14)
27.  散歩する霊柩車 《ネタバレ》 
監督・佐藤肇、音楽・菊地俊輔、後に『吸血鬼ゴケミドロ』でもタッグを組んだコンビですね。佐藤肇は東映のホラー・ゲテモノ映画担当というイメージだが(もっとも『ゴケミドロ』は松竹が製作)、TVでは『悪魔くん』『特捜最前線』『キイハンター』などの演出を担当しています。主演は西村晃と春川ますみで、同年には今村昌平の『赤い殺意』に本作と同じような役柄で出演しています。そういえばその他の主演者も渥美清をはじめ東映映画では珍しい顔ぶれなのが特色かもしれません。 ストーリーは、タクシー運転手の西村晃とホステスで浮気性の春川ますみの夫婦が、春川が自殺したことにしての浮気相手を恐喝しようとするところから始まります。上手く騙された会社社長から500万円をせしめますが、そこから二人の思惑を超えた泥沼の展開に陥ってしまいます。冒頭の霊柩車を運転する渥美清と助手席に無表情で座る西村晃のタイトル・ロールが凄くインパクトがあります。霊柩車に春川を載せて浮気相手の職場に乗り付けるわけですが、これは右翼に街宣車で攻められるよりもダメージを受けますよね。渥美清は恐喝には関係ないあくまでわき役なんですが、ほとんど無表情でどこか投げやりなセリフ回しの演技が印象的で、彼はほんとに凄い役者だったんだなと実感させていただきました。こうやって書くとすごく面白そうな映画じゃないかと思われるでしょうけど(実際私もそうでした)、中盤から展開がモタモタした挙句に突拍子ない方向に進んでゆくのでがっかりさせられます。ネタバレしすぎるので詳しく語れませんが、多少現実離れしたストーリーは基本ブッラクユーモアなのでOKですが、繰り出されるエピソードにいまいちキレがないのでクダクダ感がどんどん強くなってしまいました。 使われる音楽の雰囲気やラストまでに主要キャラがみんなお陀仏になってしまうところなんかは、さすが『ゴケミドロ』コンビの仕事という感じが濃厚でした。たとえれば、せっかくいい食材が手に入ったのに、料理人の包丁さばきがイマイチだったので美味しくなかったというのが正直な感想です。それこそ今村昌平がメガホンをとったら、傑作になっていたかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2019-12-15 23:20:04)
28.  さらば、わが友 実録大物死刑囚たち 《ネタバレ》 
昭和29年におこった「カービン銃ギャング事件」で戦後犯罪史に名を残す大津健一が出所後に発表した手記を映画化したいわゆる便乗もの映画です。彼が一審で死刑判決受けたのは以前に犯した殺人事件が発覚したためで、「カービン銃ギャング事件」では死者は出していない。ちなみに天知茂の初主演作は、この事件が解決した直後に撮られた『恐怖のカービン銃』という低予算映画です。 前半はこのカービン銃強盗の犯行と逃走の経緯がメイン・プロットで、犠牲者が出たわけではないからか割とコミカルなタッチです。大津を演じるのは後にブルース・ウィリスの吹き替えなどで知られる磯部勉です。特筆すべきは大津と逃亡する愛人役を岡田奈々が演じているところです。改めて観て、岡田奈々って本当に可愛かったなあとため息がでました。悪女とは言えないとしても一緒に逮捕されるような汚れ役をアイドル出身の彼女が演じていたとは、本気で女優の道に進む気概があったんだと感じます。実在のこの女性もなんと東映女優の端くれだったそうで、東映で映画化されたのは何かのご縁だったのかも。 後半は拘置所に入ってから死刑判決を受けてその運命から逃れようと主人公の苦闘がメインです。そこに同じ死刑囚棟にいた有名な死刑囚たちのエピソードを絡ませる構成になっていますが、その挿話と大津の物語が上手く調和していて、意外と巧みなストーリーテリングです。その中では永島敏行が演じた黒木の脱獄するエピソードがもちろんインパクトがありますけど、私には三鷹事件の竹内景助を演じた愛川欽也がなぜか印象に残りました。コミカル色を排除した愛川欽也を映画で観るというのは珍しいことですが、意外とマッチョな雰囲気で和製ピーター・フォークという趣なんです。あとメッカ殺人事件の正田昭は石田純一で、当たり前ですけど若々しいです(でもよく見ると、この人現在まで顔がほとんど劣化してないのが凄い)。大津は一審判決後に必死になって法廷闘争に臨んで結局無期懲役へと減刑を勝ち取るのですが、この辺りはわずか一分未満の駆け足映像とナレーションで済まされてしまいます。 それにしても大津や正田は一人殺害で死刑判決、昭和の時代はけっこう厳しかったんですね。まあ二人とも強盗殺人罪だから仕方なかったのかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-31 18:21:11)
29.  最前線物語 《ネタバレ》 
この映画は、戦争映画としては低予算だけどサミュエル・フラーが手掛けた作品ではもっともバジェットがかけられているみたいです。これもプロデューサーであるロジャー・コーマンの弟ジーンの手腕の成せるわざでしょう。ほとんど全編がイスラエルでロケされていてイスラエルが魔改造したスーパーシャーマン戦車をイスラエル軍から調達してドイツ戦車として登場させています。もちろんそれらしい雰囲気は皆無ですけど、この戦車は近くで見るととても元がシャーマン戦車とは思えない重厚さ、映画で使われるのは珍しいので貴重です。 この映画は、じっさいに第一歩兵師団にカメラマンとして従軍したサミュエル・フラーの経験をもとにしたオリジナル脚本の映画化で(中盤では従軍カメラマン役でフラー本人がカメオ出演しています)、たとえとしてはヘンかもしれないけど言わば戦争映画版ロードムービーという感じです。この師団にアメリカ参戦時に所属して終戦まで生き残れば北アフリカとヨーロッパを巡る旅を経験したことになるわけです。主役はもちろんザ・軍曹とも言うべきリー・マーヴィンなわけですが、相方みたいな位置づけでドイツ軍にもシュレーダーというナチスに凝り固まった下士官がいて、つねに同じ戦場で相まみえていたというのが面白い。まあ思想的なことや国籍は違うけど、マーヴィン軍曹もシュレーダーみたいに殺しはしないけど部下には必要あらばかなり非情になれる男ではあります。前大戦でのトラウマをシュレーダーの命を救うことで克服するラストは、ここにこそフラー脚本の妙が凝縮されていると思います。 戦車の中での出産や精神病院でのエピソードそして強制収容所での哀しい別れなど、随所にフラーらしさが見られるストーリーテリングでした。血なまぐさいシーンもあるけれど、不思議な詩情に満ちた戦争映画だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-12 23:49:24)
30.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
「あのファソン連続殺人事件の犯人がDNA鑑定によって特定された!」というビッグ・ニュースが飛び込んで来て、この事件を元ネタにした本作を思い出して鑑賞。 正直前半はもうイライラさせられっぱなし(実はむかし観たときは、それに耐えられず五分でギブアップさせられました)、でもウルトラマンに出ていたころの若き日の毒蝮三太夫みたいなソン・ガンホ刑事のアホ捜査ぶりにはだんだん笑うしかなくなってきたのが不思議です。この刑事たちの愚行よりある意味凄いのは警察組織自体のオンボロさで、いくら田舎警察と言っても死体発見現場の現状保存ぐらいふつうするでしょ?もうすぐソウルでオリンピックが開かれる頃のお話しなのにねえ。この映画の愚行の中でいちばん笑える祈祷師にお伺いをたてるエピソードも、実話に基づいているというのもサプライズです。その警察の動きにチョン・ドファン政権時代の社会情勢を絡ませる描き方はちょっと言い訳じみているけど素直に上手いなと感じました。列車やトンネルの使い方も巧みだし、俳優たちの熱演を上手に引き出せたストーリーテリングだったと思います。 この映画は実話ものというよりも実話をもとにした独自の情念劇と観るのが正解でしょう、でもその問題提起するパワーはかなりのレベルだと思います。いちばんの皮肉は、この映画が世に出たころには真犯人とされる人物はとっくに刑務所の中だったということでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-07 21:26:40)
31.  さらば友よ 《ネタバレ》 
戦死した戦友の名前がモーツァルト、検診の助手の女子大生がアウステルリッツちゃん、そんなファミリーネームのフランス人なんていますか?という突っ込みは置いといて、ストーリー自体はムリがありそうですが独特の雰囲気とドロンとブロンソン共演というマジックのおかげで印象深い仕上がりとなりました。金庫を破るためにクリスマス休暇三日間の間地下室にこもるというプロットには痺れます。まあこれは『死刑台のエレベーター』の有名なプロットの変形バージョンと言ってしまえば身も蓋もないですけれどね。金庫を開ける7つの数字のうち3個が判っていて残りの組み合わせを手作業で探るという気の遠くなるような話、数学に弱い私ですがたぶん何万・何十万という組み合わせになるんじゃないですか、だれか詳しい人がいたら計算してみてください。どう考えてもそれを一人で三日間のうちに試すって無理なんじゃないかと思いますが、ドロンは地下室にこもる前に7個の数字の並びが持つ意味にうすうす気が付いていたということです。でもブリジッド・フォッセイのあだ名が“ワーテルロー”だと知ったのは事件の後ですから、この推理はちょっと苦しいですね(笑)。まあそんなことはドロンとブロンソンを上半身裸にしておけば、誰も気にしないだろうという製作者の作戦はまあ正解でした(笑)。この舞台となる広告会社(たぶん)の地下室がまたアヴァンギャルドな内装でイイ感じなんです。弾丸を一発だけ抜いた六連発リボルバーなど小道具にかけた伏線なんかも良く考えているなと感じました。 ラストのドロンがブロンソンの煙草に火を点けてやるシーンは有名ですが、そこで終わらず突然ドロンが「イエー!」と叫ぶカット、正直これは観るたびに「なんじゃ?」って感じになります。たぶん映画館で観ていたら椅子からずり落ちたと思いますよ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2019-07-11 23:45:16)
32.  サンタマリア特命隊 《ネタバレ》 
70年代のロバート・ミッチャムはどの作品でも渋くてカッコよい。そこそこに演技ができる人なのに、それまでは製作側の工夫が足りないのかはたまた本人が怠惰なのか、もっさりした役柄ばかりでキャリアを重ねてきたイメージがありますけどね(『狩人の夜』と『恐怖の岬』はもちろん例外です)。 そんなミッチャムの今回のキャラは、『狩人の夜』以来の聖職者カトリック神父、最も『狩人の夜』は(偽)プロテスタント牧師でしたけどね。そして舞台が革命騒動に明け暮れる20年代の中米とくれば、いやでも『戦うパンチョ・ビラ』の悪人だか善人だか判断に苦しむ武器商人を思い出しちゃいますが、この神父は両作のキャラを足して二で割ったというのが正解。かつては確かに聖職者だったけどなぜか業界を追い出されてトンプソン短機関銃を隠し持って神父服で中米をうろついている存在、いわば破戒僧なんだけどともに敵地に送り込まれた相方二人と違って何のキャラ説明もないので最後まで何者なのか判らない謎の人物。でも教会を異常なまで憎む敵ボスの脅迫にもめげず、それも作戦のうちと判っていても村人たちにミサをひらきマシンガンをぶっ放す姿はほれぼれするほどカッコよかったです。 ジャック・ヒギンズの原作を西部劇の職人ラルフ・ネルソンが映像化、ヒギンズは脚本も書いています。政府軍に捕まって銃殺されるはずのミッチャムら三人が、助命の条件で戦力拠点を占領している敵勢力のボスを殺害しに行くというのが大まかなプロットです。いちおう政府軍としていますが、架空の国が舞台みたいで両者とも悪逆非道なので、正直いってどっちが革命というか反乱側なのか分かりません。ミッチャムの相方二人がアイルランド人の革命家ともと英国軍人の武器商人という設定はいかにもヒギンズらしく、とうぜん二人は犬猿の仲というわけでその三人が協力して戦うという過程がけっこう楽しませてくれます。ラストの攻防もおとなしめのワイルドバンチという感じですが、ラルフ・ネルソンらしくそつなくまとめています。後半にかけては完全にアイルランド人革命家が主人公という展開でしたが、そこそこ愉しめる作品だったと思います。 リタ・ヘイワースが敵ボスの母親役ですが、実はこれが最後の映画出演になるそうです。この時のヘイワースはセリフが全然覚えられなくてスタッフを苦労させましたが、どうもアルツハイマー病の初期が始まっていたみたいです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-11 21:32:59)
33.  サロゲート 《ネタバレ》 
細かいことを言うと粗が目立つけど、この映画が見せてくれる世界観はなかなか興味深く考えさせられることが意外と多いと思います。まず世界の98%がサロゲートを使用しているってことは、ほとんど全人類がニートになってしまったというわけで、それを想像するだけでもなんか楽しい。経済的な合理性やセキュリティ面からのありえなさはともかくとしても、これは変身願望を持つ人には堪らない魅力がある商品ですね。冒頭に出てくるクラブのボディコン姉ちゃんのオペレーターが実はメタボの中年おばはんだったというエピソードなんかドンピシャです。ブルース・ウィリスのサロゲートが妙に若々しくて、『シックス・センス』のころみたいな顔つきなのも笑ってしまいます。これはメイクの偉業かと思いますが、まさかCG?ロザムンド・パイクは『ゴーン・ガール』の先入観がどうしてもあるのでまたなんか悪さをするんじゃないかとドキドキしましたが、この人の無表情は究極のサロゲート顔というかサイボーグ顔です。 このお話は変身願望という視点やサロゲート文明に対する抵抗組織が登場するところなどから、シュワちゃん版の『トータル・リコール』と通じるところがあるようにも思えます。そして重要なメッセージとして依存症への警鐘があり、これは現在問題になっているスマホ依存症を予言していると感じました。そういった深いメッセージを軽快なアクションにまとめた良作だったと思います。 ネタバレですけど、このストーリーはスティーヴ・ジョブスが全世界のiPhoneを破壊しようとするみたいなものでしたね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-08 23:42:05)
34.  さまよう魂たち 《ネタバレ》 
ピー・ジャクが巨匠になる直前の大コケ映画ですが、ロバート・ゼメキスとのタッグが良い方向に作用した佳作じゃないかと思います。サイコ・キラーの幽霊が地獄を脱走して果たせなかった史上最多殺人の記録更新に挑むというお話。このサイコ・キラーがジェイク・ビューシイですからなかなかの迫力、共犯者の女や完全に変態のFBI捜査官なんかも初期ピー・ジャク映画の登場キャラたちを彷彿とさせてくれるのが嬉しいところです。のちには『ラブリーボーン』を撮ったりするぐらいですから、ピー・ジャクは霊界の存在を信じているというか好きみたいなことは確かですね。昇天してゆく犠牲者たちの描写にもどこか情感を感じてしまいます。 劇中でジェイク・ビューシイが49人目の命を奪って「これでテッド・バンディを超えた!50人台は全米新記録だ!」なんてことを叫びます。「へー、さすがの米国でも50人以上殺した奴はいないんだ」なんて思いながらこの映画を観終わったら、ベガスで59人を無差別に射殺したなんてニュースが流れているじゃありませんか!あまりのタイミングの良さ(?)にゾッとしてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-03 22:24:36)
35.  さよならコロンバス 《ネタバレ》 
翻訳版は『さようならコロンバス』なのに、どうして『さよなら』という邦題にしたんでしょうかね?昔から不思議に思っていました。まあどうでもいいことですけど、個人的には『さよなら』の方がしっくりします。 フィリップ・ロスのデビュー作の映画化です。またアリー・マッグローの初主演作でもあり、彼女はこの役でいろんな映画賞の新人賞を総なめしました。よく見ると、この人撮影時はすでに29歳、アラサーだったんですけどとても信じられません。全裸でプールに飛び込むシーンの日焼け残しの真っ白なお尻が強烈な印象として残っています。このころの女優たちは全身ヌードを平気で見せてくれるから眼福です。最近の脱ぎはおっぱい見せるだけというパターンがほとんどですからねえ。 ストーリーとしては特に目立ったことも起こらないボーイ・ミーツ・ガール物語です。リチャード・ベンジャミンはとてもベトナム帰りとは思えない、なんかオタクっぽい雰囲気です。原作の“ぼく”のキャラに沿った役作りなんですけど、この映画を観た人で彼に感情移入できる人はまずいないでしょう。避妊を考えるのは女の仕事だ、という男なんですからちょっと無神経過ぎます。原作に出てくる変人の叔母さんとの絡みがまったく無視している脚本なのも残念です。 それにしても、ユダヤ系の結婚披露宴は賑やかでほんとに楽しそうですね、自分も機会があれば出席してみたいものです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-10 21:33:51)
36.  殺人遊戯 《ネタバレ》 
村川透も二作目の監督とあって、前作よりは多少こなれてきた感もあります。『遊戯』シリーズの鳴海は名前と松田優作が演じるというだけが共通でそれぞれが別キャラみたいなもんですが、たしかに本作では『探偵物語』の工藤そのまんまというイメージが濃いですね。鳴海が使うマグナムは発砲音が『ダーティハリー』なみにグレードアップしてきましたが、他の拳銃は相変わらずショボい音です。まあとにかく鳴海はこの映画でも人を殺しまくりますけど、殺される雑魚キャラたちがひどい。さすが東映だけあって、撃たれたリアクションが大昔の時代劇の斬られ役みたいなオーバーアクションの連続で失笑させられます。さすがに佐藤慶や中島ゆたかの殺され方は堂に入っていましたが、そのあたりで使われるスローモーションはあんまり意味がないような気がします、単に尺を稼ぐためだったんでしょうかね。 前作に続いて鳴海の行動原理は理解不能で、何を考えているのか全然伝わってきません。もっともあまり深く考えて書かれた脚本じゃないのは見え見えなので、そんなこと突っ込んでもしょうがないですね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-12-22 23:50:58)
37.  サスペリアPART2 《ネタバレ》 
『サスぺリア』の大ヒットにびっくりした東宝東和が、お蔵入りになっていた同じアルジェントの旧作を引っ張り出してきて無理矢理『PART2』に仕立てたという経緯はもうあまりにも有名。『サスぺリア』のようなオカルト要素は少なくて、伝統的なイタリアン・ジャーロをサイケデリック風味で再構築しましたって感じで、初めは未公開だったと言うのもまあしょうがなかったのかも。完全版は公開時にカットされたデヴィッド・ヘミングスと当時のアルジェントのかみさん(というか、アージアのお母ちゃん)ダリア・ニコルディとのラブコメ的なシークエンスを復活させてるみたいですけど、これはカットしたのは正解だったと思います(笑)。いちおうアルジェントはヒッチコックをイメージしたスリラーのつもりで撮ったみたいですけど、登場キャラが順番に消去されてゆくのだから、犯人は残ったあの人ってぼんやり観る主義の自分でもすぐ判るところはご愛敬。でも有名な機械仕掛けの人形がゴブリンのスコアに乗って迫ってくるシーンは、さすがにアルジェントの才気が迸っていましたね。その他にも随所に非凡なカットが散りばめられていて、まず映像ありきのビジュアル系映画と捉えた方がいいんじゃないでしょうか。あと犠牲者や犯人の死にざまのえぐいところは、『サスぺリア』なんて子供騙しと思えるほどです。この映画を観て勇気づけられて自作で真似した映画監督はうじゃうじゃいますしね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-21 22:35:47)
38.  殺人地帯USA 《ネタバレ》 
原題の『アンダーワールドUSA』を『殺人地帯USA』とする邦題のつけ方、まるで新東宝ピクチャーみたいなセンスでいかにもB級ノワールっぽくていいですね。 チンピラ少年が組織の幹部に父親が殺されるところを目撃、その後順調に金庫破りを稼業とするワルに成長して刑務所にぶち込まれます。そこで父親殺しの犯人の一人と再会し、この男の病死間際に残りの三人の名前を告白させます。この元チンピラ少年役がクリフ・ロバートソンです。まだ若き日の出演ですが、さすがこの7年後にはオスカー男優になる人だけあってB級ノワールにはもったいない様な迫力ある演技を見せてくれます。ロバートソンは出所後に組織の一員として潜り込み、組織の中ボス的な存在の父親殺しの下手人三人と大ボスに復讐を果たしてゆきます。サミュエル・フラーの演出はタイトかつスピィーディーな物語展開なので、まあ退屈はしませんね。まだFBIもその存在を公に認めていなかった頃なので、この組織は明らかにマフィアなんですけどそんな文言は一言も使われません。証言封じのために証人の子供を轢き殺したりする生々しいシーンもあったり(ヘイズ・コード時代にしては珍しいことです)、公開当時はそれなりにショッキングだったんじゃないでしょうか。そしてラスト・シーンは撃たれたロバートソンが夜の路地を徘徊して息絶えるんですけど、ここはゴダールの『勝手にしやがれ』とそっくりだという指摘も一部にはあるそうです。ご存知のように『気狂いピエロ』に出演させちゃうほどフラーをリスペクトしてますから、ゴダールが真似したということは十分あり得る話です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-18 20:58:11)
39.  サスペリア(1977)
「決して一人では観ないでください!」、懐かしいですねこのフレーズは。ウィリアム・キャッスルも泣いて詫びを入れるぐらいの東宝東和のハッタリ宣伝のおかげで私らの世代にはこの映画はイメージがイマイチでしたが、あらためて観直してみるとなかなか味がありますよ。とくに自分はオープニングのわけのわからなさが好きですね。いきなり空港の自動ドアが開くところをゴブリンのおどろおどろしいサウンドつきで見せられれば、この次何が出てくるんだろうと誰だって慄いちゃいますよ。その後のタクシーのシークエンスは言うまでもなく有名ですが、窓に何かが映りこんでいるかどうかは別にしても、ヘンな運転手や土砂降りの中を少女が走っていくところなんか禍々しくて良いですね。ジェシカ・ハーパーも良く考えるとかなり大根役者ですが、絶叫はしないけど眼をひんむいて怯える表情は彼女ならではの技です。バーバラ・スティールをあげるまでもなく、イタリアン・ホラーには眼の大きい女優が合ってます。 ほんとストーリーはあってない様なもので、いかにも怪しげなキャラが意味もなく後から後から湧いて出てくるだけの映画だと切り捨ててしまうことも可能でしょう。でも“アルジェント・レッド”と称したくなる鮮やかな赤色の使い方には、ただただ感嘆するばかりです。そしてゴブリン・サウンドもね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-10 20:49:42)(良:1票)
40.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 
導入部からストーリーにぐいぐい引き込まれてゆく感じで、さすがソダーバーグ、熟練の技が冴えわたってます。ストーリーはちょうど中ほどから急展開を見せることになるのですが、そこはもうソダーバーグ版『ゴーン・ガール』という感じです(すいません、ネタばれが過ぎました)。ジュード・ロウの精神科医もなんかちっとも感情移入できない様な嫌らしさのあるキャラですが、後半で反撃に出てくるところの巧みな心理戦はなかなか爽快でした。最近はソダーバーグさんもインディペンデント系映画ばかり撮っているんですけど、これだけの才能を持っているんだからまたハリウッドのメジャーで映画を撮ってほしいものですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-12-22 19:39:39)
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