21. シャイン
音楽の本流が西欧(特に独圏)である以上,我々も含むそれ以外の地域の,音楽を志す者は,想像を絶する厳しさでその壁を乗り越えていかなければならない,と思ってきた。ただその反面,西洋人たちは「どこのものだろうが良いものは良い」という柔軟な目も持ち合わせている。ヘルフゴットの挫折と成功を見ながらそんなことを考えてしまった。それにしても,今後彼はどうした方向に進んでいくのか?とついつい心配してしまう。今年も来日してラフマニノフの3番を弾くそうだが,決してヴィルトゥオーソタイプではないし,1度の成功と話題性だけで永久に名声を得られるほどこの業界は甘くないはずだ。 6点(2001-09-23 14:13:04) |
22. シャーロット・グレイ
この手の作品,実は大好きなんですけどね・・・。わりとサスペンスフルな進行だったし,ケイト・ブランシェットの凛とした雰囲気や,ストーリーが進むにつれて次第に心境が変化していく役作りとか,見るべき点は有ると思いましたが,見終わった後の+αが全く感じられなかったのはどうしてでしょうか。とにかく印象に残らなかったのが残念。 5点(2004-01-03 17:26:30) |
23. 序の舞
あはは,↓私も全く同感ですね。80年代東映のお色気文芸路線(?)の一つですけど,「鬼龍院花子の生涯」にしても「櫂」にしても,ただ暗くてHなだけで,何か印象に残らない作品ばかりでした。 5点(2003-08-02 21:00:33) |
24. 蛇鶴八拳
今となっては極めて懐かしい作品ですね。特徴的なジャッキーのスタイルが印象にあります。というか,それしか残らない作品。因みに私の弟は「へびつるはちけん」と読んどりました・・・。 5点(2003-03-09 21:54:20) |
25. シン・レッド・ライン
「プライベート・ライアン」もそうだったけれども,反戦の主張や戦争の虚しさ,悲惨さをリアルな映像で再現した作品に対しては,どうしても評価が難しいと思ってしまいます。戦争映画は好きなのですが,50~60年代と90年代以降の作品とでは,当然のことながらテーゼが大きく違っており,撮影技術の飛躍的な向上もあって,一概に比較はできないかも知れませんが,きっとこれや「プライベート・~」とか「スターリングラード」を見た若い人は戦争映画を嫌いになり,2度と見たくないと思ったことでしょうし,日本軍の情けなさを感じたことでしょう。確かに,血なまぐさい戦争と対極にある豊かな自然の描写は退屈極まりない映像でしたが,戦闘を一兵卒の目線で追ったような描写は,紛れもなく戦争の持つ狂気を捉えていたと思います。残酷極まりない戦闘シーンと視聴後の厭な気分と・・・。戦争映画を見るのは何のため?と私に問いかけた作品でした。ま,日本軍の描写がへんちくりんなのはいつものことだし,「パール・ハーバー」以降最近は腹も立ちませんので笑いとばして終わりにしています。いろいろ書いているうちに方向性が見えてくるかと思いましたが,依然として五里霧中故に評価が難しいので,可も不可もなくこの点数をつけさせていただきます・・・。 5点(2003-02-23 21:40:24) |
26. シークエスト
スピルバーグ監修による,とかいう一文が解説にあったからかどうか,数年前にレンタル屋さんに行くといつもレンタル中で,随分待ちぼうけをくわされた記憶があります。きっとスリリングでダイナミックな海洋冒険活劇を予想していたら見事に肩すかしを喰いました。ごく普通の海洋ものといった感じで,あまり設定がSFっぽくない点とロイ・シャイダーが出ていたことぐらいしか印象に残りませんでした。決してつまらない内容ではなかったのですが,わくわくするような高揚感と手に汗握るようなスリリングな妙味は感じられなかったことが残念。 5点(2003-02-23 21:09:34) |
27. ジーザス・クライスト・スーパースター
期待して見たんだけど,何かよくわからないまま進んでいって,終わっちゃった感じ。だから,何も印象に残っていない。 5点(2002-01-26 15:31:29) |
28. Shall we ダンス?(1995)
割とお気楽にさくさくストーリーが進んでいった感じ。ま,大上段に構えたりせず,割と日常的な雰囲気だったのがこの作品の良いところなのかも。それにしても,本職のダンサーを主役に据えるなら,いくらなんでももうちょっと演技のできる人間を,てなわけにはいかんかったのかいな・・・。 5点(2001-12-26 00:18:49) |
29. 真実の行方
エドワード・ノートンのための映画です。ま,ネタがばれると「な~んだ」って感じでしたが・・・。リチャード・ギアも形無しでしたね。私も至って後味の悪い作品でした。 5点(2001-12-05 14:05:13) |
30. 飼育の部屋(2002)
例によって良からぬ考えで,レンタル代95だから借りただけの作品。小沢和義は,地でいっているのでは,と思われるくらいなりきっていて恐ろしい。新人のおねいさんは,実は結構タイプだったりする・・(笑)勿論,内容が内容だけに,後味の悪さは皆さんが仰るとおり。ま,ナニだけの作品,と片づけてしまうには,不謹慎ではあるのですが・・。 4点(2004-05-06 20:41:27)(笑:1票) |
31. しあわせ色のルビー
ユダヤ教の戒律の重さがそうさせるのか,全編を暗鬱な気分が覆い,レニーのけなげさのみが遊離したような作品。私も特にお薦めできる理由は見当たりません。 3点(2003-08-02 20:51:11) |
32. シティーハンター(1993)
これのどこがシティーハンターなのって感じ。ジャッキー・チェンのアクションは相変わらず素晴らしいが,どう見ても冴羽燎(字が無い・・本当はけものへん)じゃない。原作の冴羽はこれ以上ないくらいの好き者でもっとタフだ。ゴクミの大根ぶりも相当なモノで,余程中国のおねいさんの方が美しい。 3点(2002-02-23 10:32:21) |
33. ジェーンに夢中!
キャリスタ・フロックハートのイメージ脱却ねらいの作品だったのだろうか。(「アリー」シリーズからの)弁護士がプー太郎になっただけで,やっていることはさして変わらないって感じだ。悲惨な結末で,病める現代のアメリカ社会像が浮き彫りにされるが,何となく底の浅い感じではずれだった。 3点(2001-11-02 19:48:27) |
34. GTO
私もTV版は好きで,夕方の再放送も留守録して見ていました(アニメはいまいちだった)。鬼塚英吉役は反町のはまり役,というかこれしかないって感じですが(大河ドラマの信長役はひどすぎる),何故藤原紀香をとってつけたように出す必要が?と私も思います。田中麗奈もまた然り。私には,TV版の,金欠のくせに,冴島に借りたなけなしの10万円を燃やす反町がかっこよかったのですが・・・。 2点(2002-04-21 14:16:51) |
35. 失楽園
もう5年がたとうとしていますが,平成9年を語る言葉がこの「失楽園」ってところでしょうか。渡辺淳一の分厚い原作上下が,私のところにまわってきて,帯を見ると「1.000万の女性が共感し,泣きました。あなたも感動してください。」みたいなことが書いてあり,職場のおばさまたち数人が毎日話題にしていたので,「よっしゃー,読んだるでー。映画も見たる。」と,喜んで見ました。しかし,これって原作も映像も,ついでに同年夏にやってたテレビシリーズも,みな同じじゃないか・・・。やってることが同じなのは当たり前(笑)だけど,いくらそんなものに芸術性や文学性を持たせようとしたって,美しくもなければ感動もない。本能だけが残るってところでしょうか。ま,2度とみるこたないな。 2点(2002-02-23 10:43:56) |