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枕流さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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21.  人狼 JIN-ROH 《ネタバレ》 
庵野監督とか押井監督のアニメ映画は全般的に苦手だが、この映画はなかなか良かった。と思ったら、原作・脚本だけで監督は別の人なんだ。  とりあえず、脚本がしっかりしているのが良いし、説明不足に陥っていないのが良い。映画にしても小説にしても、芸術作品は一回観て分かるように作るべきだと僕は思うのだけれど、これはだいたい観て分かった。「エヴァ」とか「攻殻」とかの「分かるやつにしか分かんねえよ」的な独善臭が無いのはありがたい。その世界について知るために一回観て、ストーリーを把握するために一回観て、伏線も含めて全てを把握するためにもう一回観て、更にその世界全体について理解するために副読本を読んだりしなきゃいけないような映画は嫌いだ。  その点、この作品は架空の世界のお話でありながら、冒頭の時代背景等の説明がしっかりしているため、スッと馴染むことができた。主人公が無口すぎるため、心情の変化を読み取りにくいのには少し閉口したが、過去を思い出すシーンや伏線となる童話「赤頭巾」の効果的な引用のおかげで十分推測が可能だった。組織と組織の争いに翻弄される個人というテーマは陳腐といえば陳腐だが、二転三転するストーリーやバイオレントな戦闘シーンは観ていて面白く最後まで飽きなかった。きちんとした起承転結のあるアニメ映画。  結構暗い話なので観る人を選ぶと思うが、そこが大丈夫ならば、コアな押井ファンもそうでない人も楽しめると思う。アニメ嫌いの人にもお勧めできる。
[DVD(邦画)] 7点(2009-09-13 22:41:17)
22.  しあわせな孤独
つかみどころのない「愛」という感情について考えさせられた。永遠の愛はもちろん美しいが、この映画に出てくる登場人物それぞれの移ろいやすい愛の形もいとおしく感じられた。愛ゆえに人間はエゴをさらけ出し、醜態をさらす。だが、それを許すのもやはり愛なのだ。やさしく包み込むのではなく、やさしく放り出すような態度で愛にまつわる事象を観客に提示するこの映画の作風はなかなか独特で面白い。 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で有名なラース・フォン・トリアーらによって生み出されたいわゆるドグマ映画と呼ばれるジャンル(本作は完全に「純潔」なドグマ映画ではないが)に含まれるので、ちょっと苦手なイメージもあったのだが、このようなテーマを描くのならば、うってつけの撮影方法だろう。効果音や派手な照明に頼らず、外面的な描写のみで登場人物の内面を描くのは、キャストによほどの表現力が求められようが、この映画のキャストは皆見事にその要求に応えている。むしろ、表現上の制約を逆手に取っているとも言えるかもしれない。特にマッツ・ミケルセン(「007 カジノ・ロワイヤル」の悪役ル・シッフル!)とソニア・リクターの演技力には驚いた。 ラストをハッピーエンドと解釈するかどうかは人によって印象が違うかもしれないが、僕はハッピーだし正しい終わり方だと感じた。愛はその姿が消えたと思っても、手を変え品を変え、いつまでも人間にまとわり付いていくものなのだから。
[DVD(字幕)] 9点(2009-06-08 23:25:37)
23.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
この映画をどう観るかはその人が今までどんな恋愛をしてきたかによってかなり異なると思う。私にとって、この映画は非常に「哀しい」映画だった。そして、同時に「正しく」生きていこうと決意するきっかけになった。 まず、筋はありえなさそうでありえそうな、日常の中の非日常といった感じ。若者向けのメルヘンとしては良いところを衝いている。その後の展開も特におかしな点は無かった。 キャストの面から見ると、妻夫木も池脇もとても良い演技をしていたと思う。妻夫木はイケメンだが普通の大学生を、池脇はエキセントリックな中にも可愛げのある女の子を好演していた。板尾の自然な演技も光る。関西弁はよく分からないが、上野が不自然で池脇のが可愛いと思った。博多弁はちょっといただけない部分もあるが、まあまあ合格点か。 さて、何が「哀し」かったかだが、やはりラスト付近の妻夫木の嗚咽だろう。「守る」と決めた人間を守れなかった口惜しさ、彼女に対する罪悪感、自分に対する慰めなどの全てが詰まった涙だったのではないか。彼を責めることは容易い。しかし、私にはそれはできなかった。自分も他人を捨てたことがあるから。別れの予感があるにもかかわらず一度は受け入れ、そして切り離すのはあまりにも残酷な行為ではないか?彼も私も残酷だったということだ。池脇が「帰れと言われて帰る奴は帰れ!」と妻夫木を詰りながら、背中に縋って泣くシーンがあるが、私は心の中でずっと「帰れ!帰れ!」と叫び続けていた。映画として成り立たなくなるけど。「帰れ」と言われて、いったん帰ろうとする人間には相手を救うことなど結局は出来はしない。そもそも「救う」という考え方が心の中に入り込んでいる時点で非常にその恋愛は難しくなる(と思う)。それが出来る人を私は尊敬する。私も含め大部分の人間はそれが出来ないのだからそういう恋愛をする権利は無い。だが、1回目は分からない。私のように傲慢な人間は本気で救えると勘違いする。しかし絶対に繰り返してはならない。ちょっと長いけどこう思った。 映画に戻るが、ラストの料理のシーンは救いだ。だが、病んだ私には彼女の神々しい背中は彼岸のもののように映った。
[DVD(邦画)] 9点(2009-03-26 22:29:44)(良:2票)
24.  シモーヌ 《ネタバレ》 
アンドリュー・ニコル監督の作品はどれも好きだが、この作品も期待を裏切らない出来だった。この監督がうまいところは、ちょっと笑えないレベルの話すらも笑いに変えられるユーモア精神、人物造詣とストーリーテリングの妙、それに印象に残るシーンを作り出すことができるところである。また、基本的に、話の展開が控えめでやりすぎないところもよい。 本作もアクの強いアル・パチーノをうまく使って嫌みのないハートフル・コメディに仕上げている。彼が演じるヴィクターの深い悩みは映画界だけにとどまらず、様々な世界で働く才人に共通した悩みであろう。使える奴がいない⇒作り出したい。ヴィクターはその夢をかなえるのだが、最終的には人間とのコミュニケーションを求めざるを得ない。ラストシーンにはその素晴らしさが溢れており、逆説的な人間讃歌に仕上がっている。元妻役、娘役の好演も光った。特に娘はすごくかわいらしく、エヴァン・レイチェル・ウッドの名前は覚えておこうと思った。 現実的には、映画監督ヴィクター一人でシモーヌの演技全てを作り出すなんて絶対無理に決まっており、土台無理があるストーリーなのだが、一編の寓話としてみると、非常に面白い。ニコル監督の近況としては、ダリをモチーフにした作品の次には、お得意のSF映画が控えていると聞く。ますます目が離せないのだが、最もびっくりしたのはこの映画の後、シモーヌ役のレイチェル・ロバーツと結婚していること。なかなかやりおる…。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-14 14:45:43)
25.  シリアナ 《ネタバレ》 
7点の判断基準は「他人に薦められなくもない」ということなのですが、はっきり言ってこの映画は、他人に薦められません。「トラフィック」に輪をかけてストーリーが複雑な上に、徹底的に説明を省略するものだから、置いていかれる人が多数でしょう。私も細かい部分も含めると把握しきれているかどうか。。。しかし、こういう陰謀モノの話は基本的に好きですし、キャストもいい仕事していますし、話の流れも嫌いではありませんから、7点は与えたいところです。確かにいくらなんでも観客を突き放し過ぎという皆さんのご意見には頷くしかありませんが。 話の中で疑問に思ったところが、2点あって、ホワイティングはボブをハメようとするんですけど、そんなまどろっこしいことをする前に消したほうが早かったのではないかと。自宅に侵入されたのは、少しお粗末でしたね。FBIの動きの方が早くて間に合わなかったということなのかな。もう1点は、最後のボブの動きをなぜCIA、FBIが止めなかったのかということ。目をつけられていても、普通に国外に出られるものなんでしょうか?以上2点がちょっと気になりましたが、頭の体操には良い映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-25 01:08:16)
26.  JSA
ソン・ガンホ!すごい。
[DVD(字幕)] 7点(2008-10-12 23:33:58)
27.  シティ・オブ・メン
「シティ・オブ・ゴッド」の圧倒的な迫力は無いが、ギャングがはびこるブラジルのスラムの日常をナチュラルに切り取った映画と考えれば、それなりの作品に仕上がっている。「ゴッド」と異なり、バイオレンス映画ではないので、それを期待して観に行った人はちょっと違和感を感じるかもしれないが。いわゆるロミジュリ的な恋愛あり、親子の愛憎あり、親友とのいざこざありで物語的には盛り上げ要素満載なのだが、いまいち中途半端な印象も受けた。ただし、「ゴッド」に引き続き、俳優陣の自然な演技はお見事。汗の臭いまでも漂ってきそうなリアル感が息づくブラジル映画はこれからも目が離せない。
[映画館(字幕)] 6点(2008-09-12 00:12:09)(良:1票)
28.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
観終わった後、何だかすごく温かい気持ちになれた。この映画を面白いと感じられるかどうかは主人公のジュノに共感できるかどうかにかかっているのだが、かなりの変わり者である彼女を嫌味なく演じきり、この映画を大ヒットに持っていったエレン・ペイジには心からの拍手を送りたい。この「嫌味なく」という部分が大事で、これは脚本・演出のうまさでもあると思った。登場人物の性格や関係性なども、リアリティがあり、文句のつけようが無い。 ジュノが音楽少女なので、音楽の話がよく出てくるのだが、僕にも会話の内容がある程度理解できてよかったと思った。マークと喧嘩した時のジュノの台詞などはかなり笑えた。確かにソニックユースとか最早過去だよね。他に良かった点(少々不自然な点かもしれないが)は、両親とジュノの間に驚くほどの信頼関係が成り立っていること。10代の妊娠話には付き物の陳腐な親子喧嘩などが無いのは、観ていて心地よかった。僕もあんなお父さんになりたい。 最後に、何よりも、ジュノを理解できるくらいにまだ自分が若い!ということがうれしかった。身近にジュノみたいな女の子がいたら、好きになっちゃうだろうと思う。ズーンと心に響く映画というわけではないが、小品としては、最高級の出来!
[映画館(字幕)] 9点(2008-07-19 10:03:56)
29.  真珠の耳飾りの少女 《ネタバレ》 
フェルメールの映画だけあって、光と影、そして色の使い方を強く意識した作品になっている。窓からアトリエに差し込む光、暗闇の中に燃え立つ炎、シーツの干された庭に降り注ぐ日光、空に浮かぶ雲について語る場面など。昔の室内は暗いので、光と影の対照は非常に鮮やかで、美しい映画に仕上がっている。 その一方で話の展開は抑制気味だ。クライマックスはピアッシングの部分だが、そこで何が起こるわけでもない。ただ、その瞬間のグリートの表情にはやられた。そこから、肉屋の息子を誘いに行くところは、心理描写としてもピアッシングの持つ多義性からもよくできている。ただし、それ以外の場面は、淡々と映しすぎていて、登場人物の心理面にうまく光が当てられていないのが気になる。ライフェンのキャラクターもあれじゃただのエロ親爺で、せっかくトム・ウィルキンソンなのに…という感じもするし。台詞を極力排除するのはいい。ただし、眼だけで語る映画を作れてはいないと思う。 映画としての完成度は高くないと思うが、雰囲気はよく出ていたので、総合して6点で。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-09 23:16:36)
30.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
久しぶりに観ました。涙が止まらない。子どもの頃に観たよりも、何倍も良かった。僕は今、監獄にいないけれど、子どもの頃に比べれば、嫌なことはいっぱいある。希望を失わないこと。そして、それを実現すること。そういうアンディの生き方に本当に勇気付けられた。すべてのことはうまくいく。そう信じたっていいじゃないか!今まで映画のDVDを買ったことは無いけれど、明日、この作品を最初の1枚にします。
[DVD(字幕)] 10点(2007-09-07 23:50:46)
31.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
どちらかというとありきたりのストーリー。しかし、最近はやりの難病モノでありながら、ここまで泣かされたのは初めてだ。死を宣告される前と後で、彼女の生活にそれほどの違いが無いのがまたリアルでいい。僕が彼女でもしただろうなと思う選択ばかり。人は、もっと死を素直に受け止めるべきだし、実際にそれができる人も多いのではないか?ギャーギャー泣き喚く邦画が多い中で、ヒロインが静かに淡々とそれを受け入れてくれる洋画を見るのは何か新鮮だった。本来なら逆のはずなのだが。ある意味、べたべたな脚本ながら、ここまでストレートに胸を打つのは、役者がしっかりしているからだろう。いろんな人に薦めたくなる映画だ。僕は彼女のように浮気はしないと思うが、気持ちは十分に理解できる。ひっそりとしてみたかった浮気をし、自分のいない生活を思い描き、そして死ぬ。そんな彼女を誰が責められようか?彼女の夢が映し出されるラストシーンは視界が曇った。「本当にそうなったらいいね」と彼女に語りかけてあげたいし、本当にそうなったと信じたい。
[DVD(字幕)] 9点(2007-08-18 00:51:37)
32.  シティ・オブ・ゴッド
この映画を観ると、とてもノスタルジックな気分になる。青春の衝動をこれほどうまく描けている映画はないのではないか? 確かに、僕はスラムで暮らしていないし、日本で本物の銃や麻薬なんて見たこともない。だが、この映画に出てくる奴らには、いちいち共感できる。確かにリトル・ゼほどイカれた奴はいなかったが、ベネもブスカペもカベレイラもみんな近くにいた。そんな気がする。全ては環境の力なんだと思う。場合によっては、僕もあの中の一人になって誰かを殺していたかもしれない。 クラブでのリトル・ゼの表情。カベレイラやブスカペが好きな女の子と二人きりになれたときの初々しいしぐさ。数え上げればきりが無いが、この映画は青春の「リアル」を見事なまでに捉えている。そこまで、極道な彼らへの共感を引き出せるこの映画は恐ろしい。躍動感溢れるカメラワークや構成の巧みさも相俟って、映画史上に残る傑作に仕上がっている。青春の儚いきらめき。それを完璧に描ききっている映画には10点をつけざるを得ない。メイレレス監督と同時代に生きていることは僕の歓びだ。
[DVD(字幕)] 10点(2007-07-15 00:22:32)
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