41. 少女の髪どめ
《ネタバレ》 ちなみに主人公の名前である"バラン"とはペルシャ語で"雨"のことだそうですね。雨のシーンは最後の最後。アフガニスタンへ戻る事になったバランが、ヒロインの女の子が乗ったトラックが去るのを見届けた後に降ってきて映画は終わります。 「運動靴と赤い金魚」は、妹の靴を間違って持ち去られてしまったお兄ちゃんが、運動会の景品の靴を勝ち取るために頑張る話ですが、この「少女の髪どめ」は見つめるだけの無償の愛のお話です。なんせ彼女の身辺がお金が無くて苦しんでいる事を知った彼は、自分のIDを売り、お金に換えてそれを、自分からというのではなく、勤務先の社長からだと言って渡すのです!これをストーカーというのは違うでしょう。彼女がミスをした時には庇い、アフガニスタンの人間を許可無くして雇ってはいけない会社に検問が来たときには自分が庇って彼女を逃がします。これだけ一方的にひたすら「捧げる愛」の形があってもいいのではないかな?と思いました。 ヒロインの女の子は一言も喋りません!そしてラスト。彼女が落としてしまった持ち物を一緒に拾うバランを見つめて微かに微笑む。それだけが彼女が表現した彼への気持として映像に残ります。切ないけどこんな時代ですし、こういった映画もアリですね!「ラブストーリーの1つの形」として観ると結構楽しめるかと思います!! しっかしこの監督の映画は秀作が多いですねー。素晴らしいです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-12 12:14:55) |
42. 女学生の友
《ネタバレ》 居場所も無く、親類は自分の財産ばかりに目を付けている、だったらその金を人生に有効に使えないかと考える男性と、援助交際に走りお金が全てと考える仲間に違和感を覚える女子高生。人生に物足りなさを感じた2人が偶然出会い、意気投合するのです映画ですが、今の世の中において、そんなに現実離れした空間にも感じない世界にも感じました。途中までの展開はとってもリアリティがあって惹きつけられるのですが、残念なふがら押しが弱い。冒頭からとラストまで、一貫した映画の方向性を出すべきなのに、ある意味逃げてしまっている感じがして、最後で台無しと個人的には感じました。お互いが必要と感じ、一時的には求め合いながら(男女としてではないけど、そうとも捉えられる)結局別れる。男は現実社会から離れ、女子高生は現実に戻る。きっとそれが一番現実的なんだろうけど、もっと想像を超える先の展開が欲しかった。上手く言えないけど凄くコンセプトが良かっただけに、現代の社会をモチーフにした傑作になりうるべき、原作をぶっ壊す位の展開にして欲しかったです。 [地上波(邦画)] 6点(2004-09-22 17:38:29) |
43. 13日の金曜日(2009)
《ネタバレ》 30年前に登場したときは、こういう内容が凄く怖かったでしょうね。ただ映画も進化してるしグロ描写も進化してるので、それに見慣れたせいか怖くなかったです。セルフパロディ化してしまった「13日の金曜日」を原点回帰でリメイクする意気込みは伝わってくるものの、やはり同じマイケル・ベイプロデュースの「テキサスチェーンソー」シリーズと似通ってしまい、キャンプ地で次は誰が殺されるかのみに終始する展開も起伏が少なく、97分なのにもっと長く感じてしまいました。 あとこれは映画のせいというより、DVD化などの時に考慮してもらいたいですが、展開上ずっと画面が暗いので、誰が何でどう殺されたのかが一瞬分からない時が結構ありました。ただでさえ観る人がみたら登場人物の外見が似通っていて、登場人数自体も多いので、そういう意味でも誰が殺されたのか分かりやすいほうがありがたいです。 それとママの写真入りのペンダント、普通似てると言われたとか可愛いってだけであそこから持ち帰りますかね?それがジェイソンに殺されないための重要な伏線ではありますが、そもそもそこが強すぎて説得力がありません。リメイクの際、キャラクターも物語も設定や背景がもっとしっかりしてて一ひねりあれば、もう少し緊張感を持続できたのではないかと思いました。 ジェイソンに対してまったく恐怖心が芽生えなかったのは、ある意味致命傷だと思いました。でもそれって、そもそも殺される側のキャラが全体的に軽く、感情移入できなかったというのも一因ですかね。無駄に長いエッチシーンは脳天気ですしご愛嬌。 [DVD(字幕)] 5点(2010-04-02 10:27:27) |
44. 地獄の門
《ネタバレ》 思ってたんとちがーーーーぁう!(by笑い飯西田) というか私、フルチ爺さんの作品を初めて観ました。「♪~1、2、サンゲリア 2、2、サンゲリア~」より先にこちらを観てしまいました。しかし期待が大きすぎただけにちょっと物足りなかったですね。 物語があってないような映画は数あるし、恐らくそこよりゴア描写ありきみたいな進め方だったと思うのでそれはいいんですけど、その肝心のゴアシーンに大して心打たれなかったんですよねえ…。それもこれも30年という歳月が怖さを薄めたのか、それとも「SAW」とか「テキサスチェーンソー」「ホステル」あたりで残酷描写の免疫が出来てしまったのか…。 本来、幽霊的な展開にゾンビ登場+容赦ないゴア描写なんで怖いはずなんですけど、多分テンポが悪いのかたたみかける感じが全くしなくて、怖くなりはじめの頃に別の場所にいる人物のシーンに変わってしまったり(またその編集も粗い…)もったいないなって思いました。音楽もロメロの「ゾンビ」っぽいし、暗闇で眼光鋭い霊の視線浮かび上がるのもアルジェントっぽいし新鮮味無し。うーむ…。 ただ幽霊に睨まれて目から血の涙流して、臓物全部吐き出しちゃう所と、蛆虫の大群が部屋に入ってくる所は良かったです。良かったって書くと凄いヘンタイみたいに聞こえますが…。真夜中になってゾンビがワラワラ出てきて収拾つかなくなった終盤、神父ゾンビにツルハシ突き刺して解決みたいなやっつけ感も好きです。でも最後に子供が近づいてきて、その時にヒロインが叫ぶのとかは不要。あれはあれで解決でもういいじゃないですか。 でもこんなに評価してないみたいな事書いといても、またフルチ爺の別の映画観ると思いますw [DVD(字幕)] 5点(2010-01-24 22:42:23) |
45. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 良くも悪くもスティーブンキングらしいなあと。でも多重人格とか「もう1人の自分が犯人」てオチは飽和状態かな?と。ジョニー・デップは好演してましたが、脚本に深みが無いのと分かりやすいオチで魅力を感じる作品ではありませんでした。犬を殺すってのがなあ・・・、作り物と分かっていてもなんとも後味が悪い。せめてペットセメタリーに埋葬してあげて欲しかったです。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-02 16:01:18) |
46. ジョーズ 恐怖の12日間
《ネタバレ》 「ジョーズ」の元ネタになった事実に基づく話という事で期待して観ました。90分という尺なのでもう少しテンポがいいのかと思いきや、人間関係などを含めじっくり描いてました、という事はその分襲われるシーンも含め、展開が少ないって事です・・・。あと低予算作品なのに足もがれた部分だけリアルな描写してみたり。だったらへっぽこジョーズを何とかして欲しかったです。襲われるシーンも後半はたたみ掛けるのでそこそこの迫力がありますが、やはりジョン・ウィリアムズの音楽や、スピルバーグの演出あってこそ更に恐怖が増すんだなあなんて、むしろ「ジョーズ」の完成度の高さを改めて感じました。でもつまらない映画ではありません。「オープンウォーター」よりシナリオもちゃんとしてますし救いもあります。ただへっぽこジョーズの捕獲の仕方までへっぽことはねぇ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-24 10:27:12) |
47. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
アクション、脱走モノ、人種差別モノでも人間ドラマでもどれでもあるようでどれでも無い中途半端な映画ですね。金も結構かかってると思うし、ブルース・ウィリスという大物を使ってるけど、彼は脇役だしスケール感も感じないしシナリオも薄いです。初見から数日で内容を忘れてしまうような映画ですが、2度観たいかと言われると「時間があればいつかね」的な作品です。自己犠牲的な作品の多いブルース・ウィリスもちょっと飽きてきました。コリン・ファレルの演技はそこそこ良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-22 14:21:11) |
48. シンドラーのリスト
戦争の悲惨さや人間の尊厳を考えさせられる。きっとメッセージ性はもっと強いのだと思うが、それだけでも十分かなと思った。あまりに映像がリアルで、何だか自分も当時のユダヤ人になったような感覚で入っていってしまった。ラストの演説が感情の押し付けがましいとは私は思わなかった。むしろオスカー・シンドラーが何人助けたとかじゃなく、やはりこの現実があったんだという再認識をさせられた事に意味があると思うし、感動作や戦争映画という感じよりも、ドキュメンタリー映画な感じがした。面白い面白くないという感覚では判断できない作品だが、1度観て損はない大作だとは思った。 [地上波(吹替)] 5点(2006-06-19 15:13:09) |
49. シリアル・ママ
ママ、気持ちは判るけどやりすぎです(涙) [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-18 12:46:53)(良:1票) |
50. 呪怨<OV>(2000)
《ネタバレ》 これさすがに超低予算ですよね。Vシネマの予算て本当に安いと思うのですが、それでも練り上げられたアイデアを脚本にぶつけて演出しているので、確かな怖さを感じました。何人かのエピソードを時系列をずらして流すパターンは変わりませんが、劇場版と違うエピソードも入っていてこれはこれで新鮮です。でも俊雄君がネコの声で鳴くのはどういう意味があるのでしょうか?(苦笑) もうこれは家にとりついている霊の話ですから、解決する事は無いんですよね。例えば「シャイニング」とかヒッチコックの「鳥」みたく、逃げて終わりみたいな。いや、関わるとどこまでも追ってくるからそれよりも更に性質が悪いですね・・・。究極に怖いのってその場から逃げても、家とかまで付いてきちゃうパターンですよね。それを満遍なく取り入れたこのシリーズってのはやはり怖いんですよね。 ただ1つ。主人公の妊娠してる奥さんを殺して、胎児を虐待するのは許せない描写で不要でしたね(>_<) [DVD(字幕)] 5点(2005-10-12 12:11:46)(良:1票) |
51. シェフと素顔と、おいしい時間
《ネタバレ》 2人の、お互いの高いプライドが邪魔して中々素直になれない様子から徐々に寂しさも相まって心を許してゆく様がとても微笑ましい映画です。私が好きだったシーンは、ジャンレノ演じる男が、元シェフという事もあって匂いやメイクには非常に敏感なのですが、ジュリエットビノシュ演じる女性がメイクを落としてドレスルームから出てきた時の顔を見た彼の顔「おっ、キレイねぇ~」という驚きの表情が絶妙です(^-^)普段はあの髪型のジャンレノが長髪にしているのも私的にはOKです♪ 80分ちょっとの短い映画ですが、さらりと見れるラブストーリーとしては中々楽しめると思いました!なおこの映画音楽はリュックベッソン映画には欠かせない、エリックセラが担当しています! 5点(2004-09-22 17:28:46) |
52. 呪怨 パンデミック
《ネタバレ》 もう呪怨もOVから数えて6作目だし、そりゃ観ている側にも免疫出来ちゃってるから、同じパターンじゃ驚きませんよ。更に今までにも多少あった「?」っていう突っ込みドコロが満載で、脚本もなんだかなーでした。結局どういう形であれ、あの家に踏み込んだから全滅なんでしょ?と思って見るので、あとはどの場所でどうやられるのかだけを鑑賞するという「スクリーム」やら「デッドコースター」的なホラーの鑑賞に成り下がってしまいました。カヤコも呪怨クンも出血大サービスの出演数。でもそれが逆に恐怖感を減少させてしまっている。布団の中とかシャワーの手とか、最初は怖かったんだけどなー、今それやられても予測できちゃうし。「屋敷潜入⇒逃げる⇒やられる前兆⇒やられる」のパターン化から飛びぬけて欲しかったですが、良くも悪くもそれが2作目以降の呪怨なんでしょうね。カヤコのお母さんも出るだけ損みたいな役でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-01-04 00:25:18) |
53. 死国
栗山さんを、メジャーな映画に出演させて知名度を上げさせた理由でのみ意味を感じる映画ですね。確かに怖くないし抑揚も無いし、中途ハンパな感じが否めません。「逆打ち」は本当「ペットセメタリー」みたいな感じですが、思い切り怖がらせる展開か、「黄泉がえり」みたく切ない展開にもっていくかしてほしかったです。腹立たしい程つまらないって感じでもないけど、2度観るのは辛い映画かもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-14 11:20:17) |
54. G.I.ジェーン
観てて凄く疲れました。女性が男性の中で頑張るというのも嫌いじゃないんだけど、デミ・ムーアがちょっと頑張りすぎで引いたと言うか…。これといい「白い嵐」といい、リドリー・スコットはこの頃、素人が見ても興行的に成功しないような題材をよくも頑張って作り上げてたなあという感覚です。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-06-13 12:07:46) |
55. 市民ケーン
「バラのつぼみって何よ?」と親に聞いたら「お前が判らないものを私が判るワケないだろ」と一蹴されてしまいました。若くしてこの作品を作ったオーソンウェルズが凄い人という知識は持ちましたが、イマイチ終わり方が理解出来なくて残念でした・・・。 [地上波(字幕)] 4点(2006-02-03 16:30:14) |
56. 死の王
「ネクロマンティック」のブットゲライト監督が淡々と綴った7つの詩のエピソード。画は「ネクロ」ほど気持ち悪くないですが、話の途中、なんか死体が高速で朽ち果てていく様がかなり気持ち悪いです(@@;うじみたいのが、ぐわ~~~って。。。これもドイツでは発禁らしいですね。やっぱり作り物の死体の下半身までしっかり造型しちゃったからでしょうか?ただ作品的にはポエムですよね、全体的に死のポエム。オムニバスの展開も全然違う話ばかりなので、展開に戸惑う事はありません。橋の所で名前がつらつら出てくるのは自殺者の名前とかで・・・。それを映画を使って全世界に配信する意味はわかりませんが、何となく悲壮感漂う展開です。相変わらず画は安っぽいんですが、それが逆に不気味さを助長しています。そしてダクタリさんの作る音楽も嫌いじゃないですね。この作品の寂しげなテーマに、ダクタリさんのポエムチックな音楽が非常にマッチしています。ブットゲライト関係で何とか人に薦められるのは、これと「キラーコンドーム」位です。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-09-22 18:27:29) |
57. 呪怨2 (2003)
この作品の怖いところは、逃げ場が無い事でしょうね。例えば普通の幽霊系だと、霊能力のある人間が苦しんだり自ら足を踏み入れた人間だけが災難に遭うパターンが多いですが、この作品の舞台はとある一軒屋にどんな形であれ少しでも関わると、見事なまでに全滅させられるということです。怨念がちょっとでも踏み入れた人間全員を巻き込み、死に至らしめる。残酷なのです。あまりに残酷で何故こんなに残酷な存在が誕生したのかの由来の部分の説明を忘れがちになります(苦笑) あと生理的に嫌だなぁという所に幽霊が出たりします。あの独特の「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」ってゆうあの声とか、外から変な声が聞こえて、急いで家に避難したら中でもっと恐ろしい事に遭遇したり。敵は外じゃなく、既に内側にいる系で怖がらせるという意味ではかなり頑張ってるなあと思いました。特に先週観た「劇場版1」はそう思いました。「リング」の貞子を10倍タチの悪い感じにしたのが伽椰子とあの息子かもしれません(@@; しかし「劇場版 呪怨2」は私的には「1」ほど怖くなかった。あの幽霊の出方に馴れたからか、ラストが切なかったからか分かりませんが、続編の難しさを感じました。多分「1」を観ないで「2」を観たらもっと怖かっただろうなあと思います。 4点(2004-09-22 17:35:23) |
58. シティ・オブ・エンジェル
《ネタバレ》 ニコラス・ケイジとメグ・ライアンを使った恋愛モノで何でこんなにつまらないんだろう?メグちゃんが最後死んじゃうのも気分的に凹むんですが、確かにニコラス・ケイジの持っている雰囲気って天使って感じではないですよね。逆にあのシリアスな表情は、必要以上に人間的だし、もうそれこそ「ベルリン 天使の詩」のリメイクとは思わず、隣の家のハゲたおっさんが既成事実作り上げてって、ようやく両想いになれたと思いきや、実はメグちゃんの方が天使だったとかって展開にしたら良かったんじゃないですかね。どっちにしろグダグダですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-14 14:18:35) |
59. ジーパーズ・クリーパーズ
日本人て「サイン」「ドリームキャッチャー」「ランゴリアーズ」的な、前半で(得体の知れない何かがくるぞ、、くるぞ、、、)には食いつくけど、いざ後半、その恐怖の正体が分かった瞬間に一気に冷める人が多いと思うんです。(お化け屋敷もお化けにじゃなく、音が1番怖いのと同じかな?)それと同じような理由でこの作品も前半までは楽しめたんですが、後半は何だか(なんだかなあ)って感じで惰性で拝見しました。クリーチャー物に恐怖を感じない事もあり(多分現実的に受け止められないから)、面白くありませんでした。 [DVD(字幕)] 3点(2006-06-22 14:29:12) |
60. GTO
TVに比べてもシナリオがイマイチ・・・。ある意味、高視聴率ドラマだからって映画で一儲け!と企むテレビ局の思惑が「ポイズン」ですよ。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-01-19 12:14:31)(笑:1票) |