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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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41.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
核戦争により荒廃してしまった未来社会。崩壊寸前の秩序を維持するため、政府は犯罪者だと自分が判断したら問答無用で殺してよし!という、あり得ないくらい強権的な警察機構を有する司法システムを作り出していた(弁護士は全員廃業っすね笑)。ということで、日夜、ガンガン悪人どもを問答無用で殺し捲っていたドレッドは、上司の命令で、超能力を有するという新人の若い女と共に凶悪な女ボス〝ママ〟が支配する超高層ビルへと向かうのだったが…。すみません、スタローン主演の旧作は未見です(噂によるとトンデモ映画らしいですけど笑)。まあ、アメコミを原作にしたということで、アメリカ版・北斗の拳みたいなぶっ飛んだ世界観はけっこう楽しめました。でも、ちょっと主要キャラクターの描き方が弱いような気が…。悪ボス・ママ→もっとぶっ壊れてて周りの悪人を引かすくらい強烈なキャラでも良かったと思う。ヒロイン・ルーキー→理想だけは高い世間知らずのお転婆キャラでもっと主人公を困らせても良かったと思う。主人公・ドレッド→どうしてそんなに悪を憎むようになったのかという過去のエピソードとかを絡めて描いたほうが深みが増して良かったと思うのになー。結果として、観終わってみれば、特に心に残るもののない凡庸なSFアクションとなってしまいました。それでも、スローモーションを多用したグロくて乾いた映像にはけっこうセンスを感じたので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-02 23:50:35)
42.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 
誰もが知る名作童話を最新のCG技術を駆使して映像化、魔女役は往年の名女優、そして主役である白雪姫はダイヤの原石となるかもしれない新人若手女優を起用という、枠組みだけ見ればちょっと前に創られた「スノーホワイト」と似た作品ながら、何処までも真面目に撮られたあちらとは違い、今作は何処までも明るいコメディタッチの作品でありました。それに「ただ若いだけの女になんか、まだまだ負けないわよ!」と主演女優を完全に喰っていたシャーリーズ・セロンと違って、今作のジュリア・ロバーツはちゃんと若手女優と調和しており好印象。白雪姫役の女の子も、最初こそ「眉毛濃っ!」と思ったものの映画の進行とともにだんだんと可愛く見えてくるのだから不思議。ただ、昔からこの監督のセンスとは微妙に合わないんだよなー。面白いとは思うけど、そこまで心惹かれるものはなかったです。それに全編に散りばめられたギャグの数々も僕には笑えませんでした。これはもう好みの問題なんだろうけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-27 12:51:44)(良:1票)
43.  シャドー・ダンサー 《ネタバレ》 
IRAの工作員として、兄弟と共にテロ活動に勤しむコレット。任務中、英国情報部員マックに捕まってしまった彼女は、息子の安寧と引き換えに内部密告者として働くことに。しかし、事前に計画していたテロ活動が当局の待ち伏せにより失敗に終わってしまった仲間たちは、次第に彼女とその兄弟たちに疑いの目を向け始める。追い詰められ、最後の望みとしてマックに縋りつくコレットだったが、マックもまた隠されていたとある真実により情報部内で孤立を深めていくのだった。確かに、あまりにも淡々と描かれた前半部分は少々退屈という側面は否めないけど、中盤以降のコレットとテロリストのリーダーとの息詰まるような遣り取りは充分に見応えがありました。まあ、マックとコレットが急にキスして愛情が燃え上がるシーンは、ちょっと唐突過ぎてびっくりしましたけど(笑)。もっと二人の関係を丁寧に描写してほしかったなー。でも、そこにさえ目を瞑れば普通に楽しめると思います。クライブ・オーウェンの抑えたシブい演技もなかなか光ってました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-25 00:26:02)
44.  ジェントルメン(2019) 《ネタバレ》 
引退を決意した麻薬王の資産を狙って、それぞれに蠢き始めた暗黒街の〝紳士たち〟を終始軽快に描いたクライム・サスペンス。マシュー・マコノヒーやコリン・ファレル、それに懐かしのヒュー・グラントなど豪華な面々がそんな個性豊かなワルたちをのびのびと演じております。監督は、この手のジャンルを得意とするガイ・リッチー。と言う訳で今回期待して鑑賞してみました。うーん、期待が高すぎたのか、なんかイマイチな出来でしたね、これ。とにかくテンポが悪い!探偵と麻薬組織の幹部がボスの秘密をめぐってひたすら駆け引きを繰り返す会話劇が物語の縦軸となり、そこから過去の話が回想形式で再現されるという本作の構造。これがうまく機能してないんじゃないかな。この先面白くなりそう!ってところでいちいち現在のシーンに戻るので、なんか集中力が途切れちゃうんですよね。演技派でならしたマシュー・マコノヒーだけにタメの演技を多用しているのもテンポの悪さに拍車をかけているような?お話自体はそこそこ面白かっただけに、もう少し見せ方を頑張ってほしかったです。うーん、次作に期待!
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-17 02:48:01)
45.  ジュリアン(2017) 《ネタバレ》 
両親が離婚調停中で、母親の元に引き取られた10歳の男の子、ジュリアン。裁判所の取り決めにより、彼は週末ごとに父親と会うことを義務付けられていた。でも、ジュリアンはこの父と過ごす時間が憂鬱で仕方がない。何故なら、横柄で自己中心的な父親は気に入らないことがあるとすぐ癇癪を起こし、何かとトラブルが絶えないからだ。その週末もジュリアンに妻の現在の住所を執拗に聞いてくる父親。するとジュリアンは恐怖心から思わず、父親に口を割ってしまう。そして、それが悲劇の始まりだった――。複雑な家庭環境に生きる幼い少年ジュリアンの鬱屈した日々を描いた哀切なヒューマン・ドラマ。まあ言いたいことは分かるし、こんな単純なお話なのに最後まで淡々と見せきる監督の手腕はなかなかのものだし、それぞれの家族のドラマも非常に丁寧に描かれていたしで、充分好感は持てるものの、いかんせんお話の方がオーソドックス過ぎますね、これ。別れた夫が嫉妬に狂って暴走し、最後は一線を越えて銃を手に家へと押しかけてくる……。確かにジュリアンたち当事者にとっては非常に切実な問題なのは分かります。ですが、この手のお話は今も世界中に溢れ返っているわけで、敢えて誤解を恐れずに言えば、あまりにもひねりがなさ過ぎではないでしょうか。人が何故物語を求めるかと言うと、やはり悲劇的な現実を乗り越えられるような希望を、その作品の中に見出したいからだと僕は思うのです。対して本作、結局最後は偶然の重なりによって主人公は助かるというオチ。これでは、「ジュリアン、運が良かったね」と言う感想しか残りません。やはり映画である以上、主人公には酷い現実を乗り越えるために何らかの行動を起こしてほしかった。社会的弱者の切実な思いに寄り添って映画を創ろうというそのスタンスには好感が持てるだけに、もっとフィクションの力で魅せて欲しい。
[DVD(字幕)] 5点(2020-10-06 05:00:57)
46.  6アンダーグラウンド 《ネタバレ》 
ゴーストたちはお互いの名前すら知らない――。自らの存在を死んだものとして表舞台から消し去り、裏の世界で暗躍する6人のプロフェッショナル集団。その目的は、法で裁けぬ巨悪を人知れず打ち倒すこと。彼らは安全のために、それぞれの詳しい経歴はおろか名前すら知らず、お互いを数字で呼び合っていた。皆のリーダーで億万長者のワン、諜報活動の専門家で元CIA職員のトゥー、銃器のプロフェッショナルで遠く離れた目標でも一撃必殺のヒットマン・スリー、超人的な身体能力でどんなに高いビルでも素手で昇ってゆく通称スカイウォーカー・フォー、医学の専門家でいくら危険な現場でも仲間の命を救うために最善を尽くすドクターのファイブ、そこに道があればその超絶ドライビング・テクニックで何処までも逃げとおすドライバーのシックス。彼らの今回の任務は、東アジアの小国で独裁者として猛威を振るう大統領を失脚させること。だが、作戦の途中でドライバーのシックスが帰らぬ人となった。それでも目的を諦めるわけにはいかない。新たな仲間候補として元軍人に目を付けたワンだったが……。自らの正義のために、世界で暗躍するプロフェッショナルたちの活躍を怒涛のような勢いで描くアクション・エンタメ。監督を務めるのはこの分野の巨匠?マイケル・ベイ。冒頭の激しいカーチェイスから文字通りノンストップで最後まで突っ走る、もういかにも彼らしい脳筋映画のそんな本作。まあ観る前からおおよそ分かってはいましたが、それでもさすがにこれは中身スカスカ過ぎちゃいまっか。ストーリーなんてあってなきが如し、登場人物も潔いくらいステレオタイプ(だって名前すらないんですから!笑)で、ただひたすらアクションに次ぐアクション。だいたいこんなことを言うのは野暮かもしれませんけど、独裁者の弟で民主化リーダーのあの薄っぺらい演説だけで国の体制を変えるようなクーデターが起こるなんてあり得ませんて!!あまりにも大味すぎて、最後の方はもういいから早く終わってくれーー!!と半ば呆れながら観てましたわ。まあこればっかりは好みの問題と言ってしまえばそれまでなんだろうけど、僕はもうちょっと中身のある映画が観たいっす。お金を存分に掛けたであろう冒頭のカーチェイス・シーンだけはさすがの迫力だったので、+1点!
[インターネット(字幕)] 5点(2020-05-02 00:46:24)(良:1票)
47.  シュガー・ラッシュ:オンライン 《ネタバレ》 
ゲームキャラクターたちがゲームの枠を乗り越えて大冒険するCGアニメシリーズ第二弾。前作では小さなゲームセンターにあるアーケードゲーム内だけのお話だったのが、今回はお馴染みの二人がWiFiからインターネットの広大な世界に飛び出して大活躍するという内容。確かにインターネットの世界を巧く映像化した前半部分はなかなか良かったのですが、その後、レースゲームが終わったあたりから僕のテンションは徐々に下がってゆくばかり。うーん、このシリーズとは相性が悪いのか僕は全く嵌まらないんですよね~。ストーリーもごちゃごちゃしててよく分かんないし、キャラクターにも別段魅力を感じず。だってこのラルフってキャラ、客観的に見たら単なるロリコン親父じゃないですか(笑)。映像はさすがのクオリティなんで、5点!
[DVD(字幕)] 5点(2019-07-09 05:10:47)
48.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 《ネタバレ》 
大人気シリーズの最新作。お金があほほどかかっているだけあって映像は確かに素晴らしいし、ストーリーもベタながら分かりやすいし、これと言って悪くはないんだけど、なんだろう、このワクワク感のなさは。やっぱりこのシリーズの醍醐味って、安全と思われていた恐竜たちが突如として暴走するという緩急の付け方にあると思うのだけど、本作は最初から凶悪な恐竜たちがジャングルをうろついているという設定なので、主人公がそこに自ら乗り込んでいってもいまいち緊迫感が感じられないんです。「わー、この檻に入った恐竜たち、かっこいい!あ、意外に可愛い奴もいる!」と楽しんでいたのが、「え、何?なんか緊急事態だって?えー、恐竜たちが逃げ出した?」「わー、恐竜たちが俺たちを喰おうと襲い掛かってきた!!キャー!!助けて!!」、これですよ、これ。しかもその恐竜たちも火山の噴火に脅かされ、挙句ハンターたちに追われる始末。これでは、このシリーズの「凶悪な恐竜たちに追われる恐怖」という醍醐味が半減してしまって当然です。前作の続編ということでそうするしかなかったんだろうけど、もう少し何とかならなかったものか。好きな監督の作品だっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-01 00:51:27)
49.  ショートウェーブ 《ネタバレ》 
過去のフラッシュバック映像が細切れに挿入され、そこにノイズのような不快な音楽を延々繰り返されるのは見ていてとっても不愉快であります。内容にはちょっとだけセンスを感じました。
[DVD(字幕)] 5点(2019-01-28 00:06:52)
50.  ジョイ 《ネタバレ》 
困窮した生活を送っていたシングルマザーが、自ら発明したモップの特許で大成功を収め、大富豪へと成りあがったお話を実話を基にして描いたヒューマンドラマ。毎度おなじみの豪華役者陣を揃え、いかにもこの監督らしい直球勝負の作品なのですが、なんだか良くも悪くもワンパターンなイメージ。もう少しパンチの効いた演出が欲しかったところ。可もなく不可もなくの優等生的作品で完成度は高いのでしょうけど、僕はそこまで面白くは感じなかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2018-01-25 22:59:04)
51.  ジェーン 《ネタバレ》 
元彼と今彼を使って、悪徳売春男に立ち向かう女ガンマンのお話。ガンアクションを多用したエンタメ西部劇にしたいのか、戦争に運命を翻弄された恋人たちの人間ドラマを見せたいのか、かなり中途半端な出来。つーか、画面もお話もどっちも暗いよ!ナタリー・ポートマンが出ているのでおまけの5点。
[DVD(字幕)] 5点(2017-11-22 21:46:31)
52.  シークレット・アイズ 《ネタバレ》 
ニコール・キッドマン&ジュリア・ロバーツの豪華共演でおくる重厚なミステリー。うーん、正直微妙でした。13年前の出来事と現代のエピソードが並行的に描かれるのに、それがどちらのお話なのか非常に分かりづらい!もうちょっと分かりやすい演出が欲しかったところ。肝心のミステリーの方もちょっと引っ張り過ぎで途中でだれちゃいます。最後のオチだけは意表を突かれてけっこう良かったですけど。
[DVD(字幕)] 5点(2017-08-03 19:59:34)
53.  白い帽子の女 《ネタバレ》 
舞台は1970年代、南フランスのとある小さな港町。田園と漁場以外何もないこののどかな町に、一組の中年夫婦が派手なオープンカーでやってくるところから物語は始まる。夫であるローランドはかつて人気作家として名を馳せたものの今や落ちぶれて酒浸りの毎日、ダンサーとして舞台に立っていた妻ヴァネッサも今では精神的な不調により薬に頼らざるを得ない日々を過ごしている。見るからに不穏な空気を漂わせるこの夫婦、すぐに地元のホテルへとチェックインするものの、もちろん胸躍るバカンスというわけではなさそうだ。ローランドは地元の食堂にすぐさま飛び込むと朝からジンを煽り、ヴァネッサも明らかな抑鬱状態からベッドから起き上がることすら出来ず、二人の間には会話らしい会話すらない。そんな閉塞感に打ちひしがれる二人の隣室に、ある日、一組の新婚夫婦がハネムーンでやってくる。未来への希望に満ちた二人に嫉妬と羨望の目を向ける夫婦は、部屋の壁に小さな覗き穴が開いているのを発見する。好奇心から彼らの情熱的なセックスを夜な夜な覗き見るようになってゆく妻と夫。かつての自分たちの姿を彼らに重ね合わせ、次第に修復の糸口を見出しそうになるのだったが…。お互いの関係に息詰まってしまった一組の中年夫婦のそんな葛藤と退廃の日々を倒錯的に描いた心理ドラマ。アンジェリーナ・ジョリーがメガホンを執り、実生活でもパートナーであったブラット・ピットと夫婦役を演じたうえ、公開直後に二人が実際に離婚してしまったということでいろいろ話題になっていた本作。興味を惹かれて今回鑑賞してみました。まあやりたいことは分かります。古いフランス映画っぽいアンニュイ&デカダンスな雰囲気、そして婚姻という制度への圧倒的な不信感。監督はそういった退廃的な世界から何か新たな思想や価値観を探り出したかったのでしょう。ですが、本作の欠点はそのための端緒には立ったものの、それ以上に深化はしていないところでしょうか。なので何か新しいメッセージ性を感じさせることもなく、全体的に古臭い印象しか残らない。実際に破局の危機を迎えた夫婦――本当のところがどうなのかはこの際置いておいて――が同じような危機に直面した夫婦を演じることで、自らの関係を改めて問い直そうという私小説的な試みはなかなか興味深かっただけに残念と言わざるを得ません。
[DVD(字幕)] 5点(2017-06-13 00:13:26)
54.  心霊ドクターと消された記憶 《ネタバレ》 
記憶は自分に都合のいいように嘘をつく――。都会の片隅で小さな診療所を営む精神科医ピーター。だが、彼自身もまた一年前に起きたとある出来事により、心に深い傷を負っていた。自分の不注意から、最愛の一人娘を事故で失ってしまったのだ。そんな辛い記憶を隠し、来る日も来る日も患者たちの声に耳を傾けていたある日、ピーターは謎めいた少女の来訪を受ける。明らかに正常な精神状態とは言えない彼女にピーターが何か言葉をかけようとした瞬間、彼女は忽然と姿を消してしまうのだった。そしてそのことをきっかけにしてピーターの周りで不穏な出来事が起こり始める。何かのメッセージを残すようにして現れては消えてゆく心霊たち、一見無関係と思われていた患者たちに共通するとある数字、恩師と信じていた人物もまた彼に意味深な問いを残して消えてゆくのだった。「自分の記憶には明らかに嘘が混ざっている」。ピーターは自分の過去に隠された真実を探るため、故郷の田舎町へと足を向けるのだが…。孤独な精神科医が彷徨いこむそんな記憶の迷宮をダークに描き出すスピリチュアル・ミステリー。まあありがちな設定ではあるのだけどこれがなかなか手堅く作り込まれていて、新鮮味はないながらも普通に面白かったと思います。トラウマを抱えた精神科医を演じたA・ブロディがまさに嵌まり役で、そんな彼をあの手この手で怖がらせる心霊たちが大変イヤーな感じで観ている僕にも知らぬ間に冷や汗が…(笑)。ホラーとしては充分及第点であったと言っていいんじゃないでしょうか。なのですが、主人公が田舎に戻り、ことの真相が明らかにされた辺りから、残念ながら僕は急速に冷めてしまいました。何故って、さすがにこの真相は無理があり過ぎません?こんな大変な事故を起こししかも自転車という有力な証拠を残していながら、警察が二人の犯行に気付かなかったとは到底信じられないんですけど。映画を通してずっと空気のような存在だった主人公の奥さんが最後に急に出てきて無理やりオチをつけるのも強引に過ぎる。あと、サム・ニールが演じたあの大学教授のような霊はいったい誰だったのでしょうか。と、いろんなところが気になって、観終わったあとしばらくモヤモヤが収まりませんでした。このダークでおどろおどろしい雰囲気はけっこう好みだっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2017-05-13 02:27:58)
55.  人生スイッチ 《ネタバレ》 
ふとしたきっかけで人生の落とし穴に落ちてしまった人たち。前を走るポンコツ車の運転手へと追い抜きざまに罵声を浴びせた男、偶然客としてやってきた父親の敵へと復讐しようともがく深夜のファミレスのウェイトレス、駐禁を取られたことに怒り心頭な建築技師は当局の窓口で不満をぶちまける。息子の轢き逃げを金の力で揉み消そうと画策するブルジョアは逆に追い詰められ、結婚式の最中に夫の浮気を知った花嫁は悪女と化す。それはまるで人生を破滅へと導く禁断の〝スイッチ〟を押してしまったかのように――。不条理な事態に追い込まれ、自滅していく人々をブラックかつシニカルに描いたオムニバス作品。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが制作を務め、アカデミー外国語映画賞の候補にもなったということで今回鑑賞してみました。確かに個々のお話は短いながらもそれぞれにキレがあり、独特のカメラワークや悪意に満ちたストーリーテリングの妙もあって、普通に面白いとは思ます。特に一番はじめの飛行機の話と、2人の男が些細なことから言い争いをはじめ次第に殺し合いにまで発展する第3話はけっこう惹き込まれました。女の壮絶なバトルが繰り広げられる最後の花嫁の話など、いかにもアルモドバルが好きそうなブラック・ユーモアに満ち満ちていて楽しい。とはいえ、1本の映画として評価するならば正直微妙。個々のお話に全く繋がりがなく全体の統一感が希薄なせいで、一つの作品としてみるとさすがに散漫さが否めません。例えばこれに同一のキャラクターが複数のお話にまたがって登場するだとか、あるいはお話の舞台がリンクするだとか、そういった工夫が欲しかったところ。それぞれのエピソードのクオリティは――程度の差はあれ――なかなか高かっただけに惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2017-01-11 22:08:36)
56.  17歳のエンディングノート 《ネタバレ》 
末期の白血病を患う17歳の少女テッサ。懸命な治療の甲斐も空しく、とうとう主治医から余命数ヶ月であることを告げられるのだった。深い哀しみの底に沈み込む彼女だったが、それでもなんとか前向きに生きようと死ぬ前にしたいことのリストを作る。「無免許だけど車の運転」「いけないことだけど万引きしてみたい!」「なんとかして空を飛ぶ」「とことん酒を飲んで酔っ払う」「ドラッグだってやっちゃう!」「そして誰とでもいいからセックスをする」…。大の親友と共にそんな刹那的な毎日を過ごすテッサだったが、ある日、障害のある母親と一緒と暮らす青年アダムと出逢う。純朴で心優しい彼に次第に惹かれてゆくテッサ、しかし無慈悲にも彼女の病はどんどんと悪化の一途を辿ってゆくのだった――。過酷な運命に翻弄される17歳の少女の葛藤と青春、そして切ない恋心を瑞々しく描き出す青春ラブストーリー。最初こそ、そんな彼女のいかにもな自己憐憫甚だしい卑屈キャラっぷりにけっこうイライラさせられたりもしたのだけど(テッサが友達と笑いながら万引きするシーンはいくらなんでも不愉快千万!)、それでもアダムと出逢ってからのテッサが様々な葛藤を抱えながらも少しずつ心を開いてゆく繊細な心理を詩的で美しい映像と音楽の数々で描く後半部分はけっこう良かったですね。もうすっかり成長してしまったダコタ・ファニングちゃんが、難病に苦しむ可憐な少女を頑張って演じていて、そこも素直に好感持てました。ただね~、さすがにちょっとベタ過ぎじゃないっすか、これ?実話を元にしたかどうか知りませんけど、このいかにも「不幸な自分に酔いたい若い女の子たちの願望に応えてあげました」って感じの超ベタベタなストーリー展開には、もうすっかりおじさんとなってしまった僕としては観ていてちょっぴり(いや、かなり?笑)気恥ずかしくなっちゃいました。もう少し大人目線なシーンがあっても良かったように思います。よくよく考えたらけっこう悲惨なお話なのにあくまでポップで明るい雰囲気を最後まで維持した、この監督のセンスはなかなか良かっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-19 00:54:00)
57.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
若き日のサム・ライミがその迸るような才能を全て注ぎ込んで創り上げた、あのスプラッタホラーの新たな礎を築いたと言っても過言ではない伝説のカルトムービーを無謀にもリメイク!どうせ、こんなもんじゃろーという僕の予想を一切裏切らない、前作とは比べるべくもないフツ~~~のホラー映画でしたね(笑)。兄と妹の長年にわたる確執とか、その妹が麻薬中毒でそこから立ち直ろうとする人間ドラマとか、「死霊のはらわた」にそんなんいらんねん!とにかく、主人公たちが復活したゾンビによってぐちょぐちょドロドロに(精神的にも肉体的にも)されるシーンをひたすら描いてくれたら、それでええねん!と、最後まで不満爆発でした。あの一度見たら忘れられない、唯一無二のきったな~い映像で描き出された、あまりにもやり過ぎててホラーなのに何故かそれが笑いにまで昇華されていた、あの前作はやっぱり偉大だなぁとあらためて再確認っす!それに比べて、こちらはただグロ痛いだけで特に記憶に残りそうなシーンも出てこず、中盤で主人公が入れ代わるって設定も意味不明だし、結果として凡庸なよくあるB級ホラーってだけの作品でありました。でもまあ、割り切って観ればB級ホラーとしてそこそこ楽しめるとは思いましゅ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-03-25 19:42:15)
58.  15歳、アルマの恋愛妄想 《ネタバレ》 
Hなことにとっても興味津々、思春期真っ只中の女の子、アルマ。一人になったらすぐにHな妄想ワールドへと突入し、色んなものを股間へと擦り付けハアハアしちゃう。そんな彼女が、友達のパーティーで前から気になっていた男の子に突然おち〇ちん(何故かでっかくなってる!笑)を突き付けられたからさあ大変。閉鎖的な小さな村の中で〝チンチンアルマ〟というあだ名を付けられるわ、みんなから無視されるわ、お母さんはヒスをおこしちゃうし、これからどうなっちゃうの、あたし?という思春期ラブコメだと思って鑑賞してみたら、まさかの普通の青春ドラマでした。恐らく、ハルストレムの初期作品のような世界をちょっぴりお下品に描いてみたかったという狙いは良いと思うのだけど、主人公アルマにあんまり魅力を感じず僕はいまいち乗り切れませんでした。うーん、こんな女の子居るかな~。これってもろ思春期童貞男子の発想じゃん。思春期女子はもっとうれしはずかし系の妄想に走ると思うんだけど。なんだか、きっと女の子だっておれたちと同じくエロいに違いないというドブロック「もしかしてだけど~」的男目線で描かれた、童貞男子のエロ妄想映画だと僕には思えました。それならそれでもっと無茶苦茶してくれても良かったと思うんだけど、最後まで中途半端に抒情的という、なんともどっちつかずな作品でありました。もしかしてだけど~、もしかしてだけど~、女もオナニーしまくってんじゃないの!そうゆうことだろ!←いや、違うし(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-13 22:19:56)
59.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
生活費を得るために、街へと馬を売りに来た平凡な青年ジャック。そこで謎の修道士と出合った彼は、ひょんなことからその馬と魔法の豆を物々交換することに。その夜、あやまって床下に落とした魔法の豆から伸びた蔦が瞬く間に天空高く育ったことから、ジャックは偶然知り合った王国の姫や騎士らと共に天空の巨人伝説を巡る冒険の旅へと巻き込まれてしまう。誰もが知る名作童話を、大胆なアレンジと最新のCG技術を駆使して映画化という、最近流行りのファンタジー作品。恐らくこんな映画なんだろうなーという、こちらの期待を一切上回らないがまあまあ面白いという、典型的な可もなく不可もなくな映画でありました。欲を言えば、もうちょっと主人公の青年役の俳優に華があれば良かったかなー。それに巨人たちの造形もただ小汚いだけで僕にはあんまり魅力を感じませんでした。クライマックスも、ロードオブザリングで散々やり尽くしてきたような映像がひたすら続いて少々単調。あれれ、書いてるうちに不可がいっぱい出てきた(笑)。でもまあ、適度な暇潰しとしてはぼちぼち楽しめると思います。ユアン・マクレガーの飄々とした演技も良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-01 08:18:23)(良:1票)
60.  シャドー・チェイサー 《ネタバレ》 
スペインの家族の元に久し振りに里帰りした主人公の青年社長。家族水入らずでボートで海へと出ていたら、突然、謎の集団に母親たちを拉致されてしまう。そして、全く事情を呑み込めぬまま、彼は国際的な陰謀へと巻き込まれていくのだった。そんな思わせ振りなストーリーがテンポ良く進む前半部分は「これはもしかしてもしかするかも?」と思わせるのだけど、途中からそんな小気味の良さはものの見事に失速。ブルース・ウィリスも速攻で死んじゃうし、後半はどこかで散々見尽くしてきたような全く新味のないアクションシーンがだらだらと続きます。あと、こんなに路上で銃撃&カーチェイスして市民が悲鳴をあげているのに、スペインの警察は何をしておるのだー!いくら財政危機に見舞われて予算が削られているとはいえ、無能過ぎるだろ!それと主人公の会社が破産したという設定は何の意味があったの?それでも、いかにも更年期障害真っ只中で今にもヒスを起こしそうなイライラおば様な、シガニー・ウィーバーの悪役っぷりはそこそこ良かったかなー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-06 09:14:04)(良:1票)
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