61. シェルブールの雨傘
突然踊り出したり、歌い出したりするのは違和感有りまくりですが、今や大女優のカトリーヌ・ドヌーブの可愛さに、この評価です(微笑)。 7点(2003-11-17 09:19:54) |
62. 地獄の黙示録
あまりに哲学的すぎる戦争映画は苦手です(汗)。これはキューブリックの「フルメタルジャケット」にも言えることだけれど、ベトナム戦争を描く場合、どうしてもアメリカ人は何かの”いいわけ”をしたがると感じます。この場合もマーロン・ブランドのカーツ大佐が何を目指したのかが私には理解できませんでした。おまけに、そこに向かうマーティン・シーンの役も最後に理解できなくなる。彼が途中で出会うさまざまなキャラクターが与える影響(やはりロバート・デュバルでしょう!)が、彼を変えていくという、一種のロード・ムービーと見ることはできるでしょうが、最後にもやもやしてしまったのが残念です。もしかしたら、ベトナムであったことの、こういうわけのわからなさを描きたかったのでしょうか? 5点(2003-11-16 17:50:58) |
63. 十二人の怒れる男(1957)
リー・J・コッブがとてもいい味を出していますね。ヘンリー・フォンダの誠実な主張も見ものですが、ああいう強行主張派がいないと、この手の「オール・オア・ナッシング」ものは成立しません。雨の効果も見逃せません。 8点(2003-08-07 08:36:00) |
64. ジョンQ-最後の決断-
《ネタバレ》 ストックホルム症候群ですね。ラストの裁判シーンで、監禁容疑について有罪の評決が出たときの彼らの表情がそれを物語っています。冒頭の白い高級車の女性が事故を起こすシーンが、後半にどう結びつくのか予想できませんでしたが、バックミラーに掛かった十字架や、ジョン夫妻が敬虔なキリスト教徒であることが、すべてを丸く収める結果につながったのでしょうか。医療制度の問題や、不況、雇用調整、保険問題、マスコミの裏表などいろいろな問題が提起されましたが、解決できてはいないことばかりですねえ。アン・ヘッシュの院長は若すぎる気もするけど、綺麗でしたねえ。ロバート・デュバル、老けたけど好い演技してました。ジェームズ・ウッズとレイ・リオッタの演技を、もう少し魅せて欲しかった気がします。 7点(2003-08-06 21:01:58) |
65. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
《ネタバレ》 皆さん厳しいですねえ。私はけっこう楽しめましたよ。細かい設定を見て思わずニヤリとすることも何度かありました。たとえば、最初に1944年12月16日のベルギーという日付を見せ、それにより主人公のハート中尉が実戦経験のない新米であり、ドイツ軍のアルデンヌ反攻作戦により捕虜になる前提を見せます。その過程で出てくるドイツ軍特殊部隊の交通整理場面とか、ハート中尉の逃げた先で出てくる氷人形とか、実話に基づいた描写も見受けられ、作り手の凝った意図を感じました。収容所でブルース・ウィリス扮する大佐に尋問を受けたときの会話から、ちょうど1945年の新年が近いことを示すなど、プロットの細かい置き方にニヤリとします。ドイツ軍収容所長がイェール大学の法学部出身であることとか、その息子も軍人でノヴゴロドで戦死したとかいう設定も興味深いです。黒人パイロットのP51部隊があったのは知りませんでしたが、その将校が収容されたことから人種差別問題や、密かに進む脱走の準備なども絡めて、ストーリーは核心に入ります。法廷劇の部分が、最後でどうなるのかというハラハラドキドキを私は感じたのですが、みなさんはそうでもなかったようですね。自分が犠牲になることを終盤に3人(ハート中尉、黒人少尉、ウィリス)がそれぞれに主張し、けっきょく美味しいところはウィリスが持って行ってしまった感じですね(笑)。細かい突っ込みを入れればラストにもあります。たとえば、軍事工場を爆破されてしまった収容所長が、首謀者のウィリスを処刑してしまったことだけですべてすんだのだろうか?という疑問が残ります。ふつうに考えれば、「大脱走」の所長のように、ゲシュタポや親衛隊がやってきて連行され、東部戦線送りか銃殺ということになるでしょう。あの収容所長が飄々としていい味を出していただけに、その末路などにモヤモヤとしたものを感じます。法廷劇もやや中途半端に終わってしまったようですしね。たとえば、検事が最終弁論で急に「訴追したくなかった」というようなことを言うのも変です。まあ、いろいろ不満はありますが、全体としてはよくまとまっていると思います。 7点(2003-07-28 07:52:17) |
66. JSA
韓国版「羅生門」というか「藪の中」という感じですか。1回目によく関係がつかめなかったので、2回目に観直してようやく整合性がつかめました。大学時代の知り合いに韓国からの留学生の人がいて、その人が兵役で38度線にいたそうです。彼の話からすると、当時はまだオヤジ将軍の時代だったのですが、南北の兵士がこの映画のように交流することなど、とても考えられないという話しぶりでした。徴兵義務期間中はいつも銃を構えて緊張状態にあったということでした。元は同じ民族同士であるから、映画のようにうち解けることも可能だとは思うのですが、これが異民族同士なら、「対決」(1989)のようなことも起こるのでしょうか。地球上に残った数少ない共産主義国家・独裁国家が、今後どうなるかわかりませんが、一刻も早く平和的に統一がされるように祈りたいと思います。映画の感想としては、「死ぬことはなかったのになぁ」でしょうか。 7点(2003-05-01 18:17:43) |
67. 少林サッカー
ひとことで、おバカ映画ですね。基本線は好きですが、前半のビン割り多発やタコ殴り場面は、中国っぽいと言えばそうなんだけれど、私にはなじめませんでした。それから、最初の試合をするまで、「サッカーは6人じゃできねえぞ!」とずっと思い続けていたのでその辺はイライラしました(笑)。肝心の試合でも無意味シーンの連続で、半ば呆れながら観ていたのですが、評価できるのは次の2点ですね。 (1) まず、ブルース・リーで育った世代としては、キーパーの一挙手一投足にニヤついてしまいました(笑)。"あのユニフォーム"をキーパーに着せるために、小林拳という設定を持ち出したのではないかと思えるほどハマっていました。 (2) ヴィッキー・チャオの坊主頭! あれは可愛すぎです(笑)。夏目雅子の三蔵法師以来のヒットでした。あまりに可愛いので、インターネットで彼女のサイトを探しまくってしまいました(笑)。 7点(2003-03-02 01:18:43)(笑:1票) |
68. ジェヴォーダンの獣
オオカミとしては、やはり観ないわけにはいかない作品です(笑)。主演の女優が二人とも綺麗でよかったですね。マリアンヌ役の女性が男装しているのは、やっぱり素敵です。宗教がらみの陰謀があったり、ルイ15世と地方領主との確執があったり、見所はありますね。最初は単なる学者だと思っていた主人公が、後半はランボーよろしくの活躍をしてしまうのは笑ってしまいましたが、それも楽しかったです。でもせっかくジム・ヘンソンのスタッフがかかわったのに、肝心の"獣"があんなのでは、ちょっとガッカリでした。なんか、「ザ・フライ2」の実験された犬のような印象でした。けっきょく人間に利用された可哀想な存在だったわけですね。それにしても(←口癖(笑))あの白オオカミはいったいなんだったんでしょう? 7点(2002-12-07 15:14:51) |
69. シン・レッド・ライン
青春モノとしても戦争物としてもとらえられない中途半端な作品です。独白と自然描写が眠気を誘います。ビデオで観たのですが、38分過ぎまで戦闘シーンは始まらないし、ほとんどのシーンを二倍速で観てました。上陸用舟艇が島をめざすシーンでの海の青さと、上陸した後、兵士の視線から何度も繰り返される空の青さが印象に残りましたが、そういうものを観たくて借りたのではないので失敗でしたね。日本兵が皆裸で、戦闘帽もヘルメットもかぶらず、やたらに合掌して座っている姿を描くのは不自然極まりないですね。もっとコーディネートをしっかりしてほしいものです。1942年当時であれば、いかに"餓島"であっても、まだ日本兵の装備はマシだったはずです。この映画と「プライベート・ライアン」を比較しての論争を見ていると、「プラトーン」と「ハンバーガー・ヒル」との比較論争を思い出します。でも、私個人の意見は、この映画を戦争物と決めつけてしまったのが失敗で、中途半端な青春モノと位置づけるのが正解かと思います。「コラテラル・ダメージ」でCIAのコロンビア工作員をしていたイライアス・コティーズが、こちらでは正反対の落ち着いた役だったのが印象的でした。ニック・ノルティはうるさかったね(苦笑)。 5点(2002-11-01 00:00:20) |
70. シュレック
CGでキャラクターを創るときは、無機物や毛の生えた動物・実在しない生物を扱う場合には、それほどの違和感はないんですが、生身の人間を扱う場合、どうしても肌の質感などでなじめないものがあります。ドンキーやドラゴンはいいんだけど、フィオナ姫やロードがねえ(苦笑)。それから、鎧甲冑のナイトや剣士がたくさん出てくると、どうしても"Age of Empires Ⅱ"のオープニングデモシーンと同じに見えてしまいます(笑)。あれはゲームの内容を知っていると面白いデモなんだけどねえ。映画のストーリーとしては姫を助けてから後が間延びしてしまった感じかな。メスドラゴンがどうやって抜け出したかの説明がわからなかったし、終わったのか終わらなかったのかわからないエンディングもすっきりしなかったです。ただ、みんなで歌って盛り上がるシーンは、懐かしい曲がかかっていて楽しかったけどね。 6点(2002-10-25 09:11:36) |
71. 死の接吻(1991)
「ブレード・ランナー」のレプリカントのときは、人形のような美しさに惚れたものでしたが、ショーン・ヤングの眉毛だけが印象に残った映画です。エンディングの列車のシーンと、とってつけたような窓から覗く子供のシーンは、なんだかなあでした。 6点(2002-09-27 12:55:48) |
72. 小説家を見つけたら
ショーン・コネリーが惚れ込んだと言うけど、"なんだかな"でした。せっかくF・M・エイブラハムと競演だったのに、「薔薇の名前」のような、バスカビルのウィリアムと異端審問官との攻防のような緊迫感がありませんでした。せっかくあんなところでマット・デイモンが出てきたお遊びがあったのに、これによって、かえって、この映画が文系版「グッドウィルハンティング」ということになってしまいました。そして、2匹目のドジョウは柳の下にはいませんでしたね。かなりの部分を時短で見ていました。どうせだったら、ショーン・コネリーが朗読するシーンは、全文を彼の声でハッキリと聞かせて欲しかったです。あの声はとても心地よいのだから。それと、黒人少年の演技力の凄さは、私にはわかりませんでした。前作でのマット・デイモンの方が凄かったと思うから。 6点(2002-07-24 04:30:22) |
73. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
いちおうポリシーとしてこれ以下の点数はつけないので(汗)。ある程度評価できる面があるとしたらレビューを書きますが、悪口しか出て来ないようなものはレビューしません。ということで、いちおうは評価できますが、映画館に観に行った人はお疲れさまでした。ビデオで割り引きデーに見てよかったです。こちらの方が半年以上引きずった分、まだ前作より内容がありそうです。ATフィールドというのが人間の心の壁という解釈でいいんでしょうか?たったそれだけのことを"あのイカれポンチの坊主"に教えるために、あれだけ仰々しい設定を作ったとしたら、制作意図を疑ってしまいます。きっと私の気がつかないポイントがあるのでしょうが、残念ながらこれしかわかりませんでした。ま、これでいちおうテレビ版の謎も少しだけ解けたのかな。未見の方は、これも早回しでどうぞ。2倍速でもいいけどね。 5点(2002-07-07 07:58:05) |
74. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
劇場に出かけた方、お疲れさまでした。ビデオで割り引きデーの時に観てよかったです。テレビ版はリアルタイムで全部見ていましたが、最後の方の2話くらいが、よくわかりませんでした(汗)。で、この度映画版を観れば解決するのかと思いきや、まったくダメダメなまま終わってしまい非常にガッカリです。ビデオでなら早送りで見る価値はあります。 5点(2002-07-07 07:47:40) |