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すねこすりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  シャイニング(1980)
ホラー映画Best5を選ぶとしたら、これはそのうちの1本。ジャック・ニコルソンの演技だか地だか分からない狂態ぶりはもちろん見ものなのですが、恐怖感が心理的にギリギリ来る演出がイイ! のです。血の洪水とか、血まみれの双子ちゃんとかよりも、ダニーが延々三輪車でホテルの廊下をグルグル回ったり、ひたすら繰り返されるAll works and no play make Jack a dull boy.のタイプ文字の方が、ジワジワ来るわけです。しかも、タイピングされた紙を見て恐怖におののく妻の背後から「面白いか?」と低い声・・・。こぇーー。原作はもっと怖いらしいので、読んでみようかな。
[DVD(字幕)] 9点(2007-06-19 15:19:45)
2.  ジョニーは戦場へ行った
乱歩の「芋虫」を読んだ時の、あの何とも言えない衝撃を再び受け、言葉がありません。でもこの映画のほうが、より絶望感を感じたのは、やはりラストの違いでしょうか。安倍首相をはじめとする、戦争を出来る憲法に変えようとしている人々に、繰り返し見せたい。それでも9条改変が必要だと言うのでしょうけどね。偉い人は戦場には行きませんものね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-05-16 11:33:36)
3.  私家版 《ネタバレ》 
表情一つ変えずに復讐を遂げる、その恐ろしさ。せっかく仕上がってきた本の束を暖炉の火に掛けてしまった瞬間は、ギョッとしたけれど、その理由も後で分かり、全てが計算しつくされた、小粒でピリリのサスペンスでした。ただ、制作したあのお店から“アシがつく”ってことは絶対にないのだろうか? と、チラッと思いましたが・・・、ま、良しとしましょう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-13 11:03:38)
4.  白いリボン
2時間半という長尺の割にはあっという間に終わった感じ。ハネケにしては随分親切な作りで、なんだか意外。もちろん、明解な答えは提示されないんだけれども、これまでの不条理感漂う「分かりにくさ」とは、その「分かりにくさ」の質が全く異なるように思う。結局、こうして絶対服従を強いられてきた子どもたちは長じてどのような歴史の選択をしたか、我々は知っている。だから、そこを意識して見ると、この映画はかなりコワイ。思考停止の訓練を受けた人間の辿る道とは、、、みたいなものを、モノクロのスクリーンから突き付けられるようでかなり不気味ではある。邦題の「白いリボン」は、大人の価値観の押し付けの象徴かな、と受け留めた。それにしても、これがパルムドールねぇ、、、。私は、もっと直截的な毒がある作品の方が好きだけど、まあ、これは通が好みそうではあるかな、確かに。牧師とか医師とか大人の男たち、大勢の子どもたち、いずれも途中まで顔の判別がつきにくく、見ていていささか混乱気味だった。・・・うーん、これは、まあ、よくよく考えるとものすごーい毒性の高い作品だとは思うけれど、私的にはちょっと好みではないかも。いや、面白かったんですよ、ええ。でも、ハネケ作品ってことで期待してしまったのとは、ベクトルの向きも大きさもかなり違っておりましたんで、若干点数は抑え目で。
[映画館(字幕)] 7点(2011-01-12 22:02:22)
5.  十二夜(1996)
愛すべきヘレナとイモジェンが同じ画面内にいることにカンゲキ!! ヘレナは相変わらず魅力的だし、なにより、イモジェンの可愛さといったらありません。正真正銘の美女は男装すると紛れもないイイ男になるんだぁ(美男は女装してもせいぜいキレイなニューハーフにしかならんのに)、、、と、呆然。こう言っちゃ失礼だけど、同じシェイクスピアもので男装したグウィネスとは雲泥の差・・・。ヘレナ演ずるオリヴィアが一目惚れするのも無理からぬ。こういう作品は、細かい所をあげつらっても仕方なく、ひたすらコメディとハッピーエンドを楽しむことに徹する方が楽しめますね。双子の兄妹が再会する所では不覚にもホロリときたりして。衣装も美術も音楽も素敵。トビー・スティーヴンスは、ビックリするくらいお母様そっくりですねえ。なかなかイイ男ぶりでした。いろんな意味で目の保養になる映画でございました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-17 21:43:22)
6.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
・・・なんという後味の悪さ。タイトルの“縞模様のパジャマ”が全て。これをあの場で着てしまえば着ている者が何者であるかはもう意味を持たないわけね。たとえ所長の息子でも問答無用。ユニフォームとはそういうもの。あれはパジャマじゃなくて目印なのだよ、ブルーノ君、抹殺すべき者たちという、、、。子どもが差別を知ることがテーマだと製作者は言っているけど、その肝心の子どもたちの先行きがあれでは、テーマもクソもないという気がするんですけど。まあ、子どもが見る映画、ということで考えれば、アリなのかな、、、。映画としては、やや類型的な人物造詣な部分もあることは否めないものの、簡潔でありながら心理描写はきちんとされた、小粒でピリリ映画。収容所映画としては、あのアカデミー賞映画『ライフ・イズ・ビューティフル』よりはるかに真面目に作られている逸品。余談だけど、所長役のシューリス、『太陽と月に背いて』のヴェルレーヌとは別人! イカレた詩人よりは、こっちの方が良かったね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-06-28 22:13:30)
7.  上海ルージュ 《ネタバレ》 
少年が歌姫の苦悩を知って、次第に心を寄せて行くのと裏腹に、凄惨な上海マフィアの制裁が歌姫に下されるという、悲惨極まりないオハナシ。だが、後味は悪くない。最初は豆腐屋になりたいなんて無邪気な夢を語っていた少年だけれど、きっと、上海に戻ったら、やっぱり敵討ちってことでその道へ入って行くんだろうな。あの可愛い少女の行く末も、歌姫の二の舞かと思うと切ない。逆さ吊りにされた少年の懐から落ちた硬貨は、少年の無邪気な夢が河の藻屑(っていう表現はないかもだけど)と消えたことを物語るようで、また切ない。オリンピックの演出は数で勝負の大味だったが、この映画は小粒ながらピリッと旨い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-04-30 15:53:50)
8.  十二人の怒れる男(1957)
2度目。面白いし、あっと言う間にエンドマークというのも確かなのですが・・・。突っ込みどころがないかと言うと、そうでもないかな、と。でも、まあ、あまり深く考える必要もないので。・・・というわけで、7点としました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-11 21:42:15)
9.  ジェイン・エア
ひょえ~、号泣してしまった! なんともはや、我ながら意外・・・。これ、公開当時劇場で見ているはずなんですが、その時は、こんなに泣けなかったゾ。何で? Wikiによれば、日本での公開は96年。はて、、、まだ20代だった私。とはいえ、結構過酷な時期だったんで、これはキツかったはずなのだが。心まで不感症だったんかなー、あの頃は。・・・それにしても、こないだ見た、フクナガ版では、ほとんど涙も出なかったというのに。どこで号泣したかというと、ロチェスターとジェインの婚礼から後、ずっと、最後まで。思うに、これは、ハナシの内容で泣けたのではなく、恐らく、シャルロット・ゲンズブールと、ウィリアム・ハートのベタな演技にまんまとヤラレたんでしょうな。記憶では、ウィリアム・ハートのロチェスターはもっとダサくてイケてない感じだったんだけど、再見してみたら、あらま、なんだかサマになってんじゃないの。パイロットも愛嬌あって可愛いし。フクナガ版では存在感の薄かったバーサ、こちらはマリア・シュナイダーが演じており印象的です。あの火事のシーンは記憶通り。ジョーン・プロウライト、アンナ・パキンはさすがです。しかし、この原作は一体これからあと何回映像化されるんでしょうか。今や相当、陳腐でご都合主義なお話なんですけれど。ま、それはさておき、ゼッフィレッリは、やはり美術、衣装、音楽と素晴らしいです。演出自体はフツーだし、脚本もうーん、という感じだけれど、私は基本的に彼のファンなので、彼の得意とするところでは裏切ってくれていないのでこれで十分です。たくさん泣かせてもらったし、そこそこ満足。少なくともフクナガ版よりは。
[DVD(字幕)] 6点(2013-09-09 22:07:09)
10.  シャネル&ストラヴィンスキー
マッツ映画4連投。この映画は、「春の祭典」の初演シーンをかなり史実に忠実に再現しようと頑張った、その冒頭のシーンだけで存在価値のある作品でしょう。劇場の美術といい、もちろん舞台美術といい、開始直後に離席してしまうサン・サンーンスと思しき観客とか、伝えられる話はとりあえず盛り込まれているようです。ちょっと感動しました。正直なところ、3大バレエの中では、個人的には「ペトルーシュカ」が1番好きであり、「春の祭典」は3番目。だって、なんかつまんないんだもんね、聴いてても。曲想が目まぐるしく変わり飽きさせないけど・・・。でもまあ、ストラヴィンスキーの音楽は基本的には好きだし、オケで吹いた思い出深い曲もあるので、なんつーか、まあ、ちょっと贔屓目に見てしまいます。とはいえ、シャネル役の女優さんは美しいけれども、時々久本雅美に(原因は口元かなあ)見えてしまったり、ディアギレフがイマイチ迫力不足だったりはいただけない。『ニジンスキー』でアラン・ベイツのを見てしまっているから余計にね。ニジンスキーもこの後、坂を転げ落ちるように不幸になっていくわけで、そんなこんなで、この映画の背後にあるいろいろな人や物の動きに思いを馳せると、それはそれで感慨深いものがあります。そして、マッツ・ミケルセンですが。ピアノの演奏シーンがいくつかありまして、長いワンショットの中で彼は実際演奏しています(音は違うでしょうが)。その演奏シーンが素晴らしいのは、何より、彼のピアノの弾き方にあります。多分、演奏経験があるのでしょうね、少しは。手首がきちんと上がって固定されています。これは、ちょっとやそっとの練習で出来るものではありません。こういう映画では手首が下がってぶれた動作を見せられると思いっ切り興ざめなのであります。そこがきちんとクリアされている。これは結構些細なことの様で、大きいですね、私的には。彼はかなり器用な俳優さんだとお見受けしました。うーん、マッツ、恐るべし。
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-11 22:37:57)(良:1票)
11.  しあわせな孤独
好きか嫌いかで言えば、嫌いだなぁ。でも、嫌悪感を抱く、とはちょっと違うというか。・・・主な人物4人の誰にも共感できるようなできないような居心地の悪さがあります。ヨアヒムが事故後、周囲に攻撃的になるのは、確かにひどい言動だけれど、これは仕方ない。だって、もう二度と自由に動けないんですよ? その絶望感たるや、想像を絶します。あの状況でそれなりの言動を求めるのは鬼でしょう。こういうのって、経験しないと分からないし、経験しても反応は百人百様ですから。そして、加害者のマリーですが、彼女の事故直後の言動(誕生会のシーン)はちょっと??だけど、ニルスがセシリと深い関係になったと知って動揺するのはトーゼンでしょう。わが夫なんだし、相手は被害者の恋人でしょう? 私が彼女でも激昂する可能性高し。被害者だからって、セシリに夫を奪う権利などあるはずもなく。セシリが彼女からもらって良いのは、賠償金だけです。そのセシリはというと、同じ女性としてはハッキリ言って嫌いなタイプですが、婚約者がああなっている状況で、優しく素敵なニルスのような男が目の前に現れれば、寄りかかっちゃうのも、まあ仕方ないか・・・、と思うし。そらそーでしょう、一人じゃ心細すぎるし、誰かのぬくもりが一番の特効薬なのです、こういう場合。でもって、ニルスですが、まー、男ってこういう生き物なんでしょうね、と思いました、激しく。男性方に失礼千万なのは承知の上で書いちゃうと、とっくに世の男性に対する期待など捨て切っておりますが、それでもこれは「男の馬鹿野郎ぶり」を改めて見せつけられて、ゲンナリしたというか、納得したというか。とはいえ、まあ、私が4人の中で一番共感できなかったのは、セシリですね。いくらイイ男でも、加害者の夫に癒しを求めて情を交わす・・・、これは私には生理的に受け付けない。第三者的に見れば仕方ないと思えても、わが身に置き換えると「気持ち悪い」わけです、何となく。世界一大切な人を傷付けた張本人の配偶者。どーなんでしょうかね、これは。ともあれ、『ロイヤル・アフェア』でセクシーだったマッツ・ミケルセンの出演作を見たいと借りた次第。彼は、ここでもやっぱりセクシーだった。彼のセクシーの所以は口元ですね、あのへの字の。ヤバいです、彼のこと、好きになっているかも! シリアスな映画にそぐわぬ能天気レビューですみません。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-16 22:52:06)
12.  少年は残酷な弓を射る
うーん、終始、赤を(血の色ってことだろうけど)意識したあざとい演出が鼻について、何とも言えない嫌な気持ちになる上、時系列をランダムにした構成で、なんだろうねぇ、流行りの手法を取り入れているというか、その志の安直さにちょっとゲンナリなりかけた前半だったんだけれども、どういうわけか見入ってしまった。いくら母親が妊娠を歓迎しなかったからって、生まれた赤ん坊がそれで懐かないなんてのはちょっとリアリティに欠けるんだけれども、親子とはいえ、相性ってものは当然あるわけで、ケヴィンが物心付いた以降はそれなりにリアリティを感じてしまう。ケヴィンは、一種の「究極のマザコン息子」とも言える。母親のエヴァはケヴィンに対し常にオドオドし、顔色を窺い、エヴァのケヴィンを見る目は時々それこそ「化け物」を見る目である。強すぎる母親に潰される子どもの話は悲壮感溢れるが、モンチャイに甚振られる母親の話は不条理感炸裂。ただ、エヴァに対して同情もできず。なんというか、登場人物全て、無機質なんである。人物描写はもちろんあるんだが、やっぱりどこか類型的なのか。血が通っていないんだよね、みんな。この手のモンスターチャイルド(モンチャイ)が大人に鉄槌を下すモンチャイ映画の多くはホラー。モンチャイは、作られる場合もあるし、そもそもモンチャイだったという場合もあるだろうし、後者の場合はホラーだよねぇ。前者の場合は親子の葛藤モノってことだろうけど、本作は、それがどっちか分からないんで、怖いんだか何だかもよく分からない。いずれにしても、親子って因果なもんだよなぁ、本当に。「絆」なんて、雰囲気で安易に口にしてほしくないよ、マジで。
[映画館(字幕)] 6点(2012-09-02 15:08:53)
13.  シルヴィア
どうしてこのDVDをレンタルしたのか自分でも忘れるくらい、何の先入観もなく鑑賞しました。尊英蔑米(なんて言葉はないけど)のG・パルトロウが飛び付いたであろうこの役どころ。あんまし好きじゃないパルトロウの役者さんとしての魅力を感じられたので良かったですね。ラストに向うにつれてヒリヒリする感じで、見ていて辛くなったほど。でもねー、こう、なんつーか、あんまり深みは感じられなかったのです。描写はそこそこ丁寧だったんですけど・・・。何が足りないのか、正直分からない。私自身が、そもそも自殺願望のある人間に共感出来ない性質であることが大きいのかな、とも思いますが。褒めてんだか、けなしてんだか分からないけど、まあ、あんまりパッとしない作品だなー、というのが一番ピッタリ来る感想かも。
[DVD(吹替)] 6点(2011-01-24 22:52:35)
14.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
あまりに評価が高いのでビビッて書き込みできずにいましたが、最近再見したので、勇気振り絞って今さらですが投稿致します。もとは、劇場で見たのですが、そもそも一緒だった相手もイマイチならば、入場したときは既に予告編が始まっており満席&立ち見、途中で気分悪くなって内容どころじゃなくなった、という曰く因縁付きの作品。その後も何度もTVでもBSでも見たのだが、初見時の環境なんかに関係なく、やっぱりこの高評価はナゾだってことを見る度に感じさせられてしまうわけです。この作品を「脱獄モノ」って言うのはちょっとね・・・。だって、脱獄準備の緊迫感ゼロ(所長とのやりとりに『アルカトラズ』のような手に汗握る緊張感は皆無)、脱獄自体スンナリ行き過ぎ(雷鳴にあわせて石で汚水管叩き壊すって、凹んでもいなかったじゃん、あの汚水管)、脱獄後ハッピー過ぎ(横領したお金はまあ冤罪の賠償金ってことで倫理など問う気はありませんけど)。まあ、ヒューマン系でしょう、中途半端な。トミーが死んじゃったのは自分の言動が遠因だと分かっているはずなのにアンディには何の葛藤もないし。しかも、ムショ暮らしはそこそこ自由で楽しそう、シャバで貧困と戦って生きるほうが遥かに過酷。なんかこう「切実感」がないのですね、作品全体に。別に駄作だとは思わないけれど、十分凡作だと思います。というか、私の感性なんて、所詮マイナー路線でございます。ですから、この点数でもお許しください。
[映画館(字幕)] 6点(2009-04-27 17:04:08)(良:1票)
15.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
10代の妊娠がクローズアップされているけれど、見てみればそれはむしろサイドストーリー。思いがけない妊娠から出産を通して、一生離れないと信じたい(家族愛とは別の)愛に気付いていく女のコの成長&ラブストーリーってとこですかね。最もミソである、ジュノのポーリーに対する感情の変化がイマイチ分からなかったのだけれど、お腹が大きくなってあんまり見た目にも美しくない格好になっても「君はキレイだよ」という彼の「ジュノ全部受容するゼ」宣言に心動かされた、ってことかしらね~、と、見終わった後にぼんやりと思いました。ピンと来ないけれど、ま、それもアリかな。超音波検査のシーンで、継母が検査技師を喝破するなど、「命の重み」全面に押し出さず説教臭くないところはむしろ好感が持てたのだけれど、アメリカの高校ってのは、生徒が大きなお腹抱えて登校してきてもフツーに受け入れるんですかね。今時はもしかして日本の高校もそーなのかしらん。25年前は高校生だったおばさんにとっては、ややカルチャーショックです。いずれにしても、エレン・ペイジの魅力抜きでは成立しなかった映画でしょうね。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-22 14:30:07)
16.  自転車泥棒 《ネタバレ》 
この作品が映画史において、どんな位置付けなのかとかは私にとってはあまり意味がなく、09年の現在の私が見てどう思うかが重要なのであって、だから、全くトンチンカンなレビューなのは重々承知なのだが、ハッキリ言って、私はこの父親のマヌケぶりばかりが目に付き、怒りに近い感情が湧いて来た。表現としては優れているのは分かる。バカにしていた神頼みにさえすがってしまったり、金持ち家族の側で気が大きくなって食事してみたり(当時のイタリアでは子どももワインを飲んだのか?)、人間の滑稽さが実にうまく描かれているわけで。さらに秀逸なのは、父親が思いあまって自転車泥棒になってしまってからラストに至るまで。自分が被害に遭った時は違って、泥棒になったら大勢に追いかけられるという不条理。最後に、老人が見逃してくれたことと、息子が泣きながら帽子を手渡しそっと手を握るシーンに、少しホッとするのも事実。しかし、それ以上に、そもそもそれほど大事な自転車探しに幼い息子を連れて行くのが解せないうえに、犯人に似た男を見かけて絶対追いつけっこないのに追い掛けてみたり(最初から老人を掴まえればいいじゃないの、と思って見ていたら、その後、老人を追いかけ出して呆れた)、教会で手がかりになりそうな老人に撒かれたり、老人に聞いた番地を訪ねることなく犯人かどうか分からないのに勝手に背格好が似ているだけで犯人と思い込んで問い詰め逆襲にあったり、子どもが溺れているという声が聞こえれば息子の居場所を確認もせずに川縁に走っていったり、こんな父親、息子になじられても仕方ない。そんな細かいことに気を取られるってことは、私にとっては本作がそこまで「圧倒的」でない、ということ。だから、高評価の中、若干後ろめたいがこの点数で。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-10 15:00:20)
17.  シッコ
一応ドキュメンタリー映画なので、「ウソ」はないと思いますが、問題の「真相」をえぐっているかどうかは、ちょっとギモンです。確かに、アメリカの保険制度に大いなる問題があるのは分かりました。でも、外国の無償医療をただただ絶賛してしまっていいの? 無償医療が成立している背景は? 制度は? 問題点は?・・・などなど、取りこぼしが多過ぎて、ちょっと「告発映画」としてはキモが抜けている感じです。ただ、ちょうど日本でも「後期高齢者医療制度」が問題となっている時期でもあり、個人的には「国民皆保険」ってものを考える良い機会になりました。日本でも、病院による患者路上放置なんて実際起きていることだし、低所得の人が病院に行くのを躊躇しているのも実態として既にあるわけで。とにかく、この映画を見て痛烈に肝に銘じたことは「ピンピンコロリ」を実現できるように、普段から健康には気をつけて生きねばっ!ってことでした。それにしても、「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」に比べて、このレビュー数の少なさって・・・? この映画、先の2本にまして、より多くの人が見るべき映画のような気がしたんですけれど。そういえば、メディアでの取り上げ方も、あの2本より地味だったような。厚労省のヨコヤリでも入ったんでしょーか? あり得るよね。姥捨て保険、浸透させようとしてるんだもんね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-16 15:21:58)
18.  ジェーン・エア(2011) 《ネタバレ》 
えーっと、嵐が丘と話がごっちゃにいつもなるのですが、今回は、ごっちゃになるまでもなく、すごーくスルスルと話が進んで行きました。正直、ジェイミー目当てで見たようなもんなんで、スルスルでもズルズルでも何でも良かったんですが。ジェイミーは、なかなか上手いじゃありませんか! 可愛かった面影はありますが、イイ役者さんに脱皮できたのを見られて、オバハンは嬉しかったですよ、ハイ。『ジャンパー』を見た時は、マジで倒れそうになったことを思えば、素晴らしいです。パチパチ、、、というわけで、作品は二の次になっちゃいましたが。まー、ちょっと学はあるけど美しくはない女が、身分ある男に見初められて、あーだこーだあっても挙句は結ばれて、ちゃんちゃん♪ってのは、これ、思いっ切りシンデレラ・ストーリーじゃないですか。恥ずかしながら、原作未読なんで、シャーロット・ブロンテがどんな思いをこの話に込めたのか知りません。まあ、ラブストーリーでしょうが、かなり都合が良いオハナシなもんで、見ていてもなんというか、あんまり入り込めませんね。二人が惹かれ合う過程の描き方がちょっと雑なもんで、余計に。ロチェスター役のファスベンダーはなかなかイイ男じゃないですか。少なくとも、大分前に見たゼッフィレッリ版のウィリアム・ハートよりはかなり素敵なロチェスターでした。横暴さもなく、普通に優しいご主人様で。ホント、展開もスルスル~、鑑賞後感もスルスル~、、、。映画としては、いただけませんね、スルスルばっかじゃ。ゼッフィレッリ版を再見してみようかな。ついでに原作も読んでみるか、、、あんまり気乗りしないけど。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-29 22:54:54)
19.  ジョシュア 悪を呼ぶ少年
こういう「モンチャイ」(モンスターチャイルドの略)もんは一般に、不条理感炸裂でそれはそれで怖いけど、本作はあんまし、、、。ジョシュアはだから、「悪を呼ぶ」エスパーなんかじゃなくて、ただのモンチャイなんだよ。あんな不安定な母親では、モンチャイにもなるってば。父親は比較的まともだと思うけど、父親って、やっぱりある程度限界あるのかも、子どもが幼いうちは。イクメンが妻の母親ぶりを目の当たりにして、自分の無力さに落ち込むという話をよく聞くけど、そりゃまぁそうかもね、と思うし。しかし、一番の犠牲者はモンチャイ自身であり、本当はジョシュアは可哀相な子のはずなんだが、見ている方としては、憎さを禁じえず。・・・うーん、イマイチ。
[DVD(吹替)] 5点(2011-01-24 22:55:02)
20.  白いドレスの女(1981) 《ネタバレ》 
どうしても解せない箇所が・・・。ネッドがあずまやでマティと間違えてメリー・アンに声を掛けるシーンがあります。つまり、メリー・アン自身もマティが自分と入れ替わりを演じていることを知っていることになります(マティがネッドにメリー・アンの目の前で「彼女はメリー・アンよ」と紹介していた)。これってヘンじゃないでしょうか? 自分を語る者がいたら、たとえ友人だろうが怪し過ぎ、フツー警戒しませんか? 警戒しないということは、何事か裏事情を知っていると解釈できませんかね。そんな人間が簡単に完全犯罪の道具にされて殺されるでしょうか? ここがどうしても理解できません。どなたか教えてぇ~。・・・しかも、マティ自身もメリー・アンとはハイスクール(しかも学校の名前まで出している)で親友だった、などと後から足のつきそうな(というか、実際に後でネッドにバレますし)打ち明け話をネッドにしちゃっています。うーむ、マティと名乗る女、賢いんだかヌケてるんだか分かりません。秀逸なサスペンスとの一般評ですが、確かにそうなんだろうと思うんですが、ちょっとスッキリしないというか、完全犯罪にしちゃ粗があり過ぎなように思っちゃうのです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-12-08 10:04:00)
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