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anemoneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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1.  砂の器
わたしは男性の俳優さんが、台詞の無い役でここまで人を泣かせてくれた映画を他にたった1本しか知らないんですけど、この映画で加藤嘉が見せてくれたこの芝居を超えられる人が何人いるか、ああ日本の演劇界って馬鹿にしたものじゃないんだなという気が本当にしました。後半出ずっぱりですがほとんど台詞ないんですよね。74年というとハリウッドは大作ブームで、日本映画はダメだダメだと言われていて、黒澤だけが大作を撮ってたみたいなイメージがありますが、決して天才肌とは言えない野村芳太郎だからこそ、松本清張の言っても言っても言い足りない部分が汲み取れてしまうというのか、このキャストにこのスタッフでなければ出来ない日本人ならではの粘り強い映画になったと思います。泣いて泣いて、加藤嘉という俳優が日本映画に残してくれたものに感謝しましょう。こんな凄い俳優の、こんな凄い演技が見られる映画はたぶん一生のうち何本も無いです。「ショーシャンクの空に」なんかで泣いてる場合ではないと思います。なんかどさくさにまぎれて、森田健作と並べて見て改めて丹波哲郎の凄さもわかりました。そういう意味では、森田健作の起用も無駄ではなかったかも知れません。
[DVD(字幕)] 10点(2006-12-28 03:46:52)
2.  スーパーサイズ・ミー
面白かったです。マイケル・ムーアのパロディなんじゃないの?と思うようなファストフード版「ボーリング・フォー・コロンバイン」なんですけど、敵がファストフードだけにそれほど深刻ぶらずに済みました。自ら被験者になる、という過激なパフォーマンスはアメリカ人ならではの売れよう根性だと思いますが、バカバカしさの中にこれまで誰も言おうとしなかった「肥満」に対する重要な警告が込められていて、タッチは軽いですが非常に重要な作品であるとも思います。特にアメリカの高校生が学食で当たり前のようにジャンクフードを食べていることや、栄養の不均衡が集中力や学習意欲を低下させることをきっぱり告発した姿勢は見事でした。 アメリカ人がいかに肥満しているか、というシーンで日本の観客からは「おぉー」というどよめきが上がったんですが、実際アメリカであのぐらいの肥満は少しも珍しいことではないです。これはちょっとでもアメリカの土を踏んだ人なら全員が実感していることだと思います。1週間も居れば、自分はちょっと栄養不良なんじゃないかと思えて来ますから。 一方的にファストフード・チェーンだけを批判するのではなく、それを安易に利用するアメリカ人の生活習慣、外食依存型のライフスタイル、運動量の低下など消費者側の問題点にもきちんと触れている点にも好感が持てました。ただしファスト・フードの手軽さ、価格の安さ、それに頼らざるを得ない貧困層のジレンマまで含めてしまうと結局マイケル・ムーアの世界に突入してしまうので、本当はそこまで掘り下げるべきだったのかな?とは思います。 この作品は実際にマクドナルドからスーパーサイズを廃止させ、いくつかの高校からは清涼飲料水を撤去させました。そういう意味でも、価値ある作品であったと思います。
10点(2005-01-02 00:35:08)(良:5票)
3.  スタスキー&ハッチ
いやあ面白いっ。ベン・スティラーはかなりの贔屓でほとんど全部見てると思うけど、これはたぶん過去最高の出来じゃないでしょうか。オーウェン・ウィルソンとのカップリングはやっぱり安心感が違いますね。わたしもTVシリーズの方はほとんどおぼろげな記憶しかないんですけど、スタスキーの熱血一途な可愛さにベン・スティラーの個性が思いっきりハマッた。というかこれはもう確信犯だと思うんですけど。ツッコミ役のオーウェン・ウィルソンが今回はお守り役に徹したところも素敵でしたね。とにかく70年代、ゴージャス、おバカ、なのに少しも安っぽくない。題材とキャスティングも最高ですけど、やっぱり選曲センスかな。バッチリ「イージー・ライダー」までやってくれちゃって、自他共に認める70'sおたくなわたしはもう泣いたり、笑ったり。久しぶりにお腹の底から思いっきりげらげら笑いました。しかしなぁ。これなんで日本で公開されないんでしょう?「Analyze this」なんかよりよっぽどウケると思うんだけど。一言にまとめると、とにかくとてつもなくゴージャスな映画。エンディングの「Sweet Emotion」も感涙。
10点(2004-10-24 03:38:43)
4.  ズーランダー
すごいなあ。私こういうの大好きです。ベン・スティラーが本気出したらこのぐらいは、と思ってた人、けっこう多いんじゃないでしょうか。これまでもいろんな映画で、いい味も出して来たしみっともなさもさらけ出して来た彼ですが、ここまで本気の彼はなかなか見られることがなかったので、はっきり言って胸のすく思いがいたします。カメオで登場したキャストの豪華さも、彼の築き上げて来た人脈の厚さを伺わせます。お父さんのジェリー・スティラー、アメリカでは知らない人のいないぐらい超有名なコメディアンですけど親子共演はこれが初めてではないでしょうか。もちろん芸の道では全然格が上、存在してるだけで笑いが取れるスーパーお父さんなわけですが、息子と本気で渡り合っているところもプロ同士の心意気を見せられた気がして楽しかったです。ちょっと声が出ていなかったなあ、トシなのかなあ。ガソリンかけのシーンでは思わず声を出して爆笑こいてしまいました。あの無駄な清々しさ、爽やかなハッピーさ、たまりませんです。あと最後のショーの場面で舞台に出る直前と出た後のデレクのメイクが思いっきり違っているのとか、ネタなんだかグーフなんだかわかんない仕掛けも意外と細かく落ちている。もうちょっと研究の余地はありそうなので当分ハマりたいと思いますが、とりあえずベン・スティラーに敬意を表して10点。ここまでやられたら満点献上しなければ。
10点(2004-02-17 01:23:19)(良:2票)
5.  スター・ウォーズ
後の世代からあれこれ言われるのはわからなくもないが、少なくとも「スター・ウォーズ」が公開されるまで「スター・ウォーズ」がこの世になかったということを考えるとやっぱりこれって衝撃的だったんだよなぁと改めて思う。今じゃ当たり前のことなんだけど。「レイダース」のところにも書いたけど、やっぱりこれってコロンブスのタマゴ的な存在で、こういう典型的な冒険活劇がほとんど作られてなかったタイミングでぶつけて来たからこそ世界中が目からウロコだったんだと思う。そういう意味では私も熱狂した一人。私は今でも、「スター・ウォーズ」こそアメリカン・ニューシネマを終わらせた映画だと信じている。それはつまり、お金がなくてもスターはいなくてもお客を呼べる映画は出来るぞ、ハッピーエンド以外にも大事なものはあるぞ、と「質」を追求したニューシネマが、究極の娯楽作品の前にあっさり敗退した瞬間でもあった。もちろんニューシネマと平行して走っていたのがハリウッドのオールスターキャストパニックスペクタクル路線だったことを考えると、これ1本で映画界の構造まで変えてしまったジョージ・ルーカスってやっぱりスゴかったんだなあという感動はある。でもね、じゃあこの爆発的なヒットが映画産業を発展させたか?と言われると、決してそうとも言えないような気もするんだよね。瞬発力はあったけど。最近になってハリソン・フォードが、この映画のハン・ソロ役を思いっきりバカにして、「あんな薄っぺらな役はない」とかのたまっていた。この役がなかったら一生兼業大工だったかも知れない人物としては、ずいぶん恥知らずな発言だと思う。
10点(2003-12-18 02:04:25)(良:3票)
6.  スパイダーマン(2002)
クランクイン前から本国のサイトをチェックしまくり、死ぬほど期待していた作品。本来私は、期待すればするほど自分の期待感の凄さに圧倒されてしまい、実際にフタを開けてみるとガックリさせられることが多いのだが、浮き足立ちやすいこの私が、ここまで期待に期待を重ねてまったく落胆を感じなかったというのはほとんど天変地異にも等しい事態。要するにバカおもしろかった。なんでトビー・マグワイヤなの?あんな地味で繊細で、お世辞にもタフなイメージとは言えず、むしろ文学の香り漂う気品のある役柄が似合う彼が、なんでアメコミのヒーローなの?というものすごい疑問はあっという間に解けた。この物語は、どん臭くてダサくて内気な少年が、ヒーローに育って行く話なのだ。最初から大活躍するのではなく、なんであのトロいヤツが、と思わせてくれるところがおいしいのだ。だからトビー・マグワイヤなのだ。正直なところ、キルスティン・ダンストはピーターが幼い頃から片思いを続ける女優志願の美少女には全然見えないが、あの程度のフツーのコにすら愛を語れないピーターのどん臭さを強調する役には立っている。つまり彼女はちょっとズレたコなんですね、あの器量で女優になりたいって言うんだから。で、ヒーローになってもピーターは彼女にメロメロ。その一途さが可愛いんですね。強くなった途端、美女に囲まれちゃったら女性ファンは総スカンでしょ。結局これは、ヒーロー物であってヒーロー物でない、フツーの男のコがヒーローに成長して行くお話。だからおもしろい。ただ断言してもいいけど、続編は絶対につまらない。だってピーターはもうヒーローの力量を備えてしまったから。成長し切ってしまった元ドン臭いアイドルに、お姉さんはあんまり興味がないのです。まあ、サム・ライミのことだからちゃんと次の手は考えてあると願いたいですが。
9点(2003-12-20 02:21:52)(良:3票)
7.  スピード(1994)
よりによって、私が31歳にして運転免許を取ろうと決意し、創設以来最もメーワクな受講者として近所の教習所に入学して実習を始めた途端、この映画がCATVで毎日のように放映され始めた。すっかり度胸をつけた私は講師陣を恐怖のどん底に落とし入れながら怒涛のように教習所に通い、なんと実習18日間で運転免許を手に入れた。ちなみに実習中、私が最も良く聞いた教官の台詞は「ブレーキ!ブレーキ!」である。キャンセル待ちの受付をするカウンターの兄ちゃんは心からホッとした顔をしていたが、何と言っても一番恐ろしい思いをしていたのは愛車を命がけで可愛がっていた当時の彼氏だったに違いない。あまりにも話がズレてしまったが、これはすごくおもしろい映画でしたよ。クリスチャン・スレイターが続編のオファーを断ったのは、大失敗だったと思います。
9点(2003-12-20 00:21:36)
8.  スウィーニー・トッド<TVM>
ヨーロッパでコスプレというとどうしても絢爛豪華な貴族趣味ばかり思い浮かべてしまいがちだが、この作品は不潔で淫靡な世紀末のロンドンを非常に泥臭く描いた点で新鮮。実際にこの時代のロンドンを見て来たわけではないので何とも言えないが、異様に頬紅を強調したメイクアップや、マメに入浴しているとは考えづらい人々の全体にベトついた感じ、衣類なんかもやけに薄汚れ方がリアルだったり、とかく歴史映画の中にあまり出て来ない、トップクラスの上層階級でもなければ最下層の貧民でもない、ロンドの中流社会をクローズアップしたところが珍しくもあり、楽しくもあった。伝説の殺人鬼スウィーニー・トッドの事件そのものの猟奇性は単に覗き見根性を満足させてくれるにすぎないが、私は下品で野次馬趣味なので素直におもしろかったと言っておきたい。関係ないけどこの映画の公開直前、あらゆるミニシアターで上映されていた「ライフ・イズ・ビューティフル」をオスカー受賞のヒューマンドラマに群がった有閑マダムたちにぎっしり囲まれて観るハメになったのだが、上映前にこの作品の予告編が流れてしまい、集まった200人のおばさんたちが動揺のあまり騒然となっていたのが正直ちょっとおもしろかった。ハンカチ握りしめたおばさんたちに、人肉パイのCMは酷である。いくらなんでも、予告編を上映するのにもTPOってもんがあるだろう。
9点(2003-12-18 23:21:29)
9.  スティング
もちろんポール・ニューマンもロバート・レッドフォードもいいよ。でもへそ曲がりな私としては、やっぱりこの映画ってロバート・ショーの一人勝ちだよね、なんて余計なことを言いたくなってしまう。なんというか、この人が出て来ると映画が締まりますよね。あの人情おやじっぽい表情がいい。小粋なストーリーとテンポの良い展開で、圧倒的な人気を誇るこの映画、今さら私が褒めちぎるまでもないだろう。この作品もまた、多くの名画と同じようにテーマ曲と映画とが切っても切れない仲。テンポの良いピアノ曲の印象的なメロディが、この映画をよりノスタルジックで楽しい気分の盛り上がる作品にした。ピアノを教えている友人に聞いたら、いまだにこの曲を弾いてみたいと譜面を持ち込む大人が多いらしい。それもまた納得のいく話である。
9点(2003-12-18 01:44:18)
10.  スリーピー・ホロウ
ティム・バートンならではのブリキのおもちゃ感覚に、ノスタルジックな時代劇が見事にマッチした佳作。陰鬱なムードの中、ジョニー・デップのコミカルな演技が絶妙なバランスで溶け込んでいる。伝説の首無し騎士、予言する老婆、謎の美少女を巻き込んで怪しく展開するティム・バートン・ワールド。この独特の世界観は、シンプルに見えるが案外真似の出来ないものだろう。関係ないけどクリストファー・ウォーケン演じる首無し騎士は、首のあった頃の方がずうっと恐い。この年は傑作が多かった気がするが、中でも印象深かった作品である。
9点(2003-11-29 22:45:13)
11.  スナッチ 《ネタバレ》 
「ロック・ストック&トゥー・スモーキングバレルズ」で見せてくれたあの複雑怪奇なパズル感が、ブラッド・ピットの乱入でブチ壊しか?と危ぶんだけど、さすがの一言に尽きました。アメリカ訛りのブラピに敢えてイギリス訛りの特訓をさせるのではなく、パイキーのワケわかんない語で喋らせちゃったセンスも天才的。ポットカバーをかぶったまま、あちこちで転がされているベニチオ・デル・トロの存在感といい、ガイ・リッチーと愉快な仲間+ハリウッド大物スターのごった煮にごちそう様と言いたいところ。あの可愛くないイヌの妙な可愛さといい、実に爽快な1作です。ところで・・・始まりと終わりでダイヤが微妙に目減りしていたのは何故?
9点(2003-11-22 19:40:54)(良:1票)
12.  S.W.A.T.
娯楽以外の要素を特に求めなければ十分に楽しめる良く出来た映画。それ以上のモノを求めてしまうとコケると思いますが。サミュエル・L・ジャクソンがタフで頼れるゾ、というノリだけを期待して観るのであれば非常に爽快感もありお勧めです。愛とか感動とか人生観とかヒューマニズムとか、「面白さ」以外のモノを期待してはいけません。私自身はそれしか期待していなかったのでかなり気に入りました。疲れた時にはこういう何も考えなくていい映画が良い。
9点(2003-11-22 01:17:45)
13.  好きと言えなくて
ベタなストーリー、ありがちな展開、先の読めない人は滅多にいないと思いますが、キャスト先行型の作品だと思うのでこれはアリかなと。ジャニーン・ギャロファロのファン以外、どんな人が見てもたぶんつまんないですよね、これ(笑)。そういう意味ではいわゆるタレント物とかにあたるんじゃないでしょうか。残念ながら役柄ほどには頭悪そうに見えないユマ・サーマンがちょっと輝き過ぎているような気はします。アビーの抱えている外見へのコンプレックスも、ノエルの知性へのコンプレックスも、女性ならとっても共感しやすい部分が多いので、あらゆる意味で女性限定映画だとは思いますが、敢えて好き嫌いで評価するならわたしはこれ大好きでした。残念ながら映画として評価がどうのとか言うようなものではないと思います。愛するジャニーンに全点(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-31 02:50:20)
14.  スペース・カウボーイ
基本的には「アルマゲドン」か「スペース・カウボーイ」か、どっちか1つでかまわないと思っている派ではあるのだが、バカバカしさと憎めなさの対決という観点から微妙にこっちの方に軍配が上がる。ただしドンパチの派手さにつられて、こっちではなく「アルマゲドン」のDVDを先に購入してしまった。トミー・リー・ジョーンズって頑張っているけど年代的にはもうこういう映画に出るトシなんだなあ、というヘンな感慨もあったし、憎めない爺さんたちの活躍はそれなりに観ていて楽しい。往年のスターたちにもたまにはこういう活躍の場を与えてあげたいし、同じアホならこのぐらいやってくれた方が清々しいかな、とは思う。是非、「アルマゲドン」とセットで鑑賞されることをお勧めする。お正月ムードはとりあえず満喫できる。
8点(2003-12-28 15:49:57)
15.  スフィア
すいません。ごめんなさい。うっかり楽しんでしまいました。これ面白かったっていう意見をほとんど聞いたことがないんですけど。しかも超苦手のバリー・レビンソンなんですけど。ものすごく相性の悪いダスティン・ホフマンも出てるんですけど、なんであんなに面白かったんだろう?思うに、あまりにも期待値が低すぎたのが勝因なんじゃないですかね。もう全然最悪で、箸にも棒にもかからないような作品を期待してしまったら、意外と良いところもあった、みたいな。よくよく考えたらサミュエル・L・ジャクソンのつるっぱげぐらいしか観るべきもののない映画なんですが、海底施設内でのドンパチとか、けっこう大喜びしてしまいました。つまりこの映画を楽しむためには、まず「みんなのレビュー」をよく読んで、思いっきりサイテーの映画を想像してから観るのが良いのですね。そうすると「おやっ?」と思えるかもしれない、という仕組み。DVDがあまりにも可哀相な値段で売られていたので思わず買ってしまいましたよ。私ってサイテーなヤツですね。 【補足】昨日見返しててふと気づいたのですが、最初に出て来るヘリコプターの操縦士がヒューイ・ルイスでした。何やってんだ。
8点(2003-12-21 04:24:46)(笑:1票)
16.  スリーメン&ベビー
私自身は子供を育てたことがないので、おそらくこの男性たちの気持ちにかなり肩入れできる立場なのではないかと思う。独身貴族を楽しむ無骨なオトコたちだって、無力な赤ん坊を目の当たりにしたらとりあえず何とかしなきゃ、とは思うのね。現実には即座に預かってもらえる人を探しに奔走するんじゃないかと思うけど、そうならなかったら、という点に目をつけたのはとっても新鮮だったと思う。普通のコメディとして普通に笑える内容だと思うけど、なんか観ているこっちまでだんだん赤ん坊に情が移って来てしまって、力を合わせて赤ん坊を育てている錯覚に陥れるところがミソ。実はみんな赤ちゃんが好きなのね、ということを今さらながら教えてくれる、観ていて楽しいハートウォーミングな映画。楽しい、っていうのは映画にとってかなり重要な要素であると私は思っているので、この作品はかなり好き。
8点(2003-12-20 14:29:20)
17.  ストレンジャー・ザン・パラダイス
のっけからスクリーミン・ジェイ・ホーキンスのシャウトにうっかり巻き込まれてしまった私も素直だが、この世界に入り込める人はけっこうハマると思う。独特のテンポで、どっちへ向かっているのかよくわからないユルい展開。日常を忘れて静かなムードに浸り、時々「ぷ。」と笑いたい方にはお勧めできる。あんまりストーリーとかメッセージ性とかをクヨクヨ考える作品ではないように思う。なんとなく、雰囲気に浸れれば良いのではないでしょうか。アメリカ映画とはちょっと思えないくらいヨーロッパの香りが漂いますね。ジョン・ルーリーのとぼけた表情が良いです。
8点(2003-12-20 14:10:04)
18.  スピード2
周りが騒ぐほどつまんなくなかった。強いて言えば、タイトルの「スピード」は間違ってると思った。クルーザーがのろいので、あんまりスピード感のない「スピード」になってしまったが、アニーの後日談と思えばけっこう楽しく観られると思う。ジェイソン・パトリックも予想外に素敵だったし、なんか最後の方ではけっこう彼に恋していたような気がする。サンドラ・ブロックもチェンソー振り回してカッコよかったし、特に映画で何かを得たいとか、そういう難しいことを言わなければそれなりに楽しめる作品だと思う。もちろんデフォー様は何をなさっていても素晴らしい。愛ですよ、愛。
8点(2003-12-20 00:26:20)
19.  水曜日に抱かれる女
私は予算と、ストーリーと、出演陣とのバランスの取れた作品が基本的に好きである。この作品は、いかにも火曜サスペンスなニオイがぷんぷんしていて、主演は「ツイン・ピークス」でエッチで可愛くてしたたかなウェイトレス役だったミッチェン・アミック。そして男がジェームス・スペイダーなら、低予算のB級サスペンスとしてはいかにもそそるキャスティング。期待に違わず、いかにも低予算かつ非常にありがちな火曜サスペンスなんだけど、イメージ通りの出来であり裏切られた感はない。よってそれなりのものしか期待しないことは強くお勧めしておくが、その程度の満足度をきちんと提供してくれるという意味で配給宣伝サイドの誠実さが感じられた。考えすぎず、奇をてらいすぎない素直なミステリー仕立ても良い。特に他に観たいものがあるのを中止してまで観る作品ではないが、何もひっかかるタイトルがないなあ、と思う時には意外な拾いモノに思えるかも。
8点(2003-12-18 23:27:53)
20.  ストレイト・ストーリー
実話であることが必要以上に話題を呼んだが、「老い」をテーマとした作品の中では極めて異質なロードムービー。73歳のアルヴィン・ストレイトがはっきりと自分の余生の短さを自覚した時、彼は人生でやり残した最後の仕事を成し遂げることを決意する。それは10年前、仲違いしたままの兄を、誰の力も借りずに自分自身で訪ねること。バスに乗るのでなく、知人に送り届けてもらうのでなく、時速5マイルのトラクターで行くことは、それが他でもない自分自身に残された力で出来る最後の仕事だったからだ。行く先々で出会う人々に、彼は気持ち良くハローと言うが、それ以上のつながりを求めない。それはまぎれもなく、新しい出会いから始まる交流が、おそらく時間切れに終わるであろうことを老人である彼が悟っているからだ。彼はたった一つの目標のために、ひたすら350マイルの道を行く。自閉症の娘は、不自由ではあるが何とか身の回りの世話が出来、一人で生きて行くことができるだろう。兄に謝罪するわけではなく、ただ「会いに来たよ」と言うために、老人は最後の旅をする。それが人生で最後に残された、たった一つの借りだとしたら、自分の力で返すことでその人生に決着をつけたい。私たちは皆、少しずつ周りに借りを作りながら生きている。借金で首が回らなくなる人もあれば、自分の人生に納得し、貸し借りナシで去って行ける人もあるだろう。その時、自分は何を思い、誰に謝りたいと願うのか。この映画を観ながら、私はガラにもなくそんなことを考えていた。
8点(2003-12-03 23:24:55)(良:3票)
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