Menu
 > レビュワー
 > かたゆき さんの口コミ一覧
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1884
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  Swallow スワロウ 《ネタバレ》 
超一流企業の御曹司と結婚し、誰もがうらやむような生活を手に入れた専業主婦ハンター。ニューヨーク郊外の一等地に建つ豪邸に住み、自由気ままな日々を過ごしている彼女は、最近妊娠が判明し、これからますます幸せになることが約束されていた。だが、横柄でプライド高い夫は常に仕事が第一で妻の話などろくに聞こうとしない。何かと干渉してくる夫の両親も結局、産まれてくる子供にしか興味がない。そんな実は孤独で満たされない毎日を過ごしていたハンターはある日、ふとした好奇心からガラス玉を吞み込んでみるのだった――。次の日、トイレでようを足してみると、そこには昨日吞み込んだガラス玉が何事もなかったように存在していた。何かをやり遂げたような充実感を味わったハンターは、その日から次々と異物を呑み込んでゆく。画鋲、口紅、小さな置物、そして電池……。当然、それは夫とその両親にも知られることとなり、ハンターは無理やりカウンセリングと24時間監視する介護人をつけられてしまう。それでもハンターは、何かを呑み込みたいという衝動を抑えることが出来なかった……。異食症という心の病に侵された専業主婦の孤独な日常を美しい映像で綴ったヒューマン・ドラマ。今回この作品で異食症なるものをはじめて知りましたが、いやー、ちょっときつかったですね~。ビー玉や安全ピンまではまだ耐えられましたが、剝き出しの画鋲を呑み込んじゃうシーンとそれをトイレで排出するシーンはさすがに痛々しく観てられませんでした。血がべちゃっと付いてる便器の中に手を突っ込んで画鋲を探すとか正直、「誰得やねん、この映像!」と思わず停止ボタンを押しそうになっちゃいましたわ。でも、色彩感覚あふれる映像や知的でおしゃれな音楽の使い方など、全編にわたって監督のセンスをビシバシ感じるのでついつい観続けることに。すると中盤、主人公の衝撃の過去が明らかにされ、そのトラウマからこのような行動に走ったのだと分かると俄然、作品世界に惹き込まれている自分がいました。なるほど、これは男の身勝手な欲望に振り回される女たちの切実な哀しみに寄り添った物語だったのですね。女は子供を産む機械だと思っているような男たちへの一種の復讐として異物を呑み込んでしまう主人公。子供なんか産みたくないのに男のために仕方なく子宮を差し出した自分への罰という側面もあるのだろう。最後、様々な女性たちが行きかう女子トイレの映像で終わるのも良いセンスしている。そう、女はそれぞれに男が知らない悩みを抱えているのだ。とは言え、生理的に受け付けないシーンが幾つかあったので自分はもう一度観るのはちょっときついです。この監督の才能は確かだと思うので、次は違うテーマの作品を観てみたいですね。
[DVD(字幕)] 8点(2022-05-04 05:45:56)
2.  スケアリーストーリーズ 怖い本 《ネタバレ》 
ホラー好きで学校でも少し浮いた存在であるティーンエイジャー、ステラ。ハロウィンの夜、同じくクラスのはみ出し者の男の子たちと街へと繰り出した彼女は、何かと噂の絶えない町外れの廃墟へとやって来る。そこはおおよそ100年前、家族から監禁された末に自殺した女の子サラが、何人もの子供たちに自作の物語を聴かせた挙句残虐な方法で殺したという恐ろしい言い伝えが残っているのだ。鍵を外し、興味本位で中へと侵入した彼女たちは、そのサラが監禁されていたという秘密の地下室を発見する。そして、そこでサラが殺した子供たちの血で書いたと思しき本を見つけるのだった。ホラー好きのステラは、思わずその本を家へと持ち帰ってしまう。だが、彼女は知らなかった。そこにはいまだ恐ろしい物語が書き継がれていて、そこでつぐまれた物語は現実になってしまうことを――。全米であまりの恐ろしさから図書館へと置くことに論議が巻き起こったという児童書を映画化した本作、制作を務めるのがあのギレルモ・デル・トロと言うことで今回鑑賞してみました。しかも監督は前回、『ジェーン・ドゥの解剖』と言うフェティッシュ・ホラーの快作を撮ったアンドレ・ウーヴレダル。この二人がタッグを組んだというなら、もう観ないわけにはいきますまい。とにかく特徴的なのは、ホラー描写の禍々しさに容赦のないところ。日本的なじわじわ来る怖さとは正反対の、もういちいち人の生理的な部分を逆撫でする描写のてんこ盛り。最初に出てくるかかしのお化けの顔に毎回ゴキブリが這いずり回っていたり、仲間の男の子が食べたシチューの具に人間の足の指が入っていたり、可愛い女の子のニキビから大量の蜘蛛が飛び出してきたり……。いったいどうやったらこんな嫌なエピソードばかり思いつけるんですかね(笑)。極めつけは、廊下の向こうからゆっくりとやって来る太った女のお化け。もうこいつの気持ち悪ーい外見なんて夢に出てきそうなほどです。うん、確かにこれは子供が観たらトラウマになりますわ。肝心のストーリーの方も無駄を削ぎ落したシンプルなもので、最後まで小気味よく観られて大変グッド。ベトナム戦争や移民への偏見と言う社会問題へとさらりと目を向ける視点の幅広さもポイント高いです。主人公が最後に迷い込むことになる、サラが住んでいた洋館のおどろおどろしい雰囲気や彼女の悲劇的な最期なんていかにもデル・トロ的ですね。いやー、なかなか面白かった。やんちゃ盛りのお子ちゃまへの教育用ビデオとしても最適です(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2020-08-27 19:16:17)
3.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
カトリック教会の神父による児童への性的虐待事件――。疑惑を摑んだボストングローブ紙の記者ロビーは独自に調査を開始する。事件に関わった弁護士、金銭的リスクを恐れてやむなく示談に応じた被害者たち、地道な活動を続ける被害者支援団体、多くの関係者に取材を重ねていくうちにやがて、とても信じられないような驚愕の事実が明らかとなってくる。児童への性的虐待を繰り返していた神父の数はボストンだけで約90人にものぼり、この教区を統括していた枢機卿も事実を把握していながら黙殺していたかもしれないのだ。「この件は必ず公にしなければならない。被害者のためにも…」。ロビーをはじめとするグローブ紙の4人の記者たちは、自らの生活を犠牲にして追及の手を深めていくのだったが…。強大な権力を有するカトリック教会内で明らかにされた一大スキャンダル。本作は、そんな忌まわしい事件の真相を決死の覚悟で追った記者たちの姿を実話を基にして描いた社会派ドラマだ。非常に地味な作品である。扱っている事件こそスキャンダラスではあるものの、ドラマの焦点はそこに絞られることなく、あくまでその後に起こった出来事をただ淡々と描写してゆくのみ。主人公をはじめとする記者たちにも特別な個性があるわけでもなく、魂を揺さぶるようなドラマティックな出来事が起こるわけでもない。ただひたすら地道に取材を重ね、隠された真実を明らかにしようという記者たちの姿がそこにあるだけだ。だが、これこそがより多くの人に伝えるべき本当の真実ではなかろうか。世の中には理不尽な出来事や人間の強欲や悪意が満ち溢れ、その陰で犠牲とならざるを得ない社会的弱者が大勢いる。でも、それだけではない。彼らのような人間もまた社会には――少数かもしれないが――存在するのだ。社会の片隅で誰にも気づかれず声にならない声で泣き続けている人々。そして見返りなど何も期待せず彼らを救おうとあらゆる手段を講じようとする人々。彼らの声に耳を澄ませることもまた映画の役割の一つだろう。なかなかの力作と言っていい。地味な作品ながら本作にアカデミー作品賞を与えたハリウッドもまだまだ捨てたもんじゃない。
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-30 00:20:39)(良:1票)
4.  スノーピアサー 《ネタバレ》 
地球温暖化を阻止するために全世界の上空に散布された人工冷却物質CW‐7の暴走により、超氷河期を迎えてしまった未来の地球。全ての地表は硬い氷と冷たい雪に覆われ、全生物が瞬く間に死滅するなか、生き残った一握りの人類は、永久機関を搭載し世界中に張り巡らせたレールの上を永遠に走り続ける高速列車〝スノーピアサー〟へと乗り込み、目的地を見失ったまま17年もの間走り続けていた。そして、そこは列車の開発者であるウィルフォード氏を頂点とする厳格な格差社会でもあったのだった――。最後尾車両で虫けらのような生活を強いられていたカーティスはある日、そんな理不尽な列車内の秩序を変えるため、とある計画を実行に移すのだった。皆で一致団結して叛乱を起こし、列車内のセキュリティを開発したという男を救い出すと、エンジンがある先頭車両を目指してひたすら進んでゆく彼ら。だが、車両を進むたびにカーティスは予想だにしなかった驚愕の事実を目の当たりにしてゆくのだった……。予告編を観て、「なんだか変な設定の映画だなぁ」くらいの予備知識だけで今回鑑賞してみたのだけど、予想外に面白かったですね、これ。いやー、この監督さん、僕の勝手な予想だけど若いころのテリー・ギリアムが大好きなんじゃないでしょうか(だって、最後尾の長老の名前はギリアムだし、「未来世紀ブラジル」へのリスペクトな映像がいっぱいあるし)。破綻寸前のぎりぎりで成立している荒唐無稽な設定と、列車内で濃密に構築される摩訶不思議な世界観、アクの強い個性豊かなキャラクターたち、グロと美しさが絶妙のバランスで同居しあう美麗な映像……。ギリアム・ラブな僕としては、そんな本作の溢れんばかりの魅力に最後まで見入ってしまいました。それにちゃんとこの監督独自の美学のようなものも随処に感じられて、久し振りに次作が楽しみな才能に出合えたように思います。このポン・ジュノって人、韓国で活躍されていた方なんですね。普段、韓国映画ってまったく観ないのだけど、彼の過去の作品もあらためて観てみようかなぁなんて思ってみたり。取り敢えず、なかなかアクが強い(ゴキブリ羊羹の製造過程なんてヒェェ~!って感じでした!!笑)ので、観る人を選ぶ映画だとは思うけど、僕のようにギリアム好きな人にとっては充分楽しめると思います。うん、8点!
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-26 20:20:42)★《更新》★
5.  ストレイ・ドッグ(2018) 《ネタバレ》 
17年前のとある事件がきっかけで心を病み、以来酒に溺れ荒んだ生活を送ってきた女性刑事エリン。ロサンゼルス市警内でもお荷物扱いされ、夫とも離婚、16歳の一人娘からも嫌われ、生きる希望も見失いかけた彼女はただ刹那的に日々を生きていた。そんな折、エリンの元に差出人不明の一通の封筒が届く。中に入っていたのは、紫色の塗料で染められた、一枚の薄汚れた紙幣だった。そしてそれは、17年前に封印したはずの忌まわしき記憶を彼女によみがえらせるのだった――。17年前、エリンはFBI捜査官であるパートナーのクリスとともに、とある犯罪組織内で潜入捜査任務にあたっていた。だが、そこで彼女は取り返しのつかない失敗を犯し、犯罪組織のボスであるサイラスを取り逃してしまったのだ。そしてその紙幣は、以来潜伏生活を続けていたサイラスが再び、現役復帰を果たしたことを宣言するものだった。17年前の忌まわしき記憶にけりをつけるため、エリンは執念の捜査を再開するのだが……。オスカー女優ニコール・キッドマンが、過去の記憶に苦しめられ酒浸りの生活を送る刑事役を熱演し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたクライム・サスペンス。全編に横溢する、このひりひりとした緊張感はなかなかのものでした。過去と現在を行き交いながら描かれるストーリーも全く先が読めず、最後まで飽きさせません。特に中盤辺りで突発的に開始される銀行強盗のくだりは、非常にサスペンスフルで見応え充分。大胆な老け顔メイクを披露したニコール・キッドマンもなかなかの熱演ぶりで、回想シーンの美しかった時との激しい落差がより、この女刑事の悲哀を浮き彫りにさせている。そして、クライマックスで明かされる主人公の衝撃の過去…。と、クライム・サスペンスとしては充分面白かったのですが、惜しいのは脚本に突っ込みどころが多い点。現代と過去の銀行強盗パートがさすがに都合よく行き過ぎる。ここまで大胆な行動を取った主人公をほっとく警察署は明らかに無能すぎだし、事故を起こした逃走車の近くにあるごみ箱を調べない鑑識も不自然。冒頭の殺人事件が実は…となるミスリードもイマイチ効果を発揮していない。と、そこらへんに不満は残るものの、総じて満足度は高い。なかなか密度の濃い犯罪劇の佳品でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2021-08-21 02:07:33)
6.  SKIN 短編 《ネタバレ》 
過激な白人至上主義者である、とある一家族の日常とその崩壊を研ぎ澄まされた感性で見せる短編ドラマ。後にベラ・ファーミガ主演で長編映画化されたものの原型となった作品で、アカデミー短編映画賞を受賞している。先に長編の方を見てからこちらを鑑賞したのだが、こちらはこちらでよく出来ている。と言うか、物語としては正直こちらの方が面白い。黒人を人間とみなしていない差別主義者が、スーパーの駐車場で絡んできた黒人に制裁を加えたことがきっかけでさらわれ、そして全身にあるタトゥーを彫られてしまうというストーリー。まあ単純で荒唐無稽ではあるが、ちゃんと起承転結がしっかりと纏まっているし、オチの切れ味も鋭い。一言で言うなら、世にも奇妙な物語の社会派版といった感じか。なにより素晴らしいのは、この暗鬱な世界観よ。社会に蔓延る闇を冷徹に凝視しながら、それをエンタメへと昇華してしまえるこの監督の手腕は大したものだ。社会派に特化した長編もなかなかのものだったが、次はこの短編のようにエンタメに寄った作品も観てみたいものだ。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-11 22:39:20)
7.  SKIN/スキン 《ネタバレ》 
全身に禍々しいタトゥーを彫り込み、常に社会に対して鋭い目を向けるその男の名は、ブライオン。幼いころ親に捨てられ、たまたま白人至上主義団体の代表を務める夫婦に引き取られた彼は、以来ずっとアメリカの白人の権利を守るために生きてきた。黒人やユダヤ人、同性愛者をアメリカから追い出すために、彼は日々、暴力と犯罪に塗れた生活を送っていた。そんなある日、ブライオンは3人の子供たちを女手一つで育てる貧しいシングルマザーと出会う。彼女や子供たちと過ごすうちに彼は生まれて初めて心の安らぎを感じ始めるのだった。「彼女たちと一緒に平穏な暮らしを手に入れたい」――。そう決心したブライオンは、差別主義者たちの転向を手助けしている団体と連絡を取る。だが、人種差別の闇は簡単には彼を手放してくれず、さらには全身に彫られたタトゥーが彼をより一層苦しめるのだった……。実話を基に、全身に禍々しいタトゥーを彫り込んだ白人至上主義者たちの真実を描いた社会派ドラマ。全編に横溢する、この濃厚な空気にとにかく圧倒されてしまった。カギ十字や髑髏などのタトゥーを全身に纏った男たちが大声で喚き散らしながら酒やドラッグをきめ、そして黒人を次々と血祭りにあげてゆく。しかもそこには当然のように子供たちの姿も…。噂には聞いていたが、そんな狂った世界が実際にあることに戦慄せざるを得ない。いったい何が彼らをそんな悪意に満ちた行動へと駆り立てるのか?この作品が優れているのは、ドラマの焦点をそこに絞るのではなく、主人公のそこからの厚生まで描いているところ。入るのは簡単だが、そこから出て社会復帰することの難しさを冷徹に見つめている。要所要所に挿入される、いかにも苦しそうな入れ墨除去手術の映像など、この監督のシャープで研ぎ澄まされた感性はなかなかのものだった。特に、雪の積もった真っ白なスクラップ置き場で放火された車から黒煙がもうもうと立ち上ってゆくシーンは、なんとも言えない暗鬱な美しさに満ちている。と、映像や世界観は文句なしに素晴らしかったのだが、惜しいのはストーリー面。単純なお話である分、一編の物語として観客を引き込む力が若干弱い。もう少しストーリーの見せ方を工夫するか、それかもうちょっと短くするべきだったのでは。90分くらいでコンパクトに纏めてくれたら、もっと完成度は上がったはず。とは言え、全体として非常に見応えのある社会派ドラマの秀作であることは確か。この監督の次作を楽しみに待とうと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-11 22:02:40)
8.  スウィート17モンスター 《ネタバレ》 
彼女の名は、ネイディーン。何処にも居るような平凡なティーンエイジャーだ。別にクラスの人気者ってわけでもなく、勉強もスポーツも平均以下、憧れの男子にはSNSで友達申請するもずっと音沙汰なし、婚活失敗続きのママはずっとヒステリーを起こしっぱなし。そんな冴えない日々を送っていた彼女に、大事件が発生。なんと自分の兄と、唯一の友達で子供のころからの大親友でもあるクリスタが付き合うことになったのだ。「そんなの絶対あり得ない!」――。色ボケ兄貴も親友だと思っていたクリスタも怒ってばかりのママも分かってくれない学校の先生もクソったれな世界も何より自分のことが大嫌いになったネイディーンは、その日から人生の袋小路へと迷い込むのだった。果たしてお先真っ暗のネイディーンの人生に明日の光は差すのか?そんな八方塞がりのイケてない日々を送る17歳の女の子の日常をポップに描いた青春ドラマ。まあいわゆる今どき“こじらせ女子”の生態をリアルに描いたそんな本作なのですが、何より主役を演じたヘンリー・スタインフェルドの魅力に尽きると思います。最近のクロエ・グレース・モレッツを髣髴とさせる、この絶妙なブ……失礼、個性的なルックスがこの主人公のこじらせ具合にばっちり嵌まってました。ほとんどアドリブなんじゃないの、これ?って思わせるほど人の嫌がることを次から次へと捲し立てる彼女の減らず口には思わずニヤニヤ。うん、居るよね、こんな子。自意識過剰のかまってちゃんで、自分の思い通りにいかないとヒステリーを起こすトラブルメイカー。いやー、客観的に見る分にはすこぶる面白いですわ。まあ当事者になるのは絶対嫌ですけど(笑)。「いいよね、君は私と別れられて。私はこんな自分とは一生別れられないんだよ」。同じくこじらせ女子の生態を描き続けて芥川賞を受賞した日本の小説家に本谷有希子が居ますが、彼女のとある作品の中にあるこんな言葉を思い出しちゃいました。そんな彼女を温かく見守る、ウディ・ハレルソン演じる学校の先生もなかなかいい立ち位置でナイス!ただ、さすがに後半は余りにも迷走しすぎてちょっとしんどくなっちゃいましたので、そこは若干マイナスです。ネイディーン、さすがに男を振り回しすぎでしょ。まあそこらへんは好みの問題だろうけど、ぼちぼち面白かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2020-02-20 03:01:25)(良:1票)
9.  ストレンジャーズ/地獄からの訪問者 《ネタバレ》 
親戚夫婦が営む湖畔の小さなロッジへとバカンスでやって来た、とある四人家族。反抗期の長女がこれから全寮制の高校へ入学するので、家族水入らずの夜を過ごすために両親が半ば強引に計画したのだ。いやいや連れてこられた長男とともに、小さなトレーラーハウスでギクシャクした夜を過ごす家族たち。すると、唐突にドアをノックする音が。母親がドアを開けてみると、そこには見慣れない若い女が立っていた。「タマラは居ますか?」――。謎の問いかけを残し、すぐに夜の闇へと立ち去ってゆく女の子。不審に思いつつもまた見せかけの家族団欒へと戻る両親と子供たち。だが、彼らはまだ知らない。その謎の言葉こそ、血に塗れた殺人ゲームの開始を告げる合図だということを……。シーズンオフの真夜中のキャンプ場を舞台に、突如として現れた三人の残虐な殺人鬼によって恐怖の一夜を過ごすことになった家族を描いたスプラッター・スリラー。リブ・タイラーが主演したという前作は未見。低予算ながらキレのいい演出と小気味の良いストーリー展開でスマッシュヒットを飛ばした『海底47m』のヨハネス・ロバーツが監督したということで今回鑑賞してみました。いやー、相変わらずこの監督の“画”への拘りは凄いですね~。不穏な映像が醸し出す、このいや~~~な空気感は素晴らしかったです。神出鬼没の三人の殺人鬼たち(彼らの被るマスクもヤバい!)が現れるタイミングも、絶妙の間で画面に出てくるもんだから、もうこれが怖いったらありゃしない。ゲームの開始を告げる謎の言葉の意味を最後まで明かさないのも、終始ほとんど無言で襲い掛かって来る殺人鬼も、不条理な恐怖が炸裂しまくり!緊迫感を煽る不気味な音楽の合間に急に軽快なポップソングを流すとこなんかも、この監督、良いセンスしてますね~。きれいな照明に照らされた、こじゃれたプールでの殺人鬼との血みどろの攻防なんてそのハイセンスな演出が冴えまくりです。最後、トラック炎上でさすがに死んだと思われていた殺人鬼が実は生きていて、燃え盛るトラックで追いかけてくるとこなんか、「も、もう止めてくれ~」と何度も叫んじゃったし。いやー、この監督さん、なかなか才能あるんじゃないですかね。まあ肝心のお話の方は余りにもシンプル過ぎて若干物足りなくもありますが、僕は最後まで充分楽しませてもらいました。うん、面白かったです!
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-11 00:42:47)(良:1票)
10.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
舞台はアメリカのとある田舎町。娘をレイプされ焼き殺された母親が町外れに立てた、三枚の看板。そこには一向に事件を解決できない警察署長への怒りのメッセージが書き込まれていた。当然、その影響は小さな町に瞬く間に広まってゆく。人種差別主義者の警察官、末期癌を患い余命幾ばくもない警察署長、看板を立てた広告代理店の営業マン、被害者となった女の子の弟、DVの末に離婚したその父親…。彼らの怒りが更なる怒りを呼ぶ憎しみの負の連鎖を軽快に描いたクライム・ドラマ。じっくりと考え抜かれたであろう脚本の力が際立つ、なかなかの佳品であったと思います。そんなよく出来た脚本だけではなく、適材適所に振り分けられた俳優陣の演技もすごく嵌まっていました。特に、主人公の娘を殺された母親を演じたフランシス・マクドーマンドの狂気すれすれなのに何故か嫌いになれない人物造形はなかなかのもの。ちょっと僕の好みとは微妙に外れますが、なかなか見応えのある人間ドラマでありました。
[DVD(字幕)] 7点(2018-11-08 19:49:20)
11.  ズートピア 《ネタバレ》 
弱肉強食という自然の摂理を乗り越え、全ての動物が平和的に暮らす理想都市ズートピア。だが、そんな動物たちの楽園でなぜか一握りの肉食動物たちが野生に戻り狂暴化して失踪するという事件が多発する。果たして彼らに何があったのか。捜査に乗り出したのは、うさぎで初の警察官となったジュディと詐欺師として都会でしたたかに生きる狡賢いキツネのニック。二人の懸命な捜査によって、事件の背後には謎の組織「夜の遠吠え」が深く関わっていることが判明するのだった。しかし、事件が明るみになると多数派の草食動物と全体の一割に満たない少数派の肉食動物たちの対立が激化していく……。いかにもディズニーらしい分かりやすいストーリーと魅力的なキャラクター、細部まで緻密に描かれた美しい映像とゴージャスで胸躍る音楽等々、全てにおいて高い水準を誇るアニメ作品でありました。現代のアメリカ社会が直面する人種問題へと鋭く切り込む深いテーマ性を有しながら、それでもあくまでエンターテイメントに徹したその制作姿勢は素晴らしいとしか言いようがない。主にネズミたちが住むミニチュアタウンやシロクマたちが住むツンドラタウンなど、見ているだけでわくわくするようなズートピアの舞台設定もいい。マフィアのボスがネズミでもろ『ゴッドファーザー』のパロディだったりお役所の窓口係が超スローモーな動きのナマケモノだったりと、随所に散りばめられた遊び心も楽しいですね。個人的には、服を脱ぎ捨てた動物たちの秘密のヌーディスト倶楽部がツボでした。これが本来の姿なのに、妙にエロティックなのは何故なんでしょう(笑)。うん、なかなか完成度の高い良品であったと思います。ただ一つだけ言わせてもらうと、ちょっとメッセージ性が前面に出過ぎかな。もう少し控え目にしてくれても良かったような気がしなくもない。僕はちょっぴり説教臭く感じちゃいました。
[DVD(字幕)] 7点(2017-08-18 23:03:19)
12.  スーサイド・ショップ 《ネタバレ》 
皆さん、「自殺うさぎ」って絵本をご存知ですか?ただひたすら、可愛い小さなうさぎたちがありとあらゆる方法で自ら命を絶つ姿を延々と描いた絵本で、たとえばアイロンを身体の上に載せて今まさにスイッチを入れようとするうさぎや、ジャンボジェット機のエンジンに果敢に突っ込んでいくうさぎや、切腹する日本兵の背中に隠れておんぶするうさぎたち……、どうして死ぬのかは一切説明されぬまま、彼らはただ淡々と自殺してゆきます(興味を持たれた方は、「自殺うさぎ」でレッツ検索♪)。さて、そんなシュールでブラックなのに何故か癖になるユーモアがある絵本を髣髴とさせる本作、冒頭からかなりクオリティの高いアニメーションで、ただひたすら人生に絶望した人々がありとあらゆる方法で自殺する様をコミカルに描き出してゆきます。ほぼモノトーンで描かれる人々は、皆一様に虚ろな目で下を向き、道端に自殺死体が転がっていようが見てみぬふり、警察ももうウンザリって感じでそんな死体の口に違反切符を突っ込んで終わり……。そんなシニカルな世界で盛況なのは、主人公〝ミシマ(もちろん、ウン十年前に自衛隊に立て篭もってハラキリしちゃったあの人を茶化しているのは明白ですよね笑)〟が経営する自殺グッズ専門店。「死ぬことはなんて素晴らしい!」と高らかに歌い上げるミシマ一家の、この現代に凝り固まった倫理観を徹底的に笑い飛ばすようなぶっ飛んだ歌詞に、生来のひねくれ者である僕としてはかなりテンション上がっちゃいました。「もしかしてこれは、反道徳の極北を行く伝説のアニメとして傑作になるのでは?!」とワクワクしながら観進めたのですが、残念ながらそんなアイデアのみが先行してしまったのか、後半は少々尻すぼみになっちゃいましたね、これ。とにかく常にポジティヴな次男が一家に生まれたことから巻き起こる騒動という設定がいまいち巧く活かされてないような印象を持ってしまいました。もっと既存のちっぽけな倫理観やモラルなんかを飄々と笑い飛ばすぶっ飛んだ怪作を期待していた僕としてはちょっぴり肩透かし。とはいえ、この全編を彩るセンス溢れるシニカルな世界観は充分堪能させてもらいました。あの太った長女が窓際でストリップを踊るシーンもエロティックで大変良かったです。総じて欠点は目立つものの、愛すべき小品でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-10 01:21:20)(良:1票)
13.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
これは文句なしに面白い。ずっと社会派映画ばかり撮ってきたハギス監督が、その持ち味を十分に活かしつつ、幾分か娯楽色の強い作品を作って見事に成功している。平凡な大学教授が、無実(?)の妻を救うために悪戦苦闘する前半部分の姿は見てて切なく、それが後半部分のある種開き直った力強い姿が良い好対照をなしている。抑えた丁寧な感情描写、練られた脚本、出演者の力のこもった熱演、どれもが素晴らしい。ただ、もう少し遊びの部分があっても良かったかなとも思うが、最近の映画のなかでは良作。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-21 11:41:20)(良:2票)
14.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 
誰もが知るスーパーヒーロー、スパイダーマンの大活躍を描いたエンタメ・シリーズ最新作。アベンジャーズに参入してしまった前作から、アンチアベンジャーズの自分としてはもう観る気が全く失せてしまったんですけど、サム・ライミ版からのファンとしての義務感から一応鑑賞してみました。冒頭、アベンジャーズシリーズからの続きみたいな展開にもうげんなり。指パッチンどうのこうのとか知らんし(怒)。純粋にスパイダーマンを楽しみたい自分みたいな人間にとっては、ニック・フューリーとかアイアンマンとのどうのこうのとかもうノイズでしかありませんって!!とはいえ、中盤に明かされる驚きのどんでん返しとかは素直に「おぉ」とはなりましたけどね。大量のドローンが飛び交う中でのバトルシーンなんかもいかにも金がかかってそうで、そこらへんはまぁ楽しめました。それだけに僕は、純粋にスパイダーマンの物語として楽しみたかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2022-03-10 23:00:53)
15.  ストックホルム・ケース 《ネタバレ》 
1970年代、ストックホルムの大手銀行で起きた人質立てこもり事件。銃と爆弾で武装した二人組の犯人は、銀行員の女性二人を人質にすると警察に無理難題を要求する。その様子は全国にテレビ中継され、当時の首相を巻き込んだ一大事件へと発展するのだった――。だが、時間の経過とともに双方のやり取りが膠着状態に陥ると、事件はおかしな展開を見せ始める。なんと本来は人質であったはずの女性行員二人が犯人に協力姿勢を見せ始め、さらには愛情に近い感情を吐露するようになったのだ。果たして彼らの間には何があったのか――。これはのちにストックホルム・シンドロームとして有名になる、そんな実際の事件を基に描かれた犯罪劇。荒くれ者で粗野な言動を繰り返す犯人を演じるのはまさに嵌まり役のイーサン・ホーク、そんな犯人に何故か心惹かれてゆく人質役には実力派女優のノオミ・ラパス。他にも主人公の相棒役でマーク・ストロングらも出ております。とにかく彼らの真に迫った熱演には圧倒されました。何をするかわからない危険な匂いをビンビン感じさせながら時に繊細で優しい一面を見せるイーサン・ホーク、子供のことを第一に考えながらもそんな彼に何故か惹かれてゆく人質ノオミ・ラパス。どちらも熟練の技を感じさせる素晴らしいもの。ただ、肝心のお話に関しては、僕は若干踏み込みが甘いような印象を持ってしまいました。ストックホルム症候群の語源となった、被害者と加害者の間に生じる不可解な連帯感。自分を殺すかもしれない犯人に人質であるこの平凡な女性がどうして協力姿勢を示し、さらには犯人が捕まると涙さえ見せたのか。その過程にいまいち説得力が感じられない。そこにはもっと観る者の魂を深く揺さぶるような真実があったはずなのでは。事実をただ忠実に再現しただけではやはり、上っ面をなぞっただけという批判をまぬかれないではないだろうか。題材や役者陣の熱演は良かっただけに、僕はどうしてもそこのところに物足りないものを感じてしまいました。惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2022-01-27 06:01:38)
16.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 《ネタバレ》 
少女小説の古典的名作『若草物語』の原作者の半生を美しい映像で綴った青春ストーリー。名作と名高い原作の名はもちろん知ってましたが、これまで1ページも読んだことがありませんし恐らくこれから先も1ページも読むことはないであろう、僕にとってはジェーン・オースティンの『高慢と偏見』と並んで全く食指の動かない古典の代表格。でも、キャスト陣がやたら豪華なことと幾つもの賞を受賞しているということで今回鑑賞してみました。結果は……、やはり僕の感性とは全く合いませんでした。お年頃を迎えた四姉妹の惚れたり冷めたり、付き合ったりフラれたり、喧嘩したり仲直りしたりがひたすら続いて、正直僕は最後まで観るのがちょっと(いや、けっこうかも)しんどかったです。確かに、華のある役者陣が織りなすまるで絵画のように美しいシーンや現代と過去を絶妙にシンクロさせる練られた脚本の力など、監督の演出力の高さは素直に認めるところなんですけどね。この監督の前作を鑑賞したとき、自分の求める世界とは微妙に違うなぁと感じたのですが、どうやら本作でそれは確定したようです。
[DVD(字幕)] 6点(2021-05-07 23:39:32)
17.  スノー・ロワイヤル 《ネタバレ》 
深い雪に覆われたデンバー近郊の小さな田舎町キーホー。見渡す限りの雪景色が拡がるこの町で、長年除雪作業員として働くコックスマンは、その功績を認められて市から名誉市民賞を受けるほどの真面目な男だ。だがある日、空港で働く一人息子がヘロインの過剰摂取で死亡したとの連絡を受ける。半信半疑で死体安置所へと向かってみると、そこには紛れもない愛する息子が横たわっていた。「息子はドラッグなんてやる奴じゃない!」。そんなコックスマンの訴えも、警察はまともに取り合ってくれない。絶望のあまり自ら死を選ぶほど追い詰められた父だったが、そこに瀕死の重傷を負ったかつての息子の同僚が現れる。彼の口から語られたのは、とても信じられない事実だった――。息子はマフィアの手違いによって殺されたのだ!動揺し、我を忘れるコックスマン。何もかもを失った親父による血に塗れた〝除雪作業〟が今、幕を開ける…。雪深い田舎町を舞台に、そんなブチ切れおやじの暴走復讐劇をハードに描いたリベンジ・アクション。主演は、すっかり暴走やり過ぎおじさんのイメージが定着したリーアム・ニーソン。もっと頭空っぽ系のベタベタなアクション映画だと思ったら、意外にもこれってブラックなネタ満載のコメディタッチの作品だったのですね。とにかく息子の死に関わったクソ野郎どもをわらしべ長者よろしく、親父がひたすら数珠繋ぎで殺してゆくわけですが、その度に画面に墓標が表示されるというヘンテコな設定にまずやられました。黒幕であるマフィアのボスも息子に三食同じものを食べさせるという変人で、彼の部下たちも皆どこかおかしい。彼らが殺されるとすぐ、ぐるぐる巻きにした死体を湖に捨てるシーンを軽快な音楽とともに流すというのもなかなかシュール。物語はその後、まったく無関係だった先住民居住地のインディアン・マフィアも絡んで三つ巴の戦いが展開されるというタランティーノの雪国版みたいになるのですが、監督が北欧の人ということもあってかこちらは何処までもスタイリッシュでした。終始ウィットに富んでいて、知的でお上品なのです。ただ僕はこの世界観と終始まったりとした緩やかなテンポに眠気を誘われたこともあり、正直そこまでって感じでした。中国人の鬼嫁が超怖かったり、女性警官の元カレへの扱いがテキトーだったり、絵本がないので代わりに除雪車のカタログ読んだりと、細かなネタはけっこうクスリと笑わせてくれたんですけどね。要は好みの問題。自分はぼちぼちってとこでした。
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-31 23:11:38)
18.  スパイダーマン:スパイダーバース 《ネタバレ》 
映像は文句なしに素晴らしかったです!!でも、肝心のストーリーの方がしっちゃかめっちゃか過ぎてついていけませんでした!!
[DVD(字幕)] 6点(2019-12-30 21:36:01)
19.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 
スパイダーマン新シリーズ第一作にして、アベンジャーズシリーズへの記念すべき?参入作。まあ面白いっちゃ面白いんですけど、自分はアンチ・アベンジャーズ派なんで、「スパイダーマンよ、お前もか……」というがっかり感もけっこう強め。うーん、最近のアメコミものってどうしてこう色んなヒーローをごった煮したがるんでしょうか。なんか、どれもこれもヒーローがいっぱいでごちゃごちゃしてて全然すっきり楽しめないんですけどー。映画自体はそこそこ楽しめたので残念っす!
[DVD(字幕)] 6点(2018-09-23 21:49:37)
20.  スノーデン 《ネタバレ》 
テロ対策の名の下に、全国民を対象とした監視システムを秘密裡に構築したCIA。本作は、それを暴露したことで全世界に衝撃を与えた元職員スノーデンの姿を実話を基にして描いた社会派ドラマです。監督はこの分野の巨匠オリバー・ストーン、そして秘密保持法違反に問われいまやロシアでの事実上の亡命生活を余儀なくされているスノーデン役には人気俳優ジョセフ・ゴードン・レヴィット。社会派ドラマとしてはなかなか見応えのある作品に仕上がっていたと思います。普通に考えて怖いですよね、これ。いつでも誰かに見られていると思うと空恐ろしい。それでもテロ対策のためにはこれくらいの監視システムは仕方ないと見るのか、やり過ぎだと捉えるのか、なかなか考えさせられる力作でした。ただ、映画としての面白さがもう少し欲しかったかな。サスペンスとしてはちょっと物足りなさが残りました。それにしてもスノーデン氏はこのままロシアで一生を終えるのでしょうか。そう考えるとやぱ怖いですね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-03-04 08:23:28)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS