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1.   《ネタバレ》 
戦前の東宝を代表する名匠・山本嘉次郎監督によるセミ・ドキュメンタリー・タッチの傑作。筋立て自体は東北地方の貧しい農家の少女いね(高峰秀子)が懸命に馬を育て上げ、遂に最後で軍馬に買い上げられる迄が淡々と綴られているだけの至ってシンプルなもの。が、山本監督による渾身のオリジナル脚本は愛弟子・黒澤明の協力を得て徹底的な調査の下に書かれただけあって、東北の四季を詩情豊かに掬い取って実に秀抜。これほど活き活きとした東北ズーズー弁が全編を貫く映画は恐らく本作が本邦初であろう。いかにもワザとらしいドラマティック的な展開が極力排除されているのも「綴方教室」を受け継ぐセミ・ドキュメンタリー・タッチの真骨頂。三村明を始めとする4人のカメラマンによる柔らかいロー・キィ・トーンのモノクロ撮影も美しく味わい深い。「かまくら」「なまはげ」「曲がり家」「かんじき」「雪降ろし」といった地方色溢れる要素が丹念に盛り込まれており、当時の平凡な日本人の暮らしぶりも窺い知ることができてとても興味深かった。場面的には何と言っても子馬出産を一家で見守るシーンが素晴らしい。実際の出産場面に出演者たちを立ち会わせただけに全員の表情が真に迫っている。汽車で旅立つ弟を見送るためにいねが裸馬の背に乗って追いかけ、窓越しに併走する場面のダイナミックさにも唸らされる。これだけの作品を(東宝のゴリ押しで)エノケン喜劇映画をも掛け持ちさせられながら完成させた山本嘉次郎のパワーに舌を巻きつつ文句ナシの10点を進呈! <追記>山本嘉次郎監督について補足。何より凄いのは商業作品では職人に徹することで娯楽作品を制作会社の注文通りにウェルメイドに仕立て上げる一方、芸術性に富む意欲作にも果敢に取り組むその姿勢。つまり、興行的にペイさせるだけの実績を挙げた上で、初めて自身の「撮りたい」モノへとチャレンジするというコト。愛弟子クロサワも1960年代までは確実に師匠のスタンスを踏襲していた。だから、私が個人的に高く評価する演出家は「娯楽性と芸術性を兼ね備えた」人物に偏る。そういうワケなので、悪いが私的にはゴダ●ルやタル○フスキーといった「おのれの撮りたい欲望に忠実」過ぎるゲージュツ派の監督はあまり高い評価は致しかねる。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-08 19:59:23)(良:2票)
2.  海の牙 《ネタバレ》 
第2次大戦末期、オスロを極秘に脱出し南米へ逃亡を図った一隻のドイツ軍潜水艦の内部で繰り広げられる息詰まるような人間ドラマ。ドイツの敗報を機に互いのエゴを剥き出しにして対立を深める地獄絵図をクレマンは一切情緒に流されぬドライな所謂ドキュメンタリー・タッチで強烈に描く。艦内での権力を掌握したヨー・デスト扮するゲシュタポ幹部フォルスターが、嫌気がさして艦を脱出しようとする仲間を次々と無造作に殺す場面の静かな狂気。裏切り者のダリオを刺殺するオークレール扮するチンピラ・ウィリーの異様な殺気。フローランス・マリー扮するナチ高官の愛人ヒルデが、脱出し損ねて潜水艦と補給船に挟まれ圧死する場面の何とも即物的な処理。敗戦を受け入れず味方船舶に容赦なく魚雷を撃ち込ませる場面でのフォルスターの冷酷さは出色。大仰なセリフ回しも用いずに淡々と描写する事に徹したのが吉と出た形に。名カメラマン、アンリ・アルカンによる閉塞感に満ちた潜水艦内部のカメラワークも素晴らしい。原作も無しに、類似作品すらロクに出ず終いの秀逸なオリジナリティを打ち出したジャック・コンパネーズ&ヴィクトル・アレクザンドロフのシナリオも見事だが、それもクレマンの大胆にして緻密なディレクション&脚色あればこそココまでの迫力を得られたのは間違いない。ただ…矢張り、余りの重苦しさに個人的に1点マイナス。潜水艦モノにハズレなし!
9点(2003-07-24 04:16:29)
3.  雨月物語
 ベネチア映画祭・銀獅子賞に輝く溝口健二の傑作。原作は上田秋成の同名小説だが、その中から「蛇性の淫」「浅茅ケ宿」をモチーフに、モーパッサンの「勲章」を組み合わせた脚本は川口松太郎の労作。原作の持つ”幽玄華麗”さが映像としてフィルムに込められており、ここでも宮川一夫のソフトフォーカスを駆使したカメラワークが絶大な効果を上げている。このセンスを今の邦画界に求めるのは余りに酷というものだろう。欲を言えば、「吉備津の釜」も同スタッフで映像化して欲しかった…!!
9点(2003-01-16 16:46:44)
4.  失われた週末
ワイルダーの冴え渡る演出マジックはオスカー作品賞・監督賞のみならず、何と大根役者レイ・ミランドに主演男優賞までもたらす凄まじさ!流石はワイルダー、これをマジックと呼ばずして何と呼ぼう。ただ…彼にしては些か”あざとい”ので申し訳ないが2点マイナス。
8点(2003-10-16 03:31:31)
5.  ヴェラクルス
 硬派ロバート・アルドリッチ監督の痛快な西部劇。老いたるゲーリー・クーパーを先輩として立てているかに見せてチャッカリとオイシイ所をさらう若きランカスターの精悍な魅力に酔って下さい。「家族の肖像」や「ドクター・モローの島」「フィールド・オブ・ドリームス」とかでのインテリ老人役しか知らないような方には必見!!煤けた顔でニヤッ!と笑う彼の白い歯が最高のインパクトを誇る本作に…8点~!!
8点(2003-07-06 01:11:58)
6.  海と毒薬
 遠藤周作の曰く付きの同名原作を社会派・熊井啓監督が映画化。確かに手術(ってか人体実験)シーンの生々しさは原作には無いリアルさ且つ気色悪さ!!勝呂と戸田を演じた奥田瑛二と渡辺謙は力演。二人を尋問する岡田真澄は…何か変。外人っぽい喋り方はワザとなのか?あと、個人的に太鼓持ち風の医局員を演じた西田健の怪演も特筆しておきたい。よくいるんだよナァ、世の中にゃあんなヤツが!!と思わしめるイヤらしさが何とも絶品だった。ベルリン映画祭銀熊賞を受賞。80年代邦画では最高レベルの作品の一つ。
8点(2003-01-28 03:21:57)
7.  ウエスト・サイド物語(1961)
 2003年1月現在、ミュージカル映画は絶滅種と言ってもいい位に皆無。なので、絶滅寸前の60年代に敢えて復権を賭けたその意気込みに8点!因みにロバート・ワイズはミュージカル初体験だったため、実質的な現場指導は振り付けのジェローム・ロビンスに任せっ放しだったとか。その分、フィルム編集に手腕を発揮したのはワイズ本人だったりする。元・エディターだからねぇ。シェークスピアの引用については…「ロミオ&ジュリエット」なんかよりゃ遙かにセンス有ると思うけどな。
8点(2003-01-02 06:29:39)(良:1票)
8.  宇宙戦争(1953)
 ウェルズの原作の素晴らしさを72%くらい映像化できていると個人的に思うので古典的傑作として評価致します。じゃあどの辺が28%なんだと言われると、舞台をアメリカに変えた点と火星人の吸血場面が無いこと。ま、アメリカで映画化されたんだから当然と言えば当然かもしれませんが、矢張り不満なモノは不満なんです。バイロン・ハスキンの演出は手堅いので好き。ジーン・バリーとか人間側は…どうでもイイや。ウォーマシンの斬新なデザインにうっとりすべき映画ですからね。
8点(2002-12-24 21:46:22)
9.  ウィル・ペニー
 マカロニに逆影響された残酷で陰惨なモノを作りがちになった為に集客能力を失い、急速に減少傾向を辿っていく当時の本家アメリカ西部劇の中では比較的マトモな方かな。特にヘストン扮する侘びしい初老のカウボーイの生活感溢れる前半はナカナカ良い。中盤以降クイント一家が登場してからマカロニっぽくなりそうだった(「11人のカウボーイ」でウェイン御大を殺したブルース・ダーンがいる~!)が、何とかギリギリで踏み止まったのでホッとした。あと、コレでヒロイン(ジョーン・ハケット)がもうちょっと色っぽかったらなぁ…!
7点(2003-10-09 13:34:21)
10.  麗しのサブリナ
 オードリーにとって花の都巴里でユベール・ド・ジバンシーとの出会いを生んだコトでも有名なのが本作。サブリナ・パンツが今だに通用するファッション用語であるならば、当時の映画の果たした影響力の強さを垣間見る思いである。ワイルダーにとっては「ローマの休日」でのワイラーと同じように、実に余裕綽々たる演出であり、特に野心的なディレクションが見られないコトと、ライナス役のボガートが小娘とのラブロマンスというストーリー展開に今イチ乗り気薄な演技で何か空回りしている点とを割り引くと…7点が妥当かな?実際、自分ならオードリーの可愛さは巴里に行く前でも充分オッケーだけどなぁ。
7点(2003-02-22 03:09:09)(良:1票)
11.  ウエストワールド
 本音はSF作家より映画監督でありたいマイケル・クライトンにとって念願のデビュー作であり、代表作…カナ?流石にスティーブン・キング(Z級映画「地獄のデビルトラック」は観ぬが吉)なんかとは違い、監督ぶりも結構堂に入ってて見事(^^)。しかーし、この後「コーマ」とか「レンタ・コップ2」とか凡作を連発しちまったんで、敢え無くSF作家に逆戻り(ToT)…。ま、でも「ジュラシック・パーク」で可成り稼いだから、その内復活する恐れ?アリ。
7点(2003-01-02 06:00:32)
12.  宇宙水爆戦
 SF古典映画の一つだが、何と言っても本作が歴史に残った最大の理由は、終盤にチョコッと出演した(「大アマゾンの半魚人」もデザインしたM・パトリック女史!による)メタルーナ・ミュータントの造形美に尽きる。極端なハナシ、このミュータントを拝むだけでも充分に見る価値有りだと思う。今なら差詰めCGで描かれるんだろうけど、果たしてコノ味が出せるのかネェ?スターウォーズ最新作なんか見る限りじゃ無理っポイけど(^^)。
7点(2002-12-23 05:28:38)
13.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
何と言っても落雷~トライポッド出現~逃げ惑う群衆ジェノサイドの一連のシークエンスが圧巻。フェリー渡し場でのスペクタクルも凄い!が、矢張りウェルズ原作に忠実たらんとしたスピルバーグ版の”トライポッド”よりも映画的にアレンジされたバイロン・ハスキン版の”ウォーマシン”にロマンを感じるし、チャレンジャー魂が込められているように私は思う。だってさ、原作版の挿絵をそのまんま最新CGで「ね、凄いっしょ?」とでも言わんばかりに再現されても「へー、あっそ」としか…。万物の霊長として地球上に君臨してきた人類が成す術なく滅亡の淵に追いやられる絶体絶命の危機を取るに足らぬバクテリアが救うという何ともアイロニカルな原作のオチは、余りに有名かつ発想の秀抜さ(1898年出版だよ?)から言ってもコレを超えるアレンジなんぞ絶対にありえない(断言!)。「インデペンデンス・デイ」の”コンピュータ・ウィルス”みたいな寒いアレンジで失笑を買うリスクを避けたスピルバーグの判断は(チキンっぽいけど)一応正解と言える。主人公一家の祖父母役に53年版のジーン・バリーとアン・ロビンソンを配している辺りにはジョージ・パルへのリスペクトも感じないではないが、何だか取って付けたような感じでワザとらすぃ。あれこれプラスマイナスして6点進呈。トムとダコタの父娘ドラマが何ら点数に貢献していない(むしろマイナス効果)のはコノ手のジャンルのお約束ってもんですw。
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-18 04:44:18)(良:1票)
14.  ウエスタン 《ネタバレ》 
え~と、私の頭が悪いせいだとは思うんですが…。モートンにそそのかされてフランクを襲った手下共が返り討ちにされた後、フランクがリベンジせんと列車に戻るとゴロゴロ死体が転がっててモートンが水溜りの縁で這いつくばっていた状況が全く理解不能なんですけど…。ハーモニカかシャイアンの仕業ってコトなんすか?それとも仲間割れの同士討ち??もしやアルジェント先生がシナリオ(原案)を書いたのってこの辺なのかなぁ。だったらナットク(いやハナシとしては全然つながらないし不条理でちーとも納得できないんだけど)w。それとヤッパ165分は些か冗長っす。4点マイナスてコトで悪しからず。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-31 01:58:35)
15.  ヴェニスにおける子供自動車競走
アハハ、STING大好きさんも御覧になりましたか、コレ。でもやっぱり彼の動きが絶妙で結構楽しめましたよ。今でもTV取材の後ろでピースやってる若造とかニュース報道番組で見るにつけ意外と先見性も有ったのでは?とか思ったりもします。とは言え、所詮は習作の域を出ないのは明白なので6点てトコですかね。
6点(2004-02-19 23:38:59)
16.  ウイラード(1971) 《ネタバレ》 
正直、あんまり怖くないんだが、主人公ウイラードが病身の母親(エルザ・ランチェスター)を抱えた孤独で気弱な青年という設定は結構しみじみしてて割と好印象。ソンドラ・ロックとの不器用な恋愛にもペーソスみたいなものを感じさせる。しかーし、異様に賢い二匹のネズミ「ベン」と「ソクラテス」の存在が(いくらフィクションとは言え)余りに嘘くさ過ぎ!!「アルジャーノン」的に特殊実験でもしたなら兎も角、たかがネズミ如きが人間になつく(飼い主を識別する)なんて…。上役のアーネスト・ボーグナインは憎々しい名演だが、ネズミの大群に襲われる様は何だか一緒に戯れているようで迫力に欠け滑稽でしか無い。ネズミはネズミでもミッキーみたいな「マウス(二十日鼠)」じゃなく「ラット(どぶねずみ)」だったのが運の尽き。動物パニックとしては三流もイイ所だが、先述の侘びしい青春ドラマ風の演出にオマケして6点。
6点(2003-10-22 04:36:35)
17.  うたかたの恋(1968)
本作は19世紀末に実際に起こった、オーストリア皇太子が愛人とマイエルリンクの山荘で心中したスキャンダルを描いたクロード・アネの小説を映画化したモノで、1935年版のリメイクです。撮影に名手アンリ・アルカン、音楽にフランシス・レイ、ヒロインたる男爵令嬢マリーにカトリーヌ・ドヌーブてのはゴージャスで大いに結構なんですが、監督が今イチ畑違いなテレンス・ヤングであるのに加え、主役の皇太子ルドルフを演じるのがコレ又全然ゲルマン系に程遠い中近東の香りを放つオマー・シャリフだったのが運の尽き。しかもコンパクトな35年版(89分)より冗長(141分!)なのも…困りものw。残念ながら個人的には35年版ダニエル・ダリュー&シャルル・ボワイエの気品とロマンチシズムには遠く及びませんでした。エヴァ・ガードナー演じる皇后の貫禄に…6点。
6点(2003-08-29 04:06:52)
18.  うる星やつら 完結篇
 TV版は全然観ていなかったけど、原作のラストエピソードを映画化と聞いて観た。うーーーーむ、確かに殆ど原作そのまんま。まぁ、何と言うか「おお…ラムやあたるが動いとるし、喋っとる」と思っただけ。後の「ドラゴンボール」とかを思えば、絵柄をもうチョット高橋留美子タッチに似せて欲しかった気が…。残念ながら特に感動もナシ。
6点(2003-03-04 02:31:26)
19.  ウィロー
 まあ、他愛無いと言えば他愛無いが、そんなに後味悪くもないし、ロン・ハワード監督もルーカスに任されて張り切っているのが感じられて微笑ましくもあるので…6点。ヴァル・キルマー扮する剣士マッドマーディガンがジョアンヌ・ウォーリー扮する女王の娘にボコられつつも、しつこく求愛し続けるトコは笑えた。確か…この後、実際に結婚したんだっけ?
6点(2003-02-06 12:26:49)
20.  ウォリアーズ(1979)
 主役のウォリアーズがNY中のチンピラグループを敵に回しつつ逃げ回るには案外に迫力不足で、強引なストーリー展開に今イチ説得力が無い。次々に彼らを襲う奇天烈なストリート・ギャングの方がインパクトの点で遙かに上回るのも作劇のバランス上、甚だ問題。
6点(2003-01-30 13:06:20)
070.50%
180.57%
2221.58%
31007.17%
41228.75%
533123.73%
625918.57%
722215.91%
819413.91%
9856.09%
10453.23%

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