1. 運命のボタン
《ネタバレ》 うわぁ、面白くない。 題材自体はとても面白そうになる話。宇宙人がどうこうというある種トンデモな展開も、SFでは異星人が地球人の善性をテストするという話は定番でもある為許容範囲。実存主義的主題も個人的には好きです。 しっかし語り口がスマートではないので中盤からの詰まらなさはメガトン級。もっとホラー描写を前面に出して、観客を飽きさせず90分程度の長さにすればまだ良かったのかも知れません。深みのあるテーマも物語自体に観客が飽きてしまうと単なる作り手の自己満足、自慰行為でしかない。 [DVD(字幕)] 3点(2013-09-28 09:38:46) |
2. 海猿 ウミザル
《ネタバレ》 個々の細かいエピソードやギャグは原作漫画から拝借しているものの基本的には別物な話です。キャラクターの描き方はベタではありますが、そのお陰で感情移入もし易く丁寧な全体に丁寧な作りだったと思います。原作でも描かれているような男の意地のような展開にもグッときました。終盤のカルネアデスの板問題の様な展開も観ているだけで息苦しい画面となっており緊迫感ありました。ジャンル映画として海上保安官カッコいいと思わせてくれた時点で良い映画だったと思います。ただし音楽の使い方のダサさだけはどうにかならないもんでしょうか。もうジャーニーが流れる度に安物のコントを観ているみたいな気になってしまい笑いが止まりませんでした。最もひどかったのが水深40メートルからの仙崎と三島の救出作業です。あれだけ水中の画面に緊迫感が出るのは無音で観客も海の中に放り出された状況を体感するからでしょう。それなのに救助が来ると安っぽい感動的な音楽を無遠慮に流しちゃう。さっきの緊迫感は彼方まで素っ飛んでしまいました。実に勿体ない。この映画に限らず今の邦画に蔓延している病と言ってもいいですが、いい加減にそれらしいシーンには感動的な音楽をってメソッドは止めて欲しいなあとしみじみと感じました。あと男の青春らしく真っ裸のシーンが多いのは結構ですが、私はノンケなのでムサい男のケツより加藤あいのケツを見せろと心から思いましたとさ。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-19 17:23:30) |
3. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 オチが実は現代の話だったという点は別に問題ないのですが、なぜネタを割ってから話を蛇足的に続けるかが良く分かりません。オチで驚かせてあとは薬を持って帰るだけにすればいいのに、なんで保護区監視員のケヴィンが薬を取れる取れないをサスペンスとして描こうとするのか。そんなシーンは絶対に必要ないと思うんですけどねー。 [映画館(字幕)] 5点(2012-01-08 20:59:22) |
4. ウォー・ダンス
《ネタバレ》 どんなに酷い状況でも音楽と踊りだけは人間から搾取できないという明確かつ強力なメッセージが心を打ちます。少年少女たちは体験談から考えるととても笑って演奏なんかできないんじゃないかと思えるのですが(自分を守った両親の生首を見せられた女の子の話が特に衝撃的だった)、彼らはダンスコンクール当日に精一杯笑って演奏する。しかも彼らは紛争の多い北部の出身というだけで白い眼で見られているにもかかわらずにです。やっぱり映画、踊り、音楽を含む芸術の力って素晴らしいものなんだなーとつくづく思えます。 [映画館(字幕)] 8点(2011-11-05 22:14:04) |
5. ウルヴァリン:X-MEN ZERO
なんというか一番苦手なタイプのスピンオフ作品。シリーズで人気のウルヴァリンを取り敢えず主役にして、あとは適当なヴィランをでっちあげ、最後にこれまでのキャラをそれとなく登場させるっていう流れ。柳の下のどじょうをすくおうとしたのがバレバレで、正直詰まらなかったです。問題は色々あるのですが、そもそもウルヴァリンという孤独を背負った男を通して何を観客に伝えたかったのか?それが全く見えてこなかった。単に私の読解力不足なのかも……。 [DVD(吹替)] 5点(2011-06-19 12:08:04) |
6. ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢<TVM>
《ネタバレ》 相変わらずの高いクレイアニメーション技術を惜しげも無くみせてくれるのですが、やや「ウォレスとグルミット 危機一髪」と被るストーリーだったので、またこの展開か…と思ってしまったのが残念なところ。次に演出ですが、オープニングからニック・パークお馴染みの古典サスペンスホラーへのオマージュが炸裂していて十分に面白いのですが、過去の様なスピーディーなアクションシーンが少なくなってしまったのも勿体無いかな。いや、このクオリティでも30分の短編として十分素晴らしいんですけど。「犬でも分かる電子監視」や「パピー・ラブ」など文字ネタは相変わらず面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2010-12-28 14:44:08) |
7. ウォッチメン
《ネタバレ》 「300」でザック・スナイダーに打ちのめされた私としては、かなり期待して観たのですが、率直な感想は普通でした。コメディアンの殺害シーン、ボブ・ディランの"時代は変わる"から始まるオープニングの画面の美しさはザック・スナイダーらしくて素晴らしい。スローモーションとバイオレンスが入り混じる画面作りは相変わらず面白かったです。 しかしこの「ウォッチメン」という作品はウォッチメンに所属しているヒーローが何人もいる上に、各ヒーローがそれぞれ重大な役割を持っている為、3時間弱の上映時間の長さであってもまだヒーローの描写が不十分になっていたと思います。ザック・スナイダーは前述したとおりスローモーションを多用する監督なので、どうしても一つ一つのシーンの長さが伸びちゃってるのが問題だったのではないでしょうか。 それでも"絶対的な力を持った者を誰が見張るのか(Who watches the watchmen?)"や"平和の為なら人を殺しても問題ないのか"などのテーマに真正面から挑んでくれた勇気には拍手を送りたいです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-07 10:59:58) |
8. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 前半の宇宙人が飛来し、フェリーが転覆するまでは画面に迫力があり、逃げ惑う人々や暴徒と化す人々など描き方が上手いなぁと感心しました。こういう宇宙からの侵略モノで主人公が只の一般市民という設定は結構斬新だとおもいました(最近だとクローバー・フィールド辺りでしょうか?)。しかし後半からの内容が個人的に受け付けませんでした。兄が大した経験も無しに軍人ばりに敵に立ち向かう心理はイマイチ分かりにくかったです。トライポッドの触手が家の中を這い摺る所は、ジュラシックパークのラプトルのシーンみたく緊張感たっぷりで良かったのですが、この触手が一体何に反応しているのか(音なのか、動きなのか、触覚なのか)良く分からないなど穴が多いなぁといった印象を受けました。 最後のオチに関しては尻切れトンボもいいとこでホントにスピルバーグはどうしたんだ!と思ってしまいました。キャラの描き方が凄く雑ではないかと。最後のミランダ・オットーも何だったんだ。最初と最後だけ出てきて、娘と抱き合われても、こっちは全然感動しません。 [地上波(吹替)] 5点(2009-05-24 00:13:02) |
9. ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
「ウォレスとグルミット」シリーズは本作が初めてでしたが、本当に面白いですね!いろんな所が抜けてるウォレスの世話を焼くグルミットがすごく可愛かったです。それにあのキャラクター達のめぐるましく変わる表情、ピクサー以外にもあんなにアニメで色々な表情を表現している海外アニメがあるとは……。各映画のパロディーや、洒落た台詞回しや、若干のロマンス(?)などもあるので大人でも十分楽しめるアニメかと思います。 他の方のレビューからすると、短編の出来も素晴らしいらしいので是非観てみようと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-05 21:55:59) |
10. ウーマン・ラブ・ウーマン
《ネタバレ》 レズビアンの事に関しては殆ど無知だったので興味深く見る事ができました。3つの話の構成も、同性愛について何も知らない人が観ても分かりやすい順序になっているし、同性愛に関して知識を深めるのには良い映画だったと思います。1話目で女性同士でも深く愛しあう関係を描き、2話目で残念な事ですが世間から冷たい眼で見られる事もあることを描き、3話目で差別も徐々に無くなってきている事を描く。実に分かりやすい構成が良かったです。 1話目の最後に流れる"Bye Bye Blackbird"を使うあたり製作者のセンスを感じました。(不幸よ、さようならっていう内容の歌です) 惜しむべくは製作者の純粋な映画を作る能力です。時々ドラマを観ているのかな?って思う位のカットが沢山あるように思いました。まあ監督のアン・ヘッシュは元々女優さんなので仕方のないことだろうとは思いますが……。 早く皆が同性愛について理解してくれる世の中になるといいですね。 [地上波(吹替)] 7点(2009-02-21 10:45:01) |
11. ウォーリー
《ネタバレ》 イギリスの映画館で鑑賞。ピクサーの最新作と云う事ですが、相変わらず良い出来の映画でした。映画の前半は人間の扱う言語は殆ど出ず、言うなればロボット語(?)でキャラクターの言動が表現される訳ですが、これが凄く面白い!言葉は通じませんが、ウォーリーやイヴが何を言っているのかが自然に伝わってきます。他にも色々な可愛らしい動きで観客を楽しませてくれます。 ただ後半が若干だれてしまったのが非常に残念です。あとラブストーリーの定番と云えばそれまでですが、愛の奇跡でウォーリーの記憶が戻るという安易なラストは止めて欲しかったです。イヴは初めてウォーリーに会った時に彼にそうされた様に、新しい彼に愛を教えてあげればいいじゃないですか!最後の最後で「冬のソナタ」の様なご都合主義恋愛メロドラマにしか見えなくなりました。 [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-11-16 00:57:15)(良:1票) |
12. ウォンテッド(2008)
「僕には実は皆には無い"力"が隠されているんだ」っていう中学生の妄想みたいな話をそのまま映画にしちゃった感じ。前半はマトリックスと同じような展開が続くのですが、本作の方がアホです。「弾丸は曲がらないと誰が決めた?」とか色々な突っ込み所が無限にありますから。辛かったのはキャラクターに魅力を全く感じなかった事。アンジーが主人公をメッタメタに殴りまくるシーンは、その方向の男性へのサービスなのでしょうが個人的には興味ありませんし、私にはちっとも魅力的に映らなかった 笑。あと終盤で明かされるクロスの正体が普通過ぎる。本来ならばもっと点数は下なのですが、5点にした理由は吹き替えのDAIGO。もう吹き替えが酷すぎで逆に面白い!ご覧になる時は吹き替えで観る事をお勧めします。只のつまらない映画が、DAIGOのせいで笑えるつまらない映画になること請け合いですよ。 [映画館(吹替)] 5点(2008-09-21 09:45:25) |
13. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 オトコのシンクロっていう発想は斬新で、目の付け所がいいなと素直に思いました(まあモデルの高校があるらしいですが)。 部員との友情や女の子とのロマンスなどが本編の大部分を占めるので、シンクロの場面自体は最後の発表でのみなのが惜しかったと思いました。もう少しシンクロの部分で見せてもよかったのでは? [地上波(邦画)] 7点(2008-08-18 01:19:00) |
14. 姑獲鳥の夏
魍魎の匣を観て、姑獲鳥の夏の映画もあると聞き観てみましたが、良かったのは関口君の配役と話のテンポだけな気がしました。 やっぱり京極作品は本が一番なのでしょうね。 [DVD(邦画)] 3点(2008-07-30 15:10:36) |
15. うた魂♪
《ネタバレ》 意味が分らない寛平のギャグシーン以外は結構楽しめました。私は20歳なのであまり分りませんでしたが、30代の人とかは歌とかもドンピシャでもっと楽しめると思います。 ゴリが意外と頑張っていました。 [映画館(字幕)] 6点(2008-07-30 14:09:10) |