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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1874
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  ダブル/フェイス 《ネタバレ》 
妊娠の望めない妻と、彼女の代わりに妊娠出産する謎めいた代理母という二人の女性の間で翻弄されるエリートサラリーマンを描いたエロティック・サスペンス。毎度おなじみニコラス・ケイジ主演の最新作なのですが、これがまあテンポの悪さが際立つ作品でしたね。ストーリーも何が言いたいのかよく分からんし、映像も二時間ドラマ並みに安っぽいし、肝心のエロシーンも今さらプールで裸のおばちゃんが泳がれてもどうってことありません。ニコラス・ケイジも相変わらずやっつけ感が半端ないですし、懐かしのフェイ・ダナウェイなんてもはや完全にお婆ちゃんですし、見るべき部分のほとんどない凡作でありました。
[DVD(字幕)] 3点(2019-04-01 01:24:05)
22.  タンジェリン 《ネタバレ》 
LAに生きるいわゆるゲイの方たちの日常をスピーディ&ポップに描いたスラップスティックなコメディ。かなり低予算――なんたって全編スマートフォンで撮影された作品なんですけど、そんなこと気にならないくらい映像センスが素晴らしかったです。もう画面の隅々にまで監督の色彩豊かな拘りが漲っていてもう冒頭から一気に惹き込まれ、最後まで駆け足で突っ走ってしまいました。ノリのいい音楽もサイコー。主要登場人物はもちろん、ほんのちょっと出てくるだけの脇役にいたるまでみなキャラが立っていて誰もが魅力的なのも良かった。うん、この監督、将来要注目ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2018-07-28 17:24:20)
23.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
第二次大戦初期にフランスのダンケルク地方で起こった攻防戦を緊迫感溢れる映像で描いた戦争映画。大好きなクリストファー・ノーラン監督の最新作ということでけっこう期待して鑑賞してみました。なんですけど、うーん、僕はなんかいまいち嵌まらなかったですね、これ。時間軸をバラバラにしたタイムリミットが最後、一つに収斂するというノーランお得意の演出がそれほどうまく機能しているとは思えませんでした。映像は相変わらずシャープで迫力があったんですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2018-05-29 20:57:08)
24.  ダークレイン 《ネタバレ》 
1968年10月2日午前0時37分、世界が滅びそうなくらいの強い雨が降りしきる真夜中のとあるバス待合室――。さまざまな事情を抱えた客たちがバスの到着を心待ちにしている。出産を控えた妻の元へと一刻も早く駆け付けたい炭鉱夫、暴力夫から決死の思いで逃れてきた妊婦、変な呪文を延々と呟く頭のイカレタ老婆、そしてもうすぐ定年を迎えるバス停留所職員…。だが、いつまで経ってもバスは辿り着かず、それどころか雨はますます強くなるばかりだった。そこへ雨に降りこめられた新たな客がやってくる。病弱な子供を連れた若い母親や、学生運動の集会へと駆け付けたい学生。待合室は異常な熱気に支配され、一触即発の張り詰めた空気が漂い始める。なのに、ラジオから流れてくるアナウンサーの声は「世界各地で謎の伝染病が猛威を振るっている!」と連呼するばかりで、バスは一向にやってくる気配はない。すると彼らのうちの誰かがおかしな行動を取り始め、やがて何かの感染症のように一人また一人とおかしくなっていく…。明らかに低予算で撮られただろうそんなB級映画なんだけど、1950~60年代に大量生産された怪奇ホラー映画みたいなこのおどろおどろしい雰囲気、けっこう嫌いじゃないですね~。例えるなら、ちゃんと練って創られたエド・ウッド映画のような感じ?途中から待合室の客がみんな、どんどんと髭面のおっさん顔になっていくのはなかなか笑える。超趣味悪いけど(笑)。と、途中まではこの独特の世界観と変てこなストーリーを素直に楽しんで観てたんだけど、惜しいのは後半の展開。ことの真相がいまいち腑に落ちないし、オチも弱い。ちょっと話を拡げすぎたんじゃないかな。でもまあこの唯一無二の独特の世界観はやはりいい。この監督さん、もしかしたら将来ばけるかも?!要注目ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-01-31 21:51:12)(良:1票)
25.  ターザン:REBORN 《ネタバレ》 
うーん、いまいち。なんかもっと面白くなりそうな題材なのに、なんでこうなるのかなあって感じ。
[DVD(字幕)] 4点(2017-09-23 10:11:56)
26.  ダークシティ 《ネタバレ》 
そこそこ昔のB級SF映画なんだけど、世界観がしっかりしているし脚本もけっこう練られているしで、なかなか面白いじゃん、これ。低予算ながら、ここまでの独自の世界観を――破綻ぎりぎりのところで――纏め上げた監督の姿勢は立派。ちょっとテリー・ギリアム入ってるとこも個人的にツボでした。うん、今更だけど、この映画けっこう好きっす!7点!
[DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 21:40:57)
27.  鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス 《ネタバレ》 
この世の中の全ての人間を、「何だかんだ言ってこの社会は弱肉強食、将来のキャリアアップのためにいま何をしておけば有効か常に考え、いつでも他人との競争を意識し、社会にとって有益な人間となれるよう日々努力を怠らず、常に目的意識を持ち、将来は子供たちの模範となるだろう、そんな多くの人たちから賞賛と尊敬の声を集めてやまない人」側と「あーあ、明日仕事行きたくねーなー、出来れば死ぬまで遊んで暮らしたいなぁ~、でも無理だよな~、いっそのこと今から頑張って世界征服して、朝からビール飲んでも嫁から怒られない俺帝国を作っちゃおうかな。あはは…な人」側に無理やり大別したなら、確実に後者グループから圧倒的な支持を受けるであろう本シリーズ、もちろん僕も後者グループに属する人間(それもかなり下のほう笑)なので昔からずっと大好きです。なので、1作目と3作目で大いに笑わせてもらった自分としてはかなり期待して観始めたのですが、うーん、これはちょっとストーリーに拘りすぎ全体的にギャグのクオリティが下がっちゃって残念な出来に仕上がってしまった2作目に印象が近いかな~。全体的にテンポが悪く、ガジェットゲージもマンネリ気味だし、目新しい要素もそんなにないし、残念ながら僕はあんまり笑えませんでした。ただ単純に僕が年取って、自分でも知らない間に前者グループに入っちゃっただけかもだけどね。次回作がただいま製作中とのことなので、そちらに期待ですかね。個人的に僕は肉食大家さんが大好きなので、次回は彼女の大活躍が見られることを希望します(今夜はサバトだよ~、サバト)。それと、最初のころの予告編ではサブタイトルが「吉田、秘密結社やめるってよ」になってて、それがけっこうツボだった僕としては、大人の都合か途中からこのタイトルに変わっちゃったこともちょっぴり残念でした。それにしても、もし可能なら今すぐにでも鷹の爪団に転職して彼らのように社会にとって何の役にも立たない人間へとなってやりたい今日この頃っす!タ~カ~ノ~ツ~メ~(いろいろあって、最近、ちょっと病んでるのさ笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-01 07:12:43)
28.  ダイバージェント 《ネタバレ》 
この街に住める私たちは幸運だ。戦争で他の街は破壊されたという。私たちの祖先は、平和を守るため5つの派閥を作った――。「博学」知識や論理を重んじる彼らはあらゆることを知っている。「平和」彼らは農作業を担当、親切で仲良しでいつも楽しそう。「高潔」正義と秩序が信条の彼らは、常に真実を語る。「勇敢」彼らは私たち市民と街を守る警察であり軍人だ。私はずっと彼らに憧れていた。私の派閥は「無欲」、簡素な暮らしと奉仕の精神を大事にする。堅物の私たちは他の派閥から信頼され、政治を任されている。そう、これから大人になろうとしている私たちは、今日人生を決める適性検査を受けることになる。自分の属する派閥が診断されるのだ。だが、私はこの時知らなかった。自分がどこにも属さない、将来体制を揺るがすとして怖れられている“ダイバージェント(異端者)”であることを…。終末戦争後の荒廃した未来社会を舞台に、そんな特異なシステムによって支配された世界で「異端者」と診断された少女の恋と成長と戦いをダイナミックに描いたSF作品。こういう設定勝負のSF映画って、どれだけその設定に説得力なりリアリティなりを持たせられるかが勝負となるものだけど、いやー、見事なまでに破綻しまくりのアホ映画でしたね、これ。敢えていちいち言わないけど、もう設定のおかしなところや突っ込み所を挙げていけば鼻血が出そうなほどいっぱい有りまくりで、僕は最後まで苦笑いの連続で顔面が引き攣りそうでした(笑)。冒頭の訓練シーンの間延び具合とか半端ないっしょ!確実にいらんシーンが30分はあったし。それに物語の重要な核となるであろう「異端者」の体制を揺るがすという謎の能力の正体も、〝洗脳薬が効かない〟だけって…、なんやねん、それーー!!他にも「え、んなあほな~!」やら「どうしてそーなるの!!」やら「お父さんとお母さん、お涙ちょーだいのために出しただけやろ!」やら「最後は、『やっぱり愛が世界を救うんだよね、うむうむ』ってナメとんのかーー、こらーー!!」と血管切れそうでした。今作といい、いまやトンデモお馬鹿映画として映画史にその名を刻むであろう某『ハ〇ガー・ゲ〇ム』といい、こういう観客にへりくだったような猿でも分かるだろ的中2病アホ映画が最近ちょっと多過ぎるような気がします。良識ある映画ファンを自任する僕としては、こんなお馬鹿映画がこれからの映画界の新たなメインストリームにならんことを祈るばかりです。
[DVD(字幕)] 4点(2015-06-27 23:59:55)(良:1票)
29.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 
ロシア企業と重要な商談をするために、モスクワへとやって来たIT技術者ベンとショーン。ところが、同僚の汚い裏切りによってそんな大事なプレゼンの場がぶち壊しにされてしまう。夜になって、憂さ晴らしにクラブへと繰り出した彼らは、そこで出会った同じくアメリカから旅行中の可愛い女の子2人組と良い感じになるのだった。昼間の嫌な出来事も忘れてすっかり浮かれる能天気なベンとショーン。だが、何の前触れもなく飛来してきた黄色い煙のような謎の地球外生命体によって、人類は突如として滅亡の危機に直面してしまうのだった。無慈悲にも破壊されるロシアの街並み、次々と〝消滅〟させられてゆく何の罪もない市民たち…。そんなピンチをなんとか生き延びることに成功したベンとショーンたち5人の男女と、一瞬にして人間を消滅させてしまう恐ろしい宇宙人との緊迫の攻防を描いた、いかにもなB級パニックSFアクション。うーん、なんでしょうね、この作品に漂う恐ろしいまでの「トホホ感」は…。人類滅亡の危機を地球規模で描く物凄くスケールの大きい設定なのに、お話自体は5人の大して魅力のない若者たちがひたすらクリオネみたいな変な宇宙人から逃げ続けるだけという超こじんまりしたものなのが、終始失笑でした。それに突っ込みどころも多すぎます!すぐ側で大声で叫んでるのに、宇宙人全く気付かないって彼らに聴覚はないの?ないんなら(宇宙船造れる技術はあるんだし)それくらいのマシン作ろうよ!対する主人公たちも、宇宙人がやって来るという絶体絶命の危機をパトカーの下に潜り込んでやり過ごしちゃうってのも何だかな~。ラストも「僕たちの地球を取り戻す戦いはまだまだ始まったばかりだ…」というめっちゃ独り善がりなメッセージを残して中途半端に終わっちゃったし(笑)。と、いう訳で、僕の記憶から速攻で〝消滅〟しそうなトホホ映画でありました。終わり。
[DVD(字幕)] 3点(2015-06-13 00:54:50)
30.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
民間のセキュリティ調査会社で働くレイは、実際に囚人として刑務所へと乗り込み、そこが本当に脱獄不可能かどうかを実地で確かめるという、プロフェッショナルの脱獄鑑定人。ある日、そんな彼の元に厳重な警備システムを誇る謎の刑務所が本当に完璧かどうかを調査してほしいという依頼が舞い込んでくる。多少の胡散臭さを感じながらも承諾するレイだったが、それは彼を陥れる危険な罠だった――。収監されたハイレベルの刑務所で、謎の囚人ロットマイヤーと出会い、彼と共に脱獄のプランを練ってゆくレイ。だがそこは、彼らの予想を遥かに超える過酷な施設だった…。スタローン&シュワルツェネッガーという、一時代を築いた往年のアクション大スターが古き良き時代に思いを馳せるかのように製作したのは、そんな王道まっしぐらのアクション・エンタメ作品でした。まあ、ぶっちゃけて言うとかなり大味(笑)。設定の矛盾やストーリーのおかしなところなんか、真面目に一つ一つ挙げていけば鼻血が出そうなくらいいっぱいあるのだけど、そこはもう古き良きアクション映画、勢いと画面の華やかさのみで最後まで突っ切ったところはもう潔さすら感じられて素直に面白かったっす!さすがにあの瀕死の銃傷を負って死を覚悟したアラブ人が、敵が攻めてきたと知ると力強く立ち上がり銃を撃ち捲り始めたときは、「あんた、さっき、もう階段も上がれないくらい酷い状態だから置いていってくれって言ってたんちゃうんかい!」とずっこけそうになったけど(笑)。でもまあ、終始口元をへ文字に曲げて頑張るスタローンとか、最後にカタルシス全開でガドリング銃をぶっ放すシュワちゃんとか、そんな期待せずに観ればけっこう楽しめると思います。僕の青春の1ページでもある、スタローン&シュワちゃんのご健在ぶりにちょっぴりオマケして7点っす!
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-15 02:01:46)
31.  ダラス・バイヤーズクラブ 《ネタバレ》 
何かの冗談だろ、この俺がHIV陽性だって?すると、あんたら医者はこの俺があの汚らしいホモ野郎たちと同じだって言うのか?しかも余命30日だって?ふざけんじゃねぇ!一つ教えといてやるよ、この俺、ロン・ウッドルーフ様を30日で殺せるものなんてどこにもありゃしねえ――。1980年代、テキサス州ダラスでカウボーイをしている電気技師ロン・ウッドルーフは、酒と女をこよなく愛し、ホモと役人が大嫌いなアメリカ南部の典型的な俗物田舎者。ところがある日、長年にわたる地元の売春婦たちとの奔放な性生活がたたって、彼はエイズに罹患していることが分かるのだった。しかも告げられた余命は30日。なんとしてでも生き延びたいロンは、金にものを言わせてまだ未承認の治療薬AZTを手に入れようとメキシコにまで足を運ぶ。そこで、モグリの医者から汚い現実を知った彼は、とある画期的なアイデアを思いつくのだった。法の目を掻い潜り、偶然知り合ったゲイのレイヨンと共に違法すれすれのエイズ治療薬販売会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げるロン。いつしか、彼の元には様々な悲劇を抱えたエイズ患者たちが集ってくるのだった…。実話を元に、余命30日と告げられながらも、したたかに生き続けたとあるカウボーイの半生を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。うーん、確かに末期のエイズを患いながらも希望を捨てずに生きたこのカウボーイの生き様をエネルギッシュに描きたいという監督の情熱は分かるし、アカデミー賞を受賞したというマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトの鬼気迫るような熱演にも素直に圧倒されたのだけど、ちょっとあまりにも見せ方がお粗末じゃないですか、これ。なんだか、実話を元にしたお話の悪い面ばかりがやけに目に付く作品だと僕には思えました。たとえば、主人公ロンがこの違法すれすれの会社を立ち上げることになったきっかけも、彼の友人となったゲイのレイヨンが辿る運命も、最後の裁判へと至る過程も、もっと巧い見せ方があったはずです。ドキュメンタリーや再現VTRならまだしも、実話だからとはいえもっと観客への見せ方に拘って欲しかったですね。最後まで、あまりにも淡々と進むため、残念ながら僕にはちょっぴり退屈な作品に感じてしまいました。アカデミー賞受賞も納得の主演俳優2人の熱演がすこぶる良かっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-12 17:18:58)(良:1票)
32.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
この映画がどうしてこんなにも人の心を掻き乱し、賛否両論分かれるのか。何度も何度も繰り返し観て(よく自殺しなかったな笑)なんとか自分なりに結論を得ました。この映画は踏み越えてしまっているんです。つまり、主人公セルマは頭のおかしい気の狂ってしまった人間なんです。だから、間違った選択を繰り返し、誰の助けも借りず、最後は息子のためにと幸せに死んでいく。この主人公に「やっぱりお前は馬鹿だ、不幸だ」と誰が言える権利があるでしょうか。そう、この映画のテーマはそこです。人間の幸せは主観的なものであるなら、自分を幸せだと強固に信じる人間を誰も非難できない。つまり、もしかしたら全ての人間の幸せに意味などないのでは、ということです。とても恐ろしい踏み越えてしまったテーマです。この映画が、敢えてその恐ろしい問いに挑戦する武器として、想像力の美しさを選んだことに敬服せざるを得ません。ただ、勝利できたかどうかは観る人の判断ですが。そして、この映画を徹底的に非難するレビューにこそ、僕は感動を覚えます。そこには、全ての人間の幸せには意味があると信じようとする力強さを感じるからです。それこそが人間の想像力の持つ美しさだと思います。敢えて踏み越えてまで、この映画を撮った監督に改めて敬意を表したい。
[DVD(字幕)] 10点(2015-04-25 07:24:27)(良:2票)
33.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
これ、もう「ダイ・ハード」ってタイトル付ける必要ねーじゃん。綿密に考え抜かれた精緻なビルの設計図のような脚本が素晴らしかった一作目の魅力はもはや見事に枯れ果て、喫茶店でテキトーに書きあげた脚本をそのまま一度も推敲することなく映画にしてみました感MAXな作品でありました。親子の確執も、街で車をガンガン暴走させて銃をぼんぼん撃ちまくって挙句の果てに自分の車が潰れたら他人の車をぶんどって(何も悪いことしてないのに殴られたドライバーの方、ご愁傷様です)、「暴れまくってスッキリしたから仲直りしよっか」ってどれだけ頭悪い親子やねん!!それに、ブルース・ウィリスとCGにお金掛け過ぎたからか、息子役の俳優の華のなさといったら…。でもまあ、ブルース主演の凡百のアクション映画としてみれば、ぼちぼち楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-25 07:07:11)
34.  ダークスカイズ 《ネタバレ》 
育ち盛りの二人の子供とまだまだ残る住宅ローンを抱えながら、失業してしまったダニエル。不動産の営業をしている妻の稼ぎで何とか生活している彼とその家族たちに、追い討ちをかけるように不気味な出来事が起こり始める。壁に描かれた謎の模様、夜中にキッチンへと幾何学的に並べられた食品、一斉に無くなってしまう家族写真、さらには愛する二人の息子たちにまで黒い影が忍び寄る…。人智を越えた存在によって、どんどんと追い詰められていくそんな平凡な家族の恐怖を描いた、とっっってもシンプルでベタベタなホラー作品でした。いやー、つまんなかったっすね~、これ。何処かでさんざん見尽くしてきたような既視感満載の怖がらせ映像(たいして怖くないけど)が、まるで切り貼りしたような繋がりの悪い編集で描かれておりました。お口をあんぐり開けた主人公が、突然鼻血をぼとぼと垂れ流すってシーンには思わず失笑です。それに無駄なエピソードも多すぎます!失業中の主人公がようやく採用されたとか、思春期を迎えた長男の淡い初恋とかのエピソードも、最後まで何の意味があったのかいまいちよく分かんなかったし。そして、最後にとうとう姿を現す宇宙人の造形もびっくりするぐらいチープな代物で唖然としちゃいました。どうでもいいけど、女の子とチューして軽く胸を揉んだだけで、思いっ切り童貞のまま宇宙人に連れ去られちゃった長男くんはかなり可哀相だね。最後、通信機から聞こえてくる彼のメッセージは「最後までヤっとけばよかった…」だったりして(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2015-01-23 13:00:04)
35.  ターミネーター2/特別編 《ネタバレ》 
初めて観たのは映画の魅力に取り付かれはじめた中学生のころ。この作品で完璧に映画中毒者にさせられてしまいました。CGなんてまだほとんど普及していなかった時代に、あの新たなターミネーター・リキッドメタルがドロドロと登場したシーンで、「えぇぇぇ!」と思いっ切り度肝を抜かされたことを今でも鮮明に覚えています。そして、そこから青を基調としたスタイリッシュな映像を背景に、冷酷無比なリキッドメタルが今までの映画の常識を覆すような迫力で暴れまくるころには、もう完全にノックアウト。それに、シュワもカッコいいし、ファーロングも男前だし、リンダ・ハミルトンのムキムキ具合もナイスだし、どれもこれもばっちりはまっちまったよ~。ストーリーの深みとしては、やっぱり一作目には劣るものの、映画の面白さを教えてくれた思い出の一作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-22 04:27:52)(良:1票)
36.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
個人的に恋愛映画ってあんまり好きじゃないんだけど、そこはやっぱりジェームズ・キャメロン、もちろん優れた恋愛映画ではあるのだけど、ちゃんとそれだけとは言い切れない要素もたくさんあって、あまりにも有名過ぎていまさら言うのも恥ずかしい面もあるけれど、やっぱり好きです、この赤面必死の超有名ラブストーリー。いまさら僕ごときが言うのもあれだけど、やっぱり名作っすよ、これ。社会が抱える矛盾や不条理を――親から子へと連綿と連なる貧富の格差に翻弄される一般庶民たちやプライドと外聞をもっとも重んじる偽善に満ちた富裕層という、当時の英国社会の病理を丸ごと積み込んだようなタイタニック号の船内で繰り広げられる若いエネルギーに満ち溢れたジャックとローズの燃え上がるような恋…(いま、自分で書いてて恥ずかしくなっちゃいました笑)。そんな人間の機微やきらめきや懊悩など構わずぶち壊してしまう自然の猛威を、後半の怒涛の展開で見せきるキャメロンの見事な手腕には今観ても圧倒させられます。そんな中で、悲劇を運命付けられながらも必死に抗おうとする2人の姿に、当時のまだ純真な心を失っていなかった僕は素直に感動させられてしまいました。有名な「私、空を飛んでいるみたい」という2人のシーンよりも、僕は降り注ぐ救命花火の美しい輝きを背景に微笑みながらローズを見送ろうとするジャックの方が好きですね(若き日のディカプリオがこれまたかっちょ良い!!)。そして、沈没という残酷な現実の前に茫然自失となる船長、「金なんてもう何の役にも立たない!」と叫んで自殺する船員、子供をダシに自分だけ助かろうとするローズの婚約者…。人間て本当に弱くて愚かな生き物なのかも知れないけれど、それでも愛する人との永遠の別れという悲劇を経ながらも、アメリカという新天地で新たに奮い立ち子供たちを育て上げたローズの力強い姿に、純真な心をすっかりなくしてしまった現在の僕でもやっぱり感動を覚えざるを得ません。いやー、ジェームズ・キャメロンってやっぱ天才だわ~。うん、いまさらだけど、やっぱり良い映画です、これ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-16 23:19:35)
37.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
007シリーズって個人的に興味なくて、今まで一切観てこなかったのだけど、それは何故かというと「どうしてジェームズ・ボンドというスパイが時代も俳優も超えて今でも第一線で活躍してるの?彼は何年かに一回整形してるわけ?てか若返りの秘薬でも飲んでいるの?それとも輪廻転生を繰り返してるん?」と観る前から突っ込んでしまうからで、だからおれの好きな監督が製作していてもひたすら観てこなかったのだけど、今作は、今まで後味の悪い映画ばっか作ってきたサム・メンデスが監督ということで、「えぇー、あのエンタメ映画とか全く無縁のあいつが007ってどんな感じなんの?」と興味を惹かれ思わず鑑賞。なるほど、エンタメ映画の枠を借りながら、よく観れば相変わらずアメリカのホワイトカラーな中間管理職の悲哀と閉塞感(嫌味な上司にはイジメられ、新入社員からは旧世代の遺物扱い、必要がなくなればすぐにでも首を切られる、いったい自分は何のために働いているんだー!みたいな)が巧妙に埋め込まれた、やっぱりヤな感じな映画でありました。でも、相変わらず極彩色の映像美とバルデムの嫌らしい悪役っぷりが良かったので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-02 23:45:01)
38.  第9地区 《ネタバレ》 
久しぶりに面白い映画を観たなぁと素直に思える映画だった。特に設定が秀逸。差別されるマイノリティであるエイリアンの居住地区を南アフリカにもってくるところなど、下手をすると説教臭くなったり変に啓蒙主義的になったりするものだけど、この映画はちゃんとエンターテイメントから軸足がぶれてない。何より、自分をマジョリティであることを信じて疑わなかった主人公の公務員が、徐々にエイリアンに変質していきながら自分が何も考えずにマイノリティを差別していたことを悟っていく姿は深い。そして、最後、そんなどうでもいい人間だった主人公が意を決して男気をみせる姿に、僕は思わず拍手を贈りたくなってしまった。面白い設定、徐々に盛り上がっていくアクション、魅力的な登場人物、ちょっぴりグロくて、そしてほんの少し深い。良質なエンターテイメント映画だった。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-10 19:53:04)
39.  ターミネーター 《ネタバレ》 
この作品を初めて観たのは小学生のころだったけれど、自分を決定的に映画好きにさせてしまった記念碑的名作。おかげで、おっさんになった今でも週に最低二本は映画を観なければ禁断症状が起こる身体になってしまった。現代に殺人ロボット・ターミネーターが送り込まれてくる冒頭のシーンに始まり、同時に送り込まれてきたカイルとの逃走劇、無敵のターミネーターが破天荒に暴れまくる最高に格好良いアクションシーン、そして次第に明らかになってくる追われる女サラ・コナーの正体……。これは今でもSFアクション映画としては、これ以上ないくらいの完成度だよ、やっぱり。そして、最後、彼の子供を宿したサラ・コナーが暗雲立ち込める未来へと立ち向かうように車を走らせて去っていく場面は、数ある映画のラストシーンのなかでも一番格好良いっす!!ジェームス・キャメロン、やぱ最高だぜ!!
[DVD(字幕)] 9点(2013-07-29 22:33:50)
40.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
マーティン・スコセッシもロバート・デ・ニーロも大好きで、そんな二人がタッグを組んだ幾多の作品のなかでも、恐らくもっとも有名だろう本作。だけど、この作品だけは、(他の彼らの作りあげた良作群に比べて)僕は昔からそんなに魅力を感じなかった。初めて観たのはまだ十代のころだったから、もしかしたらそのころには感じられなかった魅力が今になって分かるかもしれないと、この度、約20年ぶりに再見。うーん、やっぱり僕にはその魅力がどうにも分からない。若いデ・ニーロもジョディも魅力的だけど、もっと都会の片隅に生きる男の狂気をもっと濃密に描いて欲しかったかなー。雰囲気は良いけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 18:02:43)
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