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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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21.  デス・レース2<OV>
OVだし役者やスタッフの格も下がっているものの、前作と同等のものを作ってきた監督の頑張りには感心しました。なかなか丁寧に作られた良作です。ただし、前作における武装トラックのような、バカバカしくもオリジナリティに溢れた仕掛けを作り損ねている点は残念でした。ひとつでもいいから前作を上回るものを作ってくればなお良かったのですが、そういったものがないので、本作独自の印象は薄くなっています。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-21 01:29:04)
22.  ディヴァイド 《ネタバレ》 
余計な説明は一切なしでいきなり核戦争という景気の良い導入部が終わると、以後の舞台は狭苦しい地下室のみ。閉鎖空間での心理サスペンスに主眼が置かれた作品なのですが、全体の構図はよく考えられています。舞台はマンハッタンの高級マンションであり、その住民達はバリバリのホワイトカラー。対して、(きっかけは意に反していたとはいえ)彼らをかくまってやるのは、そのマンションの地下室に住みこんで働いている貧しい用務員さん。常日頃、身の回りの世話をしているにも関わらず住人達からはロクに挨拶もされず、名前も顔も覚えられていない用務員さんが、金持ちやエリート達の生命を握るという捻じれた階級闘争の構図となっているのです。そして、物語はどんどんおぞましい方向へと転がっていくのですが、「他人に対してもっとも惨い仕打ちをしたのは誰だったのか?」という点についても、本作特有の結論が準備されています。これはかなり優れた企画だと思います。。。 問題なのは、脚本力や演出力が上記の企画意図に追い付いていないということ。まず、時系列の整理がヘタくそで、ほんの数カットで何十日も話が飛ぶこともあれば、逆に、いろんな展開が詰め込まれてさぞや時間が経過したのだろうと思いきや、じつは数日の話でしたということもありました。閉鎖空間に長時間閉じ込められた人間のストレスがテーマとなっている作品だけに、劇中の時間経過は作品の重要なファクターであるはず。にも関わらず、それを観客に伝え損ねていることは問題だと思います。また、設定のディティールにもあまりこだわりがなく、大人8人が何カ月も生存するために必要な水と食料、長期間の自家発電を行うための燃料とは膨大な量になるはずなのですが、あの地下室にそれだけの備蓄ができるようには到底思えません。さらには、相当な量となるであろう排泄物、おまけに生存者達は何カ月も入浴できず地下室の衛生状態は最悪になることは容易に考えられるのですが、そういった想定しうる設定が掘り下げられていないので、映画全体から説得力が失われています。あと、序盤に登場した謎の集団は一体何者だったんですか?彼らに連れ去られた少女はどうなったんですか?謎の集団から奪ったはずのライフルやテーザー銃が中盤以降、劇中から姿を消すのはなぜですか?設定を投げっぱなしにした製作側の姿勢には感心しません。
[DVD(吹替)] 6点(2013-01-14 02:52:00)(良:2票)
23.  テイク・シェルター
近い将来起こるであろう大災害が見えてしまった男の物語。基本的には精神障害を持つ男と、それに振り回される家族や友人の姿を描いたドラマなのですが、この男のビジョンはあながち間違っていないのかもしれないというSF的な含みを持たせた演出が絶妙。視点を変えれば、『デッドゾーン』のような悲劇として鑑賞することも可能です。主人公が教会に通っていない件で咎められる場面を挿入することによって、映画から宗教色を排除するという細かい配慮も気が利いており、カンヌをはじめとして世界中で多くの賞を受けていることにも納得の仕上がりです。。。 以上、作品としての完成度の高さは認めるのですが、あまりに淡々とした内容であるため、観ていて楽しい映画ではありませんでした。ひとつひとつの場面が必要以上に長いし、一方でドラマティックな場面での盛り上げが不足しています。撮影や演技の質が高いために、新人監督はすべての場面をじっくり見せたいという誘惑にかられたのでしょうが、もっと観客の生理に配慮した内容とすべきでした。
[DVD(吹替)] 6点(2013-01-08 16:11:55)
24.  デイライト
せっかく助けにきてくれたスタさんにワガママばかりを言う生存者達が非常に不愉快でした。感情移入など絶対に不可能、ドラマとして完全に赤点です。しかし、娯楽に長けたロブ・コーエンによるアクション演出は絶好調で、矢継ぎ早に繰り出される危機の連続には思わず見入ってしまいました。VFXや音響等、テクノロジーの扱いも非常に素晴らしく、製作から15年以上経過した現在の目で見ても見応えのある娯楽作に仕上がっています。いろいろ文句はありますが、まぁ面白かったので及第点は与えられます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-03 01:03:20)(良:1票)
25.  天国の日々
評判通り、映像美には引き込まれました。役者も美しく、テレンス・マリック監督作品中でも最高の評価を受けているだけの風格は十分に放っています。また、『シン・レッド・ライン』以降のような押しつけがましさがなく、意外なほどさくさくと物語が進行していく点も好印象です。テレンス・マリックは登場人物の心情描写を徹底的に排除しており、起こったことを淡々と描写することに専念しています。。。 ただし、映像とドラマがうまくシンクロしていた前作『地獄の逃避行』と比較すると、本作は映像が立ちすぎていて全体のバランスがやや崩れ気味のような気がしました。印象に残るのは映像ばかりで、肝心のドラマの存在感が薄いのです。鑑賞直後には「良い映画を見たなぁ」という気分を味わえたものの、レビューを書くにあたって内容を振り返ってみると、ストーリーの面で印象的な部分がほとんどなかったことに気付きました。深いようで深くない、いわゆる”雰囲気もの”に終わっている映画だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 00:42:20)
26.  電人ザボーガー 《ネタバレ》 
私が産まれる以前の作品なので、オリジナルは未見です。ウルトラマンでも仮面ライダーでもないほぼ忘れ去られていたヒーローを復活させるという企画に関心を持ったので鑑賞しました。。。 ザボーガー登場からテーマ曲までの演出は完璧。バカバカしくもカッコいいヒーローものの醍醐味をわずか数分で再現しており、鳥肌が立つほど興奮させられました。しかし、そこからはグダグダ。終始くだらないギャグでお茶を濁していて、ただの一度も映画が引き締まることがないのです。映画中盤においては、それまでΣ団を倒すことこそが正義だと信じてきた大門に迷いが生じ、そのために愛するミスボーグとザボーガーの両方を失うという劇的な展開を迎えるのですが、その場面すら真剣に描かれていないという有様。失意からもぬけの殻となっていた中年大門が、わが子との出会いによって再びガッツを取り戻すという後半部分に至っては完全にコントとなっており、この映画は演出のやり方を根本的に間違えています。。。 この映画、必要な駒は揃っています。70年代風の雑なデザインを引き継ぎながらも、適度な修正を加えてピカピカな姿で蘇ったザボーガーは充分にカッコいいし、CGと実写を組み合わせた変形シーンは驚くほどスムーズです。若き日の大門を演じた古原靖久はコメディもアクションもできて、おまけにダサイ決め台詞も様になっているという奇跡の逸材だったし、山崎真実と佐津川愛美は女優としてかなり恥ずかしい役柄ながらこれを全力で演じていて好感が持てます。大量のイベントを捻じ込みながらも終始スムーズにまとめられた脚本の質も高く、スタッフ・キャストは素晴らしい仕事を披露しています。だからこそ、根本的に方向性を間違えた演出が残念で仕方ないのです。。。 そんなことを考えながら映画を観ていたのですが、エンドクレジットで流されるオリジナル版の映像を観てビックリしました。オリジナルは本作以上にバカバカしいのです。70年代の子供向け番組なので大した作品ではないだろうとは思っていたのですが、ラストで目撃した光景はそんな予想をも遥かに下回るトンデモないものでした。リアルタイムで観ていた世代は、子供心にも「これは変だ」と感じていたはず。ならば本作のわざと外した演出もあながち間違っているとは言えず、これはオリジナルを観ていないと映画の評価はできないなと思いました。よって無難に6点。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-16 10:19:42)(良:3票)
27.  デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- 《ネタバレ》 
イラク戦争後に暴露されたフセイン一族の悪行三昧は戦勝国によるネガティブ・キャンペーンである可能性を否定できないし、おまけにこの原作を書いたのは亡命中のラティフ本人なので内容の客観性にも疑義があり、実話という触れ込みの本作についても話半分のつもりで鑑賞したのですが、それでも映画としては面白く仕上がっています。後述の通り脚本にはアラがあるのですが、安定した演出によってドラマとしてもサスペンスとしてもアクションとしてもそれなりにまとめられているのです。本作の演出を担当したのはリー・タマホリ。『007/ダイ・アナザー・デイ』を大ヒットさせたものの、続く『トリプルX/ネクストレベル』と『NEXT』が連続して失敗し、おまけに女装姿で売春(買春ではない)しているところを囮捜査官に逮捕されるという前代未聞のスキャンダルによってハリウッドから干された人物なのですが、ヨーロッパ資本を得ての5年ぶりの監督復帰作にして、相変わらず水準以上の腕前を披露しています。主演のドミニク・クーパーの演技も素晴らしく、観客が一目で判別できる程の高いレベルでウダイとラティフを演じ分けています。なぜ彼が、いかなる演技賞をも受賞できなかったのかと不思議になる程です。。。 問題があるのは脚本で、無難にまとめられてはいるものの、焦点を当てるべき対象を間違えたために意図した物語にはなりえていません。脚本家が夢中になったのはウダイによる悪行の数々なのですが、この物語の主人公はウダイではなくラティフです。掘り下げるべきはラティフの苦悩だったはずなのに、これが意外と適当に流されています。例えば、家族に危害が及ぶからと影武者役を渋々引き受けていたラティフが、家族を見捨ててでも国外へ逃げようと決意した心変わりの背景の描き込みが不足しているのですが、このために後半の展開に感情移入できないという事態が発生しています。一度は国外へ逃亡したラティフが復讐のためにイラクへ戻るという展開にしても、ラティフの心情の描き込みが不足しているために作り手が意図した程のカタルシスを観客に与えるに至っていません。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-12 03:52:22)
28.  デビルクエスト 《ネタバレ》 
借金返済のためここんとこ映画に出まくっているニコラス・ケイジですが、本作ではついに時代劇に進出。十字軍騎士役をケイジが演じるというキャスティングはさすがに厳しいだろうと思っていたのですが、意外なことによくハマっています。多くの人が忘れていますがこの人はオスカー俳優、トラウマを抱えた歴戦の勇者を見事に演じているのです。剣術も様になっていて、なかなか器用なところを見せてくれます。その相棒を演じるロン・パールマンは、ケイジがハマらなかった場合の保険としてキャスティングされたかのようなポジションですが(彼がいなくても物語は成立する)、ケイジとの相性はなかなか良くて二人の掛け合いは映画を面白くしています。監督のドミニク・セナも時代劇初挑戦ながら安定した演出を披露。老朽化した吊り橋を渡る場面ではハラハラさせられたし、作品のキーパーソンである女性の描き方はなかなか秀逸なものでした。「女性は魔女裁判の被害者なのか?それとも本物の魔女なのか?」というミステリーが前半部分のキーとなるのですが、この点、セナは適度に観客を混乱させる演出を施していて、なかなか引きのある物語としているのです。問題は、後半になると映画がボロボロになることで、脚本の弱さや予算の少なさといった本作の抱える弱点が一気に露呈してしまいます。女性の正体は月並みなものだったし(前半部分の引きがうまかっただけに、余計ガッカリさせられました)、ついに正体を現した悪魔のVFXは10年前のクォリティで、安っぽさが全開となっています。最終決戦の舞台が狭い書庫なので視覚的な面白みにも欠け、人類存亡を賭けた戦いであるというスケール感も表現できていません。ここでハッタリをかませなかったことが、MTV出身のドミニク・セナの限界とも言えますが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-01-14 14:53:09)(良:1票)
29.  ディセント 《ネタバレ》 
最近は聞かなくなった表現ですが、昔のニュースでは雪山で遭難などが起こると「○○大学のパーティーが行方不明になりました」と言っていました。それを聞いて「そんなとこでパーティーなんかするからだよ」と思ってた子供の頃の私。この映画を見ると、その頃の気持ちが甦りました。金と時間にそこそこ余裕があって気力・体力も自信のある女性方が、入っちゃいけない洞窟に入ってえらい目に遭うというお話。「そりゃ入ったあんたらが悪いよ」と、若者のやんちゃを戒める町内会の年寄りのような冷めた目で見てしまいました。この映画、演出・演技・視覚効果はどれもなかなかのレベルです。飛び上りそうなショックシーンがいくつもあるし、最初は自信まんまんのみなさんが「あ、ヤバイかも」「これは本格的にマズイ」「あ~~~助けて~~~!」と追い込まれていく心理的圧迫感も表現できていたし、洞窟も本物にしか見えません。地底人だって本当にそういう生き物がいるかのようなデザイン、質感だったし、天井にぶら下がる場面などではいかにも「吊ってます」とは見えない絶妙なサジ加減で身体能力が表現されていました。以上なかなかよく出来ているのですが、どうしても「入ったあんたらが悪い」に邪魔されて乗り切れなかったのが残念です。一方、職業探検家がスポンサーからの指示を受けて洞窟に入り、地底人に襲われる「地獄の変異」は好感を持って見られたことを思うと、やはり登場人物に憐れを感じられなかったのは大きいようです。こちらではむしろ地底人のことをいろいろ心配してしまいました。長年誰からも気付かれずひっそり生きてきたのに、突然の侵入者が大騒ぎして仲間が大勢殺されてしまう地底人のみなさん。女性地底人も登場しますが、地底人にも性別があって若いうちは恋愛とかしてるんでしょうね。あのルックスでもモテるモテないの差があったりして。なのに、それをブチ壊してしまうパーティー達。目が見えるやつとの勝負なんて卑怯じゃねぇか!という地底人のみなさんの焦りと憤りが画面から伝わってきました。ラストはパーティーによる大殺戮。そして誕生日会の場面で映画は終わります。以上、パーティーにはじまりパーティーに終わる映画でした。
[DVD(字幕)] 6点(2009-01-11 21:28:16)(笑:1票) (良:1票)
30.  ティアーズ・オブ・ザ・サン
アントワン・フークアという人物は良い監督なんだか悪い監督なんだかよくわからない人です。この人はマイケル・ベイやサイモン・ウェストらと同じプロパガンダ・フィルムズの出身で映像は確かにMTV風なんですが、ベイのような軽さやバカっぽさがなく、意外とどっしりとした映画を作ってみせます。そういった意味では本作に適任と言える人物で、火薬大量消費のアクションパートと重苦しいドラマパートの色合いを違和感なくまとめられたのは彼の手腕あってこそだと言えますが、一方でストーリーテリングに無頓着なところが見られます。困難な作戦に挑む特殊部隊の物語なのに、人数もさほど多くない隊員ひとりひとりの名前すらよく確認できないという見せ方はさすがにないと思います。せっかく個性的なメンバーが揃っているのに、彼らが誰だかよくわからないまま死んでいくというのは実にもったいない。また難民の描き方も中途半端で、最初から最後まで彼らはお荷物でしかないのでは感情移入できません。特殊部隊にはない土地勘を活かして協力関係が築かれるという話にすれば、彼らの存在感や見せ場のバリエーションも増えたはずです。そしてなんといっても最悪なのがケンドリックス医師の扱いで、せっかく助けに来てくれた特殊部隊に文句しか言わないバカ女にしか見えません。ウォーターズ大尉の行動にはケチをつける一方で、敵に追われてるのに休憩させてくれなどと危機意識ゼロのことを言い出したりで、本当にイライラしました。確かに、彼女の連れている難民は子供や病人が多数いて、彼女は自分のためではなく彼らを気遣って無理を言ってるのですが、そういった面が伝わる描写がまったくないのでバカ女にしか見えないのです。そんな感じでツメの部分で失敗しているのがもったいない限り。基本的にはそれほど悪い映画だとは思いませんでしたから。また、多くの方が指摘されているようにアメリカ万歳的な部分もありましたが、あれは製作側が意図したものではなくアメリカ人の地が出たものだと思います。私が一番不自然に感じたのは越境に成功した難民が「自由だ!」と叫ぶところで、自由を絶対の価値観とするアメリカ人ならではの発想だなと。また、大統領の息子が「私の父は民主主義の普及に努めていまして」なんて語るシーンもやはりアメリカ的。アメリカ人は自由や民主主義が世界的な価値観だと信じ込んでるんだなというのがよくわかります。
[DVD(吹替)] 6点(2006-11-23 19:12:30)
31.  テキサス・チェーンソー
これはオリジナルと比較できないでしょ。オリジナルは素人同然の連中が作った掘り出し物、いわばたまたま食べてうまかったラーメン屋の味、リメイク版はこなれた一流スタッフが作った、いわばマクドナルドの味ですから。映画とは期待値と満足度のバランスで決まるので、これはもう全然評価の仕方が違うわけですよ。で、今回の出来ですけど、映画としてのクォリティーが上がったのはうれしいです。大作としてリメイクする以上は、質を向上させることが第一目的ですから。ただし、怖かったかと言われれば、そうでもないわけです。何人かの方が指摘されている通り、スプラッター映画って実は怖くないんですよ。血が飛び散ることは怖さではなく、むしろ不快感につながってるんです。私が思うに、怖さとは秩序と混乱のバランスなんです。人は秩序ある環境に依存します。その秩序が狂っていく怖さがホラーの重要な要素だと思うんですね。しかしこの映画の舞台にはまったく秩序がないので、何が起こるのかわからない状態でのスプラッターは、もう完全にアクション化していました。たとえばリー・アーメイ保安官が親切な人で、主人公達はすっかり頼りきってたのに、その後彼が帰る先がチェーンソー一家の家だとわかったら?これがホラーなんです。描写では圧倒的に控えめな和製ホラーが怖いのも、そこに日常が徹底して描かれているので、見ている側の想像力が飛躍することを抑制しているからです。そして「これはイヤだなぁ」と実感として抱かせるおかげで怖いんです。
6点(2004-07-29 10:16:27)(良:3票)
32.  デンジャラス・ラン
ジェイソン・ボーン・シリーズを思わせる音楽、おまけにボーン・シリーズの撮影監督までを召喚して製作されたスパイアクションですが、残念ながらその仕上がりはジェイソン・ボーンの二番煎じがせいぜいというレベルでした。ボーン・シリーズのおいしいところを摘もうとはしているものの、ポール・グリーングラスの神がかったアクション演出と、トニー・ギルロイの緻密な脚色を真似ることは想像以上に困難だった様子です。。。 ボーン・シリーズの魅力のひとつとして、おかしなヘマをやる人間が敵・味方のどちらにも登場しなかったという点が挙げられます。圧倒的な組織力と緻密な戦略で襲いかかってくるCIAに対し、超人的な身体能力と勘の良さでこれに立ち向かうジェイソン・ボーンという図式が燃えさせたわけですが、一方で本作の登場人物達は、皆どこか間抜け。気付くべきことに気付かなかったり、勢いで行動してボロを出したり、感情を抑えるべき場面でプライベートを気に掛けたりと、殺しのプロとは思えない脇の甘さがあるのです。そして、このことが映画の温度を引き下げる大きな原因となっています。。。 さらには、序盤で提示される基本設定を、本筋においてうまく活かせていないという問題もあります。例えば、デンゼル演じるトビン・フロストには、敵を寝返らせることを得意とするという設定がありました。この設定が置かれている以上、主人公マットは「自分はトビンに騙され、うまく丸め込まれているのではないか?」という疑念を持つべきだったし、その疑念が映画全体のサスペンスを盛り上げる一大要因となるべきでした。しかし、完成した映画においてはこの設定がほとんど切り捨てられ、最初から最後までまっすぐに話が進んでしまいます。せっかく面白い設定が準備されていたのに、これでは実に勿体無い。ドラマもうまく流れておらず、ラストの熱い会話も、観客にはうまく伝わってきません。。 ボーン・シリーズだけではなく、『007』や『ミッション:インポッシブル』といった老舗シリーズも優秀な新作を送り出しており、アクション映画界でも最大の激戦区と言える当ジャンル。そんな厳しい世界において、この程度の出来で勝負を挑むのは無謀でした。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-12-19 00:46:52)(良:2票)
33.  テルマエ・ロマエ
テンポよくネタを繰り出す前半部分では、テレビ局製作ならではの強みが出ていました。良い意味で軽いのです。ひとつの場面をこねくり回すようなことはせず、ネタが終わればさっさと場面転換してしまうという引き際の鮮やかさが気持ち良いし、下ネタや考えオチは排除して誰にでも分かる簡単な笑いのみに特化した姿勢も潔いと感じました。竹内力の使い方なんて最高で、あの濃い顔はどう見てもローマ側の人間なのにあえて日本側に配置して、しかもその違和感に誰もツッコミを入れないという扱いは笑いのツボをよく心得ています。彼の顔を見る度に笑ってしまいました。この辺りの肩の力の抜き方・笑いのセンスの良さは、長年に渡って大衆娯楽に徹してきたテレビ局ならではの長所だと思います。一方で、わざわざチネチッタで撮影したというローマ帝国のオープンセットは重量級の完成度。これを捉える撮影ともども、期待以上に素晴らしい出来でした。テレビ局製作映画は何かと低く見られがちですが、最近では劇場用映画に必要な重厚さというものを身に着けつつあるようです。。。 しかし、後半部分で映画は失速してしまいます。シリアスな目標の下に登場人物達が一致団結するのですが、このパートには笑いもなければ感動も知的興奮もなく、まったく見どころがないのです。前半の程よいダメ女ぶりが楽しかった上戸彩も普通の小奇麗なヒロインに成り下がってしまうし、歴史改変ものとしての面白さを掘り下げようともしません。西洋と東洋の文明比較もありがちなレベルで深みがないし、おまけに合戦場面のチープさは見ていられない程でした。監督は前半部分で燃え尽きてしまったようで、後半はただ撮っているだけという有様。これでは高い評価はできません。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-10 19:52:01)(良:3票)
34.  ディープ・ブルー(1999)
B級モンスター映画としては及第点の仕上がりだと思います。及第点であって合格点ではないのは、B級ならではのバカバカしくも突き抜けた盛り上がりに欠け、かといって真剣な鑑賞に耐えうる大作の風格を持つわけでもなく、中途半端な仕上がりとなっているからです。例えば前年に公開された「ザ・グリード」は、途中までモンスター映画だったものが終盤では怪獣映画に変わってしまいます。あの偏差値の低い大盤振る舞い、理屈ではなく面白さ重視の姿勢こそがB級モンスター映画に必要なものなのですが、一方この映画、設定はバカなのに映画としての体裁を整えようとする面が時折顔を出し、もうちょっとムチャクチャやって欲しいという手前のところで止まってしまっています。。。この映画、真面目なのか不真面目なのかがよくわかりません。遺伝子を改造されたスーパーシャークが暴れ回るという物語は完全にB級なのですが、その割に撮影には妙に気合いが入っています。そこら中から水が噴き上がり、いくつものセットを浸水させるという撮影はかなり本格的で、「アビス」や「タイタニック」に匹敵するほど。90年代後半には「スフィア」や「ヴァイラス」など海洋パニック映画が何本か作られているのですが、それらは舞台こそ海ではあっても、水を使った撮影はほとんどやっていない代物ばかり。その中にあって、本作は完璧主義のキャメロンと同等の仕事をやっているのです。そんな真面目な撮影の一方で脚本や演出はかなり雑で、登場人物は魅力に欠けるし、見せ場は単調だし、水が迫ってくるというタイムリミットも映画にまったく活かせていないし、もうちょっと丁寧に考えれば面白くできたのにという惜しい点がいくつもあります。また、雑なら雑で「ザ・グリード」のように突き抜けてしまえばいいのですが、「遺伝子操作という倫理的タブーを犯したから、われわれはそのしっぺ返しを受けているのだ」なんて説教臭い話が入ったり、「おかしくなりすぎないように」という配慮からかスーパーシャークの暴れ方が意外と地味だったりで、B級モンスター映画としてもやりきれていません。ハーリンの演出も全盛期と比べるとパワーが足りていなくて、とにかくこの映画のすべてが「あともうちょっと足りない」というもどかしい状態となっています。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-19 22:25:23)
35.  デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
トニー・ギルロイの脚本作品は大好きだし、「フィクサー」では監督としての才能も評価したのですが、本作はイマイチでした。プロの男達の泥臭いドラマをやらせると傑作を作ってくる人ですが、オシャレな男女の軽いドラマをやる才能はないようです。。。とは言っても、本作は決して適当な作りではありません。コメディという新境地に挑むに当たって、自身がもっとも得意とするエージェントものを題材とすることで保険をかけてきた判断は正解であり、エージェントものとしての質は悪くありません。二転三転する物語はよく練られているし、オチも綺麗に落ちています。「驚愕のドンデン返し!」を謳った映画は他にも多くありますが、本作のように観客をうまくミスリードしながら綺麗に落とす映画は貴重ですらあります。脚本家としてやるべき仕事はきちんと出来ているのです。しかしコメディには人を笑わせるセンスが必要であり、この人にはそれが致命的に欠けていました。面白くしようとしていることはわかるものの、ポール・ジャマッティが出ている場面しか笑えるところがないというのは問題です。また、時系列の往復を繰り返したために物語が複雑になりすぎてしまい、コメディ映画に求められる温度感とズレたこともマイナスでした。「フィクサー」のような重厚なサスペンスならともかく、本作のような軽いコメディにおいて観客に過度の集中力を要求する構成はやりすぎでしょう。また、「プルーフ・オブ・ライフ」の頃から女性を描くことを不得意としていたギルロイですが、本作においてもその弱点は克服されていません。女性経験豊富なクライブ・オーウェンを何年間も夢中にさせるほどジュリア・ロバーツが魅力的に描かれていないし、ここでの説得力が欠けたために、騙し騙されのコンゲームとしての面白さが半減しました。プロの監督に任せれば光る可能性もあった脚本だけに、この出来は残念です。
[DVD(吹替)] 5点(2010-07-26 20:06:48)
36.  ディア・ハンター 《ネタバレ》 
よく問題とされるアジア人の描写については、それほど気になりませんでした。ベトナム戦争は舞台に過ぎず、本作が扱っているのは戦争がいかに人を壊すものであるかというより普遍的なテーマであって、アジア人を悪く描くために作られた作品でないことは十分に読み取れるからです。。。にも関わらずきびし目の点数を付けたのは、ドラマがいまいち心に入ってこなかったため。まず、役者に問題ありと思いました。地方に暮らす普通の若者たちを主人公としつつも、それを演じているのがデ・ニーロにストリープですからね。どう見ても普通の若者ではありません。シリアスな後半では彼らの演技力が如何なく発揮されるものの、前半のバカ騒ぎでは「普通の若者を演じてますよ」という取って付けたような感じがしました。ルックスに幼さを残していたウォーケンはセーフ、残りは全員アウトでしょう。30代半ばを中心とする俳優達の年齢はキャラクター達に合っておらず、この内容であれば20代の役者を使うべきだったと思います。本作は前半のバカ騒ぎに合った人選をすべきだったのであり、後半を演じられるか否かで俳優を決めてしまったことは誤りだったと言えます。。。次に、本作のキーだったニックの行動があまりに突飛で、私の理解が追いつきませんでした。なぜ、ロシアン・ルーレットのプレイヤーとなったのか。なぜ、マイケルが迎えに来たにも関わらずロシアン・ルーレットを止めなかったのか。「戦争で心を壊したから」ということは分かります。ただし細かい原因を読み取れなかったので、自殺願望を掻き立てるまでに彼を追い詰めたものとは一体何だったのかがよくわかりません。私は、戦場に仲間を置き去りにした罪悪感のためかと思っていたのですが、だったら迎えに来たマイケルの前で死ぬ理由がわからなくなります。戦争により人格が完全に変わってしまい、故郷には戻れない人間となってしまった。だから戦争の終わりとともに命を絶ったとも解釈できます。しかし、そうした背景を匂わせる描写が本編中にほとんどないため、こちらもスッキリしません。前半の日常の光景は長い時間をかけてじっくり描いたのですから、こうした狂気の部分も丁寧に描いて欲しかったです。
[レーザーディスク(字幕)] 4点(2010-06-26 20:48:38)(良:1票)
37.  デス・プルーフ in グラインドハウス
期待して見に行ったのですが、あまりに面白くなくてガッガリでした。そもそも「グラインドハウス」は上映形式が先立った企画のはず。上映時間が短く内容も薄いB級映画だが、2本同時に見られて、おまけにいかがわしい予告編もあって妙な満足感がある。いわば新橋のそば屋の「カツ丼&そばセット」のようなものです。ひとつひとつのメニューは誉められたものではないが、ふたつを同時に味わえるからそれはそれでいいじゃないかという。そんなチープなボリューム感を復活させることが趣旨の企画であり、それぞれの作品も同時上映を前提に意図的に安っぽく適当に作られているだけに、一本ずつに切り離されてしまうと相当ツライ。しかも本来内容のない映画を一本の上映作品として成立させるため、オリジナルにはなかったシーンを追加して上映時間を水増ししてしまったのがさらに裏目に出ているように感じました。ダラダラと続く会話が退屈で仕方なく、内容からするとこの映画は90分程度が限界だったと思います。商売に合わせて作品を勝手に編集することで有名なワインスタイン兄弟ですが、ここでも兄弟の儲け主義が作品の価値を失わせてしまっていて本当に残念です。本編開始前に流れた「プラネットテラー」の予告が相当面白く期待が膨らんだのですが、「デスプルーフ」がこの状態では「プラネットテラー」も推して計るべしだなという感じです。「プラネット・テラー」はあえて劇場に行かず、DVD発売の際に「デス・プルーフ」との同時上映にして「ひとりグラインドハウス」を楽しみたいと思います。
[映画館(字幕)] 4点(2007-09-08 18:14:26)(良:1票)
38.  天空の蜂
・登場人物は胸の内をベラベラと口頭で説明し、感情が高ぶると目ん玉ひん剥いて絶叫。 ・社会問題への言及が始まると一方的な演説大会となり、それまでのドラマやアクションの流れがピタっと停止。 ・タイムリミットサスペンスを標榜しながらも湿っぽい人情劇が優先され、活劇としての勢いゼロ。 以上、日本映画の悪いところがこれでもかというほど詰まった作品であり、見ているのが辛くなるほどでした。アクションと人間ドラマと社会派サスペンスという3本柱が調和するどころかお互いが食い合う状況となっており、何をメインディッシュとして考えて製作されたのかがよく分かりません。特に、ヘリ墜落まで1時間を切って以降のチンタラ加減は絶望的なほどであり、「この状況で身の上話をするか?」と呆れてしまいました。原作は未読なのですが、本で読む分には違和感がなかったけど、映像化してみるとおかしなことになりましたという典型的な事例ではないでしょうか。 作品の根幹にある主張は興味深く感じました。反原発でも原発推進でもない、原発の恩恵とリスクの両面を描いている点が好印象であり、福島第一原発事故の記憶も生々しいこの時期において、このような切り口の大作を作り上げた監督と映画会社の姿勢には敬意を覚えます。ただし、原発に係る多面的な考察をドラマやエンターテイメントの領域にまで落とし込むことには失敗しており、その結果、テロリスト達が一体何に憤っているのか感覚的に掴みづらいという状況になっています。 また、江口洋介演じる主人公のドラマとしてもイマイチ。序盤を見る限りでは、家庭に対する責任から逃げ続けてきた男の成長物語のようなのですが、中盤以降は彼の家族が表舞台から姿を消すため、主人公の行動原理がよく分からなくなってきます。彼が家庭の大切さに目覚めたのであれば、大変な目に遭った息子に付き添って病院に行ってあげるべきでしょう。なぜ、彼は息子を奥さんに任せっきりにしてでも現場に残って戦い続けることを選択したのか、その辺りの動機付けが弱いのです。
[ブルーレイ(邦画)] 3点(2016-03-04 15:56:26)(良:1票)
39.  デビル(1997)
家に上げていた青年が実は武闘派テロリストだったことが判明するというサスペンスと、一介のパトロール警官が人間凶器と対峙せざるをえなくなるというスリラー、この2点が本作の骨子だったように思うのですが、2大スターの共演作となったことで、その両方の柱がポッキリと折られてしまっています。。。 まず第一の柱についてですが、最初の脚本においてフランキー・マグワイヤはかなりダークに描かれていたのですが、ブラッド・ピットの出演が決定したことで、フランキーは観客から好感を抱かれる好青年へと書き換えられたようです。彼が祖国で犯した罪について劇中では明確にされないし、NYで正体が発覚した後にも、彼は汚い手を使いません。武闘派テロリストならば、目的達成のためにオミーラの嫁・子供を人質にとるくらいのことはやってもいいと思うんですけどね。代わりに描かれるのは、フランキーが友人と戯れあったり、ビリヤードを楽しんだりといった、本筋とは無関係なブラピのプロモ映像。これにはさすがにブラピ当人も反発し、「自分が惚れ込んだのは最初の脚本であって、この内容でいくのなら俺を下ろして欲しい」と映画会社に抗議したらしいのですが、仮に降板した場合には尋常ではない額の違約金が発生することから、彼は渋々出演を継続したのだとか。ともかくこの改悪作業によって、本作は悪役がまったく怖くないという何とも間抜けなサスペンスになってしまったわけです。。。 第二の柱については、ハリソン・フォードが完全なミスキャストでした。なんせ彼はハンソロでありインディ・ジョーンズでありジャック・ライアンなのです。勤勉だけが取り柄のパトロール警官にはどうやっても見えません。本来、トム・オミーラはフランキーとの間の絶望的な戦力差を地の利と家族愛で乗り越える役柄だったと思うのですが、ハリソンさんのスターオーラによって彼は無敵のヒーローになってしまい、戦力差に係るドラマチックな展開はすべて潰れてしまいました。。。 以上、とにかく見所のない映画なのですが、不思議なのが本作に9,000万ドルもの製作費が使われているということ。これは同年公開の『ロストワールド/ジュラシックパーク』や『エアフォース・ワン』をも上回る製作費であり、ロクな見せ場のない本作のどこに、これだけのお金がかかったのかは未だに謎です。
[ブルーレイ(吹替)] 3点(2013-06-30 02:54:46)(良:2票)
40.  デアデビル 《ネタバレ》 
「X-MEN」「スパイダーマン」の予想を超える大ヒットを受けて急ごしらえで作られた作品だけあって(公開日が決まった時、製作開始のアナウンスからあまりに間を開けず完成したため「もう出来たの?」と驚いた記憶があります)、実に浅い作りとなっています。レーダーセンスの映像表現は美しいもののそれ以外に特に誉めるべきものがなく、数あるアメコミ実写化作品の中でも最低クラスの完成度と言えるでしょう。父親を殺されたマードック少年の怒り、善を名乗りながら人を殺すことの葛藤、素顔では愛し合いながら仮面をかぶると敵同士となるエレクトラとの関係などアメコミにありがちな要素てんこ盛りなのですが、そのどれもが中途半端で消化不良を起こしています。短い上映時間の中で原作にあった多くの要素を詰め込んでしまったため、すべてのイベントが軽く、印象に残らないものとなっているのです。エレクトラの扱いなどは特にひどいもので、父親の仇がデアデビルだと誤解しひと波乱起きるかと思いきや、デアデビルの正体が恋人マードックだと知った途端に誤解が解けてしまうというお手軽さ。新聞記者も何のためにいるのか不明であり、彼の登場シーンは丸ごと割愛してもよかったように思います。ハリウッドの川合俊一ことベン・アフレックもアメコミの主人公には合っていません。体が大きく動きが鈍重であるため、夜の街を飛び回る身の軽さが感じられないのです。キングピンとの最後の戦いに至っては、大きな人ともっと大きな人のただのどつきあい、アメコミヒーローの戦いではありませんでした。キングピンと決着をつけず、ブルズアイも生かしておき、エレクトラの生存も匂わせるという、ヒットしたら続編作るよ!という制作陣の腰の引けた姿勢もグダグダで、さすがにこんないい加減なものは評価できません。
[DVD(吹替)] 3点(2009-09-12 00:10:49)(良:1票)
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