21. デモンズ’95
《ネタバレ》 これは名作。『デモンズ』なんて邦題がつけられているのが可哀相。アルジェントの弟子ミケーレ・ソアヴィが監督しているということ以外、『デモンズ』とは何の繋がりもない(そもそも本作は、ソアヴィがはじめてアルジェントの手を離れて撮ったオリジナル作品)。死者が甦る墓場で、夜毎襲い来るゾンビの群れを退治していく管理人とその助手。何ともいい味を出しているのが助手のナギ。知恵遅れのようだが、実は天才(らしい)。首だけのゾンビ花嫁とラブラブになるところが可愛い。また、暴走族ゾンビに恋する少女が自分の肉体を差し出すところが非常に印象的だった(フツーは恋人がゾンビになって襲い掛かってきたら即行で逃げる)。「死と愛」という永遠のテーマをゾンビ映画という枠組みで描いた、異色作。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-31 23:52:52) |
22. テキサス・チェーンソー ビギニング
《ネタバレ》 「ビギニング」ということで前作の前日譚なのだが、そこはあまり期待するほどのものではない。リー・アーメイに歯がないことが分かったところで別にどうでもよい。だが、今回の見所は、前作をも凌駕するウルトラ・スプラッター。これほどの血糊と内臓をブチ撒けた作品は近年ないのではないか。チェーンソーでぶった斬られる犠牲者たちの何と気持ち良さそうなことよ。ただ、苦言を呈するなら、結末が分かりきっていること。みんな助からないのは最初から分かっているから、その時点でドキドキが半減。ここはいっそのこと、ヒロインが狂気の果てにファミリーの一員になるという結末が欲しかった。このシリーズには、もっともっと狂っていてほしい。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-26 19:48:55) |
23. テルマエ・ロマエ
原作未読。漫画だから許される設定を、大真面目に実写映画化しちゃうふてぶてしさが凄い。古代ローマ人に阿部寛っていう配役も完璧!実際にイタリアでロケしたり、テルマエの巨大セットを作ったりと、映画ならではのスケール感もあり、満足できる内容だった。とは言え、軽くアハハと笑って、次の日には忘れちゃうような作品なので、これくらいの点数で。 [DVD(邦画)] 6点(2013-02-11 16:42:41)(良:1票) |
24. テッド
《ネタバレ》 型破りなキャラと豊富なパロディネタは『宇宙人ポール』を思わせる。確かにお子様には見せられない悪趣味かつ下品なギャグの数々で、そういうのが好きな人にはオススメ。「フラッシュ・ゴードン」とトム・スケリットが何故あれほどフィーチャーされてるのかは謎。日本人向けの意訳はちょっとやり過ぎかな。 [映画館(字幕)] 6点(2013-01-20 23:54:37) |
25. デイブレイカー
《ネタバレ》 この世界観は好き。吸血鬼というのはイジりやすい題材なので、たまにこういう変化球も出てくる。ネタバレになりますが、イーサン・ホークが人間に戻ってからは急につまらなくなる。「死なない程度に陽光を浴びれば人間に戻れる」という設定は良いにしても(陽の光には浄化作用があると思うので)、「元吸血鬼の生き血を吸うと人間に戻る」というのはいかがなものか。そんな簡単に人間に戻れるんだったら、誰も苦労しないって。 [DVD(吹替)] 6点(2011-06-16 07:10:55) |
26. デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
《ネタバレ》 この監督の前作『ハングオーバー』はとっ散らかった印象でいまいちノリ切れなかったが、本作は主役を二人に絞っており、ロードムービーという安心感もあり結構楽しめた。相変わらず悪ノリが過ぎる部分もあり、正直引いてしまうシーンもあるが(過剰に下品だったり暴力的だったり平然と法を破ったり)、そこはお国柄の違いだろう。ロバート・ダウニー・ジュニアの存在も大きい。ザックの下品で非常識な行為の数々も、彼の絶妙な「受け」がなければ空回りするところだろう。ジェイミー・フォックスやジュリエット・ルイスなど、ゲスト出演が意外と豪華なのも嬉しい。 [DVD(吹替)] 6点(2011-06-10 12:58:34) |
27. 天使と悪魔
《ネタバレ》 前作に比べたらスピーディーで分かり易い展開になっているが、それでもぼ~っと観ていたら置いてきぼりをくってしまう。しかし、肝心の謎解き部分だが、バチカンの保管所の膨大な資料の中から見事にヒントを探り当てたかと思うと、ラングドン教授はラテン語も読めないし、いざ現場に駆けつけてみてはいつも手遅れ、さらに天使の像があっちを指差してるから次の犯行はどこだとか、どうも行き当たりばったりすぎて凄さが伝わらない。そもそもカメルレンゴ(日本語吹替で観ていたら、カーメル連合と聞こえ、しばらくユアンのことだと分からなかった)は反物質を盗んで何をしたかったのか?彼がヘリを操縦した時にはびっくりしたが、そういえば軍隊にいたとか言ってたから、その時にパイロットでもしていたのだろう。凄腕の殺し屋があんな簡単な罠に引っかかって殺されるのも変。また、どこだかの教会内部は、撮影許可が下りなかったのか、オールCGになっており違和感ありあり。いろいろケチがついてしまうが、トム・ハンクスがきちんと散髪してくれて良かった。前作の髪型は正直似合ってなかったから。 [DVD(吹替)] 6点(2009-10-27 23:53:54) |
28. 転々
《ネタバレ》 脚本、演技、演出ともに安定した力量を感じる。前半はそれほどでもないが、小泉今日子が加わってから俄然面白くなる。ひとりぼっちの男二人が擬似家族を築いていく様は、微笑ましくも切ない。一方、なかなか本筋に絡んでこない岩松、ふせ、松重トリオ。しまいには岸部一徳の映画に出演することに…(笑)寄り道だらけの人生だけど、それもいいか。ちょっぴり前向きになれるロードムービーの佳作。 [DVD(邦画)] 6点(2008-09-11 07:14:16) |
29. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 序盤の災害映像が全て。とにかく物凄い迫力で身震いした。それ以降はちょっと…。息子救出に向かうお父さんに付いて行った仲間がお気の毒でした(ほとんど無駄死に)。でも、暑い日に映画館で観て、いい感じに涼めたので、この点数。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-29 22:56:23) |
30. デモンズ3
《ネタバレ》 飛行機パニックものになる予定だった『デモンズ3』の代わりに製作された本作、原題は「CHURCH(教会)」とあるように、正式な続編ではない。なので、前2作のようなゾンビ映画を期待して観ると痛い目に遭うが、これは『オーメン』に匹敵するオカルトホラーの傑作だと思う。魔女狩りによる大量虐殺が行われた地に教会が建てられ、その秘密を暴いた人々が悪魔を解き放ってしまう。まるで天井画から抜け出てきたような、羊頭の悪魔や死体のオブジェ等、ミケーレ・ソアヴィの映像美は師アルジェントをも凌駕する。全体的にストーリーが散漫で退屈な印象を受けるが、キリスト教圏の人が見たら相当に怖い映画なのではないか?14歳のアーシア・アルジェントがキュート。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-04-16 10:50:16) |
31. ディセント
《ネタバレ》 前半と後半でまったく別の映画になっている…というのは、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』に似ているかな?ただの洞窟サスペンスかと思いきや、地底人とのバトルムービーに変貌。登場人物が女性だけなので、顔の判別がつきにくい(画面暗いし)のが難点。ジュノ(リーダー格)が大声で仲間を探しているのに、「これで地底人はあっちに引きつけられるわ」と喜んでいる姉妹がちょっと怖い(その後、地底人に襲われたところをジュノに助けられて大喜び。なんて奴らだ)。ラストの夢オチは賛否が分かれそう。死に場所を求めていたヒロインが、やっと娘の待つところへ行けるということで、これは一種のハッピーエンドかな、と思う。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-23 08:21:01)(良:1票) |
32. デビッド・クローネンバーグのシーバース
《ネタバレ》 クローネンバーグ版『ゾンビ』だが、このゾンビ(正確には寄生虫の感染者だが)、凶暴になる代わりにエッチになる。老若男女、みんなエロエロして襲ってくるのだ、怖いやら嬉しいやら…(笑)また、クローネンバーグ好みの女優さん(リン・ローリーが良い)が、無意味にポンポン脱いでくれるのだから堪らない。目の保養になる映画。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-30 08:16:05) |
33. デンジャラス・ラン
《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンが出てるからってわけでもないが、トニー・スコットが監督していたらもっと面白くなっただろう。警護対象ごと命を狙われるという展開は『ガントレット』の系譜で、もはや目新しくも何ともない題材に、『ボーン』シリーズを意識しました、みたいな細切れアクションを見せられても、いまいち盛り上がらず。主人公があまりにも無能&ビジュアル的に華がないのが致命的。黒幕も想定内で、なぜこんな中途半端な映画を撮るつもりになったのか、理解に苦しむ。デンゼルは相変わらずオーラ出てます。 [DVD(吹替)] 5点(2013-01-17 22:50:04) |
34. デンバーに死す時
《ネタバレ》 ちょっとタランティーノを意識しました、みたいなクライム・サスペンス。出演陣が意外と豪華なので見れる映画になっているが、内容は普通のヤクザ映画かな。スティーブ・ブシェミが〈無敵の殺し屋〉っていうのが良かった(そのわりには呆気なく死ぬ)。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-23 10:32:56) |
35. テラビシアにかける橋
あそこまですんなり幻想世界に入っていくことにちょっと共感できず、思ったほどの感動を得られなかった。たぶん子供の頃に観ていたら違っていたのだろうが、自分ももうおじさんなのかな~と、反省。『チャリチョコ』で小生意気な子供を演じていたアナソフィア・ロブがキュート。 [DVD(吹替)] 5点(2008-10-25 00:07:02) |
36. デモンズ2
《ネタバレ》 今度はTVからお茶の間に進出。女子供、犬でさえも問答無用にデモンズ化していく、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。高層ビルを舞台にした閉塞感も、本シリーズならではの面白さ。マッチョ軍団とゾンビのバトルが壮絶で笑える(ハゲマッチョは前作に出てた人ですよね?)。アルジェントの娘アーシアがちょっとだけ出演。今やすっかりビッチな彼女も、この頃は可愛かった。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 08:44:40) |
37. デビルズ・ゾーン
《ネタバレ》 一部でカルト化されているということで鑑賞したが、全くツマラナカッタです。カルトの定義が、「おかしな」「変な」という意味ならば、確かにこんなへんてこな映画はありません。ただ、この作品、パリス・ヒルトンが出ていた『蝋人形の館』に明らかに影響を与えていると思う。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-08 09:03:40) |
38. ディセント2
《ネタバレ》 前作のサプライズは「地底人登場!」だったが、今回は「××は生きていた!」といったところか?全体的な仕上がりを見ると、別に無理して続編を作る必要はなかったのではないか、と思われる。どうせ作るなら『エイリアン2』くらい派手にやってもらわないと。結局こじんまりとしたサバイバル・ホラーに終始してしまっているし、ラストの老人の登場は蛇足以外の何ものでもない。C級に成り下がってますな。 [DVD(吹替)] 4点(2010-03-21 18:53:20) |
39. デッド・フライト
『デモンズ3』は当初、飛行機が舞台になる予定だった。なので、映画化されていたらこんな感じになっていたのだろう。飛行機パニックにゾンビものをうまくミックスさせた掘り出し物。作りが安っぽいので、もうちょっとお金かけてリメイクしたら意外な傑作になるかも。 [DVD(字幕)] 4点(2007-10-23 08:34:22) |
40. デイ・オブ・ザ・デッド
バ・カですね~(笑)『死霊のえじき』のリメイクというよりは、『バタリアン』シリーズの最新作みたい(『バタリアン4・5』と同レベル)。軍服姿のミーナ・スバーリが可愛かったのが救い。全力疾走のゾンビがマシンガンをぶっ放し、カサカサ天井を這いまわったりと、もうやりたい放題。アクションシーンはヘッドショットの嵐だが、CG感丸出しでリアルさは皆無。スティーブ・マイナー、終わってます…。こんな作品にロメロの名を使うな!わりと期待しちゃっただけに、厳しい評価で。 [DVD(吹替)] 3点(2009-01-30 18:19:25) |