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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2268
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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21.  テッド 《ネタバレ》 
 前半が好きですね。中盤以降は悪ノリが過ぎます。  ユーモアの基本がブラックと下ネタなので、子供と一緒に見るには向かない映画。『麻薬って何ー?』『顔射って何ー?』何を聞かれても困ることになるでしょう。  ですがテイストは子供向け。いったい誰向けに作られた映画なのか。大人が見るには子供むけのシナリオのチープさに物足りなさを感じることでしょう。  失笑、苦笑が多い中、唯一光っていたのがスーパーの店長とテッドのやりとり。ここは傑作ですね。  テッドは『悪友』を『クマのぬいぐるみ』にしただけ。主人公ジョンのピーターパン症候群の原因となっているもの。ジョンは『仕事』『彼女との約束』などさまざまな責任を放棄。その責任を果たさなければならないことはわかっている。でもテッドからの誘惑に抗えない。もしかするとテッドはそんな『大人になりきれない大人』の心の在り方を具現化したものかもしれません。  で、彼女のローリーがめっちゃいい人。ジョンを大人にしようと孤軍奮闘。ものすごい美人ってわけではないのですが、役柄のせいもあってか、凄く魅力的です。彼女の存在あればこそ、この映画を楽しく見られるってもんです。  ジョンとテッドが今の自分たちをローリーのために変えようとしますが、あえなく失敗。最終的にはローリーのほうから歩みよる結末。これって、ピーターパン症候群は精神疾患の一つだから、周りの理解が必要だよっていうメッセージが込められているのでしょうか。だとしたら、これは子供向けではなく、やはり大人たちへの道徳ファンタジーってことになるのかな。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-02-12 02:51:57)
22.  ディスタービア 《ネタバレ》 
 覗き見のサスペンス1本に絞れば良かったのに、なまじ恋愛をからめちゃうからテンポが悪くなって、前半は退屈で仕方なかったです。ヒロイン役のサラ・ローマが魅力的なのでまだ見ていられます。そうじゃなかったらかなり前半はきつい。  中盤からは面白いです。盛り上がります。特に、ロニーとアシュリーが帰って一人になってから、クラブの女が助けを呼び始めるシークエンスは鳥肌もの。緩急のつけかたがとても上手い作品です。  女装したターナーがクラブの女を装い偽装するシーンは全く見抜けませんでした。なぜならこの時点では見ている側も『すべてケールの思い込み』という可能性が残されているからです。『実は何も起きていませんでした。』なんて結末、いかにもありそうだし。  こんな感じで、ケール、アシュリー、ロニーの3人が、『考えすぎか』『いや、やっぱり何かおかしい』の間を行ったりきたりするのがすごく楽しいです。クラブの女が殺されてからロニーが車、そしてガレージの中に忍び込むあたりまでがこの映画の最高潮です。  ターナーがあっさり本性を現してからは普通のサスペンスです。ですので前半・中盤・終盤とそれぞれ点数をつけるなら、5点、8点、7点くらい。まあ平均して6点~7点くらいかと。それでも後半盛り上がるほうが映画としては見終わったあとの満足感が高いので7点で。  シャイア・ラブーフはトランスフォーマーくらいしか印象がなかったのですが、思ったよりずっと良い役者さん。父親を事故で亡くし、ひねた性格になっちゃったけど、でも等身大のティーンをうまく演じていたように思います。ただサラ・ローマとはつりあわんかなあ。アシュリーがケールのどこにひかれたのかさっぱりわからん。  パーティーをジャマされる。文句を言いに行く。ケールからわけのわからんクソ気持ち悪い告白をされる。それを聞いたアシュリー、『ぞくぞくするほどぐっとくる言葉』みたいなことを言うもんだから、この女マジで頭おかしいんじゃないかと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-02-08 12:33:22)(良:1票)
23.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 
 前作の続編、もしくはスピンオフ的作品を期待しての鑑賞。結果は全くの別物。よくあるドキドキ密室監禁でスタート。こりゃ失敗したかと落胆。そーゆーサスペンスを見るつもりなら良かったのですが、あくまで『クローバーフィールドの2作目』というスタンスでいたもんですから。最初のハワードとミシェルの攻防になんの興味も湧きません。なんかちんたらしていて、全然ドキドキしない。ベンが出てきてからも同じ。  で、もう惰性で見ていたのですが、ミシェルがハワードから鍵を奪ったあたりから急に面白く感じ始めます。外から助けを求めるおばちゃん。その女性の惨状を目の当たりにして、ハワードのことを信用するミシェル。で、ミシェルとベンとハワードが新たな気持ちで再スタート。ポップで明るい音楽と共に、三人の楽しそうな共同生活のシークエンス。個人的に好きなんです。こーゆーの。関係ないんですが、ジョージ・A・ロメロのゾンビシリーズでは、『絶望』『緊張』『終末』といった極限状態の中、『非日常の中の日常』という平穏や幸福が必ず挿入されるんです。この作品ではこのシークエンスがまさにそう。これがあるのとないのとでは、この作品に対する評価が大きく変わるのです。  このシークエンスがあるからこそ、ハワードのベン射殺シーンが、狂気だけではなく、三人の平穏な生活の終止符を告げるある種の切なさを感じさせるのです。そしてそこからは怒涛の展開でクライマックスまで一気につっぱしります。  ですから、『クローバーフィールド』の続編として見なければ、サイコサスペンスとしてそれなりに面白い仕上がり。中盤以降はかなり盛り上がります。普通と違うのは、ハワードの外の世界の情報が本当だったこと。前門の未確認生物と後門のサイコパス。あなたならどちらを選びますか、という救いようの無い2拓問題。  『緊張』と『緩和』の繰り返し、その絶妙なバランスがちょっとクセになる、一見の価値アリ的作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-23 13:01:22)(良:1票)
24.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
 2時間近くある尺のほとんどが、女の子たちの会話劇。最初のグループのときはまだ飽きずに面白く見ていたのですが、そのグループが瞬殺されて次のグループへ。また同じような会話劇がとりとめもなく続くものだから、もういいよっていう気持ちでいっぱいになりました。  最初のグループが、あれだけ人物紹介でひっぱっておきながら、わずか数十秒で全員まとめて瞬殺しちゃうものだから開いた口が塞がりません。潔いというか何というか。ぼーぜんとしちゃいました。そして真相に気付いた警官親子も、何の伏線にもなっていません。え?これがいいの?これが『味』なの?  次のグループは何度も車を停めるチャンスがあったのにそうしなかったのは不自然すぎ。更には意表をついて逆にカート・ラッセルがボコボコにK・O。確かにこーゆーサスペンス、バイオレンスは見たことがありません。・・・ですが、新鮮ではあったけれど好きにはなれないのです。  もっとオーソドックスなサスペンスやホラーやバイオレンスが好き。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-01-02 02:01:50)(良:1票)
25.  ティンカー・ベルと輝く羽の秘密 《ネタバレ》 
 なるほど。悪くないですね。ただ、テイストは『3』のほうが好きです。  今作は、安定した面白さではありますが、ストーリーとオチが弱い。  『実は双子の姉妹がいました。』っていうおいしい設定が、エンターテイメントや感動にまで昇華されていない感じがします。なんかただの異文化交流で終わっちゃったのがもったいない。とは言え、その異文化交流でシルバーミストやフォーンたちがペリウィンクルをもてなすシーンはかなり良いです。  後半はうって変わって突然の災害パニック。ミロリが『雪製造マシーン』を川に叩き落したことで、まさかまさかの大寒波襲来でピクシーホロウ壊滅の危機。予想はできても急展開。『どーなんの、どーなんの、なるほど、そーなんの。霜で覆う。へえ~。ほんとかね~。そんでそんで、・・・お日様が照って・・終わり。』  う~ん、なんだかなあ。せっかくティンクとペリウィンクルの『羽コラボ』って必殺ギミックがあるんだから、それを使って季節のバランスが元に戻るとか、そーゆー奇跡が見たかったなあ。  コートを着て、羽を霜で保護すれば、ピクシーホロウの妖精たちは冬のエリアに行けるっていう幸せなオチは良かったですね。  終わりよければすべてよし。  ちなみに、ブルーレイディスクの特典おまけ映像に収録されている『ロゼッタ奮闘記』は本編よりお気に入り。ちょっとハリーポッターとマリオカートのパクリっぽい気がしないでもないですが、面白いです。おまけのくせに20分くらいあります。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-12-16 13:55:56)
26.  ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船 《ネタバレ》 
 いやー、全然悪くないです。面白いです。みんなの才能が入れ替わっちゃうアイデア、ありきたりですが面白いですよね。それぞれ慣れない才能にあたふた。特にイリデッサは最高。どんどん植物が育っちゃう。安定感抜群のエンターテイメント。  なんですが、ただ、ただねえ。心の狭い私は、ザリーナの無罪放免にどうしても納得がいかんのです。それどころか、のうのうとピクシーホロウに戻ってきて、あまつさえショーの主役やって拍手喝采って、開いた口が塞がらんです。  だって、ザリーナのやったことって、不可抗力じゃないよ?故意だよ?犯罪だよ?  『粉の番人は粉に手を加えちゃいかん。危険すぎる。』ってあれだけ言われていたのに、手を加えて、大事故どっかん。でもそれくらいだったらティンクもやっているから別に良いです。不可抗力だし。  問題はその後だよ。逆恨みして全員眠らせて、青い妖精の粉を盗んで、そのままとんずら。いやいやいや、ティンク達がいなかったらピクシーホロウは壊滅していますよ?クランクがいなかったら冬の妖精たちは死んじゃっていたよ?それを故意にやったんですよ?  せめて、クラリオン女王達がザリーナのやったことを全部承知のうえで、それでも許すっていうのであれば、まだわかります。でも実際は、命の危険にさらされていた事実を知らされないまま、ザリーナを受け入れてしまう。それって、ザリーナたちだけじゃなくて、ティンクたちも後ろめたくはないんですか?  もちろん、そんな野暮なつっこみする作品ではないことは百も承知なんですが、・・・だって気になるんだもん!
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-12-16 13:55:18)
27.  ティンカーベルと流れ星の伝説 《ネタバレ》 
 今回の主役はフォーン。動物の妖精らしく博愛の精神に満ちていて、どんな生き物も平等に扱う。天敵の鷹のヒナだって、怪我をしていたら助けちゃう。オープニングのつかみはばっちりです。  今回は『守りの妖精』という新しい妖精が登場。オープニングのひと騒動で、フォーンとの関係性がなんとなくわかるようになっているのがうまい。  『守りの妖精』は武闘派。はっきり言ってかっこいい。スピーディーな連携アクションは見応えがあります。  今作のメインはネバービースト、グラフの目覚め。外見が恐ろしい怪物と、小さな妖精の心の交流。こーゆーのって全世界共通でみんな好きそう。だから定期的に同じようなプロットで作成され続けるのでしょう。  守りの妖精たちはグラフを危険視し、フォーンは守ろうとする。ここまではよくある話。『人を見た目で判断しちゃいけません』みたいな道徳的教えもあるのかもしれません。  で、ちょっと面白いのがこのグラフが本当に危険な存在かもしれないと思わせる演出、前フリの数々。グラフの目つきが変わっていくのが凶悪に見えるんですよね。  ずっとグラフをかばっていたフォーン。でもティンクが傷つけられたことを知って、遂にグラフを裏切ってしまいます。でも実は実は・・・って感じで真相が二転三転していくのが面白い。ストーリーとしてはなかなかよくできた作品です。  でもシリーズのファンとしては、いつものメンバーがフォーン以外あまり活躍しないのは、物足りないなと思う今日この頃です。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-12-16 13:53:18)
28.  ティンカー・ベルと妖精の家 《ネタバレ》 
 3作目にして、人間との交流。エンターテイメント指数がアップ。こじんまりとしたストーリーながら、起承転結がはっきりしていてとても楽しい。  人間には妖精の声が鈴の音に聞こえる。この設定はGood。ティンカーベルが人間の女の子にジェスチャーでコミュニケーションをとろうとするので、自然と楽しいアニメーションが多くなります。  今作では、脇の妖精たちの活躍も華々しい。水の妖精は船を救う。光の妖精は車を止める。動物の妖精はネコの脅威から皆を守る。それぞれの持ち味を活かすこの展開は、少女向けアニメでありながら少年の心をくすぐるものでもあります。  車にひかれそうになったり、女の子のパパにつかまったり、ハラハラするシーンや展開が多いのも、今までと一味違うところ。個人的には1~3までの中では今作が一番楽しめました。(※4以降は未見)  欲を言うなら、『人間に見つかってはいけない』というルールはもう少し厳格でも良かったかもしれません。  ラストなんか、みんなで和気あいあいとティータイムを楽しんじゃっています。  だったらなぜ人間に見つかってはいけないのか。その説明は欲しいところです。  『規則を破って人間達と交流したティンカーベルたちが、女王様に怒られて、女の子とパパは記憶を消される』くらいのほうが、よほどすっきりします。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-10-30 00:44:58)
29.  ティンカー・ベルと月の石 《ネタバレ》 
 前作同様の美しすぎる映像。これだけでも見る価値があると思えます。  ストーリーも、良くも悪くも前作同様。毒にも薬にもならないプロット。  その1.ティンカーベル、『月の石の杖作り』という大役を任される。  その2.ティンカーベル、『月の石を壊す』  その3.ティンカーベル、『月の石』を元に戻すため、願いを叶えてくれる鏡を探す旅に出る。  ハード面はファンタジーアドベンチャー。ソフト面はテレンス、ブレイズ(蛍)との友情物語。  要は、「物よりも大切なもがある」っていう、ありふれまくっているプロット。例えば、トロールたちが喧嘩をした後、仲直りをする様子を見て反省するティンカーベル。もちろん子供向け。それも保育園や小学校低学年の子たち向け。いい歳した大人が本気で見るような代物じゃあございません。  でも何だろう。この歳になってこーゆー映画を見ると、妙なヒーリング効果があります。心が洗われるといいますか。童心に帰れるのが良いのかもしれません。  『気球』『ねずみとの大乱闘』『秋の準備』など、アニメーションとして面白い演出が盛り沢山。ラストは失敗を成功に変えてめでたしめでたし。  でもよく考えてみましょう。次の季節の杖を作る人たちは、あの砕けた月の石にあわせて、新しい杖を作らなければならないわけです。勝手に難易度を上げられて、迷惑ではないのでしょうか。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-10-19 12:28:24)
30.  ティンカー・ベル 《ネタバレ》 
 何かの予告で見たきれいな映像に惹かれて鑑賞。映像やアニメーションを見たくて借りたので、ストーリーには期待せず。どうせ女の子向けのファミリームービーだろうと。  ところがところが。どうしてどうして。思いがけずファンタジーながらもお仕事ドラマで。思ったよりも楽しく鑑賞できました。  そうかそうか。季節の準備は妖精たちがしてくれていたのか。てんとう虫の模様まで妖精たちがペイントしていたとは。発想の豊かさにディズニーの真骨頂が垣間見えます。  好きなシーン多々あり。『自分の才能』を見つけるテストはかなり好き。『ハリー・ポッター』の帽子のテストと似ていますが、こちらのほうが好きかな。妖精一人一人、持っている才能が違うっていうのは面白いですね。  『自分がしたい事』と『自分が得意な事』の狭間でゆれる葛藤が今作のテーマ。現代社会にも通じます。アニメというソフトな媒体だからこそ素直にそのメッセージを受け入れられます。なかなか良い映画かも。  とまあ素敵な作品には違いないのですが、なぜちょっと点数が辛めなのか。  まず第一にちょっと盛り上がりに欠けます。第二にティンカーベルが周りに迷惑かけすぎ。仕事しなさすぎ。それでいて『私はメインランドに行きたいの』ってわがまますぎ。ラストはちょっと良い子になりましたが、それまでの彼女はちょっと好きになれない。そして周りが甘やかしすぎです。みんなティンカーベルにだけ甘いのは新人だから?  彼女に共感できなかったのが評価の分かれ目かもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-09-28 14:12:28)
31.  デス・リベンジ(2007) 《ネタバレ》 
 ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタの二大俳優を起用しながら、この地味な出来。なぜいまいち盛り上がりに欠けるのか。  その原因のひとつは、バラエティに乏しい敵キャラ。『バカ丸出しの甥っ子』『悪の魔法使い』『ゴブリンもどきのクリーチャー』これだけではちょっと寂しいです。それに対し、味方はいっぱい。『各将軍たち』『弓兵』『忍者』『森の人』『魔法使い』と、充実したラインナップ。しかしそれだけでは物足りないのです。やはりファンタジーには魅力的なモンスターが必要なのでしょう。  敵の種類が少ないと、バトルシーンがいつも代わり映えのないものとなってしまいます。この作品でいうと、中盤の森の決戦と、ラストの全面対決、このバトルシーンがほとんど同じになる始末。そりゃそーです。敵キャラが少ないんですから。一番の見せ場であるはずのラストの総力戦は、暗くて何やっているのか見えづらい。むしろ森の決戦より楽しくない。それじゃあ盛り上がらないです。  もうひとつの原因は、ファーマーの2人の戦友が早々に戦線離脱したこと。しかも最後までファーマーと合流できない。弓使いのおっさんなんか、絶妙な良いキャラだったのに、しょーもない死に方させちゃって何を考えているのか。ベタでも良いから、最終決戦ではもう一度3人そろえるべきでした。
[DVD(字幕)] 5点(2019-08-14 10:58:38)
32.  デッド・フライト 《ネタバレ》 
 ゾンビものは好きなジャンル。これも楽しみにしていた映画のひとつ。感想は・・・ちょっと物足りないといったところです。  悪くはないです。ちゃんと『ゾンビゾンビ』しているし。  舞台を限定したのも良いですね。最初から最後まで飛行機の中のみ。わかりやすい。乗客の紹介のみで終わる前半。これは退屈だと思う人も少なくないでしょう。個人的には、だらだらしたとりとめのない会話で登場人物を把握できるので、まあいいかという感じ。(ドラマ系だったらやめてほしいですが。)問題なのは、前半尺をとってキャラづけされた人たちの個性が、後半あまり活かされなかったこと。特にひどいのが2組のバカップル。なんや浮気やらマナーの悪さやらで結構尺を使っておきながら、ゾンビパニックになったらその辺のモブと同じ扱い。  それに、ホラーでは前半の雰囲気づくりが大事です。これかが何かが起るという『緊張』『不安』『期待』、そういったものを煽ってからの『ゾンビパニックどーん』で盛り上がるわけです。この作品ではその雰囲気作りがちょっといまいち。だからゾンビが暴れ始めてからの盛り上がりもいまいち。  『床からゾンビが手を突き出して客をひきずりこむ』『トイレと見せかけて鏡からゾンビばーん』なんて好きな演出も多々あるので、要所要所で楽しめる演出はあります。ラスト、飛行機からゾンビたちが歩き出すシーンは終末感があって良い。  あえておすすめするほどではないですが、暇つぶしにはなる1本です。
[DVD(字幕)] 6点(2019-07-01 00:05:22)
33.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
 夢中になって見られる映画。オープニングのフェリー爆破。遺体袋から鳴る自身の携帯の着信音。岸に流れ着く謎の女性の遺体。サスペンスとミステリーの醍醐味を堪能できる傑作。だったのですが、ラストはどうにもすっきりしないハッピーエンド。いや、ハッピーエンドと言っていいのか?明らかにダグの世界はパラレルワールドになっちゃって。何も知らないダグのほうはいいけれど。海の藻屑と化したダグのほうはあまりにあわれ。あんなに頑張ったのに。  タイムトラベルものは、『近い未来』や『近い過去』に行っちゃうやつがどうしても苦手。『整合性』や『理屈』が気になって仕方ない。『もう一人の自分の人生』がでてきちゃうのはもっと苦手。  でもこの作品のアイデアは好きです。『4日前の映像をリアルタイムで全方位から見られる。』『壁の透視もできる』『拡大もできる。』『ゴーグルを使えば視聴可能エリアの拡大もできる。』『容量の関係で巻き戻しはできない。』SF設定としては完璧じゃないでしょうか。『巻き戻しができない』という縛りが最高。『4日前だけどリアルタイム』というのが良いですね。だから『いつ死ぬかわかっているクレア』は死ぬまでに時間的な余裕があったので助けることができるわけですが、相棒のラリーのほうは時すでに遅し。4日前の映像が死ぬ寸前なので救うことが出来ない。なるほど。理屈としては合っている。それにこの縛りのおかげで緊張感とスピード感が増します。  で、そこまででやめてくれれば良かったんですよ。せめてメモを送るまでが許容範囲でしょうか。『メモを送っても未来は変わらなかった。』『いや、むしろメモを送ってしまったことで相棒ラリーの死とクレアの死を招いてしまった』その事実をダグたちが知ってしまう流れまでは素晴らしかった。  その後、ダグが過去に行っちゃう。これがダメ。蛇足。それで結局未来が変わらないんだったら、バッドエンドでも納得できたのですが。残念。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-05-19 17:51:50)
34.  天然コケッコー 《ネタバレ》 
 終始雰囲気にごまかされている気がします。こーゆーほのぼの系って退屈になりがち。この映画も例外ではありません。そんな中、『そよ』を演じる夏帆が大変魅力的であること。また、『海』『修学旅行』『バレンタイン』など、それなりにエピソードが充実していること。そのおかげで最期まで見られる作品にはなっています。  ただ、裏を返せば夏帆の魅力に頼りきった映画とも言えます。役者は映画の一部。それを否定する気はありません。しかし『そよ』が『夏帆』じゃなかったとして、魅力ある作品になっただろうか。そんなことを言い出せばきりがないのはわかっていますが、そんなことを考えさせちゃったこの退屈極まりないエピソードの羅列集にも非があるでしょう。  シナリオ、プロットはあってないようなもの。短いエピソードの切り貼り。『父の浮気』や『床屋から父に連れ出されるコータロー』など、その後の結末、落としどころがほったらかしになっているエピソードすらあります。正直この辺のエピソードは全部割愛しちゃったほうがすっきりするんじゃないかな。  舞台はあまりに田舎過ぎて、自分の心象風景とは合致せず。ここまで自分の思い出とかけ離れているとノスタルジーを感じることもできません。  2時間苦痛とまではいいませんが、少なくとも見て良かったと思える作品ではないです。
[DVD(邦画)] 4点(2019-05-18 03:43:21)
35.  デスバーガー 《ネタバレ》 
 冒頭のドライブスルーでのやりとり。厨房に入ったら真っ暗で誰もいない。注文の品を作っている様子もない。オープニングのこの演出が最高です。期待に胸が高鳴ります。  でもそこから先は何もかもが期待はずれ。  ジャンルは『不死身系殺人鬼もの』。ぶっ飛んだバカピエロのスラッシャー。だったら無差別にしてほしいです。もっと理不尽な暴力を希望します。  過去との因縁めいたものにするなら、ミステリー仕立てにしてほしい。『実はフィッシャー(彼氏)が犯人だった。』『店長が犯人だった』何でも良いのです。先読みされてもいい。ベタでもいい。サプライズあってこその因縁。  ホラー演出がチープ。『何かが起こったとき』ではなく、『何かが起こる前』の雰囲気づくりが大事。学校でのピエロ襲撃は本当にひどい。  全編通してシーンがぶつぎり。淡白な登場人物たちのなか、母親の迫真の演技だけが妙に浮く。ちぐはぐで、クソ面白くないC級作品です。
[DVD(字幕)] 1点(2019-04-23 14:28:39)(良:1票)
36.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006) 《ネタバレ》 
 健全なセクシーダイナマイツ映画。ティナ、かすみ、クリスティそれぞれの登場シーンが最高。わくわくさせてくれるじゃないですか。  で、DOA開幕。上記3名に加え、ヘレナも参戦。そして1回戦。この辺りは天下一武道会のノリ。当時の格ゲー好き、格闘マンガ好きな人はそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか。  個人的にはピークはここまで。場所を選ばないバトルロワイヤル的テイストは好きなんですが、2回戦以降はパーティーや休憩挟んだりして、まったりした空気に。中盤以降はちょっと退屈しちゃったかな。アクションに飽きたってのもあるかもしれません。必然性のないアクションって飽きやすいのかもしれないです。  とはゆっても、後半は、陰謀ストーリーがメインになっちゃって、それはそれで違うかなって。  これがDOAの大会を最後までやりきるような展開であれば、感想はまた違ったものになったかもしれません。  それにしても健康美炸裂で、見ているだけで元気になっちゃいますね。  個人的には、クリスティーもいいけど、サラ・カーター演じるヘレナが好きかな。で、かなり不評なんですが、デヴォン青木演じるかすみが結構いけてます。私は好きですね。吹替えの声も、かすみが一番良かった気がします。
[DVD(吹替)] 5点(2018-06-04 02:57:10)
37.  デッドマンズ・プリズン DEAD MAN'S PRISON 《ネタバレ》 
 評価が低かったので期待していなかったのですが、だいぶ良い感じのゾンビパニックですね。パンデミックの要素もあってグッジョブです。ゾンビ映画に求める、超個人的二大要素。『グロ』『サバイバル』、この二つを見事にクリア。よって合格点でございます。  ストーリーもシンプルで良いですね。わかりやすい。単純だけど、ちゃんと真面目に作られていて面白い。出演者は知らない人ばかりですが、みなさん熱演で、危機感、恐怖感、焦燥感、しっかり伝わってきますよ。『刑務所』という小さな箱ながらも、この世の終わりみたいな終末感、絶望感がきっちり描けている気がします。  その一方で、希望が最後まで残っている。外に出るという希望。希望があるから恐怖や焦りがより際立つ。絶望的なシチュエーションが映えるわけですね。  外にでたとき、夜ではなく昼間というだけで、この映画はポイントが高い。お日様の光が人間様に与える安心感ってすごい。そして夜より昼のほうが解放感があります。  腕ぶっちぎりもあるし、内蔵ひきずりだしもある。ゾンビオタクが見たいものはすべて網羅。子供まで犠牲になっちゃうとこなんか、大分攻めてる感じがします。  8点にしようか迷います。減点項目として挙げるとすれば、プリズン内の状況が非常にわかりづらい。それに、要所要所で挟まれる人間ドラマが全体のテンポを悪くしている。じゃあマイナス2点で8点かな。  あ、もう一つあった。主演女優が友近に似すぎで、若干気が散る。とゆーことでやっぱ7点にします。
[DVD(字幕)] 7点(2018-04-10 23:57:41)
38.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
 暗そーだし、シビアな雰囲気もしていたし、見るのをためらっていたのですが、評価の高さとキャストに惹かれて見ちゃいました。  ドラマ版『タイヨウのうた』が好きだったので、山田孝之と沢尻えりかの共演が見れて嬉しい。  で、映画を見た感想ですが、これが思っていたよりも大分良かった。原作が東野圭吾。なるほど。兄が被害者を刺しちゃうまでの映像を丁寧に描いてくれた、その意義は大きい。これがあるのとないのでは、この映画を見た感想は全く違ったものになってくるでしょう。  原作が小説なだけあって、若干エピソードを詰め込みすぎた感じはします。差別されることを恐れて身分を隠しながら働いていたかと思うと急に始まる漫才の練習。突如現れる片思いの美少女。倉田の言葉で会社を辞めてお笑いデビュー。瞬く間に売れっ子に。朝見と出会って婚約?ここまでで1時間弱。はっきり言って序盤はかなり目まぐるしい展開です。駆け足過ぎて感情移入する間もありません。  やはりこの映画の見所は中盤~後半だと思います。  頭が良く、成績優秀なのに大学をあきらめる。せっかく成功していたのにお笑いの仕事を諦める。好きな人との結婚をあきらめる。犯罪の抑止力になりそーなくらい、加害者家族の厳しい現実を描いているのに、ラストは希望のある終わり方。  沢尻えりか演じる由美子はもちろん、チョイ役ながら倉田、友人の寺尾、こーゆー人たちの助けと支えがあって、このラストが活きてきます。現実にはありえなさそーなことばかり。由美子の存在なんてほとんどファンタジー。でもこーゆーファンタジーが、この作品の中で救いになっています。  最後に、直貴役の山田孝之さん、剛志役の玉山鉄二さん、倉田役の田中要次さん、殺された女性の息子を演じた吹越満さん、みなさん素晴らしい迫真の演技でした。特に終盤の、被害者宅の訪問シーンで、『これで終わりにしましょう。』という言葉からの、『お互い長かったな。』というセリフで泣き出すシーンは涙腺崩壊しました。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-04 13:46:45)(良:2票)
39.  ディセント 《ネタバレ》 
 いろんな意味で怖い作品。イギリス映画ならではの陰湿な雰囲気が映画のテイストに合っている気がします。  ただのモンスターパニックかと思っていたのですが、ちょっと違いますね。平常時ではお互いを気遣いあう仲良し6人組み。それが非常事態では自分を優先し、それぞれが勝手な行動に出てしまう、そういう危うさも描いています。  中盤までは、結構ダラダラ。やや退屈。洞窟が崩落して退路を断たれたあたりから緊迫感が急上昇。更に正体不明のモンスターが現れてからストーリーが加速して面白くなります。  マイナスポイントその1。仕方がないことですが、舞台が洞窟なので、基本画面が暗く見づらい。今何が起こっているのかわかりづらい。  マイナスポイントその2。『怖がらせる』というよりかは、『驚かせる』演出を多用しているのがちょっと気に入らない。突然大きな音を出せば誰だってビックリします。ホラー映画の常套手段として否定はしませんが、それに頼り切った演出はどうかと思います。  個人的に面白かったのは、ジュノやサラの女ランボー化ですね。ちょっと強すぎる気もしますが、二人が覚醒してモンスター相手に互角以上の戦いを繰り広げるのはちょっと爽快です。  で、個人的にはこーゆーテイストの映画って、『あと少しで脱出できる。』ってわかっていたほうが、よりハラハラできると思うんです。この作品にはそれがありませんね。あまりにも八方塞がりな状況すぎて、『希望的観測からくる緊張感』といったものを感じられなくて残念です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-10-23 14:03:26)(良:2票)
40.  電車男 《ネタバレ》 
 ドラマは未見。これは良いです。傑作です。コメディで笑い、涙で感動し、ラストはハッピーエンドでこの上なく幸せな気分になれます。邦画ならではの後味の良さが感じられます。この感じは洋画では絶対に出せない。こーゆー作品を見ると邦画の存在意義ってのを感じられます。  それにしても良い人ばかりの映画です。『毒』や『刺激』、『どんでん返し』や『謎解き』がなくても面白い作品ができるっていうお手本のような映画です。『倦怠期の夫婦』『ひきこもりの青年』『おたく3人組』『失恋看護士』、世界も価値観も違う人たちが、『電車男』っていう見ず知らずの人の相談に乗ってあげて、応援するっていうのが、人の温かさを感じられて好きです。日本もまだまだ捨てたもんじゃないなって思います。  それに、電車男を応援しながら、自分達にも良い意味で心境の変化や心の成長が現れるっていうストーリー構成が、ベタだけど良い。純粋な人の一生懸命さっていうのは、周りに良い影響を与えるものだと再認識。  それにしても『奥手の恋愛』っていうのは、良いものですね。人としての真心を感じられるというか。  そして中谷美紀。憧れの人としてキャスティングされるにはちょっと年齢高めかもと思いましたが、見ていくうちにどんどん魅力的に。そのたたずまい、何といっても『声』が優しい。優しい声で、優しい言葉をかける素敵なお姉さん。  ずっと電車男の主観できて、ラスト、エルメスの主観ではこう見えていましたっていうネタばらし。『いま、会いにゆきます』でも使われていた手法。このテクニックにとことん弱い私。もう切なくて嬉しくてやばかったです。  また、本筋とは関係ありませんが、『合コンに誘われず、メンズエステの試供品さえ渡してもらえない電車男』が、合コンに誘われ試供品を渡されるシーン、そこで見せる山田孝之の表情が本当にうまくて、細かいところがめちゃくちゃ丁寧な作品だと感心しました。と同時に、やはり外見も内面と同じくらい大切なことなんだと気付かされます。
[DVD(字幕)] 9点(2017-10-22 09:26:01)(良:2票)
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