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プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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1.  トラック野郎 故郷特急便
いやっほう!祝「トラック野郎」シリーズ十作目!!し、しかも今回はマドンナが二人!!!こ、これはまるで、スペシャル二輪車プ・・・・・・あ、いや、何でもないです(汗)。それはともかく、今回もシュールなまでの強引な展開!桃さんはいきなりヒロイン森下愛子の家に上がりこんで寝たきりのお母さんに話しかけるし、ヘンな外国人は唐突に出てくるし、ライバル役の原田大二郎はこの頃から「自分が何かズレてる」事を自覚してるし(笑)。しかも今回の喧嘩(舞台はクリスマスのキャバレー)は久々にド派手でバカバカしくて熱くて、最高!勿論泣かせる所は泣かせまっせ~!桃さんがドサ回りの演歌歌手石川さゆりに贈る自作の歌「結花に笹げるバーラド」、そーなのよ、愛の前には音楽的教養なんてどーでもいーのよ!・・・と思わず盛り上がってしまいます。本作の単品としての評価は8点位なのですが、今まで僕に男としての生き方(「男の喧嘩はコミュニケーション、まずは殴り合って、そんで握手だあ!」「惚れた女の為なら命を張れ!」「いざというときは一致団結!それがトラック野郎の心意気!」「ネズミ捕りには気をつけろ!」などなど)を教えてくれた「トラック野郎」シリーズ(もしこのシリーズを観ていなかったら「パッチギ!」の素晴らしさだって十分には感じ取ることが出来なかったかもしれないのだ)全作に対して、感謝と尊敬の念を込めて10点満点を贈ります!ありがとう、桃さん!ありがとう、鈴木則文!!ありがとう、「トラック野郎」~~~~~~!!!
10点(2005-02-17 21:46:00)
2.  東京物語 《ネタバレ》 
この作品について語ろうとすればとてもこのスペースでは足りないし、そもそも多くの方が語ってらっしゃるので今更付け加える事はあまりないのだけれど・・・。一つ思ったのは、普通映画の中の「死」って極端に軽く扱われるか、でなければ大仰(ドラマチック)に扱われるのが殆どだと思うんですよ。でもこの作品ではそのどちらでもなくて、「死」は淡々と近づき、淡々と迎えられ、淡々と過ぎていく・・・その描かれ方にむしろ特異な印象を覚えました。妻を亡くした後の笠智衆の佇まいと言葉が、淡々としているからこそ重く感じられます。ひょっとして僕がそう感じたのは、中学の時に母を亡くした時の自分の父の表情と重なったからかもしれませんが。
9点(2005-03-04 20:22:54)(良:1票)
3.  永遠<とわ>の語らい
<はじめに:今回はレビューというより“鑑賞体験記”に近いです>今までオリヴェイラの作品は「家路」と「クレーヴの奥方」を観てたのだけど、正直言って「撮り方はユニークだけど、どこが良いのか分かんねえ」と思ってました。だからこの作品を観る前も「何だか凄いらしい」という評判は聞いていたものの期待と不安が入り混じっていたのです。んで冒頭、母娘が遺跡を巡りながら歴史について語るくだりあたりは「ふむふむ」とか思いながら、その特徴あるカメラワークの「意味」を探ろう、とかしてたのです。ところが中盤、マルコヴィッチ演じる客船の船長が三人の女性たちと「前代未聞で異様なやり方」で語り合う場面辺りからだんだん画面に引き寄せられていって・・・この感覚、口でうまく説明するのが難しいのだけれど・・・例えば、音楽って歌詞とメロディ(主旋律)だけでなく、それぞれの楽器やリズム、ひいては音そのものが渾然一体となって「音楽」になってるじゃないですか。それと同じく映画も、台詞とストーリーや役者の演技だけでなく映像の質感とかリズムが溶け合って、んで「映画」になると思うんですよ。で、この映画は正に「映画」そのものに魅了されてく感じというか・・・何だろな、こっちが理屈をこね回して「構えてた」のをゆっくり、優しくほぐされていく感じ。こういう言い方すると何だか超常体験みたいだけど(笑)、ホントそんな感じで最後までぐいぐい引っ張られて、最後まで見せられた(魅せられた)感じ。あんまりショックなんで続けてもう一回観てしまいました。何なんだ、この映像から匂い立つ豊穣な奥深さは!この映画、一応のテーマとしては「9.11以降の世界に対するヨーロッパからの真摯な“問いかけ”」てなことだと思うのだけど、個人的には「映画」そのものについて、言葉にできない無数の“問いかけ”をされたような、何とも不思議な映画体験でした。これはもう一度オリヴェイラ作品を見直さねば。凄えよ、オリヴェイラ爺さん、二百歳まで映画を撮り続けてくれい。
9点(2005-01-28 18:37:21)(良:2票)
4.  トカレフ(1994) 《ネタバレ》 
ワタクシはアホです。なぜって、後半主人公の奥さんが佐藤浩市とくっついちゃって子供まで作っていた、という事を、観ている時に気づかなかったから。「何でこの人、お祭りに出てるんだろう?赤ちゃんまで抱いてるし」などと思いきしボケた事を考えていて、後で某サイトであらすじを読んで、時間差でがびーんときた。なので、その衝撃を含めてこの点数。
9点(2004-07-06 16:59:20)
5.  ドゥ・ザ・ライト・シング
うむ。凄い。重いのに、軽やか。「憎悪」というのは愚かしくも、哀しい。ただ、重い社会問題を扱っていて、かつハッピーエンドではないにもかかわらず、単なる「重苦しさ」だけではない余韻が残った。それはきっとスパイク・リーが全ての登場人物に愛情を注いでいるからではないか、と思う。この作品の登場人物たちはお互いファッキンファッキンと罵り合っている。んが、そこには単なる憎しみ・苛立ちだけでなくある種の「愛情」がこもっているのではないだろうか。例えばイタリア系のピザ屋の主人はいわゆる「善人」ではないが、それでも「(この街に住む黒人は)みんな俺のピザを食って成長してきた。俺はそれを見るのが好きだ」と黒人に偏見を持つ息子に語りかける。日本人の自分にはなかなか実感できないが、あの街にあるのはそういう「憎しみすれすれの愛情」ではないだろうか(確かに一歩間違えば暴動に発展してしまいそうな危うい「愛情」ではあるが)。スパイク・リーが本当に表現したかったのは単なるコミュニケーションの不信や絶望感だけではなく、どん底の日常の中にある「愛情」や「希望」だったのだ、と僕は思う。
9点(2004-06-09 18:15:28)
6.  都会のアリス
ぶっちゃけた話、今ひとつピンとこなかった部分もあったんですよね。理屈では分からないでもないけど、直接胸に響かないというか・・・。んでも部分部分でいいなーと思えるシーンもありました。他の方が仰っている証明写真のシーンも好きですが(そういえば「バッファロー’66」でも似たようなシーンがあったけど、あれはこの作品を踏まえているのだろうか?)、個人的には二人が看板(?)の前で体操をするシーンが一番好きです(6点)。<2005.2.23追記>おうっ←約一年半前には、こんな事書いてたのねん。多分この頃は「分かり易い盛り上がりと起承転結、どばーんと来る感動」を映画に対して求めてたんだろーなー、と今は思います(つまり淡々とした作品が苦手だったのです)。んでも久々に見直したら、どばーんとは感動しなかったけど、じわじわーっと感動しました。何かアホな物言いだけど、こーゆー映画は四の五の言わず、黙ーって画面の前で感動すれば良いんじゃないかなーと思う。んで、やっぱり体操のシーンは良かった。
9点(2003-10-30 17:11:48)
7.  トンマッコルへようこそ
この映画はまったくもって、純然たるファンタジー。ただしそれは脆弱な現実逃避ではなく、現実を反映したある切実さと強度を伴っている。トンマッコルという村、そしてそこで起こった奇跡は、単なる絵空事ではなく、もしかしたら現実にありえた(ありえる)かもしれない、もうひとつの可能性。もし戦争が、憎悪や恐怖といった観念から生ずるものであるならば、同じく観念である夢や希望をもってそれに抗うことができるのだ、という作り手の強い信念を感じた。残念なことにこの映画には二箇所、冗長すぎると思える部分があるのだが(監督が長編は初めてらしいので、編集で短くすることに躊躇いがあったのか)、それを差し引いても観る価値のある作品だと思う。思うぞ。
[映画館(字幕)] 8点(2006-11-03 18:34:26)
8.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
鱗歌さんに同意。戦争とは、元々残虐な人間が残虐な行為をするのではなく、平時ならごくごく普通の人間が残虐な行為をする状態なのだと思う。軍隊という権力を嫌った者たちが、結果的にはその軍隊に貢献してしまうという、矛盾と皮肉(しかも殆どの者が自らの命を犠牲にしている)。この作品がベトナム戦争中に作られた意味は、小さくない。<追記>ちなみに僕は「男泣き」はしなかったけれど、ラストで「ダーティ・ダズン」たちの名前が読み上げられるシーンは、ちょっとグッときました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-09-19 18:37:47)
9.  ドッペルゲンガー 《ネタバレ》 
オモロイ。オモロイが、コワイ。いや、「コワイ」っつってもホラー的な恐さじゃなくて、思い切りインモラルなのに解放感があって、これはヤバいわ。ラストの二人が、21世紀のボニーとクライドに見えたよ。
[DVD(邦画)] 8点(2006-09-19 18:27:25)
10.  トイレの花子さん(1995) 《ネタバレ》 
確かに、「ホラー」としてはバツだけど、「映画」としてはマルだったと思います。冒頭の、排水溝に落ちている小学生の帽子のショットとか、お兄ちゃんのお見舞いに先生と冴子ちゃんと妹が三人並んで歩くところとか良かったし、犯人(緋田康人、ハマりすぎ。未見だけど「デスノート」の死神役はCGでなく彼が良かったんでは?)との対決シーンも見ごたえ十分。いじめっ子たちが急に改心してしまうのは、確かに安易かな、と思わないでもないけれど、でも大勢の子供たちが犯人を取り囲むところは、「こうあってほしい」というキャプラ的な「祈り」が込められてたんじゃないかな?ただ、ラストのキスシーン!あれはイカーン!映倫が許しても俺倫が許さん!ちょっと直接過ぎ。やっぱあそこは「おずおずと彼女の手を握る」とかが良かったんじゃないかなあ?ということで、7点にしようか8点にしようか迷ったんだけど、前田愛が可愛いのでオマケだっ!※実は引用を確かめたいがために「レイジング・ブル」も観たんですが、よく分からなかったです。犯人が鏡を観ながら左眉をなぞるところかな?とか思ったんですけど・・・。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-06 18:16:22)(良:1票)
11.  ドキンちゃんのドキドキカレンダー
「アンパンマン」が、何故これほど長い間子供達に愛されてきたか。大きな理由の一つに、そのキャラクターの魅力が挙げられる。アンパンマン、カレーパンマン、しょくぱんまんなどパンから始まり、食べ物や動植物、果ては歯ブラシなどの日用品まで、すなわち子供にとって身近なあらゆるモノ達が魂(=人格)を与えられ、仲良く暮らす世界。すなわち「全てのモノには命が宿る。ゆえに全てのモノには敬意を払うべきなのだ」という、(ひょっとすると日本文化の根底にある宗教観にも通ずる、かもしれない)思想。それが、ごく幼い子供達の共感を生むのではないか■また「アンパンマン」にはさりげなくではあるが「生と死」の隠喩が込められている。実際原作者のやなせたかし氏による挿入歌の詞の中には「どんな小さな虫だって/食べずにいれば死んでしまう(『おいしいパンを作ろう』より)」というフレーズもある。アンパンマンは毎回困っている他者に自分の顔(=命)の一部を分け与える事で自分の力を弱めてしまう(=死の危機に瀕する)が、ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらう事で何度も再生する(「何度死んでもまた生き返る/夢と不思議のヒーローさ」『アンパンマン音頭’89』より)。こういった「死」の言及のされ方に、ひょっとすると慎重な大人はいささかギョッとするのかもしれない■しかし、私は思う。物心がついた子供にとって「死」はおぼろげな「不安」だが、子供にはそうした不安をはね退けるだけの「楽天性」が本来備わっている。幼い子供にとって「命」は永続するもの、再生するものとして映る。そのような楽天性こそが子供の成長の原動力なのではないだろうか。そして「アンパンマン」とは、そうした子供の心の奥底にある「ユートピア」―全てのモノが命を持ち、共存し、そしてそれが永遠に続く世界―の体現なのだと思う。そして、もはや「ユートピア」を過去の記憶の中にしか持ち得ない「大人」と化した私は、ただ、涙するしかない。まるで「ピーターパン」の終盤の、成長したウェンディの如く・・・・・・って、エラそーな事書いたけどさあ、やっぱ可愛いわ、ドキンちゃん。あの月毎のコスプレに、もーメロメロ。ラストも、いとおしくって、泣けます。
8点(2005-03-25 18:17:03)(良:1票)
12.  遠い空の向こうに
宇宙開発事業って、夢だロマンだ言ったって結局は米ソの見栄の張り合いじゃん、とか偉いさんは軍事目的を第一に考えてたと思うよ~ん?そういえば“スターウォーズ構想”つーのもあったよね、とか冷淡に思っちゃうのですが、まーそんな野暮なことは言いっこなしよ、ということで、素直に良い映画だと思います。自分の場合、もはや若者でもなく、父親でもないのですが、どっちかっていうと息子の夢を否定しながらもさりげない優しさを見せる父ちゃんの方に感情移入しました。主人公とかあの女の先生とか、炭鉱の仕事を否定するような言い方してるのが気になったけど、でも最終的に息子は父の偉大さを認めた訳で、ま、良いんじゃない?って感じ。
8点(2004-11-24 16:50:04)
13.  独立少年合唱団
こういう言い方は偉そうでイヤなのだけれど、非常に「良心的」な作りだなーと思いました。テナーの少年と逃げてきた学生運動の女性の間に何が起こったのか、吃音の少年と女子高の女の子のデートの顛末、さらにクライマックスのコンクールの合唱のシーンなどを意図的に「見せない」演出は心憎いし、台詞で説明するのでなく、映像や登場人物の表情に「語らせる」やり方、などなども(これまた偉そうな言い方だけど)感心させられる(僕の知り合いで「スティング」が大好きで、いつも最近の映画界の現状を嘆いておられる方が約一名いらっしゃるのだけど、その人にぜひこの作品のことを教えてあげたいものだ)。物語も、学生運動が衰退しつつある70年代を背景に、挫折した元活動家の教師、父を亡くした吃音(ちなみに“どもり”という言葉は現在差別用語とされているらしい。別に音読みに変えたから良いってもんじゃないと思うのだけれど)の少年、ウィーン少年合唱団に憧れる天才少年たちが生き生きと描かれ、とても重層的(二人の少年の、ある種同性愛にも似た友愛の描かれ方は、ちょっと少女漫画の様ではあったけれど、ああいう関係は分からなくもない)。こういう良作を見逃して「最近の邦画は・・・」などと安易に言ってはいかんなあ、と思った。
8点(2004-11-20 15:39:52)
14.  ドラムライン
確か中3の頃、学校で机をどこどこ叩くのが流行ってました・・・えっと、口で説明するのは難しいのですが(かといって鼻で説明するのももっと難しいのですが)、要は五本の指やら裏拳やら肘やらでいかにリズミカルに、しかも見た目カッコ良く叩くかっていうのでみんな競ってた気がする(クラスの結構かわいい女子がこれにハマッてて、内心ちょっとひいてた。今思うと、何故男子も女子もあんなんに熱中してたのか、よく分からんのだけれど・・・)。別にちゃんと調べたわけじゃないけど、人類の歴史で初めて登場した楽器は、きっと打楽器なのではないだろうか(だってほら、ゴリラも胸をドラミングしたりすんじゃん)。何と言うか、リズミカルに物を叩く音っていうのは、人間の非常に原始的な野性を刺激するような気がする。よく、ブルース・リーの映画を観終わって映画館から出てきた人がみんなアチョアチョやってるとか、高倉健の仁侠映画を見終わって映画館から出てきた人がみんな肩で風切って歩いてるとか聞いたことがあるけど、きっとこの映画を観終わって映画館から出てきた人はみんな机とか壁とか膝とかをどこどこぽかぽかやってたんじゃないだろうか。ちなみに僕はDVDで観たけど、エンドロールのとこで知らず知らずの内に膝をぼこぼこしてました。うむ、久々に「観る映画」ではなく「体感する映画」を味わった。できれば映画館で観たかったぞ。
8点(2004-10-27 18:18:32)(良:2票)
15.  特別な一日
何事につけ鈍感な自分には、熟年男女の心の機微をちゃんとつかめてるかどうか大いに怪しいのだけれど、そんでもこの作品がものすごく丁寧に作られているのは、分かる。冒頭の流れるようなカメラワークから始まって、垂れ下がってしまう電灯やボタンで作った絵など、小道具の巧みな使い方(小道具といえば、あの手動のコーヒーミル、欲しいなーって思った)、さり気ない台詞や表情で見せる登場人物の心の動き、なんと言っても名優二人の名演技(実は「ひまわり」で初めてソフィア・ローレンを見た時は「うわっ、怖い!(ソフィアファンの皆様、ごめんなさい)」と思ってしまったのですが、この作品で見た彼女は、とても綺麗に思えたのでした)。ラスト、アントニエッタがガブリエレから貰った「三銃士」を戸棚にしまい、電気を消して床につくシーンは静かな感動を呼びます。あと、この作品は(それが主眼ではないのだろうけど)当時のファシズムの文化的・風俗的な影響、あるいは何故ファシズムが人々に支持されたのかということも描かれていて興味深かったです。人は時に、不安定な自由よりも統率の取れた抑圧を求めてしまうものなんだな(別にファシズムを肯定するつもりは毛頭ないけれどね)。【かーすけ】さんも仰るとおり、年を重ねてから観るとより感動できる作品だと思うので、10年後位に見直してみたいです。<追記>決して宣伝ではないけれど、先日この「知られざる名作」のDVD発売を知った僕はすぐさま近所の二軒のレンタルビデオ店にリクエストした。一軒は「発注したらお知らせします」と言ったきり音沙汰がないが、もう一軒の方は先日ちゃんと入荷してくれた。偉いじゃん、ツ○ヤ。 
8点(2004-10-22 18:12:13)(良:1票)
16.  トラック野郎 度胸一番星 《ネタバレ》 
例えば、スイカに塩をかけるとより美味しく感じられるように、料理では甘味を強調するためにわざと少量の塩味を加えることがある。また、香水を調合する際にはわざと「臭い」匂いも加えて、良い香りを際立たせることもあるそうだ。何が言いたいかというと、よく言われる「笑いと涙」にも同じことが言えるのではないか、ということ。つまり、ただ感動的なものを感動的なものとして描くのではなく、そこに「笑い」の要素を加えることで、感動がよりいっそう引き立つのではないか、と思うのだ。本作で主人公桃次郎は例のごとく限られた時間(つまりスピード違反しないと間に合わないってこと)で積荷を運ばなくてはならなくなる。疾走する一番星(桃さんの乗ってるトラックね)、彼を逮捕しようとする警察、それを阻止しようとする仲間のトラック野郎たち。作中のクライマックスである。しかし、、、ここで桃次郎のトラックの助手席に鎮座ましますもの、それは「たぬきの焼き物」なのだ。それは分校の子供たちが学芸会のために一生懸命製作したものだが、タヌキはタヌキ。だがあろうことか、このタヌキこそがすなわち「スイカの塩」となり、私はとめどなく溢れる涙を止めることができなくなってしまうのである(ニガ笑)。思えば、この「トラック野郎」シリーズではこういった「スイカの塩」がいたるところに散りばめられていた。第二作「爆走一番星」でも疾走する一番星には、愛する彼女が好きだという太宰治の言葉「生まれてすみません」のプレートが飾られている。アホだ(笑)。しかし、泣けるのだ。この感覚はひょっとして全ての人に分かってもらえるものではないかもしれないのだけれど、きっと僕がこの偉大なプログラムピクチャーにひきつけられる理由は、こういうところにあるのではないか、と思う。 
8点(2004-10-13 16:49:48)(良:1票)
17.  トラック野郎 爆走一番星
きっと十代後半~二十代前半だったら、楽しめなかっただろうなあ、こういうの。はっきし言ってダッサいし、ギャグもベタベタで下品だし、B級の臭いプンプンなんだけど、やたら熱くて、燃えてしまう。映画自体も登場人物もぜんぜんカッコつけてない(というか、カッコつけてはいるのだけど「ボルサリーノ2」とか、カッコつけ方が、なんか間違ってる笑)のが「直球勝負じゃあっ!」って感じでかえってカッコ良いんだわ。それに一作目もそうだったけど、サイドストーリーが泣ける。加茂さくらに想いを寄せるなべおさみの純情、警官をクビになった彼を「アンタには桜の代紋は似合わねェよ」と温かく祝福するトラック野郎たち、警官時代の横暴を悔いるやもめのジョナサン(愛川欽也)、出稼ぎの父の帰りを待つ幼い姉弟の健気さ・・・こうして並べるだけでも胸が熱くなるぜ!月並みな物言いだけど、こういう泣いて笑ってスカッと爽やかっていう映画、少なくなりましたねえ。
8点(2004-08-26 20:45:02)
18.  トンネル(2001)
正直、前半は若干かったるかったのだけれど、後半盛り上がってきて良かった。西ドイツに逃れた人々の家族や恋人に対する熱い想いには胸を打たれたし、東ドイツ当局との駆け引きのくだりもドキドキさせられる…しかし(以降映画の話から脱線)、東ドイツと西ドイツは統一されたが、もっと近くには未だ分断されたままで、しかもかつての東ドイツとは比べ物にならない程の酷い状況で暮らしている人々もいるという事を思わずにはいられない。自らの危険を顧みずに脱北者の支援活動をされている方々に、心からのエールを送ります。
8点(2004-08-09 19:34:43)
19.  トーチソング・トリロジー
この映画に関しては、言いたいことがたくさんあるけど・・・他の方々がすばらしいコメントを残しているので別にいいかなー。とりあえず、この映画で描かれている母親と主人公の喧嘩のシーンは、とっても美しいです。
8点(2004-03-12 19:24:01)
20.  桃源鎮
何の予備知識もなくたまたまBSで観たんですけど(っていうマクラが多いな、我ながら。いや、BS-NHKのミッドナイトシネマって結構掘り出し物が多いのよ)チェーホフの「カメレオン」という短編を思い出させるような内容で、面白かったです。日和見主義のお豆腐屋さんがもの悲しかったです。あのお父さんを非難するのは簡単だけど、そうしなくては生きていけないような社会ではしょうがないと思います。まだ観ていないんですけど小津安二郎の「生まれてはみたけれど」ってこんな感じなのかなーと思いました。
8点(2003-11-23 18:07:14)
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91108.43%
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