21. 殿方ご免遊ばせ
《ネタバレ》 今まで見たバルドーのかわいこちゃん映画の中では、いまいちか。自分は浮気性なのに妻の浮気に嫉妬する男にお灸をすえるお話で、コメディとしてはなかなか笑えますが、相手役のシャルル・ボワイエがあんまりよくない。個人的にこの人あまり好きでないだけですが。このシャルル公がマフィアの大物(?)と間違えられてドタバタするのもよけいに思える。軽いタッチで気楽に楽しめますが、ちょっとそんなに面白いとも言えません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-07 19:59:45) |
22. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 うーん、よくわからん。私が時々使う「だから何?」系の話だと思いました。しかしそういうところも含めて、ドキュメンタリータッチというか、相当リアル志向ですね。重要人物かと思ったらあっさり死んだり、長回しを多用していたり。「だから何?」となるのも、じつはかなり現実的ではないかと思います。 しかし、映画としてそれでいいのかとは思います。おそらくは実験的な作品なのでしょう。で、私としてはそういうものよりもオーソドックスな作が好みなので、高得点はあげられません。映画技法としては見るべきところがあるので、おまけしておきますが。 ところで、原作はどうなっているのでしょう。本作とはかなり違っているような気がしますが。むしろそのあたりに興味があります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-13 20:52:21) |
23. 独眼竜政宗
私はこの手の映画やドラマを見るとき、事実に沿っているかどうかはあまり気にしません。映画は基本的にフィクションだと思っているし、歴史のお勉強ではなく楽しむために見ているのだから、面白ければよし。本作は原作はなく、オリジナルの脚本のようですが、観客を楽しませようとドラマチックな事態を次から次へと繰り出してくるところは評価できます。アクションあり、合戦あり、主人公の葛藤ありと、90分程度の映画としては色々な要素を盛り込んでいて、飽きずに見ることができました。ヒロインはお姫様の大川恵子より、佐久間良子の方がいいポジションを取ってました。その父親が大河内傳次郎だったり、輝宗役が月形龍之介だったりと、それなりに豪華なキャストも見ものでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-02 20:32:07) |
24. とんかつ大将
主人公が理想のヒーローすぎて、現実感がありません。いろいろと社会問題を取り上げているのに、これではリアリズムがなく台なし。話の展開もご都合主義が多く、かなりの絵空事。長屋の人たちがコロコロ態度を変えるあたりだけが現実的でした。津島恵子と角梨枝子の大喧嘩も、見ていてなんだか恥ずかしくなってきます。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-06-25 21:55:23) |
25. トスカーナの休日
よくあるパターンの再生物語ですが、特にこれといったセールスポイントが見つからない。イタリアの風景は美しいのですが、それだけでは……。主人公が作家で金持ちというのも、個人的にはマイナスに働いています。なんだか都合よく行きすぎて、共感できません。あと、邦題は「休日」となっていますが、休日どころの話じゃないでしょう。原題の方がしっくり来ます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-11 21:14:24) |
26. 東京キッド
《ネタバレ》 けっこう面白い。喜劇というよりはコントの要素が強いようです。ただ、邪魔になった子供をなんとか置いてきぼりにしようとするのはあまり笑えない。子供をバーに連れて行って金を稼ぐというのも、時代を感じさせます。笑いの点では、エノケンと堺駿二がとぼけた味を出していました。 で、美空ひばりですが、「子供の頃から大人の歌い方」とよく言われますが、本当だということがわかります。「おじちゃん、おばちゃん」と子供っぽいのに、歌うと大人そのものというアンバランスが変。ある意味、これが一番おかしいかも。とはいえ、うますぎて笑えないわけですが。クレジットされていませんが、「悲しき口笛」も聞けます。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-06 21:16:48) |
27. トム・ホーン
《ネタバレ》 地味な映画は好きな私ですが、さすがにこれだけ地味で淡々としていると、あまり高く評価できません。演出もたまにスローモーションや引きを使ったりしていますが、おおむね「見たまま」を映しているだけ。リアルというより、芸がないのではないか。ただ、マックイーンは役に合っていたと思います。本人もかなり力を入れていたようで、ホーンと自分を重ね合わせていたのかもしれません。『タワーリング・インフェルノ』でアクションを脱し、『民衆の敵』(残念ながら未見)でドラマに取り組んだわけですが、本作ではその両方がうまく解け合っています。あくまでもドラマのためのアクション。自分に期待されるものと自分がやりたいものとの折り合いをつけた結果でしょうか。 ホーンの絞首刑までキッチリと描いたラストが、1970年代の幕を引いたようにも思えてきます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-25 15:58:39) |
28. 独立愚連隊
《ネタバレ》 つまらないわけではないですが、面白いとも言いがたい、微妙な線。前線の兵士がやけにのんびりしていたり、戦争を茶化したりするあたりはよかったと思います。また、扱われている事件が、上官が立場を利用して私腹を肥やす「汚職」であるというところには、戦争だけでなく戦後の現実に対する批判も感じられました。しかし探偵ものにも戦争ものにもロマンスものにも徹底できていないのは、三兎を追って一兎をも得られなかったという感じです。全般的な印象が散漫になってしまいました。キャストは好演だっただけに残念です。特に中北千枝子はいい味を出してます。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-29 21:06:57) |
29. トゥルー・ヌーン
《ネタバレ》 タジキスタンでは長らくドラマばかりが製作され、長編映画は久しぶりとのこと。監督も映画を撮るのは初めてだそうです。そのせいかどうか、通常の映画と比べれば上映時間が短めなのに、長いと感じました。というか、全体的に平板で退屈です。有刺鉄線を挟んで学校の授業をするとか、結婚式のお祝いをするところなど、部分的に見どころはありますが。無線の使い方などいいと思いました。「新しい国境ができたことによる悲劇」という基本的なコンセプトは面白そうなのですが、うまく生かせなかったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-17 16:22:45) |
30. 友よ静かに死ね
《ネタバレ》 これ、もしかしたらアメリカン・ニューシネマの影響を受けているのかもしれませんね。有名なニューシネマの作と比べても、実話が元になっていたり、時にユーモラスだったり、主人公が最後に死んでしまうところが共通しています。特にユーモアに関しては、犯罪映画というより「青春もの」としての要素を強調しているようです。音楽も特徴的できれいですが、ちょっとしつこく感じました。映画そのものとしては、ありきたりで特にどうということもないのですが、先に書いたように、ニューシネマの影響ということを考えると、映画史的には注目すべきかもしれません。とはいえ、それで評価が上がるということもありませんが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-20 21:34:46) |
31. 泥棒成金
保養地を舞台にしているためか、ユルユルな展開。のんびりしているのもいいですが、そればかりでは間がもちません。犯罪ものにしても恋愛ものにしても、ある程度のサスペンスは必要なはず。平熱にもテンションが上がらないのは厳しい。グレイス・ケリーの美しさに免じてこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-10 22:55:00) |
32. 努力しないで出世する方法
《ネタバレ》 アメリカにもこういうサラリーマン映画があったのですね。ここに出てくる上司たちは、セクハラ・パワハラはあたりまえ。極端におべっかに弱く、社員の能力よりも学閥の方が大切だったりして、単純といえば単純な人たちです。必死になって出世しようとする人たちを風刺しているようで、思い当たるところがある人は居心地が悪いかもしれません。 コメディとしては、作品が古いためかそれほど笑えません。「努力しないで出世する方法」という本を手にした主人公が、その教えに従ってトントン拍子に出世するのですが、これがうまく行きすぎというか、運がよすぎ。そこが笑うポイントだと思うのですが、それほどとも感じませんでした。おかしかったのは、終盤株の場所がバレてしまうところでしょうか。まったくこの社長は……。 ミュージカルとしても、あまり華がありません。それはおそらく、主人公カップルが地味なせいでしょう。ブロードウェイのキャストをそのまま起用したようですが、舞台ではよくても残念ながら銀幕では栄えないと思います。社長はけっこうよかったのですが。むしろ社長の愛人はじめ、脇役陣が光っていたと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-15 18:52:55) |
33. 永遠に美しく・・・
ブラック・ユーモアという評判ですが、たいして笑えない。「いつまでも若くありたい」という願望を揶揄したり皮肉ったりする要素も、それほど見られない。シュールさもあるんだけど、笑いにつながらないです。結局、お話より技術を見せたかったんじゃないかという気がします。やっぱりゼメキスはダメだな。イザベラ・ロッセリーニだけが、妙に浮いた存在で目立っていました。主役の3人よりもインパクトがあります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-09-27 15:51:22) |
34. 徳川家康
《ネタバレ》 同じ原作の大河ドラマを見ていたのですが、劇中の侍がやたらと泣きまくったりして、つまらなかったので早々にリタイア。で、この映画を見たら、やはり何かというと号泣しています。とすると、あれは原作通り? どうも見ている方はそこまで悲しいのかがわからず、白けてしまうのですが。 全体としてエピソードの羅列のためか、話が平板で退屈。竹千代と母のエピソードなど、ポイントで決まっているところはよかったのですが、そういう部分が少なくて残念です。金の折り鶴の使い方もいいです。しかし何より、誰が主人公なのかよくわからない話の展開には不満を覚えます。 あと、やたらと叫んでいるような台詞が多いのですが、その叫びもワンパターン。信長役の錦之助は存在感があり、この人が出てくると多少面白くなるのですが、間延びした話ではそれもたいして保ちません。どうもテレビと合わせて考えると、原作自体がつまらないんじゃないかと思えてきます。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-12 10:05:57) |
35. 友子の場合
とにかくつまらない。何がつまらないといって、ウケを狙ってまったくおかしくない話ほどつまらないものはないです。それだけならまだマシだと思うのですが、ネットで調べたら「忠実に原作のセリフや場面を再現している」という評を発見。原作は読んでいないのでわからないのですが、その通りなら原作を読めばすむことで、わざわざ映画にする必要がないのでは? これもあえて狙ったのかも知れませんが、それで面白いのならまだしも、まったくつまらないわけですから。ということで、0点を差し上げます。 【追記】鑑賞後に得た情報を元に点数をつけるのもどうかと思い、変更します。貫禄の原ひさ子さんに2点、あら出てたのネの仲間由紀恵に1点。ともさかりえにはあげない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-10-06 21:21:08) |