141. トレインスポッティング
《ネタバレ》 最初に見たときは、「これは映画じゃねえよ」と思っていました。再見したところ、前半はやっぱり「こんなことまで映像化できる俺って格好いいでしょ?」的な逆スノッブの雰囲気しか感じなかったのですが、終盤はそれなりにドラマもあって、まあまとまった感じにはなっていました。 [映画館(字幕)] 3点(2004-01-06 01:57:29) |
142. トゥルー・カラーズ
基本に忠実で良いです。2人のぶつかり合いだけがテーマなので、もう少し2人の強烈な個性が欲しかったところではありますが。 5点(2003-12-12 00:35:41) |
143. 鳥(1963)
《ネタバレ》 人間関係の部分で何をやっているのか分からなかったのは残念だが、ラストは見事だった。何よりも、鳥が人間を襲う理由がまったく説明されていないのと、最後に何も解決していないのが素晴らしい。理由が分からないものこそ最も怖いわけです。ジャングルジムのシーンも強烈でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2003-11-22 02:14:35) |
144. ドクター・ドリトル(1998)
映像は楽しいのですが、それ以外には何もありません。 3点(2003-10-17 23:11:49) |
145. ドラキュラ(1992)
《ネタバレ》 何でミーナがドラキュラに恋するのか、その過程が全然分かりません。なので、そこから後が全部説得力がありません。過去が関連しているというのならば(それだと面白いのですが)、その点をきちんと明確にすべきです。 4点(2003-10-13 23:44:59) |
146. トーク・トゥ・ハー
《ネタバレ》 強引極まりない設定と、途中からさらに出てくる無謀な展開。しかし、これを作品として成り立たせているのは、ひとえにベニグノ役の彼の絶妙な存在感だと思う。どこまでも物腰丁寧な控えめな青年でありながら、行動自体はストーカーそのものだし、発想も根っこの部分で何かが完全に飛んでいる(が、彼自身はそれに疑問を持っていないし、当然だと思っている)。そして、他者と自分の発想の違いにも実は気づいていて、その距離感も保っている(だから、平素のコミュニケートで支障を生じていない)。これが少しずれただけでも、単なる変態に堕ちるか、あるいは犯罪者そのものとして袋叩きになっていたはず。ストーリー自体はむしろ単純でありながら、何かがじわじわ浸食されていくような感覚でした。 [映画館(字幕)] 6点(2003-10-12 00:19:46) |
147. 閉ざされた森
謎の設定は実に魅力的なのに、あのラストはいかんよ、あれは。単にどんでん返しをしたいからしたというだけであって、伏線も何もなければ、ストーリーも全部破綻しています。これをミステリーと呼んではいけません。この程度のものを有栖川有栖が推薦しているというのも驚き。 3点(2003-09-22 19:48:21) |
148. 永遠に美しく・・・
設定からしてもっとアホバカコメディになるはずなんですけど、ゼメキス監督はどこまでも真面目なのです。なので、視覚効果面が暴走する後半になると、何となく笑いも引きつってしまうのです。一方で、主演の3人も、「こういうのにも真面目に取り組むぞっ!」とばかりに、演技が重たいのです。結果、どこまでもどよんとした空気が漂ってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2003-07-21 00:55:37) |
149. トワイライト 葬られた過去
雰囲気は良いのですが、そもそも何が謎であって、それを誰がどのような視点で捉えているのかという点が不明確なため、見ていてまったく盛り上がりません。 3点(2003-07-18 00:19:44) |
150. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 敵の「計画」の、細かいところはすっ飛ばす。例えば逃亡中の生活上の労苦みたいなものも、初期段階だけでさらっと済ませて「あとは映さなくても分かるでしょ」と言わんばかり。で、ひたすら主人公2人をいかに際立たせるかに注力する。その捨て身の作戦が功を奏した、奇跡のような作品です。ただそれでも、講演パーティー以降は明らかに長すぎで、普通、どうみてもあそこがクライマックスでしょ。●改めて見てみると、ほとんどチョイ役というくらいの僅かな登場で着実なインパクトを残すジュリアン・ムーアは、やっぱり凄い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-05-07 00:31:33) |
151. ドライビング Miss デイジー
《ネタバレ》 いろんなところで笑ってしまった後で、いつしかそれが涙に変わっていくという卑怯な映画。派手な映像や凝った設定がなくても、人の心の動きや変化が的確に表現できて、それが見ている側に伝わったら、感動は生まれるのです。文盲の問題や黒人差別の問題など、ベタな演出をしたらいくらでもできたと思いますが、この話の中心的主題はそんなところではないし、あえてそれをせずにこのレベルに達したのは素晴らしい。人物については、デイジーおばあちゃんは救いがたいほど頑固なのに妙に憎めないし、ホークの方も、単に有能なだけではなく、言動は結構俗っぽいところが面白い。最後、ボケたデイジーがホークの手を握るところでいつもぐっときます(2人の身体が接するのは、この場面だけなんですよね)。 [映画館(字幕)] 8点(2003-03-12 00:32:36)(良:1票) |
152. ドラッグストア・カウボーイ
ひたすら救いのない絶望的な前半と、虚しさを抱えながらほのかに穏やかな静けさに包まれていく後半。抑えた会話の節々から漂う一貫した緊張感が見事です。80年代には優れた青春映画が多数生み出されましたが、これはそれらとは逆を行く「裏」青春映画の代表的一角、かもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2003-02-23 18:46:22) |