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プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  トゥルー・ロマンス
タランティーノが書いた脚本では最良ではないでしょうか。トニー・スコットが監督したので脚本が持っている毒気がちょうどよい具合に中和されて傑作となりました。この頃のトニー・スコットは、21世紀になってからの例のチャカチャカしたぶっきらぼうなカットつなぎでは無いので、テンポの良さがラストまで持続していて良かったです。またこれほど絶妙なキャスティングの映画も珍しく、けっこう豪華な出演俳優がみなそれぞれツボにはまったキャラを演じているのが実に楽しい。「バカップルもの」ジャンルではマイフェバリットです。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-15 21:29:19)
2.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
考えれば考えるほど恐ろしくなる映画です。人間の誕生から三十年間(結果的には終了してしまったけど、もちろん死ぬまで)を24時間TV放映する究極のリアリティ・ショー、隔離されたような離れ島の箱庭みたいな環境で続く平凡な生活、こんな代物を三十年も放映しているという世界観はツッコミどころだらけだけど、これはSFなんだから全然OKです。でもトゥルーマンが自分は造り物の世界を生きているんだと気づいてゆくところは、“統合失調症の男の妄想が実は真実だった”というお話しを見せられているような気がして実存的な不安に陥れられます。実際、この映画がきっかけで“トゥルーマン・ショー妄想”という概念が精神医学界では誕生したそうです。そのトゥルーマンをあのジム・キャリーが陽気に、でも彼としては抑え気味に演じているところが、なんか居心地の悪さを感じてしまうのが不思議です。そしていわば彼の創造主であり彼の人生を設計して運営するクリストフの存在がとても意味深なんです。キリスト教徒の眼で見れば、彼は明らかに全能の唯一神のカリカチュアであるのは明白でしょう。そんな神でもあるクリストフがトゥルーマンに試練を与え、死を賜えようとするけど最後はトゥルーマンを助けるところには彼なりの父性が感じられます。そもそも、“クリストフ”という名前は“キリスト=クライスト”をもじってるんじゃないかな。 脚本を書いたのはアンドリュー・ニコル、本来は監督もする予定だったそうです。彼の初期作『ガタカ』『シモーヌ』と本作は傑出した脚本で、この人はSFを書かせたら天才なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-20 21:37:17)(良:2票)
3.  トレマーズ 《ネタバレ》 
映画は所詮ビジネスで関係者たちがそれで生計をたてていて、必ずしも歴史に残る傑作や大ヒット作を狙っているわけじゃないことは当然ですけど、本作ぐらい製作者が予想だにしない成功を収めた映画はそうあるもんじゃないですよ。見る価値があるかどうかは別にしても、なんせシリーズになって四本も続編が撮られたんですから。基本コンセプトは、ずばり“陸上版ジョーズ”です。そしてもう一つは、“荒野のロケだけで済ませて低予算で仕上げる”となるでしょう。CGや合成を使わず、全登場人物はたった17人ですからねえ。そしてその17人のうち半数ぐらいはグラボイドに喰われてしまうのに、ぜんぜん暗さを感じさせない明るいトーンで押し切っちゃう強引なストーリーテリング。ケヴィン・ベーコンとフレッド・ウォードのバディ感もいい味出しています。ヒロインの女子大生のジーンズを意味もなくなく脱がせてパンティ姿にするというサービスを忘れていないのもさすが、だいいちあの状況では絡まっている鉄条をふつう切るでしょう、ベーコンは斧持っているんだから(笑)。 気になったのはグラボイドの最期で、あれはひょっとして『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のパクりなのかと思いますが、偉大なるスピルバーグからインスパイアを与えられたと好意的に解釈したいと思います(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-15 20:54:36)(良:1票)
4.  ドーベルマン(1997)
ヴァンサン・カッセル率いるドーベルマン一味は、いくら警官だけしか殺してないと言っても、「いったい何人殺したんだよ!」と叫びたくなるほどの凶暴さで半端ないです。でも、みんなキャラが立ちまくっていて好きです。とくにヴァンサン・カッセルは、大物俳優の貫禄が目立つ最近のお姿と違って“個性だけで勝負”というそのハッチャケぶりで、若いころの本木雅弘を彷彿させるものがあります。モニカ・ベルッチのやり過ぎ感が濃厚のお下品演技も、もはや怪演の域に達しております。そして間違いなく怪演なのはチェッキー・カリョで、このサディスト刑事のおかげでドーベルマンが正義の義賊みたいな印象すら与えてくれます。強烈な印象というか世界観を感じさせてくれるのがドーベルマン一味と警察が死闘を繰り広げるクラブのシークエンスで、このクラブが『キル・ビル』の青葉屋に通じるものがあるなと感じましたが、監督がタランティーノの崇拝者だと知って納得です。でもよく考えると本作の方が5年も早く撮られているわけで、ある意味でタランティーノに匹敵する感性をこの監督ヤン・クーネンは持っているといえるでしょう。この後にほとんど映画を撮ってないみたいなのは、残念です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-06-04 22:50:17)
5.  東京上空いらっしゃいませ 《ネタバレ》 
それまで剛腕をたよりに数々の異色作・問題作を撮ってきた相米信二も、90年代に入って円熟味が出てきた感じがあります(もっとも彼の人生はその後10年余りでしたが)。そして本作は彼が手掛けた最後のアイドル映画で、相米アイドル・ムーヴィーの完成形でもあります。 ストーリーは大島弓子の『四月怪談』をモチーフにしたようなファンタジーですけど、やはりこの映画の魅力は初演技だった牧瀬里穂の存在に集約されるでしょう。正直いって最初は彼女のキンキン声のど下手なセリフ回しは引いてしまいますが、そのあまりに豊かな表情と瞳に引き込まれてしまって、「これもありかな」となってしまいます。そんな素人同然の新人女優が相米監督に長回し撮影で撮られたのだから、かなりハードな経験だったことでしょう。ハンバーガー屋では、殺到する注文を受けて一人で飲み物を準備しおまけに肉を焼いてハンバーガーを完成させるまでをワンカットで演技させられるんですから、こりゃ大変ですよ。名曲『帰れない二人』を、四人のシンガーにそれぞれのスタイルで歌わせるセンスはさすがです。吹き替えですけど、中井貴一のトロンボーンに合わせて牧瀬里穂が歌い踊るシーンは、懐かしの90年代の雰囲気にあふれていました。そして自分が大好きなのはラスト・シーンで、あのマウスピースを買いに来た女子高生はきっとユウの霊なんだろうなと思います。でも現世の中井貴一にはそれがユウには見えないんです。何かしらを彼は感じ取っているのは確かなんでしょうけど… 余談ですけど、鶴瓶は本作から相米映画の常連になりましたが、実はその後の出演作ではギャラは一銭ももらっていない友情出演だったそうです。
[ビデオ(邦画)] 8点(2017-11-26 23:27:28)
6.  永遠に美しく・・・ 《ネタバレ》 
実は私も、観た回数がいちばん多いゼメキス映画がこれです。やっぱ好きなんですよね。M・ストリープ、G・ホーン、B・ウィリス、この豪華配役でここまでブラックなおバカ映画を見せてくれるなんてもう最高です。ホーンとウィリスはもともとコメディ畑の人ですけど、その二人を完全に喰っちまったメリルの弾けっぷりがまたすさまじい。メリルを軸とした三人の辛辣なトーク・バトルもこの映画の楽しみのひとつです。今後も自分の中では、年に一回は観たい映画としてきっと君臨してゆくでしょう。 ところでお腹に散弾銃で大穴をあけられちゃったG・ホーン、背骨が途切れちゃったのにどうして立ってられるんでしょうか(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-05 20:27:03)
7.  透明人間(1992) 《ネタバレ》 
ジョン・カーペンター御大は、雇われ監督の場合の方がよい仕事をするという傾向があるみたいです。“ジョン・カーペンターの”と冠がつく作品だと得てして御大の暴走があらぬ方向に映画を持って行ってしまうことがありますが(このカオスなところがファンを魅了するのですけど)、本作では脚本にはタッチせず、しかも名手ウィリアム・ゴールドマンも脚本に参加していますので、御大の技量で脚本どおりに撮れば水準以上の映画になりますよ。 けっきょくもとに戻れず透明人間のままダリル・ハンナと幸せに暮らすというハッピーエンドは、ある意味洒落た締め方だと思います。食べたり喫煙したりすると中身が外から丸見えになるというネタはその後にヴァーホーヴェンも模倣してますが、『インビジブル』はいくら何でもやり過ぎで本作ぐらいがちょうどよいです。透明になったチェヴィー・チェイスが画面に映ったり映らなかったりするのはセンスの良い撮り方だと思います。彼も透明な自分の身体が見えないので服を着るのに悪戦苦闘するというギャグは、今までの透明人間ジャンルでは観たことのない視点でもあり、「なるほど、そうだよな」と納得しちゃいました。でも化粧というか色を塗ったとしか言いようがないチェヴィー・チェイスの顔は、まるで晩年のマイケル・ジャクソンみたいで笑ってしまいました。 SFとラブコメとアクションのバランスが取れた佳作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-17 22:32:15)(良:1票)
8.  トータル・リコール(1990)
ジェリー・ゴールドスミス入魂の勇壮なテーマ音楽、出来の悪いアメコミの様なおバカなストーリー、不必要と思えるほどの人体破壊に走るグロ描写、となんか全体的にアンヴァランスなんですよね。『ロボコップ』を撮った後だから、ヴァーホーヴェンも確信犯だったんじゃないかな。『ロボコップ』と本作、そして『スターシップ・トゥルーパーズ』の三作は、その後のハリウッドSFに多大な影響を与えたヴァーホーヴェンの偉業だと私は思います(ちょっと褒めすぎかな)。 それにしてもシュワちゃんの拙い演技、ほとんどコメディですよ。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2012-08-11 23:12:14)
9.  ドラキュラ(1992) 《ネタバレ》 
前半ははっきり言って退屈ですが、アンソニー・ホプキンスのヴァン・ヘルシングが登場してからは俄然面白くなる。このヘルシング博士が、ハンニバル・レクターを思わせる嫌らしい奴で、オールドマン・ホプキンスの二大変態名優がゲップが出るほど濃厚なパフォーマンスを見せてくれます。ウィノナ・ライダーもドラキュラに血を吸われてからの後半は彼女らしいゴスっぷりが爆発で、そうなるとキアヌ・リーブスの影がどんどん薄くなってきてちょっと可哀想なほどです。歴代ドラキュラ映画の中ではもっともドラキュラに感情移入が出来る撮り方で、コッポラの意図はまあ成功したと言えるのでは。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-20 22:59:18)
10.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
題材もいいし、青春ものとしては王道の演出でストレート勝負ですが、自分にはなんか物足りないところがありました。それは何だろうかと考えますと、思い当たるのはあまりに真面目に撮り過ぎてるところかな。でも若い人たちにはぜひ観てほしい名画ですね、これを観て科学や技術というものに関心が高まってくれればと思います。原作本の『ロケット・ボーイズ』にもチャレンジしてみてね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-11 01:29:31)
11.  トレインスポッティング
救いようのない登場人物たちのどうしようもないストーリーなのですが、不思議と引き込まれてしまいます。レントン以下のダメ人間たちのキャラが丁寧に描かれているからでしょう。それにしても、「明るい絶望」って何なのだろうか。続編を観てみたい。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-23 23:27:38)
12.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
むかし観たときは「???」の連続だった記憶があるけど、改めて見直してもやはりこの映画には自分としては微妙なところがあります。ギリアムらしい凝った構成は良いのだけれど、なんか細部においては破たんしているところがある気がするのです。あのブルース・ウィリスに話しかける幻聴の様な声(なぜかウィリスのことをボブと呼ぶのが「?」)は結局何だったのだとか、ウィリスがかけた電話の意味は?とか、正直言っていまだに良く判らん。そしてこれは私の個人的なこだわりですが、タイムトラベルでは過去の自分と対面したら大変なことになるというお約束(パラドックス)はどうなってるの? 映画の出来としては決して悪くはないのですが、個人的にはギリアム作品では『未来世紀ブラジル』の方が好きです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-09 23:46:48)
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