21. es[エス](2001)
《ネタバレ》 この作品って評価高いんですよね。 でも生理的に合わないだろうなぁと後回しにしていました。 やはり合わなかった・・ しかも生理的になのではなく演出的になんとも思わなかった。 最近こういう込み入った精神にくる映画を観ているので慣れてきたのか、 それともあまりにストレートすぎて推理とかの面白さがなかったのか・・ 題名からしてesというのはそのまんまじゃあないですか。 ミスチルの曲でesという曲がありましたが・・ その曲が好きで曲が流行ったころ(自我)の意味を知ったのですが、 この作品の題名を見た瞬間すぐにわかってしまいました。 ので過度の生理的な嫌悪感と心理描写の演出への期待感がありました。 ドイツ語のesと精神分析語のesと映画の題名は同じなのかは知りませんが、 私はこのふたつをかけた言葉だと思います。 暴力はいけない・・ そういうルールで始まってはいるものの、 どこまで自分をコントロールできるか、 看守のグループのほうに注目していました。 先入観からかドイツ=ナチなら人体実験とか妄想してしまい、 よほど問題映画に違いないと勝手に思い込んでいましたから、 このくらいの描写なら「フルメタル・ジャケット」のほうが残忍ではと・・ もちろん題材が戦争映画なのでそれと比較はできないのですが、 やはり演出という点では囚人グループの精神描写は描けていても、 看守グループのほうが今イチでした。 結局は大元の研究グループのずさんさからあんなことになってしまったのですが、 ずさんだから悲劇が起こり明るみに出たという結果論も・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-02-15 10:58:26) |
22. エアポート’75
《ネタバレ》 パニックもの続き物の中ではわりと面白そうなので、 このシリーズを観てみたいと思います。 しかし知らなかった・・「大空港」という映画が1になるんですね。 シリーズ全部観てから大空港は観ます。 さて・・面白かったことは確かなんですが、 主演女優さんがちょっとどうにも合わなかったんです。 ほとんど彼女が活躍するのですが合わなかった・・ 子役で「エクソシスト」のリンダ・ブレアが出ています。 役的にはおいしい役でしたが控えめでもうちょっと演技させても・・ しかし穴の開いたコクピットに別の小型飛行機から機長が乗り込むんですが、 一度目に失敗した人はいったい・・?? それと最初に追突して穴を開ける原因となった小型航空機、 あの運転手はなぜ突然心臓発作を起こしたのか・・ まあ突然だから発作なんでしょうが・・ 飛行シーンは緊迫感ありましたが全体的には、 世にも不思議なアメージングストーリーの長編のようで、 見せ所の迫力がイマイチでした。 年代にもよりますが機内で映画を観るときのヘッドフォンや細々としたものが、 あまりにも新鮮すぎてびっくりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:31:39) |
23. エクソシスト ビギニング
《ネタバレ》 なかなか借りれなくて期待したわりには怖くなかったです。 大きな理由はやっぱり・・メリン神父が私のイメージと違うということですね。 どうも明るく健康的に見えて太ったアメリカのパパみたいな・・ がんばれベアーズに出てそうな感じで元の1のメリン神父と違う・・ 同じ俳優を使うことはまず無理ですが、 もうちょっとやせて背の高い紳士のような記憶があるのです。 除霊シーンも1、2、3と比べても怖くないしまず品も感じられず。 あと演出というかカメラが28日後や最近のゾンビシリーズにあるような、 サブリミナル&ズームの多用で見ていて飽きがきました。 音が大きいのでまずそれに慣れるとシーンは予想され怖くないのです。 アイディアはまあよかったですね。 弱みに付け込む悪魔はシリーズ定番で今回も変わらず、 今回はナチスの残虐シーンのトラウマですが昔の歴史モノにあるパターンです。 墓のアイディアならクリムゾンリバーのほうが面白かった。 よかったのはやはり私が好きなインディジョーンズに後半になるところ(爆) あとから建てられた教会の謎、ここらはなんか既存の宗教映画が入っていますね。 観ていてなんとなく作られた変な教会の世界に入れたのも、 イスラム、キリスト、ユダヤと宗教映画を見てきたおかげかも(爆) ホラー映画を楽しむために今のところ宗教映画を観てる私(おろかな奴) 手首に数字の刺青や、あとから建てられた教会には逆さイエスとか、 まあ考えれば色々想像できるのですが一貫性もなく、 この作品にはさほど意味はないんだと思いました。 それでも楽しめたのはやはり元のエクソシストがよかったから。 このシリーズで神父は何人死んだのでしょうか?? この4は1の前の話なんですよね。 まるでホラー界のSWではないでしょうか(苦笑) 死霊のはらわたはホラー界のバック・トゥ・ザ・フューチャーで・・ エクソシスト2は脚本的に邪道ですからまとめてみると、 この4が1の謎だから一番古いお話で、 4でメリンの過去の話で、1で少女に辿りつきメリンを呼び出した悪魔。 3で犠牲になったメリンはもう出せないからカラス神父を生かすと。 復活させて最後の対決をさせる最終章となるのです。 順番としては、4、1、3です。 なのでこの作品の最大のテーマは1の謎解きです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 13:00:22) |
24. エクソシスト3(1990)
《ネタバレ》 全く惜しい作品ですよこれは・・ ホラー慣れしている私は期待もあり「来るなら来てみろ~!?」みたいにかまえていましたが、 正直怖いシーンがあったのです。それも異様な怖さです。 刑事の夢のシーンですが・・未知との遭遇かと思いましたよ(苦笑) 天国行きの列車って・・しかも列車なのに空港時刻表みたいなのが現れて(字幕間違いですね!) おかしいよ字幕・・死んだ人が笑顔でうろうろしてるんですよ・・シュールな怖さでした。 しかも次に死ぬ予定の人がそこにいてるし・・ 脚本家が監督してただけあってこういうわけがわからない世界は逆にわかりやすい。 普通のホラーではなく変な世界を描いていますので貴重かもしれません。 カメラワークが凝りに凝っていてわけのわからないような演出も多いのですが、 言いたいことはすごくそれでもわかるのです。 でもそれを説明するとなると難しいですねぇ・・ 別作品の2のほうがわかりやすく上手に解釈しておいしい1の除霊シーンに繋げていたし。 これはカラス神父の救済のドラマと取るしかないでしょう。 ラストにはあえて触れませんが、この原作者である監督は実はカラスこそ主役だと。 1でもそうでした。少女の過激な演出がうけてヒットしたのですが本当の主役はカラスです。 私は2で全くカラスが使われず(カラスという名が登場しないのだから) この3のビデオパッケージを見てカラス登場に見たくなったのです。 死んだはずのカラスが登場すること自体ストーリーが読めるのですが、 作者が本当に1から伝えたかったことがなんなのかがわかりすぎるくらいわかる。 わかるからカラスの優しかったところや弱さを出してほしかった。 この描き方では言いたいことは伝わっても映像が悪魔の復讐ばかりじゃあないですか。 それも人間の弱さにつけ込む悪魔のいやらしさを、 またカラスを使ってしかも病院の精神病棟(母が精神的に死んだ原因の)とは、 あまりにも伝えたかったことの真意が1にも増して悪い。 その不快感があまり伝わらず演出が派手なので怖さ優先で作られている。 私が求めているのは映像的な怖さよりも心の怖さの演出です。 それがかなり減点かなぁ・・ でもそのはがゆさがよくわかるので保存版にしておきます。 次回は監督ではなく面白い脚本をまた書いてほしいですね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-11 11:33:45) |
25. エアポート’80
《ネタバレ》 これ・・映画なんだといぶかしげに観ていました(爆) もしかしてパロディなのかと中半から思いつつ観ていたのですが・・ なんであれだけの事故にあった乗客たちは何事もなかったかのように、 帰りもコンコルドに乗れるんだろうか?? アトラクションだと思っているのか・・ありえない! どこまでありえないかというと、 「ステルス」級の脚本(爆) すごい映画でした。 それでも見終えてしまうのがハリウッド映画の無理やりなところ。 音楽も派手だなぁと引いていたらMIP2や新スパイ大作戦の人でした・・ ああ、だからか007やスパイ系の演出に感じられたんでしょうね。 戦闘シュミレーションは好きなのですが、 これは主役が旅客機のはずではないんでしょうか。 違う映画を観ているような感覚・・ 私はこういうシリーズはネタがなくなってくると、 今度は心理パニックを描けるように人物のほうをしっかり描くと見てたんですが・・ 人物描写はシリーズを重ねていくとまるで同じようになっていきます。 手術予定で時間を迫られる人、黒人、音楽家・・ また同じかぁ・・と観ていたんですがそれよりも、 機内の緊迫感のないこと・・ 前のがアイデアとして水中に沈むのが心理描写もよくできていたのに、 これは単に007やインディジョーンズ系のオチ=雪山でした。 こ・・これは冒険アクションでしょう。 でもアラン・ドロンとシルビア・クリステルを初めて見られたのです。 ドロンはサッカーのアルゼンチン代表だったサネッティに似てたなぁ・・ 大手映画サイトallcinemaさんも・・BONB!マーク(おそらく今までではじめて・・) いや、そこまでひどいとは思わないけど・・(悩) [DVD(字幕)] 4点(2005-12-23 15:36:24) |
26. エルマー・ガントリー/魅せられた男
《ネタバレ》 アカデミー賞作品といえど合わないものは個人の評価をつけたいです。 一応賞作品でシリアスな社会風刺ドラマですので、 気になった方はいかがでしょうか。 人によって色んな見方があると思うので・・ まず私はB・ランカスターが合わなかったです。 「泳ぐひと」はまだよかったけれど、あ、「ドクター・モローの島」もだ・・ ちょっと濃すぎるんですよね。 で、奇妙に明るい役とか多かったり(今回もですがハイです) 伝道師に恋し自らも宗教活動のまるでエンターティナーとなる主人公。 ほんとエンターティナーですよ。 選挙活動かミュージカルか・・とにかく濃い(爆) ここまで宗教に入れ込むと怖いよ~ということを描きたかったのか、 それとも単なる人間はただの人間でしかないということなのか、 主人公の弁舌達者ぶりと悪を説くおどしのような説法、 しかしその対極にある本当の熱心な信者は愛を説き、 その個性が同じ舞台に立てば立派な商業としても成り立つ。 こういう演出は舞台的で面白いのですが、 音も大袈裟だし品が感じられなかったです・・ コミカルな風刺もほしかったわけで、 シリアスなんだけれども暗くも感じなかった。 それがあまり印象に残らないという評価です。 結局主人公の勝手さから始まったことなのです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:30:01) |
27. エイリアン3
この作品は仕方ないでしょう。 見てて気の毒になるほどのヘボイ脚本。 あれだけうじゃうじゃ出てきてたエイリアンが1匹しか出てこない。 1ならいいんですが2のあとなんです。 いくらシガニー・ウィーパーが坊主になろうと、 見せようがないんです。 ただし私は、デビット・フィンチャーのカメラワークが好きです。 それだけのための映画です。 だってこれをキャメロンが撮ったら、どんなにつまらないだろうか。 まあお金をかけてないだろうと思われる本作。 フィンチャー監督かスピルバーグ監督かあるいはサム・ライミ監督。 このあたりの人でなければ、変わったことに燃えないのでは (って嫌だろうな) つまりはマニアックすぎる内容で、大衆の支持を得たエイリアンは もう後戻りできなくなってしまったのです。 細い洞窟のような道を猛スピードで走るエイリアン(それも1匹)の恐怖を、 カメラそのものをさかさまにして奇をてらった演出。 私はその演出に、笑うしかなかったのです。いやぁ拍手。 4点(2005-03-01 05:43:04) |
28. エンド・オブ・デイズ
ガブリエル・バーンにつきますね。 シュワちゃん絡みで言うと、ターミネーター2かな。 やっぱり、敵キャラがうまい。 いっときバーンにはまっていました。 作品にメジャーなのが少なくて残念。 これはもっともメジャーなんじゃないかな? でも失敗作ですね。 教会の椅子がドミノ倒しになるシーンだけです。 4点(2005-02-25 07:10:53) |
29. エクソシスト2
《ネタバレ》 私は劇中ずっと「カラスはぁ?」と言っていました。 メリンもそりゃあえらいひとですが、カラスは泣くよ~♪ カラス神父に最期に近寄った神父と今回の神父は同一俳優ではないだろうし。 どうもリチャード・バートンが苦手かもしれないです。 この人「聖衣」の主役でした。 カラス神父は3で出てくるようなので3を楽しみにします。 監督も1の監督が3をやっているので・・ と、評価になっていませんね! まずはこの作品は「エクソシスト」とは別な作品と思って観たほうがいい。 話の進め方は似ているのですが内容は違う。 「インディジョーンズ魔宮の伝説」みたいになっちゃってる。 心臓わしづかみを見せられても怖くもキモクもないんだなぁ・・ コクモとかいう鍵を握る悪魔に憑かれなかった男を捜すあたり、 もろレイダースですから・・ 脳波を調べてる途中で神父とリンダの世界に入るんだけど、 わからないような神秘的にはしているんだけれども、 私にはその怪しさは伝わってきませんでした・・ 悪魔の世界に引きずりこまれそうなシーンでは、SWのフォースへの誘いを思い出した(笑) 特殊メイクをしたゾンビ顔が少ないとかの問題でもなく、 遺跡をたどるシーンが「オーメン」なみにチャチでセットだとわかるのです。 1では砂漠はセットじゃあなかったですよ~! それと人間ドラマが感情移入しにくい悪魔ドラマになっている。 リンダの母はどうしちゃったんだろう・・1シーンでもゲスト出演していないし。 イナゴの大群を悪霊に例えたのはインパクトはありましたが・・ 「三国志」の最初の方の黄巾族の乱のあたりを思い出しましたよ。 キリスト教も仏教も同じなのかなぁ?? 三国志でもイナゴの大群のことにふれていました。 このイナゴのアップがレイ・ハリーハウゼンの特撮を思い出し、 リンダの部屋のドアから吹き出る大群はもう「鳥」そっくりでした。 もしかしたらあのイナゴの大群は当事者たちしか見えていないのかも・・ という設定の方が説得力ありますね。 まあ2というタイトルがついたものではやはり失敗作でしょう。 例外は「ターミネーター2」「エイリアン2」「サスペリア2」ですね。1を超えてしまったのは・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-09-01 11:04:46) |
30. エイリアンVS. プレデター
《ネタバレ》 DVD特典のサスペンスドラマ第1話のほうが面白かったです。 本作は子供が作った脚本に大人が演出したかと思いきゃ、 この監督って・・脚本も書いてるんですね。 しかも「バイオバザード」の監督さんなんですか・・ あまりにもオリジナリティがない(パロディ映画だから仕方ないけど) 途中から私マジに邦画SFかと思いましたもの。 あらら~最後は未知との遭遇を真似たリターナーかい!とあきれましたが、 プレデターは神だということにまで発展させてど~すんの? プレデターびいきの人はうれしいかもしれないけど・・ いや、ダークさがなくなって安っぽくなった。 それと最初の方のえらい丁寧な人間ドラマはいらない。 何も意味をなさないしそんなものを観るために借りたんじゃないし、 何よりじいさんの余命を知って背中を向けたプレデターにじいさんのあの態度はない。 たぶんこの映画の監督がよほどプレデターびいきと思う。 けど・・神ねぇ、私は北国の生ハゲか中世の騎士の置物に見える・・ エイリアンのほうが3まで観てるからというのもあるけど、 悪に徹してるから好きです(エイリアン自体のファンではなく) 今回久しぶりにエイリアンを見て思いました。 こいつはキモイけど映像より音がキモイんだなぁと・・ あの粘着系の音はレタスをつぶしたりして作ってるとか聞いたことがある。 慣れてしまえば映像的には爬虫類の怪獣なんだけど、 生まれ方やネバネバしたものが生理的に匂ってきそうで気味が悪い。 そのクチャクチャっていう音がよけいそう思わせます。 エイリアンが苦手な人は音を消して観てください。 全然平気だと気づくはずです(音を最初に考えた人はえらい) しかし映像がめちゃくちゃ見にくいので途中から電気を消した。 青黒いのはもう最近のSFのお約束といってもこれはひどい。 怪物対決だけ見たかったのにまるでゲームの中の決闘。 またまたロストワールド(あるいはゴジラ)を思い出した。 脚本バツ、人間ドラマもバツ、映像は見にくい、演出もアップと平面が目立ち、 良かったところを仕方なく探せば冒険モノが久しぶりに見えたことくらい。 それもインディシリーズからの明らかな流用がわかるのは少し嬉しい。 インディジョーンズ久しぶりに見てみようかなぁ・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-08-10 12:33:14) |
31. エアフォース・ワン
これはないんじゃあないの? こういう映画が悪い意味で、ハリウッド的と言われるんですね。 「インデペンデンスデイ」の大統領もそうですが・・ 私はゲイリー・オールドマンがわりと好きなので、 かわいそうにまたこんな役ばっかなのねとため息。 [ビデオ(字幕)] 2点(2005-04-03 00:27:13) |