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1.  エレニの旅
アンゲロプロスの映像世界には、他の誰もが真似ることが出来ないこだわりとオリジナリティがある。今日に至るまで、死守され続けてきたこの人だけの映像スタイルは、黒澤とそして小津の影響が明々白々であり、その姿勢は愚直なほど一貫している。オープン・セットでは超望遠レンズを多用して映像に奥行きと重厚さを生み出し、室内シーンともなると固定キャメラで延々と芝居をさせる事などがその顕著な特徴である。本作はギリシア悲劇をベースに、繰り返される戦争の虚しさとそれに翻弄される民族、そして愛する者への慟哭を描いたものである。これはアンゲロプロスが作家として追い続けている永遠のテーマであり、また世界的に見ても唯一無二である事で、独自の地位を築き上げてきた人である。一大叙事詩とも謳われるその映像は、まるで能の舞台を観るかのような様式美で統一されていて、室内よりむしろオープン・セットにより彼らしさが表れている。それは彼の作品のモチーフでもある「河」に象徴的に描かれる。ときに国境として、あるいは祖国を分断するものとして、さらに民族の分裂から仲間や家族との別離といったシーンにより深い意味が込められ、今まで以上に大きな役割を担っていると言える。オープニングの難民たちに始まり、洪水に見舞われ水没する村々、あるいは多くの舟が整然と並び、漕がれる櫓が幾何学模様となって河を渡るシーンなど、それらはまるで静物画のような美しさで描かれる。また、木に逆さ吊りにされた無数の羊たちのショット、あるいは土手を挟んで二人の息子が再会する様子を、幻影として見つめる母親の姿を捉えた終盤のシーン等々、物言わぬ映像が多くの事を語りかけてくる。悲しくも美しい映像には枚挙の遑が無いほどだが、ひとつひとつのシーンはまさに芸術品であり、あたかも美術館を巡っているようである。細かなプロセスが省略されていても、個々のエピソードは十二分に理解でき得る。映像の持つ力とはそういうものなのである。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-15 18:32:14)(良:2票)
2.  A.I.
この作品をS・キューブリックが撮っていたら・・・などとは言うまい。死んだ子の歳を数えるようなものであり、まさに無いものねだりと言うものだろう。かなり乱暴な意見だが、キューブリックはその才能のほとんどをすでに枯らしてしまっていたことは「アイズ・ワイド・シャット」でも見てとれるし、それを本人が一番良く分かっていた筈だ。それだけにこの壮大なストーリーを友人でもあるスピルバーグに遺言として託したのは当然の成り行きだったと思う。かつて「時計じかけ・・・」でM・マクダウェルがそうであったように、オスメント君とJ・ロウはこの作品のために生まれてきたような存在として感じるし、また夜空に浮かぶサイケな高速道路のイメージ・デザインや、そこを二人を乗せた若者たちの車が疾走するシーンは「時計じかけ・・・」だし、水没したマンハッタン上空をヘリで飛行するシーンは「2001年・・・」の月面上空を飛行する探査船とイメージが重なる。これらの視覚映像にこだわったのも、キューブリックに対しての敬意の表われだと思う。とりわけ海上のビル群をカメラが舐めるように飛行するスペクタクル・シーンは、「未知との遭遇」のマザー・シップの登場シーンに匹敵するほどの圧倒感があり、個人的にはこのシーンだけでもこの作品を観た甲斐があったと言うものだ。結末の捉え方によっては評価が分かれるところだが、少年デイビッドは母親と言うよりも、既に絶滅し、もはやクローン(もしくはバーチャルな世界)でしかその姿形を示せない人間そのものに涙しているのであろう。ロボットを造っておきながら、それらを否定するという人間のエゴと彼らに対する絶望感は、まさしくキューブリックの描いた終末観そのものだが、ファンタジックな優しさに包まれたエンディングにすることで、これこそが紛れもなくスピルバーグ作品だといえるのだ。
10点(2001-08-05 16:35:30)(良:4票)
3.  エクソシスト ディレクターズカット版
ディレクターズ・カット版に仄かに期待していたのは、まず、メリン神父の突然の死のことである。一応、心臓発作ということだが、あまりにも呆気ない死に方だったので、“何故?”という疑問をず~っと抱いていた。今回ひょっとしてその謎が解けるかなと思っていたけれど、残念ながらあのシーンには手を加えられてはいなかった。もう一つ気になっていたのが、例の映画好きの老刑事のこと。オリジナルでは何かと不可解な印象の彼を、今回ラストに登場させることによって、より鮮明に性格付けが成されたように感じた。やたら映画(しかも古典ばっかり)に誘いたがり、はたして家族がいるのかも疑わしいこの男には、「真夜中のパーティー」や「クルージング」といったアメリカの風俗の一段面として、ホモの世界を好んで描いてきたW・フリードキンの作品だけに、そういった匂いがぷんぷんしてくる。カラス神父に“君はサル・ミネオに似ている”と言わしめたのも、何やら暗示的だ。オリジナルの“売り”が首が180度廻るシーンだっただけに、いかにもオドロオドロしいだけで、あまりに突飛で作品全体のリズムを狂わすスパイダー・ウォークをカットしたのは正解だったようだ。この特別版は功罪合い半ばといったところなので、基本的には評価に変わりなし。
10点(2001-02-04 16:52:55)
4.  エクソシスト
今さらコメントするまでもないオカルト映画の最高傑作。この作品の登場人物たちはそれぞれに心身を病んでいて、悪魔はその心の隙間に容赦なく潜りこんでくる。W・フリードキンの演出は無情で冷酷で感情的な説明を極端に排している。中でもリーガンの病院で検査されるシーンの冷酷さを、暗に子供や老人に対しても容赦ない、現代の医療検査を批判しているようにも捉えられるほど執拗に描かれる。無信仰、現代医学の進歩、あるいは科学万能の時代となっても、なお推しはかることが出来ない“なにか”が、この世に存在するということを嫌というほど思い知らされた作品でした。ディレクターズ・カット版で久々にリーガンに会えると思っていたのに、延期になってまことに残念!
10点(2000-10-09 15:00:28)(良:1票)
5.  es[エス](2001)
二週間の期限付きで高額の報酬で雇われた男たちの模擬実験による獄中体験。実話だとか。彼らは囚人側と看守側とに分けられるが、やがてこの監獄ゴッコで徐々に人間の本性が露わになっていく。そのプロセスが実に巧みで、まさに罪人と権力者との構図が明確となってからというもの、その人間性を否定するかのようにエスカレートする屈辱的な暴力描写に、我々観客は否応でも緊迫感・恐怖感を強いられることとなる。なぜ彼らはそこまで暴徒化したのだろうか。金に目が眩んだという弱みを持ったこの男たちが、なんとも哀しい。いつの時代にも通じる権力者としての快感と狂気を鋭く描いて、近年稀に見る上質のサスペンス映画だと言える。
9点(2002-09-07 23:22:00)
6.  SOS北極.../赤いテント
実話の映画化で、テーマは、傷ついた隊員を残してリーダーがまっ先に救い出されて良いのかといった、探検隊の指導者の人間性を追及するというもの。北極での飛行船の遭難で、40年もの歳月を経てもなお事件を振り返って苦悩するノビレ将軍。その前に犠牲者たちなどの亡霊が次々と現れ、彼を非難し始める。その中には生涯を極地の探検にかけ、救出に向かったまま消息を絶ったアムンゼンの姿もある。本作では、この偉大な人物を失った深い悲しみとその損失の大きさ。さらに彼が将軍の良き理解者だったことにも焦点があてられていく。この過去と現在を交差させながら、生者と死者がひとつのテーブルを囲み、真実の究明に対峙するという劇的構成がユニークで、テーマを浮かび上がらせるには実に効果的だが、本当の主役は、このちっぽけな人間たちをそっと見守っているかのような北極の大氷原にほかならない。ひたすら真っ白で厳しい大自然の美しさ。まさに本物の迫力には圧倒される。そして氷山が海に崩れ落ちていく美しいラストシーンにかぶる、雄大で哀愁を帯びたA・ザツェービンの旋律が、この作品を格調高くより印象深いものにしている。必聴。
9点(2002-08-18 17:16:16)(良:1票)
7.  エイリアン2
「今度は戦争だ!」の謳い文句通り、前作とがらっと趣を変えた、一大バトルのエンターティンメントに徹したことが功を奏したようだ。ただ戦争とは言ってもやはり人間側は圧倒的な劣勢で、唯一エイリアンに果敢に闘いを挑むリプリーの存在が、一段と強烈な光彩を放つ。絶望的な状況でも決して最後まで諦めない彼女の姿は感動的ですらあり、さらにクライマックスの対決シーンは、娯楽映画としてのひとつの頂点と思えるほど興奮させられる。J・キャメロン監督の、静寂から一転して阿鼻叫喚へのサスペンス演出が冴えまくる秀作。
9点(2002-02-21 01:04:50)
8.  L.A.コンフィデンシャル
カーティス・ハンソン監督の作品ってほとんど知らない(記憶にない)し、だいたい世評の高いモノにロクなものはないと思っていたけれど、序盤、ベイシンガーが登場してからというもの、とうとう最後までこの作品にドップリのめり込んでしまいました。演出の旨みというよりは、やっぱり主人公3人の魅力を引出した点にあるのでは・・・。アカデミー賞を獲らなくても間違いなくこの年のNo1でした。
9点(2000-10-02 11:15:46)
9.  エデンより彼方に
舞台はニューイングランドのハートフォードという片田舎。エリートの夫には貞淑な妻であり、子供たちには賢い母親として、何不自由ない暮らしを送る美貌のキャシー。周囲からは憧れの的であり、理想の主婦ともいえる彼女が迎える人生のターニングポイント。これは様々な意味合いを込めて、50年代と言う時代背景を意識した作品だと言える。それはまさに偏見と言うものが、人の生き方をも大きく変えてしまうという哀しい時代。昨日まで仲の良かった親友でさえも、手のひらを返したような排他的な態度。このまやかしの楽園である見せかけの世界に、真の自分というものを失わずに生きていこうとする彼女の姿には、やはり共感せずにはいられない。大メロドラマのスタイルをもったこの作品の魅力は、ストーリー以上に、見事なカメラワークによる色彩の美しさ、この時代の男と女のエレガントさ、女性たちが身に纏うコスチュームの素晴らしさ、そして何よりもヒロインを演ずるJ・ムーアが魅せる眩いほどの美しさ。そう「めぐりあう時間たち」と錯覚するほど、この作品での彼女と酷似しているのは単なる偶然だろうか。そしてこういった役どころは、もはや彼女の独壇場と言っていいかも知れない。夫フランク役のD・クエイドにはこういった役柄はむしろ不似合いな気もする。黒人の庭師レイモンドを演じたD・ヘイスバードは今後の注目株。
8点(2003-09-07 16:46:34)(良:2票)
10.  エネミー・ライン
実戦経験がなく如何にも頼りなげな海軍パイロットが、敵陣から最後の最後にとうとう逃げ切ってしまうという痛快アクション。O・ウイルソン演ずる、まったく新しいタイプのヒーローのしたたかぶりが、この作品の身上であり爽快感すら漂わす。純粋のアクション映画としての定石をきっちりと踏まえながらも、ロング・ショットの多用で迫力とスピード感を生み出し、また何気ないショットが後々に重要な意味を帯びてくるといった演出など、見せ方に工夫を凝らしてありきたりのアクションにしていない点、これが本格的映画デビューとは思えないJ・ムーア監督の瑞々しい演出は貴重で、すこぶる若くて才気のある野心家と見た。今後、注目しておきたい人物の一人である。
8点(2002-04-06 23:32:29)
11.  エイリアン
話の基本は“ちょっと大袈裟な鼠退治”といったところで、やがて定石通りミイラ取りがミイラになってしまう訳で、一人また一人と乗組員を始末していくエイリアンは、あたかも一匹狼の殺し屋のように描かれていく。その“彼”の血液(体液か?)が宇宙船の鋼鉄製の床を次々と溶かしていく様に、当時新鮮な驚きを感じたものだった。独特の映像世界で展開されるこのクオリティの高い宇宙スリラーは、後年数多くの作品に様々な影響を及ぼしたと言うことからも、ひとつのエポック・メイキングな作品として記憶にとどめて置きたい。
8点(2002-02-20 00:41:49)
12.  エド・ウッド
いつも陽気で楽天的なE・ウッドは、嘘とお世辞とその場しのぎのごまかしを使い分けながら、映画と映画作りを愛し、自分の脚本と登場人物たちを愛し、ひたすら安っぽさを愛すという人物。このほとんど無駄とも思える程の凄まじいエネルギーを、駄作という形で発し続けた映画史上最悪の監督を、愛すべき人物として我々観客に知らしめたT・バートンと、見事に演じきったJ・デッブに敬意を表したい。
8点(2001-11-04 00:02:06)(良:1票)
13.  エアポート’77/バミューダからの脱出
よくこんなアイデアが思いつくなぁと感心する程、毎回違った趣向を凝らしてくれていて、そこがこのシリーズの面白いところ。又、キャスティングの魅力についてもそれは言えるが、本作はオールドファンには懐かしいスターたちがずらっと顔を揃えて渋い演技を魅せてくれるのがなんとも楽しい。この人がいれば絶対助けてくれるみたいな、お馴染みのパトローニ氏(=J・ケネディ)の相変わらずの頼もしさも嬉しい。あえて評価を高くしたのは、先日惜しまれながら亡くなった名優J・レモンに弔意を表して・・・。
8点(2001-10-28 16:14:30)
14.  エンゼル・ハート
恐怖感・不安感というものを、ドイツ表現主義的陰影のある映像で最大限の効果を上げ成功した作品として、今なお鮮烈な記憶として甦る。 旧式のエレベーターの長い影や換気扇の音ですら不気味で、さらに天井から雨漏りのように滴り落ちる血のイメージや、謎が謎を呼ぶといった構成等々、この作品の雰囲気を盛り上げるには十分すぎるほどの仕掛けが、随所に施してある。ただそう言った映像面に比べて、ストーリーにおける西洋の契約社会という側面の描写が喰い足りないせいか、少し解かり辛い印象をも受ける。
8点(2001-10-06 13:51:51)
15.  X-ファイル ザ・ムービー
先日TV放映で再見。さすが米国同時多発テロでのWTCビル爆破事件のあとだけに、序盤のビル爆破シーンのカットは致し方の無いところ。それほどまでに臨場感溢れる凄まじいシーンを余すことなく捉えたカメラは秀逸で、そのトーンを押さえたカラー映像と撮影効果の素晴らしさは全編を通して揺るぎが無い。凝りに凝ったシュチュエーションの中でも、ほとんど絶望的なクライマックスの救出劇などは最も好みとするところ。かなり過小評価された気の毒な作品だが、個人的にはお気に入りの一本。
8点(2001-09-29 23:13:19)
16.  エレファント・マン
偏見や差別意識は誰の心の中にもあるし、外見だけで我々は物事を判断してしまう。それはごく身近な生活であっても、人種差別といった様な全世界的問題であっても同様である。だからこそ誰もがある種の痛みや辛さを感じること無く、この作品を観ることは出来ない筈だ。そういう意味では、これは紛れも無く踏絵であり、人間の偏見というものを直視した異色作と言える。
8点(2001-03-16 23:20:15)(良:1票)
17.  エニイ・ギブン・サンデー
アメ・フトという、おそらくスポーツというもの中でも最も激しいスポーツといえるものを、O・ストーン監督は手持ちカメラをぶれさせ、細かいカット割の編集でニュース・フィルムを観るかの如く、このド迫力の肉弾戦を活写していく。でも最もスゴイのは、控え室で大勢の猛者たちを前にした、A・パチーノの叱咤激励のシーンである。
8点(2000-11-18 17:17:33)
18.  エアフォース・ワン
観終わったあといろいろと粗が目立つ作品ですが、観ている間はほとんどそれを感じさせない。やっぱり職人ベーターゼン監督の演出の巧さなんでしょうかね。それともハマリ役ともいえるH・フォードの演技を超えた、存在そのものに説得力があったからかも・・・。SFXに頼らなくても面白い映画はできるもんです。
8点(2000-10-13 00:57:34)
19.  エグゼクティブ・デシジョン
「ダイ・ハード」ばりの、さりげない伏線のはりかたが後半に生きてくる。こういう計算された演出の積み重ねが、アクション映画としての厚みともなって来るわけで、そういう意味で本作は水準以上の出来ばえで、頭脳戦が緊迫感を高めクライマックスまで一気に楽しめるように作られている。
8点(2000-10-08 17:20:57)
20.  エアポート’75
オールスターキャストのハリウッド超大作&パニック・ムービーの先駆的作品として、作品の良し悪しとは別に長く記憶に留めておきたい一本です。C・ヘストンとK・ブラックがタラップを足並み揃えて降りてくるラストシーンが、妙に印象に残っています。未見の方には、もはやTVサイズでしか鑑賞できないのが残念です。
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