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 > 民朗 さんの口コミ一覧
民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  映画 みんな!エスパーだよ! 《ネタバレ》 
こんなに良い意味で馬鹿な映画は中々観たことがありません。園子温監督はこれまでの作品で色っぽいおねーちゃん達を必要以上に色っぽく撮っていた監督でしたが、本作は正にその集大成。全編に渡って、不要に体をムチムチさせた女性が映るサービスショットだらけ。名づけるなら、これはそう、エロのインフレ。そういう意味では非常に見る人を選ぶ映画でしょう。私が観た上映回では複数の女性が、途中で退席されていました。 ストーリーはあってないようなもの(何せ童貞がエロのパワーで世界を救うって深刻になり様がない)ですが、まあ完全にふざけ切った映画だったので、個人的にはストーリーの薄さは気にならなかったです。
[映画館(邦画)] 8点(2015-09-06 17:59:11)
2.  エクソダス:神と王 《ネタバレ》 
とにかく壮大でド派手な歴史スペクタクル。マイケル・ベイやローランド・エメリッヒの様な「取り敢えず派手なCGの物量を増やせばいいや」という作りではなく(そういう作品もバカバカしくて良いですが)、前半溜めて溜めての、神による“10の災い”。大河が血に染まり、蛙・虻・蝗が沸き返り、雹が降り注ぐ場面は圧巻でした。そしてモーセ最大の見せ場と言えば海割りですが、水が引き、また津波として流れ込んでくるシーンは、この映画のクライマックスに相応しい迫力でした。というかヤハウェはホント鬼畜だなぁ。「ファラオ(ラムセス二世)が頭下げるまで厄災止めないからね」とか鬼の所業。神を怒らせるとマジで怖いと思いました。 ストーリーとしてはまあ出エジプト記を上手く2時間半という短い上映時間(!)に纏めたなーと感心しました。しかし改めて映画で見るとモーセがホント気の毒な話ですね。いきなりヤハウェに「同胞救え」って言われるし、ファラオからは逆恨みを買うし、ヘブライ人からも「この人を信じて大丈夫か」って疑いの目を向けられるし。いつも苦労人を演じているクリスチャン・ベールはピッタリでした。 あと一番の不満点は予告編で10の災いからモーセの海割りまで全てビジュアルを見せてしまっている所です。出来れば初見で本編を味わいたかったです。
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-31 09:50:15)
3.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
三度集いしオヤジどもの宴。単なるドンパチ映画であることも確かなのですが、個々の役者の見せ場を万遍なく用意している辺りは実は結構考えられている映画なんだなと思えます。しかし人それぞれの好みもあるでしょうが、個人的には前作くらい狂った内容の方が好きだったので、今回はその反動か可也落ち着いたアクション映画に終始しており、簡単に言ってしまうと普通の映画に近くなってしまったと思いました。 なんか世代交代を匂わす様な一作でしたが、今回の若手チームは完全に蔑ろにして次回作は始まるでしょうね、多分。
[映画館(字幕)] 6点(2014-11-19 21:10:27)
4.  X-MEN:フューチャー&パスト 《ネタバレ》 
個人的にブライアン・シンガーという監督は割と派手な演出をしない監督なのでアメコミ映画の様にド派手な見せ場が必要な作品よりは、『ユージュアル・サスペクツ』に代表されるような優れた脚本がセットになった時に良い作品を作る監督だと思っています。なのでちょっと心配していたのですが、本作はブライアン・シンガーが担当したX-MENシリーズ作品の中では最も好きな作品になりました。大変面白かったです。 X-MENの根幹を為すテーマはハッキリしています。マイノリティへの差別・不寛容です。前日譚であった『ファースト・ジェネレーション』ではそのテーマを全面に押し出していましたが、本作でもかなり顕著に出ていて、本作では自分と異なる存在を排除しようとする思想が結果的に世界を滅ぼす話となっていて、まあ今現在でも世界の彼方此方でマイノリティに対する攻撃は存在しているので有意義な作品であると思います。但し、作品の結論が「他者を怖がらず、武力で排除するのではなく、分かり合う努力をしましょう」という一般的な価値観からすると普通であるので、突出した出来のストーリーでは無いなとも思いました。素晴らしい話だとは思いますが。 前日譚で袂を分かったチャールズとエリックが過去と未来の双方で和解する展開には胸が熱くなったのですが、その主として描かれる二人に対して、本来主役級である筈のウルヴァリンが全体を通して余り役に立っていなかったのには少し残念というか、もう少しアクション面だけでもいいから見せ場があってもいいかとも思いました。今回は、ビーストにボコボコにされるわ、面倒くさい局面で記憶を無くすわ、終盤で場外ホームランを喰らうわ、本当に終始可哀そうな役回りでした。 あと矢張りブライアン・シンガーらしく大規模なアクションの演出はかなり控え目で、終盤のマグニートーによる超規格外の磁力操作や、センチネルとの戦闘など、マシュー・ヴォーンならどんなにワクワクする画に撮っていただろうと、つい思ってしまったりもしました。
[映画館(字幕)] 8点(2014-06-01 19:58:15)(良:2票)
5.  エンディングノート
最早、監督が完全に自分のため、また父親のために作ったと思える作品。しかしそれでも一人の人間がどうやって死に至り、それまで何を為したのか、観終わった後で色々と考えることが多かった。
[映画館(邦画)] 7点(2014-04-18 20:24:32)
6.  映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊 《ネタバレ》 
個人的に今回のドラ映画は安牌を切ってきたなという印象です。ファンも多いリメイク元の『のび太の大魔境』から殆どディテールを含め変更しないという徹底的な作り。「じゃあ今リメイクする意味ないだろ」と言うと、そう言う訳でもなく、ハッキリとオリジナル超えをしている点もあったと思います。 一つは美術について。この映画はジャングルやサバンナ、渓谷が舞台となるのですが、その背景が本当に綺麗です。そりゃジブリの『もののけ姫』とまではいかないものの、そんじゃそこらの劇場版アニメとは思えないレベルだと思います。特に終盤、火に包まれたジャングルは影の揺らぎも含めて凝っていたなぁと。これは絶対にオリジナルを超えている部分。勿論、それだけ時代が進んだってこともありますが。 もう一つは省略の演出が見事でした。物語の終盤、ジャングルが火に囲まれ一行が絶体絶命のピンチに陥り、ペコが敵にひとりで立ち向かおうとしますが、そこにジャイアンが居てもたってもいられなくなり助勢する。のび太、しずかちゃん、ドラえもんもそれに加わる。このシーンをキャラクターの声を抜きで動きだけで表現する。ベラベラ喋ってしまうより、遥かに映画的な場面でした。正直こういう演出を旧ドラの監督が出来るかというと私は出来ないんじゃないのかなと想像します。 反対に残念だったのは、予言が実現し未来からやってきた5人が戦いに加わるシーンで、とってもお気楽なテレビ主題歌を流しちゃうこと。ここはもっとテンションがアガるBGMを使って欲しかったなぁ。それから結構恰好いい敵役として登場したサベール(敵の近衛隊長)の相手が、剣の腕に覚えのあるペロではなくのび太になってしまうのもなんだかなー。ペロは正直この映画で決定的な活躍を見せてないんですよね、サベールを倒したのはのび太だし、敵の軍勢をやっつけたのはブルススと未来から来た5人と巨人像なんだもの。敢えて言えば雑魚っぽい二人組をやっつけた位でしょうか。そこはペロにも活躍の場をあげてやってもいいんじゃないの?折角、お忍びで剣の稽古までしてたのに格好つかないよ。
[映画館(邦画)] 7点(2014-03-10 21:32:28)
7.  永遠の0 《ネタバレ》 
この『永遠の0』の原作者・百田尚樹と監督・山崎貴は非常に近い製作姿勢であると思っています。つまり受け手の無知を前提に置き、全てを懇切丁寧に押し付けがましく描写しているということです。今回は映画のレビューなので映画に限った話に留めます。 これまでの映画でもそうであったように、山崎貴は感動的な音楽と過剰な説明的台詞、泣きの演出で観客の感情を無理矢理にでもコントロールしようとする監督だと私は思います。本作でもその作風は健在で、あらゆる場面で辟易しました。 例えば音楽では、この映画では感動的か緊張的な音楽がほぼ常に鳴っている印象です。回想から現代パートに戻っても延々と「感動しろ!」と言わんばかりに鳴り響いている。ハッキリ言って無粋だと思います。 例えば過剰な説明としては次の場面。宮部の初登場シーン、次々と空母の着艦に失敗する戦闘機が映り、整備士たちが「ハッハッハッハ!」とまるで万歳三唱のように笑う。私はコントを見ていたのでしょうか。誰かが宮部の悪口を言う時は本人や上官が聞こえる位置で態々言う。そんなことしたら処分モノじゃないの? そもそも物語の文法が出来ていない。末期ガンに犯された井崎さんが、横須賀に寄港した際に宮部が家へ帰っていることを語り回想シーンに移りますが、宮部が家でどう過ごしたのかを勿論井崎さんは知る由もない。でも普通に詳細に描いてしまっている。この映画では戦争体験をした語り部の回想が繰り返されているのに非常に不自然です。恐らく「馬鹿な観客はそんな細かいことに気がつかない」と思っているか、作り手が単に馬鹿かどちらかでしょう。他にも色々ありますがとても書ききれない。 そういうことで観ている間色々残念というか悲しい気持ちにさせられましたが、何より悲しかったのが劇場内の反応です。終盤ではかなりの数の観客がすすり泣きしていました。つまり山崎貴の演出は余すところなく観客に伝わっており、その演出に白けている私の方がマイノリティなのだ。権威的で言いたくはないけれど、昔の名画というのは観客に読み解かせる余白をもっと残していたと思う。私にとっては過去の名画こそ失われた幻の零戦と言うしかありません。  ああ、戦闘シーンは良かったですよ。それだけ。
[映画館(邦画)] 4点(2013-12-28 22:33:20)(良:2票)
8.  エリジウム 《ネタバレ》 
ツッコミどころを挙げると色々とあるSFです。特に物語が後半に差し掛かると腑に落ちない点がどんどん出てくる。ドサクサとは言え何の障害もなくスパイダーがエリジウムに到着できたり、クルーガー一味が簡単にエリジウムでクーデターを起こしたり、肝心な時にドロイド達は姿を見せなかったり、主人公とクルーガーの最終決戦がショボかったりetc...。富裕層と貧困層の差、一方は永遠に近く生きれるが、他方はゴミのように死んでいく、という物語のテーマも、言いたいことは分かるのですが、分かり易すぎるように描くので少し白けてしまいました。矢張りうまい脚本とは、ある瞬間にハッとテーマが浮かび上がるものだと思います。 但し、ビジュアルだけは個人的には完璧でした。スペースコロニーと地球の貧富の差を描いたSFは古くはロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』(これは月ですが)から、富野喜幸の『機動戦士ガンダム』に繋がっていく、言わばSFのド定番。ニール・ブロンカンプはその定番を見事に映像化出来ていたと思います。未来のLAのスラムの風景は砂埃が舞い散りドキュメンタリックに汚く見せ、エリジウムの風景は正にユートピアと呼ぶにふさわしい滅菌されたような世界として写す。だからエリジウムでは殆どカメラはブレない。 そんな世界だからこそ地上にいる人々は自然と空に浮かぶエリジウムを見上げる。まるでバベルの塔を造り登ろうとした人間の様に。このビジュアルを観ただけで正直私は満足してしまいました。 また海外で成功してハリウッドで映画を撮る大抵の監督が、大作になると描写が甘くなったり、個性が弱くなってしまうのに対し、ニール・ブロンカンプはそんな気配が一切ない。銃撃によって粉々に砕け散るドロイド(言わば機械のゴア描写!)、巨大なスラムの空撮、その上空に浮かんでいる巨大物体、人体改造&破壊描写、等のブロンカンプ印はしっかりと入っている。できれば次回作はもう少し脚本をブラシュアップして作って欲しいものです。
[映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 23:51:42)
9.  HK/変態仮面 《ネタバレ》 
嘗て少年ジャンプで連載されていたカルト漫画『究極!!変態仮面』の実写映画化。成程、アイデア自体は悪くない。早い話が日本版スパイダーマンをやろうとしているのだ。スパイダーマンも変態仮面(映画版)もひ弱な高校生がスーパーヒーローになり悪党をやっつける、そしてヒロインはそのヒーローの方に惚れてしまう展開であり、その類似性は明らかだろう。なんせオープニングとエンディングまで実に良く出来たサム・ライミ版スパイダーマンのパロディとなっている(アレックス・ロスに良く似た絵まで出てくるあたり拘りを感じます)。 私は映画を観ていて本気で日本版スパイダーマンをするなら面白い作品なるとずっと考えていた。なにせ主人公の色丞狂介はパンティ(しかも使用済み限定)を被って戦うのだから正体がバレたら大変なのはスパイダーマンの比じゃない。バレたら完全にその名の通り変態野郎扱いだ。そこをサスペンスとして引っ張る要素として演出して、あとはキチンと悪役を描いてそれを彼が倒し、ヒロインに正体を告白する。そうなっていれば万々歳と思っていた。 でもそうはならなかった。この映画は変態仮面という奇抜なビジュアルイメージを観客に見せることに固執しすぎてストーリー展開が余りにお座なりになり過ぎている。気持ちは分かる。あれだけ見た目にインパクトのあるキャラクターもそうそういないだろうし、ビジュアル面を見せることには間違いなく成功している。主演の男の子の体つくりは完璧で(インタビューによると毎日陰毛を処理したらしい。偉い!)、変態仮面自体の見た目は原作通りだ。でもそれって言っちゃうと出オチ芸でしかない。事実観客も最初の方は笑っていたのだが、1時間を過ぎた辺りから変態仮面の登場シーンによる笑い声は徐々に小さくなっていった。正直「ああ、またそれか」と思ってしまう。 出オチが悪いとは言わないが、その後はキチンと人間ドラマを育てて言って欲しかった様に思う。スパイダーマンのパロディ映画の傑作と言うと個人的には『キック・アス』なのだが、あの作品はスパイダーマンの設定を借りただけでなくそのテーマも真摯に理解してアレンジしていた。でも本作はスパイダーマンの設定をちょちょいと拝借して、後はヒーローの見た目だけで2時間を押し切ろうとした。どちらが優れた映画なのかは人によって違うだろうが、私は前者こそ良い映画だと思う。
[映画館(邦画)] 5点(2013-05-31 19:13:44)
10.  映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 《ネタバレ》 
いや~、実に面白かった!子ども向け映画として即物的なギャグを重ねつつ、伏線とそれに伴うミスリードを配し、アクションもしっかり燃える。更にドラマ性もしっかり組み込まれていると来たもんだ。しかも今回は二つのドラマを同時に進行させる。一つはドラえもんの鈴にまつわるのび太との友情話、もう一つはクルトとペプラー博士の師弟関係の話。そしてその二つは最後に「絶対に諦めないことが最大の取り柄」というテーマへと収斂する。これは非常に教育的にも良いテーマですよね。だってどんなに才能が無い人でも"諦めない"ことはやろうと思えば誰にだって出来るから。 過去のファンに対するサービスも大変多く、ガリバートンネルがフューチャーされたり(ドラえもんアニメ第一話のひみつ道具はガリバートンネル)、過去の大長編の道具が背景にまぎれていたり、昔ドラえもん映画を見まくっていた私には嬉しいサービスでした。 ミステリーとしても十分楽しめました。今回の映画は子ども向け映画としては実に冒険的な演出が多かったと思います。ミステリー映画は様々な物語のキーが徐々に提示され、最後に真相が浮かび上がるというのが基本パターンだと思いますが、今回のドラえもんはそれをやってますね。だからドラえもん・のび太・しずかちゃん・クルト、ジャイアン・スネ夫、ペプラー博士・ジンジャー、マスタード警部、博物館の館長と場面が目まぐるしく変わる。これは普通は子どもが混乱しちゃうから絶対にタブーでしょう(実際に後半は物語に飽きている子達が結構いた)。それでもミステリーとしても観客を楽しませたい!と思ってこういう構成にしたのならその姿勢は断固応援したいと思います。実際、一本調子のシナリオよりは絶対に面白かったと思いますし。それから実際に悪い人は一人もいないってのも面白いですね。前作のどーでもいい悪の組織を登場させていたシナリオと比べると雲泥の差だ。 今回の監督さんは新ドラ映画の傑作『鉄人兵団 はばたけ天使たち』を撮った寺本幸代さん。もう今後の新ドラ映画の監督は彼女にまかせるのが一番良いのではなかろうか。本当にコメディとアクション、ミステリーのさじ加減が上手い方と思います。
[映画館(邦画)] 7点(2013-03-24 13:09:29)(良:1票)
11.  映画 ホタルノヒカリ 《ネタバレ》 
映画が好きな身からすると、余り作り手に暴言は吐きたく無いのですが、この映画に関しては作り手が明らかに真面目に作っていないので、まあいいでしょう。 簡潔に言ってこの映画の物語を考えた人は頭がどうかしています。というか企画段階でこんな意味不明な脚本は弾かれるべきでしょう。なぜこんな脚本が企画を通るのか。「ま、それなりに面白そうな話だし、こんな感じでいいんじゃない?」そんな風に適当に映画を作っている風景が目に浮かびます。 この映画の中の登場人物は一般人から見ると明らかに異常な行動を取りまくります。しかし劇中ではその行動に誰もツッコミを入れず世界はあたかもそれが当然のごとく流れている。だから観ていて物凄く恐怖感というか何というか、違う世界に紛れ込んでしまったような奇妙な感覚に襲われました。だって意味無く(実は意味あるけど超どうでもいい理由)超唐突に男二人が変な仮面付けて社交ダンスするシーンが挟まれるんだもの。なんというかドラッグムービーに近いような気がします。頭がおかしい映画を見たい人にはお勧めです。
[DVD(邦画)] 2点(2013-01-27 09:28:09)(良:1票)
12.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
王族の話、しかも実在したジョージ六世の伝記映画と聞くと平民には分かりにくそうな話の気がしますが、実際に観てみるとストーリーが一種の主人公の成長物語となっており非常にオーソドックスなお話で大変面白かったです。なんせ主人公のジョージ六世は吃音症に悩まされながらも、あの歴史上でスピーチの天才の一人に数えられるであろうヒトラーに打ち勝たなければいけないんですから。そうでないと国民の士気はどんどん下がり、戦争にも不利になってしまう。そんな吃音症を患うジョージ六世をコリン・ファースが熱演、アカデミー賞受賞に恥じない名演技でした。また個人的には彼の吃りを治療するローグを演じた名優ジェフリー・ラッシュのいつも人を食った様な演技が素晴らしかったと思います。彼がアカデミー賞を獲れなかったのは非常に残念です(調べてみたら獲ったのは『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベールだったんですね。ものすごいレベルの高い助演男優賞争いだったんだんですねえ)。とにかくその位、役者の演技が魅力の作品でした。では演劇的なシーンばかりかというとそんなことは無く、広角レンズで下から撮ったり、吹き抜けの家を真上から映したり、ジョージ六世が踊りながらスピーチの練習をするシーンはカメラも一緒に回ったり。カメラの面白さの極致はハイライトとなるスピーチの場面。ジョージ六世とローグを交互に映しながらスピーチは進みますが、殆どの画面には必ずスピーチの象徴であるマイクが画面前面に写り込んでいる。つまりこの場面は必然的にテイクをバラバラに撮ったことになりますが、全くそんな編集を感じさせないスピーチになっていました。凡庸な監督なら一つのセンテンスを纏めて適当にパンでもしながら撮っちゃいそうなものです。そんな風に画面の動きを楽しめる部分も多く、監督賞をトム・フーパーが獲ったのも納得でした。監督としてはまだ年齢では中堅ですのに、これだけの名優のコントロール、カメラワークの面白さ、効果的な音楽の使い方。次回作の『レ・ミゼラブル』への期待が高まります。
[DVD(字幕)] 8点(2012-11-23 19:31:22)(良:2票)
13.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
いや~、面白かった!何がってシンジ君とカヲル君の明らかに狙い過ぎなホモホモしい雰囲気ですよ!シンジ君がピアノを弾くのを躊躇っていると、カヲル君が「思ったとおりに弾けばいいんだよ、いいデュエットだね」とか、「君のことばかり考えているからね」とか言い出してシンジ君が顔赤らめたり、二人で満天の星空の下で寝転がったり、そっち系の人がヨダレ垂らして喜びそうな画が満載でノン気の私は心の中で大爆笑。いつシンジ君がケツをいわされるかとヒヤヒヤしました。 ああ、肝心のストーリーの方は固有名詞が飛び交っていて門外漢の私にはさっぱりワケワカメだったので、今度じっくり考察サイトでも読みます。まあそれだけだと味気ないのでストーリーについて簡単に述べます。私は基本的に『エヴァ』は"選択"を巡る話だと思っています。しかも「他者を受け入れるか拒絶するか」という物凄く単純で普遍的な選択を。シンジ君は自分の選択によって全人類の殆どを死滅させてしまった。彼は劇中で「僕のせいじゃない!綾波を助けようとしてやったんだ!」と言いますし、その気持ちも理解できますが、やっぱり世界をああしてしまった責任を取らなければいけないでしょう。次回作で彼がどういう選択をし、どういう世界を作り、自身の運命に決着をつけるのか。それ次第で映画の質、或いは意味は変わって来るのではないかと思います。 最後に毎度お馴染み予告が流れますが、本当に弐号機と8号機(だっけ?)はあんなザ・センターマンみたいな見た目で戦うのでしょうか?葛城艦長も塗装ぐらいしてやれよ。 なんだか書き終わってみるとファンから怒られそうな感想になったなぁ。まあいいや。
[映画館(邦画)] 6点(2012-11-19 21:36:30)
14.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
往年の筋肉アクションスターの80年代アクション映画を観まくっていた人なら必ず楽しい映画。まあとにかくストーリーから何から何まで大味な作品なのですが、観ていてスタローンは何だかんだ言ってアクションをちゃんと撮れる監督なんだなあと再確認しました。80年代アクション映画への回帰を図っていても、画面がとにかく忙しないカーチェイスシーンなんかは近年のアクション映画のメソッドを取り入れている。そこに80年代特有の「やり過ぎ感」(例えば敵に銃の全弾ぶち込んだり、火だるまになってる敵に止め刺したり、何でも派手な爆発で解決したり)がミックスされていた気がします。ストーリーはB級映画なんだからこんなもんでイイかな。片手にビール持って観るのが好ましい鑑賞方法でしょう。悪役のエリック・ロバーツは悪くはないのですが、もう少しインパクトのあるキャストが欲しかったです。個人的には彫師のミッキー・ロークを悪役に持ってきて、『追撃者』と同じキャストの対決が見たかったかな。
[地上波(吹替)] 7点(2012-10-28 00:09:18)
15.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
現代に蘇った燃える闘魂祭り第二弾。雑魚は基本的にド派手な爆発か拳銃で蜂の巣にして処理というかつて"ランボー"を演じてたスタローンらしく"乱暴"な映画。スタローンも『ランボー4最後の戦場』で真面目な暴力映画撮るようになったじゃん!と思っていましたけど、本作観ると『ランボー3怒りのアフガン』から何も変わっていませんなぁ。でもそれでいいんです。隠されたソ連の資源、恋人の話をしたらやっぱり死んじゃう新キャラ、最後は男と男の殴り合い、何十回観たかわかんないような内容ですが、それが俺たちの大好きな木曜洋画げk……ゲフンゲフン、正しいB級映画ってもんでしょう。今回からはブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーまで本格参戦してやりたい放題。しまいにはチャック・ノリスまでこの祭りに駆けつける!みんなアクションスターとして輝いてた時のことを思い出してか楽しそうに演じてますが、それでいいのかお前ら!まあ楽しいからいいんでしょうね。個人的には悪役をノリノリで演じてたジャン=クロード・ヴァン・ダムが最高でした。最後にお得意の開脚回し蹴りが決まった瞬間、心の中で「ヴァンダボー!」ですよ。 まあそんなくだらない感想は置いといても、B級アクション映画としてはとても良くできた作品だと思いました。取り敢えずスターを沢山集めれば面白くなるのかと言えば、そうではない実例『オーシャンズ~』シリーズがある訳で。本作はスターを沢山集めつつもそれぞれの劇中内でのキャラクター、今までのキャリアをメタ的に茶化したキャラクターを上手く描き分けることに成功していると思います。そもそもこんな大御所俳優にメタ発言させること自体が、普通の監督なら遠慮しちゃって注文できないでしょう。ジェット・リーが皆からチビって言われまくったり、シュワちゃんに『トータル・リコール』の削岩機で登場させたり、チャック・ノリスにチャック・ノリス・ファクト言わせたり……。勿論、その要求に快く(?)応じた役者がまず偉いと思います。最近は家政婦を孕ませたりロクな奴じゃねーなと思っていたけど、中々懐大きいじゃないか。見直したぞシュワルツェネッガー!
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-27 00:06:38)(良:2票)
16.  映画 けいおん! 《ネタバレ》 
原作未読、アニメは最初の2,3話を見た程度。つまり殆ど門外漢に近い形で観ました。普通テレビアニメの劇場版と言うと「クレしん」「ドラえもん」などの日常が舞台であっても映画では派手な事件やキャラクターの悩み・葛藤などを設定するものですが、「映画 けいおん!」はテレビアニメの時の緩い日常を描くというコンセプトをそのまま映画にしている。恐らく所謂日常系というジャンルをはみ出すと「けいおん!」では無くなるということなのでしょう。問題はその日常系としての展開、ハッキリ言うと大して何も劇中で劇的な展開が無い話に一見さんがついてこられるかということだと思います。多分ファンにとっては何も問題ないでしょう。個々のキャラクターは個性的で、しかも非常にレベルの高いアニメーションでフェティッシュな仕草や描写がありそれを愛でればいいわけですから(これが萌えーというモンでしょうか)。私は別に唯ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、澪ちゃん、あずにゃんに思い入れは無かったので正直彼女たちの振る舞いを観てもそんなに楽しいとは思えませんでした。では事件も何も起きないこの映画のどこを一見さんが楽しめばいいかというと、それはもう軽音楽部としての活動を楽しむか、今回の映画の大きな舞台であるロンドン旅行を楽しむしか無い気がします。私は特に軽音楽とは無縁ですが、卒業旅行で彼女たちと同じくロンドンに行ったクチなのでロンドンパートは楽しめました。空港やロンドン市街のディテールなどはさすが京都アニメーションと唸ってしまった。正直、そのパート以外は特に楽しい部分も無く淡々と終わったという印象です。テレビアニメで彼女たちの3年間を観ていれば彼女たちの卒業という人生の節目には心動かされるのかなと想像出来ますが。というか一見さんに対しては全く配慮の無い作品といって良いでしょう。オープニングで各キャラクターの紹介も無いし。特に決定的なギャグも入れてないから笑えもしない。ファンが各キャラクターを2時間愛でるためだけの映画と思う。それはそれで良いかもしれないが、ファンにとって良いというだけの話でしょう。
[DVD(邦画)] 4点(2012-07-29 07:46:11)
17.  映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマル アドベンチャー 《ネタバレ》 
これは酷い、酷すぎる。私は実は本作を結構楽しみにしていた。何故かというと前作の「ドラえもん のび太と鉄人兵団」が思いのほか素晴らしいリメイク作品となっており、また毎度お馴染み次回作の特報でジャイアント・モアが登場したからである。ジャイアント・モアがドラえもん映画で登場した作品は「ドラえもん のび太と雲の王国」である。ドラえもんファンからも高い人気を得ている作品で、人類の森林破壊・絶滅危惧種の増加・温暖化問題を真正面から取り上げ、更にこの映画のクライマックスは核兵器の様な強大な力の是非を問うヘビーな展開の映画だ。そして昨年に起こった東日本大震災、それに続く福島原発事故。今現在、核エネルギーの使用の是非が問われていることに対し、「雲の王国」は実に映画作家の立場を主張できる作品になると思っていた。何せオリジナルが核の是非を説いているのだから。しかし新作として登場したのが本作「奇跡の島~アニマルアドベンチャー~」である。正直、「雲の王国」で描かれていたような強大すぎるパワーが暴走してしまったときどうするのか?という様な展開は一切描かれていなかった。本作が描いているのは「絶滅危惧種の乱獲は良くありません」といった誰でも答えられるもののみである。映画は教科書に載ってないことや誰でも簡単に答えられないことを描いてこそ本当の価値がある(と私は勝手に思っている)。小学館はハッキリ言って批判を恐れて逃げに走ったとしか思えない。邪推であるが元々は雲の王国を作ろうとしてたのであろう、同様の絶滅危惧種が多く登場したり、博士の見た目が雲の王国の天上人そっくりだったりしている。前作の「鉄人兵団」がリメイク元のテーマを真摯に描いていることから比較して物凄く残念な気持ちを抱き劇場を後にしました。なお映画の内容自体も酷く、のび太のパパとのび太が「約束は守らなくてはいけない」といったことを繰り返した件を特にキチンと伏線回収していない点や、見せ場のシーンを只の一枚画で終わらせてしまう場面が沢山あったり、何も考えて無いような映画オリジナルキャラクターの使い方、意味の全く通らないゴールデンヘラクレスの力など、映画としてはどうしようもない出来だと思います。久々に全く好きになれないドラえもん映画が出来てしまった。ファンとしては悲しいばかりです。
[映画館(邦画)] 1点(2012-04-01 08:02:11)(良:4票)
18.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
全く期待していなかったのですが、これがまさかの掘り出し物。非常によく出来ていると思います。本来のX-MENが持つ"差別"というテーマを描ききっている。私はこのシリーズが面白能力人間博覧会になっていることに非常に不満を持っていたのですが、今作はシリーズの起源であるマグニートの過去に照準を合わせる事で、その不満も吹き飛んでしまった。映画の冒頭はポーランドでのナチスによるユダヤ人虐殺のシーンから始まり、ユダヤ人の少年が若きマグニートである。これはどうみてもこのX-MENが人種差別に関する物語であるということの表明だ。マグニートは若き日に母を殺されたことに対して復讐を始める。それは形を変えて人間という種族への憎悪へと変わる。彼の親友であるチャールズはミュータントの人間への憎悪の連鎖を断ち切ろうと奔走する。この二者の関係性はあらゆる現実の団体に共通しているものだ。パレスチナでテロ活動を繰り返す急進派と、東エルサレムの解放を目指す穏健派。はたまた北アイルランドのナショナリスト・ユニオニストと、シン・フェイン党。他にも無数にあるだろう。劇中のプロフェッサーXが正しいのか、マグニートが正しいのか、明確な答えは示されない。そんなことは示すことができない。観客はどちらの心情も同等に理解できるからだ。だからこそこの映画は良作なのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-06-12 07:46:23)(良:5票)
19.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
簡単に感想を言ってしまうと、画作り先行映画といいますか、こういう画が撮りたいから、こういうストーリーにしたって感じでした。多分監督は「あーあー、次の作品どーしよーかな。セーラー服の美少女は欲しいな。そうなるとポン刀とマシンガンは必須だよな。でもナチスも出したいな。ドラゴンも出したいな。ロボット兵も出したいな。あと……(以下略)」と思っていたのだろうと邪推してしまいました。まあ映像に拘るザック・スナイダーらしい制作姿勢と言えば納得できますが。個人的に言うのならば、こういう監督の趣味全開の映画は嫌いではありません。寧ろ、ゴスロリ少女がゴシックメタルに乗って仮想世界を半裸の服のまま暴れまわるという画は、バカバカしくも爽快感があり私は楽しめました。イヤだなーと思ったのは、仮想世界のキャラクターの不死身性が悪い矛盾を発生させてしまったことです。仮想世界内の美少女達(一部悪役も)は敵に何十メートル吹っ飛ばされようが、何十メートル上空から地面に飛び降りようが、傷一つ負いません。その癖、終盤で仮想世界の暴走爆弾列車を止める任務の時には、ロケットが列車から飛び降りようとしない。あれだけ不死身なら飛び降りても軽傷くらいで済むんじゃないの?と思ってしまう。一応半現実世界とリンクしているからという良い訳が立つのでしょうが、それなら仮想世界の物理法則をもう少しキチンと描写してほしかった。ラストのややどんでん返しに近い展開はそれほど驚く程でもありませんでした。でも最近この手のラストが増えてますよね。そろそろ止めにしてほしい。あと蛇足ですが、昔から可愛いと思っていたエミリー・ブラウニングが更に可愛く育っていたことに大満足いたしました。貧乳好きの方は是非是非。
[映画館(吹替)] 5点(2011-04-17 18:15:14)
20.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 《ネタバレ》 
新・ドラえもん映画の中では突出した出来だったと思います。名作と誉れ高い鉄人兵団のリメイクということで公開までは不安しか感じていませんでしたが、実際に観てみるとリメイク元の省略できるところはバッサリ削って、本作はリルルとピッポ(ジュド)と人間たちの交流に力を入れているという良改変。今回は監督と脚本を一新したらしいですが、英断だったと思います。ギャグとシリアスな場面をごっちゃにしないドラえもん映画が帰ってきた気がしました(ギャグも中々面白いんです)。ただ今回の大きな変更点であるピッポの登場はハッキリと失敗だったと言いたいと思います。リメイク元の最も素晴らしい点は血も涙もないロボットのリルルがしずかちゃんを通して人間の素晴らしさを知り、かつその後にアムとイムに"他者を思いやる気持ち"をプログラミングすることで人間以上の存在(天使)に生まれ変わるところだと思うのです。リメイク元ではのび太が最後にこう呟きます、「メカトピアはどんな風になったかな……、きっと天国みたいな世界になってるな!」。私たちの世界は戦争、差別、憎しみで溢れています。でもロボット(リルル)は他者を思いやる気持ちを持ったことで、人間が未だに到達できない世界を作り出せた。私たち人間も"他者を思いやる気持ち"をもう少し多めに持ってみようよ、ということがリメイク元の鉄人兵団の最も観客に伝えたかったことだと思うのです。 で、今回のリメイクはどうかというと、ピッポを登場させたことでメカトピアの世界でも、リルルが壊れかけのピッポを修理してあげる様な思いやる気持ちが既にあることになってしまっているので、他者を思いやる気持ちでは人間以下だったロボットが最後に天国の様な世界をつくったという、衝撃的かつ感動的なラストの効果が弱まってしまっています。この映画がやりたかったことはハッキリしていると思います。それは"他の種族への理解と和解"でしょう。ピッポとのび太はどんどん仲が良くなり、最終的に互いを友達と認め合い、闘えなくなってしまう。ちゃんと話せはお互いに理解しあえる存在であるということをこの映画は伝えたかったのだと思います。それはそれで素晴らしいテーマだと思いますが、鉄人兵団をリメイクするのなら「今の人間に足りないものは何なのか?」「どうしたら戦争や差別は無くなるのか?」まで突っ込んでほしかったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2011-03-25 09:46:51)(良:1票)
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