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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2390
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 《ネタバレ》 
追悼ジョージ・A・ロメロ。天寿を全うしたのかもしれないけれど、もう少し長生きしても良かったのかな。ほんとにメジャーな映画賞とは無縁な人でしたが、あと10年ぐらい生きていればオスカー名誉賞ぐらいは貰えたかもしれなかったのに、ロジャー・コーマンですら与えられてるんですからね。星の数ほどいる映画人の中でも、彼のように若くして一つのジャンルが確立されるような映画を撮って、その後50年近くそのジャンルだけで飯を食ってきたという人は、他に見当たらないです。ゾンビもの以外のロメロ作品はほんと駄作ばっかりですけど。 さてその原点となったのがこの『リビング・デッド』というわけです。正直今の眼で観れば怖いという感じは全然しませんけど、その全編に漂う禍々しさと不条理感は半端じゃないです。登場人物たちはすぐにゾンビたちに囲まれてしまうんですけど、この登場人物たちがみなキャラがえぐいというか鬱陶しいやつばかりです。ヒロインと思った女性は冒頭でゾンビに襲われてからはショックでほとんど痴呆状態、正気に戻ったらあっという間にゾンビたちの餌食。カップルさんはうっかりミスでガソリンをこぼして車ごとまる焼けにされてしまいます。仲の悪い夫婦は、夫はその卑劣な性格がたたって黒人青年に射殺されゾンビ化した娘に妻とともに喰われてしまいます。この人たちが交わす会話は、身の上話や感情的なところはほとんどなく、ただお互いに「上に行け、下に行け」といったセリフばっかりなんですが、聞いているとほんとに鬱陶しい限りです。 本作がその後のゾンビ映画と決定的に違うところは、原因はともかくとしてもほぼ一晩でゾンビたちが制圧されてしまうところです。ゾンビの出現とそれに対する社会の対応は、ロメロにとっては当時の米国の社会問題や人種問題を暗喩する材料だったんですね。ラスト近くで鳥獣よりも簡単に銃で狩られてゆくゾンビたちなんかは、実に象徴的な映像です。風刺の道具だったゾンビが大うけしてジャンルというか記号の様な無敵の存在になるとは、さすがのロメロも予想すらできなかったでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-22 23:39:46)
2.  謎の要人悠々逃亡! 《ネタバレ》 
まず邦題が最高の優れもの!誰のお仕事かは存じませんが(水野晴郎ってことはまさかないでしょう)、これほど映画の内容を的確に伝える邦題は滅多にあるもんじゃないです。 ヒッチコックが脱走ものを撮ったらこんな感じになるんじゃないかと思える洒落っ気が楽しいところですが、これも主演にジェームズ・ロバートソン・ジャスティスを使ったのが勝因でしょう。この人『ナバロンの要塞』などの主に60年代の戦争映画で良く見かける髭面のいかにも英国紳士という風貌の俳優ですが、主役を演じている映画となると非常に珍しいです。劇中で空軍将校に化けようとすると「空軍の規則では髭はNG」と言われて海軍将校に変更するエピソードがありますが、これは一種の楽屋落ちでしょう。実際この人の髭を生やしていない顔は映画では観たことないですから、髭は完全に彼のトレードマークなんでしょうね。 この映画で実行される脱走は『アルゴ』の作戦とほとんど一緒です。まさかCIAの担当者が本作を観て考えついた計画ではないでしょうが、まさに“事実は映画よりも奇なり”ということですね。ラストの敵味方の戦後の再会も微笑ましいし、こういう登場人物が誰も死なない戦争映画というのもまた良いもんです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-12 20:45:18)
3.  何かいいことないか子猫チャン 《ネタバレ》 
若き日のウディ・アレンが脚本を書いて世に出るきっかけとなった迷作。かなりくどいユダヤチックなドタバタコメディですが、今回鑑賞してふたつのことに気づきました。 まず本作は実はフェリーニの『81/2』のパロディなのです。まあ主人公は女がほっとかないモテ男であるという設定だけパクった様なものですが、セラーズの奥さん役に『81/2』の狂女サラギナを演じて強烈な印象を残すエドラ・ゲイルを持ってきたところはなかなかのセンスです。本作でも唯一の「非美女」として文字通り暴れまくっています。あと、ハレムで女たちにムチをふるうマストロヤンニの夢のシーンをそのまんま使っちゃてますし(かぶっている帽子まで同じ)。 そしてもうひとつは、これまた迷作であるあの『カジノロワイヤル』に多大な影響を与えていることです。アレン、セラーズ、アンドレス、そしてカメオ出演ですがオトゥールとキャストはかぶっていますし、スタッフはバカラックはもちろん、プロデューサーも一緒です。そういやアレンはノン・クレジットですが『カジノロワイヤル』の脚本にも参加していますね。 『カジノロワイヤル』にオトゥールが出てくるのは1シーンだけでセラーズに向かって「あんた、リチャード・バートン?」と聞くのですが、このシーンの意味がずーと判りませんでしたが本作を観てなぞが解けました。本作にはやはり1シーンだけバートンがカメオ出演していて、逆にオトゥールに「どこかでお会いしませんでした?」と尋ねるセリフがあるのですよ。要はこのシーンのお返しをオトゥールはしてたんですね、それにしても芸が細かいですな。 とは言え、本作はアレンの脚本がいじられ過ぎたのか監督の能力不足か、あの『カジノロワイヤル』にすら遠く及ばないのは残念です。全盛期のロミー・シュナイダーをはじめ、豪華な女優陣で目の保養をするのがベストかな。
[ビデオ(字幕)] 5点(2010-07-13 00:39:51)
4.  ナバロンの要塞
さすがに製作後50年ですからスリルの盛り上げ方など古めかしいところはありますが、特攻作戦ものとしては元祖でありジェットコースタームービーとしても現代に通じるものがあります。マロリー大尉やスタブロ大佐など登場キャラがよく作り込まれていますし、「ウソも方便」ではありませんが架空のナバロン島をめぐる英独両軍の動きもディティールが良くできていますね。冒険映画の古典としての風格すら感じさせられます。
[映画館(字幕)] 7点(2010-05-09 23:07:42)
5.  ナック 《ネタバレ》 
オープニングはとってもシュールです。白いセーターにスカートの美女たち(数十人はいますが、全員同じ服装)がモテ男の部屋に呼ばれるため階段に行列している光景は強烈なインパクトを与えるシーンで、リチャード・レスターはこれが撮りたくてこの映画を作ったのではと思えるほどです。「ザ・ナック」とは「女の子をひっかけるコツ」という意味で、女の子に縁がない教師の主人公が何とかして「ザ・ナック」を習得しようとするスラプスティックコメディですが、色んな映画で見慣れたスラプスティック演出手法が展開されます。製作年度を考えれば、当然この作品がそれらの元祖なわけで、当時としては相当斬新でアートな映像だったのでしょう。この作品は良く「モッズの青春を描いた映画」と紹介されますが、登場人物で“モッズ”と呼べそうなのはモテ男トーレンぐらいです。モッズと60年代のロンドンを描いた映画としては、個人的にはマイケル・サーンの「ジョアンナ」の方がレベルは高いと思っています。まあ勢いで獲っちゃったのでしょうが、カンヌでパルムドール受賞するほどの出来かなと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2009-08-13 14:08:56)
6.  何という行き方! 《ネタバレ》 
他愛のないストーリーなのですが、ほとんどジョークと言えるほど豪華な男優陣キャストで見せるシャーリー・マクレーンのコスプレ映画です。マクレーンが結婚する4人の旦那が始めは貧乏だが(3人目のロバート・ミッチャムを除く)、成功して金持ちになるが不運に見舞われて死んでしまう。未亡人になるたびにマクレーンに遺産が転がり込みますが、亡き夫の苗字をミドルネームにするので、マクレーンの名前がどんどん長くなってゆくのが傑作です。見どころは、イーディス・ヘッドが手がけたマクレーンの衣装で、特にロバート・ミッチャムと結婚しているときのドレスのとっかえひっかえはすごいです。ポール・ニューマンの珍しいおバカ演技も見ものです。こんな楽しい作品があるので、1960年代の映画は目が離せません。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-24 22:58:30)(良:1票)
7.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
映画史上に残るベティ・デイビスの怪演に圧倒されますが、ベイビー・ジェーンの心理が細やかに描かれていて、上質な心理劇を見させていただきました。ジェーンのメイクや髪形はベティ・デイビスが自ら提案したものだそうで、彼女の女優根性には頭がさがります。ラスト海岸でジョーン・クロフォードから事故の真相を聞かされてからは憑きものがとれたように落ち着き、なんか美しく見えてくるから不思議です。そして映画の展開からは予想もしなかったあの哀しいラストシーンでした、それにしても、あのメインディッシュがネズミのシーンは強烈でした。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-03 22:26:08)(良:3票)
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