61. ニューヨーク・ニューヨーク
《ネタバレ》 最初のナンパシーンだけで、エキストラの異常に贅沢な使い方と2人のこってり会話ぶりにお腹いっぱい状態。その後も、2人のやりとりが大半を占めているのに、やたらと濃い世界が長時間にわたって維持されています。豪華セットや大盤振る舞いの音楽が全部2人の関係描写の背景として奉仕しているという、稀有な世界です。ただ、妊娠云々の場面以降は、急に歌唱シーンに頼りまくって別の映画のようになってしまったのがちょっと残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-08 01:46:58) |
62. 肉体の悪魔(1947)
主人公2人にさっぱり魅力を感じないというのは、ラブロマンスとしては致命的なんではないだろうか。2人のやりとりも、会いに行ったり邪魔されたりを繰り返しているだけのような感じで、発展性を感じません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-10 02:05:06) |
63. 二十四の瞳(1954)
物語としてはしっかりしていてつまらなくはないのですが、全体に共通する妙な「ほのぼの感」がどうにも受け付けられませんでした。学校唱歌の繰り返しも、最初は新鮮だったのですが、最後の方はしつこいと感じてしまいました。子供たちが泣きながら先生を訪ねていくシーンの単純な説得力に4点、笠智衆先生の堅実な存在感に1点。 [DVD(邦画)] 5点(2008-12-30 03:07:10) |
64. 肉体の門(1988)
冒頭に登場する娼婦のお姉様たちだけであまりにも強烈。加納みゆき+山咲千里+長谷直美+芦川よしみですよ。はまりすぎなキャスティングです。もっとも、気合充実のかたせ梨乃に引っ張られたのか、みんな少々オーバーアクション気味ですけどね。加納みゆきなんて、NHKの朝ドラで清純にデビューしたのに、よくぞこんな役を受けたものです。偉い!内容の方は、ほとんどかたせ梨乃の独壇場なのですが、娼婦たちの生き抜くことへの貪欲なまでの強烈な意欲がよく表現されていて、十分楽しめます。ラストはちょっと中途半端ですが。それと、根津甚八と渡瀬恒彦のキャストは逆の方がよかったと思う。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-11 02:42:06) |
65. 人間の約束
昔見た予告では、かなり荘厳なイメージの記憶があったので期待していたのですが・・・落ち着いた感じの映像は良いのですが、人物描写という点ではテレビのホームドラマと大差なく、タイトルほどの中身の重さは感じられませんでした。何よりも、ここぞというところで次々に出てくる説明台詞の数々がまずいです。これだけのキャストを入れたのであれば、それを表情や動作で語ってくれなくてはいけません。題材が大きすぎて、入口のあたりで終わってしまった感じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-05-16 01:50:01) |
66. ニキータ
主人公の成長に伴って、中身の方もどんどん面白くなっていくという珍しい作品。映像のセンスや銃の使い方、演出上の盛り上げ方なども、レオンの原型のようで興味深い。意表を突くような余韻を残すラストも印象的。恋人とのやりとりにもう少し落ち着いた描写がほしかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-09 01:45:55) |
67. ニュー・シネマ・パラダイス
ラスト以外は筋立てに特に工夫があるわけではないのだが、それでも心を打つ忘れがたい作品になっているのは、数十年後の現在の「喪失」状態を短い中にも的確に凝縮して、失われた少年期をより一層鮮明に浮かび上がらせているからだろう。そこが、誰もが持っている逃避心(悪い意味ではない)を刺激して、過去をさらに美しいものとする。それが映像や音楽も含めてぴったりとはまってしまった、ある意味奇跡的な作品だと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-23 23:14:24) |
68. N.Y.式ハッピー・セラピー
コメディのはずなのに、笑える箇所がまったくない。素材や設定の面白さがまったく生かされていない。マリサ・トメイに+1点(本領発揮では全然ないが)。 3点(2004-12-31 23:51:56) |
69. N.Y.殺人捜査線
タイトルからしてB級お馬鹿刑事アクションを予想したのですが、まったく逆で、盛り上がりに欠けるひたすら地味~な作品でした。 2点(2004-04-21 02:16:00) |
70. ニードフル・シングス
序盤は登場人物が錯綜していて分かりにくかった。それが筋として一体化していく中盤は良かった。ラストはあっけなかった。 3点(2003-10-27 02:59:44) |