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1.  22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 
テレビスタジオを舞台とすることで、時効に関する説明も体よくフリップ等を利用出来てしまう訳である。 安直ながらもそうした最小限の説明は大いに結構なのだが、クライマックスでの「お前は鏡像だ」云々の台詞は完全に余計だろう。 それは画面を以て語るべきことなのだから。  その直後のシーンで、台詞の通りモニター画像とのオーヴァーラップが登場するわけだが、そのショットが今一つ効果的でないのだ。 成程、わかりやすい台詞の補足が必要なわけである。  そうした説明台詞の過剰さも含めて、この最終盤の地下室シーンは三者の絡みも中途半端で残念なことにそれまでのサスペンスを一気に削いでしまう。  約二十年の経過を体現する伊藤英明と、正邪の逆転を演じ分ける藤原竜也は好演。仲村トオルはアンソニー・パーキンスを思わせる。
[映画館(邦画)] 5点(2017-06-11 20:03:20)
2.  日本で一番悪い奴ら 《ネタバレ》 
組織の中でポイントを稼ぐべく必死の綾野剛ら刑事と、追われる被疑者が路上で乱闘紛いの捕り物を繰り広げる。 引きの長廻しでかなり本格的な擬斗を行っているので、怪我もあったかもしれない。 アスファルト上で柔道の投げ技をかけられて、かなり危険な受け身のとり方をしているし、ナイフの振り回し方も本気に近い。 総じて、乱闘シーンの気迫が映画の主たるパワーでもある。 その合間合間に、チームの面々が埠頭で黄昏たり、薬中毒となったホステスの薄暗い部屋で性交したりのいいショットも出てくる。 中村獅童らのヤクザ、ピエール瀧の悪徳刑事像も堂に入っていて、綾野との丁々発止のやりとりが楽しい。  ただ綾野のメイクの中途半端さが、少々混乱を招くところがある。
[映画館(邦画)] 7点(2016-07-02 23:33:39)
3.  虹色ほたる ~永遠の夏休み~ 《ネタバレ》 
一部に記号的すぎる仕草もあるにはあるが、よく動く少年達のしなやかで伸びやかな手足の振りがいい。 燈籠の灯りの中、もつれあいながらも少年と少女は手をつないで懸命に駆ける。  冒頭から携帯電話を手放せなかった少年は、手を触れ合うコミュニケーションを知る。 ノスタルジックな山あいの風景以上に、指切りの約束や別れの握手など、映画が強調して演出するのは接触の記憶と絆だ。  「握りかえす 手のぬくもり」「見つめ返す 瞳の中に」 それら作品のモチーフを的確に歌詞に落としてエンディングを彩る松任谷由実のセンスはやはり素晴らしい。  映画のラストを衆人環視のイベントとしたこと、安易なスペクタクルに依ったことが惜しい。
[映画館(邦画)] 6点(2015-08-25 23:58:33)
4.  日本のいちばん長い日(2015) 《ネタバレ》 
『投入せよ!「あさま山荘」事件』なり、『金融腐蝕列島』なりで 監督の立ち位置は明白だし、何よりもこの製作委員会でのシネコン仕様なのだから その批評精神の生ぬるさは推して知るべしである。  原田眞人は「彼らを狂気の存在にしたくなかった。」という。(映画パンフレット) その為に、原作や岡本版にはある首相私邸放火の顛末などは都合よく省略した ということか。ならばフェアではない。  あるいは松竹路線に倣った訳でもなかろうが、「家族のドラマ」を描きたかった、ともいう。 公人の、良き家庭人である一面を弁明的に盛り込めばそれは印象操作も簡単だろう。 彼らもプライベートでは実にイイ人でした。 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011)などと同じ、常套的な方式である。 そんな姑息なやり口で公人の戦争責任を免罪でもしようとする気かと。 後半ではドラマの流れすら阻害しているだろう。 だから上野昂志氏にも某旬報で書かれてしまうのである。「戦後七十年にして、これかよ!」と。  英語題が示すように、長く表象タブーであった昭和天皇を中心に『日本のいちばん長い日』を映画化する。 これも今回の主眼なのだろうが、 その一方で岡本版でもよく指摘された(が、実際は決してそうではない)「民衆不在」はさらに徹底している。 広島の原爆はキノコ雲のあからさまなCG画面のみ。長崎の原爆は単に台詞のみだ。  ナレーションとはいえ、お仕着せ大作のしがらみの中で学徒兵や民間人犠牲者の姿をしっかり映し出し、 大戦の犠牲者数をラストで大書して「殺される側」のこだわりを示した岡本版の目線との何という相違か。 監督がどこを向いて仕事をしているか、よくわかる。
[映画館(邦画)] 4点(2015-08-16 21:45:37)
5.  ニシノユキヒコの恋と冒険
パンフレットにも裏話として書かれているが、竹野内豊が中村ゆりかの前に現れる シーンの庭を渡る風は偶然のものらしい。その特長的なロングテイクの中に奇跡的に 吹き渡る風のざわつきの感覚が非常にいい。  ショットの中に立ち現れる、作り手も予期しなかっただろう風物・生物のアクション、リアクション。それら偶然の産物が映画を充実させている。  中村ゆりかの飼っている犬、成海璃子らが飼っている猫のユニークな動作とタイミング の絶妙なことといったらない。  楽団の演奏の何ともとぼけた感じと、それを手前で聞いている中村の緩い反応なども ユーモラスだ。  一方で構図取りは非常に厳格である。 マンションのエレベーターやオフィス玄関の自動ドアや階段の昇降。 そこでの人物の出し入れが巧い。 求心的な構図から一転、ビスタサイズを目一杯使って二者、三者をフレーム両端まで配置してみせたりもするので、見る側も気合が入る。 その上でのラストのクロースアップと涙はただただ清らかだ。  劇中の映画ネタ、ご当地ネタはご愛嬌。坂道の数々や堤防越しの水平線がよく撮れている。  投稿後、『群像』の映画時評を確認。真似たわけではないので。念のため。        
[映画館(邦画)] 8点(2014-02-19 23:48:47)
6.  人間失格
原作や荒戸監督の前作『赤目四十八瀧心中未遂』の印象から勝手にイメージする陰鬱なムードとは裏腹に、冒頭の岩木山を望む津軽の場面を始めとする明るい屋外シーンの多さや、主人公を取り巻く錚々たる女優陣の豊かなバラエティもあって、どこか陽性の印象が強い。  『ファザーファッカー』ほど派手ではないにしても、CGによるイメージシーンの多さもさらに映画に華やかさを添えている。  販売戦略としてのアイドル映画という側面もあるのだろうが、良い意味で無色な新人・生田斗真のキャスティングによって映画版のほうは達者な脇役陣の中でより一層主人公の空疎な存在が体現されることともなった。  太宰の時代として昭和初期を再現するロケーション・美術も『ヴィヨンの妻』以上に充実し見事な出来だ。 葉蔵(生田)と良子(石原さとみ)が暮らす木造二階建ての部屋から、夕景の推移を丁寧に見せる画面の風情などは非常に印象に残る。 灯の揺れや細やかな音使いも前作同様にデリケートで端正だ。  五輪中継などの時代描写は少々説明過剰か。
[映画館(邦画)] 6点(2010-03-17 21:06:50)
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