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青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1963
性別 男性

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61.  お引越し
この作品、ここでの評価の高さに前から必ず観よう!と思っていたものの、相米慎ニという監督がどうも苦手でして、なかなか借りてこなかったけど、今回、借りて来て良かった。心から本当にそう思う。父と母の都合によって、ある意味、家庭崩壊状態にあるこの3人の家族、そんな状況の中で揺れ動く子供の気持ちを見事に描いていて感心させられた。これだけ子供の気持ちを痛烈に描いている作品はなかなかないと思う。レンコが父親の会社の近くで電話してくるシーンでの祭の音、父親(中井貴一)とレンコ(田畑智子)のやりとり、その後も何度も繰り返し出てくる祭のシーン、夜の花火、それを見つめる娘と母(桜田淳子)、夏休みの宿題テーマにしながら家族とは何かということが上手く描き出されている。最後の方の海でのシーンが特に好きです。それにしてもこの作品のレンコ役の子の演技は凄い!としか言えない。これからも素晴らしい監督と出会えれば、日本を代表する名女優になること間違いないでしょう!また一つ、いかにも日本的な作品に出会えて良かった。そして、今までは苦手だった相米慎二監督の他の作品についてももう一度、じっくりと見直したいと思う。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-10-01 22:06:08)(良:3票)
62.  女であること
あのオープニングの変てこな歌、若き頃の三輪明宏の歌うあの音楽のインパクトがあまりにも強烈過ぎて、しばらくしたら内容など忘れてしまうぐらいです。それはさておき、原節子の常に怒っているような表情から一瞬だけ、笑みを浮かべるシーンが好きです。それと、そんな原節子と一番最初に出てくる香川京子の可愛さ、言葉使い、久我美子の京都弁も良い印象を残します。原節子と森雅之の夫婦に対して、どんな時でも「おばさま、おじさま」とまるで、華族の令嬢のような言葉使いからふるまい、内容は確かにシリアス、それもかなりシリアスな内容で、川島雄三監督がお得意とする喜劇とは違うものの、これはこれで結構、面白く観ることが出来た気がする。何しろ観たのは随分と前なので忘れかけてることの方が多いが、もう一度、観たい気がする。点数を7点から一旦は6点に落としたけど、やっぱり7点!こんな川島雄三作品も有りかと日が経つに連れて、段々と思えてきた。とにかく川島雄三監督としては才気みたいなものはほとんど感じないが、何しろ出ている女優の魅力は一度しか観てないけど頭に残るものがある。川島雄三監督はやはり女を撮らせても上手い監督さんだ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-09-19 22:07:18)
63.  おかしな二人
う~ん?確かにジャック・レモンとウォルター・マッソーのコンビによる会話、演技も面白いとは思うけど、期待しすぎたせいか?思っていたほど笑えはしなかった。ジャック・レモンはトニー・カーティスとのコンビでの方が私は好きです。作品としてはまずまず楽しめる出来だとは思うので、観て損はないとは思いました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-10 20:15:01)
64.  男はつらいよ ぼくの伯父さん 《ネタバレ》 
この作品から満男中心の話になった「男はつらいよ」シリーズ、この作品はなかなか面白かったです。そういや、この作品が確か初登場となる後藤久美子(泉)のことで頭の中がいっぱいの為に全く勉強に身が入らない満男を観ていて、あぁ~さすがは寅さんの甥っ子だけのことはあるなあ!と思ったものです。そんなこの作品の中で私が最も印象に残っている。好きなシーンはバイクに乗って、泉に会いに来た満男を厳しい態度で出迎えた尾藤イサオの頑固親父に対して、寅さんが「満男は間違ってはいません。」と言って甥の満男をかばう寅さん、なんて素敵な叔父だろう!かと思ったものです。寅さんと満男との2人の関係が仲の良い友達のような感じで描かれている。それだけで、私はこの作品は結構、好きだったり致します。
[映画館(邦画)] 7点(2006-05-05 23:05:04)
65.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
何と可愛い。愛しくて愛しくてたまらない。出てくる人、みんなとにかく可愛くてたまらん。もう、オープニングから完全にやられてしまいました。こんなに楽しい気持ちになれる映画はそうあったりしません。時代劇に歌を付けてそれも何と何と楽しいことか!どのシーンにしても全く違和感なくとにかく楽しくてたまらない。これぞ映画、これこそ映画の楽しさに満ち溢れている日本映画の宝物と言える素晴らしい傑作!いや、大大大傑作です。出ている人、全員素晴らしいのだが、志村喬と市川春代の親子が特に素晴らしい。この二人の会話とやりとりの楽しさ、そこに関わってくる人々の歌の楽しさと演技の楽しさ、ディック・ミネの若い殿様もやたら可愛くて、可笑しくてたまらん。最初は敬遠の仲だった二人のやんちゃな娘、市川春代のお春さんと服部富子のおとみさんの仲直りのシーンの清々しさ、とにかくこんなもこんなにも楽しくて可愛くて愛しい気持ちにしてくれるそんなこの映画、文句無しの10点です。何度も何度も繰り返し観ては、その度に気分良くなれる。観終わった後の気持ちは日本晴れ!そして、観終わった後はしばらくの間は、さーてさてさてこの茶碗♪といやあ、また観たら麦焦がしが食べたくなってきた。最後にもう少しだけ!市川春代のお春さんの「ちぇっ」最高です。私も言われてみたい。「青観さん、そんな呑気な了見だからお金にもならない木刀削りなんかしてられんのよ!」てアホか私は!あぁ、良いな!映画館で観れた人達が羨ましいです。私も観たい。映画館の大きなスクリーンで観たい。
[DVD(邦画)] 10点(2006-04-24 22:41:05)(良:4票)
66.  お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷
ほっほう!なるど!横溝正史原作の推理小説を「一心太助」シリーズ等の監督である沢島忠監督が撮ると、こういうったちょっと変わった雰囲気のサスペンスものになるのか?本来なら原作が「犬神家の一族」や「女王蜂」その他、金田一シリーズだけあって、ドロドロとしたものになりがちな所だが、そこは沢島忠監督らしいユーモアを交え、なかなか楽しい作品になっていると感じました。主演の中村錦之助をはじめとする東映時代劇の役者達が大勢、いて楽しい。中でもやっぱり中村錦之助が一番で、この作品の中でも「一心太助」シリーズやマキノ雅弘監督の「次郎長」ものなどで見られるお茶目な所と粋の良さ、中村錦之助の変身なども笑える。ただちょっと残念なのは女優陣で、丘さとみ、長谷川裕見子、大川恵子の東映時代劇のお姫様、3人のうち、1人も出ていないのが不満です。それでもなかなか面白かったので、良しとしますか!少なくとも今の時代劇なんかよりはずっと良い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-23 16:28:01)
67.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路
竹下景子二度目のマドンナとなる本作は寅さん史上初の海外ロケというのが見所であり、観光旅行気分を味わうという意味ではそんなに退屈はしないけど、だからといって特別面白い作品でもない。それなりに楽しめたという記憶があるので一応6点にしてみるものの、竹下景子も前回「口笛を吹く寅次郎」の時のような可愛さも感じられないし、一度見れば良いかなってぐらいの作品です。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-13 23:12:31)
68.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
これ、今、思い出した。我が地元、長野県は小諸が務台なんだよね。寅さん記念館にも二度ほど行ったっけ!そんなことよりもそうねえ、もう、この辺りの作品はどれも同じような感想しか書けない。寅さんが年々、パワーダウンしてきているのが見ていても解るのである。可も無く不可もなくってところだが、まあ、地元の美しい風景を山田洋次監督は美しいその町並みをそのままに美しく撮ってくれているという意味で特別1点プラスしての6点てことで、甘い気はするが、これを見て、だからと言って本家本元の「サラダ記念日」を読もうという気持ちにはなれない。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-13 23:05:22)
69.  男はつらいよ 寅次郎物語
シリーズ第39作目となるこの作品のマドンナ、秋吉久美子と寅さんとの相性、果たしてどうなのかなあ?と観るまではかなり不安もあったけど、実際、観てみると思っていたより悪くはなかった記憶があります。作品全体としてはそんなに面白いとは思えなかったけど、悪くもなく、そりなりに楽しむことも出来た作品としての点数です。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-09 22:00:18)
70.  おしどり駕篭
う~ん?けしてつまらなくはないし、それなりに楽しめたけど、個人的な意見として、中村錦之助には美空ひばりよりも、丘さとみの方が合ってる。中村錦之助と1番似合うのは誰が何と言おうと丘さとみだと思う。中村錦之助は勿論、かっこ良くて、歌を歌いながら斬るところや、涙を浮かべるところなんて、本当に決まってるし、あの良さは中村錦之助にしか出せない良さだと思うし、またその他の俳優にしても中村賀津雄もさすがは本当の兄弟だけあって、息が合ってるし、中原ひとみも好演!私もぐるぐるさんと一緒で中原ひとみのが美空ひばりより良い。美空ひばりも好演してることは間違いないけど、やっぱり丘さとみが1番だなあ!丘さとみがあの役ならもっと良かったと思えてならない。全体的にノリは良いし、最後もマキノ雅弘監督らしくて良いし、それにしてもマキノ雅弘監督って、お面好きですよね。中村錦之助と美空ひばりがお面して踊るシーンなど何だか「弥太朗笠」を思い出しました。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-09 18:20:43)
71.  お茶漬の味
お茶漬の味とはこれまた小津監督作品らしくて面白い。この作品、何と言っても鈍感という仇名で木暮実千代演じる妻に言われる哀れな亭主を演じている佐分利信の絶妙なまでの演技が良い味、出していて面白く、また女優陣にしても憎たらしいけれど、どこか可愛い木暮実千代をはじめとする淡島千景と津島恵子の色気と可愛さ、小津監督はここでもまたなんてことのない日常の中にある生活感というものを味わい深く描いていて、私は小津監督の映画を観るとその度に、あぁ~なんだか日本人で良かったとそう思わずにはいられないのである。作品全体に漂う無常感とでも言うのかなあ?そこにある空気、何もかもが日本的で後からじわりじわりとくるものがこの作品の中でもあって、そこが小津監督の作品の良いところだと思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-08 18:16:04)
72.  男はつらいよ 知床慕情 《ネタバレ》 
私にとって、これが初めて映画館で観た男はつらいよです。そんなシリーズ38作目にあたるこの作品は傑作間違いなしの作品だと思っています。この作品、まずはそれまで寅さんシリーズと言えばオープニングであった夢のシーンが何とないこと。夢のシーンがない寅さんに違和感を覚える人もいるはずですが、例え、夢のシーンがなくても作品の出来が良ければそれで良いのであって、本当の意味で寅さんが元気な姿を見ることが出来るのはこれが最後の作品であると思えるぐらい寅さんが元気です。マドンナ役は二度目となる竹下恵子と三船敏郎をゲストに迎えての親子のやりとり、何もかもが見ていて感動的でした。三船敏郎の黒澤映画とは一味も二味も違ったかっこ良さを思い切り堪能出来た作品として、いつまでも心に残る。そして何度も観たい作品のひとつでもあります。
[映画館(邦画)] 9点(2006-03-10 21:25:54)
73.  男はつらいよ 幸福の青い鳥 《ネタバレ》 
明日8月4日は大好きな寅さんこと渥美清、本名田所康雄さんの命日です。渥美清の命日が近くなると必ずまた寅さん、渥美清に会いたくなる。数ある寅さん映画の中でも決して、傑作ではない。違和感つきまとう作品ではあるが寅さんのマドンナとして大ファンな志穂美悦子と寅さんの絡み、やり取りが見たいという理由だけで見た作品です。前にも一度は見てます。全作品見てますがやはり大空小百合は私の中では岡田茉莉なのです。何故なら大好きな第8作、森川信さんのおいちゃん最後の作品でもある寅さんシリーズの中でも10本以内に入る傑作の中で大空小百合を演じた岡田茉莉の姿と寅さんとのやり取りが忘れられないからである。だからこそ大空小百合は岡田茉莉なのである。そして、もう一人、長渕剛に関して言わせてもらうと私にとっての長渕さんは絶対に歌手長渕剛であって、俳優長渕剛には思い入れがない。寅さん映画には合わない。合わないのだが寅さんとどう絡むか?との興味はある。矛盾しているけたど渥美清に長渕剛との俺とお前では別の人間なんだとまるで寅さんと博のやり取り(1作目のやり取り)を思い出す。違和感という意味で一番違和感あるのは志穂美悦子が九州弁で寅さんと呼ぶ。そこは車センセ!と呼んで欲しかった。違和感だらけでありながらもそれなりに楽しめたから6点なのだけど、寅さんを一度も見た事無い人にこの作品を勧めようとは思わないし、これを見てつまらないからと寅さんを見るのをやめようなんて思う人が増えない事を願う。 2018年8月3日更新
[DVD(邦画)] 6点(2006-03-09 20:41:15)
74.  男はつらいよ 柴又より愛をこめて 《ネタバレ》 
シリーズ第36作目にあたるこの作品、一番の見所はやはり、木下恵介監督の名作中の名作「二十四の瞳」のパロディで、本当にあのシーンは本来なら泣けるのに、そこは寅さんだけあって、笑えます。しかし、作品の出来としては、それなりに楽しめるという程度の出来です。本来なら5点の出来なのだが、大好きな「二十四の瞳」へのオマージュが感じられるので、大目に見て、1点プラスして6点てことにしたいと思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-09 20:33:29)
75.  男はつらいよ 寅次郎真実一路 《ネタバレ》 
全体的に山田洋次監督の不調とスランプを感じるシリーズ第30作代の中にあって、このシリーズ第34作は比較的、上出来の部類に入るのではないでしょうか!この作品、マドンナの大原麗子が前回同様、やはり美しい。人妻役もぴったりです。そして、そんなお美しい人妻の大原麗子のことを、寅さんがとらやの面々に話すシーンの台詞「勿体ないねえ!あんな綺麗な奥さんがいながら。俺だったらずっと顔を見ている。」と言った寅さん、解る。解る。解り過ぎるぐらいよく解ります。あんな綺麗な奥さん、自分の奥さんがもしも大原麗子だったら、誰だって寅さんと同じ気持ちになるはずです。マドンナの大原麗子、こうなんつうのかな?こういう役柄が本当によく似合う。作品の出来としてはそれほどではないような気がするもののマドンナの魅力ということで甘いとは思うが7点てことで、大原麗子、この時38歳かあ!本当に良い女だ 
[DVD(邦画)] 7点(2006-02-28 20:17:47)
76.  お嬢さん乾杯 《ネタバレ》 
華族の令嬢、池田恭子演じる原節子の燐とした美しさ、気品に満ち溢れた姿、そして、そんな原節子に「おなか、空いたわ!」なんて笑える台詞を言わせてしまう木下恵介監督、凄い!あの場面は本当に笑った。それとこの映画、不器用な男と女の大人の恋愛を描きつつも、本来なら暗くなりがちな所をユニークな場面と会話のやり取りで楽しい仕上がりになってます。原節子が佐野周二にお茶を進める場面での「どうぞ!どうぞ!」ていう時の可笑しさときたらたまりません。木下恵介監督と言えば悲劇のドラマばかりの監督だと思われがちですが、そんなことはなく、こういう上品で楽しい喜劇も撮れる素晴らしい監督だということがこの映画を観れば解ると思うし、とにかくどの俳優にしても上品で嫌味がないのが素晴らしいです。これもまた日本映画全盛期の頃の日本的な雰囲気を感じるそんな一本です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-23 22:02:57)(良:1票)
77.  黄金の腕
フランク・シナトラの麻薬中毒患者ぶりが何とも恐ろしいほどリアルであり、またそんなフランク・シナトラの妻役のエリノア・パーカーの悪女ぶり、嫌な妻、それともう一人キム・ノヴァクの酒場の女のうらぶれた感じがこの作品の持つリアルさを表している。あのジャズの音楽が作品の雰囲気に見事にマッチしているのと同時に麻薬患者として、次第に崩れていくフランク・シナトラの表情に人間がどんどんと崩れていく様子が見られて怖い。そんなフランク・シナトラのポーカーの場面などとにかく圧巻である。この映画は一人の人間が薬と酒、そして、女によって人生が狂わされる姿を生々しく描くことで薬の怖さ、酒の怖さ、女の恐ろしさを描いている。これを見ると如何に人間とはちょっとしたことでおかしくなってしまう生きものであるということを考えさせられる。アメリカは大都市シカゴの街のけだるい雰囲気がより一層、この映画を恐ろしくも哀しい人間ドラマを生み出しているように思えるし、シカゴという街全体がまるで人間の恐ろしさを表しているようにも思えてならない。とにかく観ていて怖い映画です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-12 22:38:51)(良:2票)
78.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 
川島雄三監督が若尾文子を女にしてみせますと宣言して撮られたというこの映画、紛れもなく若尾文子の映画であって、若尾文子のしたたかさ、本能のままに生きている女、芸者の時の小えんともう一人の姿をしている時のともこ、どっちも間違いなく若尾文子の可愛さが画面を通して見ている者に迫ってきます。初めに若尾文子と最初の愛人である山村聡の二人が布団に寝そべっているシーンでのあのゾクゾク感、若尾文子演じる芸者小えんが名刺をくださる。てお名前を尋ねるシーン、名刺を貰って「二級建築士!へえ!」て言うのを聞いて、思わず噴出しそうになる。まるで若尾文子の人生そのもののようなあのやりとり、そして、若尾文子に関わろうとする他の男達、フランキー堺も山茶花究も相変わらずの芸達者ぶりを発揮していてそれだけで楽しい。女風呂を覗こうとしている山茶花究のフラフラした態度の面白さ、フランキー堺と若尾文子の寿司屋さんでの会話の楽しさ、そんな楽しさを十二分に描きつつも女の強さと弱さ、男のだらしなさをテンポ良く描くこの川島雄三監督の演出の素晴らしさ、あのラストに関してもいかにも川島雄三監督らしい、それはこの監督の他の作品にも見られる終わり方、見ている私達に対して、あの後のどういう風に話が進んで行くのか?若尾文子演じる小えんが本当の意味で女としての幸せを掴んでいつまでも女らしく、そして、小えんらしく自由で明るくたくましく生きて行く未来を予感させる終わり方、正しくタイトル通り「女は二度生まれる」であって、見事な余韻を残したまま終わりとなる。川島雄三監督という監督さんは余韻の残らせ方が抜群に上手い。これもまた川島雄三監督、若尾文子の代表的作品として言えるそんな素晴らしい映画です。
[DVD(邦画)] 9点(2005-12-25 16:55:15)(良:2票)
79.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
大好きな寅さんシリーズの中でこの32作目は笑えるという点では1番の気がします。寅さんの何とも可笑しなお坊さん姿に台詞回しの面白いこと!何度観ても笑えるし、やはり寅さんはこうあるべきだとこの作品を観ると思います。喜劇として完璧です。そして、喜劇として完璧なだけでなく、この作品は大人の恋愛映画としても完璧です。シリーズ全48本中、マドンナの可愛さでは1番と言ってもいいぐらいマドンナ役の竹下景子が本当に可愛い!寅さんと最もお似合いなマドンナが浅丘ルリ子の松岡リリーなら一番、結婚させたかった(結婚して欲しかった)マドンナとなるとこの竹下景子の石橋朋子さんです。そんなマドンナと寅さんの柴又駅での別れのシーンは本当に切ない!シリーズ史上、最も切ない別れのシーンだ!とにかく喜劇と恋愛ものとのバランスを考えてみるとやはり満点付けたくなるのです。
[DVD(字幕)] 10点(2005-12-10 22:27:18)(良:4票)
80.  男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
田中裕子と沢田研次の共演による今作も普通に楽しめる程度で何度も見ようという感じの作品ではない。それなりに楽しめるけど、やはり物足りない。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-10 22:05:45)
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