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61.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 
何て素敵なタイトルだ!これがただ「バレー」だったら誰が見る?余程のバレー好きしか観ないだろうし「おっぱい」だけなら世のスケベな男諸君(自分も含めて)しか観ないだろうし女性は観ないであろう!ところが「おっぱいバレー」ならどうだ?これなら世の男達、おっぱい大好きなおじいちゃんからお父さんに青春真っ盛りな若者達に小さな子供まで皆が観るであろうし、バレー好きな男も女も観るであろう!この映画の成功はイチにも二にもこの素晴らしいタイトルにあると言って間違いない。窓口で綺麗なお姉さんに「おっぱいください」て言いたくて、その反応が楽しみで絶対に映画館で観ると決めてましたが残念な事にいつものお姉さん今日は風邪で休みらしい。何だよ、変な親父かよ!仕方なく窓口でお姉さんと変わって臨時のおじさんに「おっぱいバレー一枚」と元気なく券を買って入場する事となってしまい、あぁ、何てことだ!ずっと前からの私の楽しみが奪われてしまいしょぼくれていたのもつかの間、映画が始まった瞬間に元気が沸いてきた。あの冒頭の怪しい手つきに大笑い、それからというものラストまで全くもって飽きることなく、それどころか最後なんて感動している自分がいるではないか!美香子先生(綾瀬はるか)の笑顔、生徒の馬鹿な約束に乗せられてしまってもそれでも生徒達、駄目バレー部の為に一緒になって応援し、「私のおっぱいの為に頑張って」て、おいおい、もう、あんなにも可愛い綾瀬はるかにあそこまで言われてしまったら奴らが頑張る気持ちが痛いほど解りすぎて泣けてくる。泣けると言えば11PMの映像、懐かしいぜ!僕も中学時代彼らと同じようにあの番組楽しみに毎朝新聞のテレビ欄チェックし、これはと思わせる見出しの日には学校から帰って夜遅くまで起きてる為にと夕飯の時間まで寝て、そこまでして見てました。だからあの奴らのアホさがたまらなく好きです。この映画はタイトルのイメージを完全に超えた正に性春、いや、青春映画の名に相応しいエンターテーメントである。おっぱいおっぱいと連呼する彼らの姿がとにかく面白過ぎて笑った。笑った。映画館で久しぶりに大笑いし、感動した。あぁ、ちきしょう!俺も綾瀬はるか(美香子先生)の胸に飛び込みたい。奴らが羨ましすぎるぜ!例え目的がおっぱいであれ、目標を持つことの素晴らしさを教えてくれるという意味でも素晴らしい映画だと思いました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-04-28 22:16:19)(笑:1票) (良:3票)
62.  黄金の腕
フランク・シナトラの麻薬中毒患者ぶりが何とも恐ろしいほどリアルであり、またそんなフランク・シナトラの妻役のエリノア・パーカーの悪女ぶり、嫌な妻、それともう一人キム・ノヴァクの酒場の女のうらぶれた感じがこの作品の持つリアルさを表している。あのジャズの音楽が作品の雰囲気に見事にマッチしているのと同時に麻薬患者として、次第に崩れていくフランク・シナトラの表情に人間がどんどんと崩れていく様子が見られて怖い。そんなフランク・シナトラのポーカーの場面などとにかく圧巻である。この映画は一人の人間が薬と酒、そして、女によって人生が狂わされる姿を生々しく描くことで薬の怖さ、酒の怖さ、女の恐ろしさを描いている。これを見ると如何に人間とはちょっとしたことでおかしくなってしまう生きものであるということを考えさせられる。アメリカは大都市シカゴの街のけだるい雰囲気がより一層、この映画を恐ろしくも哀しい人間ドラマを生み出しているように思えるし、シカゴという街全体がまるで人間の恐ろしさを表しているようにも思えてならない。とにかく観ていて怖い映画です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-25 11:40:23)(良:2票)
63.  鬼の棲む館
勝新と高峰秀子の共演なんてなかなかないのでは?とにかく珍しいこの二人の共演てだけでも昔の日本映画が好きな私にはそれだけで何だかワクワクしてしまします。勝新も高峰秀子も良いんたけど、今作は何と言っても新珠三千代がこの二人以上に良い。何を考えてるのか解らない怪しい女、正しく魔性の女を見事に演じている。時代劇として見てしまうとかなり物足りないけど、そこは役者の演技と宮川一夫の相変わらずの美しい映像、そして、三隅研次監督による男と女の愛憎劇として楽しむことは出来る。それにしても勝新と高峰秀子が同じ作品の中にいるてだけでも凄いことだと改めて思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-07 23:00:46)
64.  女の座
司葉子、可愛いなあ!良いなあ!司葉子!終わり!て訳にはいかないので書くとしてう~ん?成瀬映画を見ているようであり、何だか小津映画、川島映画にまたまた「社長」シリーズを見ているような気がしてしまうのは私だけでしょうか?娘の結婚問題やらお金の問題、老夫婦の問題やら、小津映画でも見ているような気がする。笠智衆のあの口調などどこをどう見ても小津映画での演技そのままだし、杉村春子も今作では成瀬映画で見せる不満、愚痴をほとんど見せずにどちらかというと小津映画での杉村春子のような感じがするし、ただ杉村春子らしいいやらしさが無く、良い人過ぎて物足りない。また成瀬映画と言えば木下映画と同じぐらいこの人無くして語れない高峰秀子の影の薄さも気になる。他の出演者に眼を向けると小林桂樹と加東大介の二人が同じ空間にいるとどうしても「社長」シリーズを連想してまいます。司葉子にしても同じだし、草笛光子も星由里子に団令子ってみんな「社長」シリーズで共演している。これに森繁久彌と三木のり平に新珠三千代がいたらもう完全に「社長」シリーズです。そんなこの作品、やはり色々とエピソードを詰め込み過ぎている気がしてならない。一人の男(宝田明)に想いを寄せる女達、高峰秀子に対して嫉妬する草笛光子のやりとり、男と女の嫉妬ていうのは成瀬監督がいかにも好みそうな感じの話だが、何か見ててもスッキリしない。そんな中にあって成瀬映画には珍しい三橋達也の憎めないだらしなさなんて川島映画での三橋達也そのもの、草笛光子の役名の梅子て聞いて私は「犬神家の一族」の梅子と同じだと思ってしまった。もしかして?市川崑監督はこの映画、好きなのかな?この映画を見て草笛光子の役名、梅子をそのまま「犬神家の一族」で起用したのかな?なんてことも思ったりして、とにかく色々考えすぎてしまってそういう意味でも何か違う気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-14 17:55:04)(良:1票)
65.  汚名 《ネタバレ》 
例のあの二人の長いキスシーンを見るとご馳走様ですて気持ちになる。そうならない奴は男じゃないと言いたい。あんなにも美しいイングリッド・バーグマンとキスできるなら、私は例え、鬼と言われようが構わない。ケイリー・グラントが羨ましい。それ以上に憎い。こんなにも美しいイングリッド・バーグマンを相手にキスし放題。いくらそういう役柄だからって許せない。おっと、すいません!いったい、何を一人で興奮してるんだ?電話の最中にキスって、くそう~!こんなシーンで観客に対してどこまでもどこまでもやりきれない思いを募らせながらそれでいて、小道具の使い方が毎度ながら上手くてこれだけ面白く見せることの出来るヒッチコックはやはり凄い監督さんだ!またこの映画は主演の二人以上に脇を固める俳優陣が良い。人間的な魅力、弱さと嫉妬を見せる悪役クロード・レインズの紳士ぶりも光ってる。ところで見ながらコーヒーでも飲もうかなとコーヒーを入れて飲む準備をしていたらあの毒薬をコーヒーへ入れる場面とその後のイングリッド・バーグマンの演技、階段の向こうで立っている二人、クロード・レインズとその母の姿が怖い上に何とも哀れでならない。最後まで本当に憎いケイリー・グラントに嫉妬しつつ、イングリッド・バーグマンのクラクラしそうになるほどの美貌の前に私はどうすれば良いのか?先程入れたコーヒーが未だに飲めないでいる。でも、早く飲まないと冷めてしまう。私の入れたコーヒーに毒など入ってるはずがないのに飲めないでいる。またこれを見て益々、イングリッド・バーグマンが好きになってしまった。ヒッチコックは女優選びの上手さと、映し方が本当に憎たらしいほどに上手い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-30 12:22:02)
66.  オー・ブラザー!
コーエン兄弟の作品らしくないような?いや、らしいような?何とも不思議な感じがこの映画の特徴であるようにも思えて不思議な作品!作品の雰囲気は悪くない。むしろ雰囲気はとても良い。しかし、コーエン兄弟の作品の特徴であるユーモアという意味において、あることはあるけど、弱くも感じる。音楽の素晴らしさと映像も素晴らしい。コーエン兄弟のアメリカ南部に対するあこがれのようなものが見られるし、感じることも出来る。そういう意味では良い映画かもしれない。面白くないわけではない。面白い場面の方が多いけど、ちょっと物足りない。まったりした雰囲気、何かコーエン兄弟の映画にしてはほんわかし過ぎて物足りない。それでもアカデミー賞作品「ノーカントリー」よりは個人的には好きです。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-29 23:52:02)
67.  女の暦 《ネタバレ》 
私は何を隠そう香川京子が大好きです。いや、別に隠す程の事でもなければ隠しちゃいないと思うが、とにかく香川京子が大好きです。香川京子の魅力、それは姉思いの優しき妹を演じてる時に最もその魅力が現れる。杉葉子の姉への優しい態度、あさがおの花を見て楽しそうな顔つき、特に私は香川京子のあの鼻が大好きです。噛み付きたくなってしまいます。笑ってる表情は勿論、泣きだしそうな時に見せる香川京子の表情も私は好きです。この作品、壷井栄原作だけに雰囲気は「二十四の瞳」に近く、姉の杉葉子の教師、写し出される小豆島の美しさ、更に出演者の顔ぶれは成瀬作品を思わせる。三島雅夫と田中絹代、この二人と香川京子が同じ一つの作品の中にいるのを見ると成瀬作品を思わずにはいられない。作品全体の包み込む温かさを出演者の演技から感じることが出来る。そして、やはり香川京子がダントツに素晴らしい。あの笑顔、拗ねる表情、何もかも香川京子にしか出せない魅力でぎっしりと詰まった作品です。香川京子ファンは間違いなく満足出来るはずです。最後に久松静児監督、もっと評価されて良い。評価されるべきであると言いたい。いずれにせよ、これまた日本映画らしい良い映画、この映画を見て私は益々、香川京子が好きになったのと杉葉子も今まで以上に好きになった。そしてこの映画を撮った久松静児監督も好きになりました。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-15 09:59:56)
68.  おくりびと 《ネタバレ》 
見終わって一言、あぁぁ~自分の最後はこの二人、本木雅弘と山崎努をはじめとするこの人々におくられていきたいと思った。自分の最後をこういう形でおくりだしてもらえたら幸せだろうと思うと同時に自分が最も愛した人達、お世話になった人達をこの人達とおくりだすことが出来たら良いなあと思わずにはいられなかった。妻に納棺師という仕事をしていることを隠していたことがバレ、「汚らわしい」と言われようが自分の選んだ道、仕事に対する誇り、自信を持って最後までやりとげる本木雅弘の姿にこそ人間の持つべき本来の姿があるのではないだろうか!どんな仕事であれ、仕事には変わらない訳で、だからこそあの広末涼子の「汚らわしい」だけは言って欲しくなかったのと言わせるような脚本は書いて欲しくなかった。あれさえなければ満点にしたいぐらい素晴らしい作品です。人は生きる為に働く。自分で選んだ道を信じることの素晴らしさをこの映画は教えてくれている。自分を捨てた父親の最後をおくりだす場面のあの父親の死に顔の美しさとそんな父親との想い出の石ころを手の中に握りしめている父親、俳優峰岸徹の遺作となってしまったこの映画、何とも複雑な気持ちになりました。峰岸徹のご冥福を祈りつつ、人間が死ぬといこと、死は単なる終わりではないということ。それはあの風呂屋のおかみさんが亡くなった後の場面での笹野高史の台詞に込められたメッセージこそこの映画が言いたいことではないかと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2008-10-30 22:22:55)
69.  大江戸五人男
これは何とも凄いキャスティング!阪妻と市川右太衛門が共演てのが有り得ない。考えてもみなかった。脇を固める俳優陣も芸達者な俳優が揃っている。そして、監督にはあの大傑作「王将」の伊藤大輔監督とくりゃあ、どうしたって期待してしまいます。阪妻と右太衛門この二人の壮絶な戦いというものを期待していただけにちょっと肩透かしを喰らった気がするし、全体的に話が解りにくいという難点もある。それでも今時のテレビ時代劇にはない役者の演技力と迫力というものは感じることは出来たし、それなりに楽しむことは出来た。それにしてもいつ見ても何を見ても阪妻はかっこ良い。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-13 22:02:07)
70.  お國と五平
これは成瀬作品としては珍しい時代劇風な始まり方で、時代劇風メロドラマと言える内容も成瀬映画としては特別凄い作品でもないし、そこそこ楽しめる程度の出来もお國役の木暮実千代の色っぽさ、大人の女の色気十分に木暮実千代ファンなら木暮実千代を見ているだけでも見て損はない作品だと思います。成瀬作品らしい女の強さ、男のだらしなさという意味においても他の多くの傑作と比べるとやはり弱い。それでも何度も言うように木暮実千代のあの美しさ、やはり女優を美しく撮ることに関してこの監督さんは本当に上手い。そう思わずにはいられなくなるぐらいこの映画の女性像、画き方などは見事である。話そのものは特に凄い話が展開されるわけでもなく、時代劇としてもメロドラマとしても中途半端な感じはするが、こんな成瀬映画でも画面構成の美しさだけは相変わらずだとも思えるほどとにかく美しい映画です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-09-28 18:05:00)
71.  女相続人 《ネタバレ》 
いや~怖い女だなあ!父親からも愛されず、愛する男には金が目当てだと裏切られ、男にまるでモテない女の女としての恨みの凄さ、恐ろしさを主演のオリヴィア・デ・バヴィランドが凄まじいほどの怖さを見せる演技でとにかく怖い。自分が愛する男に裏切られたと知った後のドラマが特に凄まじい。女の恐ろしさ、これを観ると男は女には勝てないと思う。ここまで徹底した女の怖さ、執念、嫉妬、恨み、いやはや、本当に怖い。同じ一つの画面の中に前方と後方とに二人の人物を映すことでこれまた生まれる緊張感、この監督の演出の上手さにはいつもながら感心させられる。あのラストもこれまた女の怖さ、恐ろしさを表現している。モンゴメリー・クリフト演じるモーリスが縁りを戻したいと戻ってくるのを無視するかの如く、提灯を手に階段を登って行く時のオリヴィア・デ・ハヴィランドの顔つきがこれまた怖い。ドアの向こうで「キャサリン!キャサリン!」と呼ぶモンゴメリー・クリフトの叫びは自分が犯した過ちに対する女の仕返しを身をもって表しているようで、これはとにかく女の男に対する裏切りへの仕返しのドラマとして見応えたっぷりの本当に怖い映画です。それにしてもウィリアム・ワイラー監督の階段の使い方の巧みなことといったらない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-23 18:11:15)
72.  女だけの都 《ネタバレ》 
「女だけの都」とはなるほど、そういうことだったのか!てっきり女の人しか出てこない映画だとばかり思ってました。すいません。けして、変な意味で借りてきた訳ではないと言えば男の言い訳としか思われないかもしれないけど、だって、このタイトルで騙される男は私だけじゃないと思う。何だよ?やはり騙されたのかよ?結局は男にとってこのタイトルを見るとそういう風に考えたくなるのもけして、不自然な流れではなく、むしろ当たり前ではないでしょうか?この映画の男達の駄目さ加減には本当に呆れるばかりです。それでもあの市長の人柄の良さ、自分だけ一人死んだことにして、他の男、そして、女の人に対しても立てるところはきちんと立てる。はっきり言えばお人よしですが、憎めない。そんな憎めない市長の計らいで女だけの都を作ることとなり、そこでまた女性達も男に対して立てるところはきちんと立てる。話そのものは特別面白いとも感じないけど、出てくる人達が皆、人間味溢れる人達ばかりなので見ていても嫌な気分になることはなかった。男の弱さと女の強さと優しさの感じる温かい作品になっていて、喜劇として観るとかなり物足りないし、テンポもいまひとつながらそれなりに楽しむことは出来た。それにしてもこのタイトルはどうかな?タイトルを見て女しか出てこないと思うと痛い目に合うのでそういう気持ちでこの作品を見る。借りるつもりなら見ない方が良いかもしれない。少なくとも女だけの都とはあるけど、アホな男が沢山、出てくるのでそういう男が嫌いな人にはお奨め出来ません。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-08-10 14:44:52)
73.  女であること
あのオープニングの変てこな歌、若き頃の三輪明宏の歌うあの音楽のインパクトがあまりにも強烈過ぎて、しばらくしたら内容など忘れてしまうぐらいです。それはさておき、原節子の常に怒っているような表情から一瞬だけ、笑みを浮かべるシーンが好きです。それと、そんな原節子と一番最初に出てくる香川京子の可愛さ、言葉使い、久我美子の京都弁も良い印象を残します。原節子と森雅之の夫婦に対して、どんな時でも「おばさま、おじさま」とまるで、華族の令嬢のような言葉使いからふるまい、内容は確かにシリアス、それもかなりシリアスな内容で、川島雄三監督がお得意とする喜劇とは違うものの、これはこれで結構、面白く観ることが出来た気がする。何しろ観たのは随分と前なので忘れかけてることの方が多いが、もう一度、観たい気がする。点数を7点から一旦は6点に落としたけど、やっぱり7点!こんな川島雄三作品も有りかと日が経つに連れて、段々と思えてきた。とにかく川島雄三監督としては才気みたいなものはほとんど感じないが、何しろ出ている女優の魅力は一度しか観てないけど頭に残るものがある。川島雄三監督はやはり女を撮らせても上手い監督さんだ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-02 21:23:38)
74.  男と女(1966)
確かにこれは「男」と「女」の映画だ!男と女さえいれば一本の映画が出来てしまうというようなそんな感じの作品です。あのモノクロの映像美の美しさと有名な音楽は耳に残る。そして、男と女、二人の会話、けだるい雰囲気、どこをどうとってもフランス映画!個人的好みで言えば、特に面白いとは感じないものの、だからと言ってつまらなくもない。5点にしようか6点にしようかで迷うものの、アヌーク・エーメの美しさには本当にまいってしまう。よって1点プラスして、6点!
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-03 22:13:33)
75.  女が階段を上る時
えっ?団令子って亡くなっていたんだ!知らなかった。川島雄三監督の作品によく出ている女優さんで個性的な女優さんです。それはそうと、これはかなりドロドロしているなあ!まあ、そのドロドロ感こそ成瀬巳喜男監督の得意とする分野なのかもしれない?と何だか見ているうちに思えてきてならない。マダム役の高峰秀子、相変わらず見ている側に対してまるで自分がお客さんになっているように本当に感情移入させるのが上手い。話としてはかなり湿っぽいものの、これはこれでなかなか面白く、特に高峰秀子と一緒になれば幸せになれたはずなのにと思ってしまう加東大介が良い味を出している。それに比べるとやたら冷たい仲代達矢は、う~ん?
[DVD(邦画)] 7点(2007-09-24 21:52:40)
76.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
久しぶりに見たけどやはり面白く見ることが出来た。この映画のキーワードは12!そうです。監督があの大傑作「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメット監督!奇しくも同じ12という数字がこの映画の大きな鍵を握っているわけです。列車に乗り込んだ12人の乗客にある悲しき過去、一人一人にそれぞれ忘れたくても忘れることの出来ない苦しい過去がある。この映画で殺される被害者と切っても切れない繋がり、それは本来なら被害者であるはずの男が本当は加害者であるという過去を持つということ。そういう視点から見るとただのミステリーではない重苦しさ、複雑な人間関係、その全てを監督は上手く描いている。殺されて当然の男、全くもって同情出来ない被害者、主演の探偵役の俳優の愛嬌溢れる演技、人柄、本来なら殺人犯に対しては罪を背負わせるものの、この場合だと12人の犯人よりも殺された男の方が許せない悪人であるということをきちんと理解し、気持ち良く終わらせてくれる。これを見て私は太っている男に悪い奴はいないと!同じ列車内での殺人を題材としたあの誰もが知っている問題作、マイク水野こと水野晴郎氏の「シベ超」シリーズの山下陸軍大将演じる水野晴郎を思い出す。そして、そんな水野晴郎も悪い人間ではないということ。何だかかなり話がそれてしまったけど、要するに太ってる人間には悪い奴はいない。そう確信しました。水野晴郎はこの映画、絶対に好きだろうなあ!だって、この映画の影響を大きく受けていると見ていて思ったもん!まあ、とにかく私にとっては面白いミステリーであるということです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-23 20:17:45)
77.  お嬢さん(1961)
お嬢さんて、確かにその通りなんだけど、今とは時代が違うのか?今時のお嬢さんとはタイプの違う二人のお嬢さん、若尾文子と野添ひとみ、この二人の会話が何ともぶっ飛んでいて面白くは観られるし、二人ともそれぞれ魅力的ではあるが、話の展開がどうにも出来過ぎているのと、ラストもえっ?終りなの?というあっけなく終わってしまってちょっと物足りなさが残る。まあ、それなりに楽しめるし、悪くはないけど、期待したほどの作品ではなかった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-09-16 11:52:14)
78.  おかあさん(1952) 《ネタバレ》 
成瀬巳喜男監督作品の中でも一番、観たかったこの映画のDVDが何と私のよく行く本屋さんでたったの千円で売られているのを見つけて、迷わず買ってきた。他にも小津・溝口といった日本を代表する監督のものもあったので買ってきた。そんな中で、観た。観た。もう、何もかもが懐かしくて、懐かしくてたまらん。懐かしさを描くのに、懐かしいと感じるのには普遍性が必要です。そんな普遍性、どこにでもあるような一般庶民の生活をただただ描いているだけで、こんなにも懐かしく、気持ち良く、すっきりと泣けるなんて、この映画を観て感じたことは、必要以上に語らなくても過剰な音楽などなくても、ただアイスキャンディや公園、遊園地といった描写を映すだけでこんなにも良い映画は撮れるんだというお手本のような作品です。田中絹代の母親、いかにも戦後間もない頃の母親って感じが漂う素晴らしさ、娘役の香川京子もこれまた素晴らしい。病死した父親に代わって母親の仕事を手伝う加東大介演じる木村への「べぇ!」てやる時の表情、障子の隙間に隠れてみたり、そっと顔を出す仕草も二人の子供達と遊ぶ時の姿も何かもが観ていて気持ちが良い。叔父さんの家に行くこととなった妹と母の妹の男の子と遊園地で遊んでるシーン、三人に手を振る母親田中絹代の優しげな顔つき、何もかも見ていて本当に癒される。ラストの方で男の子と相撲をとっている田中絹代の表情、それを障子の隙間からそっと隠れるようにして見ている香川京子、あぁぁぁぁ、何て何てこったあ!もう、完全にやられた。それにしてもこの映画に出てくる二人の子供の健気なこと。それだけでもヤバイぐらいなのに、その他の大人達の人間味溢れる演技の前にこんなにも気持ち良く泣ける作品を描けるこの監督さん、病み付きになりそうです。当然のことながら文句なし満点!満点以外は有り得ん!
[DVD(邦画)] 10点(2007-08-26 12:51:46)(良:1票)
79.  おとうと(1960)
これが噂に聞いていた銀残してやつですか!相変わらず市川崑監督の描く女性は美しく、また宮川一夫カメラマンの映像も素晴らしい。岸恵子の気の強い姉と川口浩のどうしようもなくだらしのない弟が繰り出すオーラ、ドラマとしての完成度も高いことは認める上で、敢えて言わせてもらうと市川崑監督の素晴らしい作品の中にあって、特別傑作だとは思えず、だからと言って悪くはない。おとうというこのタイトル、何か複雑な気持ちにならなくもないが、姉の立場から見た弟と弟の立場から見た姉、心の揺れ具合を描くことに関してさすが名監督!この二人の心の揺れに比べたらやたら好評の「ゆれる」なんてゴミみたいなものです。まあ、比べるのは間違ってるけど、いずれにしても単なる文芸作品ではない見応えのある作品であることだけは間違いないと思う。それにしてもこの映画の岸恵子の美しさときたら、今の日本映画の女優にはない何か一味も二味も違う美しさを感じます。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-29 16:34:39)
80.  女と三悪人
タイトル通り一人の女(山本富士子)を巡る三人の悪人(市川雷蔵、勝新太郎、大木実)とのドラマを美しい映像を交えて描いていてなかなかの出来栄え!山本富士子の美しさときたらそれゃあ、三人共惚れるのも解るし、無理はない。一人、一人の芝居がなかなかで面白く見られる反面、市川雷蔵一人が良い思いしている気がしてちょっと残念!市川雷蔵を見る山本富士子の表情が何とも美しい。そんな山本富士子に対していちいちキザな台詞を言う市川雷蔵とは対照的でニヒルな雰囲気十分の大木実がやたらかっこ良くて渋い。勝新太郎のマヌケなお坊さんもハマリ役!また一つなかなか面白い時代劇を観た気がする。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-06-03 18:42:48)
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