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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1369
性別 男性
自己紹介 ※他のSNS等に合わせてニックネーム変えました。(2024.2.28)

①製作者の映画愛を信じて0点は付けません。(0点級の作品は鑑賞中止してしまうのでレビューが書けないとも言えますが)
②レビュー作品に「あらすじ」がない場合は率先して書いてます。
③最近時間が出来たのでレビューが長くなりがちですがお許しを。

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1.  パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 《ネタバレ》 
凄腕のドライバーが活躍するカーアクションもの、ワケありの荷物を届ける運び屋もの、いずれも既に相当数の作品があり、超大作や超人気俳優出演作もある中、韓国ならではのヒロイン設定にオリジナリティは感じるものの、正直言って決して目新しさを感じるような作品ではないように思えます。  けれども惹き付けられる。主演のパク・ソダムさんがいいですね。童顔で小柄で決して華やかな雰囲気とも言えない彼女(誉め言葉です)が繰り広げるアクション。とっても魅力的です。彼女が連れて逃げる依頼人の愛息役のチョン・ヒョンジュン君は、ソダムさんと「パラサイト」で共演していた社長の息子役の子ですね。子役然とした演技の中にも何か飄々とした雰囲気があってこちらも魅力的。  まさかの、と言うかある程度予想はしていましたが、ハッピーエンド的な締め方も良かったと思います。あのまま終わったら如何にもクライム系韓国作品といった感じの悲壮感が残ってしまうところです。種明かしのないところもスッキリしていて好感。  という訳で総じて好感持って観終えることの出来た定番的運び屋作品に8点献上します。  ちなみに、邦題は少々仰々しいかな?特に副題にはクドさを感じました。原題直訳でも十分ではないかと。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-03-29 11:33:00)
2.  パラレル 多次元世界 《ネタバレ》 
パラレルワールドと標榜しつつもタイムパラドクスものとの区別がつきにくい構成の作品。基本部分の説明はほぼすっかり割愛されているので、本作をもってして「SF」と言って良いのかどうか、微妙です。  そもそもこの姿見(鏡)はどういう仕組みでパラレルワールドと繋がっているのか?角度を変えると何故繋がらなくなってしまうのか?何故パラレルワールドでは基本の世界の180倍の速度で時間が進行しているのか?(本来は先行他作等で見られるように逆では?)全てのパラレルワールドが180倍速なのか?だとしたら何故基本の世界だけが異なるのか?等々、数え上げればキリがないというくらいに謎だらけの設定です。  そんなことはどうでもいい。肝心なのは結果だ、ということであれば説明不要という理屈も無きにしも非ずですが、それにしては都合よくパラレルワールドを利用し過ぎています。他の世界の人間とのスリ替えだとか技術や表現の持ち出しだとか。時空を跨いで併用すれば時間や空間に必ずや不整合が生じるはず。重量バランスが破綻してしまうとか時間に歪みが生じてしまうとか。その辺はほぼ無視して物語は進行して行きます。だいたいからして生身の肉体がどうして耐えられるのか?  理論的とか科学的とか、この手の作品の下支えをしてくれるべき基本的構造が欠如または崩壊していることが本作の最大の弱みかなと。いっそファンタジーやコメディ、場合によってはヒューマンドラマに特化してしまえば気にならなかったかも知れませんが、あくまでもSFサスペンスとして鑑賞しようとしたために面白味を感じられなかったというのが結論です。  ただし、パラレルワールドを時間軸に重きを置いて表現した、と言う部分にオリジナリティを感じたので若干甘めの6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-22 15:10:41)
3.  パペットシャーク 《ネタバレ》 
基本的にオムニバス形式を採っている本作。ただし、メインのストーリーを筆頭に、どの話についても特筆すべきものはない、と言っても過言ではないでしょう。要所要所?で語られる蘊蓄的な事柄も、作り手の過去作を観ていなければピンと来ないものばかり。要は、観る人を大いに選ぶ作品です。監督の悪ふざけに同調して初めて楽しめる作品とでも言いましょうか。  殆ど監督家族によるホームメイドビデオ作品とでも言うべき本作は、パペット(どこかで見たような造形)によるサメ映画という飛び道具的性格のみが存在意義ではないかと思います。  ただ個人的には、予算がなくてCGも活用出来ず、窮余の一策としてパペットの鮫を使う、というのであれば何とか理解出来るし微笑ましくもあります。が、ここまで潔くパペットのみで作られてしまうと引いてしまいます。止むを得ずパペットを使用するのと、パペットだけで作って皆を驚かせてやろう、ウケを狙いに行こう、というのは別物だと思うのです。  本作は狙い過ぎでしょう。パペットの使い方はそこそこ巧みですし、人形そのものの出来も良いと思います。オリジナリティという意味では、大丈夫かな?という不安もありますが。  もう少し何とかならなかったものでしょうか?小ネタに頼らず大真面目にサメパニック作品をパペットで作り上げてみせるとか。もう少し楽しませて欲しかったです。でも、作り手はこれで満足しているのかもしれませんね。  (追記)監督さんの登録要望をしようと思ったものの、ブレット・ケリーなのかスコット・パトリックなのかケリーコレクティブなのか、いずれにしても同姓同名の存在具合からして判断出来ず、要望には至りませんでした。
[インターネット(字幕)] 2点(2024-01-28 10:28:15)
4.  ハリガン氏の電話 《ネタバレ》 
いかにもスティーブン・キング原作と納得の作品。一人の少年の成長を描いたヒューマンドラマとして登場人物の人間模様を描きつつ、ファンタジー、或いはホラー風味もしっかりと効かせた展開、良いですね。  憎しみのあまりその対象の死を望むと実現してしまう。これは単なる偶然か?それとも今は亡きハリガン氏の超自然的な力によるものなのか?明確な種明かしのない結末は如何にもキング作品。そのことに焦点を当て過ぎるとオカルトホラーになりかねない。ギリギリのところで踏み留まって、ある意味曖昧にしておく。このあたりの匙加減が絶妙です。  原作未読ですが、おそらく読めば本作の魅力が増すことは間違いないかと。個人的には、キング作品は原作の方が優る場合が殆どと思っています。が、本作の場合は映画化しても作品の魅力は損なわれていないと感じます。8点献上。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-12 18:40:29)
5.  バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー 《ネタバレ》 
観るべきかどうか大いに逡巡しつつも観てしまいました。が、思わぬ収穫。実に楽しい時間を過ごせました。  アマプラでは「G」となっていますが、幼きお子様と見るのは忍びない下ネタ満載のフレンチギャグ。てか、結構イギリス風だったりアメリカ風だったり、完全にフレンチとも言い切れない笑いのツボ。いずれにしても不謹慎な不道徳ネタ(トム・クルーズネタとか幼児ネタとか)も含め、個人的には大いにハマりました。  セドリック役の俳優さんが実は意外な程イケメンでマッチョだったり、妹役と恋人役の女優さんがとっても魅力的だったり、少々イカレタ親友たちや、セドリックのお父さん役、親友のお母さん役、大御所俳優役と、登場人物も大いに魅力的ですね。  恐いもの見たさで観た作品でしたが、思わぬ佳作に出逢えました。フレンチコメディ好きの方に加え、レスリー・ニールセンさんとかマイク・マイヤーズさんのお馬鹿作品がお好きな方にもお薦め出来るかも。甘めの8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-08 11:33:26)
6.  白鳥(2023) 《ネタバレ》 
原作は未読。人間の心に潜む狂気に対し、強く正しく生きることを説いた作品でありながら、決して説教臭くならずファンタジックな味わいに仕上げられていて好感が持てます。  今の時代背景においては反戦的な作品と理解しても良いのではないかと思います。許されざる攻撃に対し決して無益な反撃を試みることなく自らのあるべき姿を求め続けるべき、というような。ある意味、理想論に過ぎないのかも知れませんが。  ラスト、母のもとに還り着いたのは、肉体は滅んでも決して滅びることのなかった魂だったのでしょうか?それとも奇跡が起きたのでしょうか?  本作を含め、ネットフリックスからロアルド・ダール作品が4作配信されるということです。あとの3作も楽しみです。 
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-04 22:25:52)
7.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
高評価された作品だけあって見るべきものは確かにあると思います。ただ、あくまでも個人的な嗜好の問題として、嫌いです。観終わった後、ただ疲労感、いや徒労感だけが残ってしまいました。  その理由を考えてみると、ひとつには単純に尺なのかもしれません。長い。この物語にこの尺は長い。  もう一つは韓流のブラックユーモア。否、ブラックでもないですね。普通のユーモア。韓流のラブコメとかは好きなのに、この重苦しい作品の中に織り込まれたユーモアはダメでした。  そして一番の受け入れ難い部分は、貧しい階層、それも一家族にのみ肩入れし過ぎて(作品的には当たり前ですけど)富める階層から実質的には目を背けていること。見方を変えれば自虐に過ぎるとも言えるかも知れません。  そう、作品全体が歪んでいるから疲れてしまうのです。  当初6点献上しましたが、やはり受け入れ難く4点献上に留めます。  (追記) モノクロ版で再度鑑賞しました。個人的には、独特の色彩が失われたことで尖った感じが弱まり、作品のテーマが見えやすくなっているように思えました。↑に書いたレビューも、我ながら少々ピントがずれているように思えてしまいます。 以前観た時は貧富の差がもたらした悲劇のように受け止めていたのですが、人間が内側に秘めているもの、それは善意であったり悪意であったり、時として狂気であったり、それを描いた作品というように改めて感じた次第です。コメディ的演出なしにそれをストレートに描き切られてしまっていたら、おそらく受け止めきれないだろうなと。そんなこともあって、前言一部撤回して7点献上に修正します。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-09-11 11:36:43)
8.  ハイキック・ガール! 《ネタバレ》 
短い尺で寸止めなしの生身の空手アクションを繰り広げる。一見ひ弱そうな細身の女子高生が並居る敵をバッタバッタとなぎ倒す映像はシンプルに爽快!と言いたいところですが、既に皆さんご指摘のとおりスロー混じりのリプレイの連続がどうにもいただけません。折角の熱演が冷めてしまう演出。敵キャラのアニメ的な設定とも相まって何とも残念です。  武道は素人の私ですが、香港等々の功夫アクションとは明らかにテイストの異なる空手アクションは間違いなく爽快です。主役が誰だか分からなくなってしまう終盤の無敵の先生大活躍も、そもそものストーリーを考えればダブル主演も当然かなとも思え、それはそれでアリかなと思えます。お約束のピンチも若干あるものの、やはり無敵の強さは見ていて楽しいです。尚更にリプレイ演出の連続が残念なのです。  この際ストーリーはいいでしょう。浅い、薄い、という批判も仕方ないところです。15年前の出来事の詳細とか師匠のその後の人生の転機とか良く解らず。でも、あくまでも生身のアクションに拘るのであれば、この尺ではこれが限界と思えます。だからこそ、もっとアクションを魅せて欲しかった。レベル的には十分なのだと思います。あくまでも見せ方です、魅せ方。  和製アクション作品の弱点を見せられた感が強く残った作品でした。ヒロインと先生、そしてヤラレ役の皆さんの熱演に+1点の4点献上します。  (追記)そう言えば、やられ役が頭部にハイキックとかを受ける度に何か飛び散りますね。最初、汗?とか思ったけどそんなに汗まみれじゃないし。でも、頭部アップのカットで何やら白いものが毛髪に。粉振ってる?格闘技系の演出にそういうのってあるのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-12 11:43:58)
9.  パペット・キラー 《ネタバレ》 
幼い頃から日々ホラーばかり見せられてれば(それもスプラッター系)、そりゃ心の発達に影響が出ますよ。ジェイミーが挙動・言動不審な高校生になっていても何ら不思議はありません。彼女(唯一の理解者?)がいるというのが奇跡かも。  そして、たった一人?の親友がパペットのサイモンで、幼少時のジェイミーなりの願いから我が血によって命を与えたくなってしまったというのも理解出来ます。  それ故、嫌いだった継母が行方不明になったのは、自分が命を与えた親友のサイモンが殺してしまったから、と今に至るまでずっと信じているというのも頷けます。  更に、思い出の?別荘に恋人や友だち(本当の友だちなのかは判りませんが)と連れ立って夏休みを謳歌したいという気持ちも解ります。僕にはこんなに仲良しがいるんだ。どうだい、サイモン?みたいに。  つまりは、決して目新しいものではないにせよ物語の筋としては真向批判したくなるような作品ではないのです。  何が問題かって一番の問題はキャスティングじゃないでしょうか?主人公も彼女も友人たちも、どう見ても高校生じゃありません。保護者会とまではいかないまでも大学生にだって見えないです。見始めて何よりもこのキャスティングに唖然としてしまい、その後は作品世界に入れず、出演者の演技やら各シーンの演出やらストーリーの展開やら、何かにつけて???だらけ。  サイモンを某有名狂暴呪いの人形の真逆をいくようなオトボケハンドパペットにすることでひと味違うコミカルなホラーに出来そうなのに、はたまたセクシーなダイナマイトバディのお姉さん方が活躍してエロティックなホラーにも出来そうなのに、すべて空振りといった感となってしまうのは、個人的にはひとえにキャスティング故です。  結果、どこに寄せて作り上げたらいいものか方針決定しないままに製作してしまったような不完全燃焼感溢れる作品に思えました。なので辛めの評価です。  ちなみに、ジェレミーのお父さんは何でラストに登場したのでしょう?何しに来たの?ほぼ存在感なし。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-05-01 13:14:59)
10.  バッド・マイロ! 《ネタバレ》 
これ好きです。ハマりました。クリーチャーもののホラーだけれど下ネタ満載で少々グロネタも飛び出すコメディ。そのくせヒューマンドラマでもあると言う盛り沢山の作品。適度な尺で中だるみすることもなく一気に楽しめますね。  怪物の名前はマイロ。マイロと言うと「マスク」の名脇役犬を想起してしまいますが、こちらのマイロは宿主(いや別に寄生している訳ではありませんが)の怒りやストレスの権化。ダンカンの怒りが頂点に達すると肛門から体外に飛び出し、彼のストレスの元を食い散らかすのですね。なんとも便利?な存在です。  激しい感情が具現化して本人の意に反して暴走するという物語は、過去にもあったような既視感はありますが、こちらのマイロさんは超常現象的な存在ではなく、実体化して体内に潜んでいるというアイディア。しかも、これも何だか既視感があるレトロタッチの風貌で、冷静時には妙に可愛らしくもあり、怒り狂うと身の毛もよだつ恐ろしい形相に変貌するという極端な二面性モデルの怪物デザインも良いです。  キャスティングもピッタリ。ケン・マリーノさんが良い味出してますし、ジリアン・ジェイコブスさんが茶目っ気のある美しい奥さんを良い感じで演じてます。セラピストもダンカンのお母さんもその若い夫もなどなど、主な登場人物がそれぞれに魅力的。  中盤からダンカンいい加減に着替えてよみたいにストレスが溜りましたが、私にはマイロは居ないようで安心して楽しめました。ま、良い子と一緒に家族で鑑賞はNGですけれど。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-20 13:00:52)
11.  パラドクス 《ネタバレ》 
難解ですね。作り手が予め抱いていたひとつながりのイメージに肉付けしていった感じ。  ラスト近くで一気に種明かしをするわけですけれど、一種の運命論なのか?それとも変種のパラレルワールド論なのか?正直今もって見出せません。  非常階段の9フロア行ったり来たりや田舎道行ったり来たりという小さなループが、35年間というもう少し大きなループに包含され、更には一人の、と言うより人間誰しものと言った方が良いのかも知れませんが、若い頃の幸福が年とともに不幸へと遷移していく流れへと繋がっていく?この監督さんの脳内イメージには置いてけぼりにされてしまいそうです。  正気と狂気の境界を行ったり来たりの難解なループ。この監督さんの次なる作品「ダークレイン」も併せて観ることをお勧めします。イカレタ世界観にハマるかどうかはアナタ次第。私は今のところ片足ハマって藻掻いてます。なので今のところ6点献上に止まります。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-05 23:53:06)
12.  バビロン(2022) 《ネタバレ》 
とあるきっかけで勧められ、急遽劇場に足を運び観賞。全体的に見れば、3時間超という尺を感じさせない娯楽大作と思います。  サイレントからトーキーへと映画界の潮流が大きく変化した時代、製作者、出演者を始め映画に関わるありとあらゆる人々が、大いに混乱し変革を求められた時代。そういった時代背景とそこに生きる人々を描いた作品は、これまでにも数多く作られてきたと思います。本作は、そんな映画界の劇的な変化を冷静に客観的に捉えるのではなく、作り手の感情を抑えることなく詰め込み爆発させた作品とでも言えば良いでしょうか。  冒頭の乱痴気騒ぎ、幾度となく登場する製作現場(セット)での暴力的なやり取りなどなど、観客に向かって激しく感情的に投げつけられているかのようでした。果たしてパーティをあんなにまで退廃的に描く必要があったのか(実際を知りませんが)、果たしてセットでの監督と出演者のやり取りをあんなにまで切羽詰まって暴力的に描く必要があったのか。少なからず疑問は残りましたが。  これでもかとばかりに散々荒らしておいて、ラストでは主人公を感傷的にさせることで幕を閉じる。エンターテインメント的には良かったとも思えます。万人受けする余地を残したような。そして、何と言っても3時間超を殆ど中だるみなしに突き抜けさせてくれた監督の手腕、脚本の妙は流石の一言です。  とは言え、大いに見る者を選ぶ作品でしょうね。映画好きが好む作品でありながら映画好きが嫌う作品でもあるという二面性を感じざるを得ませんでした。  ちなみに、私が観に行った回では冒頭の乱痴気騒ぎのシーンで(恐らく)早々にリタイアした二人連れがいました。大音量と画面いっぱいに繰り広げられる乱交パーティまがいの大騒ぎがお気に召さなかったのかも知れません。やはり観る者を選ぶ作品なのかと思った次第です。
[映画館(字幕)] 7点(2023-03-02 22:59:09)
13.  ハッピー・デス・デイ 2U 《ネタバレ》 
見事な続編。前作はコメディタッチのホラーで尚且つヒューマンドラマでしたが、今作は何となくホラーテイストは残しつつSFベースのコメディ&ヒューマンドラマに衣替え。ひとつの話の流れの中で、ジャンルの異なる2作の整合性を保てるなんてただただ脱帽です。  そして、前作で明かされていなかったタイムループの謎の種明かしをしつつ(一応量子力学を持ち込んでいますが少々雑なのは良しとしましょう)、今作では時間軸のズレを用意してツリーがパラレルワールドに入り込んでしまったという新たな設定に。  この世界では亡くなった筈の母親が生きている。仮令別人格となろうとも母親と生きるべきか、それともカーターと愛し合える元の世界に戻るべきか。ツリーの深く悩む姿は最早感涙もの。この辺りの「愛」の捉え方を観ていると、どことなく「インターステラー」の世界観を思い出してしまいます。(個人的に観たばかりだからかも)  ツリーが只管自死し続けるところや幾つかの結構不適切な台詞や演出には、目くじら立てて苦言を呈する人もいるに違いありませんが、そんなことを忘れさせて感動を与えてくれるハートウォーミングなドラマに仕上がっています。  今回も登場するお洒落なエンドロール。そしてそこに登場する後日談。お馬鹿なだけで別段恨む必要もなさげなダニエルを、被験者としてループ地獄に送り込んだツリーには少々呆れましたが、最後の最後まで楽しませていただきました。  第3作の構想が無きにしも非ずということですが、普通なら流石に3作目はコケそうなところ。でも、この製作陣はきっと予測不能に驚かしてくれるんだろうな。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-17 00:02:10)(良:1票)
14.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 
ホラー作品と思って観始めたら冒頭は少しばかりスロースタート。B級青春ドラマと見間違える雰囲気。矢鱈とヒロインのお馬鹿っぷりが披露されて行きます。そしてマスクマン登場。あっさりヒロイン撃沈。ん?グロさ皆無。これってホラー?  そしてタイムループ開始。当然戸惑うヒロイン。でも混乱しているようで何も変わらない。寧ろビッチ度増強。ところがループを繰り返すうちに事の真相に気付き始める。  そこからの展開はスピードアップ。ビッチ、ビッチャー、ビッチェスト(bitchは名詞だっけか?)とばかりにエスカレートしたかと思えば、悟りを開いたかの如く超好感度善良女子大生化したり、死に様も様々ならば反撃も創意工夫したりと実に面白い。  ループ脱却には犯人を殺してしまえばいいという彼女なりの結論を得てからの展開も良いですね。そう簡単には目的を果たせないし、果たせたかと思ったらどんでん返し。そうきたか!といった感じ。いやいやお見事。脚本の妙ですね。  思えば、そもそも何で誕生日にタイムループし始めたの?とか、犯人候補と真犯人それぞれの死亡の件でヒロインは逮捕勾留されてもおかしくない立場と状況だとか、そんな野暮は言いっこなしですね。ハッピーエンドに相応しいエンドロールも素敵でした。  きっちりヒューマンストーリーとしても完結している贅沢なB級?ホラー&コメディ、迷わず8点献上です。  ちなみに、この監督さん、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの頃はイマイチと思ってましたが、監督としての前作「ゾンビワールドへようこそ」以来注目してます。なので、同監督作品で未見の続編は当然観ます!
[インターネット(吹替)] 8点(2023-02-14 12:03:39)(良:2票)
15.  パラノーマル・アクティビティ5 《ネタバレ》 
まず始めに、今更POV風に撮る必要があるのでしょうか?切迫した状況下でカメラを回し続けるなんてこの夫妻には到底無理。と言うか不自然に過ぎます。定点カメラの映像についてはこのシリーズの「らしさ」でもあるので良いとして、POVの方は不要としか思えません。  内容的には、決して面白くないとは言いませんがあまり新しさは感じられませんでした。何より、全編を通じて恐くない。相当不気味なシチュエーションにも関わらず、ほぼほぼ恐くない。ホラー作品でありながら大人しく纏め過ぎたのかも知れません。  この内容で5作目(6作目の予定もあるようですね)、しかもスピンオフ作品まで複数あるということに無理があるのでしょう。早々に「FINAL」とした方が良いのではと思ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-24 21:42:17)
16.  ハリケーンアワー 《ネタバレ》 
大規模自然災害で孤立。最愛の妻は出産中に急死。人工呼吸器が必要な早産で生まれた赤ちゃん。停電、食料と薬剤の枯渇、発電機の操作のために休憩はおろか一睡もできない。救助隊が来ないどころか殺気立った暴徒が乱入…。  我が子と二人、そんな八方塞がりの状況に放り込まれてしまったら、誰だって父親の自覚どころじゃない。混乱あるのみ。さりとて娘の命は何としても守り抜かねばならない。頭を巡らせ極限まで身体を酷使し、只管発電機のハンドルを回し続ける。保育器の中の娘に語り掛け、思い出の中の妻に語り掛け、人間らしさを失うことなく、それどころか命に代えても娘を守り抜く父親の姿へと一歩ずつ歩んで行く。  老朽化した機器の充電能力の低さ故の時間的制限による繰り返しで、展開が次第に単調になってしまうのかと思いきや、迷い込んで来た救助犬との交流でホッと一息つくことが出来たり、救助隊ならぬ暴徒の襲来を躊躇うことなく撃破する主人公の逞しさに胸をなでおろしたり、短めの尺の中にも変化に富んだ展開で一気に物語は進みます。  そして、身も心もボロボロとなりながらも出生後48時間が過ぎ人工呼吸器が不要となった我が子の姿に安心し、力尽きた主人公が崩れ落ちた時、救助隊の到着によって娘ともどもストレッチャーで運ばれて行く時の父娘の眩しいばかりの姿。(しかも、件の救助犬の働きによって救助隊が呼び寄せられるなんて泣かせる。実はシャーロックの生死を心配してました)  感動的でした。一言で言えばソリッドシチュエーションパニックサスペンス(一言でもないか)なのでしょうけれど、それはあくまでも手段というか設定であって、若き父親の成長を描くストレートなヒューマンドラマとして受け取りました。  ポール・ウォーカーさんの遺作となってしまった本作。アクション中心の作品ばかりではなく、様々なジャンルの作品にもっと出演して欲しかったと思わずにはいられない佳作でした。  追記:DVDのジャケットは勘弁してください。劇中グロック持ってるのは暴漢だけですから。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-20 20:07:18)(良:1票)
17.  ハウンター 《ネタバレ》 
タイムループものは過去数多く製作されていますが、死後に繰り返すという内容はあまり記憶にありません。ヒロインが自らの死に気付くまでは夢オチとか妄想オチかと思ってました。死して後にその場から離れられない、ということは所謂地縛霊。地縛霊目線の作品はひさびさのような気がします。  そしてこの一家は、一般的にはホラー作品における恐怖の対象となるべき所謂幽霊。ところがここでは、少なくともリサは今まさに生命の危機にある生きた人間を救う存在。既視感が無いこともありませんが、単に伝えようとするだけではなく対象とシンクロして救おうとするあたりは目新しく感じました。  ただ、展開上あまり詳細を描く必要が無いのかも知れませんが、エドガーの存在が今一つ解りにくいですね。生きていた時はサイコキラー。死して後は自らが殺した相手の霊を封じ込めている悪霊的存在。途中までは例によって洋画特有の悪魔系の作品かと思っていました。  エドガーはどうやら悪魔ではないらしいけれど、悪魔並みに強い魔力をもって被害者の霊を屋敷に封じ込めている。いったいどんな存在なのかは謎のままでした。意外とあっさりやっつけられちゃいましたし。  比較的解りやすいストーリーでスピーディーな展開、ホラーあるある的なヒロインの無謀な行動等々、しっかりとツボを押さえた適度な尺の佳作かと思います。  それにしても、我が国にはあんな屋敷は少なくて良かった。自分の住まいに謎の地下室とか通気口とかあったらイヤです。おちおち寝てもいられない。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-10-01 14:57:27)
18.  バスドライバー 史上最強の運転手 《ネタバレ》 
正直なところ一言で言えばヒーローに「華がない」です。  元エリート軍人が訳あって軍籍を離れ、地味な仕事に就いて細々と生きている。ところが目前に危機が迫り、身に着けた能力を駆使して敵を駆逐する。ありがちですね。既視感満々。  でも、それはそれとしてヨロシクないとは言いません。ありがちな物語も脚本や演出、或いはキャスティングによって大化けすることはあると思うのです。ところがこの作品は大化けする要素に欠けているのですね。  一番の原因は冒頭に書いたヒーローに華がないこと。兎に角地味。そして、最初のワンシーンだけ無敵ですが、直後にはヘタレてしまう。何で?アンタもっと強いでしょ?急に弱くなり過ぎじゃありません?そんな感じを受けました。  引率教員のキャラも馴染めませんでした。滑りっぱなしのギャグ?で作品がコメディなのかサスペンスなのか分らなくなりそうです。 生徒たちも問題児って言われるほど問題を起こさないし。敵キャラも強いんだか頭悪いんだか良く分かりません。  登場人物が全てそんな感じですから、作品がどうにも締まりません。  ラストに出て来る将軍?も、某有名作のラストシーンを思い出させるだけで付け足し感があります。  短い尺なのでラストまで鑑賞出来ましたが、これが長尺だったら辛いでしょうね。もし、万が一、続編を製作するようなことがあるのなら、もう少しヒーローに華を持たせていただきたいものです。
[インターネット(字幕)] 2点(2022-09-29 11:49:13)
19.  バッドガイズ(2022)
アニメだからこそのキャスティング、アニメだからこその実写不可能なスーパーアクション。そしてアニメだからこその動物と人間が共存する世界。(と言ってもバッドガイズの5人以外の動物は動物のままというのはご愛敬?) いつもながらに思うのですが、洋画アニメ作品には邦画アニメとはひと味違った独特の味わいがあって実に楽しいです。  原作未読ですし殆ど予備知識なしに試写会に参加しましたが、冒頭から作品世界に没入して楽しめました。理屈は不要ですね。封切り前なので言いたいのは一言だけ。「楽しかった!」
[試写会(吹替)] 9点(2022-09-03 14:30:46)
20.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
ひとことで言えば「面白くないことはない」作品です。前作未見ですが、この作品単体でも十分にストーリーは成立していると思います。  ただし、観る者を選びますね。何でもいいから只管にグロいのを観たい、ということであれば満足出来そうです。冒頭のパリピ大虐殺シーンは強烈。クラブのフロアを耕し、生き残った者は潰す。何だか野菜や果物が恨みを晴らしているかのようです。これだけ沢山一気に惨殺するシーンは、ホラー作品では個人的には一つしか思い出せません。  それにしても荒唐無稽。昆虫学者がたった一人でクラブに大仕掛けな殺戮マシーンを設置したり、たった一人で廃ホテルを大改装してコレクションを並べたりワナを仕掛けたりなんてのは、とてもじゃないけど年単位での準備が必要。あまりに非現実的過ぎます。  先行してヒットしたソリッドシチュエーションホラー作品たちは、そんな野暮な心配を吹き飛ばすようなアイディアに満ち溢れていました。対して、この作品は例の大虐殺以外は意外性のあるワナや展開が見当たらないのです。  全体的にそんなこんなの理不尽で非現実的なシーンばっかり。でも、文句タラタラ言いつつも、結局はスピーディな展開を楽しめたので甘めの6点献上です。  ちなみに邦題。全然パーフェクトじゃないし。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-21 22:20:11)
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1332.41%
2503.65%
3896.50%
41168.47%
516111.76%
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734425.13%
822816.65%
9765.55%
10171.24%

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