1. ひとよ
《ネタバレ》 父親の暴力から逃れられた代わりに、殺人犯の子になってしまった3きょうだい。刑期を終え、約束通り帰ってきた母。始まりの夜と、一区切りつけられた夜。家族を取り巻く状況はそう変わらなくとも、みんなの心はトンネルを抜けた。そういう結末だが、佐藤健に笑顔を作らせなかった監督の甘くない感じもそれはそれで良し。キャストも皆嵌まっていた。6.5点、四捨五入。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-11-23 20:00:24) |
2. 否定と肯定
《ネタバレ》 ホロコーストはあったか、なかったか…ではなく“ホロコースト否定論者”と中傷されたから訴えてやる!という内容の裁判。判決はおおむね支持できるし、あんなひどい差別主義者が盛大に自爆したわけだから、本来カタルシスが得られるはずなのに、なぜかそこまでじゃない。法廷劇としては一方的すぎたのが原因だろうか(実話ベースだから仕方ないのだけど)。自分の弁護は自分で行うアーヴィングに対し、攻め立てるのは経験豊富なプロ集団。ま、勝負は見えてる。アーヴィングを演じたのは「ラスト・サムライ」の頃からすると随分おじいちゃんになったティモシー・スポール。彼のどこか憎めない感じがこの役にはいまいち嵌まらなかった面も無きにしも非ずか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-02-08 17:34:37) |
3. 火花(2017)
《ネタバレ》 原作未読でNetflix版も未見。まっさらな状態で観たので先の展開は気になった。つまりは、それなりに楽しめてたってことだろうけど、オチはあまり良くなかったなぁ。予告編の「あなたは初めて漫才で泣く」という謳い文句から、笑って泣ける漫才を想像したが、笑わせる気は鼻からゼロ。それでも泣ければまだいいが、実際には白けた空気が流れるだけで、このコンビ、結局なんだったんだろうな~と。物語はさらに続き、徳永は神谷と再会するが、これもまた斜め上。巨乳のおっさんの何が面白いんだと言いながら、そのイメージ映像をわざわざ挟んでくるセンスが理解できない。俳優陣は菅田将暉と2丁拳銃・川谷修士の年齢差がどうしても隠し切れない点を除けば、概ね満足。菅田の熱演と、木村文乃の「こんな人いるいる」感がとくに印象的だ。 [映画館(邦画)] 6点(2017-11-25 02:17:30) |
4. ヒメアノ~ル
《ネタバレ》 基本的には面白い映画だけど、警察の無能ぶりは水を差したかな。邦画洋画問わず、この手のジャンルでよくあることだけど、警察の無能ぶりが目に余ると途端に醒めちゃう。むしろ有能に描いて、その上を行く犯人って構図にした方が良さげ。あとはムロツヨシが演じた安藤ってキャラだけど、原作未読で、展開を予想しながら観てた立場からすると、森田vs安藤は予想というか、期待してたくらいだったから、意外とあっさりで残念だったり…。まあ、しかし濃い奴らの共演で楽しかった。森田剛は今でも一応アイドルグループのメンバーだけど、よくやったもんだ。しかも上手いし。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-07-19 00:06:24) |
5. ビューティー・インサイド
ファンタジーというジャンルも好きだけど、この映画に関してはどうなんだろう? 至って真面目な作り。お互い、真剣に悩んで、傷ついて…。でもその原因が現実には起こりえないという点が、マイナスに働いてる気がしてならない。結末についても、果たしてこれで良かったのかという思いが私の心を曇らせる。アイデアとしては面白いし、イスを演じた女優さんも好演だが、諸手を挙げて絶賛するわけにもいかないという感じ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-30 15:07:56) |
6. HERO(2015)
「HERO」に特別思い入れは無いものの、エンドロールを見てたら妙に懐かしくなってしまった。阿部寛なんかも出てたんだよな~。劇場版第2作の売りはなんと言っても雨宮との再会。しかし、それだけで終わってしまった映画でもある。結局、後は何もしなくても客を呼べてしまうという事実が脚本の手抜きを生むのか。本気で良いものを作るっていう意志が見えない。「人気ドラマを使ってもう一儲けしよう」じゃこの程度にしかならないでしょうね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-06-03 20:38:21) |
7. 百円の恋
《ネタバレ》 いや~面白かった。ぶよぶよとした体が引き締まり、パンチ、フットワークにキレが備わっていく。この高揚感は、かの名作「ロッキー」にも負けてないんじゃないか。怒りを拳に込めて打ちまくるのだ。演技派として既に名が知られている安藤サクラだが、この映画見て、センスだけじゃなく努力を惜しまない人なんだなと思った。ボクシングに限らず、何かに打ち込んでる人はかっこいい。イチコと、それを演じた女優に対しての感想でもあります。脱帽。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-03-03 18:02:28) |
8. ヒッチコック
《ネタバレ》 特別面白いとか、特別感動的だとか、そういう事はなく、いわゆる凡作だと感じたが、すこぶる良いシーンが一つあった。苦労の末「サイコ」を完成させ、いよいよ最初の上映。例のシャワーシーン… 外から見守るヒッチコック監督は音楽とともに自然と体が動いてしまう。狙い通りかそれ以上の観客の反応にさらに動きが大きくなる。それはまるで指揮者のようであり、踊っているようでもあった。そしてあの満足げな表情。これが映画を作る喜びなんだな~としみじみ感じた。こういう素晴らしい場面が一つでもあれば観て良かったと思える。時間の無駄だったとは思っていない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-22 18:13:50) |
9. 127時間
痛い場面が苦手なのもあるけど、それ以前に映画にするには少し足りないと思った。30分くらい?の尺でナレーションも付く「世界仰天ニュース」や「アンビリバボー」などで見たい内容。映像も最近の映画にしてはそれほどでもないような…。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-16 09:17:49) |
10. ヒア アフター
《ネタバレ》 何を言いたいか、伝えたいかはともかく、面白みは薄かった。ピリッとしない。ジェイソンとの交信やマリーとの出会いも引っ張ったわりに盛り上がりに欠けた。でも、クリント・イーストウッドの丁寧な仕事ぶりからは、相変わらずの映画愛を感じる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-27 21:00:18) |
11. 必死剣 鳥刺し
《ネタバレ》 打ち首覚悟で藩主の側室連子を殺めた兼見三左エ門だが、処分は信じられないほど軽かった。津田民部の話では「上様は以前の事を悔いていた」との事だが、許されたのかと言うとそうでもなく「顔も見たくない」だそうだ。なかなか興味を引く話だが、これが思ったほど面白くはならない。主人公が静かなのは侍らしいとも言えるが、もっと苦悩する姿であったり、息が詰まる感じだったりを見せてくれても良かった気がする。淡々としすぎかな。刀を持った吉川晃司が乗り込んできて、これを豊川が迎え撃つというあたりからはそれなりに盛り上がるし、面白かったのだが、全体としては微妙な感じ。池脇千鶴とのああいうシーンも個人的には不要です。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-12 18:32:22)(良:1票) |
12. 白夜行
《ネタバレ》 原作未読でテレビドラマ版も見ていないので、「どこどこを削られたから不満」みたいな事にはならず、それなりに面白く見ていたわけだが、亮司を見つけた後の船越英一郎の演技に興醒め…。あれでOKが出るもんかな~…。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-10 13:30:38) |
13. ヒックとドラゴン
犬や猫に似た部分もあるドラゴン(トゥース)は身近な存在として感じられ、とてもかわいい。人間とドラゴンの友情、そして絆。オーソドックスではあるが、心動かされる。2Dで見たので点数はこれくらいで。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-07-05 18:00:28) |