1. フィフス・エレメント
《ネタバレ》 この作品に10点いれるのは勇気がいるが・・好きなモンは仕方ない。お金めいっぱいかけて悪趣味スレスレなB級SFを作っちゃう心意気が好き。まさに大きいコドモの道楽映画。なんかもう、みんな楽しそうに演ってんなー!って感じ。ミラも可愛いし、オペラシーンにもウットリ。個人的には、ゲイリー・オールドマンの「また空っぽ…」のリアクションだけでご飯3杯いける。スターウォーズもブレードランナーも好きだけど、どうせだったらこれぐらい豪快な馬鹿が元気に生きてる未来の方が楽しそうで憧れる。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-07-27 01:22:28)(良:4票) |
2. ファーゴ
《ネタバレ》 ここのレビューを読んでいると、コーエン作品がいかに好みが分かれる作風かということがよく分かる。映画なんて究極の嗜好品なのだからそれでいいのだ。一つ前のレビューを読んで壮大なネタバレに驚愕(笑)しかしそれすらもさすがコーエン兄弟!と思ってニヤリとしてしまう私はもちろんどっぷりシンパ。美しくも格好良くもない人々の各人なりの真っ直ぐな生き様を、絶妙な角度を重ね合わせて描き出す手腕は見事。なにより、作中誰よりも痛い目に遭わされたうえ、誰からも「とにかく全体的に変な顔」なんて言われてしまう、そんなブシェーミの魅力満載! [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-30 03:06:42) |
3. フラガール
方言丸出しの地方女子が前向きに生きる姿を描いた作品はいろいろあるが、こちらは決して笑いをとることでお茶を濁すことなく、しっかりとしたドラマを見せてくれる秀作。ベタだけど何回か涙した。松雪泰子はあまり好きじゃなかったがハマリ役をしっくりと演じていて見る目が変わった。そして何と言っても蒼井優がいい。ただ可愛いから好きだったのが、いつの間にか心から尊敬する大好きな女優になってしまった。彼女の魅力だけでプラス1点。フラもタヒチアンダンスも露出度はさして高くないとは言え、超ナイスバディの女子が踊ったら別の映画になってしまうだろうが、バレエダンサー系ボディのリーダーを中心に、ごく普通ボディの炭坑女子が懸命に踊る姿がなんとも清々しく、華やかさと爽やかさを備えたステージになっていた。それがそのまま作品の好印象にもつながっているような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-16 15:23:53)(良:3票) |
4. ブルース・ブラザース
開き直ってカントリー&ウェスタンを演じるシーンが結構好き。決して王道を行く完成度ではないし品もないけれど、ひたすらソウル・ミュージックへの愛にあふれている。B級コメディの傑作! [DVD(字幕)] 9点(2004-10-09 20:10:59) |
5. ブラック・スワン
地味に激痛シーン満載で変な汗が出た。ラストは賛否両論出そうだが、私はまさにパーフェクトだと思った。真面目で繊細で完璧主義のプリマが壊れていく様が妙にリアルに思えたのだが、実際にプロのダンサーとして世界の一線で日々プレッシャーと闘っている人が見たらどんな感想を持つのか、ちょっと聞いてみたい気がした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-31 17:40:23) |
6. ブリジット・ジョーンズの日記
イギリス物の笑いは自分にとって当たり外れが大きいのであまり期待せずに見たが、面白かった。主人公に共感こそしないものの、こんな人が友達だったらすごく愛せると思う。男優二人はハマリ役で、ヒュー・グラントが嫌いな自分は思うさま罵れてスッキリした。もはやレネーに関しては言及不要か?このまま女デニーロの道を邁進していただきたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-27 14:57:12) |
7. フル・モンティ
あんまり期待せずに観たら意外と面白かった。裸を見せることがテーマなのにとことんセクシーさとは対局にある登場人物たちのトホホな日常。そのあたりの描写がイギリスのコメディとしては下品すぎない演出で素直に楽しめた。「連続殺人犯顔」のR.カーライル、これは当たり役(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-21 21:10:47) |
8. ブラック・スネーク・モーン
《ネタバレ》 一歩間違えば猟奇変態もののシチュエーションなのに、激シブな演出でしっかり骨のあるドラマとして成り立ってるのが面白かった。これまであまり聴いてなかったブルースも、映画という料理の味付けとなってその魅力がじんわりと伝わってきた。画としてはラザラスとレイの身体を張った人間綱引きのシーンが最高。変に甘ったるいエンディングにしなかったのも正解だと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-14 21:46:44) |
9. フライトプラン
サスペンスにしてはあまりに雑な作りでツッコミどころ満載。まるで自分のプロモーションビデオみたいな薄っぺらい作品に何故フォスターが出演をOKしたのか疑問に思ったが、マンフロントさんのレビューを読んで納得。モンスターペアレントの暴走になぞらえて米国のお家芸「我こそは正義」の滑稽さと危うさを表現しているのだとしたら、フォスター演じる主人公の誇張された「強い母」像にもうなづける。レビューを読んでいて、自分の正義を全うする為ならどれだけ他人を侮辱し恐怖に陥れようともお咎め無しの主人公に疑問を感じる人がこれだけいるということに、日本人としてちょっとホッとした。あえて駄作を作った制作陣の真意を信じて8点献上。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-07-21 13:33:59) |
10. フィッシャー・キング
露悪的に描き出される主人公ジャックの利己心・卑しさと対照的なバリーの純粋さ。お互いの個性を際だたせていてストーリーに艶を与えている。ギリアム作品だと、どんなに非現実的な展開になろうと「そーいうもんだ」と安心して(?)観てしまう。ストーリーの完成度うんぬんより何よりも印象に残ったのがM・ジェッター演じるオカマ歌手のオフィスでの絶唱シーンだというのも、ギリアム作品だから、それでいいのだ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-06-06 11:24:10) |
11. プライド(2008)
《ネタバレ》 原作未読ながら、他の一条作品は何作か読んでいるので期待して観たところ、果たして期待以上に楽しめました。情や金のからんだ嫉妬や憎しみ、裏表のある強かなキャラクターなど、女同士のブラックな戦いがこれでもかと描かれているものの、意外にもお子様とも安心して一緒に観られる内容。はっきり言って手放しで好感を持てるキャラが誰一人出てこないんですが、面白かった。「女って、コエェー!!」とかギャーギャーツッコミを入れつつ、家族揃って楽しく観ました。華奢な身体ながら怖い女が似合う満島ひかりの演技力が光ってる! [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-30 14:46:16) |
12. ブルーラグーン
パクリと言われようが二番煎じと言われようが、私は綺麗な人間を鑑賞したいだけなので全然OK。ミラのすらりとした身体と透き通るような瞳にうっとりー。小6の娘に性教育の一環として見せようかと一瞬思ったが、色々と肝心なことがうやむやになってて誤解を招きそうなので、むしろ百害あって一利無しと判断しもうちょっと先まで封印(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-15 15:19:41)(笑:1票) |
13. プライドと偏見
こういう凜とした女性の生き様を描いた話は大好き。が、残念ながらダーシー役のマクファディンが今ひとつフェロモンを感じないタイプだった(スネイプ先生かと思った)ので今ひとつロマンスに感情移入できず若干気持ち引き気味に冷静に鑑賞。それでも舞台となるイギリスの郊外のお屋敷の雰囲気を堪能できたのは良かった。一番好きなキャラはベネット氏だな。いいパパだ。ここで好評のBBCのドラマ版が非常に気になる。あと、この作品を踏まえてもう一度「ユーガットメール」を観てみるのも一興かと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-10 16:45:08) |
14. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
《ネタバレ》 痛い人間ばっかり出てくるが、登場人物それぞれの痛さが突き抜けているのが妙に爽快な映画。姉が陽の強烈さなら妹は陰を極めていて、より凄惨。肉親のバラバラ死体を見たトラウマをバネにホラー漫画家デビューするだけあって、壊れている姉に翻弄されつつも、冷徹にその姉のキャラとしての価値を見定めているプロ根性がすごい。面白かった。キャスティング大成功のようだが、澄伽が「素?」と思えるほどハマリ役の佐藤江梨子の今後が楽しみ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-05-06 14:35:37) |
15. 不都合な真実
単純に面白さと洗練度合いで言うならば、APPLE社CEOスティーブ・ジョブズのドリームスピーチ>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>アル・ゴア氏の大金をかけたハリウッド風味のプレゼン映画。それでも、彼のような立場の人間が地球環境問題について、とりわけ米国の政治とその関連について声をあげたことには大きな意義があると思う。ただしアメリカさんの誠実さにはかなり懐疑的な私としては、フランスかイギリスあたりの人がこの映画のパロディを作ってくれたら面白いのにと思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-30 12:00:55) |
16. FLOWERS フラワーズ
豪華キャストだが、こんなにいっぺんに持ってこられても有り難みが薄れる。資生堂の超長編CMだと思えば納得できる無理矢理感に加え、時間軸の移動が不自然で少しずつイライラさせられた。それでも娘を持つ母親にとってはど真ん中のベタ演出に不覚にも2回ほど涙してしまい、自分の年を思い知らされた。また昭和臭あふれる背景にツッコミを入れるのは楽しく、久々に近江屋洋菓子店に行きたくなった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-04 18:17:50) |
17. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 中心となるイジーとルースの物語に対し、語り部ニニーの関係が今ひとつ曖昧なまま話が進行するので、「ああこれは要するに…」と観ている方はオチを察するものの、ラストの種明かしが何だか微妙な演出だったのでつい考えてこんでしまい、感動しそびれてしまった。蜂蜜に添えられたメモの筆跡が妙に若い、とか。病室の壁一面に貼られた写真と薔薇の切り抜きをエブリンが発見するシーンも、薔薇のガーリーなイメージがボーイッシュなイジーからかけ離れていたので、ニニーが当事者という感じがせず、あくまでも二人の関係に憧れる女子校的三角関係だったのか?などといらぬ深読みをしてしまった。素敵だったのは、人種差別が盛んな頃の南部にありながら、白人と黒人とが心の底ではお互いを信頼し尊重し合って暮らしている小さな町がありました、という心温まるおとぎ話が描かれていたこと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-10 10:30:37) |
18. フィクサー(2007)
後半物語が加速的に動き出してからは面白かったが、そこに行き着くまでが冗長に感じてちと疲れた。渋い題材を上手にまとめた佳作という印象だが、裏社会に生きる男の悲哀を演じるには、クルーニーはやっぱり善人面すぎるような。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-26 00:01:40) |
19. プロジェクトBB
十数年ぶりにジャッキー映画を見たが全然老けていないのでビックリ。というか昔から老けていて変わらないのかも。ストーリーは単純だが安心して子供と一緒に観られるアクション映画としては秀逸。肝心の赤ちゃんは私がこれまで観た映画の中では文句なく一番可愛い子役ちゃんで、リアルで反抗期まっただ中の育児をしている身には思わぬ癒し効果があった。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-03-18 02:07:30) |
20. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
ようやくここまで辿り着いていきなり終了かよ!ってな置いてきぼり映画。キャサリンが父親を看取るまでの5年間の重みが断片しか伝わって来ないのが残念だった。この役者二人の演技が素晴らしかっただけにもったいない。姉は自分のことしか考えていないし、ハルもどこか信頼しきれない軽さがあって、どこへ希望を持ったらいいのやら最後まで曖昧で、スッキリしないし疲労感の残る作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-13 13:55:04) |