21. ブエノスアイレスの夜
《ネタバレ》 んー。ストーリーが唐突過ぎます。この映画が現代のオイディプス王であることは間違いないし、制作者もそれを意図しているんだろうけど、父殺しがあまりに無理矢理。殺す理由が全くないにも関わらず息子は銃を抜き取って普通に撃ってる。モノのはずみでもなんでもない。 母親の件も何がなんだかわからないけど、持って行き方は上手い気がする。妹がとにかくウザい存在で、出しゃばりすぎで邪魔。進行役としての役割を彼女に担わせすぎでした。もうちょっと上手に展開して欲しかった。ただその妹、母親やあの医者の立ち位置もよく分からなくて、結局ぼんやりしたことしか把握できませんでした。 オイディプス王では、息子は自ら目を潰しますが、この映画には幽かに希望が見えるような気がします。 でもつまんない。伝わらない。官能小説をドア越しに読むっていうアイディアは素晴らしいんだけど…。 [DVD(字幕)] 4点(2009-06-21 22:23:12) |
22. ブラウン・バニー
《ネタバレ》 あのギャロの映画ということでかなり期待してしまいましたが、ギャロの相当のナルシストぶりと、いわゆる「コントロールフリーク」ぶりが全面に押し出される結果となってしまいました。 誰か意見する人は居なかったのかと思うくらい平板なストーリーに、何の演出もない映像。ちょっときつかったなぁ。基本的にはアメリカを放浪してるんだけど、ロードームービーと呼ぶのは厳しい。 そんでベッドシーンになるんだけど、セックスはしない。まぁここが衝撃のラストとかいわれるゆえんなんだろうけど、セックスシーンじゃなくてフェラチオなんだよね。ギャロの狙いというか、男の身勝手さを演出するには確かに一番良い方法だったかもしれません。そういう意味ではとても象徴的であるしショッキングであるし、インパクトはあります。 何しろギャロは一方的にフェラさせながら、彼女に「誰かと寝たんだろ」と責めまくります。普通に怒ってます。でもフェラさせてんだよね。そこのミスマッチが妙に印象的です。 結局クロエの口の中に出して、その後どうなるかなーと思ったら、ギャロはベッドに寝ころんで「お前は売女だ、アバズレだ。お前なんかとはもう会わない」と罵ります。 このまさかの展開。愛を取り戻したんじゃないのかよ、と誰もがつっこむ所です。さらにデイジー役のクロエから、その時の真相が明かされます。 レイプされてたのをギャロは目撃したが、逃げ出した。その後デイジーはオーバードーズで死亡。ギャロのへなちょこぶりをつきつけられてしまいます。ギャロっていうかバド・クレイね。 情けなさとへなちょこぶりが全面に押し出されてこの映画は終わります。 この映画はギャロの男性観を表しているんだろうか? でもフェラチオシーンっていうのはすごい。アイディアはすごく良かったと思います。シンボリックで、しかもインパクトがあって。だからあのシーンはいいと思うんだけど、そこまでがなぁ。そのシーンに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-21 22:20:16) |
23. ブレイブハート
非常に水準の高いエンターテイメント映画でした。楽しめたけどそれだけかな。長いし、うまく起承転結をつけて盛り上げたという印象しかない。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-12 00:03:06) |
24. フォレスト・ガンプ/一期一会
単純に面白い。長さを感じさせないし、一大叙事詩として完成してます。手法も新しいし、すごく革新的。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 00:16:40) |
25. フルメタル・ジャケット
戦争映画の割には、時間の大半はそれ以前の訓練を描くことに費やされます。ということはここが重要だということであり、そこにキューブリックの真のメッセージが有ります。 これほど戦争の狂気と空しさを視聴者に痛感させる映画は有りません。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-16 10:21:16) |
26. [Focus]/フォーカス(1996)
アイディアと演技力の勝利。こういう映画大好きです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-07-03 18:40:37) |
27. ブルーベルベット
リンチらしさは出てるけど、あまりしっくりきません。非日常にのめり込むという構図はわかりやすいけど、ぶっ飛び方が中途半端だった気がします。意外と普通。これが新人監督だったら「すごい才能が現れた」と思うんだろうけど。 ただ、これがマルホランドのような傑作につながるステップになったんだなというのははっきり感じます。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-13 00:56:34) |
28. ブラッド・ダイヤモンド
まぁ普通ですね。途中まではすごく良かったのにラストになって急激にしらけました。お涙ちょうだいはきつい。戦闘シーンはさすがに迫力があったし、ディカプリオも渋くて良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-04 13:38:59) |
29. プロジェクトA
単純にこれだけ楽しめるエンターテイメント作品は希有。笑えるし、何よりアクションすごすぎ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-01 22:16:26) |
30. ブロークバック・マウンテン
愛というものをちょっと違う角度から描いてみました、という作品。設定や音楽など全体的なバランスがこの作品を傑作たらしめています。アン・リー監督賞も納得。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-26 01:55:49) |
31. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 面白かった。脚本命の映画。まぁオチはサブリミナルですぐに読めますが、テーマはそう簡単ではありません。ただラストはちょっと尻つぼみというか、おおざっぱになっていて微妙でした。しかし途中までの疾走感とデヴィッドフィンチャーの世界観には取りつかれます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-02-20 00:14:31) |
32. 武士の一分
全然つまらない。いいところが見当たらないです。二時間ドラマの時代劇。 [DVD(字幕)] 4点(2008-01-18 23:16:38) |
33. ファーゴ
面白かった。ブシェミが好演。一つ一つの映像が印象的な割に話自体は平板。しかし登場人物全員が空虚というか、不幸な印象を受けました。 不思議な魅力。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 00:54:47) |
34. フラガール
《ネタバレ》 とてもあっさりとしていて、泣き所もあり、良質の映画だと思います。しかしやはり既出路線の感が否めないのは仕方ないのでしょうか。題材によるところがとても大きいと思います。松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、富司純子が素晴らしかったです。ヤシの木のくだりは必要だったのかな? あくまで軽く表面をなでる程度にストーリーは進むので、炭坑とかの部分に深みを感じませんでした。そこがマイナスですが、全体としては良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-07 17:45:41) |
35. フットルース
音楽とダンス(古い気もするけど)の良さを全面に押し出して、活かしている映画です。ストーリー自体はなんてことありませんが、それだけでこの映画を観る価値はあると思います。踊ってるケヴィン・ベーコンはもう観れないでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-08-27 01:23:34) |