41. 變臉~この櫂に手をそえて~
ことさらに突飛な展開をしない地道な描写の積み重ねに好感が持てる。主人公の爺さんも絡み役の少女も、最初の方は素人級の芝居ではないかと思っていたが、物語が進むにつれてとてもいい顔をするようになっている。歌劇役者の彼が裏の功績者ですね。 [映画館(字幕)] 6点(2010-10-31 22:00:57) |
42. ペイルライダー
《ネタバレ》 冒頭の集落襲撃シーンから、カメラ、音響、エキストラの動きなどどこをとっても強烈。さすがイーストウッド作品はこうしたお約束シーンもひと味違うと思わせるが、中盤くらいからは妙にテンションが落ちてしまう。どこに原因があるのかと考えたら、やはり、キーパーソンの母娘の存在感が妙に希薄なのですね。どういう考えでどういう生活をしているのかが今ひとつ分からない。主人公とは逆に一般人側の代表なのだから、ここはきちんとした描写が必要でした。ただし、逆に主人公の背景をあまり説明していないのは、作品に不思議な余韻を残しています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-13 22:38:42) |
43. HELP!四人はアイドル
中身はまったく適当で、ストーリーなどはあってなきがごとき、というかはじめからありません。当時の動く4人が十分に見られるという点にのみ価値のある作品。しかし、そういう点でも価値が出るということからすると、アイドル映画というのもそれはそれで重要なのだという悟りを開くこともできる作品。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-25 00:29:52) |
44. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 脚本が同じ人だから「フォレスト・ガンプ」と似た感じになるのは自然ではあるのかもしれないが、それにしても前置きの老けメイク時代が長すぎる。主人公のいろんな体験をちりばめたい気持ちは分かりますが、相互に関連性があるわけでもなく、発展性があるわけでもありません。つまり、どこかを抜いても作品として成立してしまいます。他方で、ケイト・ブランシェットを起用するという幸運にめぐまれていながら、意外なほど生かされていません。2人が「すれ違った」後、主人公の予言通りに落差が拡がっていく部分にこそ本当の切なさがあるはずで、何でそこをあっという間に駆け抜けてしまったのか、はなはだ疑問。また、病室からの回想という形にしているのも、それほど効果的とは思えません(むしろ邪魔だし、根本的な視点のブレを生じさせている)。ラスト15分間に6点。 [映画館(字幕)] 6点(2009-07-06 00:11:01)(良:1票) |
45. ベン・ハー(1959)
《ネタバレ》 砂漠に海戦に馬車レースにゴルゴダの再現と、とにかくサービス精神満載の作品。しかし、どのシーンよりも強烈なインパクトを残すのが、3回だけ登場する、顔の映らない「あの人」のシーン。なぜこの場面が存在するのか、いろいろと考えてしまう。単に華麗な映像と音響を楽しむだけの作品ではない。むしろ、すべては死の谷の救出以降の各シーンのための前座であるとさえいえるかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-30 02:58:25) |
46. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
そんなに面白いとは思いませんでした。設定(目標)自体も設定のための設定という感じだし、何よりも、この種の作品に不可欠な、スピード感、テンポ、シャープさというものに欠けています。やたら長く感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-03 01:41:55)(良:1票) |
47. ベルヴィル・ランデブー
どこか異世界でつくられてきたような画面の質感であり、台詞が異様に少ない独特の雰囲気も面白かった。もっとも、ただそれだけという気もしないではないが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-13 05:01:04) |
48. ペレ
《ネタバレ》 冒頭、「安売りはしない。安売りはしない・・・」と呟きながら、あっという間に誰もいなくなって一番酷いところに連れて行かれる下りなんかは、切れ味の鋭い描写に息を飲みました。が、その後は、いろんな人が脈絡なくいろんなことをしているだけであって、そんなに面白いところは見あたりませんでした。とはいえ、登場人物の多くを最後まで泥まみれ藁まみれ埃まみれで押し通し、使用人生活の厳しさを映像上もリアルに反映させた徹底ぶりにはインパクトがありました。それにしても、スウェーデンとデンマークの間で移民なんてことも行われてたんですね。勉強にもなります。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 03:33:32) |
49. ベルエポック(1992)
《ネタバレ》 出だしは何となくシリアスで哲学的な雰囲気を感じさせますが、主人公が偶然出会った老人の家にいつの間にか居着いてしまったり、突然登場する美人四姉妹ともえらくうまくいってしまったりと、一方的に都合の良い展開になってしまうのが笑えます。しかも、誰かがアホだったり邪だったりすることもなく、みんな真面目に大らかに生きている結果としてそうなっているのがよろしい。最初は区別のつきにくい四姉妹も、展開にしたがって個性が明らかになっています。老人以外誰もいなくなったラストの一抹の侘びしさも印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-28 00:36:23) |
50. 北京のふたり
中国の法廷サスペンスという題材は新鮮だが、そんなこと本当にできるのかという部分も相当ある。また、唐突に挿入されるお涙頂戴の場面がかなり強引。 4点(2004-12-08 01:18:11) |
51. ベルリン・天使の詩
ロマンティックそうなタイトルから勝手に期待したのですが、何を言わんとする話なのかさっぱり理解できませんでした。 2点(2004-07-05 01:04:52) |
52. ヘブンズ・プリズナー
ごくオーソドックスな刑事系サスペンスで、頭を休めながら見るには適しています。 4点(2004-03-27 04:18:28) |
53. ペイバック
単純明快なハードボイルド。それ以上でもそれ以下でもありません。しかし、死人の数が多すぎるのはちょっと安易では? 4点(2003-02-15 23:03:37) |