1. 窓・ベッドルームの女
《ネタバレ》 ヒッチコックへのオマージュと巷では評されているようですが、S・グッティンバーグがどうしても醸してしまう能天気なオーラや、かなりご都合的に進む後半の捕り物帳など全体的にB級寄りの仕上がりです。 ちょっとした男気というか、社会正義を発揮したために巻き込まれる暴行事件。当初暴行事件だったはずが殺人事件へと事は大きくなるし、警察は疑ってくるし、計画仲間だった不倫相手は突き放してくるしで「こんなはずでは」な案件が妙にリアルに主人公に迫ります。中盤までのこの展開はなかなかスリリング。まあここまでが一番の盛り上がりに感じるのが残念といえば残念。 若き頃のイザベル・ユペールってこんな当て馬的な仕事もしてたんだね。脱ぎっぷりの良さが買われたのかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-11 23:45:38) |
2. 満月の夜
《ネタバレ》 自由恋愛先進国のフランスにおいてさえ、でも最低限相手への敬意を忘れてはいけないよ、という教訓めいた一本であります。 ルイーズは美人で社交的、彼氏と同棲してても束縛されるのは嫌い。彼氏のことはもちろん好きだけど、恋ばかりで心が占められる人ではないのでしょう。まあ同棲には向いてないよね。それにちっとも他人の心が分かってないし。友人のオクターヴは下心丸出しじゃないですか。「友だち」と思っているのは彼女の方だけだよ。 「私の友だちは男性ばかりよ」と言っていたように、同性の友人が出てこないのもルイーズの自己中性格が見て取れるように感じます。ところがね困ったことにパスカル・オジェがとても魅力的にこの勝手女子を演じてしまっているんですよね。ぽわん、と憂い顔で細身、子猫を思わせるような声。わたしは女なのでスルーできますが男性ならばこのタイプに弱いのでは、と容易に想像できますなあ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-09 00:23:40)(良:1票) |
3. マネー・ピット
《ネタバレ》 詐欺まがいでつかまされた家がとんでもない欠陥住宅だった、ってネタで90分やろうっていうのはやっぱちょっと無茶でした。家が次々壊れていく、てのは繰り返すと飽きるもん。ドリフ荘だって崩壊すんのはラストだよ。 話の流れの中で夫婦げんかはほんのおつまみみたいな機能しかしてないし、「我が家が壊れる」ってこと自体がそもそもワタシにとっては笑える題材ではなかったです。 それよりも、指揮者役のA・ゴドノフ。ダイ・ハードのテロリストイメージがばーんと張り付いていたのですが、意外やボケにも応用できる柔和な表情もできるんだなあと今さら発見。ボリショイのバレエダンサーだったのですね。亡くなったとは・・悲しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-12 23:49:07) |
4. マイ・ビューティフル・ランドレット
1985年、不景気真っ只中の英国。くすんだ空、活気の無い街並み、素行の悪い若者に汚いコインランドリー。幅を利かすのは目端の利く移民のみ。なんにも良いことなさそうな人生にも、ほんの少しは希望の陽が差したり、人を信じたり愛したりのドラマは発生するのだね。ビターな現実話だけど、不思議と“まあいいか そんなに悪くはないよね”と思ってしまうのはD・デイ・ルイスの飄々とした雰囲気がそうさせるのかな。 [映画館(字幕)] 6点(2014-01-11 23:42:53) |
5. マッドマックス サンダードーム
ティナ・ターナーが張り切って姐御役を引き受けた3作目。張り切ったわりに、あまりキャラが練りこまれておらず、良い人なのか悪い奴なのか宙ぶらりんに。宙ぶらりんになってたのはM・ギブソンだったか。ちょっとTVのバラエティみたいだったな。未来都市を夢見る一団と、突入するのも逃げ出すのもなんだか安易に事が進む。前作までのオマージュどころか単なる焼き直し。柳の下に3匹目のどじょうはいませんでした。 [ビデオ(字幕)] 4点(2013-06-20 00:06:52) |
6. マッドマックス2
《ネタバレ》 私にとってマッドマックスといえばこっち。2です2。前作も良かったけれど、吹っ切れたような有無を言わさぬ押しの強さが格段にパワーアップ。最終戦争後の世界を造形したこのセンスはもうピカ一。一体どこをどう間違って凶悪パンク暴走族が跋扈する世界になっちまったのか。あまりのパワー押しにこんな疑問も一切挟む余地がない。終末はモヒカンなんだ。そうなんだ。・・そして当時脂の乗りきったメル・ギブソンのかっこいいこと。顔が細い!身体締まってる!この“語らず”な男がでかいトレーラーのでかいハンドルを片腕でぐいぐい操縦するんだもの。当時キレイ系好きの女子にもウケが良かったのが印象深い。荒野の一本道を疾走するマシン群と赤く染める夕陽。砂埃を巻き上げながら突き進む姿は美しい野獣にも見える。広大な大地を活かしきったロケと、美的センスあふれる(?)世界観と単純明快逃げ切れ型ストーリー。傑作ですわー。 [ビデオ(字幕)] 9点(2013-02-06 18:21:59)(良:1票) |
7. マリアの恋人
《ネタバレ》 ナスターシャ・キンスキーだよ?キレイすぎると、男性ってデキないものなのですか??と大真面目に不思議でした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2012-07-14 16:11:39) |
8. マカロニ
《ネタバレ》 初老のマストロヤンニが、お人よしで屈託なくて。あの丸い目をくりくりさせて、嬉しがったりはしゃいだり。私はこのひとのお芝居だけでほろりときちゃうのですが、対するJ・レモンもまた渋い。演出過剰気味な手紙をめぐってどっちが主人公をとるか、で酔っ払ってモメるモメる。おやじぃ。出てくる人たちが皆良い人なんだ。みんなで復活を待つラストシーンも大好き。しみじみと良い映画です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-01-22 16:20:10) |
9. 魔女の宅急便(1989)
子供と一緒に観た。哲学的な台詞が多くて子供らが退屈、つられて私も退屈してしまった。一人でもう一度観てみようという気がないでもないけど、嫌いな荒井由美の曲が立ちはだかる。 [地上波(邦画)] 5点(2011-11-15 11:12:16) |
10. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 宇宙で死んだライカ犬と自分を比べて心折れないようにしてる少年の心情はけなげだし、変わり者の多い田舎村の描写にも心がなごむ・・のですが。性的な部分をちょいちょい突かれるのがなんか苦手で。女の子たちがみんなやたらと積極的なのはお国柄なのかしら。サガが胸をはだけるシーンは必要かなあ なんかくどいな。メリンダちゃんは撮影嫌じゃなかったのかなあ。やたらとモテるイングマル 個人的にはこの年頃は男同士の友情をもっと培ってほしかった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-07 23:31:08) |