1. 名探偵コナン 天国へのカウントダウン
《ネタバレ》 「名探偵コナン」は「事件→解決」という推理漫画であると同時に別に大筋の物語があります。もともと新一がコナンとなった原因である「黒の組織」との戦いです。で、劇場版コナンで今のところ唯一「黒の組織」が大きく絡んでくる作品がこの「天国へのカウントダウン」なのです。この作品でも「事件→解決」というパターンが当然描かれるのですが、その部分では他の作品と大差ないというか、どうでもいいというか、とにかく「黒の組織」と比べたら、どんな卑劣な殺人犯もかすんでしまうわけで、だからこの最高の敵キャラが登場するこの作品は別格的な面白さがあるわけです。全く関係のない殺人事件と「黒の組織」との絡ませ方が絶妙で伏線を張りまくったストーリー展開は絶品です。お約束の新一(コナン)と蘭のラブラブシーンは、ココだけの話、泣いてしまった。ホース巻き付けてダイブするところね。劇場版コナンの最高傑作だと思います。今のところね。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-15 13:20:22) |
2. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊
バーチャルリアリティゲームの中で命懸けのゲームに挑むというかなり飛躍した設定は、その飛躍ぶりにおいてシリーズ中でも最たるもので、劇場版だからこそ描けた設定ともいえる。ただ、いくら「名探偵コナン」があり得ないことだらけの漫画であっても、世界観そのものがココまで現実離れしてしまうと個人的にはどうもしらけてしまう。「命」はゲームのようにリセットできないというメッセージも、ゲーム内でどんどん子供たちがゲームオーバーとして消えてゆく姿で感動を煽ることでむしろ「命」を軽んじたような結果となってしまっている。お馴染みのキャラクターでありながら滅多に登場しない父、工藤優作の活躍という、サブキャラ投入によって「名探偵コナン」ファンに対するサービスと同時にマンネリ打破という効果を狙っていると思われるが、その部分に関してはまずまずの効果はあったと思う。 [映画館(邦画)] 3点(2008-02-14 11:02:25) |
3. 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
《ネタバレ》 コナンファンのヨメ(当時はまだ結婚してませんでした)に付き合って並びましたよ。子供ばっかりの列に。その長い行列が一番印象に残ってる。いつも新たな登場人物に名前や職業の字幕が出て、いわゆる容疑者を我々に提示するのだが、その提示された瞬間に、一人だけ全く容疑者前としていないという理由で犯人が予想できてしまうという粗さがまず痛い。犯人がただただコナン(新一)と蘭のロマンスを盛り上げるためだけとしか思えない不可解極まりない思考と無謀な行動を繰り返し、全体的にムリヤリ感が充満している。それでも一番の見せ場となる告白シーンにウチのヨメはいちいち「キャ~!!」とか「イヤーン」とか叫ぶのだが、まあ、そうやって楽しむ作品なんだろう。そうでもしないとクサすぎて見れないでしょ、コレは。 [映画館(邦画)] 4点(2008-02-13 17:28:31) |
4. 名探偵コナン 水平線上の陰謀
毎年毎年よく考えるなあと感心する。途中からワンパターンから抜け出そうと人気のあるサブキャラの活躍で急場を凌いできた感があったがそろそろ限界かなと思ってた矢先の今作は、サブキャラの助けを借りずに王道で頑張っている。コナンのアクションシーンがかなり少ないのだが、そのぶん本筋の推理以外のかくれんぼや園子の居場所の推理といった推理漫画ならではの展開で楽しませてくれる。ラストはこれまた本筋の事件とは関係のない蘭のピンチ。ウチの娘は何度も見てるくせにラスト付近になると、蘭ちゃんは?蘭ちゃんは?とウルサイウルサイ。とまあ、視覚的にも一人閉じ込められているという画は、けっこうドキドキさせてくれる。毛利のおっちゃんが滅法かっこいいというのもたまには良い。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-12 11:32:20) |
5. メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
トミー・リー・ジョーンズ初監督作『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』はまずなんといってもタイトルがかっこいい(笑)。でも画もかっこいいのだ。アメリカとメキシコの国境を馬に乗って越える3人の男(一人は死体)の画がとにかくかっこいい。観終わった後、『ガルシアの首』を思い出したが、パンフによると監督もこの映画を頭に置いていたらしい。『ガルシアの首』に限らず70年代のアメリカ映画における寡黙なヒーロー像がこの映画には存在する。テキサスの国境沿いの町での生活に空虚なものを感じていたのは越してきたばかりの若い夫婦だけではない。主人公もまた感じていたのだ。約束を守るための無茶な国境越えはきっかけにすぎない。なんでもいいから何かのために命をはる、そこに生きることの喜びを見出してゆく。友人の警官だってそうだ。だから「生きている」ピートを撃てなかった。生きながらに死んでいた男たちが町から離れていくごとに「生」を見出してゆく。そして映画は70年代の映画に回帰してゆく。前半の全くついていけない時間軸のずらし方は不満に残りますが、トミー・リー・ジョーンズの中にある映画の記憶を共有できたような気にさせてくれたこの作品、かなり好きかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2006-04-28 14:08:06)(良:1票) |
6. メメント
《ネタバレ》 そういうオチですか。主人公がこの先も生きる糧として、あのイニシャルの人を殺し続けていくのかもと思うと悲しくもあり怖い。 6点(2003-08-17 14:35:19) |