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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1875
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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41.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
久し振りにこんなに深い映画と出合ってしまいました。アン・リー監督の、自然の猛威と繊細さを抒情的でエキゾチックな映像美で描き出した、一人の少年と一匹のトラとのシンプルなエンタメ冒険物語だと思いきや、最後の最後でやられました。この映画、凄い作品です。一度目の鑑賞での「果たして動物にも人と同じ心がやどるのだろうか」というテーマが、二度目の鑑賞では「人は何処までケダモノになりえるのだろうか」という全く正反対のテーマへと見事なまでに昇華させた、アン・リー監督のこの手腕にはもう諸手を挙げて賞賛せざるをえません。《以下、激しくネタバレ》沈没する船から母親と共に命からがら逃げ出したパイ。ところが凶悪なコックによって目の前で母親を殺されてしまうと、激高して彼を殺害。ボートにたった独り残されたパイは、コックの死体を喰らい、ひたすら自然の猛威と孤独にさらされ、次第に狂気へと捉われケダモノ一歩寸前へと追い込まれてしまう。そんな彼の最後に残った人間としての理性の砦が作り出した別人格である〝パイ〟。自分の獣性に怯えながらもなんとかそれを飼いならそうともがくなか、ようやくトラを殺すチャンスが巡ってきたというのにそれでも殺せなかった〝パイ〟の姿に、人間心理の深淵を垣間見たような気がします。そして〝パイ〟が嵐の中に見つけた美しい神の幻影をトラに見せようとするが、トラは怯えて逃げ惑うばかり。「神よ!どうしてあなたはこんなにトラを怯えさせようとするんですか!」後で思い返してみると、この言葉は狂気の淵に瀕した、人間の極限の理性が発した魂の叫びだったと分かって、めちゃくちゃ鳥肌が立ってしまいました。どうして人の理性が神を必要とするのか(居るか居ないか、ではありません)、そんな全ての宗教の源泉と呼ぶべきものがここにはある。一人の少年の理性と本能がせめぎ合う観念的な世界を圧倒的な映像美で描き出した、アン・リー監督の今のところ最高傑作だと思います。肉食樹の島のメタファーは、まだ僕の力量では推し量ることが出来ません。これから何度も繰り返し観て、いつか解き明かしてみたいと思わせる、素晴らしい作品でありました。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-13 18:03:21)(良:6票)
42.  ラム・ダイアリー 《ネタバレ》 
真夏のプエルトリコ。潰れかけの三流新聞社で働くためにニューヨークからやって来た、酒好きで女にだらしない男ケンプ。しかしそこはさらに彼の上をいくようなロクでもない記者たちの溜まり場だった。戸惑いながらも新人記者として仕事をしていくうちに、美しい一人の人妻へと出会ったことから、ケンプは島のリゾート開発利権を巡るきな臭いやり取りへと巻き込まれてゆく。テリー・ギリアム監督の往年の怪作「ラスベガスをやっつけろ」を髣髴とさせる、どうしようもない駄目人間たちが巻き起こす馬鹿馬鹿しい騒動に、第三世界での先進国の搾取構造を軽く絡めた社会派コメディ。ジョニー・デップ、たぶんあのラスベガスみたいなぶっ飛んだ世界を(少々、控え目にしつつも)もう一回やりたかったんだろうなー。前半の行き当たりばったりな同僚記者との馬鹿馬鹿しいやり取りは確かに面白かったのだけど、後半から「?」な展開が続き、残念ながら失速しちゃった感は否めなかったです。あの目薬ドラックのエピソードも、恐らくラスベガスっぽい感じにしたかったのだろうけど、完全にストーリーの中で浮いちゃってるし。そして、事態は何にも解決してないのに主人公がとっととアメリカへと帰っちゃうという、「なんじゃそりゃー!」なラスト。前半がそこそこ面白かっただけに、なんとも残念な映画でありました。相変わらず、寝癖ぐちゃぐちゃでもちゃんと様になるジョニー・デップは良かったけどねー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-05 18:16:36)
43.  ライフ・イズ・ビューティフル 《ネタバレ》 
これはもう奇跡の映画としか言いようがありません。「吉本新喜劇」のような底抜けに明るいコメディから始まり、次第に時代のうねりのなかで悲劇の強制収容所へと舞台が変わるところの自然な見せ方にはびっくりさせられました。そして常に笑いを失わない父親の息子への小さな嘘が、どんどんと悲愴感を増していくのにそのギャグがどれもが高クオリティなのも素晴らしい。誰もが指摘しているだろうけど、あの髭軍曹の通訳のシーンにはやっぱり笑わせられました。そして、映画は笑いを失わないまま、とても悲劇的な最後へとなだれ込んでいく。もう、涙なくしては見れません。ロベルト・ベニーニのコメディアン魂が創りあげた、この奇跡の感動作をぜひ多くの人に観てもらいたいと切に願います。
[DVD(字幕)] 10点(2013-05-13 20:07:10)(良:1票)
44.  ラストエンペラー 《ネタバレ》 
まさに栄華衰勢――。清朝最後の皇帝として生まれ、何不自由ない優雅な生活を送りながらも、辛亥革命により宮廷を追われ、その後アジア侵略を目論む日本軍に満州帝国の傀儡皇帝に祭り上げられたものの、終戦後は中国共産党の収容所に送り込まれ、最期は平凡な庭師として死んだ男・愛新覚羅溥儀。濁流のように押し寄せてくる歴史の荒波に、その運命を翻弄され続けた彼の波乱万丈の人生を、恐らく映画監督としては間違いなく絶頂期を迎えていただろうベルトルッチ監督が絵画のように美しい映像と気品に満ちた音楽の数々で描き出した伝記映画の傑作。もう何も言うことはありません。巨大な歴史のうねりの中でただ必死に自分の命を燃やした溥儀の哀切な人生は、善悪を超越してただただ胸に迫ります。 そんな作品世界に見事にマッチした、坂本龍一の壮大さと繊細さを併せ持つ音楽も素晴らしい。いったい彼の人生とはなんであったのか?観終わるころには、この現代という時代も様々な運命を生きた多種多様な人々の人生の積み重ねであり、そしてたった今この瞬間にも僕たちだってその歴史のただ中に居るということをあらためて思い起こさせてくれる、ベルトルッチ監督の最高傑作だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2013-04-27 17:25:43)
45.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 
愛すべき失敗作。14歳で殺された少女が死後の世界で、遺された家族を思いやり、そして好きだった少年のことを気にかけ、そして自分を殺した犯人が早く捕まり自分のような犠牲者を二度と出さないように心から願う少女がとってもキュート。確かにストーリーとしてはちょっと破綻しているのだけど、それでもこの少女の妄想世界って個人的に大好きです。それに犯人の変態野郎の身の毛がよだつくらい不気味なところもよく描けている。それだけに、最後はもっと盛り上がってくれたら傑作になれたと思うのに残念。でも、やはり主人公の「自分の死体が発見されるより、好きな人との一瞬のキスを選んだ方が幸せ」というラストのためにはこれで良かったのかなー。それでもこの映画、個人的に好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-24 22:39:49)
46.  ライアー ライアー 《ネタバレ》 
アメリカのコメディ映画ってやっぱり日本人とはセンスが合わないのか、これまで心の底から笑えた作品ってほとんどないのだけど、この映画はそのなかでも僕が〝心の底から笑えた〟数少ない稀有な作品。普段は嘘ばっかり吐いてテキトーに人生を生きている弁護士が子供の誕生日の願い事によって、ある日突然嘘が吐けなくなってしまう。そんなベタなお話のなかで、ジム・キャリーがやりたい放題しててそれが見事に笑えるのだけど、ちゃんと映画という枠内に収まっているから凄い。アメリカのコメディ俳優って得てしてやり過ぎちゃって映画のなかでその存在が浮いてしまっているもんだけど、ジム・キャリーってちゃんと映画のなかの因果律に含まれているんだよね。とか、そんな理屈とか抜きにして文句なしに面白いです!頭、空っぽにして最後まで大笑いしちゃいましたー。おばちゃん上司にセックスの後、「どうだった?」って訊かれて「うーん、いまいち」って答えるトコとかサイコー!
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-24 20:06:05)
47.  ラスベガスをやっつけろ 《ネタバレ》 
テリー・ギリアム監督が裸のランチを撮ったらこんなんなりましたって感じでしょうか。ぶっ壊れたジャンキー二人のどうしようもない旅の道程を幻覚・妄想まみれたサイケでエキセントリックな映像で描いていきます。若干、いつものギリアムらしいダークさが欠けているので物足りない印象もありますが、それでもジョニー・デップとベニチオ・デル・トロという個性派俳優のやりたい放題な演技とも相俟って見応え充分な作品に仕上がっております。もう、ジョニー・デップを横山ノック禿げ(古い?笑)にさせた時点で監督の勝ちです!
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-21 20:09:01)
48.  ランゴ(2011) 《ネタバレ》 
個人的に好きなゴア・バービンスキー監督とジョニー・デップが再びタッグを組み、新しくCGアニメというジャンルに挑戦した意欲的作品。で、なおかつアカデミー賞を受賞したとあって、僕の期待はいやがおうにも高まって観たのだけど、その期待が高すぎたのか、あるいは西部劇というジャンルにあまり思い入れがなかったせいなのか、そこまでノリ切れませんでした。でも、グロテスク一歩手前の擬人化されたキャラクターが画面狭しと暴れまくる映像は迫力満点で充分楽しめます。ランゴの造詣もジョニー・デップにぴったり。久々にワクワクさせてもらいました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-03-24 18:52:07)
49.   《ネタバレ》 
黒澤明監督が最後に撮った時代劇だけに、その終幕を飾るにふさわしい傑作。ある戦国武将一族の栄光と没落を重厚に描き出す。その丹念に描かれた絵画のように美しい映像(特に主人公が見る悪夢のシーンが素晴らしい)と、哲学的な深いストーリーはとても魅力的なパワーに溢れている。そして、最後に盲目の青年が崖の淵を頼りなげに歩く姿は日本的もののあはれを見事に表現している。何度も観るには体力がいるが、何年かに一度観返したい映画。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-16 17:45:18)
50.  羅生門(1950) 《ネタバレ》 
必ず勝つと信じてアメリカと開戦したのに、蓋を開けてみれば完膚なきまでに叩きのめされ、それまでの価値観や常識のなにもかもが灰燼に帰してしまいそうな危機的状況にあった、敗戦後の日本。当時のそんな状況にあって、若き日の天才・黒澤明がまるで時代の要請に応えるかのごとく作りあげた古典的名作。芥川龍之介の作りあげた殺伐とした平安期を舞台に、隠された藪の中で織り成される、3人の男女の陰湿な愛憎劇。各々に秘められたエゴとプライドを照射するかのように降り注ぐ日の光が、今にも何かが狂ってしまいそうな美しいモノクロ映像となって炙り出されていく。そこにあるのは、まるで見栄とプライドと欲望のために、誰も責任をとらぬまま始めてしまったあの戦争の愚かさと同じものだ。それでも、最後に提示される今にも消えてしまいそうな微かな希望は、時代を経た今でも決して色褪せることはない。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-16 17:01:14)
51.  ラストデイズ(2005) 《ネタバレ》 
十代のころに、ニルヴァーナにめちゃくちゃハマり、カートの死に衝撃を受けた者としては、そんな彼に捧げられた映画ということで、苦手なガス・ヴァン・サント作品だけどちょっと甘めな評価になってしまう。正直、これがカートの最期って言われても違う気がするけれど、彼の成熟しきれなかった永遠の十代の感性はちゃんと描かれていたと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-08 22:04:17)
52.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
普通に面白い映画だと思う。確かに、明らかな事実の歪曲があるけれど、自分としてはこれくらいは許容範囲内。トム・クルーズも渡辺兼も、どちらも時代の主流から取り残されてしまった人々、それでも失ってはいけない精神性のために勝ち目の ない戦いに挑む……。確かにアメリカ人監督が描いた日本的「もののあはれ」だけに、悲愴感はそこまで深くはないけれど、ちゃんと日本を描こうというスタッフの熱意は日本人として好感が持てます。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-20 21:26:22)
53.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 
なんなんですかね、この中途半端な映画は。スパイアクションなのか、ヨーロッパ風のアート系な映画なのか、それとも美しい景色を背景にしたラブストーリーなのか、全てに於いて不完全燃焼。せめてどれか一つに絞ればよかったのに、せっかくのジョージ・クルーニー主演も台無しです。
[DVD(字幕)] 4点(2012-05-20 20:12:09)
54.  ラスト、コーション 《ネタバレ》 
これはとても深い映画。女の魔性と男の愚かさをここまで大胆に描出した映画を僕は他に知らない。どうして女が男を狂わせるのか、そして男は暴力をふるってまで女を支配下におこうとするのか、そんな男と女の普遍的な駆け引きが大胆でありながら何処かに上品さをも感じさせる過激な性描写と共に描き出されていく。支配と被支配、復讐と赦し、サディズムとマゾヒズム、感情と肉体、そして憎悪と愛情。疑心暗鬼と肉欲と情愛が複雑に交差する、男と女のそんな深遠な世界へとアン・リー監督はスリリングに迫っていく。最後、極限状況下で女が男にかけた「逃げて…」という言葉は、人間の本能が搾り出した、まるで光り輝く宝石のように美しいものだった。やっぱり女って光り物に弱いんだよねぇ……。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-25 23:11:20)
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