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性別 男性

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1.  リメンバー・ミー(2017) 《ネタバレ》 
主人公ミゲルが迷い込んだ死者の世界の映像美に圧倒させられた。死者の集まる世界の中での自分だけ生きているミゲルが出会うヘクターとのやりとりの中で家族の大切さを知るミゲル、憧れていたひいひいじいさんがヘクターの作った曲、映画のタイトルでもあるリメンバー・ミーを自分だけの物にしようと企み毒殺した事を知る。ヘクターが本当の家族だと知った後にミゲルとヘクターが見せる表情が素晴らしい。ヘクターの願いを叶えようとするミゲル、ヘクターがどの様にして死んだのか?彼は愛する娘、ココの事を一度たりとも忘れた事などないのだ。ヘクターの生前の顔だけ写ってない写真が映し出される度に泣けてきて仕方なく、そんなヘクターが最後に報われる救い、希望に満ち溢れた素晴らしい映画です。この映画、大人は自分の今、生きている家族、亡くなってしまっている身内の思い出など絶対に忘れられない大切な思い出に涙し、子供は死者の集まる世界感を見て冒険映画として楽しむ。そんな内容に監督をはじめとするこの映画に関わった人達の子供から大人まで皆に楽しんで貰いたいという思いが伝わってきました。
[映画館(吹替)] 9点(2018-03-17 20:56:27)
2.  離愁(1973) 《ネタバレ》 
ドイツ生まれのユダヤ人女性と恋に落ちる男、二人は戦争により離れ離れになるが数年後に再会、一見どこにでもありそうな話を、単なる恋愛映画ではない大人に恋愛映画として見る事が出来るのは二人の演技、特にユダヤ人女性演じるロミー・シュナイダーの演技力があればこそで、特にラストシーンでの表情、演技が素晴らしい。他にも井戸での脚を洗う場面における色気、大人の女にしか出せない色気に見ていてこれは日本人の女性では出せない色気が充満している。この映画はとにかくロミー・シュナイダーの力が大きい。フランス映画だから出せる女優の演技、ハリウッド映画とは違う戦争が背景にある陰、色んな意味でヨーロッパ的な大人の映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2017-03-20 20:42:04)
3.  陸軍 《ネタバレ》 
人間としての誇り、本当の気持ちというものを木下恵介監督らしく訴えかける作品になっている。息子に兵隊同士、子供同士は戦友なんだから父親同士も喧嘩ばかりしたりしないで仲良くしてほしいと訴える。戦友として生きてほしいと願うそんな気持ちに応えようとする父親として息子に対する思いとラストの息子を見送る母親の悲しみとが切ない気持ちにさせられる。田中絹代演じる息子を思う母親としての思い、息子が上等兵として出世した時の喜ぶ顔とは裏腹な戦地へと送り込まれて行く息子を見送る表情との差がこの映画を物語ってる。木下恵介はこの映画の中に生きること。戦争に対する憎しみを声に出して叫んだりはしない。映像と俳優の演技と表情だけで訴えようとしている。一時間半にも満たない短い時間の中で親の気持ちというを戦争に対するやるせなさの中に描き出しています。これもまた木下恵介監督の代表的な映画としていつまでも残る作品になることでしょう。  
[DVD(邦画)] 8点(2013-07-26 21:45:19)(良:1票)
4.  リトル・ヴォイス 《ネタバレ》 
才能のある人は羨ましいと思う反面、大変でもある。自分の気持ちをまるで理解していない駄目な母親とそんな母親につきまとう男とその男の身勝手さが生んだ結果があれである。火事まで起こしてしまうという災難になるのはこの二人の駄目な大人たちのせいである。ジュディ・ガーランドやマリリン・モンローの歌真似をそっくりに演じることが出来るLVことリトル・ヴォイスがたった一度という約束でステージに上がって大勢の観客の前で思い切り歌う時の表情は本当に楽しそうであるし、観客も同じである。約束を守らない大人への反撥、LVにとっての歌は自分の好きなことへの現れであると共にけして、誰の為のものでもないという気持ちが伝わってくる。それだけに火事の中でも私は「お熱いのがお好き」と言って部屋から出ようとしないし、大切なレコードを守ろうとする場面、もしや?あれはマリリン・モンローが映画「お熱いのがお好き」の中で歌っていた曲を披露していることからくる洒落のつもりか?でも洒落にはならないぞ!いくらレコードが大切たからって火の中にいたんじゃ死んでしまうぞ!さあ、どうする?と思っていたら良かった。良かった。彼女の事を一番よく理解していたユアン・マクレガーが助けに来てくれた。素晴らしい友達、素晴らしき音楽、そして、ラストの鳩、LVのこれからを期待させる終わり方のお陰で嫌な大人のことなど忘れさせてくれそうになる。あのラストのお陰でイライラさせられる気持ちが何とか吹っ飛んで行った。最後にもう少しだけ!観ていたら「オズの魔法使」と「あ熱いのがお好き」が見たくなってきた。今、上映中の午前十時の映画祭で「お熱いのがお好き」は上映とのことで見れるけど(絶対に観に行く。)「オズの魔法使」をはじめとするジュディ・ガーランドの出ている作品「若草の頃」「イースター・パレード」も上映して欲しい。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-05 10:38:04)(良:1票)
5.  リュミエールと仲間たち
これは私のように古い映画きり見ている者には懐かしい名前の監督が出てきたり、また私のように田舎者にはなかなか映画館では見れないミニシアター系の監督の素顔、えっ?この監督さんってこんな人だったんだ。というような今まで知らなかったこと、新たな発見、色んなものが見えてきて面白く見られる。ただそれでも不満もある。出来ることならもっと絞って一人一人の人生を見ていたい。そんな気がして、そういう意味での不満を感じつつも映画監督とは何か?映画とは何なのか?というようなものを見せてくれるドキュメンタリー映画である。こういうフィルム映像が見れたというだけでも本当に貴重である。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-04 21:54:45)(良:1票)
6.  リービング・ラスベガス
酒で酔っている人ほど酔ってないと言う。酒がもたらす人間の行動の一つがまずそれである。この映画のニコラス・ケイジ演じる主人公はとにかく酒、酒、酒の酒が全てであると言わんばかりである。確かに切ない大人のラブストーリーとしてはよく描けているかもしれない。けれど、だからって酒によって人生が狂わされる者の悲劇、自分の家族にもしも、この映画のニコラス・ケイジのようなアルコール中毒患者がいたとすれば、それは個人だけの問題では済まされない大きな問題が生じるし、それを助けることが出来ないとしたらそれはある意味、エリサベス・シューとの関係以上に切ないはずである。その刹那さが何とも見ていても辛いし、見終わってからも重たい気持ちにしかなれない。重たい中に希望が残るものがあればもっと高い点数付けられるけど、この映画にはそれが感じられない。人が酒によってこれほど駄目になって行く様子を見事に再現している作品としては評価出来るけど、私が映画に求めているものとは違う映画として考えてしまう為にこれ以上の点数は付けられない。本来なら5点と言いたい所だが、俳優の素晴らしい演技に1点だけプラスしての6点てことでこの映画についての感想を終えたいと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-19 21:43:25)
7.  掠奪された七人の花嫁
とてもミュージカルとは思えないようなタイトルからは想像出来ない映画である。確かにこれは間違いなくミュージカル映画である。けれど、ミュージカルを観ているというよりも西部劇を見ているような気持ちにさせられる。牛も出てくるし、馬も出てくるし、あの景色、町並み、山、とにかく雰囲気は西部劇である。個人的には群集劇的なミュージカルは苦手であるが、それでもつまらなくはなかったし、普通に楽しむことは出来た。それにしてもよく転ばないで踊ってられるなあ!と感心させられたし、この映画に出てる人達の身体能力の高さは、まるで体操選手のようである。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 21:37:05)
8.  リトル・ロマンス 《ネタバレ》 
良いなあ!フランスって良い国だなあ!未成年なのに馬券を買えたり、中学生二人きりで競馬場にデートで行けたり、日本じゃ考えられない。何とも羨ましい。羨ましいといえば、ダニエル!あんなにも可愛いダイアン・レインのローレンとデートできて、しかも、キスまでしやがる。全くもってやいちゃうぜ!もうね、とにかくダイアン・レインが可愛い。可愛いと言えばローレンス・オリヴィエのスリのじいちゃんも可愛いね。三人で競馬場でレースを楽しむ。勿論、馬券も買う。しかし、ダニエルの絶対にスノークイーンで決まりだという忠告を聞かずに別の馬の馬券を買う。そして、大金を手にするが、その大金をすってしまう。スリだからお金もすってしまうというのはちょっとした洒落が効いていて面白い。二人の為に警察の尋問にも答えない。ダニエルとローレンの別れを少し離れた所でベンチに座って見ている所も良い。私はこのシーンが一番好きです。ラストのダニエルがローレンを乗せた車を追いかけるシーンを見て、大林宣彦監督の「転校生」のラストを思わずにはいられなくなる。大林宣彦監督はこの映画のファンなのかもしれない。劇中に同じジョージ・ロイ・ヒル監督の「スティング」や「明日に向って撃て!」の名シーンが流れるというのも良いねえ!作品全体の雰囲気はとにかく甘い。甘いけど、その甘さも若い二人だから良いのだ。甘いと言えば、ダニエル君!一言だけ言わせてくれ!一週間も前から研究しても、データで馬券を買っても当らない時は当らないよ。むしろ、データなんてものが競馬には不要である。大体、過去のデータを持ち出した瞬間にそのデータが崩れるのが競馬です。毎年、有馬記念だけは絶対に当てたいと1ヶ月も前から色々考え、過去の傾向、データなど参考に買いつづけていてもちっとも当らないで現在17年連続外している私が言うんだから間違いありま(有馬)せん。おっと、最後は何が何だか訳の解らないレビューになってしまったけど、とにかく微笑ましいそんな作品です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-08 11:56:01)(笑:1票)
9.  旅情(1955) 《ネタバレ》 
中年の男女の話なんて、どこにでもあるような話であるがここまで素晴らしくしているのはデビッド・リーン監督の素晴らしい演出無くして考えられません。赤いベネチアン・グラス、サンマルッコ広場に鳴り渡る楽隊の響きや大きく聳え立つ鐘、スクリーンいっぱいに舞い上がる鳩の群れ、ベニスの美しい町並み、青い海の美しさ、大空に鳴り響く花火の美しさなど、とにかくどの場面も一度見ただけでいつまでも心に残ること間違いなしの美しい映像美があればこそである。前半はジェーン(キャサリン・ヘップバーン)がカメラを手にベニスの町並みを写真に収めるなどして楽しんでいる姿を見て私達も彼女と同じように旅行している気分にさせられる。ところがそんな彼女がサンマルコ劇場で後ろにいた男との出会いから話は変わっていき、しかも、その男のことが気になり、遂にはどうしようもない気持ちになってしまうその心理状況をキャサリン・ヘップバーンは見事な演技力で見せてくれてます。心の微妙な心理状態を表しているかの如く、監督の計算なのか?ジェーンの服装が変わる様子はまるで女性の揺れる気持ちを表しているみたいだし、ラストのあの駅の別れの場面での白いくちなしの花、届きそうで届かない。あと少しという所で手にすることなくレナードとの別れを済ませた後のジェーン(キャサリン・ヘップバーン)のあの晴々として気持ちの良さそうな表情にイタリアに来て良かった。辛いこともあったけど、それよりも楽しかった事の方が多かったと言っているようである。素晴らしいラストといい、タイトルの「旅情」なんてこれまた正しくその名の通りの素晴らしい映画である。恋愛映画の名作と呼ばれる作品の多くは同じイタリアが舞台の「ローマの休日」を代表するように愛した相手の幸せを自分の事よりも考えて自ら身を引くケースが多く、この映画のジェーンもそうです。愛した相手には奥さんがいる。その事をきちんと解っているから別れる事を決意し、ベニスから離れる事を決意して帰っていたのである。そういう品の良さを感じさせる映画を撮れるデビッド・リーン監督は素晴らしい監督である。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-08-03 22:20:40)(良:1票)
10.  利休
日本的って言葉がよく表現されているし、役者に関しても文句なしの二人、三國連太郎の利休と山崎努の秀吉、この二人の親しみから憎しみへと変わって行く様がきちんと描かれている。そういう意味では非常に良く出来てはいるものの、この二人を取り巻く他の者との駆け引き、ドラマ的、いや、映画的と言った方が良いかもしれない興奮という意味で観ると物足りなさが残る。全体的にまとまっていて、よく出来ているが、何かあと一押し、二押し的な要素に欠ける為につまないとは思わなかったが、特別凄いとも思えず、それなりに楽しめはしたものの物足りない。この同じ監督の映画なら私は「砂の女」の方が好きなのと、凄み、強烈さにおいても上であると思う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-05-17 16:14:55)
11.  竜馬暗殺 《ネタバレ》 
まずは一言!荒々しい!この作品の感想としてはとにかくこの一言に尽きる。冒頭からして男臭くて荒々しいのである。坂本竜馬、最初の登場シーンからしてとにかく男臭くて荒々しい。後ろ姿でふんどし姿、ケツを半分出したままの坂本竜馬、ここでこの坂本竜馬という人物像、ほとんどの方が頭に描いているような美しくてかっこ良く、二枚目な坂本竜馬像を覆してしまうほどの強烈な印象を残します。よれよれの服に女に弱く、だらしのない駄目男のような竜馬、同じように中岡慎太郎もこれまた女にだらしなく駄目な男の象徴のようなものを見せます。そんな二人の駄目男演じる俳優、原田芳雄と石橋蓮司のギラギラ感、本来、時代劇とは、侍とは何かっていうものをここで見せつけます。ただ見た目だけ美しくかっこ良く何でも見せようとする現在の時代劇とは大違いである。男たるもの、それが侍であろうが、一人の男として荒々しく女に弱い生きものであるという事を解り易く描いている。仲間だろうが、敵だろうが、よれよれの服を着ていることで誰が仲間で誰が敵なのか解らないような緊張感をあのギラギラした太陽とまるで真夏のような暑苦しさ漂うモノクロの映像により見ていて本当に暑苦しく思えるほどのこの監督の演出により役者も皆、ギラギラしている。松田優作の右太にしても何を考えているのか解らないほどの恐ろしさを感じるし、女にしてもそうである。桃井かおりの印象があまりにも薄く思えてしまうほどの強烈な印象を残す中川梨絵という女優の演技が怖い。男達を迷わす、狂わす女の怖さ、坂本竜馬と中岡慎太郎が殺された後のラストのええじゃないか♪ええじゃないか♪と聞えてくる大勢の人の中、血のついた顔で不気味な顔して消えていくシーンにはぞっとざられる。時代劇、活劇としての迫力やテンポという意味で不満もあるが、それにしても役者達の凄みのある演技があるからここまでの作品にし上がっていると思う。最後に幕末時代を駆け足に生き抜いていった竜馬の壮絶なまでの死に様に、そして、脇役でも輝る演技を見せている松田優作の若くしての死を思うと残念でならない。日本は坂本竜馬と松田優作というこの全くもって別の二人の人物を若くして失ったことは本当に大きな痛手であると思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-05-04 10:25:39)(良:1票)
12.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
市川雷蔵は相変わらずクールで、卑劣な男を淡々と演じているし、またそういう男が本当に似合う。婚約者であろうと、おかまいなしに毒殺する。増村保造監督はここでもやはり変態性をあの教育における現場でのやりとり、裸の女性の人形まで使っての女性を抱く講習なんて、他の監督にはない変態性が見られる。そんな一方で見ていて違和感が残る。最も違和感が残るのは加東大介の中佐、どうにもこうにも見ていて「社長」シリーズの延長のようにしか思えない。あれだけ厳しい環境の中でも義理に厚く情け深いのも変な気がする。小川真由美のあの役もこれは小川真由美がけして、悪いというわけではなく、若尾文子にこそぴったしの役ではないだろうか?スパイ映画としての完成度に関しては、緊張感もあるし、完成度も高いとは思うが、キャスティングに何か違和感が残るのがマイナスである。最後に市川雷蔵にもう一度、話を戻すとあんなご服屋さんはいないって!どう見てもスパイとしか思えない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-06 16:05:29)
13.  リスボン特急
アラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーブとフランスを代表する大スターの競演てことで借りてきたものの、期待が大きすぎたかもしれない?いかにもフランス映画らしい雰囲気が感じられて嬉しい反面、何か物足りなさも残る。サスペンス映画として観るよりは犯罪映画として観る方が正しいのかもしれない。全体な空気、俳優陣の演技も悪くはないし、むしろ、アラン・ドロンもかっこ良い。ただ、アラン・ドロンて俳優に関しては刑事よりも悪役の方が向いてると思うし、私は断然、好きです。それとリスボン特急とタイトルにあるにも関わらず特急内でのやりとり、緊張感もいまひとつな感じがしてやはりちょっと物足りない。カトリーヌ・ドヌーブの悪女ぶりに関しては良かったと思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-05-25 17:50:28)
14.  理由(2004)
何とそれにしてもよくぞこれだけ多くの出演者を使いながらもきちんと一本の映画として完成させてしまう辺り流石は大林宣彦監督である。今の日本映画でこれだけ多くの人に出てもらうようお願いしても出てもらえる監督は他にはいないだろう!これも大林宣彦監督の人脈あってこそ、東京の下町で起こったある殺人事件の背景にあるのは家族の絆、大林宣彦監督らしいどこか優しさ、温かさを感じる作りに共感出来る反面、やはり少し長いのと説明過ぎるのも気になった。それでも観ていて退屈とは感じない。下手な監督が撮るとこうはならない。それと東京の下町の映像のリアルさ、人が生活しているという感じがして、その辺は同じ東京を描いてる「三丁目の夕日」とは全くもって対照的!何のリアリティも感じない「三丁目の夕日」より断然、リアリテイを感じる。そして、この映画の中で語られる一つの殺人事件から生まれる人間愛、伊藤歩が赤ん坊を抱いてる姿がとても印象的な上に悲しくもある。
[DVD(邦画)] 7点(2007-09-08 17:20:11)(良:1票)
15.  リタ・ヘイワースの軌跡 《ネタバレ》 
冒頭あの有名な「ショーシャンクの空に」の中でリタ・ヘイワースが登場する映画「ギルダ」のワンシーンが映し出される。そして、今度は女優ニコール・キッドマンのリタ・ヘイワースへの思いが語られる。「リタを見るとうっとりするわ」本当にその通りである。彼女の魅力とは何か?ただ単に美しいだけではない。ただ美しいだけならこれほどまでに同姓にも好かれる事など絶対にないと思う。そして、勿論、スタイルが良いからだけでもないのだ。リタ・ヘイワースの魅力は美しさと上品さの両方を持っているからである。そんなリタ・ヘイワースというハリウッド映画史上最高のセックスシンボルである彼女の波乱万丈の生涯を生前、親しくした親友や映画関係者、更には娘のインタビューを交え語られる。4歳から早くもダンスを習い、13歳にしてスペイン生まれでダンサーだった父と舞台を中心に踊るようになる。その後、15歳で映画界にデビューする。そんなリタ・ヘイワースが舞台に出ていた時も映画に出演している時も誰もが見て思う元気でいつでも輝いていたのとは裏腹に内気な性格で寂しがりやだったというこのドキュメントフィルムを観るまで私は知りませんでした。リタ・ヘイワースが五回も結婚し、その度に上手く行かずに離婚していたという事も知らなかった。映画界で華々しく活躍する一方で人には言えない苦しみと1人の女性としての幸せを願いつつも最後まで苦しんでいたこと、アルコール中毒となってアルツハイマーによって亡くなったことも知りませんでした。僅か58分という短い時間のフィルムの中にこれほどの波乱にとんだ人生を送っていたことを包み隠さずありのままに残しているこの貴重なフィルムを見てリタ・ヘイワースという1人の女優が女優である以上に1人の女性として生きてきた多くの経験に人生そのものを見たそんな気がします。これまた一つ見応えのある貴重なドキュメンタリー作品を観ることが出来て本当に良かったのと私自身、まだ観てないリタ・ヘイワースの出ている映画を観たくなった。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-13 20:30:13)(良:1票)
16.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
凄く良かった。こういう映画を待っていたんだ!久しぶりにアメリカ映画で心から良い映画を観たと思わせる何とも観終わった後の心地の良さ、それはこの映画の主役達と言える家族達がみんなして、感情移入せずにはいられないからである。今の世の中、勝ち組と負け組とにやたら分けられたりするけど、この映画を観て本当の勝ち組とは何か?てことが解った気がする。それは、けして、まともじゃない。世間から見ればどう考えてもおかしい、変人だらけの家庭に思われるかもしれないけど、それでも一人、一人が負けることを恐れず、最後まで戦い抜く姿は本当に感動せずにはいられない。この映画のタイトルにもなっているリトル・ミス・サンシャインコンテストでのあの周りからのブーイングの中、娘を応援し、一緒になって立ち上がり、そして、ダンスをする家族達の姿に私は泣けて泣けてヤバかった。途中、病気で亡くなってしまったおじいちゃんを病院から連れ出し、会場へと運ぶ家族達、何もかもが心が一つというものを見せてもらった思いで、こういう映画にこそ本当にアカデミー賞作品賞を与えたくなるし、与えるべきだ!おそらく今回もクリント・イーストウッド監督の作品が獲るとは思うが、私は断然、この映画に賞を与えたい。そして、最後にもう少しだけ言わせて欲しい!オリーヴ!あんた最高だよ! 周りのみんなが他の子にグランプリを与えても、私は絶対にオリーヴを選ぶ。
[映画館(字幕)] 9点(2007-02-11 21:11:38)(良:1票)
17.  リリー 《ネタバレ》 
元みかんさんじゃないけど、私もこの映画、ずっと観たくて探しに探して、やっと見つけた時の感動、喜び、期待通り、良いもの観させてもらいました。まずは何と言ってもこの映画の主人公であるリリーが本当に可愛いい。それは見た目だけの可愛さではなくて、一人の女性としての可愛さ、この映画を観れば解ってもらえると思います。とにかくリリーの可愛さ、これは男なら誰もが心からなんて可愛い。健気な心の持ち主なんだと応援したくなること間違いなし!少なくとも私はこの映画のリリーは応援してあげたい。そんな気持ちにさせられました。女性が観てもリリーの可愛さをきっと解ると思う。ピンク色の洋服にエプロン姿でレストランで仕事をしている時のリリー、お客さんに対して、飲み物や食べ物を運ぶリリーのおどおどした姿も可愛いじゃありませんか!仕事中に眼の前で行なわれているマジックショーが気になって、仕方のないリリー、そんなリリーの表情、またリリーが仕事をクビになった後の話も見方によってはかなり幼稚に見えるかもしれないけど、そんなことよりもリリーが出合った人形達との交流によって生まれる愛情、これこそ本当の人間愛、みんなで歌う主題歌「ハイ・リリー・ハイ・リリー・ハイロー」の曲の素晴らしさ、作品全体のこの雰囲気、どれも観ていて楽しい。そんな作品です。それにしてもこの映画、私も含めてもたったの五人しかコメントがないなんて、残念だなあ!もっと多くの方に観て欲しいのに!
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-10 10:41:16)
18.  リバティ・バランスを射った男
ジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートの競演作は昨日も観ました。観たのは「ラスト・シューティスト」です。この作品、まずは監督がジョン・フォード監督というだけあって、流石に上手い!俳優の使い方、キャスティングの妙とでも言うのか、どの俳優にしてもこの役はこの人でこそと言うべき見事な配役!ジョン・ウェインのトムのかっこ良さとジェームズ・スチュアートの弁護士といい、この映画のタイトルにもなっているリバティ・バランス役の俳優といい、どの俳優にしても描き方から何から本当に上手い!オープニングの音楽もいかにも西部劇て感じで良いし、これまたジョン・フォード監督て感じの西部劇でした。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-04 21:56:11)
19.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
西部劇は大好きなジャンルであり、そんな西部劇の中でも個人的に最も大好きな西部劇がこの作品です。ハワード・ホークス監督の小気味の良い演出、それに応えて見せた俳優陣、全てがこれぞ西部劇だ!と言うべき大傑作!ジョン・ウェインのかっこ良さは勿論のことながら、私はディーン・マーチンがこの作品の中で言ったこの台詞に涙したこと忘れません。そして、何度観てもその場面で泣けてきます。その台詞とは「男は忘れるのさ!だが、忘れるのが辛いこともある。」この場面は本当に何度、観ても泣いてしまう。西部劇でこれほどまでに泣かれたことなど未だにありません。この場面だけでも何度も何度も繰り返し、観たくなるぐらいこの映画、私は文句なしに大好きです。そんなディーン・マーチンのお酒の飲み方といい、とにかくかっこ良くて、あぁ~なんかまた観たくなってきた。とにかく文句なしの満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2006-06-08 23:03:49)(良:1票)
20.  リバー・ランズ・スルー・イット
アメリカはモンタナの美しい風景とそして、そこに描かれている父と2人の息子、一人はエリート、そして、もう一人は全くといって良い程の無頼な弟、そんな3人の物語を壮大な大自然と美しい親子の物語として描いたこの作品、1990年代のアメリカ映画の中でも上位に入る素晴らしい作品だと思います。何しろこの作品、釣りのシーンの息を呑むほどの美しい映像、それが観たくて三回も映画館に足を運んでしまいました。とにかくその位、本当に美しい作品です。近年、やたらめまぐるしいSFXとうるさい音楽をがんがん流す作品が多いアメリカ映画に対し、かなり失望している中でのこの映画の持っている雰囲気はとても良いものがあります。監督のロバート・レッドフォードが監督として一流だということを証明した作品としても評価したいと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-14 13:51:44)(良:1票)
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