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コメント数 1963
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181.  幸福(1964)
タイトルこそ「幸福」とあるけれどこれは人間の幸福について、男と女とでは考えが違うというようなものを見せられているようであり、そして、タイトルとは裏腹に何とも惨酷であり、男のエゴイズム、身勝手な部分というものを徹底的に見せ付けられているようで何とも怖い。この映画は女流監督であるからこその視点に立ち、男というものは一人の女性だけを愛すことなど出来ない勝手な生き物であるとさえ言われてるようです。モーツァルトの美しい音楽と何だかジャン・ルノワール監督の映画でも見ているようなほどの美しい映像がよりこの映画の惨酷さというものを際立たせている。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-29 09:39:23)
182.  ニッポン無責任野郎
植木等演じるこのノーテンキぶりが素晴らしい。ここまでいい加減、ノーテンキぶり、お調子の良さ、世の中楽しく!楽しく!て感じが常に漂う。過去より未来に眼を向けて生きようではないかというメッセージまで描かれている。ところで何だか女性陣のキャストを見ると「社長」シリーズぽいなあ!て思ったらこの監督さん、「社長」シリーズの助監督をしてるとは、通りでなあ!「社長」シリーズと「釣りバカ」シリーズを足したような気楽さ、植木等の源さんの部長を馬鹿にしたあの歌が笑えた。笑えた。とにかく余計な事など考えずに楽しむに相応しい植木等の代表作! 
[DVD(邦画)] 8点(2009-03-25 20:23:15)
183.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 
モスラ強い!ゴジラの尻尾掴んで振り回す。モスラの幼虫もこれまた強い!あのゴジラ相手に一歩もひけを取らずにやっつけちゃう。糸巻き巻き♪糸巻き巻き♪巻いて♪巻いて♪ええ?次何でしたっけ?モスラの幼虫が物凄く不気味、リアルです。何だか下痢気味のう○このような感じが凄く不気味でリアルです。あの黄色の画面、景色とでも言うべきか?とにかくリアルです。ところであの歌、ピーナッツの双子の姉妹が歌う曲だけどモスラだけじゃなくて、ゴジラでも使えませんか?ゴジラや♪ゴジラや♪てね。最後に間違っても卵料理食べながら見る映画じゃないな!
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-24 20:39:15)
184.  いつも2人で
う~ん?ちょっと期待しすぎたかもしれない。作品全体の雰囲気もオードーリー・ヘップバーンの見せる顔つきの良さ、表情の素晴らしさに加えてヘンリー・マンシーニの音楽も良いのだが、どうにも話としてはいまひとつ面白さが感じられないのと、回想シーンがちょっとしつこい。オードリーのお洒落な雰囲気とヘンリー・マンシーニの音楽のおかけで見てはいられる(それなりに楽しめる)が、そうでなきゃ、それほど面白味のある作品でないように感じてしまう自分はまだまだこの映画の本当の良さについて全く理解出来てない気がして、すいません。何年かして改めて観ればもっとこの映画の良さについて解るのかもしれないということで、現状ではこの点数がやっとです。この監督とオードリーの映画では「シャレード」が私のベストムービーです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-03-15 17:33:37)
185.  クレージーの無責任清水港 《ネタバレ》 
クレージーキャッツの時代劇を初めて見ました。いや~これまた何ともハチャメチャでやりたい放題、とにかく滅茶苦茶な展開なんだけど、これははっきり言ってマキノ雅弘監督の撮った「次郎長三国志」シリーズを見ている人の為にあるような感じがする。勿論、見てない人にも笑える場面もきちんと用意していて普通に楽しめる作りにはなっています。クレージーキャッツの時代劇と何だかいまひとつぴんとこない感じがしなくもないが、特に石松演じる佐々木課長じゃなかった。谷啓が石松のイメージに全くもって合ってないし、石松というよりはマキノ版「次郎長三国志」シリーズで加東大介が演じた豚松の方が合ってる気がしてならないし、ハナ肇の次郎長親分にしても何だかしっくりこない。そんな中にあって植木等の三五郎は小泉博の三五郎よりも私は好きです。女優陣では団令子のお蝶さん、悪くはないけど、何だか「社長」シリーズでも見ている感じがしてしまう。まあ、色々と文句は言ってはみるものの、マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズは東宝版も東映版も全て見ている者としては何だか嬉しくなるシーンがきちんとあったりとそういう意味では嬉しくも思うし、脚本がマキノ版「次郎長三国志」シリーズと同じというのも興味深く、それにこの作品、それだけでく何とあの黒澤明監督の傑作時代劇「用心棒」の桑畑三十郎まで出てきてと、その三十郎だが、あのあっけないやられ方には噴出してしまった。作りは滅茶苦茶だし、いきなり「用心棒」のパロディが出てきたりともう、何が何だか分らん内容だけど、それでも大好きな「次郎長三国志」の好きなシーンが見られた事と、本家本元の「次郎長三国志」シリーズにも出演している田崎潤に土屋嘉男の姿も見る事が出来たので、それだけでも見て良かった。借りてきて良かったと思います。これ以外のクレージキャッツの「次郎長」ものも見たいと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-03 20:33:25)
186.  大盗賊(1961) 《ネタバレ》 
本当は字幕のが良いのだが、洋画を見る場合は字幕派であるのだけれど、仕方ない。吹き替え版しかないのであるからして、それにクラウディア・カルディナーレ目当てということでもあり、監督があの大傑作「まぼろしの市街戦」と同じであるという理由で借りてきた。何だか見ていて「ルパン」でも見ているようである。何しろ主演のジャン=ポール・ベルモンドの声、吹き替えがルパンの声と同じ山田康雄だからして、どうしても「ルパン」を見ているように思えて仕方ない。話も何だか「ルパン三世」のアニメに出てきそうな内容だし、クラウディア・カルディナーレのあのナイスなバディ、零れ落ちそうなほどのおっぱいについつい眼が行ってしまいそうです。て言うより見ながら眼はそこに集中してました。ごめんなさい。←いったい誰に謝ってるんだよ?ジャン=ポール・ベルモンドがまるでルパンのように女好き、女たらしでキザである。ただルパンのように紳士的なかっこ良さはあまり感じられない。それにしてもこの映画の男達、中でも二人、主役の役名があれ?何肉だっけ?忘れちまったぞ!やはりクラウディア・カルディナーレの胸元ばかりに気を取られているからか?度忘れしまった。何肉だっけなあ?贅肉じゃないし、焼肉でもないし、何肉だ?が肉て言いつつ痩せているし、又、やさ男て言いつつも太ってる男、名前とは別人の二人が面白いし、冒険活劇としても楽しめるけど、最後がどうも納得出来ないし、すっきりしない終わり方がちょっと不満である。納得出来ない、すっきりしないと言えば、やっぱり思い出せない。ジャン=ポール・ベルモンドの役名が何肉だったのか思い出せない。先ほどまで見ていたはずなのに!あぁぁぁ~あのグラウディア・カルディナーレのナイスな胸の方ばかりに眼を奪われてしまい、悔しいなあ!何肉だったか思い出さないと今晩、眠れないかもしれない。同じ眠れなくなるのならクラヴティア・カルディナーレの夢で魘されて眠れなくなる方が良いよ。まあ、あれこれ書いてみたものの、面白く見ることは出来ました。
[ビデオ(吹替)] 7点(2009-02-28 11:09:40)
187.  明日ある限り
あの名作「二十四の瞳」と同じ作家の壷井栄の原作による映画化!流石に「二十四の瞳」には及ばないし、敵う筈がなく、香川京子の熱演ぶり、豊田四郎監督の大人の味わいを感じさせる丁寧な仕事ぶりなどは見られるが、娘の話に重点が置かれ過ぎていて、それも星由利子の演技もだが見ていて自分の眼の見えない事を理由に色々と言い過ぎなのも何だか引っ掛かり感情移入しずらかった。良い話ではあるが好きかと言われると困る。 
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-02-20 23:04:48)
188.  セクシー地帯
タイトルが良い。何よりもまずはタイトルです。セクシー地帯ですよ。どんな地帯や?どんなセクシーな地帯が待ち構えてるのか?男なら解る筈?解るよね?にじばぶ様!放浪紳士チャーリー様!まるでエロビデオみたいなタイトルだが、内容はフランスのフィルムノワールぽい感じが漂う作りのサスペンスもの!三原葉子のナイスなプロポーション?う~ん?三原葉子も悪くはないし、結構毛だらけ猫灰だらけじゃなかった。そりゃ違う映画だ。おっと失礼!同じ葉子なら司葉子で見たい気がする。これ川島雄三監督がもっと長く生きてたら、川島雄三監督による司葉子か若尾文子で見たい。それにしてもこのタイトルだけで釣られて借りてきた私はまるで餌に引っ掛かり餌食となった魚みたいだなあ?まあ、とにかく内容云々気にせず気軽に楽しく、怪しく、悩ましく、スケベな男達の為にあるような映画かもしれない?ええ?そういう事で宜しいでしょうか? 何だかこの石井輝男監督、ハマりそうだ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 21:50:31)(笑:1票) (良:1票)
189.  冬の猿 《ネタバレ》 
冬の夜空へと打ち上げられる花火の美しさ、ラストの余韻、ジャン・ギャバンの相変わらずの渋さ、年老いた男の哀愁などしっかりと描かれていて感心させられる反面、ポール・ベルモンド演じる若い男、あの役、私としてはアラン・ドロンこそ相応しい気がしてならない。前半の戦争シーンは作品を盛り上げる為にという狙いなのかもしれないけれど、私はあの戦争シーンは好きになれない。同じ監督の作品ならば私は「ヘッドライト」の方が好きです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-02-18 21:29:23)
190.  殺し(1962)
ベルナルド・ベルトルッチ監督の監督デビュー作品とのこと!なるほどね。確かにこれは黒澤明監督の「羅生門」を意識した撮り方、作品全体に漂うギラギラした感じ、夏の暑苦しさを感じる映像美、森のシーンなんて正しく「羅生門」のようである。世界中の監督で最も影響を受けている日本人監督は間違いなく黒澤明監督であることは他の多くの外国人監督の作品を観れば解る。アメリカ人監督は断然「七人の侍」、そして、ヨーロッパ人監督の場合だと「羅生門」てことになるのであろうか?この映画の監督ベルナルド・ベルトルッチはイタリア人なので、やはり「羅生門」の影響を最も受けているのは解るし、いかにもイタリア人監督という感じが漂う。他にもこの映画、音楽の使い方など他の監督さん、あのギターの音色を思わせる音楽はどことなくフランス映画の名作「禁じられた遊び」を思わせる。話としては解りずらいし、結局、犯人は誰なのか?ということにおいてもイマイチ解らなかったりと不満も多いけど、色んな映画の影響を強く受けていることだけは解るし、間違いない。そういう意味で興味深い作品!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-02-14 20:10:54)
191.  砂の女 《ネタバレ》 
怖い。何とも恐ろしい映画であると共に話としても本当に怖い。まるで砂そのものが人間のように生命というもの、魂とでも言うべき方が良いかもしれない?生きているようにさえ思えるほどのあの砂の恐ろしいことといったらない。昆虫採集が趣味で偶々鳥取の砂丘へとやって来た男が体験する地獄のような日々、蟻地獄のような世界から何とかして脱出しようとするが、出来ない。いや、一旦は成功したものの、村人に騙され再び地獄のような生活へと戻される。人間は一人では生きていけない。何とかして自分だけでも助かろうとしても砂がそれを許さない。自分の前へと大きく立ちはだかる凄まじいほどの砂、そして、そんな砂同様に自分の前に立ちはだかる一人の女の存在がそれを許そうとしない。この映画は何とも不条理極まりない世界を描くと同時に自分だけは自由であると思ってる人への物凄い強烈なまでの問いかけ、自由だと思ってる人にも自由なんてものはちょっとした事で失ってしまう。どこでどうなるか人間の運命なんてものは解らないと言ってるように思えてならない。岡田英二演じる男が何故、一度は成功した脱走なのにまたあの地獄の生活へと戻ってしまったのだろうか?それは岸田今日子演じる女の存在があればこそであり、その存在の大きさと生きる為に砂をかいてはかいては生き延べようとする姿こそ人間本来の姿を知ったからこそ最後は自分も砂の女(岸田今日子)と同じく砂の男であろうとする。それは何も人生の諦めなんかではなく愛した女の為に自らも砂の男へとなる決心とも言える決断であり、全てを受け入れた瞬間だったのではないだろうか?
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-14 12:10:57)
192.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレンとマスチェロ・マストロヤンニのコンビでは「ひまわり」の方が有名だし、観ている人も多く、評価も高いけど、私なら断然、こっちを選ぶ!1話1話それぞれが面白いが、話の面白さというよりも主演の二人の演技が作品を面白いものにしていると言って良いと思うぐらい二人が良い。今までソフィア・ローレンって特に美人だとは思わなかったけど、この映画の彼女は間違いなく美しい。そんなソフィア・ローレンに対してちょっかい出したり、直ぐに身体を求め、やたらと裸を見たがるマルチェロ・マストロヤンニが何ともアホでそのアホとは男の男らしさアホぶりが微笑ましい。ところで、イタリアでは悪いことしても子供さえ作れば逮捕されないのであろうか?これを観て、そうか!ようし、私も金に困って税金も払えないようになったら子供作ってやれとアホな考えを持つ人がどれだけいるだろうか?もっともあんなにばんばん子供作ったら余計にお金がかかってしまい益々ピンチになりゃしないかと?
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 19:18:55)
193.  剣鬼 《ネタバレ》 
三隅研次監督、市川雷蔵主演による「剣」シリーズ三部作のラストを飾るに相応しく正に壮絶であり、まるで市川雷蔵自身が乗り移ったかのようなあの表情の鋭さと悲しみのようなものに、市川雷蔵自身の運命、宿命とでも言うべきか?40歳にも満たない若さで亡くなってしまった市川雷蔵の作品を見ていると現代劇にしても時代劇にしても男の色気、危うさ、怪しさとでも言うべきか?女性が女性に憧れ、好意を抱くように男が男に憧れ、好意を抱く。単なる二枚目でない魅力がこの俳優にはある。だからこそ市川雷蔵ファンの男は多く、私もそんなファンの一人として、この作品のあの表情からはまるで市川雷蔵自身が自分の死を予測していたか如く思えてならない。花造りの名人、剣の達人、おまけに足の速さは馬以上、女を守る。全てにおいて班平=市川雷蔵に思えてならない。ラストの大勢を相手にの戦い、花畑の中での壮絶なまでの戦いと死に様に人間の儚さの様なものを感じ、剣三部作全て見て改めて市川雷蔵の魅力ここにあり!そして、僅か38歳にしての若さでの死は日本映画界において大きな損出であるという事を思う次第であります。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-06 20:16:12)
194.  大魔神怒る
大魔神シリーズの2作目となる今作だけど何て解りやすくてストレートなタイトル!どうも近頃、歳のせいか?解りずらい横文字ばかりのタイトルの映画が大い中、このタイトルの解りやすさ!まずはそこに私は惚れた。ところでこの映画音楽を作った人って他にも「ゴジラ」シリーズや「座頭市」シリーズに「眠狂四郎」シリーズや「クレヨンしんちゃん」まで担当してるとはびっくりです。「大魔神怒る」だから良いけど「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」「クレヨンしんちゃん怒る」なんてタイトルだったら嫌だし、「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」はともかく「クレヨンしんちゃん怒る」だったら絶対見ないと思う。 それにしても大魔神のあの湖からの登場に、普通なら隣街は水びたしで大騒ぎだろうに!映画で良かったと思う。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-02-03 20:51:36)
195.  濡れ髪喧嘩旅 《ネタバレ》 
市川雷蔵と川崎敬三コンビによるコメディタッチな股旅時代劇!やたら女に弱く、だらしない弱気侍の川崎敬三に対して手助けしようとする度にお金を要求する市川雷蔵、前半はかなりの喜劇調でテンポ良く話は進むものの、後半になるに連れ、市川雷蔵演じるやくざな男には妹がいて、別れたまま離れ離れと、何だか染み垂れた話になっていき、前半の調子で進めばもっと楽しめたはずだと思うと、ちょっと残念である。相変わらず市川雷蔵はかっこ良く、股旅ものとしての楽しさを見せてくれている。このシリーズのこれが最後の作品らしいけど、他のも是非、観てみたい。それにしても女優陣、魅力的な人とそうでない人との差が大きすぎるのもマイナスであり、喧嘩旅てあるように喧嘩のシーンも満載であるが、その喧嘩についても何だかいまひとつな感じがする。まあ、けして、つまらない作品じゃないし、それなりに楽しめたので6点てことでこの作品の感想を終わりにしたいと思う。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-24 19:41:09)
196.  ひばり・橋の花と喧嘩 《ネタバレ》 
冒頭のナレーションを聞いて、あれ?この声はもしかして?寅さん?て思ったら予想通り、渥美清のまるで寅さんのようなバイのような語りに寅さんがあ~と思ったらその後、結局、一度も出てこないまま終わってしまった。残念です。しかし、この作品はその他の部分で楽しい場面が結構、見られる。昭和を代表する大スター、美空ひばりと橋幸夫の共演による歌、歌、歌のオンパレードと共にチャンバラありの、マキノ映画を思わせるようなシーンもありのと、そして、そして、最後は「卒業」のパロディ、「卒業」て映画は大嫌いだが、この映画のあの「卒業」のパロディは許せる。脇を固める俳優陣、橋幸夫をやたら親分、親分と慕う財津一郎、お調子者の長門裕之、西村晃も相変わらず良い味、出してる。女優陣では何と言っても佐藤友美が良い。そんな佐藤友美を振るなんて、橋幸夫めっ!なんて野郎だ!美空ひばりと渥美清、最初の数分しか出番のない渥美清の存在感は相変わらずです。二人共亡くなってからの国民栄誉賞受賞とは、どうもずっと前から思ってることの一つに、どうして日本て国は国民栄誉賞を亡くなってから与えるのか?生きてるうちにやれよ!て言いたくなる。生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言とかいう映画もあるけれど、そういや、まだ見てなかった。とにかく亡くなってからじゃ遅い。生きてるうちに与えるべきだ!最初に書いてるように渥美清の出番が最初の数分だけなのがかなり不満なので6点が精一杯ではあるが、それなりに楽しめる作品にはなっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-19 20:58:08)
197.  堂堂たる人生 《ネタバレ》 
タイトルにもあるように石原裕次郎はいつも落ち着きはらっていて、堂堂としている。それとは対照的に相棒の長門裕之は終始、落ち着かない様子でいて、その二人の全く違うところが、面白い。またここでも芦川いづみがとにかく良い。寿司屋で働く娘を演じる一方で、石原裕次郎と長門裕之の二人の勤めるおもちゃ会社に強引に就職を決めてしまう。社長の宇野重吉、ライバル会社の社長の東野英治郎、相変わらず良い味、出してる。この作品は話そのものもよりもまずは石原裕次郎と長門裕之、そして、芦川いづみのこの三人のやりとりを見て楽しむ作品である。何度も何度も色んな作品、石原裕次郎主演映画の感想の中で書かせてもらってはいるけど、芦川いづみがいるといないとでは印象が大きく変わってくるのが、石原裕次郎主演映画の大きな特徴で、石原裕次郎と芦川いづみ、毎度ながらこの二人の関係、二人の相手を見つめる視線が良い。風邪をひいてしまい、寝込んでる石原裕次郎を見舞いに来る芦川いづみ、二人でラーメンを食べる場面、この作品は寿司屋さんでの場面といい、このラーメンの場面といい、見ているとそれだけで何だかお腹が空いてきてしまう。大した話でなくても、石原裕次郎と芦川いづみ、特に芦川いづみが出てきてヤキモチをしたり、喧嘩したりとどの作品を観てても同じようではあるけれど、つまり、何が言いたいかって?芦川いづみの可愛さの前には作品の出来などどうでも良く思えてしまうということが言いたいのです。それにしてもいつも芦川いづみに思われる石原裕次郎、本当に羨ましくもあるけれど、憎めない不思議な魅力がこの石原裕次郎という俳優にはある。だからこそ演技など下手でも多くの映画ファンから親しまれたんだろうと思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-01-18 11:09:39)
198.  南の島に雪が降る(1961) 《ネタバレ》 
これは本当に悲しくも切ない話だ!まず何よりもこれが実話というのがとにかく泣ける。日本映画の歴史において偉大なる多くの監督さん、黒澤明に小津安二郎、成瀬巳喜男に溝口健二、岡本喜八に川島雄三に増村保造、マキノ雅弘に豊田四郎、稲垣浩に小林正樹に鈴木英夫に内田吐夢に今井正に市川崑、吉村公三郎に伊藤大輔、山中貞雄にそして、この映画の監督さんである久松静児といった名前を挙げればそれだけでこの俳優の凄さが解る加東大介という偉大なる名役者、それもほとんど脇役としてどの作品でも存在感抜群の演技と人間的魅力で日本映画ファン、それも昔の日本映画ファンの多くの方にこの人、無くして日本映画は語れないと思わせるだけの魅力的なこの加東大介という俳優の戦争の体験、実体験の元に作られた作品であるからしてのこのリアリティーの凄さ、他にもこの映画のキャストに眼を向ければ伴淳三郎に三木のり平にフランキー堺に渥美清に森繁久彌という何たる名喜劇俳優勢揃い、今時、これだけの凄い喜劇役者など絶対に揃えるのは不可能である。そのぐらいの顔ぶれである。これだけの名喜劇役者達が演じるからこそ余計に伝わるものがこの映画にはある。そんな凄い凄い名喜劇役者達と一緒に志村喬に西村晃など名前を挙げたらきりがないぐらいの素晴らしい俳優達の共演!フランキー堺のあのピアニストの何とも言えない無常感、悲しみがこの映画を物語っている。いずれせよ、喜劇と悲劇は紙一重、喜劇役者たるもの、名喜劇役者=言葉のトーンと背中で泣かせることの出来るというのが私なりの考えであり、それを全て見せているこの素晴らしき名役者の名演技あればこその作品であることだけは間違いなし!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-01-15 22:00:45)(良:1票)
199.  その場所に女ありて 《ネタバレ》 
やった!念願叶ってようやく観ることが出来ました。この前、同じ監督の「彼奴を逃すな」をCS放送から録画して持ってるという親戚から借りて観たばかりでこれも観たいけどって聞いたら調べて見るよと言われたまま待っていたらこれも録画してあるという連絡を今朝、もらい早速借りてきて、観終わったばかりでして、いや~司葉子!司葉子!司葉子の何という美しさ、そして、かっこ良さ、男社会における企業の中で強く逞しく、生きる女を見事に演じている。その素晴らしさ、とにかく惚れ惚れするぐらいの美しさと知性、かっこ良さ、全てを備えた完璧なまでな女をここまで見せ付けられるに連れ、人間て生きものは男よりも女の方が強いということを改めて思い知らせれると同時にこの映画の司葉子演じるどこまでも美しくかっこ良い女の男社会に対する不信感から来る物凄い説得力のあるまるでサスペンスもののようなストーリー展開に、いや、これは完全にサスペンスものである。ライバル会社との駆け引きの中でひたすらに男よりも強く自立していく女の強さ、冷酷なまでにドライな感覚のままテンポ良く、全くもって飽きさせないこの鈴木英夫という監督の凄さ、そうそう!この映画、司葉子に対するカメラワークも素晴らしい。あの素晴らしく細くて舐めまわしたくなってしまうほどの美しい足、ここでもピシッとスーツ姿を決め、あのスカートから伸びる足、うわぁ~~~!て、何だかこうして書いてるとスケベなおっさんにしか思えないんだけど、これは司葉子の魅力全開、司葉子ファンは当然、必見として、これほどの作品がたった四人のコメントしかないという寂しさと現実に頼むから鈴木英夫監督の作品も川島雄三、成瀬巳喜男といった監督同様、全てDVD化して欲しい。この監督の作品、まだ二つしか観てないのにもう、既に虜になってしまった。それにしても司葉子とあんな良い思いしている宝田明めっ!憎いぞ!そして、羨ましい。最後に「その場所に女ありて」何て素晴らしいタイトル!「その場所に男ありて」なら見てないだろうし、男は誰も見ないだろうなあ!
[CS・衛星(邦画)] 9点(2009-01-12 22:11:11)(良:1票)
200.  喜劇 夫婦善哉
どうしようもないぐらいいい加減でだらしない男とそんな男に対して離れたくても離れられない女、この作品の二人の男と女はどうしようもなくアホなのが見ていても解りすぎるぐらいよく解る。だからこそそんな二人が好きな者同士、誰からも相手にされなくても認められなくても二人で何とか幸せになろうという何だか川島雄三監督の作品にもあるような雰囲気が作品を通して伝わってきて、だからこそそんな二人の事をどうしても応援したくなってしまいます。豊田四郎監督、森繁久彌、淡島千景コンビによる「夫婦善哉」に比べると作品の完成度、出来では明らかに劣るし、喜劇とあるけど、大笑いするような場面はほとんどない。しかし、主演の二人、藤山寛美と野川由美子が共に愛しあってる様子がきちんと描かれていて、見ていて本当にこの二人、馬鹿だけど、嫌いにはなれない。脚本に森崎東監督の名前があるだけあって、何か「寅さん」シリーズのような雰囲気もどことなく伝わり、それにしても藤山寛美の駄目な男ぶり、演技の素晴らしさと野川由美子の何という健気な女の可愛さ、これもまたなかなか面白く見ることが出来た。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-12 09:48:54)
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