181. セントアンナの奇跡
《ネタバレ》 全体的に冗長で、非常に退屈な作品だった。なんだかテーマが搾りきれていないような印象。眠気を堪えるのに大変だったし、何より主人公の黒人に魅力が乏しい。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-20 17:07:44) |
182. エリン・ブロコビッチ
《ネタバレ》 世間の退屈な大人たちに「まぁ、なんて下品なんでしょう」と蔑まれながら、それでもそんな退屈な社会に果敢に挑戦するジュリア・ロバーツがまさにはまり役!「生まれてきたんだから楽しんで生きなきゃ損」と言わんばかりの彼女のエネルギッシュな生き方に、観ているこっちまで元気付けさせてくれる。痛快なエンタメ作品でありながら、ちょっぴり社会派なところもある佳品。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 16:46:26) |
183. トラフィック(2000)
《ネタバレ》 麻薬をめぐる様々な人間たちの熱い群像劇。普通、こういう社会派サスペンスってもっと重たい作品になるものだけど、この監督の〝軽さ〟が良い意味で活かされていて、最後までちゃんとエンタメ映画として楽しんで観れる。それに、ドン・チードルを始め、ベニチオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズたちの抑えた演技が随所に光っていて終わってしまうのが勿体ないと思えるほど良く出来た作品だった。特に、子供のために麻薬を売り捌くという母親の、善悪を超えて力強く生きていこうとする姿が強い印象を残す。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-20 16:33:01)(良:1票) |
184. オーシャンズ11
《ネタバレ》 このぬるーいノリはなんなんですかね。これを狙って撮ったんだとしたら、完全にターゲットは観客のごく一部のみです。それは「肩肘張らず、沢山の男前をうっとり眺めていたいわぁ」っていうご婦人方たちのみ。あまりにも、それ以外の(普通にハラハラドキドキしたいという)観客を置いてけぼりにしすぎだよー。それでも、さすがにここまで男前を揃えたという画面の華やかさだけは見応えがあったので5点。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-20 16:15:50) |
185. ソラリス
《ネタバレ》 頑張って芸術的映画を撮ろうとして完全にこけています。どんな不眠症患者でも最後は眠れるんじゃないかって思えるくらい退屈。思えば、この映画からソダーバーグの暗黒時代が始まったのよね。 [DVD(字幕)] 2点(2013-04-20 16:02:25) |
186. フル・フロンタル
《ネタバレ》 究極の楽屋オチ映画。撮っている自分たちは楽しいかもしれんけど、わざわざ金払ってまでこの〝親戚の家で無理やり見せられる大して面白くもないホームビデオ並みの映画〟を見せられた観客全員に、監督以下製作スタッフ全員、頭を下げてほしい。それくらい駄作。誰か、「これでお金取るのは犯罪的ですよ」って直言する人間はいなかったんだろうか。極度の不眠症で悩んでいる人にお薦めしときます。 [DVD(字幕)] 1点(2013-04-20 15:48:32) |
187. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 あの世界の歴史でも稀な波乱の人生を生きた革命家の、そのカリスマ性溢れる生涯を映画化、しかも主演は個性派俳優ベニチオ・デル・トロ。どうしてこんな面白くなりそうな素材をもってして、ここまで駄作に仕上げてしまったのか大いに疑問に思えるくらいつまらなかった。延々と続く変わり映えしない画面に冗漫なストーリー。ソダーバーグ監督の、この毀誉褒貶の激しさってなんなんだろう。料理に例えるなら、これほどの高級食材と最新の料理器具を揃えたというのに、料理人がボケちゃってて出来上がってみれば犬のエサだった、そんな感じ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-20 15:36:36) |
188. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 もう最初の30分の映像はさすがスピルバーグって感じで久々にワクワクしてしまった。血も涙もない凶悪な宇宙人にひたすら消されていく一般市民たち、そんななかを家族のためにひたすら頑張るお父さん。もうただ全力疾走するだけで絵になるトム・クルーズもグット。そして圧倒的な力で世界を支配し次々と人間を狩り出していく宇宙人たちの姿は、まさに『シンドラーのリスト』のナチスドイツのようでこれは何かの隠喩なのかと期待しながら観ていたら、後半はものの見事に失速……。いろいろあったけど、結局、最後はみんな幸せになりました。っていういつものスピルバーグ印。うーん、前半は良かっただけに残念! [DVD(字幕)] 6点(2013-04-12 12:22:55) |
189. マンイーター
《ネタバレ》 いかにも低予算で作られたB級モンスターパニックムービー。舞台もほとんど変わらず肝心の人喰いワニも全景を現すのは後半の10分程度だけ。確かに、限られた予算で頑張って面白い映画を撮ろうという姿勢は好感が持てるんだけど、それならそれでもっとアイデアで勝負して欲しかったなー。あまりにも新味のない地味な作品に仕上がっていてちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-12 12:05:38) |
190. アイアンマン
《ネタバレ》 もうこういうCG満載のスーパーヒーローものは食傷気味だなぁとほとんど期待しないで観たんだけど、これがなかなか奇跡でも起きたのか意外にも面白く仕上がっててびっくり。まあ、確かにストーリーなんてあってなきが如しなんだけど、やっぱりなんといってもアイアンマン=ロバート・ダウニー・Jrのはまり役に尽きる。いままでになかったチョイ悪親父のヒーローって設定が斬新で、彼が思いっ切り人間味溢れているから思わず応援したくなってしまうんだよね。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-04 12:06:31) |
191. ウォーリー
《ネタバレ》 こういう人類が滅びた世界でたった一人孤独に生きる主人公という設定は、個人的に手塚治虫の火の鳥を読んで以来大好き(どんな偏った趣味だ?!笑)だったので期待して観た。確かに、前半のウォーリーがゴキブリだけをたった一人の共に、独りぼっちでひたすらゴミを片付け続ける姿が切なくてキュンキュンしていたのだけど、宇宙船に乗り込んで人類が出てきた辺りから興醒め。自堕落ゆえに太ってしまった人間の描写がなんだかグロテスクだし、何よりウォーリーの孤独感が薄れてしまった。それでもイブとのラブストーリーは可愛かったので7点! [DVD(字幕)] 7点(2013-04-03 13:06:35) |
192. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 この映画、完全に出オチ。冒頭10分の平凡だけどささやかな幸せのなかに生きた、ある老夫婦の歴史と、その後、誰にも心を開けず偏屈になったじいさんが沢山の風船を家に付けてファンタジックに空に飛び上がるところで、もう全精力を使い果たしたといった感じ。さすがにその後はアイデアが続かなかったのか、以降はかなり退屈な作品になってしまった。冒頭10分が素晴らしい出来だけに、残念! [DVD(字幕)] 6点(2013-04-03 12:52:36) |
193. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 映画が始まってから、ひたすら延々と繰り返される過激なバイオレンス描写と子供を含めた登場人物たちの盗みと殺し合いシーン、事実を基にしたとてつもなく重たいストーリーなんだけど、ブラジルという乾いた土地柄がなせる技か、最後まで一気に見せる。そして鑑賞後の気分は何故か爽快感さえあった。それは、冒頭の鶏を追いかけて走る男の姿に象徴されるように、人間の生きるエネルギーを良くも悪くも肯定的に描いているからだろう。ライオンが草食動物を噛み殺すのに理由など要らないように、ここの人間たちはただひたすら必死に生きている。まさに〝神の街〟としか言いようのない世界を濃密に描き出した俊英の手腕に拍手。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-03 10:32:33) |
194. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 実際にルワンダで起きた民族浄化を基に作られた社会派映画。だけど、その語り口は主人公にホテル・支配人という市井の人をおいたことでとても柔らかいものになっていて、スムーズに作品世界に入っていける。そして徐々に暴かれていく人間の本性、残酷な現実、そして世界の無関心……。引き上げていくジャーナリストが深い諦念とともに語る、「俺たちの撮った映像を見たって、世界の人間は「怖いね」ってディナーの手を少し止めるだけだ」との台詞は、とても考えさせられる深い言葉だ。それでも人間を信じようとするドン・チードルの抑えた演技が胸を打つ。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-03 10:14:45) |
195. M:I-2
《ネタバレ》 もう前作の『ミッション・イン・ポッシブル』とか全く関係のなくなってしまった、ジョン・ウー印のお馬鹿アクション映画。そのわりには、いまいちカタルシスに欠けていたように思います。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-30 10:36:32) |
196. ペイチェック 消された記憶
《ネタバレ》 フィリップ・k・ディックの近未来SFの、あの自分の記憶やアイデンティティーがストーリーが進むに連れてどんどんあやふやになっていくような不安感が大好きなので、けっこう好きです、この映画。もっと知性的でスタイリッシュな作品を撮る監督だったら傑作になっていたかもだけど、そこはやっぱりジョン・ウー、最後は「お金かけましたー!」な平凡なアクションになってしまったのがちょっと残念かな。それでも僕は充分に楽しめました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-30 10:31:11) |
197. ターミネーター3
《ネタバレ》 ジェームス・キャメロンの過去の傑作に泥を塗りこんだうえに土足で何度も踏みにじったような駄作。冴えないアクションも全く魅力を感じない俳優陣も(シュワも年取ったなー)たるいストーリー展開もさることながら、最後のオチで「結局、審判の日は止められませんでした」って……。過去の映画への冒涜とさえ言える、最低のラストでありました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-29 14:48:19) |
198. フォーン・ブース
《ネタバレ》 ワン・アイデアで撮られた小気味の良いサスペンス・アクション。この監督の持ち味が意外にこのコンパクトな映画に見事に発揮されていて、キレのあるエンタメ映画の佳品に仕上がっていて、単純に面白い。コリン・ファレルも肩肘張らず自然体で演技していたのだろうけど、後半の懺悔シーンで思いのほか印象的な姿を見せた。この携帯電話が全盛の世の中で敢えて電話ボックスに目を付けた製作者のセンスに拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-29 13:31:40) |
199. ナンバー23
《ネタバレ》 23という数字に取り憑かれた妄想男のダークなサスペンス作品。多くのエンタメ映画を撮ってきた監督の作品だけに、安心して楽しめる出来には仕上がっているけど、ちょっと物足りなかったかな。もっと壊れたジム・キャリーが見たかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-29 13:20:19) |
200. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 やられた!見事に騙されました。はっきりいってアイデア勝負の映画なんだけど、そのアイデアを考え付いた人に拍手。それにそのネタを見事に料理してみせた監督の手腕に拍手。楽しんで演じている俳優陣にも拍手。この映画以降、似たようなオチの凡作が何本作られたことか。 [DVD(字幕)] 8点(2013-03-27 13:17:01) |